JP2019011164A - シート搬送装置 - Google Patents

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Shohei Ichikawa
翔平 市川
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Abstract

【課題】シートを分離部に向けて確実性高く搬送することができるシート搬送装置を提供する。【解決手段】シート搬送装置1は、支持部材80、案内部材90、供給部10、押さえ部材15及び分離部20を備える。供給部10は、第1供給ローラ11と、第1供給ローラ11よりも搬送方向D1の下流に位置する第2供給ローラ12と、第1、2供給ローラ11、12を回転可能に保持するとともに、第1位置と第2位置との間で変位可能に設けられた保持部材50と、を有する。保持部材50は、第1位置にある状態で、第1供給ローラ11を押さえ部材15の押圧部17から離間させる一方で押圧部17と第2供給ローラ12とを接近させ、第1位置から第2位置に変位することにより、第2供給ローラ12を押圧部17に対して搬送方向D1の下流に離間させる一方で押圧部17と第1供給ローラ11とを接近させるように構成されている。【選択図】図4

Description

本発明はシート搬送装置に関する。
特許文献1に従来のシート搬送装置の一例である自動原稿送り装置が開示されている。この自動原稿送り装置は、原稿を支持可能な下原稿ガイドと、下原稿ガイドに対向する上原稿ガイドと、ピックアップローラブラケットと、ピックアップローラブラケットに回転可能に保持されたピックアップローラと、上原稿ガイドに揺動可能に支持されたピックアップ加圧部材と、ピックアップローラよりも搬送方向の下流に設けられた分離部とを備えている。
ピックアップローラブラケットは、分離部の一部を構成するフィードローラの回転軸に揺動可能に支持され、ピックアップローラを上下動させることが可能となっている。ピックアップ加圧部材の下端部は、ピックアップローラに接近している。
この自動原稿送り装置では、原稿を下原稿ガイド上に載置する際、ピックアップローラは原稿搬送経路から下方に退避した位置にある。原稿は、その先端がピックアップ加圧部材を通過して分離部に接近する位置まで挿入される。次に、ピックアップローラブラケットが揺動してピックアップローラが原稿搬送経路上でピックアップ加圧部材の下端部と共に原稿を挟んで、原稿を分離部へ向けて送り出す。分離部は、ピックアップローラによって搬送される原稿を1枚ずつに分離しつつ搬送方向の下流へと搬送する。
特開2012−101892号公報
しかしながら、この自動原稿送り装置では、ユーザが原稿を載置する際に原稿の挿入が不十分であると、原稿の先端がピックアップ加圧部材に突き当たった状態となるおそれがある。この場合、ピックアップローラが原稿搬送経路上でピックアップ加圧部材の下端部と共に原稿を挟むことが難くなり、原稿を分離部へ向けて搬送できなくなる不具合が発生し易くなるという問題がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、シートを分離部に向けて確実性高く搬送することができるシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、シートを支持する支持面を有する支持部材と、
前記支持面に対向する案内面を有する案内部材と、
前記支持面に支持されるシートを搬送方向の下流に向けて搬送する供給部と、
前記案内部材に設けられ、前記支持面に支持されるシートを前記供給部に向けて押圧する押圧部を含む押さえ部材と、
前記供給部よりも前記搬送方向の下流に設けられ、前記供給部によって搬送されるシートを1枚ずつに分離しつつ前記搬送方向の下流へと搬送する分離部と、を備え、
前記供給部は、第1供給ローラと、前記第1供給ローラよりも前記搬送方向の下流に位置する第2供給ローラと、前記第1供給ローラ及び前記第2供給ローラを回転可能に保持するとともに、第1位置と第2位置との間で変位可能に設けられた保持部材と、を有し、
前記保持部材は、前記第1位置にある状態で、前記第1供給ローラを前記押圧部から離間させる一方で前記押圧部と前記第2供給ローラとを接近させ、前記第1位置から前記第2位置に変位することにより、前記第2供給ローラを前記押圧部に対して前記搬送方向の下流に離間させる一方で前記押圧部と前記第1供給ローラとを接近させるように構成されていることを特徴とする。
本発明のシート搬送装置では、保持部材は、第1位置にある状態で、第1供給ローラを押さえ部材の押圧部から離間させる一方、押圧部と第2供給ローラとを接近させる。このため、ユーザが支持面にシートを支持させる際、挿入されるシートの先端は、互いに離間する第1供給ローラと押圧部との間を容易に通過することができ、第2供給ローラと押圧部とに挟まれる位置まで容易に到達することができる。
そして、保持部材は、第1位置から第2位置に変位することにより、第2供給ローラを押圧部に対して搬送方向の下流に離間させる一方、押圧部と第1供給ローラとを接近させる。このため、第2供給ローラに接触するシートの先端が第2供給ローラによって搬送方向の下流に向けて引っ張られ、さらに、第1供給ローラと押圧部とがシートを好適に挟む状態となる。そして、第1供給ローラの回転によって、第1供給ローラと押圧部とに挟まれたシートに搬送力を好適に伝達し、また、第2供給ローラの回転によっても、そのシートに搬送力を好適に伝達することができる。
したがって、本発明のシート搬送装置では、シートを分離部に向けて確実性高く搬送することができる。
実施例1の画像読取装置の模式側面図である。 第1筐体を示す斜視図である。 第2筐体を示す斜視図である。 実施例1の画像読取装置に係り、第1位置にある保持部材等を示す部分断面図である。 実施例1の画像読取装置に係り、第2位置にある保持部材等を示す部分断面図である。 第1、2供給ローラ、第2位置にある保持部材及び分離ローラを主に示す部分斜視図である。 第1、2供給ローラ、保持部材、カム及び分離ローラを下から見上げた状態を示す部分斜視図である。 第1、2供給ローラ、保持部材及びストッパを上から見下ろした状態を示す部分斜視図である。 実施例1の画像読取装置に係り、保持部材が第1位置にあり、シートが支持面に支持された状態を示す部分断面図である。 実施例1の画像読取装置に係り、シートが支持面に支持された状態で、保持部材が第1位置から第2位置に変位した状態を示す部分断面図である。 実施例1の画像読取装置に係り、供給部及び分離部が支持面に支持されたシートを搬送する状態を示す部分断面図である。 実施例2の画像読取装置に係り、図9と同様の部分断面図である。 実施例2の画像読取装置に係り、図10と同様の部分断面図である。 実施例3の画像読取装置に係り、第1位置にある保持部材等を示す部分断面図である。 実施例3の画像読取装置に係り、第2位置にある保持部材等を示す部分断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3について図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
図1に示すように、実施例1の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1では、排出トレイ6が配置される側を装置の前方と規定し、排出トレイ6に対向した場合に左に来る側、すなわち、図1の紙面奥を左方と規定する。そして、図2以降に示す前後、左右及び上下の各方向は、全て図1に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1が備える各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、第1筐体8、第2筐体9、供給トレイ5及び排出トレイ6を備えている。第2筐体9は、第1筐体8の上方に配置されている。第2筐体9の前端部は、左右方向に延びる第4揺動軸心X9周りに揺動可能に第1筐体8に支持されている。
図2に示すように、第1筐体8は、ロアシュート部材80を有している。ロアシュート部材80は、本発明の「支持部材」の一例である。第1筐体8の上面は、ロアシュート部材80の上面によって構成されている。
図2、図4及び図5に示すように、第1筐体8の上面は、第1筐体8の後端部から前端部に向けて下り傾斜している。第1筐体8の上面は、前後方向の略中間で左右方向に延びる基準線J1よりも後方の領域の傾斜角度に対して、基準線J1よりも前方の領域の傾斜角度が浅くなっている。第1筐体8の上面のうち、基準線J1よりも後方の領域には、支持面80Aが形成されている。第1筐体8の上面のうち、基準線J1よりも前方の領域には、下搬送面80Gが形成されている。下搬送面80Gは、本発明の「搬送面」の一例である。
図3〜図5に示すように、第2筐体9は、アッパーシュート部材90を有している。アッパーシュート部材90は、本発明の「案内部材」の一例である。第2筐体9の下面は、アッパーシュート部材90の下面によって構成されている。
第2筐体9の下面は、第2筐体9の後端部から前端部に向けて下り傾斜している。第2筐体9の下面のうち、第1筐体8の支持面80Aに対向する領域には、案内面90Aが形成されている。第2筐体9の下面のうち、第1筐体8の下搬送面80Gに対向する領域には、上搬送面90Gが形成されている。案内面90Aの傾斜角度に対して、上搬送面90Gの傾斜角度が浅くなっている。図5に示すように、第2筐体9の案内面90Aは、第2筐体9の後端部から前方に向かうに従って、第1筐体8の支持面80Aに接近するように傾斜している。すなわち、支持面80Aと案内面90Aとの間隔は、後方に対して前方が狭くなるように構成されている。
図1及び図2に示すように、供給トレイ5は、第1筐体8の後端部に接続し、後向きに上り傾斜している。供給トレイ5の上面には、幅規制ガイド5L、5Rが左右方向にスライド可能に設けられている。幅規制ガイド5L、5Rは、供給トレイ5におけるセンター基準で左右方向に互いに接近及び離間可能とされている。これにより、幅規制ガイド5L、5Rは、例えば、名刺サイズからA4サイズまでの複数サイズのシートSHが供給トレイ5上に載置される場合に、そのシートSHの左右方向の位置決めをすることができる。
排出トレイ6は、第1筐体8の前端部における下搬送面80Gよりも下方の位置から前向きに延設されている。
図1に示すように、第1筐体8の上面と、第2筐体9の下面との間に、搬送経路P1が設けられている。搬送経路P1は、図2に示す第1筐体8の支持面80A及び下搬送面80Gと、図3に示す第2筐体9の案内面90A及び上搬送面90Gとに挟まれた空間として形成されている。
図1及び図5に示すように、画像読取対象のシートSHは、供給トレイ5及び支持面80Aに跨って支持される。そして、そのシートSHは、搬送経路P1に沿って、搬送方向D1に搬送され、排出トレイ6に排出される。搬送方向D1は、上流の供給トレイ5から下流の排出トレイ6に向かう方向である。搬送経路P1は、搬送方向D1の上流から下流に向かって下り傾斜している。また、本実施例において、左右方向は、搬送方向D1に直交する方向であり、画像読取装置1の幅方向である。
第2筐体9は、図1に二点鎖線で示すように、その後端部が上方かつ前方に変位するように第4揺動軸心X9周りに揺動することにより、第1筐体8の上面から離間し、搬送経路P1を開放可能となっている。第4揺動軸心X9は、下搬送面80Gよりも上方、かつ後述する分離部20よりも搬送方向D1の下流の位置にある。
図1〜図3に示すように、画像読取装置1は、搬送経路P1に沿って配設された供給部10、押え部材15、ストッパ40、分離部20、搬送ローラ31A、第1ピンチローラ31B、第1読取部3A、第2読取部3B、排出ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bを含んでいる。また、画像読取装置1は、図1に示す制御部2と、図1及び図6に示すモータM1と、図2及び図6に示す伝達部4とを備えている。なお、図6は、ロアシュート部材80における支持面80Aの一部を形成するカバー部材を取り外した状態を示している。
図1に示すように、制御部2は、第1筐体8内の底部に配置されている。制御部2は、CPU等を含む電子回路が搭載された制御基板である。制御部2は、画像読取動作時、モータM1、第1読取部3A及び第2読取部3Bを制御する。また、制御部2は、図示しない入出力パネル部等を介して、ユーザからの入力指令を受けたり、画像読取装置1の稼働状況や設定状況等を表示したりする。
<伝達部>
図2に示すように、伝達部4は、第1筐体8内の左寄りに配置され、第1筐体8の図示しない左面カバーに覆われている。伝達部4は、複数のギヤや、プーリー&ベルト等によって構成されている。図示は省略するが、モータM1は、第1筐体8内において伝達部4に隣接する位置に配置されている。
図6に示すように、モータM1は、制御部2に制御されて正回転及び逆回転し、駆動力を伝達部4に伝達する。
伝達部4は、左右方向に延びる第1揺動軸心X50を軸心とする回転軸50Sを経由して、モータM1と供給部10とを連結している。モータM1が正回転する場合、回転軸50Sが第1方向R1に回転する。その一方、モータM1が逆回転する場合、回転軸50Sが第1方向R1とは逆向きの第2方向R2に回転する。
また、伝達部4は、ワンウェイクラッチC1及び回転軸21Sを経由して、モータM1と分離部20の分離ローラ21とを連結している。モータM1が正回転する場合、ワンウェイクラッチC1が接続状態となり、分離ローラ21が搬送方向D1に回転する。その一方、モータM1が逆回転する場合、ワンウェイクラッチC1が遮断状態となり、分離ローラ21は回転しない。
さらに、伝達部4は、ワンウェイクラッチC1及び図示しない回転軸を経由して、モータM1と、図2に示す搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aとを連結している。モータM1が正回転する場合、ワンウェイクラッチC1が接続状態となり、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aが搬送方向D1に回転する。その一方、モータM1が逆回転する場合、ワンウェイクラッチC1が遮断状態となり、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aは回転しない。
<供給部>
図6〜図8等に示すように、供給部10は、保持部材50、第1供給ローラ11、第2供給ローラ12及びカム58を有している。
保持部材50は、基板部51及び左右一対の側壁部52L、52Rを有している。基板部51は、左右方向の長さが前後方向の長さよりも大きい略矩形平板である。左方の側壁部52Lは、基板部51の左端縁に接続し、上向きに突出する略矩形平板である。右方の側壁部52Rは、基板部51の右端縁に接続し、左方の側壁部52Lと対向しつつ上向きに突出する略矩形平板である。
図7に示すように、基板部51の略中央には、矩形穴51Hが貫設されている。保持部材50は、突出壁部53及び対向壁部54を有している。突出壁部53は、断面略L字形状であって、基板部51の下面における矩形穴51Hよりも右方の位置から下向きに突出している。対向壁部54は、突出壁部53の略L字形状の下端縁に対して、2辺で接続する略矩形平板である。対向壁部54の上面は、基板部51の下面に対向している。
図4〜図8等に示すように、保持部材50は、側壁部52L、52Rに回転軸50Sが挿通された状態で、第1揺動軸心X50周りに揺動可能に回転軸50Sに支持されている。回転軸50Sには、大径ギヤ50Gが固定されている。図7に示すように、大径ギヤ50Gの下部分は、矩形穴51Hを通過して、保持部材50の基板部51よりも下方に突出している。
図4及び図7等に示すように、第1筐体8内における保持部材50の基板部51よりも下方の位置には、カム軸58Sが設けられている。カム軸58Sは、図示しない内部フレームに回転可能に支持されて、第1揺動軸心X50と平行に延びている。図7に示すように、カム軸58Sには、カムギヤ58GがワンウェイクラッチC2を介在させた状態で装着されている。カムギヤ58Gは、大径ギヤ50Gの下部分と噛み合っている。
図4及び図7等に示すように、カム58は、カム軸58Sの右端部に固定されて、基板部51、突出壁部53及び対向壁部54に囲まれた空間内に配置されている。カム58の外周面は、小円弧面58A及び大円弧面58Bを含んでいる。大円弧面58Bは、カム軸58Sを挟んで小円弧面58Aと対向している。大円弧面58Bは、小円弧面58Aよりもカム軸58Sから離間している。
図10に示すように、モータM1が逆回転する場合、回転軸50S及び大径ギヤ50Gが第2方向R2に回転してカムギヤ58Gを第2方向R2とは逆向きに回転させる。すると、ワンウェイクラッチC2が接続状態となり、カム軸58S及びカム58がカムギヤ58Gと共に第2方向R2とは逆向きに回転する。
その一方、図11に示すように、モータM1が正回転する場合、回転軸50S及び大径ギヤ50Gが第1方向R1に回転してカムギヤ58Gを第2方向R2と同じ向きに回転させる。すると、ワンウェイクラッチC2が遮断状態となり、カム軸58S及びカム58は回転しない。
カム58の停止時及び回転時、カム58の外周面は、常に基板部51と対向壁部54とに接触している。
図4及び図9に示すように、カム58の大円弧面58Bが対向壁部54に接触し、かつカム58の小円弧面58Aが基板部51に接触する状態では、側壁部52L、52Rの上端部が第1揺動軸心X50に対して搬送方向D1の上流に向かって変位している。図4及び図9に示す保持部材50の位置は第1位置である。図8にはカム58の姿勢が図示されていないが、図8に示す保持部材50の位置も第1位置である。保持部材50は、第1揺動軸心X50周りに図4等の時計方向に揺動することによって第1位置に変位する。
その一方、図5、図7、図10及び図11に示すように、カム58の大円弧面58Bが基板部51に接触し、かつカム58の小円弧面58Aが対向壁部54に接触する状態では、側壁部52L、52Rの上端部が第1揺動軸心X50に対して搬送方向D1の下流に向かって変位している。図5、図7、図10及び図11に示す保持部材50の位置は第2位置である。図2及び図6にはカム58の姿勢が図示されていないが、図2及び図6に示す保持部材50の位置も第2位置である。保持部材50は、第1揺動軸心X50周りに図5等の反時計方向に揺動することによって第1位置に変位する。
制御部2は、モータM1を逆回転させ、カム58の大円弧面58Bが対向壁部54に接触する位置までカム58を第2方向R2とは逆向きに回転させることにより、保持部材50を図5等に示す第2位置から図4等に示す第1位置に変位させる。そして、制御部2は、モータM1をさらに逆回転させ、カム58の大円弧面58Bが基板部51に接触する位置までカム58を第2方向R2とは逆向きに回転させることにより、保持部材50を図4等に示す第1位置から図5等に示す第2位置に変位させる。つまり、制御部2は、モータM1を逆回転させることにより、保持部材50を図4等に示す第1位置と図5等に示す第2位置とに交互に変位させる切替動作を実行する。
図4及び図5等に示すように、第1筐体8内における回転軸50Sよりも下方かつ前方の位置には、マイクロスイッチSW1が配置されている。保持部材50は、図4等に示す第1位置にある状態では、マイクロスイッチSW1から離間している。保持部材50が図4等に示す第1位置から図5等に示す第2位置に変位すると、基板部51がマイクロスイッチSW1の検知レバーを押すことにより、マイクロスイッチSW1が検知信号を制御部2に送信する。制御部2は、マイクロスイッチSW1の検知信号に基づいて、保持部材50が図5等に示す第2位置にあると判断する。また、制御部2は、マイクロスイッチSW1の検知信号を検知した後、モータM1が逆回転した場合に、その回転角度が保持部材50の第1位置に対応する所定角度に達したことに基づいて、保持部材50が図4等に示す第1位置にあると判断する。
図6及び図8等に示すように、保持部材50には、回転軸11S、12Sが設けられている。回転軸11Sは、第1揺動軸心X50と平行な第1回転軸心X11を軸心とし、両端部が側壁部52L、52Rの後方かつ上方の角部に回転可能に支持されている。回転軸12Sは、第1揺動軸心X50と平行な第2回転軸心X12を軸心とし、両端部が側壁部52L、52Rの前方かつ上方の角部に回転可能に支持されている。
図4等に示すように、第1回転軸心X11は、第1揺動軸心X50よりも搬送方向D1の上流に位置している。第2回転軸心X12は、第1回転軸心X11及び第1揺動軸心X50よりも搬送方向D1の下流に位置している。
換言すると、第1揺動軸心X50は、第1回転軸心X11よりも搬送方向D1の下流、かつ第2回転軸心X12よりも搬送方向D1の上流の位置であって、第1回転軸心X11及び第2回転軸心X12よりも支持面80Aから下方に離間した位置にある。
図6及び図8等に示すように、回転軸11Sにおける左右方向の中央には、小径ギヤ11Gが固定されている。回転軸12Sにおける左右方向の中央には、小径ギヤ12Gが固定されている。小径ギヤ11G、12Gは、大径ギヤ50Gに噛み合っている。
図4等に示すように、回転軸11Sには、第1供給ローラ11がワンウェイクラッチC11を介在させた状態で装着されている。回転軸12Sには、第2供給ローラ12がワンウェイクラッチC12を介在させた状態で装着されている。
図6及び図8等に示すように、第1供給ローラ11は、左方の側壁部52Lに隣接する位置と、右方の側壁部52Rに隣接する位置との2箇所に設けられている。第2供給ローラ12は、第1供給ローラ11よりも搬送方向D1の下流であって、左方の第1供給ローラ11に対して右方にずれた位置と、右方の第1供給ローラ11に対して左方にずれた位置との2箇所に設けられている。
図11に示すように、制御部2は、保持部材50が第2位置にある状態において、モータM1を正回転させる。モータM1が正回転する場合、回転軸50S及び大径ギヤ50Gが第1方向R1に回転して、小径ギヤ11G、12G及び回転軸11S、12Sを搬送方向D1に回転させる。すると、ワンウェイクラッチC11が接続状態となり、第1供給ローラ11が回転軸11Sと共に搬送方向D1に回転する。また、ワンウェイクラッチC12が接続状態となり、第2供給ローラ12が回転軸12Sと共に搬送方向D1に回転する。その結果、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12は、支持面80A及び支持面80Aに跨って支持されるシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流に向けて搬送する。つまり、制御部2は、モータM1を正回転させることにより、供給部10によるシートSHの供給動作を実行する。
その一方、図10に示すように、モータM1が逆回転する場合、回転軸50S及び大径ギヤ50Gが第2方向R2に回転して小径ギヤ11G、12G及び回転軸11S、12Sを搬送方向D1とは逆向きに回転させる。すると、ワンウェイクラッチC11、C12が遮断状態となり、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12は回転しない。
<押え部材>
図3及び図4等に示すように、押さえ部材15は、アーム16と回転体17とを含んでいる。アーム16は、第2揺動軸心X15周りに揺動可能にアッパーシュート部材90に支持されている。第2揺動軸心X15は、第2筐体9の案内面90Aの後端部において左右方向に延びている。つまり、第2揺動軸心X15は、供給ローラ11よりも搬送方向D1の上流に位置している。
アーム16は、支持面80Aに対向して配置され、前向きに下り傾斜するように延びている。アーム16における搬送方向D1の下流に位置する一端部、すなわちアーム16の下端部には、左右方向において互いに離間する2個の回転体17が回転可能に支持されている。回転体17は、本発明の「押圧部」の一例である。アーム16は、図3に示す捩じりコイルバネ16Tによって、回転体17を支持面80Aに接近する方向に揺動するように付勢されている。
図4に示すように、保持部材50は、第1位置にある状態で、第1供給ローラ11を押さえ部材15の回転体17に対して下方に離間させる一方、回転体17と第2供給ローラ12とを接近させる。この状態では、第1供給ローラ11は、外周面の全体が支持面80Aに対して押え部材15とは反対側に退避している。第2供給ローラ12は、外周面の一部が支持面80Aよりも上方に突出している。支持面80AにシートSHが支持されていない状態では、回転体17は、捩じりコイルバネ16Tの付勢力によって、第2供給ローラ12に接触する。
図5に示すように、保持部材50は、第1位置から第2位置に変位することにより、第2供給ローラ12を押さえ部材15の回転体17に対して搬送方向D1の下流に離間させる一方、第1供給ローラ11を上昇させて、回転体17と第1供給ローラ11とを接近させる。この状態では、第1供給ローラ11は、外周面の一部が支持面80Aよりも上方に突出している。第2供給ローラ12は、外周面の一部が支持面80Aよりも上方に突出した状態を維持している。支持面80AにシートSHが支持されていない状態では、回転体17は、捩じりコイルバネ16Tの付勢力によって、第1供給ローラ11に接触する。
図3に示すように、アーム16には、2個の回転体17の間で第2揺動軸心X15に向かって凹む切り欠き16Cが形成されている。第2筐体9には、シート検知部19が揺動可能に支持されている。シート検知部19は、第2筐体9内からアーム16の切り欠き16Cを通過して、下向きに突出している。図示は省略するが、シート検知部19における第2筐体9内に位置する部分には、図示しないフォトインタラプタの光路を開放又は遮断可能なシャッタが接続している。
図2に示すように、支持面80Aにおける2個の供給ローラ11に挟まれた領域には、凹部80Hが凹設されている。図示は省略するが、支持面80AにシートSHが支持されていない状態では、シート検知部19の先端部が凹部80Hに進入する。その一方、支持面80AにシートSHが支持されている状態では、シート検知部19の先端部がそのシートSHに押し上げられて、凹部80Hから上方に離間する。図示は省略するが、このようなシート検知部19に連動するシャッタがフォトインタラプタの光路を開放又は遮断し、そのフォトインタラプタの検知信号が制御部2に伝達される。制御部2は、その検知信号に基づいて、支持面80AにシートSHが支持されているか否かを判断する。
<ストッパ及びストッパ規制部>
図4等に示すように、ストッパ40は、押さえ部材15の回転体17よりも搬送方向D1の下流、かつ分離部20よりも搬送方向D1の上流に設けられている。ストッパ40は、第2筐体9内で第3揺動軸心X40周りに揺動可能にアッパーシュート部材90に支持されている。第3揺動軸心X40は、支持面80Aに上から対向する位置にあって、左右方向に延びる第4揺動軸心X9と平行に延びている。図3に示すように、ストッパ40は、案内面90から露出し、下向きに突出している。ストッパ40は、押さえ部材15の回転体17に対して左方にずれた位置と右方にずれた位置とに一対設けられている。
図3、図4及び図8等に示すように、ストッパ40の先端部41は、略四角柱形状である。図9に示すように、ストッパ40の先端部41の背面には、規制凹部49が形成されている。規制凹部49は、先端部41の背面から搬送方向D1の上流に向かって凹み、かつ先端部41の下端面に開いている。
ストッパ40は、図4に示す捩じりコイルバネ40Tにより、搬送方向D1の上流に向けて付勢されている。図3及び図4等に示すように、アッパーシュート部材90には、ストッパ40を挿通させる開口が形成され、その開口における搬送方向D1の上流の端縁が位置決め端縁93とされている。
ストッパ40は、位置決め端縁93に当て止まることにより、図3〜図5、図9及び図10に示す第3位置に変位した状態で保持されている。ストッパ40が第3位置にある状態で、ストッパ40の先端部41は、搬送経路P1及び支持面80Aと交差する。図8には、アッパーシュート部材90の位置決め端縁93は図示されていないが、図8に示すストッパ40の位置も第3位置である。
ストッパ40は、先端部41が搬送方向D1の下流に向かって押されることにより、第3揺動軸心X40回りに搬送方向D1の下流に向けて揺動し、図11に示す第4位置に変位可能となっている。ストッパ40が第4位置にある状態で、ストッパ40の先端部41は支持面80Aに対して上方に離間し、搬送経路P1から退避する。
図4及び図6等に示すように、保持部材50には、ストッパ規制部59が一体に形成されている。ストッパ規制部59は、側壁部52L、52Rの前方かつ上方の角部から上方に向けて突出する左右一対の小片である。ストッパ規制部59は、第1筐体8において、分離部20よりも搬送方向D1の上流に設けられている。
ストッパ規制部59は、保持部材50が図4等に示す第1位置に変位することにより、第5位置に変位する。図8に破線で示すストッパ規制部59の位置も第5位置である。その一方、ストッパ規制部59は、保持部材50が図5等に示す第2位置に変位することにより、第6位置に変位する。図8に二点鎖線で示すストッパ規制部59の位置も第6位置である。
図4等に示すように、ストッパ規制部59は、第5位置にある状態では、支持面80Aよりも上方に突出してストッパ40の規制凹部49に進入し、先端部41を搬送方向D1の下流から当て止める。これにより、ストッパ規制部59は、図4等に示す第3位置にあるストッパ40が図11に示す第4位置に変位することを規制する。
図5等に示すように、ストッパ規制部59は、第6位置にある状態では、支持面80Aよりも下方に変位し、第3位置にあるストッパ40の規制凹部49から離脱するとともに、搬送経路P1から退避する。これにより、ストッパ規制部59は、図4等に示す第3位置にあるストッパ40が図11に示す第4位置に変位することを許容する。
<分離部>
図2〜図4等に示すように、分離部20は、分離ローラ21及びリタードローラ25を含んでいる。分離ローラ21及びリタードローラ25は、供給部10及びストッパ40よりも搬送方向D1の下流に位置している。また、分離ローラ21及びリタードローラ25は、図4等に示すように、支持面80Aと下搬送面80Gとの境界である基準線J1よりも搬送方向D1の上流に配置されている。換言すると、支持面80Aは、供給部10よりも搬送方向D1の上流の位置から、分離部20よりも搬送方向D1の下流の位置まで連続し、搬送経路P1の一部を下から形成している。
図2、図6及び図7に示すように、左右方向において互いに離間する2個の分離ローラ21が回転軸21Sに取り付けられている。図4等に示すように、分離ローラ21の外周面の一部は、支持面80Aよりも上方に突出している。
図3に示すように、左右方向において互いに離間する2個のリタードローラ25が第2筐体9に設けられ、左右の分離ローラ21に対応する位置で案内面90Aから露出している。図4等に示すように、リタードローラ25は、第2筐体9内において、リタードローラ保持部27に回転可能に保持されている。リタードローラ25は、リタードローラ保持部27の上面に取り付けられた圧縮コイルバネ27Tによって、分離ローラ21に向けて押圧されている。リタードローラ保持部27とリタードローラ25との間には、図3に示すトルクリミッタ29が設けられている。
図11に示すように、保持部材50が第2位置にある状態において、制御部2がモータM1を正回転させると、伝達部4のワンウェイクラッチC1及び回転軸21SによってモータM1の回転駆動力が分離ローラ21に伝達される。これにより、分離ローラ21は、搬送方向D1に回転し、供給部10によって供給されるシートSHを搬送経路P1に沿って搬送方向D1の下流に向けて搬送する。
この際、図3に示すトルクリミッタ29は、分離ローラ21に向けて押圧されたリタードローラ25に作用するトルクが所定値以下である場合、リタードローラ25の回転を停止する一方、トルクが所定値を超える場合、リタードローラ25の回転を許容するように作用する。このため、リタードローラ25は、供給されるシートSHが1枚であれば、トルクリミッタ29により回転が許容され、分離ローラ21の回転により、そのシートSHとともに搬送方向D1に従動回転する。その一方、リタードローラ25は、供給されるシートSHが複数枚であれば、トルクリミッタ29により回転が停止され、分離ローラ42に接触するシートSH以外のシートSHに対し、そのシートSHの搬送を止める力を付与する。
<搬送ローラ、第1、2読取部及び排出ローラ>
図2に示すように、搬送ローラ31A、第1読取部3A及び排出ローラ32Aは、第1筐体8に設けられている。
搬送ローラ31Aは、外周面の一部を下搬送面80Gにおける前後方向の中間部から露出させる状態で、ロアシュート部材80に回転可能に支持されている。
第1読取部3Aは、搬送ローラ31Aよりも搬送方向D1の下流の位置で、ロアシュート部材80に組み付けられている。第1読取部3Aとしては、例えば、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等が採用される。第1読取部3Aの上を向く読取面は、下搬送面80Gとともに搬送経路P1の一部を下から形成している。
排出ローラ32Aは、外周面の一部を下搬送面80Gの前端部から露出させる状態で、ロアシュート部材80に回転可能に支持されている。
図3に示すように、第1ピンチローラ31B、第2読取部3B及び第2ピンチローラ32Bは、第2筐体9に設けられている。
第1ピンチローラ31Bは、外周面の一部を上搬送面90Gにおける前後方向の中間部から露出させる状態で、アッパーシュート部材90に回転可能に支持されている。第1ピンチローラ31Bは、図示しない付勢バネによって搬送ローラ31Aに向けて押圧されており、搬送ローラ31Aの回転によって従動回転する。
第2読取部3Bは、第1ピンチローラ31Bよりも搬送方向D1の下流の位置で、アッパーシュート部材90に組み付けられている。第2読取部3Bとしては、第1読取部3Aと同種のセンサが採用される。第2読取部3Bの下を向く読取面は、上搬送面90Gとともに搬送経路P1の一部を上から形成している。
第2ピンチローラ32Bは、外周面の一部を上搬送面90Gの前端部から露出させる状態で、アッパーシュート部材90に回転可能に支持されている。第2ピンチローラ32Bは、図示しない付勢バネによって排出ローラ32Aに向けて押圧されており、排出ローラ32Aの回転によって従動回転する。
保持部材50が第2位置にある状態において、制御部2がモータM1を正回転させると、伝達部4のワンウェイクラッチC1及び図示しない回転軸によってモータM1の回転駆動力が搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aに伝達され、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aが搬送方向D1に回転する。これにより、搬送ローラ31A及び第1ピンチローラ31Bは、分離部20によって1枚ずつに分離されたシートSHを第1読取部3A及び第2読取部3Bに向けて搬送する。排出ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bは、第1読取部3A及び第2読取部3Bによって画像が読み取られたシートSHを搬送経路P1の最下流端から排出トレイ6に向けて排出する。
<画像読取動作>
上記構成である画像読取装置1では、電源が投入された時点で、制御部2がシート検知部19の姿勢に基づいて、支持面80AにシートSHが支持されているか否かを判断する。制御部2は、支持面80AにシートSHが支持されていると判断した場合、ユーザに対して、支持面80AからシートSHを取り除くように報知する。その一方、制御部2は、支持面80AにシートSHが支持されていないと判断した場合、モータM1を逆回転させて大径ギヤ50Gを第2方向R2に回転させ、保持部材50を図4等に示す第1位置と図5等に示す第2位置とに交互に変位させる切替動作を実行する。この際、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12は、ワンウェイクラッチC11、C12が遮断状態となることによって回転しない。そして、図5に示すように、制御部2は、マイクロスイッチSW1の検知信号と、モータM1の逆回転の回転角度とに基づいて、保持部材50が第1位置に変位したと判断した後、モータM1を停止させ、画像読取装置1を待機状態とする。
図9に示すように、ユーザが供給トレイ5及び支持面80AにシートSHを支持させると、制御部2は、シート検知部19の姿勢の変化に基づいて、その旨を判断する。この際、挿入されるシートSHの先端は、互いに離間する第1供給ローラ11と押さえ部材15の回転体17との間を容易に通過することができ、第2供給ローラ12と回転体17とに挟まれる位置まで容易に到達することができる。そして、そのシートSHの先端は、捩じりコイルバネ16Tに付勢された回転体17によって、第2供給ローラ12に向けて押圧される。また、第5位置にあるストッパ規制部59によって第3位置に保持されたストッパ40の先端部41は、支持面80Aに支持されるシートSHの先端の位置を規制する。これにより、支持面80Aに支持されるシートSHの先端位置のばらつきが抑制される。
そして、制御部2は、画像読取動作の実行指令を受けると、モータM1、第1読取部3A及び第2読取部3Bの制御を開始する。制御部2は、モータM1を逆回転させ、大径ギヤ50Gを第2方向R2に回転させる。これにより、図10に示すように、カム58は、大円弧面58Bが基板部51に接触する位置まで第2方向R2とは逆向きに回転し、保持部材50を図4等に示す第1位置から図5等に示す第2位置に変位させる。この際、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12は、ワンウェイクラッチC11、C12が遮断状態となることによって回転しない。保持部材50が第2位置に変位することにより、ストッパ規制部59が第6位置に変位し、ストッパ40の第4位置への変位を許容する。また、第2供給ローラ12に接触するシートSHの先端は、第2供給ローラ12によって搬送方向D1の下流に向けて引っ張られる。さらに、第1供給ローラ11と回転体17とは、シートSHを好適に挟む状態となる。そして、そのシートSHの先端は、捩じりコイルバネ16Tに付勢された回転体17によって、第1供給ローラ11に向けて押圧される。
図11に示すように、制御部2は、マイクロスイッチSW1の検知信号に基づいて、保持部材50が第2位置に変位したと判断した後、モータM1を停止し、次に正回転させる。これにより、大径ギヤ50Gが第1方向R1に回転し、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12が搬送方向D1に回転する。また、分離ローラ21、搬送ローラ31A及び排出ローラ32Aも搬送方向D1に回転する。この際、カム58は、ワンウェイクラッチC2が遮断状態となることによって回転しない。
すると、押さえ部材15の回転体17によって第1供給ローラ11に向かって押圧されたシートSHが搬送方向D1の下流に向かって搬送される。この際、第2供給ローラ12もそのシートSHに搬送力を付与する。ストッパ40は、そのシートSHに押されて第4位置に変位し、シートSHの通過を許容する。
ストッパ40を通過したシートSHは、分離ローラ21及びリタードローラ25に挟まれる。そして、そのシートSHが複数枚であれば、分離ローラ21及びリタードローラ25によって1枚ずつに分離されて、搬送方向D1の下流に向かって搬送される。
搬送ローラ31A及び第1ピンチローラ31Bは、1枚ずつに分離されたシートSHを第1読取部3A及び第2読取部3Bに向けて搬送する。第1読取部3A及び第2読取部3Bは、そのシートSHの画像を読み取り、制御部2に画像情報を伝達する。排出ローラ32A及び第2ピンチローラ32Bは、第1読取部3A及び第2読取部3Bによって画像が読み取られたシートSHを排出トレイ6に排出する。
制御部2は、画像読取動作の終了時、モータM1を逆方向に回転させ、大径ギヤ50Gを第2方向R2に回転させる。これにより、図4に示すように、カム58は、大円弧面58Bが対向壁部54に接触する位置まで第2方向R2とは逆向きに回転し、保持部材50を図5等に示す第2位置から図4等に示す第1位置に変位させる。この際、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12は、ワンウェイクラッチC11、C12が遮断状態となることによって回転しない。
制御部2は、モータM1の逆方向の回転角度に基づいて、保持部材50が第1位置に変位したと判断した後、モータM1を停止し、画像読取装置1を待機状態とする。
<作用効果>
実施例1の画像読取装置1では、図9に示すように、保持部材50は、第1位置にある状態で、第1供給ローラ11を押さえ部材15の回転体17から離間させる一方、回転体17と第2供給ローラ12とを接近させる。このため、ユーザが支持面80AにシートSHを支持させる際、挿入されるシートSHの先端は、互いに離間する第1供給ローラ11と回転体17との間を容易に通過することができ、第2供給ローラ12と回転体17とに挟まれる位置、すなわち、ストッパ40の先端部41に当て止まる位置まで容易に到達することができる。
そして、図10に示すように、保持部材50は、第1位置から第2位置に変位することにより、第2供給ローラ12を押さえ部材15の回転体17に対して搬送方向D1の下流に離間させる一方、回転体17と第1供給ローラ11とを接近させる。このため、第2供給ローラ12に接触するシートSHの先端が第2供給ローラ12によって搬送方向D1の下流に向けて引っ張られ、さらに、第1供給ローラ11と回転体17とがシートSHを好適に挟む状態となる。そして、第1供給ローラ11の回転によって、第1供給ローラ11と回転体17とに挟まれたシートSHに搬送力を好適に伝達し、また、第2供給ローラ12の回転によっても、そのシートSHに搬送力を好適に伝達することができる。
したがって、実施例1の画像読取装置1では、シートSHを分離部20に向けて確実性高く搬送することができる。
また、この画像読取装置1では、供給部10が第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12の搬送方向D1への回転によってシートSHの供給動作を開始するときに、保持部材50が第1位置から第2位置へ変位することにより、第1供給ローラ11と第2供給ローラ12とを用いて、シートSHを分離部20に向けて一層確実性高く供給することができる。また、供給部10が第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12の回転停止によって供給動作を終了するときに、保持部材50が第2位置から第1位置に変位することにより、次にユーザが支持面80AにシートSHを支持させる際に、そのシートSHの先端を第2供給ローラ12と押え部材15の回転体17とに挟まれる位置まで容易に挿入することができる。
さらに、この画像読取装置1では、図9に示すように、保持部材50は、第1位置にある状態で、第1供給ローラ11を支持面80Aに対して押え部材15とは反対側に退避させる。これにより、ユーザが支持面80AにシートSHを支持させる際に、挿入されるシートSHの先端が第1供給ローラ11に当接しない。つまり、そのシートSHの先端が第1供給ローラ11に接触して抵抗が作用したり、引っ掛かって折れたりすることがない。その結果、そのシートSHの先端を第2供給ローラ12と押え部材15の回転体17とに挟まれる位置まで一層容易に挿入することができる。
また、この画像読取装置1では、図4及び図5等に示すように、保持部材50の第1揺動軸心X50は、第1供給ローラ11の第1回転軸心X11よりも搬送方向D1の下流、かつ第2供給ローラ12の第2回転軸心X12よりも搬送方向D1の上流の位置であって、第1回転軸心X11及び第2回転軸心X12よりも支持面80Aから離間した位置にある。このような簡素な構成により、保持部材50が第1位置にある状態で第1供給ローラ11を支持面80Aに対して押え部材とは反対側に退避させる構成を容易に実現できる。
さらに、この画像読取装置1では、図11に示すように、アーム16及び回転体17を含む簡素な押さえ部材15と、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12との協働により、シートSHを分離部20に向けて一層確実性高く搬送することができる。この際、回転体17が回転しながらシートSHに接触するにより、シートSHに作用する抵抗を小さくできる。
また、この画像読取装置1では、図4及び図5等に示すように、ストッパ規制部59は、保持部材50が第1位置に変位することにより第5位置に変位する一方、保持部材50が第2位置に変位することにより第6位置に変位する。この構成により、ストッパ規制部59を保持部材50とは独立して動作させる場合と比較して、簡素化及び製造コストの低廉化を実現できる。そして、図9に示すように、第5位置にあるストッパ規制部59がストッパ40を第3位置に規制することで、シートSHを支持面80Aに支持させる際に、シートSHの先端を第3位置にあるストッパ40によって精度良く揃えることができる。その結果、供給部10が供給動作を開始するときに、シートSHの重送を確実性高く抑制できる。
さらに、この画像読取装置1では、保持部材50と一体に形成されたストッパ規制部59によって、一層の簡素化及び製造コストの低廉化を実現できる。
また、この画像読取装置1では、図1に示すように、第4揺動軸心X9は、下搬送面80Gよりも上方、かつ分離部20よりも搬送方向D1の下流の位置にある。この構成により、第2筐体9を第4揺動軸心X9周りに揺動させる際に、ストッパ40がストッパ規制部59に阻害されない軌跡K1を描いて変位する構成を容易に実現できる。その結果、第2筐体9の開閉をストッパ40及びストッパ規制部59に制約されることなく容易に行うことができる。
さらに、この画像読取装置1では、図11に示すように、制御部2は、モータM1を正回転させて大径ギヤ50Gを第1方向R1に回転させることにより、第1供給ローラ11及び第2供給ローラ12を搬送方向D1に回転させ、供給部10によるシートSHの供給動作を実行する。その一方、制御部2は、モータM1を逆回転させて大径ギヤ50Gを第2方向R2に回転させることにより、カム58を第2方向R2とは逆向きに回転させ、保持部材50を図4等に示す第1位置と図5等に示す第2位置とに交互に変位させる切替動作を実行する。つまり、この画像読取装置1は、モータM1の回転方向を切り替えるだけで、供給部10によるシートSHの供給動作と、保持部材50の切替動作とを容易に実行できる。
(実施例2)
図12及び図13に示すように、実施例2の画像読取装置では、実施例1の画像読取装置1に係る突出壁部53及び対向壁部54を無くし、その代わりに、第1筐体8の図示しない内部フレームと、保持部材50との間に、捩じりコイルバネ250Tを設けている。
捩じりコイルバネ250Tは、保持部材50を第1揺動軸心X50周りに第1方向R1に揺動させる付勢力、すなわち、保持部材50を第2位置から第1位置に向けて変位させる付勢力を発揮する。これにより、カム58の停止時及び回転時、カム58の外周面は、常に基板部51と接触している。
図12に示すように、カム58の小円弧面58Aが基板部51に接触することにより、保持部材50が第1位置に変位する。その一方、図13に示すように、カム58の大円弧面58Bが基板部51に接触することにより、保持部材50が第2位置に変位する。
実施例2のその他の構成は、実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
このような構成である実施例2の画像読取装置でも、実施例1の画像読取装置1と同様に、シートSHを分離部20に向けて確実性高く搬送することができる。
(実施例3)
図14及び図15に示すように、実施例3の画像読取装置では、実施例1の画像読取装置1に係る供給部10の代わりに供給部310を採用している。供給部310は、保持部材350、第1供給ローラ311、第2供給ローラ312及びカム358を有している。
保持部材350は、第1筐体8の図示しない内部フレームに固定された直動ガイド350Dによって搬送方向D1と平行な方向に直動可能に支持されている。保持部材350の下部分には、互いに対向する第1対向面351及び第2対向面352を含む凹部350Hが形成されている。第1対向面351と第2対向面352とは、搬送方向D1に直交する平面である。
凹部350Hには、左右方向に延びる回転軸358Sと、カム358とが収容されている。回転軸358Sは、モータM1に連結されている。カム358は、ワンウェイクラッチC3を介在させた状態で回転軸358Sに装着されている。モータM1が正回転する場合、ワンウェイクラッチC3が遮断状態となって、カム358は回転しない。その一方、モータM1が逆回転する場合、ワンウェイクラッチC3が接続状態となって、カム358が回転軸358と共に回転する。
カム358の構成は、実施例1の係るカム58と同様である。カム358の外周面は、小円弧面358A及び大円弧面358Bを含んでいる。カ3ム58の停止時及び回転時、カム358の外周面は、常に第1対向面351と第2対向面352とに接触している。
図14に示すように、カム358の小円弧面358Aが第1対向面351に接触し、かつカム358の大円弧面358Bが第2対向面352に接触することにより、保持部材350が第1位置に変位する。その一方、図15に示すように、カム358の大円弧面358Bが第1対向面351に接触し、かつカム358の小円弧面358Aが第2対向面352に接触することにより、保持部材350が第2位置に変位する。なお、制御部2は、図示しないマイクロスイッチ等の検知手段により、保持部材350が第1位置に変位したか、または第2位置に変位したかを判断する。
図14及び図15に示すように、保持部材350は、第1供給ローラ311及び第2供給ローラ312を回転可能に保持している。第1供給ローラ311及び第2供給ローラ312のそれぞれの外周面の一部は、保持部材350の位置に関わらず、支持面80Aよりも上方に突出している。
図14に示すように、保持部材350は、第1位置にある状態で、第1供給ローラ311を押さえ部材15の回転体17に対して搬送方向D1の上流に離間させる一方、回転体17と第2供給ローラ312とを接近させる。支持面80AにシートSHが支持されていない状態では、回転体17は、捩じりコイルバネ16Tの付勢力によって、第2供給ローラ312に接触する。
図15に示すように、保持部材350は、第1位置から第2位置に変位することにより、第2供給ローラ312を押さえ部材15の回転体17に対して搬送方向D1の下流に離間させる一方、第1供給ローラ311を搬送方向D1の下流に変位させて、回転体17と第1供給ローラ311とを接近させる。支持面80AにシートSHが支持されていない状態では、回転体17は、捩じりコイルバネ16Tの付勢力によって、第1供給ローラ311に接触する。
図14及び図15に示すように、第1筐体8内における保持部材350よりも前方かつ下方の位置には、駆動ギヤ353が図示しない内部フレームによって回転可能に支持されている。駆動ギヤ353は、ワンウェイクラッチC1を介在させた状態で、モータM1に連結されている。モータM1が正回転する場合、ワンウェイクラッチC1が接続状態となって、駆動ギヤ353が回転する。その一方、モータM1が逆回転する場合、ワンウェイクラッチC1が遮断状態となって、駆動ギヤ353は回転しない。
保持部材350には、従動ギヤ354及び伝達機構354Gが設けられている。図15に示すように、従動ギヤ354は、保持部材350が第2位置に変位した状態で、駆動ギヤ353と噛合う位置に配置されている。このため、図14に示すように、保持部材350が第1位置に変位した状態では、従動ギヤ354が駆動ギヤ353から離間する。伝達機構354Gは、従動ギヤ354の回転を第1供給ローラ311及び第2供給ローラ312に伝達する。
図15に示すように、保持部材350が第2位置に変位した状態でモータM1が正回転すると、駆動ギヤ353、従動ギヤ354及び伝達機構354Gを経由して、その回転駆動力が第1供給ローラ311及び第2供給ローラ312に伝達され、第1供給ローラ311及び第2供給ローラ312が搬送方向D1に回転する。なお、図14に示すように、保持部材350が第1位置に変位し、従動ギヤ354が駆動ギヤ353から離間すると、伝達機構354Gは第1供給ローラ311及び第2供給ローラ312の搬送方向D1とは逆向きの回転を規制するようになっている。
図14及び図15に示すように、保持部材350には、ストッパ規制部359が一体に形成されている。ストッパ規制部359は、保持部材350の左右の側壁部の前方かつ上方の角部から上方に向けて突出する左右一対の小片である。
ストッパ規制部359は、保持部材350が図14に示す第1位置に変位することにより、第5位置に変位する。その一方、ストッパ規制部359は、保持部材350が図15に示す第2位置に変位することにより、第6位置に変位する。ストッパ規制部359は、保持部材350の位置に関わらず、支持面80Aよりも下方に退避している。
図14に示すように、ストッパ規制部359は、第5位置にある状態では、ストッパ40の規制凹部49に進入し、ストッパ40の揺動を規制する。図15に示すように、ストッパ規制部359は、第6位置にある状態では、搬送方向D1の下流に変位して、ストッパ40の規制凹部49から離脱し、ストッパ40の揺動を許容する。
実施例3のその他の構成は、実施例1と同様である。このため、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
このような構成である実施例3の画像読取装置でも、実施例1、2の画像読取装置1と同様に、シートSHを分離部20に向けて確実性高く搬送することができる。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1〜3では、押さえ部材15の押圧部が回転体17であるがこの構成には限定されない。例えば、アーム16の下端部から回転体17を無くし、アーム16の下端部のシートSHに接触可能な面を押圧部としてもよい。
ストッパ規制部は、保持部材が第1位置に変位することにより第5位置に変位する一方、保持部材が第2位置に変位することにより第6位置に変位する構成であれば、保持部材とは別体であってもよい。
実施例1の構成を以下のように変更することができる。大径ギヤ50Gと同じ歯数の大径ギヤを大径ギヤ50Gの隣で、ワンウェイクラッチを介在させた状態で、回転軸50Sに装着する。そのワンウェイクラッチは、モータM1が正回転して回転軸50Sが第1方向R1に回転する場合には接続状態となり、モータM1が逆回転して回転軸50Sが第2方向R2に回転する場合には遮断状態となる。その大径ギヤに小径ギヤ11G、12Gを噛み合わせる。小径ギヤ11Gが固定された回転軸11Sに第1供給ローラ11をワンウェイクラッチC11無しで固定する。小径ギヤ12Gが固定された回転軸12Sに第2供給ローラ12をワンウェイクラッチC12無しで固定する。このように変更された構成でも、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は例えば、画像読取装置、画像形成装置又は複合機等に利用可能である。
2…シート搬送装置(画像読取装置)、SH…シート、D1…搬送方向
80A…支持面、80…支持部材(ロアシュート部材)
90A…案内面、90…案内部材(アッパーシュート部材)
10…供給部、17…押圧部(回転体)、15…押さえ部材、20…分離部
11、311…第1供給ローラ、12、312…第2供給ローラ
50、350…保持部材、X11…第1回転軸心、X12…第2回転軸心
X50…第1揺動軸心、X15…第2揺動軸心、16…アーム
X40…第3揺動軸心、40…ストッパ、59、359…ストッパ規制部
8…第1筐体、X9…第4揺動軸心、9…第2筐体
80G…搬送面(下搬送面)、M1…モータ、2…制御部

Claims (9)

  1. シートを支持する支持面を有する支持部材と、
    前記支持面に対向する案内面を有する案内部材と、
    前記支持面に支持されるシートを搬送方向の下流に向けて搬送する供給部と、
    前記案内部材に設けられ、前記支持面に支持されるシートを前記供給部に向けて押圧する押圧部を含む押さえ部材と、
    前記供給部よりも前記搬送方向の下流に設けられ、前記供給部によって搬送されるシートを1枚ずつに分離しつつ前記搬送方向の下流へと搬送する分離部と、を備え、
    前記供給部は、第1供給ローラと、前記第1供給ローラよりも前記搬送方向の下流に位置する第2供給ローラと、前記第1供給ローラ及び前記第2供給ローラを回転可能に保持するとともに、第1位置と第2位置との間で変位可能に設けられた保持部材と、を有し、
    前記保持部材は、前記第1位置にある状態で、前記第1供給ローラを前記押圧部から離間させる一方で前記押圧部と前記第2供給ローラとを接近させ、前記第1位置から前記第2位置に変位することにより、前記第2供給ローラを前記押圧部に対して前記搬送方向の下流に離間させる一方で前記押圧部と前記第1供給ローラとを接近させるように構成されていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記供給部が前記第1供給ローラ及び前記第2供給ローラの前記搬送方向への回転によってシートの供給動作を開始するときに、前記保持部材が前記第1位置から前記第2位置に変位し、
    前記供給部が前記第1供給ローラ及び前記第2供給ローラの回転停止によって前記供給動作を終了するときに、前記保持部材が前記第2位置から前記第1位置に変位する請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記保持部材は、前記第1位置にある状態で、前記第1供給ローラを前記支持面に対して前記押え部材とは反対側に退避させる請求項1又は2記載のシート搬送装置。
  4. 前記保持部材は、前記第1供給ローラの第1回転軸心及び前記第2供給ローラの第2回転軸心と平行な第1揺動軸心周りに揺動可能に設けられ、
    前記第1揺動軸心は、前記第1回転軸心よりも前記搬送方向の下流、かつ前記第2回転軸心よりも前記搬送方向の上流の位置であって、前記第1回転軸心及び前記第2回転軸心よりも前記支持面から離間した位置にある請求項3記載のシート搬送装置。
  5. 前記押さえ部材は、前記第1供給ローラよりも前記搬送方向の上流に位置する第2揺動軸心周りに揺動可能なアームと、
    前記アームにおける前記搬送方向の下流に位置する一端部に回転可能に支持された回転体である前記押圧部と、を含んでいる請求項1乃至4のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  6. 前記分離部よりも前記搬送方向の上流に設けられ、第3揺動軸心周りに揺動可能に前記案内部材に支持されたストッパであって、前記支持面と交差して前記支持面に支持されるシートの先端の位置を規制する第3位置と、前記搬送方向の下流に向けて変位して前記支持面から離間する第4位置との間で変位可能な前記ストッパと、
    前記分離部よりも前記搬送方向の上流に設けられ、前記第3位置にある前記ストッパの前記第4位置への変位を規制する第5位置と、前記第3位置にある前記ストッパの前記第4位置への変位を許容する第6位置との間で変位可能なストッパ規制部と、を備え、
    前記ストッパ規制部は、前記保持部材が前記第1位置に変位することにより前記第5位置に変位する一方、前記保持部材が前記第2位置に変位することにより前記第6位置に変位するように構成されている請求項1乃至5のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  7. 前記ストッパ規制部は、前記保持部材に一体に設けられている請求項6記載のシート搬送装置。
  8. 前記支持部材を有する第1筐体と、
    前記第3揺動軸心と平行な第4揺動軸心周りに揺動可能に前記第1筐体に支持され、前記案内部材を有する第2筐体と、を備え、
    前記支持部材は、前記支持面に接続し、前記搬送方向の下流に向けて搬送されるシートを案内する搬送面を有し、
    前記ストッパは、前記第2筐体に設けられ、
    前記ストッパ規制部は、前記第1筐体に設けられ、
    前記第4揺動軸心は、前記搬送面よりも上方、かつ前記分離部よりも前記搬送方向の下流の位置にある請求項6又は7記載のシート搬送装置。
  9. モータと、
    前記モータを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記モータを正回転させることにより、前記供給部によるシートの供給動作を実行する一方、前記モータを逆回転させることにより、前記保持部材を前記第1位置と前記第2位置とに交互に変位させる切替動作を実行する請求項1乃至8のいずれか1項記載のシート搬送装置。
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