JP2969790B2 - ページ捲り機構 - Google Patents

ページ捲り機構

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JP2969790B2
JP2969790B2 JP2129763A JP12976390A JP2969790B2 JP 2969790 B2 JP2969790 B2 JP 2969790B2 JP 2129763 A JP2129763 A JP 2129763A JP 12976390 A JP12976390 A JP 12976390A JP 2969790 B2 JP2969790 B2 JP 2969790B2
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【発明の詳細な説明】 〔概要〕 通帳の捲られるページの左右の最高位置を夫々別個に
検出して、対応する左右の送りローラを夫々の検出に基
いて停止させることができるページ捲り機構に関し、 ページ捲りの左右の捲り量の不一致をページ捲り過程
で修正して正常な捲りができ、リトライによるジャムの
発生を防止することができるページ捲り機構を提供する
ことを目的とし、 搬送路を搬送された複数枚が中綴されて形成された通
帳の左右複数個所を夫々対向する複数対のローラで挟持
して、各対の一方のローラを通帳を捲る方向へ回転させ
てページを回転するローラの上方へはね上げた後、複数
対のローラの回転により通帳を移動させてページ捲りを
行うページ捲り機構であって、通帳を捲る左右複数のロ
ーラを夫々単独に回転させる複数の駆動手段と、複数の
駆動手段の各々に対応し、左右複数のローラによって通
帳がページ捲りされる時に、ページの上方への膨らみの
左右の最高位置を夫々検出する複数の検出手段とを備
え、複数の検出手段の一方が最高位置を検出した時に、
一方の検出手段に対応する一方の駆動手段を他方の検出
手段が最高位置を検出するまで停止させる構成とする。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、金融機関等で使用される通帳印字装置のペ
ージ捲り機構に係り、特に通帳の捲られるページの左右
の最高位置を夫々別個に検出して、先に検出した方のロ
ーラを他方が検出されるまで停止させることができるペ
ージ捲り機構に関するものである。
近来、コンピュータバンキングシステムの一環として
現金自動払出機(Cash Dispenser:CD),自動預金払出
兼用機(Automatic Teller Machine:ATM)等の自動取引
装置,及び窓口でテラーによって操作される記帳機が広
く使用されている。
たゃらの装置では通帳印字機構にページ捲り機構を有
するものが多用されていて、顧客,或いはテラーの操作
を簡単にしているが、ページ捲りされるページの捲り量
が左右異なる場合には、通帳が変形したり、捲り不良の
ためにリトライを繰り返すとジャムを生じるので、捲り
量を均一にする方法が望まれている。
〔従来の技術〕
以下第5図〜第8図により従来方法を説明する。全図
を通じて同一符号は同一対象物を示す。
第5図に示すように、記帳機は通帳5aが水平方向に挿
入される挿入口1を備えた装置本体2と、顧客の口座番
号,及び取引内容等を操作入力するキーボード3と、操
作処理内容等が表示されるディスプレイ4とで構成され
ている。装置本体2は図示省略したコンピュータセンタ
に回線で接続されている。
また第6図は記帳機構の内部側面図で、図において、
6aは搬送路,7はプリンタ部,8はページ捲り部を示す。R
1,R2は送りローラで図示省略したパルスモータに連結さ
れている。
従ってテラーが通帳5aを挿入口1から矢印A方向に挿
入すると、通帳5aはローラR1,R2によって搬送路6aを搬
送されて読取センサSによってページ及び印字可能行が
確認されてプリンタ部7にセットされる。そこでキーボ
ード3を操作して金額等を入力するとディスプレイ4に
表示され、これを確認して確認釦を押すと、コンピュー
タセンタとの交信が行われ、プリンタ部7によって通帳
5aに取引データが印字される。印字の途中でページの最
終行まで印字されると、通帳5aはページ捲り部8へ送ら
れてページ捲りが行われ、再びプリント部7で印字が継
続される。印字終了で通帳5aは矢印B方向に挿入口1へ
排出される。
次にページ捲りの詳細を第7図及び第8図により説明
する。第7図(a)の側面図に示すように、ページ捲り
部8は、搬送路6a上の通帳5aを間隔を置いて上下から挟
持し、正逆方向に回転制御されるローラ81a,82a,83,84,
ローラ82a,84の間に設けられたプレッシャ85,ローラ81a
の上方からローラ81aの軸92の周辺に設けられた一対の
セパレータ86a,86b,プレッシャ85をレバー87を介して上
下移動させるプランジャーマグネット(以下PMという)
89,セパレータ86a,86bをレバー90を介して開閉するPM9
1,ローラ83の軸に一端が回動自在に取り付けられ、自重
で水平姿勢に保持され、搬送路6aの上側の一部を構成
し、先端に遮蔽板61を備えた可動ガイド板60,遮蔽板61
によって遮蔽されることにより捲るページが膨らんだ最
高位置を検出する捲り動作検出センサS1,ページをはね
上げたことを検出するはね上げ検出センサS2で構成され
ている。
ローラ81a,83は、夫々設けられM1,M2に連結されて駆
動される。またローラ82a,84はピンチローラで、図示省
略したスプリングによって夫々ローラ81a,83に押圧さ
れ、且つ図示省略したPMの励磁/解除によってオープン
/クローズする。
プレッシャ85は、常態では搬送路6aの下方に位置し、
PM89の励磁によって上昇して通帳を下から押し上げる。
これにつれて可動ガイド板60が矢印C方向に回動する。
またセパレータ86a,86bは、常態では図示のように閉
じており、PM91の励磁によって図中2点鎖線で示すよう
に下端部が開いて湾曲部がローラ81aより外側に位置す
る。セパレータ86a,86bはページがローラ81aによっては
ね上げられた後、ローラ81aにページが接触したままロ
ーラ81aが逆回転すると、ゴム等で形成されているロー
ラ81aとの摩擦によってページがローラ81aの下に巻き込
まれて折れが生じて捲り不良となるので、これを防止す
るために捲くられたページをローラ81aに接触させない
ように保持する機能を有している。
なおセパレータ86bは後述するページ戻しに使用さ
れ、また同様にページ戻しに使用されるローラ,プレッ
シャ,レバー,PM及び各センサがローラ81a,82bを軸とし
た対称位置に設けられている。
また第7図(b)に示すように、ローラ81a,82aは、
通帳5aを幅方向の両端よりほぼ幅の1/4の複数位置で挟
持する。
このような構成を有するので、ページ捲りのために通
帳5aが矢印A方向に第8図(a)に示す捲り位置へ送ら
れてくると、ローラ81a,82a,83,84が通帳5aを挟持した
状態で停止する。
次に第8図(b)に示すように、ローラ82a,83,84は
回転せずに、ローラ81aが矢印方向に回転し、同時にPM8
9が励磁されてプレッシャ85が通帳5aを押し上げると、
ローラ81aとページ面の摩擦によってページ捲り動作が
開始され、通帳5aが湾曲し、更に捲りページが膨らむ。
これにつれて可動ガイド板60が押し上げられて回動す
る。
その膨らみの最高位置を捲り動作検出センサS1が検出
すると、第8図(c)に示すように、PM89の励磁が解除
されてプレッシャ85が降下し、ローラ82a,84がオープン
して、捲るページだけが膨らんだ状態で残り、次のペー
ジ以下は平ら姿勢に復帰する。
次に第8図(d)に示すように、ローラ82a,84をクロ
ーズし、ローラ81aを矢印方向に回転させると、膨らん
ていたページが更に捲られて遂にはね上げられる。これ
をはね上げ検出センサS2が検出し、PM91が励磁されてセ
パレータ86a,86bが開いて、はね上げたページとローラ8
1aの接触がセパレートされる。(ここでローラ81aの回
転が所定時間続けられてもはね上げ検出センサS2による
検出がない時は、はね上げ不能と判定して、再び第8図
(a)の状態に戻って捲り動作のリトライが行われ
る。) そこで第8図(e)に示すように、ローラ81a,82a,8
3,84によって通帳5aを矢印B方向へ移送し、はね上げら
れたページはセパレータ86aに押されてページ捲りされ
る。ページ捲りが終わると可動ガイド板60が元の位置に
復帰し、またPM91の励磁が解除されてセパレータ86a,86
bが閉じる。
捲られたページは読取センサSによってページが確認
され、もし2枚以上が捲られるダブルフィードがあった
場合には、ローラ81a,82aの図において左側で上記のペ
ージ捲りと逆方向の動作でページ戻しが行われる。
このようにして自動的にページ捲りされた通帳5aに印
字が継続される。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来方法によれば、ページ捲り機構において、ロ
ーラの回転によってページが最高位置に膨らんだ時に、
捲り動作検出センサの検出によってローラの捲り動作を
一時停止して、次の動作に移行しているが、通帳の左右
の膨らみ量,即ち、捲り量が異なる場合があり、捲り動
作検出センサは左右の捲り量の最高位置で検出している
ので、最高位置に達していない側があり、そのまま捲り
動作を行うと、捲るページが変形してはね上げがスムー
ズに行われず、捲り不良となり、所定時間経過してもは
ね上げ検出センサに検出されず、リトライを繰り返すこ
とになり、捲り動作に時間が掛かるばかりでなく、リト
ライを重ねた場合にジャムを発生させることがあるとい
う問題点がある。
本発明は、ページ捲りの左右の捲り量の不一致をペー
ジ捲り過程で修正して正常な捲りができ、リトライによ
るジャムの発生を防止することができるページ捲り機構
を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕 第1図は本発明の原理図である。
図において、5は通帳、6は搬送路、 81,82は搬送路6を搬送された通帳5の左右複数個所
を夫々対向して挟持する複数対のローラ、 9は通帳5を捲る左右複数のローラ81を夫々単独に回
転サセル複数の駆動手段、 10は複数の駆動手段9の各々に対応し、左右複数のロ
ーラ81によって通帳5がページ捲りされる時に、ページ
の上方への膨らみの左右の最高位置を夫々検出する複数
の検出手段である。
従って複数の検出手段10の一方が最高位置を検出した
時に、一方の検出手段10に対応する一方の駆動手段9
を、他方の検出手段10が最高位置を検出するまで停止さ
せるように構成されている。
〔作用〕
ページ捲りする通帳5の左右複数個所を夫々複数対の
ローラ81,82によって挟持して、複数の駆動手段9が夫
々単独に駆動して左右複数のローラ81の回転によってペ
ージ捲りを行い、捲るページが膨らんで一方の検出手段
10が捲り量の最高位置を検出すると、一方の検出手段10
に対応する駆動手段9の駆動を一旦停止し、他方の検出
手段10が捲り量の最高位置を検出するまで他方の駆動手
段9の駆動を続けて、次の動作に移行することにより、
ページの膨らみを修正してページ捲りを行うことができ
る。
このようにして、捲るページの左右の膨らみ量を同一
にしてからページ捲り動作を行うことができるので、安
定した捲り動作が行われ、リトライによる処理時間の増
加を防止でき、リトライの繰り返しによる捲るページの
変形が防げてジャムの発生が減少する。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第2図〜第4図を参照して
説明する。全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
第2図のモータM3,M4及びセンサS3,S4は、第1図の駆動
手段9及び検出手段10に夫々対応している。
第2図(a)の正面図に示すように、ページ捲り部8a
のローラ81b,81cは、同一中心に配置され、夫々軸92b,9
2cに固定され、軸92b,82cは夫々モータM3,M4に連結され
ている。
またローラ81b,81cの図において左上の所定位置に夫
々捲り動作検出センサS3,S4が設けられている。
可動ガイド板60a,60bが搬送路6aの1/2の幅に夫々形成
されて、第2図(b)に示すように、ローラ83の軸に夫
々単独に回動自在に取り付けられており、可動ガイド板
60a,60bの先端には夫々遮蔽板61a,61bが設けられてい
る。
従って捲られるページの膨らみが最高位置に達した時
に、押し上げられた可動ガイド板60a,60bの遮蔽板61a,6
1bが捲り動作検出センサS3,S4を遮蔽して、夫々最高位
置を検出するように構成さている。更に従来例の第7図
で説明したプレッシャ85,セパレータ86a,86b,及びPM89,
91等を備えているが図示省略している。
また第3図の制御ブロック図において、12は捲り制御
部,13はセンサアンプ,14はモータドライバ,15はマグネ
ットドライバを示す。
捲り制御部12は、各部を制御してページ捲りを遂行さ
せる。即ち、通帳5aをページ捲り部8aに送り込む時は、
モータドライバ14に指令してモータM2〜M4を駆動させて
所定位置に停止し、ページ捲り時には、マグネットドラ
イバ15に指令してPM89を励磁してプレッシャ85を動作さ
せ、モータドライバ14に指令してモータM3,M4を駆動さ
せる。
更に捲り動作検出センサS3,S4の検出信号に基いてモ
ータM3,M4の駆動を制御し、はね上げ検出センサS2の検
出信号に基いて、マグネットドライバ15に指令してPM91
を励磁させると共に、PM89の励磁を解除し、モータM3,M
4の駆動を制御する。またページ捲り終了でPM91の励磁
を解除する。
このような構成及び機能を有するので、次に第4図の
フローチャートにより作用を説明する。
まず、通帳5aがページ捲り部8aへ送られて、通帳5aは
左右複数個所をローラ81b,81c,82a及びローラ83,84によ
って挟持されて停止する。
すると、PM89が励磁されてプレッシャ85が上昇して通
帳5aを押し上げ、モータM3,M4の駆動でローラ81b,81cが
回転してページ捲りが開始されページが膨らむ。これに
つれて可動ガイド板60a,60bが押し上げられる。
膨らみが進行して、可動ガイド板60a,60aの遮蔽板61
a,61bのいずれか一方が捲り動作検出センサS3,S4のどち
らかを遮蔽,例えば可動ガイド板60aの遮蔽板61aが捲り
動作検出センサS3を遮蔽して検出されると、その検出信
号に基いて、対応するモータM3が停止してローラ81bが
停止する。
一方のモータM4は継続して回転し、ローラ81cは回転
して膨らみが増加し、やがて可動ガイド板60bの遮蔽板6
1bが捲り動作検出センサS4を遮蔽して検出され、その検
出信号に基いて、モータM4が停止してローラ81cが停止
する。
するとPM89の励磁が解除されてプレッシャ85が降下
し、ローラ82a,84がオープンして、ページ捲りするペー
ジだけが膨らんだ状態で残り、次のページ以下は平ら姿
勢に復帰する。
次にローラ82a,84をクローズし、ローラ81b,81cを矢
印方向に回転させると、膨らんでいたページが更に捲ら
れて遂にはね上げられる。これをはね上げ検出センサS2
が検出し、PM91が励磁されてセパレータ86a,86bが開い
て、はね上げたページとローラ81b,81cの接触がセパレ
ートされる。
そこでモータM2〜M4を逆方向に駆動し、ローラ81b,81
c,82a,83,84によって通帳5aを矢印B方向へ移送し、は
ね上げられたページはセパレータ86aに押されてページ
捲りされる。ページ捲りが終わると可動ガイド板60a,60
bが元の水平位置に復帰し、またPM91の励磁が解除され
てセパレータ86a,86bが閉じる。
このようにして、捲るページの左右の膨らみ量を同一
にしてから、はね上げ動作を行うことができるので、安
定したページ捲りが行われ、リトライによるページ捲り
処理時間の増加を防止でき、リトライの繰り返しによる
捲るページの変形が防げて、ジャムを減少させることが
できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、通帳のページを
捲るローラを左右独立して駆動して、左右別々にページ
の膨らみ量を検出することにより、一方が検出された時
に、その対応するローラの回転を停止し、他方の膨らみ
量が検出されるまで待ち、左右同一の膨らみ量にしてか
ら次の動作を行うことにより、安定したページ捲りを行
うことができ、リトライによるページ捲り処理時間の増
加う防止でき、リトライの繰り返しによる捲るページの
変形が防げて、ジャムを減少させることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理構成図、 第2図は本発明の実施例を示す構成図、 第3図は実施例の制御ブロック図、 第4図は実施例のフローチャート、 第5図は本発明が適用される記帳機を例示する斜視図、 第6図は第5図の記帳機構の内部側面図、 第7図は従来例のページ捲り機構を示す構成図、 第8図は従来例の動作工程図である。 図において、 5,5aは通帳、6,6aは搬送路、 9は駆動手段、10は検出手段、 81〜84,,81a〜81c,82aはローラ、 M1〜M4はモータ、 S1,S3,S4は捲り動作検出センサ、 S2ははね上げ検出センサを示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送路(6)を搬送された複数枚が中綴さ
    れて形成された通帳(5)の左右複数個所を夫々対向す
    る複数対のローラ(81,82)で挟持して、各対の一方の
    ローラ(81)を通帳(5)を捲る方向へ回転させてペー
    ジを該回転するローラ(81)の上方へはね上げた後、該
    複数対のローラ(81,82)の回転により該通帳(5)を
    移動させてページ捲りを行うページ捲り機構であって、 前記通帳(5)を捲る左右複数のローラ(81)を夫々単
    独に回転させる複数の駆動手段(9)と、 該複数の駆動手段(9)の各々に対応し、該左右複数の
    ローラ(81)によって該通帳(5)がページ捲りされる
    時に、該ページの上方への膨らみの左右の最高位置を夫
    々検出する複数の検出手段(10)とを備え、 該複数の検出手段(10)の一方が該最高位置を検出した
    時に、該一方の検出手段(10)に対応する該一方の駆動
    手段(9)を他方の検出手段(10)が最高位置を検出す
    るまで停止させることを特徴とするページ捲り機構。
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