JP6034108B2 - ページめくり機構 - Google Patents

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本発明は、複数のシートが綴じられた冊子体のページをめくる、ページめくり機構に関する。
金融機関などに設置された自動取引装置は、取引データを通帳に印字する際に装置内で自動的に通帳のページをめくる機能が付いている。特許文献1〜4には、このようなページめくり機構に関わる技術が開示されている。
特に、特許文献2、特許文献3に記載のページめくり機構は、通帳などの冊子体のページをめくり易くするために、冊子体のシートにめくりローラを移動させ、めくりローラの回転で冊子体のページをめくるユニット(以下、めくりローラ移動/回転ユニット、と示す)、ページめくりを容易にするために冊子体を押上げるユニット、および、ページのめくり上がりに応じてガイドを開閉するユニット(以下、ガイド開閉ユニットと示す)を備えている。
特開昭58−163696 特開2009−262368 特開平10−255109 特開平6−321405
特許文献2、特許文献3に記載のページめくり機構は、上記の3つのユニットを、それぞれ専用のモータやソレノイドで動作させていたため、ページめくり機構の部品点数が増加し、小型化の妨げになっていた。
本発明の目的は、上記課題を解決するページめくり機構を提供する。
本発明のページめくり機構は、モータに接続され、冊子体の搬送路の下方で搬送方向と垂直な方向に配置された第1のシャフトと、前記第1のシャフトの回転軸を回転中心とする回転に伴って所定位置まで揺動するスイング部材と、前記スイング部材に回転可能に保持され、前記スイング部材の揺動に伴って移動し、前記搬送路の上方で前記第1のシャフトの回転によって前記搬送方向と逆方向に回転する第2のシャフトと、前記第2のシャフトの回転に対して遊びを持たせるとともに、前記第2のシャフトと一体で回転し、前記冊子体に接してそのページをめくり上げるめくりローラと、前記第1のシャフトの回転によって、前記搬送路上に置かれた前記冊子体に接して押上げて前記めくりローラに押し当てる押上げ手段と、前記搬送路となる搬送ガイド上に前記押上げ手段を挟む位置にそれぞれ設けられ、開閉動作により前記搬送ガイドとの間隔を調整可能とし、前記めくりローラによって前記冊子体のページをめくり上げる際に、前記第1のシャフトの回転によって、前記スイング部材が揺動した側で前記搬送ガイドとの間隔を狭め、前記スイング部材が揺動した側と反対側で前記搬送ガイドの間隔を広げるオープンガイドと、を含む。
本発明は、ページめくり機構の部品点数を減らし、小型化を可能にすることができる。
本発明の第1の実施形態であるページめくり機構の構成を示す斜視図である。 第1の実施形態のページめくり機構のうち、めくりローラの移動/回転ユニットを説明するための斜視図である。 第1の実施形態のページめくり機構におけるめくりローラの移動/回転ユニットの動作を説明する図である。 第1の実施形態のページめくり機構のうち、押上げユニットを説明するための斜視図である。 第1の実施形態のページめくり機構のうち、押上げユニットの動作を説明する図である。 第1の実施形態のページめくり機構のうち、ガイド開閉ユニットを説明するための斜視図である。 第1の実施形態のページめくり機構におけるガイド開閉ユニットの動作を説明する図である。 冊子体の正めくり時のカムシャフト8の回転角度と3つのユニットにおける主要部品の動作を表すグラフ図である。 めくりローラの取付け角度を調整した場合の、冊子体の正めくりカムシャフト8の回転角度と3つのユニットにおける主要部品の動作を表すグラフ図である。 めくりローラの取付け角度を調整した場合の、冊子体の逆めくり時のカムシャフト8の回転角度と3つのユニットにおける主要部品の動作を表すグラフ図である。 第1の実施形態におけるめくりローラ18の回転に遊びを設けた構成を示す断面図である。 めくりローラ18の回転に遊びをもたせた場合の、冊子体の正めくり時のカムシャフト8の回転角度と3つのユニットにおける主要部品の動作を表すグラフ図である。 めくりローラ18の回転に遊びをもたせた場合の、冊子体の逆めくり時のカムシャフト8の回転角度と3つのユニットにおける主要部品の動作を表すグラフ図である。 第1の実施形態のページめくり機構が冊子体をめくる動作を示す断面図である。 第1の実施形態のページめくり機構が冊子体をめくる動作を示す断面図である。
本発明の第1の実施形態であるページめくり機構は、めくりローラ移動/回転ユニット、押上げユニット、および、ガイド開閉ユニットを備える。これら3つのユニットは、1つのモータに接続された共通のカムシャフトの駆動によって動作する。これにより、第1の実施形態のページめくり機構は、モータの数を削減しつつ、冊子体のページめくりを実現する。また、正/逆のページめくりにおいて、めくりローラの冊子体のページめくりと押上げプレートの冊子体の押上げタイミングの最適化を実現する。
以下、第1の実施形態のページめくり機構が備える、カムシャフトによって動作する3つのユニットの構成、動作について図面を用いて説明する。
はじめに、第1の実施形態のページめくり機構のうち、めくりローラ移動/回転ユニットについて、図1、図2、および、図3(a)〜(c)を用いて説明する。
図1は、第1の実施形態のページめくり機構を説明するための斜視図である。図2は、第1の実施形態のページめくり機構のうち、めくりローラ移動/回転ユニットに関連する部位を示す斜視図である。図3(a)〜(c)は、めくりローラ移動/回転ユニットの動作を説明する図である。図3(a)〜(c)は、図1のページめくり機構のY−Y切断面から見た動作を示す。
ページめくり機構1は、冊子体を搬送するために、めくりフレーム2上に搬送ガイド3と、その近傍に設けられた複数の搬送ローラ4およびそれぞれ搬送ローラ4に対向して配置されたピンチローラ5を備える(図1)。複数の搬送ローラ4とピンチローラ5の対は、それぞれオープンガイド6と搬送ガイド3、および、オープンガイド7と搬送ガイド3の隙間に冊子体を送り込む役割を果す。搬送ローラ4とピンチローラ5の対は、オープンガイド6とオープンガイド7のそれぞれに対応して設けられている(図3(a)〜(c))。
第1の実施形態のめくりローラ移動/回転ユニットは、オープンガイド6とオープンガイド7の間に設けられる(図1、図3(a))。めくりローラ移動/回転ユニットは、カムシャフト8、カムシャフトギア11、めくり用ギア12、アイドルギア13、めくりローラギア14、ローラシャフト15、スイングアーム16、トルクリミッタ17、めくりローラ、ゴム部分18aを含んで構成される(図2)。
めくりモータ9は、めくりフレーム2上に配置され、連結された減速ギア10を介してカムシャフトギア11を回転させる。カムシャフト8は、めくりフレーム2から延びた支持部23によって回転可能に支持され、カムシャフト8の一端に固定されたカムシャフトギア11を介して回転する(図2)。なお、カムシャフト8のシャフトは、本発明の第1のシャフトの一例である。
スイングアーム16は、カムシャフト8を支える支持部23の外側に設けられ、カムシャフト8を回転中心として揺動する。また、スイングアーム16の下方部は、カムシャフト8に平行に設けられたアーム連結部によって一体化している。
スイングアーム16は、搬送ガイド3より上方の位置でローラシャフト15を回転可能な状態で支持する。カムシャフト8の他端に固定されためくり用ギア12は、アイドルギア13を介してローラフャフト15に固定されためくりローラギア14を回転させる。カムシャフト8が回転することでアイドルギア13を介してローラシャフト15が回転する(図2)。なお、ローラシャフト15のシャフトは、本発明の第2のシャフトの一例である。
ローラシャフト15は、片端がトルクリミッタ17の内輪に固定されている。トルクリミッタ17のハウジングは、スイングアーム16に取り付けられている。3つのめくりローラ18は、ローラシャフト15に連動して回転する。3つのめくりローラ18は、ローラシャフト15の軸上に等間隔に固定されている(図1、図2)。
スイングアーム16の揺動は以下のようにして行われる。図3(b)に示すように、カムシャフト8が矢印A方向に回転すると、トルクリミッタ17によりローラシャフト15に負荷が与えられ、スイングアーム16はストッパ部19に当るまで矢印B方向に回転する(図3(b))。
搬送ガイド3の端部は、搬送ローラ4を回転させるシャフトを回転自在に支持する機能を備え、ストッパ部19は、搬送ガイド3の端部に延在して形成され、揺動したスイングアーム16を受け止める。
ストッパ部19にスイングアーム16が当った後、図3(c)に示すように、めくりローラギア14は、アイドルギア13を介してめくり用ギア12の回転をローラシャフト15へ伝える。これによりローラシャフト15に固定された図示しないめくりローラ18が、ローラフャフト15と共に矢印C方向に回転する。
ここで、スイングアーム16の中立位置は、スイングホームセンサ20によって検出されるスイングホームセンサ20は、めくりフレーム2上にめくり用ギア12が設けられたカムシャフト8の端の近傍に設けられる(図2、図3(a)〜(c))。
一方、スイングアーム16には、スイングアーム16が中立位置のときにスイングアーム16から延在した部位が、スイングホームセンサ20と重なる位置に設けられている。スイングホームセンサ20は、スイングアーム16が中立位置のときに検出できるが、スイングアーム16の揺動によって当該部位の存在を検出できなくなる。この検出の有無によりスイングアーム16が中立位置か、揺動中かを検出できる。本発明の第1のセンサの一例である。
また、カムシャフト8のホーム位置は、スイングアーム16に取り付けられたローラホームセンサ22によって検出される。ローラホームセンサ22は、カムシャフト8に固定された検知板21を検出する(図3(b)、(c))。なお、ローラホームセンサ22は、本発明の第2のセンサの一例である。
上記の説明は、カムシャフト8を正方向(矢印A方向)に回転させた場合であるが、カムシャフト8を逆方向(A方向と逆)に回転させた場合は、逆方向にスイングアーム16が傾き、同様の動作をする。
次に、第1の実施形態のページめくり機構のうち、押上げユニットについて図1、図4、図5(a)〜(c)を用いて説明する。図4は、第1の実施形態のページめくり機構のうち、押上げユニットを説明するための斜視図である。図5(a)〜(c)は、押上げユニットの動作を説明する図である。図5(a)は、図4のページめくり機構のV−V切断面から見た動作を示す。図5(b)、(c)は、図4のページめくり機構のW−W切断面から見た動作を示す。
押上げユニットは、カムシャフト8と同様、オープンガイド6とオープンガイド7の間に配置されている。(図4、図5(a))。押上げユニットは、カムシャフト8、押上げプレート31、トーションスプリング32、ベースフレーム33、ホルダ34、引っ張りスプリング35、カムフォロア36、押上げプレートカム37を含んで構成されている。
押上げユニットは、押上げプレート31の昇降によって、冊子体を押上げる役割を果す。押上げユニットは、カムシャフト8の軸方向に冊子体を押上げる複数の押上げプレート31を備える。カムシャフト8に配置されカムフャフト8の回転を押上げプレート31の昇降動作に変換する押上げプレートカム37が、複数の支持部23の内側に、かつ、複数の押上げプレート31を挟んで設置される。
2枚1組の押上げプレート31は、カムシャフト8の上方に位置し、押上げプレート31の上面が搬送ガイド3の上面と同じ高さに移動可能となっている(図5(a))。押上げプレート31の取り付けの回転中心部にトーションスプリング32を配し、押上げプレート31が水平になるように3組の押上げプレート31がベースフレーム33に取り付けられている。またベースフレーム33は引っ張りスプリング35により下方に引っ張られている(図5(a)参照)。なお、引っ張りスプリング35は、スプリングでなくてもよく弾性体であればよい。
ベースフレーム33が取り付けられたホルダ34は、カムシャフト8が貫通した開口部を備え、開口部の形状に沿ってホルダ34は上下に移動可能となっている。
ベースフレーム33の両端にはカムシャフト8と同じ軸方向に配置されたカムフォロア36が設けられ、カムシャフト8に固定された2個の押上げプレートカム37よってベースフレーム33が上下に平行移動する(図5(b)、(c)参照)。なお、押上げプレートカム37は左右対称形状であり、カムシャフト8を逆転させた場合も押上げプレート31は同様の昇降をする。
次に、第1の実施形態のページめくり機構のうち、ガイド開閉ユニットについて、図6、図7(a)〜(c)を用いて説明する。
図6は、第1の実施形態のページめくり機構のうち、ガイド開閉ユニットを説明するための斜視図である。図7(a)〜(c)は、ガイド開閉ユニットの動作を説明する図である。図7(a)〜(c)は、図6のページめくり機構のZ−Z切断面から見た動作を示す。
ガイド開閉ユニットは、搬送ガイド3、搬送ローラ4、ピンチローラ5、オープンガイド6、オープンガイド7、カムシャフト8、ガイドオープンリンク41、リンク42、爪43、ガイドオープンリンクカム44を含んで構成されている。
図6に示すように、ガイドオープンリンク41、リンク42、爪43、および、ガイドオープンリンクカム44は、めくりフレーム2上の端部で、カムシャフト8を支持する支持部23の外側に配置されている。ガイドオープンリンクカム44は、カムシャフト8の端部に設けられカムシャフト8の回転方向に回転する。ガイドオープンリンク41、リンク42、および、爪43を含むリンク機構が、ガイドオープンリンクカム44を中心として対向して配置されている(図6)。 図7に示すように、搬送ガイド3は、カムシャフト8の上部に配置され、冊子体の搬送路となる。複数の搬送ローラ4およびそれぞれ搬送ローラ4に対応して配置されたピンチローラ5が、カムシャフト8を中心に対向して配置されている(図7(a))。
オープンガイド6およびオープンガイド7は、それぞれに対応する搬送ローラ4における回転軸を回転中心とし、回転自由に配置されている(図7(a))。
オープンガイド6とオープンガイド7は、上述のリンク機構を介してカムシャフト8の回転によってそれぞれ開閉動作を行う。リンク機構のガイドオープンリンク41は、ピンチローラ5より下部に配置され、所定の角度まで回転する。リンク42を介してオープンガイド6、オープンガイド7連結されている。また、ガイドオープンリンク41の先端には一方向へ自由に回転する爪43が付いている。
カムシャフト8に固定された対称形状のガイドオープンリンクカム44は、カムシャフト8の回転によって上方から爪43を押した場合、爪43は矢印D方向へ回転してガイドオープンリンクカム44からの力を逃がす構成となっている。このため、カムシャフト8の駆動はオープンガイド7には伝わらない(図7(b))。
これに対し、ガイドオープンリンクカム44が、爪43を下から押上げた場合、爪43がガイドオープンリンク41を押上げて、リンク42を介してオープンガイド7が開く(図7(c))。
したがって、カムシャフト8が矢印A方向に回転した場合は、オープンガイド6が開くことになり、カムシャフト8が矢印A方向と逆に回転した場合は、オープンガイド7が開くことになる。
次に、正/逆のページめくりにおける、めくりローラの冊子体のページめくりと押上げプレートの冊子体の押上げタイミングの最適化について説明する。
第1の実施形態におけるページめくり機構のカムシャフト8の回転角度と3つのユニット(めくりローラ移動/回転ユニット、押上げユニット、ガイド開閉ユニット)の動作との関連を説明する。
図8〜図10、図12、図13は、冊子体のページめくり時のカムシャフト8の回転角度と3つのユニットにおける主要部品の動作を表すグラフ図である。図中、横軸は、カムシャフト8の角度(0°〜360°)を示し、縦軸は、めくりローラ18(回転)、めくりローラ18(移動)、オープンガイド6(又はオープンガイド7)、および、押上げプレート31の動作状況を示す。但し、カムシャフト8の1回転(0°〜360°)が3つのユニットの1サイクルとなるわけではない。
図8〜図10、図12、図13において、カムシャフト角度(0°)における3つのユニットの初期位置を図14(a)の状態とする。すなわち、スイングアーム16とめくりローラ18は共に中立位置にあり、押上げプレートカム37は正めくり、又は、逆めくりの方向に回転しても同じ回転角が必要となる中立位置にあり、ガイドオープンリンクカム44は、オープンガイド6、7は両方とも閉じた状態となる中立位置にある。
次に、図8を用いて、冊子体のページめくり時のカムシャフト8の回転角度と3つのユニットにおける主要部品の動作を説明する。
カムシャフト8の角度が0°〜120°の間では、スイングアーム16が揺動し、めくりローラ18が正めくりの位置へ移動する。この間、めくりローラ18は、冊子体の接触していない。押上げプレート31は、カムシャフト8の角度が90°を過ぎてから上昇を始める。オープンガイド6は閉じたままの状態となっている。
カムシャフト角度が120°〜240°間では、押上げプレート31が上昇し、めくりローラ18は冊子体の頁めくりをはじめる。さらに、めくりローラ18の回転によって冊子体の中紙が次第に膨らみ、この膨らみを阻害しないようオープンガイド6が開いていく。
ここで、図8の場合、めくりローラ18が冊子体をめくり始める位置では押上げプレート31が上昇し切っていないことが分る。このため、めくりローラ18が冊子体をめくる初期で冊子体をめくり損ねる可能性が生じる。
対策の一つとして、例えば、ローラシャフト15に取付けるめくりローラ18の取付け角度を調整し、押上げプレート31が上昇してから冊子体をめくるように変更することが考えられる(図9参照)。
しかしながら、図9のように正めくり時を最適化してめくりローラ18の取付け角度を調整した場合、カムシャフト8を逆回転させ、逆めくりを実施すると、図10に示すように押上げプレート31が上昇する前にめくりローラ18がめくり位置となるため、冊子体のめくり不良が発生することとなる。
そこで、本発明の第1の実施形態に用いるめくりローラ18は、ローラシャフト15に対するめくりローラ18の回転に遊びを持たせた構成を採用している。
図11は、第1の実施形態に用いるめくりローラ18の構造を示す断面図である。図中、めくりローラ18を設置するローラシャフト15の位置にピン50が固定されている。また、めくりローラ18の内部には、ローラシャフト15に固定されたピン50の回転に対して一定の遊びを持たせるための空間が設けられている。
図12は、めくりローラ18の回転に遊びをもたせた場合の、冊子体の正めくり時のカムシャフト8の回転角度と3つのユニットにおける主要部品の動作を表すグラフ図である。
図8に示すめくりローラ18が固定された場合と比較すると、めくりローラ18の回転に遊びをもたせた場合は、遊びの分だけめくりローラ18の空転が長くなるため、押上げプレート31が上昇しきってから冊子体をめくることが可能となる。
さらに、図13は、めくりローラ18の回転に遊びをもたせた場合の、冊子体の逆めくり時のカムシャフト8の回転角度と3つのユニットにおける主要部品の動作を表すグラフ図である。図12と同様に逆めくりの場合でも、めくりローラ18によるめくり開始は、押上げプレート31が上昇しきってから冊子体をめくることができる。
このように第1の実施形態は、ローラシャフト15に対するめくりローラ18の回転に遊びを持たせた構成を採用している。これにより、1つのカムシャフトの駆動でも正/逆めくりの両方に対応して押上げプレート31が上昇してから冊子体のめくりを開始させることができる。
(第1の実施形態の動作)
次に、本発明の第1の実施形態のページめくり機構の動作について図面を用いて説明する。図14、図15は、第1の実施形態のページめくり機構が冊子体をめくる動作を示す断面図である。以下は、冊子体として通帳Tを用いた例を示す。
はじめに、冊子体である通帳Tは、搬送ローラ4およびピンチローラ5により、ページめくり機構1の規定位置に搬送される(図14(a))。
カムシャフト8が矢印A方向に回転すると、スイングアーム16が揺動してめくりローラ18がめくり位置に移動する(図14(b))。
更に、カムシャフト8が矢印A方向に回転すると、通帳中紙Tnがめくりローラ18に押し当たるように、押上げプレート31が上昇し、めくりローラ18のゴム部分18aが通帳中紙Tnに当る。めくりローラ18は、ローラシャフト15に固定されたピン50とめくりローラ18に形成された空間との遊びが無くなってから、通帳中紙Tnを剥離しだす。この時、オープンガイド6およびオープンガイド7はまだ閉じており、通帳中紙Tnのめくりローラ18の近傍を押さえることで複数枚の通帳中紙Tnが捲れることを防止する(図14(c))。
その後、押上げプレート31が上昇位置にある間、めくりローラ18のゴム部分18aが通帳中紙Tnをめくり続け、通帳中紙Tnの膨らみを阻害しないようにオープンガイド6が開く(図15(a))。
その後、押上げプレート31が降下することで、2枚目以降の通帳Tの中紙が剥離され膨らんでいる状態を解除する(図15(b))。
更にカムシャフト8を矢印A方向Aに回転させ、捲られた通帳中紙Tnをめくりローラ18上に跳ね上げ、オープンガイド6を閉め、再度2枚目以降の通帳中紙Tnの膨らみを解除する。その後、矢印X方向に通帳Tを搬送することで跳ね上げられた通帳中紙Tnをめくることができる(図15(c))。
以上、通帳Tの正めくりの例を示したが、逆めくりの動作については、通帳Tの停止位置を左右対称位置とし、カムシャフト8を矢印Aと逆方向に回転することで、正めくりと全く同じシーケンスで通帳Tをめくることができる。
(第1の実施形態の効果)
第1の実施形態のページめくり機構は、めくりローラ移動/回転ユニット、押上げユニット、および、ガイド開閉ユニットを備え、これら3つのユニットを、1つのモータに接続された共通のカムシャフによって駆動している。これにより、第1の実施形態のページめくり機構は、モータの数を削減した冊子体のページめくりを実現している。
さらに、第1の実施形態のページめくり機構は、モータの数が減ることによって、モータ数に付随した部品点数が減り、さらに、実装スペースが不要になるのでページめくり機構を小型化することができる。
また、カムシャフト8が駆動する各ユニットはそれぞれ独立して動作する構成のため、構造がシンプルになり部品点数を少なくすることができる。
さらに、カムシャフト8にカム形状を変更することで、冊子体を押上げ高さや、オープンガイドの開閉タイミングを変更することができ、様々な種類の冊子体のページめくりへの対応が容易となる。
また、めくりローラは、ローラシャフトの回転に対して遊びを持たせた構成を採用している。これにより、正/逆のページめくりにおいて、めくりローラの冊子体のページめくりと押上げプレートの冊子体の押上げタイミングを最適化できる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されたものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が容易に理解し得るような様々な変更をすることができる。
1 ページめくり機構
2 めくりフレーム
3 搬送ガイド
4 搬送ローラ
5 ピンチローラ
6 オープンガイド
7 オープンガイド
8 カムシャフト
9 めくりモータ
10 減速ギア
11 カムシャフトギア
12 めくり用ギア
13 アイドルギア
14 めくりローラギア
15 ローラシャフト
16 スイングアーム
17 トルクリミッタ
18 めくりローラ
18a ゴム部分
19 ストッパ部
20 スイングホームセンサ
21 検知板
22 ローラホームセンサ
31 押上げプレート
32 トーションスプリング
33 ベースフレーム
34 ホルダ
35 引っ張りスプリング
36 カムフォロア
37 押上げプレートカム
41 ガイドオープンリンク
42 リンク
43 爪
44 ガイドオープンリンクカム
50 ピン
T 通帳
Tn 通帳中紙

Claims (7)

  1. モータに接続され、冊子体の搬送路の下方で搬送方向と垂直な方向に配置された第1のシャフトと、
    前記第1のシャフトの回転軸を回転中心とする回転に伴って所定位置まで揺動するスイング部材と、
    前記スイング部材に回転可能に保持され、前記スイング部材の揺動に伴って移動し、前記搬送路の上方で前記第1のシャフトの回転によって前記搬送方向と逆方向に回転する第2のシャフトと、
    前記第2のシャフトの回転に対して遊びを持たせるとともに、前記第2のシャフトと一体で回転し、前記冊子体に接してそのページをめくり上げるめくりローラと、
    前記第1のシャフトの回転によって、前記搬送路上に置かれた前記冊子体に接して押上げて前記めくりローラに押し当てる押上げ手段と、
    前記搬送路となる搬送ガイド上に前期押上げ手段を挟む位置にそれぞれ設けられ、開閉動作により前記搬送ガイドとの間隔を調整可能とし、前記めくりローラによって前記冊子体のページをめくり上げる際に、前記第1のシャフトの回転によって、前記スイング部材が揺動した側で前記搬送ガイドとの間隔を狭め、前記スイング部材が揺動した側と反対側で前記搬送ガイドの間隔を広げる、オープンガイドと、を含む、ページめくり機構。
  2. 前記第2のシャフトの一端に設けられ、前記第1のシャフトを回転中心とするスイング部材を揺動させるトルクリミッタを備える、請求項1に記載のページめくり機構。
  3. 前記スイング部材が中立位置のときに前記スイング部材から延在した部位を検出する第1のセンサを備える、請求項1又は2に記載のページめくり機構。
  4. 前記スイング部材に取り付けられ、前記第1のシャフトに固定された検知板を検出する第2のセンサを備える、請求項1乃至3のいずれかに記載のページめくり機構。
  5. 前記押上げ手段はベースプレート上に配置され、前記押上げ手段の水平状態を保つために前記ベースプレートと台座の間に設けられた弾性体を備える、請求項1乃至4のいずれかに記載のページめくり機構。
  6. 前記第1のシャフトの回転により前記オープンガイドを開くためのリンク機構を備え、前記リンク機構は所定の一方向に回転する爪を備え、前記爪は前記第1のシャフトの回転によって上から押下げられた場合、前記一方向に回転して前記第1のシャフトの回転による力を逃す、請求項1乃至5のいずれかに記載のページめくり機構。
  7. 前記第1のシャフトの回転により前記オープンガイドを開くためのリンク機構を備え、前記リンク機構は所定の一方向に回転する爪を備え、前記爪は前記第1のシャフトの回転によって下から押上げられた場合、前記リンク機構に前記第1のシャフトの回転を伝え、前記オープンガイドを開く、請求項1乃至6のいずれかに記載のページめくり機構。
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