JPH0796351B2

JPH0796351B2 - 通帳改頁装置

Info

Publication number: JPH0796351B2
Application number: JP19096290A
Authority: JP
Inventors: 和紀片山; 忠藤本
Original assignee: ジューキ株式会社
Priority date: 1990-07-19
Filing date: 1990-07-19
Publication date: 1995-10-18
Anticipated expiration: 2010-10-18
Also published as: JPH0477296A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、銀行業務等で使用される通帳の自動記帳装
置、特に該装置に挿入した通帳の印字頁を表面に出すた
めに自動的にめくる通帳改頁装置に関する。

［従来技術］近年、現金自動取引装置が普及し、使用頻度が増加する
に伴い、改頁装置を実装する自動記帳装置が主流になっ
てきた。この改頁装置の性能を評価する尺度の一つに複
数頁めくり（２枚めくり）がある。この２枚めくりは、
通帳紙面間の摩擦及び紙面表裏の摩擦係数の差等で微妙
な問題があり、２枚めくりを無くす上で問題となってい
た。

特に、表紙めくりは中紙と異なり、紙が厚く、またコー
ティング処理がなされていたり、マグネットシートが貼
付されているため、めくり難いという問題があった。

本発明は、湾曲部の湾曲を利用して、挿入された通帳を
一旦退避路に送って僅かな湾曲を付けた後、めくり部に
戻ってめくり動作を行わせる通帳改頁装置を提供するこ
とを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］本発明は、上記目的を達成するために、通帳をテーブル
面に設けた複数の搬送ローラによって送るようにした通
帳搬送路と、該搬送路の前部に設けた印字ヘッド及びプ
ラテンと、前記搬送路の後部に上下動するめくりガイド
及び先端に搬送ローラを装着する上下動可能な複数の回
動腕を設けためくり部と、該めくり部の後部にフラップ
を設けた湾曲形状の湾曲部と、該湾曲部を通った通帳を
回収する回収部とからなる現金自動取引装置において、
前記通帳搬送路に挿入した通帳を前記湾曲部まで送り、
前記湾曲部により前記通帳を僅かに湾曲させ後、前記め
くり部に戻してめくり動作を行わせるものである。

［作用］本発明によれば、通帳搬送路に挿入された通帳は印字ヘ
ッドとプラテンの間を通り、さらにめくり部を通って湾
曲した湾曲部に通される。この湾曲部に送られた通帳は
僅かに湾曲する。そして、この退避路から回収部に送ら
れることなく、再びめくり部に戻される。このように通
帳が湾曲されることにより、めくり部に送られた通帳
は、その表紙の条件が悪くても、表紙のめくり動作が容
易になる。また、通帳の中紙のめくりもより容易に行う
ことができる。

［実施例］第１図を参照すると、本発明を実施する現金自動取引装
置では、装置本体１のテーブル２の前段上面の通帳通路
３に対の搬送ローラ４、５が装着された通帳挿入部６が
配置され、この通帳挿入部６の後段の上部に印字ヘッド
７が装着され、印字ヘッド７の下部にプラテン８が装着
されている。印字ヘッド７を設けた印字部９の下部の退
避部10の通帳通路３に対の搬送ローラ11、12が装着され
ている。さらに、退避部10の後部のめくり部13の通帳通
路３に２組の対の搬送ローラ14、15と16、17が間隔をあ
けて装着され、対の搬送ローラ14、15の上部に装着され
た回動軸18により前回動腕19が回動可能に装着され、こ
の前回動腕19の端部に前めくりローラ20が装着されてい
る。また、対の搬送ローラ16、17の上部に装着された回
動軸21により後回動腕22が回動可能に装着され、この後
回動腕22の端部に後めくりローラ23が装着され、さら
に、このめくり部13には、上下動するめくりガイド24が
装着されている。また、めくり部13の後部に湾曲部25が
形成され、この湾曲部25に回収フラッパ26が設けられ、
この湾曲部25に送られた通帳は、ここで反転されて回収
部27へ送られる。なお、通路３の印字部９の下部、めく
り部13の下部及び湾曲部25にそれぞれ位置センサ28、2
9、30が装着されている。

第２図を参照すると、本実施例の現金自動取引装置を制
御する制御回路において、CPU31の入力側に位置センサ2
8、29、30が接続され、また、CPU31の出力側にCPUバス3
2を介してRAM33、ROM34、ヘッド制御回路35、入出力回
路36が接続され、ヘッド制御回路35はヘッド駆動回路37
を介して印字ヘッド７が接続されている。また、入出力
回路36に駆動回路38を介して前回動腕19及び後回動腕22
を回動するソレノイド39、40が接続され、さらに、駆動
回路41を介して通帳通路３の対の搬送ローラ４、５、1
1、12、14、15、16、17をそれぞれ駆動するモータ42が
接続されている。さらに、駆動回路43を介してめくりガ
イド24が上下に駆動されるソレノイド44が接続されてい
る。

次に、第３図に示すめくり動作の概略及び第５図のフロ
ーチャートにより本実施例のめくり動作を説明する。ま
ず、通帳45が通帳挿入部６に挿入されると、位置センサ
28で検出するとともに、モータ42を正転して通帳挿入部
６の対の搬送ローラ４、５及び退避部10の搬送ローラ1
1、12及びめくり部の対の搬送ローラ14、15、16、17を
それぞれ駆動してめくり部13の後部まで通帳45を搬送す
る。次に、めくり動作を開始するには、まず、通帳45を
対の搬送ローラ14、15、16、17を逆転させて通帳45を逆
搬送する（ステップ１）。そして、第３図（ａ）に示す
ように位置センサ29により通帳45の後端が検出されたか
どうかを判断し（ステップ２）、位置センサ29が通帳45
の後端を検出すると、通帳45はめくりガイド24の下に位
置される。次に、第３図（ｂ）に示すようにソレノイド
39により前めくりローラ20を下げて通帳45に接触させ
（ステップ３）、また、ソレノイド44によりめくりガイ
ド24を上昇させる（ステップ４）。そして、第３図
（ｃ）に示すように、搬送ローラ14、15、16、17を逆転
させると（ステップ５）、通帳45は逆搬送されるが、こ
の時、通帳45の上面の端部が前めくりローラ20で押えら
れているため、通帳45の上面の一枚45aが山状になった
後、さらに通帳45を逆搬送すると、第３図（ｄ）に示す
ように、通帳45の上面の一枚45aの山が後部へ傾斜す
る。そこで前めくりローラ20を上昇させ（ステップ
６）、通帳45をさらに逆転させると（ステップ７）、通
帳45の上面の一枚45aの端部が解放され、円弧状になる
｛第３図（ｅ）｝。ここで、通帳45を搬送ローラ14、15
の第３図（ｅ）の矢印方向へ一定量移動させる。通帳45
の閉じ側端部45bが位置センサ29により図中左方へ移動
したとき、通帳45の上面の一枚45aがめくれていなけれ
ば、上面の一枚45aは位置センサ29上をカバーしない。
一方、上面の一枚45aが第３図（ｅ）のようにめくれて
いれば、位置センサ29上をカバーし、位置センサ29がめ
くれていることを検知する（ステップ８）。位置センサ
29が第３図（ｅ）のように上面の一枚45aがめくれたこ
とを検知すると、めくりガイド24が下降して上面の一枚
45aを下方に押し、上面の一枚45aが開かれた状態となる
（ステップ９）。

このように通帳の一枚45aをめくる場合、通帳45が新し
く、くせがない場合は非常にめくり難い。従って、第４
図及び第６図に示すように通帳45に僅かな湾曲を付ける
ようにする。まず、通帳45が通帳挿入部６に挿入される
と、位置センサ28で検出するとともに、モータ42を正転
して通帳挿入部６の対の搬送ローラ４、５及び退避部10
の11、12及びめくり部の対の搬送ローラ14、15、16、17
をそれぞれ駆動してめくり部13まで通帳45を正搬送する
（ステップ10）。そして、めくり部13の位置センサ29で
通帳45がめくり部13にセットされたかどうかが判断され
（ステップ11）、通帳45がめくり部13まで送られてくる
と、湾曲部25のフラップ26を開く（ステップ12）。そし
て、さらに搬送ローラ14、15、16、17を駆動して通帳45
を正転する（ステップ13）。さらに、湾曲部25の位置セ
ンサ30で通帳45を検出すると、通帳45をその位置に待機
させる（ステップ14）。ここで、予め設定された時間だ
け通帳を待機させた後、通帳45を逆搬送する（ステップ
15）。さらに、通帳45をめくり部13に送って、位置セン
サ29で通帳45の後端が検出されたかどうかが判断され
（ステップ16）、通帳45がめくり部13まで送られると、
フラップ26が閉じる（ステップ17）。このめくり部13に
送られた通帳45はさらに逆搬送されて（ステップ18）、
ステップ３、４で説明したようにめくり動作が行われ
（ステップ19）、さらに通帳45が逆搬送され（ステップ
20）、めくれたかどうかが判断され（ステップ21）、め
くれていれば、めくり動作を終了する。

このように通帳45が湾曲部25に送られて、予め決められ
た時間だけ待機すると、通帳45に僅かな曲がりが形成さ
れ、これによって通帳45の表紙のめくりが容易になる。

［発明の効果］本発明は、以上のように構成されているので、通帳を一
旦湾曲部まで搬送して待機させることにより、通帳に僅
かな湾曲が付けることができ、従って、表紙めくりの信
頼性が高くなり、さらに湾曲部で通帳を一定時間待機さ
せることにより、より表紙条件の悪い通帳への対応も可
能になり、また、中紙のめくりも容易になるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例の現金自動取引装置の概略断
面図、第２図は第１図の装置の各部を制御する制御装置
のブロック図、第３図は第１図の装置によるめくり動作
の説明図、第４図は第１図の装置による通帳に僅かな湾
曲を付ける動作説明図、第５図は第２図のめくり動作の
フローチャート、第６図は通帳に湾曲を付けて表紙をめ
くる動作の説明図である。１……装置本体、２……テーブル、３……通帳通路、
４、５……対の搬送ローラ、６……通帳挿入部、７……
印字ヘッド、８……プラテン、９……印字部、10……退
避部、11、12……対の搬送ローラ、13……めくり部、1
4、15、16、17……対の搬送ローラ、18……回動軸、19
……前回動腕、20……前めくりローラ、21……回動軸、
22……後回動腕、23……後めくりローラ、24……めくり
ガイド、25……湾曲部、26……回収フラッパ、27……回
収部、28、29、30……位置センサ、31……CPU、32……C
PUバス、33……RAM、34……ROM、35……ヘッド制御回
路、36……入出力回路、37……ヘッド駆動回路、38……
駆動回路、39、40……ソレノイド、41……駆動回路、42
……モータ、43……駆動回路、44……ソレノイド、45…
…通帳。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】通帳をテーブル面に設けた複数の搬送ロー
ラによって送るようにした通帳搬送路と、該搬送路の前
部に設けた印字ヘッド及びプラテンと、前記搬送路の後
部に上下動するめくりガイド及び先端に搬送ローラを装
着する上下動可能な複数の回動腕を設けためくり部と、
該めくり部の後部にフラップを設けた湾曲形状の湾曲部
と、該湾曲部を通った通帳を回収する回収部とからなる
現金自動引取装置において、前記通帳搬送路に挿入した
通帳を前記湾曲部まで送り、前記湾曲部により前記通帳
を僅かに湾曲させ後、前記めくり部に戻してめくり動作
を行わせることを特徴とする通帳改頁装置。