JP3964046B2 - ページ捲り装置およびページ捲り方法 - Google Patents

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  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、簡単な構成で、小型化が可能なページ捲り装置およびページ捲り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、金融機関におけるコンピュータバンキングシステムの一貫として、ATM(自動預金支払機)や窓口機が幅広く使用されている。これらの装置には、開いたページに印字スペースが無くなるとページを自動的に捲る、ページ捲り装置が内蔵されている。このページ捲り装置より、顧客が自分で通帳のページを捲る作業をせずに済み、取引処理時間を短縮することができる。
【0003】
図13は、従来におけるページ捲り装置の一例を示す概略説明図である。このページ捲り装置500は、第1搬送ローラ501と、第2搬送ローラ502との間に捲りローラ503を配置した構成である。第1搬送ローラ501は第1搬送用テンションローラ504と対になっている。第2搬送用ローラ502は第2搬送用テンションローラ505と対になっている。また、捲りローラ503は捲りテンションローラ506と対になっている。第1搬送用ローラ501と捲りローラ503との間には、正方向捲り用の第1ガイド507が設けてある。
【0004】
第1ガイド507は、一端が回転自在に軸支されている。第1ガイド507の他端には、通帳Tを導入し易くするための曲げ部507aを有する。第2搬送用ローラ502と捲りローラ503との間には、逆方向捲り用の第2ガイド508が設けてある。第2ガイド508は、一端が回転自在に軸支されている。第2ガイド508の他端には、第1ガイド507と同様の曲げ部508aを有する。第1ガイド507および第2ガイド508の動作は、対称になる。
【0005】
第1ガイド507および第2ガイド508は、下側のガイド509と共に搬送路を形成する。第1ガイド507の下方には、第1プレッシャレバー510が配置されている。また、第2ガイド508の下方には、第2プレッシャレバー511が配置されている。各プレッシャレバー510、511は、第1および第2プレッシャMG512、513により駆動する。第1ガイド507の上方には、第1センサ514が配置されている。
【0006】
第1センサ514は、第1ガイド507の有無を検知する。第1ガイド507が揺動して第1センサ514前面に位置すると、第1センサ514が第1ガイド507を検知する。同じく、第2ガイド508の上方には、第2センサ515が配置されている。第2センサ515は、第2ガイド508の有無を検知する。第2ガイド508が揺動して第2センサ515前面に位置すると、第2センサ515が第2ガイド508を検知する。第1ローラロックMG516は、第1搬送用ローラ501を固定する。同じく、第2ローラロックMG517は、第2搬送用ローラ502を固定する。
【0007】
つぎに、このページ捲り装置500の動作について説明する。まず、図14に示すように、通帳Tを第1搬送用ローラ501により図中左方向に搬送する(図中(a))。この場合、捲りローラ503も搬送の役割を果たす。つぎに、第1搬送用ローラ501および捲りローラ503により通帳Tを保持した状態で、第1搬送用ローラ501を第1ローラロックMG516により固定する。第1搬送用ローラ501を固定することで、通帳Tを固定できる。
【0008】
つぎに、捲りローラ503を回転させる。捲りローラ503と通帳Tのページとは、摩擦力で係止されている。従って、捲りローラ503の回転によりページに撓みが生じる(図中(b))。また、第1プレッシャレバー510により通帳Tを背面から押し、ページを撓みやすくする。第1ガイド507は、ページの撓みに添って揺動する。第1センサ514は、第1ガイド507の揺動を検知する。続いて、捲りローラ503を回転させ、ページを跳ね上げる(図中(c))。
【0009】
第1センサ514は、ページの跳ね上げを検知する。ページを跳ね上げたら、第1ローラロックMG516による第1搬送用ローラ501の固定を解く。そして、第1搬送用ローラ501、捲りローラ503および第2搬送用ローラ502を回転させて、通帳Tを図中左方向に搬送する。この搬送により通帳Tのページが捲られる(図中(d))。なお、上記ページとは、通常、書籍や帳面の一面を指すが、ここでは、説明の便宜のため通帳などの用紙一枚を指す意味でも用いる。
【0010】
上記と逆の動作によりページを逆に捲ることができる。図15に示すように、通帳を第2搬送用ローラ502により図中左側まで搬送する(図中(a))。この場合、捲りローラ503も搬送の役割を果たす。
【0011】
つぎに、第2搬送用ローラ502および捲りローラ503により通帳Tを保持した状態で、第2搬送用ローラ502を第2ローラロックMG517により固定する。第2搬送用ローラ502を固定することで、通帳Tを固定できる。つぎに、捲りローラ503を上記正捲りとは逆方向に回転させる。捲りローラ503の回転によりページに撓みが生じる(図中(b))。
【0012】
また、第2プレッシャレバー511により通帳Tを背面から押し、ページを撓みやすくする。第2ガイド508は、ページの撓みに添って揺動する。第2センサ515は、第2ガイド508の揺動を検知する。続いて、捲りローラ503を回転させ、ページを跳ね上げる(図中(c))。
【0013】
第2センサ515は、ページの跳ね上げを検知する。ページを跳ね上げたら、第2ローラロックMG517による第2搬送用ローラ502の固定を解く。そして、第2搬送用ローラ502、捲りローラ503および第1搬送用ローラ501を回転させて、通帳Tを図中右方向に搬送する。この搬送により通帳Tのページを逆に捲ることができる(図中(d))。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のページ捲り装置500では、通帳Tの記入欄がなくなったときなどに、通帳Tのページを自動的に捲ることができる。しかしながら、従来のページ捲り装置500では、正方向、逆方向のページ捲りを行うため、第1ガイド507および第2ガイド508の2つのガイドを必要としていた。
【0015】
また、第1ガイド507および第2ガイド508双方の揺動を検知するセンサ514、515も2つ必要になる。このため、部品点数が増加してページ捲り装置500が複雑になるという問題点があった。また、装置自体が大きくなるという問題点があった。
【0016】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡単な構造で装置を小型化できるページ捲り装置およびページ捲り方法並びにページ捲り方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納した、コンピュータが読取可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明は、複数ページを有する冊子状媒体を搬送すると共に独立して回転または停止し、回転することでページを撓ませて跳ね上げ、停止することでページを係止する第1ローラと、第1ローラと共に前記冊子状媒体を搬送し、前記第1ローラでページを係止することに伴い、回転することでページを撓ませて跳ね上げ、前記第1ローラでページを撓ませて跳ね上げることに伴い、停止することでページを係止する第2ローラと、第1ローラと第2ローラとの間に、一端を軸支したアームの揺動他端に回転自在に軸支され、前記ページ捲り対象物を案内すると共に撓みまたは跳ね上げたページに接して傾くガイド部と、を備えており、正方向のページ捲りにおいては、前記第1ローラが停止することでページを係止するとともに前記第2ローラが回転することでページを撓ませて跳ね上げ、逆方向のページ捲りにおいては、前記第2ローラが停止することでページを係止するとともに前記第1ローラが回転することでページを撓ませて跳ね上げることを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、複数ページを有する冊子状媒体を搬送すると共に独立して回転または停止し、回転することでページを撓ませて跳ね上げ、停止することでページを係止する第1ローラと、第1ローラと共に前記冊子状媒体を搬送し、前記第1ローラでページを係止することに伴い、回転することでページを撓ませて跳ね上げ、前記第1ローラでページを撓ませて跳ね上げることに伴い、停止することでページを係止する第2ローラと、第1ローラと第2ローラとの間に、一端を軸支したアームの揺動他端に回転自在に軸支され、前記ページ捲り対象物を案内すると共に撓みまたは跳ね上げたページに接して傾くガイド部と、を備えたページ捲り装置を用いたページ捲り方法であって、正方向のページ捲りにおいては、前記第1ローラが停止することでページを係止するとともに前記第2ローラが回転することでページを撓ませて跳ね上げ、逆方向のページ捲りにおいては、前記第2ローラが停止することでページを係止するとともに前記第1ローラが回転することでページを撓ませて跳ね上げる工程を含んだことを特徴とする。
【0019】
本発明によれば、第1ローラと第2ローラとによりページを捲るようにしている。例えば第1ローラを停止してページ捲り対象物のページを固定し、第2ローラを回転させてページを跳ね上げ、その状態で搬送してページを捲る。この逆の動作によりページを逆に捲ることができる。この構成であれば、搬送用ローラを兼ねた2つのローラのみでページを捲ることができる。また、従来では、2つの搬送用ローラの間に捲りローラを配置していたので、搬送路を形成するにはガイド部が2つ必要であった。一方、本発明では、撓みまたは跳ね上げたページに接して傾く揺動ガイドを1つのみ備えている。すなわち、本発明では、2つのローラで正逆のページ捲りを行うので、2つのローラの間に1つのガイドを設ければすむ。このため、装置の構成が簡単になり、小型化が可能になる。
【0020】
また、本願発明は、前記ガイド部の軸止位置から前記冊子上媒体を搬送する搬路へ向けた垂線を対称線とする対称位置に、前記第1ローラおよび前記第2ローラがそれぞれ配置されていることを特徴とする。
【0021】
本発明によれば、ガイド部からみて第1ローラと第2ローラとを対称位置に配置したので、正逆のページ捲りを効率良く行うことができる。
【0022】
また、本発明は、前記ガイド部の動きからページの撓みまたは跳ね上げを判定するセンサをさらに備えたことを特徴とする。
【0023】
ガイド部がページの撓みまたは跳ね上げに添って動くので、この動きからページの撓みまたは跳ね上げを検知することができる。ページが跳ね上げられると、そのままページ捲り対象物を搬送してページを捲ることができる。
【0024】
また、本発明は、前記ガイド部には遮蔽板を設けられており、前記センサは、前記遮蔽 板の有無を検知することによって、ページの撓みまたは跳ね上げを判定することを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、ガイド部がページの撓みまたは跳ね上げにより揺動するので、このガイド部に遮蔽板を設けた。センサは、この遮蔽板の有無を検知する。遮蔽板の有無により、ページの撓みまたは跳ね上げを判断することができる。
【0026】
また、本発明は、前記センサがページの跳ね上げを判定した後、第1ローラまたは第2ローラによって跳ね上げられたページ側に前記冊子状媒体を搬送することでページを捲る搬送部をさらに備えたことを特徴とする。
【0027】
本発明によれば、第2ローラを固定し第1ローラを回転させることでページを跳ね上げる。ガイド部は、ページの跳ね上げに添って回転揺動する。ページを跳ね上げたまま冊子状媒体を搬送すれば、ページを捲ることができる。第1ローラを固定し第2ローラを回転させるようにすれば、ページを逆に捲ることができる。係る構成によっても、ガイド部が1つですむから、装置構成が簡単になり、小型化が可能になる。
【0028】
また、本発明は、前記第1ローラおよび前記第2ローラを回転駆動するモータと、前記モータの回転を伝達する伝達機構と、前記第1ローラおよび第2ローラを固定するロック部とをさらに備えたことを特徴とする。
【0029】
本発明によれば、第1ローラおよび第2ローラは、モータとその伝達機構から回転を得る。また、第1ローラまたは第2ローラは、ロック部によりその回転が固定される。例えばロック部により第2ローラを固定し第1ローラを回転させることでページを跳ね上げることができる。また、第1ローラを固定し第2ローラを回転させるようにすれば、ページを逆に捲ることができる。
【0030】
また、本発明は、前記第1ローラおよび前記第2ローラの回転および停止を制御するローラ制御部をさらに備えたことを特徴とする。
【0031】
本発明によれば、ローラ制御部は、例えば正方向にページを捲る際には、第2ローラを固定し第1ローラを回転させる。逆方向にページを捲る際には、第1ローラを固定し第2ローラを回させる。ローラ制御部は、例えばコンピュータのCPUと手順を記録したプログラムから構成される。したがって、コンピュータによる効率的な制御が可能になる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係るページ捲り装置およびページ捲り方法につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0033】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に係るページ捲り装置の機構部分を示す斜視図である。図2は、図1に示したページ捲り装置の概略側面図である。図3は、図1に示したページ捲り装置の駆動輪列を示す説明図である。
【0034】
このページ捲り装置100は、第1ローラ1と第2ローラ2との間に1つのガイド3を配置した構成である。第1ローラ1は、複数のローラ11を第1回転軸12に設けた構成である。第1ローラ1の両端は、フレーム4に設けた軸受け41により回転支持されている。
【0035】
また、第1ローラ1は、第1テンションローラ5と対になっている。第1テンションローラ5も、回転軸に複数のローラ51を設けた構成となる。同じく、第2ローラ2は、複数のローラ21を第2回転軸22に設けた構成である。第2ローラ2の両端は、フレーム4に設けた軸受け42により回転支持されている。第2ローラ2は、第2テンションローラ6と対になっている。第2テンションローラ6も、回転軸に複数のローラを設けた構成となる。
【0036】
ガイド3は、両端にテーパ部31を持つ。このガイド3は、プレッシャ7と共に搬送路を形成する。フレーム4の両端には、くの字形状をしたアーム32が軸支してある。アーム32は、フレーム取付部33を中心に揺動可能である。前記ガイド3は、アーム32の他端に回転自在に軸支される。また、アーム32には、遮蔽板34が取り付けてある。遮蔽板34は、半筒部を持つ扇形状をしている。センサ35は、遮蔽板34に対向配置してある。このセンサ35の位置は固定されている。遮蔽板34はアーム32と共に揺動する。
【0037】
第1回転軸12の一端には、第1ギヤ13が取り付けてある。また、第2回転軸22の一端にも、第2ギヤ23が取り付けてある。フレーム4の上部中央には、回転車43が軸支してある。第1ギヤ13は、第1中間車14を介して回転車43と連結している。同じく第2ギヤ23は、第2中間車24を介して回転車43と連結している。第1中間車14は、長穴(図示省略)により軸支されている。第1中間車14は、長穴に沿って揺動する。
【0038】
同じく、第2中間車24は、長穴(図示省略)により軸支されている。第2中間車24は、長穴に沿って揺動する。ページ捲り機構101の下方には、搬送用モータ8が配置されている。搬送用モータ8には、ステップモータを用いる。この搬送用モータ8の回転軸には、ギヤ81が取り付けてある。このギヤ81と回転車43との間には、タイミングベルト82が掛けてある。
【0039】
また、回転車43の下方には、駆動軸71が設けてある。駆動軸71には、カム72が取り付けてある。このカム72により、第1および第2ロックレバー73、74を揺動させる。第1および第2ロックレバー73、74の端部には、歯部73a、74aが形成してある。歯部73a、74aは、第1ギヤまたは第2ギヤ13、23の歯と係合する。第1および第2ロックレバー73、74の回転軸は、フレーム4に設けたギアボックス44により軸支してある。
【0040】
また、第1および第2ロックレバー73、74には、第1および第2中間車14、24を押し上げるハンマ73b、74bが設けてある。ハンマ73b、74bが第1および第2中間車14、24を押し上げると、第1および第2中間車14、24が揺動して輪列を遮断する。
【0041】
また、搬送路の下側には、プレッシャレバー75が配置されている。このプレッシャレバー75は、前記駆動軸71と共に回転する。プレッシャ7は、第1プレッシャ7aと第2プレッシャ7bの2つから構成されている。第1および第2プレッシャ7a、7bは、回転軸を同じくする。ページ捲り機構101の下方には、機構駆動用モータ9が配置されている。機構駆動用モータ9には、ステップモータを用いる。この機構駆動用モータ9と駆動軸71との間には、タイミングベルト91が掛けられている。
【0042】
また、駆動軸71には、駆動車76が設けてある。駆動車76は、第1駆動中間車77を介して第1カム車52と連結している。第1カム車52には第1テンションローラ退避カム53が設けてある。第1テンションローラ退避カム53は第1テンションローラ5の軸受け54と接している。同じく、駆動車76は、第2駆動中間車78を介して第2カム車62と連結している。第2カム車62には第2テンションローラ退避カム63が設けてある。第2テンションローラ退避カム63は第2テンションローラ6の軸受け64と接している。
【0043】
図4は、このページ捲り装置100を示すブロック図である。ページ捲り装置100は、ページ捲り機構101と制御部102とから構成されている。制御部102には、動作手順のプログラムを記憶した記憶部103が設けてある。制御部102は、搬送用モータ8および機構駆動用モータ9の回転運動を制御する。また、センサ35からの信号を取り込む。なお、制御部102にパーソナルコンピュータのCPUを用い、記録部103にコンピュータが読み取り可能なプログラムを記録したフロッピーディスクその他の記録媒体を用いることもできる。
【0044】
図5は、このページ捲り装置100の動作を示すフローチャートである。図6は、正方向のページ捲り動作を示す説明図である。図7は、逆方向のページ捲り動作を示す説明図である。以下の制御は、制御部102が行う。
【0045】
ステップS501では、第1ローラ1および第2ローラ2を回転させ、通帳Tを搬送する。ステップS502では、通帳Tの片側TLが第1ローラ1および第2ローラ2の両方に接したところで、搬送を停止する。通帳Tのサイズから送り量が判るので、その送り量だけ搬送用モータ8を回転させる。
【0046】
ステップS503では、ページ捲りの準備を行う(図6の(a))。まず、第1テンションローラ5を退避させる。機構駆動用モータ9により駆動軸71を回転させると、第1テンションローラ退避カム53が回転する。すると、第1テンションローラ5が下降退避する。
【0047】
また、駆動軸71の回転により、ハンマ74bが第2中間車24を押し上げる。これにより、回転車43から第2ギヤ23までの輪列が遮断される。さらに、駆動軸71の回転により、第2ロックレバー74が作動する。第2ロックレバー74の歯部74aが第2ローラ2の第2ギヤ23と係合すると、第2ローラ2がロックされる(図6の(b))。また、駆動軸71の回転によりプレッシャレバー75が回転し、第1プレッシャ7aを押し上げる。第1プレッシャ7aが上昇すると、通帳Tが押し上げられる(図6の(a))。
【0048】
ステップS504では、第1ローラ1が回転する。搬送用モータ8により回転車43が回転すると、その回転が第1中間車14を介して第1ギヤ13に伝わる。第1ローラ1は第1ギヤ13と共に回転する。通帳Tのページと第1ローラ1とは摩擦力により係合している。また、通帳Tの中央付近は、第2ローラ2により押さえられている。このため、第1ローラ1が回転すると、通帳Tのページが撓む(図6の(c))。ガイド3は、ページの撓みに添ってアーム32ごと回転揺動する。
【0049】
ステップS505では、遮蔽板34の有無をセンサ35により検知する。遮蔽板34はアーム32の揺動と共に揺動するが、センサ35は動かない。このため、ある程度アーム32が揺動すると、遮蔽板34による遮蔽が無くなる。センサ35は、遮蔽が無くなると信号を出力する。第1ローラ1は、センサ35が信号を出力するまで回転する(図6の(c))。
【0050】
ステップS506では、センサ35からの出力信号に基づき、第1ローラ1の回転を停止する。ステップS507では、第1プレッシャ7aを下降させる。駆動軸71を逆転させると、プレッシャレバー75が元に戻る。これにより第1プレッシャ7aが下降する(図6の(d))。ステップS508では、さらに第1ローラ1を回転させる。第1ローラ1が回転すると通帳Tのページがローラ上に跳ね上げられる(図6の(d))。
【0051】
ステップS509では、ページが跳ね上げられたか否かを判断する。ページが跳ね上げられると、ガイド3が下降する。ガイド3と共に遮蔽板34が下降すると、遮蔽板34がセンサ35前面にくる。従って、センサ信号からページの跳ね上げを判断できる(図6の(d))。
【0052】
ステップS510では、第1ローラ1の回転を停止する。ステップS511では、第2ロックレバー74による第2ローラ2のロックを解除すると共に第2中間車24を輪列に接続する。また、退避させた第1テンションローラ5を上昇させる。ステップS512では、通帳Tを図中左側に搬送する。通帳Tを搬送することで、通帳Tのページを捲ることができる。ページを捲ったら通帳Tを排出する(ステップS513)。
【0053】
つぎに、ページを逆方向に捲る場合について説明する。ページを逆方向に捲るときは、上記とは対称の動作になる。以下、上記同様の要領で簡単に説明する。動作は、図5の場合と同じになるので図示省略する。まず、第1ローラ1および第2ローラ2を回転させ、通帳Tを搬送する。つぎに、通帳Tの片側TLが第2ローラ2および第1ローラ1の両方に接したところで、搬送を停止する。続いて、ページ捲りの準備を行う(図7の(a))。
【0054】
まず、第2テンションローラ6を退避させる。機構駆動用モータ9により駆動軸71を回転させると、第2テンションローラ退避カム63が回転し、第2テンションローラ6が下降退避する。
【0055】
また、駆動軸71の回転により、第1中間車14が押し上げられ、回転車43から第1ギヤ13までの輪列が遮断される。さらに、駆動軸71の回転により、第1ロックレバー73が作動して第1ローラ1がロックされる(図7の(b))。駆動軸71の回転によりプレッシャレバー75が回転し、第2プレッシャ7bを押し上げる。第2プレッシャ7bが上昇すると、通帳Tが押し上げられる(図7の(a))。
【0056】
つぎに、搬送用モータ8により回転車43が回転すると、第2中間車24、第2ギヤ23を介して第2ローラ2が回転する。一方、通帳Tの中央付近は、第1ローラ1により押さえられている。このため、第2ローラ2が回転すると、通帳Tのページが撓む(図7の(c))。ガイド3は、ページの撓みに添ってアーム32ごと回転揺動する。
【0057】
続いて、遮蔽板34の有無をセンサ35により検知する。センサ35は、遮蔽が無くなると信号を出力する。第2ローラ2は、センサ35が信号を出力するまで回転する。つぎに、センサ35からの出力信号に基づき、第2ローラ2の回転を停止する。第2ローラ2の回転が停止したら、第2プレッシャ7bを下降させる(図7の(d))。さらに、第2ローラ2を回転させると通帳Tのページがローラ上に跳ね上げられる。ページが跳ね上げられると、ガイド3と共に遮蔽板34が下降する。
【0058】
このため、センサ35によりページの跳ね上げを判断できる。続いて、第2ローラ2の回転を停止する。また、第1ロックレバー73による第1ローラ1のロックを解除すると共に第1中間車14を輪列に接続する。また、退避させた第2テンションローラ6を上昇させる。そして、通帳Tを図中右側に搬送する。通帳Tを搬送することで、通帳Tのページを逆に捲ることができる。ページを捲ったら通帳Tを排出する。
【0059】
以上では、通帳のページ捲りについて説明したが、ページ捲りの対象となる冊子状媒体は、これに限られない。例えば帳面、その他の中綴じしたものならば使用可能である。また、適用対象は、銀行のATMなどに限らない。例えばコピー機などに適用することもできる。
【0060】
(実施の形態2)
また、実施の形態1に係るページ捲り装置100を用いて以下のようなページ捲り制御を行うこともできる。この発明は、こしの強い通帳の表紙または裏表紙を確実に捲ることができるようにしたものである。以下の制御は、制御部が行う。図8は、実施の形態2に係るページ捲り装置の動作を示すフローチャートである。ステップS801では、中ページの捲り動作を行う。ステップS802では、表紙または裏表紙の捲り動作を行う。
【0061】
図9は、中ページの捲り動作を示すフローチャートである。図10は、正方向のページ捲り動作を示す説明図である。中ページの捲り動作は、上記実施の形態1に示すページ捲り動作を中ページが終了するまで繰り返し行うものである。
【0062】
ステップS901では、第1ローラ1および第2ローラ2を回転させ、通帳Tを搬送する。ステップS902では、通帳Tの片側TLが第1ローラ1および第2ローラ2の両方に接したところで、搬送を停止する。
【0063】
ステップS903では、ページ捲りの準備を行う(図10の(a))。まず、第2テンションローラ6を退避させる。機構駆動用モータ9により駆動軸71を回転させると、第2テンションローラ退避カム63が回転し、第2テンションローラ6が下降退避する。
【0064】
また、駆動軸71の回転により、第1中間車14が押し上げられ、回転車43から第1ギヤ13までの輪列が遮断される。さらに、駆動軸71の回転により、第1ロックレバー73が作動して第1ローラ1がロックされる(図10の(b))。駆動軸71の回転によりプレッシャレバー75が回転し、第2プレッシャ7bを押し上げる。第2プレッシャ7bが上昇すると、通帳Tが押し上げられる(図10の(a))。
【0065】
ステップS904では、第2ローラ2を回転させる。一方、通帳Tの中央付近は、第1ローラ1により押さえられている。このため、第2ローラ2が回転すると、通帳Tのページが撓む(図10の(c))。ガイド3は、ページの撓みに添ってアーム32ごと回転揺動する。
【0066】
ステップS905では、遮蔽板34の有無をセンサ35により検知する。センサ35は、遮蔽が無くなると信号を出力する。第2ローラ2は、センサ35が信号を出力するまで回転する(図10の(c))。ステップS906では、センサ35からの出力信号に基づき、第2ローラ2の回転を停止する。
【0067】
ステップS907では、第2プレッシャ7bを下降させる。駆動軸71を逆転させると、プレッシャレバー75が元に戻る。これにより第2プレッシャ7bが下降する(図10の(d))。ステップS908では、さらに第2ローラ2を回転させる。第2ローラ2が回転すると通帳Tのページがローラ上に跳ね上げられる(図10の(d))。
【0068】
ステップS909では、ページが跳ね上げられたか否かを判断する。ページが跳ね上げられると、遮蔽板34がガイド3と共に下降し、センサ35前面にくる。従って、センサ信号からページの跳ね上げを判断できる。ステップS910では、第2ローラ2の回転を停止する。
【0069】
ステップS911では、所定枚数の中ページを跳ね上げたか否か判断する。この判断は、例えば通帳の各ページに付した磁気記録部の内容を読み取ることなどにより行う(図示省略)。所定枚数のページを跳ね上げていないときは、再び跳ね上げ動作を行う(ステップS904〜S910)。所定枚数のページを跳ね上げたときは、ステップSS912に進む。
【0070】
ステップS912では、所定枚数のページを跳ね上げた状態で通帳Tを搬送する。通帳Tを搬送することにより、複数ページを一度に捲ることができる。そして、中ページの捲り動作を終了し、表紙または裏表紙の捲り動作に移る。
【0071】
上記と逆方向に中ページを捲るときは、第2ローラ2を固定し第1ローラ1を回転させる。また、上記では中ページを1枚づつ捲るようにしているが、中ページを全部一度に捲るようにしてもよい。また、複数回に分けて捲るようにしてもよい。捲る回数が少ないほど、通帳を排出するまでの時間が短くなる。
【0072】
図11は、表紙または裏表紙の捲り動作を示すフローチャートである。図12は、表紙または裏表紙のページ捲り動作を示す説明図である。ステップS1101では、第1ローラ1および第2ローラ2を回転させ、中ページを全て捲った状態の通帳Tを搬送する。ステップS1102では、通帳Tの片側TLが第1ローラ1および第2ローラ2の両方に接したところで、搬送を停止する。
【0073】
ステップS1103では、ページ捲りの準備を行う(図12の(a))。まず、第2テンションローラ6を退避させる。機構駆動用モータ9により駆動軸71を回転させると、第2テンションローラ退避カム63が回転し、第2テンションローラ6が下降退避する。
【0074】
また、駆動軸71の回転により、第1中間車14が押し上げられ、回転車43から第1ギヤ13までの輪列が遮断される。さらに、駆動軸71の回転により、第1ロックレバー73が作動して第1ローラ1がロックされる(図12の(b))。駆動軸71の回転によりプレッシャレバー75が回転し、第2プレッシャ7bを押し上げる。第2プレッシャ7bが上昇すると、通帳Tが押し上げられる(図12の(a))。
【0075】
ステップS1104では、第2ローラ2を回転させる。一方、通帳Tの中央付近は、第1ローラ1により押さえられている。このため、第2ローラが回転すると、通帳Tの表紙TFが撓む(図12の(c))。ガイド3は、表紙TFの撓みに添ってアーム32ごと回転揺動する。
【0076】
ステップS1105では、遮蔽板34の有無をセンサ35により検知する。センサ35は、遮蔽が無くなると信号を出力する。第2ローラ2は、センサ35が信号を出力するまで回転する(図12の(c))。ステップS1106では、センサ35からの出力信号に基づき、第2ローラ2の回転を停止する。
【0077】
ステップS1107では、第2プレッシャ7bを下降させる。駆動軸71を逆転させると、プレッシャレバー75が元に戻る。これにより第2プレッシャ7bが下降する(図12の(d))。ステップS1108では、さらに第2ローラ2を回転させる。第2ローラ2が回転すると通帳Tの表紙TFがローラ上に跳ね上げられる(図12の(d))。
【0078】
ステップS1109では、表紙TFが跳ね上げられたか否かを判断する。表紙TFが跳ね上げられると、遮蔽板34がガイド3と共に下降し、センサ35前面にくる。従って、センサ信号から表紙の跳ね上げを判断できる(図12の(d))。ステップS1110では、第2ローラ2の回転を停止する。
【0079】
ステップS1111では、第1ロックレバー73による第1ローラ1のロックを解除すると共に第1中間車14を輪列に接続する。また、退避させた第2テンションローラ6を上昇させる。ステップS1112では、通帳Tを図中右側に搬送する。通帳Tを搬送することで、通帳Tの表紙TFを捲ることができる。表紙TFを捲ったら通帳Tを排出する(ステップS1113)。
【0080】
上記では通帳の表紙TFを捲るようにしたが、裏表紙を捲るときは第2ローラ2を固定し第1ローラ1を回転させる。表紙と裏表紙は紙のこしが強いので、第1または第2テンションローラの押圧力を高く設定しておく。
【0081】
(他の実施の形態)
図示しないが、上記実施の形態1の構成を変形してもよい。例えば第1ローラ1と第2ローラ2のみで、ガイド3を不要としてもよい。通帳が搬送過程で開帳姿勢を保っていればよいからである。
【0082】
また、上記実施の形態1では、遮蔽板34に対向してセンサ35を設けたが、フレーム4に設置して直接ページの撓みを検知するようにしてもよい。この場合は、遮蔽板34が不要になる。
【0083】
また、ガイド3はページの撓みおよび跳ね上げに添って動けばよいので、アーム32による支持に限られない。例えばスプリングなどの弾性体により支持してもよい。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1ローラと第2ローラとによりページを捲るようにしている。例えば第1ローラを停止してページ捲り対象物のページを固定し、第2ローラを回転させてページを跳ね上げ、その状態で搬送してページを捲る。この逆の動作によりページを逆に捲ることができる。この構成であれば、搬送用ローラを兼ねた2つのローラのみでページを捲ることができる。また、従来では、2つの搬送用ローラの間に捲りローラを配置していたので、搬送路を形成するにはガイド部が2つ必要であった。一方、本発明では、撓みまたは跳ね上げたページに接して傾く揺動ガイドを1つのみ備えている。すなわち、本発明では、2つのローラで正逆のページ捲りを行うので、2つのローラの間に1つのガイドを設ければすむ。このため、装置の構成が簡単になり、小型化が可能になる。
【0085】
また、本発明によれば、ガイド部からみて第1ローラと第2ローラとを対称位置に配置したので、正逆のページ捲りを効率良く行うことができる。
【0086】
また、本発明によれば、ガイド部がページの撓みまたは跳ね上げに添って動くので、この動きからページの撓みまたは跳ね上げを検知することができる。ページが跳ね上げられると、そのままページ捲り対象物を搬送してページを捲ることができる。
【0087】
また、本発明によれば、ガイド部がページの撓みまたは跳ね上げにより揺動するので、このガイド部に遮蔽板を設けた。センサは、この遮蔽板の有無を検知する。遮蔽板の有無により、ページの撓みまたは跳ね上げを判断することができる。
【0088】
また、本発明によれば、第2ローラを固定し第1ローラを回転させることでページを跳ね上げる。ガイド部は、ページの跳ね上げに添って回転揺動する。ページを跳ね上げたまま冊子状媒体を搬送すれば、ページを捲ることができる。第1ローラを固定し第2ローラを回転させるようにすれば、ページを逆に捲ることができる。係る構成によっても、ガイド部が1つですむから、装置構成が簡単になり、小型化が可能になる。
【0089】
また、本発明によれば、第1ローラおよび第2ローラは、モータとその伝達機構から回転を得る。また、第1ローラまたは第2ローラは、ロック部によりその回転が固定される。例えばロック部により第2ローラを固定し第1ローラを回転させることでページを跳ね上げることができる。また、第1ローラを固定し第2ローラを回転させるようにすれば、ページを逆に捲ることができる。
【0090】
また、本発明によれば、ローラ制御部は、例えば正方向にページを捲る際には、第2ローラを固定し第1ローラを回転させる。逆方向にページを捲る際には、第1ローラを固定し第2ローラを回させる。ローラ制御部は、例えばコンピュータのCPUと手順を記録したプログラムから構成される。したがって、コンピュータによる効率的な制御が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るページ捲り装置の機構部分を示す斜視図である。
【図2】 図1に示したページ捲り装置の概略側面図である。
【図3】 図1に示したページ捲り装置の駆動輪列を示す説明図である。
【図4】 この発明のページ捲り装置を示すブロック図である。
【図5】 ページ捲り装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】 正方向のページ捲り動作を示す説明図である。
【図7】 逆方向のページ捲り動作を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係るページ捲り装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】 中ページの捲り動作を示すフローチャートである。
【図10】 正方向のページ捲り動作を示す説明図である。
【図11】 表紙または裏表紙の捲り動作を示すフローチャートである。
【図12】 表紙または裏表紙のページ捲り動作を示す説明図である。
【図13】 従来におけるページ捲り装置の一例を示す概略説明図である。
【図14】 図13に示したページ捲り装置の動作を示す説明図である。
【図15】 図13に示したページ捲り装置の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
100 ページ捲り装置
101 ページ捲り機構
102 制御部
103 記憶部
1 第1ローラ
2 第2ローラ
3 ガイド
4 フレーム
5 第1テンションローラ
6 第2テンションローラ
7 プレッシャ
7a 第1プレッシャ
7b 第2プレッシャ
8 搬送用モータ
9 機構駆動用モータ
13 第1ギヤ
14 第1中間車
23 第2ギヤ
24 第2中間車
32 アーム
34 遮蔽板
35 センサ
43 回転車
53 第1テンションローラ退避カム
63 第2テンションローラ退避カム
71 駆動軸
72 カム
73 第1ロックレバー
74 第2ロックレバー
75 プレッシャレバー

Claims (8)

  1. 複数ページを有する冊子状媒体を搬送すると共に独立して回転または停止し、回転することでページを撓ませて跳ね上げ、停止することでページを係止する第1ローラと、
    第1ローラと共に前記冊子状媒体を搬送し、前記第1ローラでページを係止することに伴い、回転することでページを撓ませて跳ね上げ、前記第1ローラでページを撓ませて跳ね上げることに伴い、停止することでページを係止する第2ローラと、
    第1ローラと第2ローラとの間に、一端を軸支したアームの揺動他端に回転自在に軸支され、前記ページ捲り対象物を案内すると共に撓みまたは跳ね上げたページに接して傾くガイド部と、
    を備えており、
    正方向のページ捲りにおいては、前記第1ローラが停止することでページを係止するとともに前記第2ローラが回転することでページを撓ませて跳ね上げ、逆方向のページ捲りにおいては、前記第2ローラが停止することでページを係止するとともに前記第1ローラが回転することでページを撓ませて跳ね上げることを特徴とするページ捲り装置。
  2. 前記ガイド部の軸止位置から前記冊子上媒体を搬送する搬路へ向けた垂線を対称線とする対称位置に、前記第1ローラおよび前記第2ローラがそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載のページ捲り装置。
  3. 前記ガイド部の動きからページの撓みまたは跳ね上げを判定するセンサをさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のページ捲り装置。
  4. 前記ガイド部には遮蔽板を設けられており、前記センサは、前記遮蔽板の有無を検知することによって、ページの撓みまたは跳ね上げを判定することを特徴とする請求項3に記載のページ捲り装置。
  5. 前記センサがページの跳ね上げを判定した後、第1ローラまたは第2ローラによって跳ね上げられたページ側に前記冊子状媒体を搬送することでページを捲る搬送部をさらに備えたことを特徴とする請求項3または4に記載のページ捲り装置。
  6. 前記第1ローラおよび前記第2ローラを回転駆動するモータと、
    前記モータの回転を伝達する伝達機構と、
    前記第1ローラおよび第2ローラを固定するロック部とをさらに備えたことを特徴とする請求項 1 〜5のいずれか一つに記載のページ捲り装置。
  7. 前記第1ローラおよび前記第2ローラの回転および停止を制御するローラ制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のページ捲り装置。
  8. 複数ページを有する冊子状媒体を搬送すると共に独立して回転または停止し、回転することでページを撓ませて跳ね上げ、停止することでページを係止する第1ローラと、
    第1ローラと共に前記冊子状媒体を搬送し、前記第1ローラでページを係止することに伴い、回転することでページを撓ませて跳ね上げ、前記第1ローラでページを撓ませて跳ね上げることに伴い、停止することでページを係止する第2ローラと、
    第1ローラと第2ローラとの間に、一端を軸支したアームの揺動他端に回転自在に軸支され、前記ページ捲り対象物を案内すると共に撓みまたは跳ね上げたページに接して傾くガイド部と、
    を備えたページ捲り装置を用いたページ捲り方法であって、
    正方向のページ捲りにおいては、前記第1ローラが停止することでページを係止するとともに前記第2ローラが回転することでページを撓ませて跳ね上げ、逆方向のページ捲りにおいては、前記第2ローラが停止することでページを係止するとともに前記第1ローラが回転することでページを撓ませて跳ね上げる工程を含んだことを特徴とするページ捲り方法。
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