JP2004082515A - 頁捲り装置及び冊子プリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】頁捲りにより膨らむ傾向にある冊子の頁を引き伸ばすことができるようにする。
【解決手段】冊子2をメイン冊子搬送部材6〜9により頁捲り位置に搬送した状態で頁捲り機構10を駆動することにより、冊子2の所望の頁2aを捲る。頁捲りをした冊子2を、メイン冊子搬送部材8,9からサブ冊子搬送部材30,31に受け渡した後に、サブ冊子搬送部材30,31を非駆動状態に維持してメイン冊子搬送部材8,9のみで冊子2を矢印G方向に搬送することにより、頁捲りにより膨らむ傾向にある冊子2の頁2aを引き伸ばすことができる。
【選択図】 図11
【解決手段】冊子2をメイン冊子搬送部材6〜9により頁捲り位置に搬送した状態で頁捲り機構10を駆動することにより、冊子2の所望の頁2aを捲る。頁捲りをした冊子2を、メイン冊子搬送部材8,9からサブ冊子搬送部材30,31に受け渡した後に、サブ冊子搬送部材30,31を非駆動状態に維持してメイン冊子搬送部材8,9のみで冊子2を矢印G方向に搬送することにより、頁捲りにより膨らむ傾向にある冊子2の頁2aを引き伸ばすことができる。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冊子の頁を捲る頁捲り装置及び冊子プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
通帳などの冊子の頁を捲る頁捲り装置には種々のものが提案されている。例えば、冊子を冊子搬送部材により冊子搬送路中の頁捲り位置に搬送し、その位置で頁捲り機構によって冊子の頁を捲るようにした頁捲り装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通帳などの冊子は、紙の厚さが厚くサイズも小さい。そして、通常は閉じた状態で保管しているので、冊子を開いた状態では、頁(中紙)は自身が有する腰の強さにより膨らむ傾向にある。綴じ部を境として一方の側から他方の側に捲った頁数が多いほど頁の膨らみは大きくなる。したがって、頁捲り装置が装備された冊子プリンタにおいて、預金などの取引データを印字する際に、頁の膨らみにより印字位置がずれてしまう問題がある。
【0004】
本発明の目的は、頁捲りにより膨らむ傾向にある冊子の頁を引き伸ばすことができる頁捲り装置及び冊子プリンタを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、冊子を挿入及び排出するための入出口が一端に接続された冊子搬送路に、正逆回転駆動自在の搬送モータに駆動される複数のメイン冊子搬送部材と、隣接するメイン冊子搬送部材の間となる頁捲り位置に配置された頁捲り機構と、最下流側に配設された前記メイン冊子搬送部材に対して開いた状態における冊子の搬送方向の長さ以下の距離を開けて下流側に配列されたサブ冊子搬送部材とを具備し、冊子をメイン冊子搬送部材により頁捲り位置に搬送した状態で頁捲り機構を駆動することにより、冊子の所望の頁を捲るようにし、頁捲りをした冊子を、メイン冊子搬送部材からサブ冊子搬送部材に受け渡した後に、サブ冊子搬送部材を非駆動状態に維持してメイン冊子搬送部材のみで冊子を搬送することにより、頁捲りにより膨らむ傾向にある冊子の頁を引き伸ばすように構成する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基いて説明する。まず、図1ないし図13を参照し、頁捲り装置100の機構的な構造について説明する。この頁捲り装置100の冊子搬送路1は、搬送される冊子(この例では通帳)2を案内するもので、下部ガイド板3に上部ガイド板4,5を所望の隙間を開けて対向配置することにより形成されている。この冊子搬送路1には、それぞれ上下方向で対をなす複数のメイン冊子搬送部材であるメイン冊子搬送ローラ6〜9が回転可能に設けられている。この例では、冊子2の頁(データ記録用の中紙)2aに接触する上部のメイン冊子搬送ローラ6,8が正逆回転駆動自在な搬送モータ(後述する)に連結されている。下部のメイン冊子搬送ローラ7,9は上部のメイン冊子搬送ローラ6,8に対するピンチローラとして機能する。また、隣接するメイン冊子搬送ローラ6,8の間は冊子2の頁2aを捲る頁捲り位置であり、この頁捲り位置には頁捲り機構10が設けられている。
【0007】
以下、頁捲り機構10について詳述する。頁捲り機構10は同軸上で回転可能な複数の頁捲りローラ10Rを有し、これらの頁捲りローラ10Rを駆動するローラ駆動軸11は正逆回転駆動自在の捲りローラモータ(後述する)に連結されている。頁捲りローラ10Rに対向する平坦な冊子押圧面12を有する揺動ガイド13は頁捲り機構10の一構成部材であり、この揺動ガイド13を回動させるガイド軸14の両端は冊子搬送路1の両側に配置されたレバー15に固定的に連結されている。ガイド軸14は正逆回転可能な揺動ガイドモータ(後述する)に連結され、このガイド軸14を駆動することによりレバー15と揺動ガイド13とは一体に回動するように構成されている。ローラ駆動軸11の両端はレバー15に回転可能に支承されている。また、冊子搬送路1には、通過する冊子2を検知する冊子センサ16,17が設けられている。これらの冊子センサ16,17は、この例では透過型の光センサであり、通常はONの信号を出力するが、冊子2により光軸が遮断されたときにOFFの信号を出力する。
【0008】
冊子2の搬送方向と直交する軸心上に配列された複数の頁捲りローラ10Rの側面の近傍にはローラガイド18が配設されている。これらのローラガイド18は、揺動ガイド13の冊子押圧面12に対して垂直に頁捲りローラ10Rの中心を通る垂直線19を境とする対称形状をなし、頁捲りローラ10Rの冊子押圧面12に対向する下部側の略半周に亘る範囲を開放する開放部20と、冊子押圧面12と平行に頁捲りローラ10Rの中心を通る平行線21付近から上方に至る部分において頁捲りローラ10Rの半径より長い寸法をもって山形形状に突出する突出部22とを備えている。この突出部22は、捲り上げられた冊子2の頁2aを頁捲りローラ10Rから離反させるために備えている。
【0009】
また、ローラガイド18は、ローラ駆動軸11に跨るように嵌合される逆U字形の切欠23を下部に有し、突出部22の頂部がレバー15に固定された軸24により係止されている。すなわち、ローラガイド18は、揺動ガイド13とは不動の相対位置関係を維持して変位するようにレバー15によって支持されている。
【0010】
さらに、頁捲りローラ10Rにより頁捲り上げ方向に膨らまされる頁2aに押されて回動するシャッタガイド25,26が設けられている。これらのシャッタガイド25,26は、搬送ローラ6,8の回転中心と同軸上で回動可能であり、弱いバネにより冊子搬送路1側に付勢されている。これらのシャッタガイド25,26の動きを検出することで頁捲りローラ10Rにより膨らまされる頁2aの膨らみを検出する膨らみセンサ27,28が設けられている。これらの膨らみセンサ27,28は、この例では透過型の光センサであり、通常はONの信号を出力するが、シャッタガイド25,26によって光軸が遮断されたときにOFFの信号を出力する。これらの膨らみセンサ27,28の間には揺動ガイドHPセンサ29が配設されている。揺動ガイドHPセンサ29はこの例では透過型の光センサであり、揺動ガイド13が図1に示すように退避位置Aに停止しているときに光軸が遮断されるためにOFFの信号を出力する。揺動ガイドHPセンサ29のHPはホームポジションの意味である。
【0011】
ここで、本実施の形態における頁捲り装置100は、冊子搬送路1の最下流側に配列されたメイン冊子搬送ローラ8,9に対して開いた状態における冊子2の搬送方向の長さ以下の距離を開けて下流側に配列されたサブ冊子搬送部材としてのサブ冊子搬送ローラ30,31を具備する。冊子2の頁2aに接触する上部のサブ冊子搬送ローラ30の駆動軸32は、冊子搬送ローラ8,9から受け渡される冊子2を同一方向に搬送するように、正方向回転伝達手段としてのワンウェイクラッチ33を介してメイン冊子搬送ローラ6,8を駆動する前述の搬送モータに連結されている。下部のサブ冊子搬送ローラ31は上部のサブ冊子搬送ローラ30に対するピンチローラとして機能する。
【0012】
さらに、メイン冊子搬送ローラ8,9とその下流側に配設されたサブ冊子搬送ローラ30,31との間における冊子搬送路1は、冊子2の表紙の表面が内側に窪むように屈折されている。具体的には、下部ガイド板3の下流側の部分3aが「への字型」に屈折され、その屈折された部分3aと対向するフラッパ34が支点軸35と一体に回動可能に設けられている。
【0013】
次に、図14を参照して冊子プリンタ101の機構的な構造について説明する。プリンタ本体102には、その正面側に冊子2の挿入及び排出のために設けた入出口103からプリンタ本体102の後部に向かう主搬送路104と、この主搬送路104の後部から下方の冊子回収庫105に向けて分岐された回収路106と、冊子発行部107から新しい冊子を供給する供給路108とが設けられている。前述した頁捲り装置100の冊子搬送路1は、回収路106及び供給路108よりやや入出口103側となる主搬送路104の中間部に接続されている。
【0014】
主搬送路104には複数の冊子搬送ローラ109,110が設けられている。駆動側の冊子搬送ローラ109には従動側の冊子搬送ローラ110が圧接されている。また、主搬送路104には、入出口103の開口部を開閉するシャッタ111、冊子2の磁気ストライプ(図示せず)に対する磁気データの書き込み及び読み取りをするための磁気ヘッド112、冊子2を主搬送路104の一側に幅寄せする幅寄せローラ113、冊子2のページマークや印字済の行を光学的に読み取る読取装置114、印字手段である印字ヘッド(この例ではインパクトドットヘッド)115、この印字ヘッド115に対向するプラテン116が設けられている。印字ヘッド115はプラテン116に沿って往復駆動されるキャリア117に搭載されている。
【0015】
次に、図15を参照し、頁捲り装置100及び冊子プリンタ101の電気的接続構造について説明する。プログラム等の固定データが記憶されているROM118、各部の動作を監視してROM118に書き込まれているプログラムを実行するCPU119、ワークデータ等の可変データを更新自在に格納するRAM120、インターフェース121がシステムバス122により接続されている。
【0016】
また、読取装置114(図14参照)が備えているCCDセンサ123を駆動するCCDセンサ駆動回路124、印字ヘッド115を駆動する印字ヘッド駆動回路125、磁気ヘッド112(図14参照)を備えた磁気記録装置126の動作を制御する磁気記録制御回路127、メイン冊子搬送ローラ6,8、サブ冊子搬送ローラ30、冊子搬送ローラ109を回転させるための搬送モータ128を駆動する搬送モータ駆動回路129、幅寄せローラ113を回転させるための幅寄せモータ130を駆動する幅寄せモータ駆動回路131、キャリア117を移動させるためのキャリアモータ132を駆動するキャリアモータ駆動回路133、頁捲りローラ10Rを駆動する捲りローラモータ134を駆動する捲りローラモータ駆動回路135、揺動ガイド13を揺動させるための揺動ガイドモータ136を駆動する揺動ガイドモータ駆動回路137、センサ制御回路138などがシステムバス122を介してCPU119に接続されている。センサ制御回路138には冊子センサ16,17、膨らみセンサ27,28、揺動ガイドHPセンサ29、主搬送路104に配列されて冊子2の搬送位置を認識するためのその他のセンサ139などが接続されている。さらに、本実施の形態では、前述したフラッパ34の支点軸35に連結されたソレノイド140を駆動するフラッパ駆動回路141がシステムバス122を介してCPU119に接続されている。
【0017】
前述したROM118には、メイン冊子搬送ローラ8,9により冊子2をサブ冊子搬送ローラ30,31に受け渡した時点からメイン冊子搬送ローラ30,31に対して冊子2が離反する直前までの間に選択的に冊子2を入出口103方向の所望位置に戻すように搬送モータ128の回転方向を逆方向に切り替える切替制御処理を含む制御処理を実行する搬送モータ制御手段としてのプログラムが書き込まれている。このプログラムについては図16に示すフローチャートを参照して後で詳述する。他のプログラムもROM120に書き込まれているが、本発明に特に関与しないプログラムについては説明を省略する。
【0018】
このような構成において、まず、図14を参照して冊子プリンタ101の動作について説明する。なお、冊子は図14では図示していない。印字すべき頁を開いた冊子を入出口103に挿入し、その状態を挿入口センサ(図示せず)が検出すると搬送モータ128が正方向に駆動されるとともにシャッタ111が開放され、その後、搬送ローラ109,110により冊子が主搬送路104の後部(図14において右方)に向けて搬送される。この搬送過程で、その他のセンサ139の検出信号を基に冊子の搬送位置が認識され、搬送モータ128の停止、再始動の制御を行いながら各部の動作を実行する。各部の動作とは、磁気記録装置126が実行する冊子の磁気ストライプに対する磁気データの読み取り処理、幅寄せモータ130により幅寄せローラ113を駆動することにより冊子を主搬送路104の一側に幅寄せする処理、読取装置114による冊子のページマークを読み取る処理、キャリアモータ132によりキャリア117を移動させ、その過程で印字ヘッド115を駆動して行う冊子への印字処理である。印字すべき冊子の頁を捲る必要があるときは、冊子を主搬送路104の後部に設けられた頁捲り装置100に搬送し、その頁捲り装置100により頁捲りを行う。
【0019】
印字処理を終了すると、搬送モータ128が逆方向に駆動されるため、冊子は逆方向に回転する冊子搬送ローラ109,110により入出口103に向けて搬送される。この過程でも、読取装置114による冊子のページマークを読み取る処理、磁気記録装置126が実行する冊子の磁気ストライプに対する磁気データの読み取り処理などが実行される。
【0020】
入出口103から排出した冊子を顧客が取り忘れた状態はセンサなどの検出信号により認識できる。この場合、その検出信号が出力する時間が一定値に達すると、顧客が冊子を取り忘れたものと判断し、搬送モータ128を正方向に駆動することで、冊子は冊子搬送ローラ109,110、メイン冊子搬送ローラ6〜9、サブ冊子搬送ローラ30,31により冊子回収庫105に回収される。このときは、フラッパ34を図14に示す位置に固定して冊子搬送路1の下流側を回収路106に接続する。
【0021】
なお、冊子の印字領域が不足した場合には、ソレノイド140を駆動し、図14においてフラッパ34を支点軸35とともに反時計方向に回動させることにより、冊子を冊子回収庫105の上部に設けた通路142に一時的に退避させ、冊子発行部107から新規の冊子を印字ヘッド115に向けて搬送する。新たなデータが印字された新規の冊子と、通路142に退避させた冊子とは、順次入出口103に戻される。この際の動作については本発明の対象ではないので詳細な説明は省略する。
【0022】
次に、図1ないし図14、図16及び図17に示すフローチャートを参照し、頁捲り動作について説明する。図16におけるステップS1の処理として、搬送モータ128を正方向に駆動し、冊子搬送ローラ109,110により冊子2を主搬送路104の後部に向けて搬送する。頁捲り装置100では、正方向に駆動される搬送モータ128により、メイン冊子搬送ローラ6〜9及びサブ冊子搬送ローラ30,31を正方向(矢印a方向)に回転させ、図1に示すように冊子2を矢印F方向に搬送し頁捲り位置で停止させる。このステップS1の処理を図17に示すフローチャートに基づいて具体的に説明する。
【0023】
すなわち、搬送モータ128を正方向に駆動し(S21)、メイン冊子搬送ローラ6〜9及びサブ冊子搬送ローラ30,31により冊子2を冊子搬送方向(図1におい矢印F方向)に搬送する。この搬送過程で冊子2の先端を冊子センサ16が検出してOFFの信号を出力したとき(S22のY)、その時点を基準にして搬送モータ128を駆動するパルスをカウントし、そのカウント値が規定パルスに達したときに(S23のY)、搬送モータ128を停止させ、メイン冊子搬送ローラ6〜9及びサブ冊子搬送ローラ30,31を停止させる(S24)。このとき、冊子2は図1に示すように頁捲り位置に搬送されて停止する。その後、図16のステップS2に移行する。
【0024】
ステップS2の処理として、冊子2の捌き処理を行う。この捌き処理は、図2に示すように、ガイド軸14を中心に揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに退避位置(ホームポジション)Aから頁捲り方向とは反対側の位置Eに傾斜させ、頁捲りローラ10Rにより一番上の頁2aを次頁の頁2aからずらし、頁2aの密着状態をほぐす。その後、揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに位置Eから退避位置Aに回動させる。
【0025】
続いて、ステップS3の処理として、頁2aの膨らまし処理(捲り上げ処理)を行う。この処理は、図3に示すように、揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに頁捲り方向の進出位置Dに傾斜させる。このA−D間の揺動ガイド13の回動角度はA1である。この状態で頁捲りローラ10Rを頁捲り方向(矢印▲1▼方向)に回転させ、一番上の頁2aを自らの腰の強さに抗して膨らませる。下流側のシャッタガイド26は上方に膨らまされた頁2aに押されて上方に回動する。一番上の頁2aの膨らみ量が図4に示すように順次増えてゆくのに伴いシャッタガイド26の回動角度が大きくなるので、膨らみセンサ28がOFFとなる。この膨らみセンサ28がOFFになったとき、その時点を基準にして頁捲りローラ10Rを規定のパルス分だけさらに回転させて停止させる。この状態では、一番上の頁2aは図4おいて最も大きく膨らまされる。
【0026】
続いて、ステップS4の処理として、膨らませた頁2aの跳ね上げ処理を行う。この処理は、まず図5に示すように、揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに時計方向に回動させて退避位置A側に寄った位置Cに傾斜させる。このときのA−C間の角度はA2である。この状態では、頁捲りローラ10Rに冊子2を圧接する揺動ガイド13の圧接力は弱くなるので、膨らみ量の少ない頁2aであればその頁2aは中紙自身の腰の強さで伸張し膨らみ量は無くなるか又は小さくなる。このように膨らました頁2aを動き易くした状態で、捲りローラ10Rを頁捲り方向(矢印▲1▼方向)に回転させて頁2aを跳ね上げる。跳ね上げた頁2aは自らの腰の強さで真っ直ぐに伸張し、ローラガイド18の突出部22により支えられて頁捲りローラ10Rに対しては非接触状態に維持される。
【0027】
続いて、ステップS5の処理として、次頁の戻し処理を行う。この処理は、図6に示すように、退避位置Aに対してさらに近い位置Bに揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに傾斜させる。このときのA−B間の角度はA2より小さいA3である。この位置Bで頁捲りローラ10Rを頁捲り方向とは逆方向(矢印▲2▼方向)に回転させる。これにより、それまでの頁2aの膨らまし処理及び頁跳ね上げ処理によって上方に膨らみかけた次頁の頁2aを平らに戻す。
【0028】
続いて、ステップS6の処理として、図7に示すように、揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに退避位置(ホームポジション)Aに復帰させる。
【0029】
次に、ステップS7の処理として、これまでの過程で跳ね上げた頁2aの捲り返しを行う。この頁捲り返し処理は、捲りローラモータ134を逆方向に回転駆動し、図8に示すように、頁捲りローラ10Rを頁捲り方向とは逆方向(矢印▲2▼方向)に回転させるとともに、搬送モータ128を逆方向に回転駆動し、メイン冊子搬送ローラ6〜9を矢印b方向に規定パルスだけ回転させ、冊子2を左方向(矢印G方向)に向けて搬送する。その過程で図9に示すように、跳ね上げた左側の頁2aを右側に捲り返す。このとき、頁捲りローラ10Rは捲りローラモータ134によって頁捲り方向とは逆方向(矢印▲2▼方向)に回転駆動されるため、捲り返された頁2aは頁捲りローラ10Rに巻きつくことなく円滑に頁捲りローラ10Rの下を通過する。
【0030】
この場合、図9に示すように、捲り返した頁2aは綴じ部2bの付近において膨らみ癖が残り、その膨らみ癖が大きいと、冊子2の搬送距離を定めても頁2aの膨らんだ部分の印字位置を正確に定めることができないので、捲った頁2aを伸ばして膨らみ癖を取り除く必要がある。
【0031】
以下、ステップS8の処理として、捲った頁2aの伸ばし処理について説明する。頁捲り返し処理を終了した図9の状態の後、図10に示すように、搬送モータ128を正方向に回転駆動してメイン冊子搬送ローラ6,8を正方向(矢印a方向)に回転させる。このとき、搬送モータ128の正方向の回転をワンウェイクラッチ33によりサブ冊子搬送ローラ30に正方向(矢印a方向)の回転力として伝達し、冊子2を矢印F方向に搬送する。このとき、頁捲りローラ10Rは、捲りローラモータ134によって矢印▲1▼方向に回転駆動されるので冊子2の搬送を助勢する。そして、冊子2の端部がメイン冊子搬送ローラ8,9に対して離れる直前までの間のタイミング(冊子2の綴じ部2bがサブ冊子搬送ローラ30,31に達する少し前のタイミング)で搬送モータ128及び捲りローラモータ134を停止させる。
【0032】
この状態で、図11に示すように、搬送モータ128を逆方向に回転駆動してメイン冊子搬送ローラ6,8を逆方向(矢印b方向)に回転させ、冊子2を矢印G方向に所望の距離だけ搬送する。すなわち、搬送モータ128の逆方向の回転力をワンウェイクラッチ33がサブ冊子搬送ローラ30に伝達しないので、冊子2は停止状態のサブ冊子搬送ローラ30,31によりブレーキをかけられた状態でメイン冊子搬送ローラ6〜9により搬送されるため、冊子2には矢印G方向の張力が付与される。サブ冊子搬送ローラ30,31は、冊子2が引っ張られると冊子2の搬送方向に連れ回るため、矢印G方向への冊子2の搬送を許容する。これにより、図9に示したように頁捲りにより膨らんだ頁2aを、図11に示すように伸ばすことができる。このように冊子2を矢印G方向に搬送して伸ばす場合も、冊子2に搬送方向の抵抗を与えないように頁捲りローラ10Rを矢印▲2▼方向に回転させる。
【0033】
ここで、図10に対する図12、図11に対する図13の状態を比較する。図10、図12の違いは、綴じ部2bの右側に捲った頁2aの枚数の違いである。図12に示すように、捲った頁2aの枚数が図10の示す状態と比較して多い場合には、捲った頁2aの膨らみ癖も強くなるが、前述のように冊子2を矢印G方向に伸ばすことにより、図13に示すように捲った頁2aの膨らみ癖を効果的に伸ばすことができる。
【0034】
なお、図16におけるステップS1,S7,S8,S9は搬送モータ128の駆動を制御する搬送モータ制御手段として機能する。より具体的に説明すると、ステップS1は、冊子2を頁捲り位置に搬送するために搬送モータ128を正方向に駆動するように制御する。ステップS7は,膨らました頁2aを捲り返すために搬送モータ128を逆方向に駆動するように制御する。ステップS8は、メイン冊子搬送ローラ8,9により冊子2をサブ冊子搬送ローラ30,31に受け渡すために搬送モータ128を正方向に駆動するように制御する。ステップS9は、冊子2をサブ冊子搬送ローラ30,31に受け渡した時点からメイン冊子搬送ローラ30,31に対して冊子2が離反する直前までの間に選択的に冊子2を入出口103方向の所望位置に戻すように搬送モータ128を逆方向に駆動するように制御する。
【0035】
なお、搬送モータ128の正方向の回転力のみをサブ冊子搬送ローラ30に伝達する正方向回転伝達手段として、搬送モータ128を正方向に回転駆動するときに動力伝達状態に切り替える電磁クラッチを用いてもよい。しかし、本実施の形態において説明したように、搬送モータ128とサブ冊子搬送ローラ30との間に設けられたワンウェイクラッチ33を用いることにより、搬送モータ128の回転方向を切り替えたときに、サブ冊子搬送30に対して動力伝達の断続を確実かつ自動的に行うことができる。
【0036】
さらに、本実施の形態において、メイン冊子搬送ローラ8,9とその下流側に配設されたサブ冊子搬送ローラ30,31との間における冊子搬送路1は、冊子2の表紙の表面が内側に窪むように屈折されているので、その屈折された部分に冊子2を搬送することにより、開いた冊子2の頁2aの膨らみをさらに伸ばすことができる。
【0037】
さらに、本実施の形態における冊子プリンタ101においては、図14に示すように、入出口103とは反対側となる頁捲り機構10の下流側に配設された冊子回収庫105を具備し、サブ冊子搬送ローラ30,31は冊子回収庫105の入口に配設されているので、搬送モータ128を正方向に回転駆動してメイン冊子搬送6〜9からサブ冊子搬送30,31に冊子2を完全に受け渡したときは、冊子2は正方向に回転するサブ冊子搬送ローラ30,31により冊子回収庫105に搬送される。この状態では、前述のようにメイン冊子搬送ローラ6〜9を逆方向に回転させるために搬送モータ128を逆方向に回転駆動しても搬送モータ128の回転はサブ冊子搬送ローラ30,31には伝達されない。これにより、冊子回収庫105内の冊子2がサブ冊子搬送30,31に接触したとしても、冊子2を入出口103側に排出してしまうという誤動作を回避することができる。これに伴い、冊子2を冊子回収庫105に導入するためだけの回収ローラを別個に設ける必要がなく、さらに、回収した冊子2を押えてサブ冊子搬送30,31から離反する状態に維持する冊子押え部材(図示せず)を冊子回収庫105に設ける必要がない。したがって、冊子プリンタ101の構造の簡略化及び小型化に寄与することができる。
【0038】
なお、メイン冊子搬送部材及びサブ冊子搬送部材として、それぞれローラを用いたが、回転駆動されるエンドレスのベルトを用いることも可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、冊子をメイン冊子搬送部材により頁捲り位置に搬送した状態で頁捲り機構を駆動することにより、冊子の所望の頁を捲ることができ、頁捲りをした冊子を、メイン冊子搬送部材からサブ冊子搬送部材に受け渡した後に、サブ冊子搬送部材を非駆動状態に維持してメイン冊子搬送部材のみで冊子を搬送することにより、頁捲りにより膨らむ傾向にある冊子の頁を引き伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の頁捲り装置における冊子を頁捲り位置に搬送した状態を示す縦断側面図である。
【図2】冊子の捌き処理の状態を示す縦断側面図である。
【図3】頁の膨らまし処理の状態を示す縦断側面図である。
【図4】頁の膨み検知の状態を示す縦断側面図である。
【図5】頁の跳ね上げ処理の状態を示す縦断側面図である。
【図6】次頁の戻し処理の状態を示す縦断側面図である。
【図7】揺動ガイドをホームポジションに戻した状態を示す縦断側面図である。
【図8】頁の捲り返し処理の初期状態を示す縦断側面図である。
【図9】頁の捲り返し処理の終了状態を示す縦断側面図である。
【図10】捲った頁の伸ばし処理の初期状態を示す縦断側面図である。
【図11】捲った頁の伸ばし処理の終了状態示す縦断側面図である。
【図12】捲った頁の伸ばし処理の初期状態を示す縦断側面図である。
【図13】捲った頁の伸ばし処理の終了状態示す縦断側面図である。
【図14】冊子プリンタの内部の機械的構造を示す縦断側面図である。
【図15】電気的接続構造を示すブロック図である。
【図16】頁捲り作業の一連の処理を示すフローチャートである。
【図17】冊子を頁捲り位置に搬送するサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 冊子搬送路
2 冊子
2a 頁
6〜9 メイン冊子搬送部材
10 頁捲り機構
30,31 サブ冊子搬送部材
33 正方向回転伝達手段、ワンウェイクラッチ
100 頁捲り装置
101 冊子プリンタ
103 入出口
104 主搬送路
105 冊子回収庫
115 印字手段と、
S1,S7,S8,S9 搬送モータ制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、冊子の頁を捲る頁捲り装置及び冊子プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
通帳などの冊子の頁を捲る頁捲り装置には種々のものが提案されている。例えば、冊子を冊子搬送部材により冊子搬送路中の頁捲り位置に搬送し、その位置で頁捲り機構によって冊子の頁を捲るようにした頁捲り装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通帳などの冊子は、紙の厚さが厚くサイズも小さい。そして、通常は閉じた状態で保管しているので、冊子を開いた状態では、頁(中紙)は自身が有する腰の強さにより膨らむ傾向にある。綴じ部を境として一方の側から他方の側に捲った頁数が多いほど頁の膨らみは大きくなる。したがって、頁捲り装置が装備された冊子プリンタにおいて、預金などの取引データを印字する際に、頁の膨らみにより印字位置がずれてしまう問題がある。
【0004】
本発明の目的は、頁捲りにより膨らむ傾向にある冊子の頁を引き伸ばすことができる頁捲り装置及び冊子プリンタを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、冊子を挿入及び排出するための入出口が一端に接続された冊子搬送路に、正逆回転駆動自在の搬送モータに駆動される複数のメイン冊子搬送部材と、隣接するメイン冊子搬送部材の間となる頁捲り位置に配置された頁捲り機構と、最下流側に配設された前記メイン冊子搬送部材に対して開いた状態における冊子の搬送方向の長さ以下の距離を開けて下流側に配列されたサブ冊子搬送部材とを具備し、冊子をメイン冊子搬送部材により頁捲り位置に搬送した状態で頁捲り機構を駆動することにより、冊子の所望の頁を捲るようにし、頁捲りをした冊子を、メイン冊子搬送部材からサブ冊子搬送部材に受け渡した後に、サブ冊子搬送部材を非駆動状態に維持してメイン冊子搬送部材のみで冊子を搬送することにより、頁捲りにより膨らむ傾向にある冊子の頁を引き伸ばすように構成する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基いて説明する。まず、図1ないし図13を参照し、頁捲り装置100の機構的な構造について説明する。この頁捲り装置100の冊子搬送路1は、搬送される冊子(この例では通帳)2を案内するもので、下部ガイド板3に上部ガイド板4,5を所望の隙間を開けて対向配置することにより形成されている。この冊子搬送路1には、それぞれ上下方向で対をなす複数のメイン冊子搬送部材であるメイン冊子搬送ローラ6〜9が回転可能に設けられている。この例では、冊子2の頁(データ記録用の中紙)2aに接触する上部のメイン冊子搬送ローラ6,8が正逆回転駆動自在な搬送モータ(後述する)に連結されている。下部のメイン冊子搬送ローラ7,9は上部のメイン冊子搬送ローラ6,8に対するピンチローラとして機能する。また、隣接するメイン冊子搬送ローラ6,8の間は冊子2の頁2aを捲る頁捲り位置であり、この頁捲り位置には頁捲り機構10が設けられている。
【0007】
以下、頁捲り機構10について詳述する。頁捲り機構10は同軸上で回転可能な複数の頁捲りローラ10Rを有し、これらの頁捲りローラ10Rを駆動するローラ駆動軸11は正逆回転駆動自在の捲りローラモータ(後述する)に連結されている。頁捲りローラ10Rに対向する平坦な冊子押圧面12を有する揺動ガイド13は頁捲り機構10の一構成部材であり、この揺動ガイド13を回動させるガイド軸14の両端は冊子搬送路1の両側に配置されたレバー15に固定的に連結されている。ガイド軸14は正逆回転可能な揺動ガイドモータ(後述する)に連結され、このガイド軸14を駆動することによりレバー15と揺動ガイド13とは一体に回動するように構成されている。ローラ駆動軸11の両端はレバー15に回転可能に支承されている。また、冊子搬送路1には、通過する冊子2を検知する冊子センサ16,17が設けられている。これらの冊子センサ16,17は、この例では透過型の光センサであり、通常はONの信号を出力するが、冊子2により光軸が遮断されたときにOFFの信号を出力する。
【0008】
冊子2の搬送方向と直交する軸心上に配列された複数の頁捲りローラ10Rの側面の近傍にはローラガイド18が配設されている。これらのローラガイド18は、揺動ガイド13の冊子押圧面12に対して垂直に頁捲りローラ10Rの中心を通る垂直線19を境とする対称形状をなし、頁捲りローラ10Rの冊子押圧面12に対向する下部側の略半周に亘る範囲を開放する開放部20と、冊子押圧面12と平行に頁捲りローラ10Rの中心を通る平行線21付近から上方に至る部分において頁捲りローラ10Rの半径より長い寸法をもって山形形状に突出する突出部22とを備えている。この突出部22は、捲り上げられた冊子2の頁2aを頁捲りローラ10Rから離反させるために備えている。
【0009】
また、ローラガイド18は、ローラ駆動軸11に跨るように嵌合される逆U字形の切欠23を下部に有し、突出部22の頂部がレバー15に固定された軸24により係止されている。すなわち、ローラガイド18は、揺動ガイド13とは不動の相対位置関係を維持して変位するようにレバー15によって支持されている。
【0010】
さらに、頁捲りローラ10Rにより頁捲り上げ方向に膨らまされる頁2aに押されて回動するシャッタガイド25,26が設けられている。これらのシャッタガイド25,26は、搬送ローラ6,8の回転中心と同軸上で回動可能であり、弱いバネにより冊子搬送路1側に付勢されている。これらのシャッタガイド25,26の動きを検出することで頁捲りローラ10Rにより膨らまされる頁2aの膨らみを検出する膨らみセンサ27,28が設けられている。これらの膨らみセンサ27,28は、この例では透過型の光センサであり、通常はONの信号を出力するが、シャッタガイド25,26によって光軸が遮断されたときにOFFの信号を出力する。これらの膨らみセンサ27,28の間には揺動ガイドHPセンサ29が配設されている。揺動ガイドHPセンサ29はこの例では透過型の光センサであり、揺動ガイド13が図1に示すように退避位置Aに停止しているときに光軸が遮断されるためにOFFの信号を出力する。揺動ガイドHPセンサ29のHPはホームポジションの意味である。
【0011】
ここで、本実施の形態における頁捲り装置100は、冊子搬送路1の最下流側に配列されたメイン冊子搬送ローラ8,9に対して開いた状態における冊子2の搬送方向の長さ以下の距離を開けて下流側に配列されたサブ冊子搬送部材としてのサブ冊子搬送ローラ30,31を具備する。冊子2の頁2aに接触する上部のサブ冊子搬送ローラ30の駆動軸32は、冊子搬送ローラ8,9から受け渡される冊子2を同一方向に搬送するように、正方向回転伝達手段としてのワンウェイクラッチ33を介してメイン冊子搬送ローラ6,8を駆動する前述の搬送モータに連結されている。下部のサブ冊子搬送ローラ31は上部のサブ冊子搬送ローラ30に対するピンチローラとして機能する。
【0012】
さらに、メイン冊子搬送ローラ8,9とその下流側に配設されたサブ冊子搬送ローラ30,31との間における冊子搬送路1は、冊子2の表紙の表面が内側に窪むように屈折されている。具体的には、下部ガイド板3の下流側の部分3aが「への字型」に屈折され、その屈折された部分3aと対向するフラッパ34が支点軸35と一体に回動可能に設けられている。
【0013】
次に、図14を参照して冊子プリンタ101の機構的な構造について説明する。プリンタ本体102には、その正面側に冊子2の挿入及び排出のために設けた入出口103からプリンタ本体102の後部に向かう主搬送路104と、この主搬送路104の後部から下方の冊子回収庫105に向けて分岐された回収路106と、冊子発行部107から新しい冊子を供給する供給路108とが設けられている。前述した頁捲り装置100の冊子搬送路1は、回収路106及び供給路108よりやや入出口103側となる主搬送路104の中間部に接続されている。
【0014】
主搬送路104には複数の冊子搬送ローラ109,110が設けられている。駆動側の冊子搬送ローラ109には従動側の冊子搬送ローラ110が圧接されている。また、主搬送路104には、入出口103の開口部を開閉するシャッタ111、冊子2の磁気ストライプ(図示せず)に対する磁気データの書き込み及び読み取りをするための磁気ヘッド112、冊子2を主搬送路104の一側に幅寄せする幅寄せローラ113、冊子2のページマークや印字済の行を光学的に読み取る読取装置114、印字手段である印字ヘッド(この例ではインパクトドットヘッド)115、この印字ヘッド115に対向するプラテン116が設けられている。印字ヘッド115はプラテン116に沿って往復駆動されるキャリア117に搭載されている。
【0015】
次に、図15を参照し、頁捲り装置100及び冊子プリンタ101の電気的接続構造について説明する。プログラム等の固定データが記憶されているROM118、各部の動作を監視してROM118に書き込まれているプログラムを実行するCPU119、ワークデータ等の可変データを更新自在に格納するRAM120、インターフェース121がシステムバス122により接続されている。
【0016】
また、読取装置114(図14参照)が備えているCCDセンサ123を駆動するCCDセンサ駆動回路124、印字ヘッド115を駆動する印字ヘッド駆動回路125、磁気ヘッド112(図14参照)を備えた磁気記録装置126の動作を制御する磁気記録制御回路127、メイン冊子搬送ローラ6,8、サブ冊子搬送ローラ30、冊子搬送ローラ109を回転させるための搬送モータ128を駆動する搬送モータ駆動回路129、幅寄せローラ113を回転させるための幅寄せモータ130を駆動する幅寄せモータ駆動回路131、キャリア117を移動させるためのキャリアモータ132を駆動するキャリアモータ駆動回路133、頁捲りローラ10Rを駆動する捲りローラモータ134を駆動する捲りローラモータ駆動回路135、揺動ガイド13を揺動させるための揺動ガイドモータ136を駆動する揺動ガイドモータ駆動回路137、センサ制御回路138などがシステムバス122を介してCPU119に接続されている。センサ制御回路138には冊子センサ16,17、膨らみセンサ27,28、揺動ガイドHPセンサ29、主搬送路104に配列されて冊子2の搬送位置を認識するためのその他のセンサ139などが接続されている。さらに、本実施の形態では、前述したフラッパ34の支点軸35に連結されたソレノイド140を駆動するフラッパ駆動回路141がシステムバス122を介してCPU119に接続されている。
【0017】
前述したROM118には、メイン冊子搬送ローラ8,9により冊子2をサブ冊子搬送ローラ30,31に受け渡した時点からメイン冊子搬送ローラ30,31に対して冊子2が離反する直前までの間に選択的に冊子2を入出口103方向の所望位置に戻すように搬送モータ128の回転方向を逆方向に切り替える切替制御処理を含む制御処理を実行する搬送モータ制御手段としてのプログラムが書き込まれている。このプログラムについては図16に示すフローチャートを参照して後で詳述する。他のプログラムもROM120に書き込まれているが、本発明に特に関与しないプログラムについては説明を省略する。
【0018】
このような構成において、まず、図14を参照して冊子プリンタ101の動作について説明する。なお、冊子は図14では図示していない。印字すべき頁を開いた冊子を入出口103に挿入し、その状態を挿入口センサ(図示せず)が検出すると搬送モータ128が正方向に駆動されるとともにシャッタ111が開放され、その後、搬送ローラ109,110により冊子が主搬送路104の後部(図14において右方)に向けて搬送される。この搬送過程で、その他のセンサ139の検出信号を基に冊子の搬送位置が認識され、搬送モータ128の停止、再始動の制御を行いながら各部の動作を実行する。各部の動作とは、磁気記録装置126が実行する冊子の磁気ストライプに対する磁気データの読み取り処理、幅寄せモータ130により幅寄せローラ113を駆動することにより冊子を主搬送路104の一側に幅寄せする処理、読取装置114による冊子のページマークを読み取る処理、キャリアモータ132によりキャリア117を移動させ、その過程で印字ヘッド115を駆動して行う冊子への印字処理である。印字すべき冊子の頁を捲る必要があるときは、冊子を主搬送路104の後部に設けられた頁捲り装置100に搬送し、その頁捲り装置100により頁捲りを行う。
【0019】
印字処理を終了すると、搬送モータ128が逆方向に駆動されるため、冊子は逆方向に回転する冊子搬送ローラ109,110により入出口103に向けて搬送される。この過程でも、読取装置114による冊子のページマークを読み取る処理、磁気記録装置126が実行する冊子の磁気ストライプに対する磁気データの読み取り処理などが実行される。
【0020】
入出口103から排出した冊子を顧客が取り忘れた状態はセンサなどの検出信号により認識できる。この場合、その検出信号が出力する時間が一定値に達すると、顧客が冊子を取り忘れたものと判断し、搬送モータ128を正方向に駆動することで、冊子は冊子搬送ローラ109,110、メイン冊子搬送ローラ6〜9、サブ冊子搬送ローラ30,31により冊子回収庫105に回収される。このときは、フラッパ34を図14に示す位置に固定して冊子搬送路1の下流側を回収路106に接続する。
【0021】
なお、冊子の印字領域が不足した場合には、ソレノイド140を駆動し、図14においてフラッパ34を支点軸35とともに反時計方向に回動させることにより、冊子を冊子回収庫105の上部に設けた通路142に一時的に退避させ、冊子発行部107から新規の冊子を印字ヘッド115に向けて搬送する。新たなデータが印字された新規の冊子と、通路142に退避させた冊子とは、順次入出口103に戻される。この際の動作については本発明の対象ではないので詳細な説明は省略する。
【0022】
次に、図1ないし図14、図16及び図17に示すフローチャートを参照し、頁捲り動作について説明する。図16におけるステップS1の処理として、搬送モータ128を正方向に駆動し、冊子搬送ローラ109,110により冊子2を主搬送路104の後部に向けて搬送する。頁捲り装置100では、正方向に駆動される搬送モータ128により、メイン冊子搬送ローラ6〜9及びサブ冊子搬送ローラ30,31を正方向(矢印a方向)に回転させ、図1に示すように冊子2を矢印F方向に搬送し頁捲り位置で停止させる。このステップS1の処理を図17に示すフローチャートに基づいて具体的に説明する。
【0023】
すなわち、搬送モータ128を正方向に駆動し(S21)、メイン冊子搬送ローラ6〜9及びサブ冊子搬送ローラ30,31により冊子2を冊子搬送方向(図1におい矢印F方向)に搬送する。この搬送過程で冊子2の先端を冊子センサ16が検出してOFFの信号を出力したとき(S22のY)、その時点を基準にして搬送モータ128を駆動するパルスをカウントし、そのカウント値が規定パルスに達したときに(S23のY)、搬送モータ128を停止させ、メイン冊子搬送ローラ6〜9及びサブ冊子搬送ローラ30,31を停止させる(S24)。このとき、冊子2は図1に示すように頁捲り位置に搬送されて停止する。その後、図16のステップS2に移行する。
【0024】
ステップS2の処理として、冊子2の捌き処理を行う。この捌き処理は、図2に示すように、ガイド軸14を中心に揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに退避位置(ホームポジション)Aから頁捲り方向とは反対側の位置Eに傾斜させ、頁捲りローラ10Rにより一番上の頁2aを次頁の頁2aからずらし、頁2aの密着状態をほぐす。その後、揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに位置Eから退避位置Aに回動させる。
【0025】
続いて、ステップS3の処理として、頁2aの膨らまし処理(捲り上げ処理)を行う。この処理は、図3に示すように、揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに頁捲り方向の進出位置Dに傾斜させる。このA−D間の揺動ガイド13の回動角度はA1である。この状態で頁捲りローラ10Rを頁捲り方向(矢印▲1▼方向)に回転させ、一番上の頁2aを自らの腰の強さに抗して膨らませる。下流側のシャッタガイド26は上方に膨らまされた頁2aに押されて上方に回動する。一番上の頁2aの膨らみ量が図4に示すように順次増えてゆくのに伴いシャッタガイド26の回動角度が大きくなるので、膨らみセンサ28がOFFとなる。この膨らみセンサ28がOFFになったとき、その時点を基準にして頁捲りローラ10Rを規定のパルス分だけさらに回転させて停止させる。この状態では、一番上の頁2aは図4おいて最も大きく膨らまされる。
【0026】
続いて、ステップS4の処理として、膨らませた頁2aの跳ね上げ処理を行う。この処理は、まず図5に示すように、揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに時計方向に回動させて退避位置A側に寄った位置Cに傾斜させる。このときのA−C間の角度はA2である。この状態では、頁捲りローラ10Rに冊子2を圧接する揺動ガイド13の圧接力は弱くなるので、膨らみ量の少ない頁2aであればその頁2aは中紙自身の腰の強さで伸張し膨らみ量は無くなるか又は小さくなる。このように膨らました頁2aを動き易くした状態で、捲りローラ10Rを頁捲り方向(矢印▲1▼方向)に回転させて頁2aを跳ね上げる。跳ね上げた頁2aは自らの腰の強さで真っ直ぐに伸張し、ローラガイド18の突出部22により支えられて頁捲りローラ10Rに対しては非接触状態に維持される。
【0027】
続いて、ステップS5の処理として、次頁の戻し処理を行う。この処理は、図6に示すように、退避位置Aに対してさらに近い位置Bに揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに傾斜させる。このときのA−B間の角度はA2より小さいA3である。この位置Bで頁捲りローラ10Rを頁捲り方向とは逆方向(矢印▲2▼方向)に回転させる。これにより、それまでの頁2aの膨らまし処理及び頁跳ね上げ処理によって上方に膨らみかけた次頁の頁2aを平らに戻す。
【0028】
続いて、ステップS6の処理として、図7に示すように、揺動ガイド13をレバー15及びローラガイド18とともに退避位置(ホームポジション)Aに復帰させる。
【0029】
次に、ステップS7の処理として、これまでの過程で跳ね上げた頁2aの捲り返しを行う。この頁捲り返し処理は、捲りローラモータ134を逆方向に回転駆動し、図8に示すように、頁捲りローラ10Rを頁捲り方向とは逆方向(矢印▲2▼方向)に回転させるとともに、搬送モータ128を逆方向に回転駆動し、メイン冊子搬送ローラ6〜9を矢印b方向に規定パルスだけ回転させ、冊子2を左方向(矢印G方向)に向けて搬送する。その過程で図9に示すように、跳ね上げた左側の頁2aを右側に捲り返す。このとき、頁捲りローラ10Rは捲りローラモータ134によって頁捲り方向とは逆方向(矢印▲2▼方向)に回転駆動されるため、捲り返された頁2aは頁捲りローラ10Rに巻きつくことなく円滑に頁捲りローラ10Rの下を通過する。
【0030】
この場合、図9に示すように、捲り返した頁2aは綴じ部2bの付近において膨らみ癖が残り、その膨らみ癖が大きいと、冊子2の搬送距離を定めても頁2aの膨らんだ部分の印字位置を正確に定めることができないので、捲った頁2aを伸ばして膨らみ癖を取り除く必要がある。
【0031】
以下、ステップS8の処理として、捲った頁2aの伸ばし処理について説明する。頁捲り返し処理を終了した図9の状態の後、図10に示すように、搬送モータ128を正方向に回転駆動してメイン冊子搬送ローラ6,8を正方向(矢印a方向)に回転させる。このとき、搬送モータ128の正方向の回転をワンウェイクラッチ33によりサブ冊子搬送ローラ30に正方向(矢印a方向)の回転力として伝達し、冊子2を矢印F方向に搬送する。このとき、頁捲りローラ10Rは、捲りローラモータ134によって矢印▲1▼方向に回転駆動されるので冊子2の搬送を助勢する。そして、冊子2の端部がメイン冊子搬送ローラ8,9に対して離れる直前までの間のタイミング(冊子2の綴じ部2bがサブ冊子搬送ローラ30,31に達する少し前のタイミング)で搬送モータ128及び捲りローラモータ134を停止させる。
【0032】
この状態で、図11に示すように、搬送モータ128を逆方向に回転駆動してメイン冊子搬送ローラ6,8を逆方向(矢印b方向)に回転させ、冊子2を矢印G方向に所望の距離だけ搬送する。すなわち、搬送モータ128の逆方向の回転力をワンウェイクラッチ33がサブ冊子搬送ローラ30に伝達しないので、冊子2は停止状態のサブ冊子搬送ローラ30,31によりブレーキをかけられた状態でメイン冊子搬送ローラ6〜9により搬送されるため、冊子2には矢印G方向の張力が付与される。サブ冊子搬送ローラ30,31は、冊子2が引っ張られると冊子2の搬送方向に連れ回るため、矢印G方向への冊子2の搬送を許容する。これにより、図9に示したように頁捲りにより膨らんだ頁2aを、図11に示すように伸ばすことができる。このように冊子2を矢印G方向に搬送して伸ばす場合も、冊子2に搬送方向の抵抗を与えないように頁捲りローラ10Rを矢印▲2▼方向に回転させる。
【0033】
ここで、図10に対する図12、図11に対する図13の状態を比較する。図10、図12の違いは、綴じ部2bの右側に捲った頁2aの枚数の違いである。図12に示すように、捲った頁2aの枚数が図10の示す状態と比較して多い場合には、捲った頁2aの膨らみ癖も強くなるが、前述のように冊子2を矢印G方向に伸ばすことにより、図13に示すように捲った頁2aの膨らみ癖を効果的に伸ばすことができる。
【0034】
なお、図16におけるステップS1,S7,S8,S9は搬送モータ128の駆動を制御する搬送モータ制御手段として機能する。より具体的に説明すると、ステップS1は、冊子2を頁捲り位置に搬送するために搬送モータ128を正方向に駆動するように制御する。ステップS7は,膨らました頁2aを捲り返すために搬送モータ128を逆方向に駆動するように制御する。ステップS8は、メイン冊子搬送ローラ8,9により冊子2をサブ冊子搬送ローラ30,31に受け渡すために搬送モータ128を正方向に駆動するように制御する。ステップS9は、冊子2をサブ冊子搬送ローラ30,31に受け渡した時点からメイン冊子搬送ローラ30,31に対して冊子2が離反する直前までの間に選択的に冊子2を入出口103方向の所望位置に戻すように搬送モータ128を逆方向に駆動するように制御する。
【0035】
なお、搬送モータ128の正方向の回転力のみをサブ冊子搬送ローラ30に伝達する正方向回転伝達手段として、搬送モータ128を正方向に回転駆動するときに動力伝達状態に切り替える電磁クラッチを用いてもよい。しかし、本実施の形態において説明したように、搬送モータ128とサブ冊子搬送ローラ30との間に設けられたワンウェイクラッチ33を用いることにより、搬送モータ128の回転方向を切り替えたときに、サブ冊子搬送30に対して動力伝達の断続を確実かつ自動的に行うことができる。
【0036】
さらに、本実施の形態において、メイン冊子搬送ローラ8,9とその下流側に配設されたサブ冊子搬送ローラ30,31との間における冊子搬送路1は、冊子2の表紙の表面が内側に窪むように屈折されているので、その屈折された部分に冊子2を搬送することにより、開いた冊子2の頁2aの膨らみをさらに伸ばすことができる。
【0037】
さらに、本実施の形態における冊子プリンタ101においては、図14に示すように、入出口103とは反対側となる頁捲り機構10の下流側に配設された冊子回収庫105を具備し、サブ冊子搬送ローラ30,31は冊子回収庫105の入口に配設されているので、搬送モータ128を正方向に回転駆動してメイン冊子搬送6〜9からサブ冊子搬送30,31に冊子2を完全に受け渡したときは、冊子2は正方向に回転するサブ冊子搬送ローラ30,31により冊子回収庫105に搬送される。この状態では、前述のようにメイン冊子搬送ローラ6〜9を逆方向に回転させるために搬送モータ128を逆方向に回転駆動しても搬送モータ128の回転はサブ冊子搬送ローラ30,31には伝達されない。これにより、冊子回収庫105内の冊子2がサブ冊子搬送30,31に接触したとしても、冊子2を入出口103側に排出してしまうという誤動作を回避することができる。これに伴い、冊子2を冊子回収庫105に導入するためだけの回収ローラを別個に設ける必要がなく、さらに、回収した冊子2を押えてサブ冊子搬送30,31から離反する状態に維持する冊子押え部材(図示せず)を冊子回収庫105に設ける必要がない。したがって、冊子プリンタ101の構造の簡略化及び小型化に寄与することができる。
【0038】
なお、メイン冊子搬送部材及びサブ冊子搬送部材として、それぞれローラを用いたが、回転駆動されるエンドレスのベルトを用いることも可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、冊子をメイン冊子搬送部材により頁捲り位置に搬送した状態で頁捲り機構を駆動することにより、冊子の所望の頁を捲ることができ、頁捲りをした冊子を、メイン冊子搬送部材からサブ冊子搬送部材に受け渡した後に、サブ冊子搬送部材を非駆動状態に維持してメイン冊子搬送部材のみで冊子を搬送することにより、頁捲りにより膨らむ傾向にある冊子の頁を引き伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の頁捲り装置における冊子を頁捲り位置に搬送した状態を示す縦断側面図である。
【図2】冊子の捌き処理の状態を示す縦断側面図である。
【図3】頁の膨らまし処理の状態を示す縦断側面図である。
【図4】頁の膨み検知の状態を示す縦断側面図である。
【図5】頁の跳ね上げ処理の状態を示す縦断側面図である。
【図6】次頁の戻し処理の状態を示す縦断側面図である。
【図7】揺動ガイドをホームポジションに戻した状態を示す縦断側面図である。
【図8】頁の捲り返し処理の初期状態を示す縦断側面図である。
【図9】頁の捲り返し処理の終了状態を示す縦断側面図である。
【図10】捲った頁の伸ばし処理の初期状態を示す縦断側面図である。
【図11】捲った頁の伸ばし処理の終了状態示す縦断側面図である。
【図12】捲った頁の伸ばし処理の初期状態を示す縦断側面図である。
【図13】捲った頁の伸ばし処理の終了状態示す縦断側面図である。
【図14】冊子プリンタの内部の機械的構造を示す縦断側面図である。
【図15】電気的接続構造を示すブロック図である。
【図16】頁捲り作業の一連の処理を示すフローチャートである。
【図17】冊子を頁捲り位置に搬送するサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 冊子搬送路
2 冊子
2a 頁
6〜9 メイン冊子搬送部材
10 頁捲り機構
30,31 サブ冊子搬送部材
33 正方向回転伝達手段、ワンウェイクラッチ
100 頁捲り装置
101 冊子プリンタ
103 入出口
104 主搬送路
105 冊子回収庫
115 印字手段と、
S1,S7,S8,S9 搬送モータ制御手段
Claims (5)
- 冊子を挿入及び排出するための入出口が一端に接続された冊子搬送路と、
前記冊子搬送路に沿って配設されて前記冊子を搬送する複数のメイン冊子搬送部材と、
前記メイン冊子搬送部材を正方向及び逆方向に回転駆動する正逆回転駆動自在の搬送モータと、
隣接する前記メイン冊子搬送部材の間となる頁捲り位置に配置されて前記冊子の頁を捲る頁捲り機構と、
前記冊子搬送路の前記入出口を上流側として最下流側に配列された前記メイン冊子搬送部材に対して開いた状態における冊子の搬送方向の長さ以下の距離を開けて下流側に配列されたサブ冊子搬送部材と、
前記メイン冊子搬送部材から受け渡される前記冊子を同一方向に搬送するように前記搬送モータの正方向の回転力のみを前記サブ冊子搬送部材に伝達する正方向回転伝達手段と、
前記メイン冊子搬送部材により前記冊子を前記サブ冊子搬送部材に受け渡した時点から前記メイン冊子搬送部材に対して前記冊子が離反する直前までの間に選択的に前記冊子を前記入出口方向の所望位置に戻すように前記搬送モータの回転方向を逆方向に切り替える切替制御処理を含む前記搬送モータの制御処理を実行する搬送モータ制御手段と、
を具備する頁捲り装置。 - 前記正方向回転伝達手段は、前記搬送モータと前記サブ冊子搬送部材との間に設けられたワンウェイクラッチである請求項1記載の頁捲り装置。
- 前記メイン冊子搬送部材とその下流側に配設された前記サブ冊子搬送部材との間における前記冊子搬送路は、前記冊子の表紙の表面が内側に窪むように屈折されている請求項1又は2記載の頁捲り装置。
- 請求項1ないし3の何れか一記載の頁捲り装置と、
前記頁捲り装置の前記冊子搬送路が接続された主搬送路と、
前記主搬送路に設けられた印字手段と、
を具備する冊子プリンタ。 - 前記入出口とは反対側となる前記頁捲り機構の下流側に配設された冊子回収庫を具備し、前記サブ冊子搬送部材は前記冊子回収庫の入口に配設されている請求項4記載の冊子プリンタ。
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Family Applications (1)
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2002
- 2002-08-27 JP JP2002246613A patent/JP2004082515A/ja active Pending
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