JP3081690B2 - ページ捲り機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、金融機関等で使用され
る通帳印字装置のページ捲り機構に係り、特に通帳の撥
ね上げたページを捲りローラからセパレートしてガイド
することができるページ捲り機構に関するものである。

【０００２】近来、金融機関でのコンピュータバンキン
グシステムの一環として現金自動払出機(Cash Dispense
r:ＣＤ) 、自動預金払出兼用機(Automatic Teller Mach
ine:ＡＴＭ) 等の自動取引装置として及び窓口でテラー
によって操作される記帳機が広く使用されている。

【０００３】これらの装置では通帳印字機構にページ捲
り機構を有するものが多用されていて、顧客、或いはテ
ラーの操作を簡単にしているが、ページ捲り不良による
ページの折れが発生し易いので、これを防止する方法が
望まれている。

【０００４】

【従来の技術】以下図６〜図９により従来方法を説明す
る。全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。

【０００５】図６に示すように、記帳機は通帳5aが水平
方向に挿入される挿入口１を備えた装置本体２と、顧客
の口座番号及び取引内容等を操作入力するキーボード３
と、操作処理内容等が表示されるディスプレイ４とで構
成されている。装置本体２は図示省略したコンピュータ
センタに回線で接続されている。

【０００６】また図７は通帳プリンタの内部側面図で、
図において、6aは搬送路、７はプリンタ部、８はページ
捲り部を示す。R1〜R3は送りローラで、パルスモータ
(以下モータという)M1 に連結されている。

【０００７】従ってテラーが通帳5aを挿入口１から矢印
Ａ方向に挿入すると、通帳5aはローラR1〜R3によって搬
送路6aを搬送されて読取センサＳによってページ及び印
字可能行が確認されてプリンタ部７にセットされる。

【０００８】そこでキーボード３を操作して金額等を入
力するとディスプレイ４に表示される。これを確認して
確認釦を押すとコンピュータセンタとの交信が行われ、
プリンタ部７によって通帳5aに取引データが印字され
る。

【０００９】印字の途中でページの最終行まで印字され
ると、通帳5aはページ捲り部８へ送られてページ捲りが
行われ、再びプリンタ部７で印字が継続される。印字が
終了すると通帳5aは矢印Ｂ方向に挿入口１へ排出され
る。

【００１０】次にページ捲りの詳細を図８及び図９によ
り説明する。図８の側面図に示すように、ページ捲り部
８は、搬送路6a上の通帳5aのほぼ一方のページの長さの
間隔をおいて、捲りローラ81ａ及び押えローラ82ａと、
送りローラ83ａ及び押えローラ84ａが配置されている。

【００１１】捲りローラ81ａは実際には、通帳5aの膨ら
ませ及び撥ね上げを容易にするために、外周に歯形が形
成されているが図では省略している。押えローラ82a,84
a の間に設けられたプレッシャ85ａ、捲りローラ81ａの
軸90ａに滑合し上部でピン91に係合して回転を阻止され
ているセパレータ86ａ、プレッシャ85ａをレバー87を介
して上下移動させるプランジャーマグネット (以下ＰＭ
という)89 、送りローラ83ａの軸に一端が回動自在に取
り付けられ、自重で水平姿勢を保持され、搬送ローラ6a
の上側の一部を構成し、遮蔽板61を有する可動ガイド板
60、遮蔽板61によって遮蔽されることにより捲るページ
が膨らんだ最高位置を検出する捲り動作検出センサS1、
及びページを撥ね上げたことを検出する撥ね上げ検出セ
ンサS2で構成されている。

【００１２】捲りローラ81ａ及び送りローラ83ａはモー
タM2,M3 に接続されて正逆方向に夫々単独で回転制御さ
れる。また押えローラ82a,84a は図示省略したスプリン
グによって夫々捲りローラ81ａ及び送りローラ83ａに押
圧され、且つ図示省略したＰＭの励磁／解除によってオ
ープン／クローズする。

【００１３】プレッシャ85ａは、常態では搬送路6aの下
方に位置し、ＰＭ89の励磁によって上昇して通帳5aを下
から押し上げる。これにつれて可動ガイド板60が矢印Ｃ
方向に回動する。

【００１４】セパレータ86ａは下半分は捲りローラ81ａ
の直径より僅か小さい径に形成され、捲りローラ81ａの
ほぼ上半分から外側に出た円弧とストッパピン91に係合
する突起により形成された斜面によって左右にガイド面
ａ,bが形成されている。

【００１５】またセパレータ86ａはページが捲りローラ
81ａによって撥ね上げられた後、捲りローラ81ａにペー
ジが接触したまま捲りローラ81ａが逆回転すると、ゴム
等で形成されている捲りローラ81ａとの摩擦によってペ
ージが捲りローラ81ａの下に巻き込まれて折れが生じて
捲り不良となるので、これを防止するために捲られたペ
ージを捲りローラ81ａに接触させないようにガイド面ａ
で保持する。

【００１６】なおセパレータ86ａのガイド面ｂは後述す
るページ戻しに使用され、また図示していないが、同様
にページ戻しに使用される送りローラ、押えローラ、プ
レッシャ、レバー、ＰＭ及び各センサが捲りローラ81a,
及び押えローラ82ａを軸とした対称位置に設けられてい
る。

【００１７】このような構成を有するので、次に図９の
動作工程図で作用を説明する。 まず、ページ捲りのために通帳5aが矢印Ａ方向に図９
(a) に示す捲り位置へ送られてくると、捲りローラ81ａ
及び押えローラ82ａと、送りローラ83ａ及び押えローラ
84ａが通帳5aを挟持した状態で停止する。

【００１８】次に図９(b) に示すように、押えローラ
82a,84ａをオープンにしてからＰＭ89の励磁によりプレ
ッシャ85ａが通帳5aを押し上げて、押えローラ82a,84ａ
をクローズする。

【００１９】次に図９(c) に示すように、送りローラ
82ａは回転せずに、捲りローラ81ａが矢印方向に回転
し、捲りローラ81ａとページ面の摩擦によってページ捲
り動作が開始され、捲りページが更に膨らむ。

【００２０】これにつれて可動ガイド板60が押し上げら
れて回動する。その膨らみの最高位置を捲り動作検出セ
ンサS1が検出すると、ＰＭ89の励磁が解除されてプレッ
シャ85ａが降下し、押えローラ82ａがオープンして、捲
るページだけが膨らんだ状態で残り、次のページ以下は
平らな姿勢に復帰する。

【００２１】そこで図９(d) に示すように、押えロー
ラ82ａをクローズし、捲りローラ81ａを矢印方向に回転
させると、膨らんでいたページが捲られて遂に撥ね上げ
られ、これを撥ね上げ検出センサS2が検出して捲りロー
ラ81ａの回転が停止する。そして撥ね上げられたページ
はセパレータ86ａのガイド面ａに保持される。

【００２２】次いで図９(e) に示すように、捲りロー
ラ81a,送りローラ83ａの回転によって通帳5aを矢印Ｂ方
向へ移送し、撥ね上げられたページはセパレータ86ａに
押されてページ捲りされる。ページ捲りが終わると可動
ガイド板60が元の位置に復帰する。

【００２３】捲られたページは読取センサＳによって
ページが確認され、もし２枚以上が捲られるダブルフィ
ードがあった場合には、捲りローラ81a,押えローラ82ａ
の図において右側で上記のページ捲りと逆方向の動作で
ページ戻しが行われる。

【００２４】このようにして自動的にページ捲りされた
通帳5aに印字が継続される。

【００２５】

【発明が解決しようとする課題】上記従来方法によれ
ば、ページ捲り機構において、プレッシャによって通帳
を上方向へ湾曲形状に押し上げて、捲りローラによって
更に膨らませる時に、膨らませたページがセパレータに
接触して膨らませが円滑に行われない場合がある。

【００２６】また捲りローラの回転によってページを撥
ね上げた後、捲りローラ及び押えローラによって通帳を
ページ捲りする方向へ移送する時に、セパレータに接触
していたページが移動して捲りローラの下半分に接触す
るようになり、捲りローラとの摩擦によって巻き込まれ
て折れが発生する。という問題点がある。

【００２７】特に複数ページが撥ね上げられた時には、
捲りローラに接触するページの折れの発生率が高い。こ
の場合、接触していたページが移動しても捲りローラの
下半分に接触しないようなセパレータの形状にすると、
捲りローラがページを膨らませて撥ね上げる時に捲りロ
ーラがページに接触しなくなり、捲り機能が損なわれる
ので採用できない。

【００２８】本発明は、捲り動作が円滑に行われ、且つ
捲ったページの折れを防止することができるページ捲り
機構を提供することを目的としている。

【００２９】

【課題を解決するための手段】図１は本発明の原理構成
図である。図において、５は通帳、6 は搬送路、81は捲
りローラ、82は第２の押えローラ、83は送りローラ、84
は第１の押えローラ、85は捲りローラ81と送りローラ83
の間隔のほぼ中心位置の搬送路６の下方に設けられ、搬
送路６を搬送されて中綴付近を送りローラ83及び第１の
押えローラ84で挟持され、先端付近を捲りローラ81及び
第２の押えローラ82に挟持された通帳５を上方向へ所定
高さまで湾曲形状に押し上げる押上げ手段、86は捲りロ
ーラ81の軸90に滑合する嵌合孔92を有し、少なくとも外
周面が捲りローラ81より摩擦係数が小さい材料で、ほぼ
上半分が捲りローラ81の外周より外側に円弧形状のガイ
ド面を形成し、ほぼ下半分が捲りローラ81の外周より内
側になるように形成し、軸90に中心が固定され捲りロー
ラ81の外径より内側に外周を有する押え板93の側面に弾
性部材94によって押圧され、捲りローラ81の正逆方向回
転で夫々所定角度まで回転した位置で回転が規制される
セパレートガイドである。

【００３０】従って押上げ手段85によって通帳５を所定
高さまで押し上げて、捲りローラ81を通帳５を捲る方向
へ回転させてページを捲りローラ81の上方へ撥ね上げた
時に、撥ね上げたページがセパレートガイド86のガイド
面上に位置し、捲りローラ81及び送りローラ83の回転に
より通帳５を撥ね上げたページが捲られる方向へ移送さ
せた時に、セパレートガイド86が所定角度回転してガイ
ド面が搬送路６に接近するように構成されている。

【００３１】

【作用】ページ捲りする通帳５の中綴付近を送りローラ
83及び第１の押えローラ84で挟持し、先端付近を捲りロ
ーラ81及び第２の押えローラ82で挟持して、押上げ手段
85を上昇させて通帳５を所定高さまで湾曲形状に押し上
げて、捲りローラ81を捲る方向に回転させると最上位の
ページが捲りローラ81の上方へ撥ね上げられる。

【００３２】この時、セパレートガイド86は同方向に所
定角度まで回転して規制されて止まっている。撥ね上げ
られたページはセパレートガイド86のガイド面に接触し
て位置する。次に捲りローラ81及び送りローラ83を逆方
向に回転させて、通帳５を撥ね上げたページが捲られる
方向へ移動させると、セパレートガイド86は捲りローラ
81の回転に連れて回転し、所定角度まで回転して規制さ
れて止まる。

【００３３】この時、ガイド面は搬送路６に接近して捲
りローラ81の外側に位置しているので、捲られるページ
が捲りローラ81に触れないために巻き込まれることがな
く、通帳５の移送により正常に捲られる。従って捲った
ページの折れを防止することができる。

【００３４】

【実施例】以下、従来例で説明した記帳機のページ捲り
部に本発明を適用した一実施例を図２及び図３を参照し
て説明する。全図を通じて同一符号は同一対象物を示
す。

【００３５】図２の押えローラ82a,84a は、図１の第２
の押えローラ82及び第１の押えローラ84に対応し、図２
のプレッシャ85ａ、レバー87及びＰＭ89は、図１の押上
げ手段85に対応し、図２のスプリング94ａは、図１の弾
性部材94に対応している。

【００３６】図２(a) のページ捲り部8aの側面図に示す
ように、捲りローラ81ａの軸90ａに嵌合孔92ａを滑合さ
せたセパレートガイド86ｂが取り付けられている。セパ
レートガイド86ｂは、例えば金属板で形成され、上部に
所定距離をおいて左右に対向する突起部95a,95b が設け
られ、下半分は捲りローラ81のほぼ下半分の外周より僅
か内側になるように形成され、上半分は捲りローラ81ａ
のほぼ上半分の外周より外側に出た円弧と、突起部95a,
95b によって形成された斜面とによって左右にガイド面
ｃ,dが設けられている。

【００３７】突起部95a,95b の間に図示省略した装置フ
レームに固定されたストップピン96が設けられている。
従ってセパレートガイド86ｂは正逆方向に夫々回転した
時に突起部95a,95b が夫々ストップピン96に当たるまで
の回転角度で回転を規制される。

【００３８】図２(b) の正面図に示すように、セパレー
トガイド86ｂの一側面は、軸90ａに巻着したスプリング
94ａによって捲りローラ81ａの側面に押圧されている。
従って捲りローラ81ａが回転すると押圧による摩擦によ
ってセパレートガイド86ｂもストップピン96によって回
転を規制されるまで回転し、以後はスリップする。

【００３９】その他の機構は一部省略したが従来例の図
８と同様である。このような構成を有するので、次に図
３の動作説明図により作用を説明する。なお、ページ捲
りの工程は従来例の図８で説明した工程と同じである。

【００４０】まず、通帳5aがページ捲り部8aへ送られ
て、通帳5aは捲りローラ81a,押えローラ82ａと送りロー
ラ83a,押えローラ84ａによって挟持されて停止する。図
３(a) に示すように、この時、セパレートガイド86ｂは
捲りローラ81ａと同方向に回転して突起部95ａがストッ
プピン96に当たって回転が阻止される。従ってセパレー
トガイド86ａのガイド面ｃは上方へ移動している。

【００４１】そこで押えローラ82a,84a がオープン
し、ＰＭ89が励磁されてプレッシャ85ａが上昇して通帳
5aを湾曲形状に押し上げてから、励磁を解除してプレッ
シャ85ａを降下させると、図３(b) に示すように、最上
位のページが捲りローラ81ａとの摩擦によって湾曲形状
を保ち、下方のページはほぼ平坦形状に復帰する。

【００４２】次に捲りローラ81ａの捲り方向への回転
によって、湾曲したページを更に膨らませ、図３(c) に
示すように、膨らんだページを撥ね上げる。これを撥ね
上げセンサS2が検出して、捲りローラ81ａの回転が停止
する。すると撥ね上げられたページはセパレートガイド
86ｂのガイド面ｃに保持される。

【００４３】この湾曲したページを膨らませる時に、セ
パレートガイド86ａのガイド面ｃが上方へ移動してい
て、膨らんだページに対して捲りローラ81ａがセパレー
トガイド86ｂより外側に出るので、セパレートガイド86
ｂの影響を受けることなく円滑に膨らませることができ
る。

【００４４】そして図３(d) に示すように、捲りロー
ラ81ａ及び送りローラ83ａを矢印方向に回転させて通帳
5aを矢印Ｂ方向へ移送すると、図中２点鎖線で示すよう
に、捲られるページの角度が変化し、捲りローラ81ａの
回転に連れてセパレートガイド86ｂが同方向に捲られる
ページを保持しながら回転して、突起部95ｂがストップ
ピン96に当たって回転を阻止される。

【００４５】この時、捲られるページに対してセパレー
トガイド86ｂが捲りローラ81より外側に出るので、ガイ
ド面ｃが搬送路6aの方向に近づいて捲られるページとの
接触を続け、やがて通帳1aの中綴じ部が捲りローラ61ａ
を通過してページ捲りが完了する。

【００４６】また図４に異なる実施例を示す。図４が上
記実施例で説明した図２と異なるのは、セパレートガイ
ドの下部に切り欠き部を設けたことである。その理由
は、1)上記実施例の作用の説明において、捲りローラ
81ａの回転により湾曲したページを膨らませる時に、セ
パレートガイド86ｂのガイド面ｃが上方へ移動してガイ
ド面ｃにページが触れないようにしているが、僅かな確
率でセパレートガイド86ｂの下方がページに触れること
があり、触れた場合には円滑な膨らませが阻害されるこ
とがある。

【００４７】2)上記実施例の作用の説明において、ガ
イド面ｃは搬送路6aの方向に近づき捲られるページの保
持を継続し、通帳1aを捲りローラ81ａと送りローラ83ａ
で移送する時に、僅かな確率でセパレートガイド86ｂの
下方がページに触れることがあって、通帳1aの円滑な移
送が阻害されることがある。

【００４８】そこでこれらの現象が発生しないように改
良したものである。即ち、図４に示すように、セパレー
トガイド86ｃは、下方の捲りローラ81ａの直径より僅か
小さい径の部分に所定角度範囲に亙って切り欠き部97が
設けられている。他の機構は図２と同様である。

【００４９】このような構成を有するので、図５(a) に
示すように、捲りローラ81ａの回転により湾曲したペー
ジを膨らませる時（上記実施例の作用の説明）に、セ
パレートガイド86ａの下方に切り欠き部97が設けられて
いるので、ページがセパレートガイド86ａに触れること
がなく、一層円滑に膨らませることができる。

【００５０】また図５(b) に示すように、通帳1aを捲り
ローラ81ａと送りローラ83ａで移送する時 (上記実施例
の作用の説明) に、セパレートガイド86ａの下方に切
り欠き部97が設けられているので、通帳1aがセパレート
ガイド86ａに触れることがなく、通帳1aを一層円滑に移
送することができる。

【００５１】上記例ではセパレートガイド86b,86c はい
ずれも捲りローラ81ａの側面にスプリング94ａで押圧す
る場合を説明したが、軸90ａに固定した他の部材に押圧
しても良く、例えば外径が捲りローラ81ａより小さい押
え円板の側面にスプリング94ａで押圧する方法としても
同様の効果が得られる。

【００５２】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、捲
りローラの軸に滑合する嵌合孔を有し、少なくとも外周
面が捲りローラより摩擦係数が小さい材料で、ほぼ上半
分が捲りローラの外周より外側に円弧形状のガイド面を
形成し、ほぼ下半分が捲りローラの外周より内側になる
ように形成し、軸に中心が固定され捲りローラの外径よ
り内側に外周を有する押え板の側面に弾性部材によって
押圧され、捲りローラの正逆方向回転で夫々所定角度ま
で回転した後、回転が規制されるセパレートガイドとを
備えることにより、セパレートガイドのガイド面が移動
して、捲りローラによる捲るべきページの膨らませ動作
時のセパレートが正常に行われて膨らませが円滑に行わ
れ、また撥ね上げ後の通帳の移送時にセパレートが正常
に行われて、捲られたページが捲りローラと接触するた
めに摩擦によってページが巻き込まれる現象がなくな
り、捲ったページの折れを防止することができるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の原理構成図

【図２】 本発明の実施例を示す構成図

【図３】 実施例の動作説明図

【図４】 異なる実施例を示す構成図

【図５】 異なる実施例の説明図

【図６】 本発明が適用される記帳機を例示する斜視図

【図７】 通帳プリンタの概要を示す内部側面図

【図８】 従来例のページ捲り機構を示す側面図

【図９】 従来例の動作工程図

【符号の説明】

５,5a は通帳、 ６,6a は搬送路、 8
1,81aは捲りローラ、82は第２の押えローラ、 82a,84a
は押えローラ、 83,83aは送りローラ、84は第１の押
えローラ、 85は押上げ手段、 85ａはプレッシ
ャ、86,86b,86cはセパレートガイド、 86ａはセパレ
ータ、90,90aは軸、 92,92aは嵌合孔、
93は押え板、94は弾性部材、 94ａはスプ
リング、 97は切り欠き部、

フロントページの続き (72)発明者 山崎 佳紀 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通シンター株式会社内 (56)参考文献 特開 平１−206097（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−62292（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−341894（ＪＰ，Ａ) 実開 平２−80473（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−126881（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B42D 9/04 G07D 9/00 436

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚が中綴されて形成された通帳(5)
   を搬送する搬送路(6) と、 該搬送路(6) の上下に対向する送りローラ(83)及び第１
   の押えローラ(84)と、 該搬送路(6) に該送りローラ(83)及び第１の押えローラ
   (84)に対して通帳(5)の長さのほぼ半分の間隔をおいて
   上下に対向して配置された捲りローラ(81)及び第２の押
   えローラ(82)と、 該間隔のほぼ中心位置の該搬送路(6) の下方に設けら
   れ、該搬送路(6) を搬送されて該中綴付近を該送りロー
   ラ(83)及び該第１の押えローラ(84)で挟持され、先端付
   近を該捲りローラ(81)及び該第２の押えローラ(82)に挟
   持された通帳(5)を上方向へ所定高さまで湾曲形状に押
   し上げる押上げ手段(85)と、 該捲りローラ(81)の軸(90)に滑合する嵌合孔(92)を有
   し、少なくとも外周面が該捲りローラ(81)より摩擦係数
   が小さい材料で、ほぼ上半分が該捲りローラ(81)の外周
   より外側に円弧形状のガイド面を形成し、ほぼ下半分が
   該捲りローラ(81)の外周より内側になるように形成し、
   該軸(90)に中心が固定され該捲りローラ(81)の外径より
   内側に外周を有する押え板(93)の側面に弾性部材(94)に
   よって押圧され、該捲りローラ(81)の正逆方向回転で夫
   々所定角度まで回転した後、回転が規制されるセパレー
   トガイド(86)とを備え、 該押上げ手段(85)によって通帳(5) を所定高さまで押し
   上げて、該捲りローラ(81)を通帳(5) を捲る方向へ回転
   させてページを該捲りローラ(81)の上方へ撥ね上げた時
   に、該撥ね上げたページが該セパレートガイド(86)のガ
   イド面上に位置し、該捲りローラ(81)及び該送りローラ
   (83)の回転により該通帳(5) を該撥ね上げたページが捲
   られる方向へ移送させた時に、該セパレートガイド(86)
   が所定角度回転して該ガイド面が該搬送路(6) に接近す
   ることを特徴とするページ捲り機構。
2. 【請求項２】 前記押え板(93)は、前記捲りローラ(81)
   であることを特徴とする請求項１のページ捲り機構。