JP2015174759A - 給紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿などのシートを給紙する給紙装置において、シートがセットしやすく且つ変形しにくくすること。【解決手段】セットガイド43は、移動機構46に駆動されて、第1面43Gが第1無端ベルト413の第2無端ベルト423と接触するベルト面413Aよりも第2方向側となる第1位置と、第1面43Gがベルト面413Aよりも第2方向とは反対側となる第2位置との間で移動可能となっている。開位置にした給紙トレイ20にシートSをセットすると、セットしたシートSがシュート13に載置される。このとき、シートSの先端側が、第1位置にあるセットガイド43の第1面43Gに載置された状態となるが、給紙ベルト機構41の第1無端ベルト413には接触しない。同時に、シートSの先端は、第3位置にあるストッパ部材44に当接するが、ストッパ部材44よりも第2方向側にある分離ベルト機構42の第2無端ベルト423には接触しない。【選択図】図4

Description

本発明は、シートを給紙する給紙装置に関する。
特許文献1には、積載台上に積載された原稿を下から一枚ずつ送出する原稿自動給送装置において、上下ともベルトで構成され、用紙導入口側に向けて上下のベルトの間隔が拡がるようになっている分離機構を備える点について開示されている。また、特許文献1には、従来の技術として、ベルトとの間に隙間が有り、一度に侵入する用紙の枚数を制限する固定式の原稿規制板についても開示されている。
特開昭61−291340号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の原稿自動給送装置においては、上下ともベルトで構成され、用紙導入口側に向けて上下のベルトの間隔が拡がるようになっている分離機構を備えるため、次のような問題があった。すなわち、上下のベルトを用いた分離機構において、原稿を一枚分離するためには、ベルトの面同士を接触させることが必要になる。このようにベルトの面同士を接触させるためには、互いのプーリ位置を搬送方向にずらして配置することが考えられる。しかし、互いのプーリ位置を搬送方向にずらすと、一方のベルト面だけが搬送方向の上流側において、搬送路に向けて露出する部分が発生する。特に、特許文献1のようなベルトを用いた分離機構では、用紙導入口側に向けて上下のベルトの間隔が拡がっているため、ベルト面同士の接触位置よりも上流側に、搬送路に対して露出したベルト面が存在する。このような露出するベルト面が存在するため、原稿を積載台にセットする際に、原稿が露出するベルト面に接触する可能性があり、原稿がセットしにくかったり原稿が変形したりするおそれがあった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、原稿などのシートを給紙する給紙装置において、シートがセットしやすく且つ変形しにくくする技術を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明の給紙装置は、給紙ベルト機構と、分離ベルト機構と、セットガイドと、ストッパ部材と、移動機構と、を備える。
このうちの前記給紙ベルト機構は、第1プーリと、前記第1プーリから第1方向に離間した第2プーリと、前記第1プーリ及び前記第2プーリに懸けられる第1無端ベルトとを有し、前記第1無端ベルトを第1回転方向に回転させることが可能である。
また、前記分離ベルト機構は、前記第1方向において前記第1プーリと前記第2プーリとの間に設けられ、前記給紙ベルト機構に対して付勢される第3プーリと、前記第3プーリから前記第1方向に離間した第4プーリと、前記第3プーリ及び前記第4プーリに懸けられ、前記第1方向に直交する方向の一つである第2方向から前記第1無端ベルトに面接触する第2無端ベルトとを有し、前記第2無端ベルトを前記第1回転方向に回転させることが可能であり且つ前記第2無端ベルトを前記第1無端ベルトに追従させて前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転させることが可能である。
また、前記セットガイドは、前記第2方向を向き且つ前記第3プーリよりも前記第1方向の反対側に少なくとも一部が位置する第1面を有し、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する方向の一方である第3方向において前記第1無端ベルト及び前記第2無端ベルトから離間して設けられ、前記第1面が前記第1無端ベルトの前記第2無端ベルトと接触する接触面よりも前記第2方向側に位置する第1位置と、前記第1面が前記接触面よりも前記第2方向とは反対側に位置する第2位置との間で移動可能である。
また、前記ストッパ部材は、前記第3プーリよりも前記第1方向とは反対側で且つ前記第3方向において前記第1無端ベルト及び前記第2無端ベルトから離間して設けられ、前記第2方向とは反対側の端部が、前記第1位置にある前記セットガイドと接触する第3位置と、前記第3位置よりも前記第2方向側に位置する第4位置との間を移動可能である。
また、前記移動機構は、前記セットガイドを、前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる。
このように構成された本発明の給紙装置によれば、第1面が第1無端ベルトの接触面よりも第2方向側に位置する第1位置と、第1面が第1無端ベルトの接触面よりも第2方向とは反対側に位置する第2位置との間で移動可能であるセットガイドを備えるので、第1位置にあるセットガイドが、シートが第1無端ベルトに接触するのを防ぐことができる。したがって、シートを給紙する給紙装置において、シートがセットしやすく且つ変形しにくくすることができる。
また、本発明の給紙装置は、前記セットガイドにおける前記第1方向とは反対側の端部が、前記第1プーリよりも前記第1方向とは反対側まで延出することが好ましい。
このように構成された本発明の給紙装置によれば、セットガイドの第1面が、第3方向において、第1無端ベルトの第2無端ベルトに接触せずに露出する部分よりも第2方向側に位置するので、シートをセットする際に、シートが第1無端ベルトに更に接触しにくくなる。
また、本発明の給紙装置は、前記セットガイドにおける前記第1面には、前記セットガイドが前記第1位置に位置する際に、前記第3位置に位置する前記ストッパ部材の前記第2方向とは反対側の端部を係合可能な係合部が設けられていることが好ましい。
このように構成された本発明の給紙装置によれば、シートをセットする際に、セットガイドの係合部がストッパ部材を係合することで、ストッパ部材の位置(角度)を確定するとともに、シートの重みでストッパ部材が回動するのを防ぐことができる。
また、本発明の給紙装置は、前記ストッパ部材が、前記第1プーリよりも前記第1方向側に配置されていることが好ましい。
このように構成された本発明の給紙装置によれば、シートをセットする際に、第3位置に位置するストッパ部材に当接するシートの第1プーリよりも第1方向側に位置する部分の寸法が大きくなる。このことにより、シートの搬送が開始される際に、それまでストッパ部材に当接していたシートと第1無端ベルトとの接触面積が大きくなり、シートの搬送を更に安定させることができる。
また、本発明の給紙装置は、前記ストッパ部材の前記第2方向側の端部が、前記第3方向に平行な回動軸を中心として回動可能に支持されていることが好ましい。
このように構成された本発明の給紙装置によれば、簡単な構成で、ストッパ部材を実現することができる。
また、本発明の給紙装置は、前記ストッパ部材が、前記第3位置においては、前記第2方向とは反対側の端部が前記第2方向側の端部よりも前記第1プーリに近くなることが好ましい。
このように構成された本発明の給紙装置によれば、複数のシートをセットする際に、複数のシートが第2方向とは反対側に行くほどその先端が第1方向に配置されることとなる。このことにより、シートの搬送が開始される際に、複数のシートのうち最も第2方向とは反対側に位置し且つその先端が最も第1方向に突出するシートが、互いに接触する第1無端ベルトと第2無端ベルトの間に入りやすくなり、シートを1枚ずつ給紙し易くすることができる。
また、本発明の給紙装置は、前記ストッパ部材を前記第3位置に向けて付勢する付勢部材と、前記ストッパ部材の前記第2方向とは反対側の端部を前記セットガイドの前記係合部に係合可能な位置に位置決めする位置決め部と、を有することが好ましい。
このように構成された本発明の給紙装置によれば、ストッパ部材の位置決めを確実に行うことができる。
また、本発明の給紙装置は、前記給紙ベルト機構が二つ存在し、前記分離ベルト機構が二つ存在し、前記セットガイドが前記二つの給紙ベルト機構の間に配置され、前記ストッパ部材が前記二つの分離ベルト機構の間に配置されるとともに、前記第1プーリよりも前記第1方向側に配置されていることが好ましい。
このように構成された本発明の給紙装置によれば、二つの給紙ベルト機構及び二つの分離ベルト機構が協働してシートの両側を搬送し、これらの間に配置されたセットガイド及びストッパ部材がシートのセット時にシートの中央部分を係止するので、シートの搬送を更に安定させることができる。
また、本発明の給紙装置は、さらに、前記第2方向を向く第2面を有する第1筐体と、前記第2方向とは反対側を向いて前記第2面とは離間しながら対向する第3面を有し、前記第1筐体に対して、前記第1方向の端部において回動可能に保持される第2筐体と、を備え、前記セットガイドは、前記第1筐体に設けられ、前記第1無端ベルトの前記第2方向の面が前記第2面よりも前記第2筐体に向けて突出し、前記ストッパ部材は、前記第2筐体に設けられ、前記第2無端ベルトの前記第2方向と反対側の面が前記第3面よりも前記第1筐体に向けて突出し、前記付勢部材は、前記第2筐体に設けられることが好ましい。
このように構成された本発明の給紙装置によれば、第2無端ベルトが第1無端ベルトに押し付けられた状態を維持しやすくなり、シートを1枚ずつ給紙し易くすることができる。
本実施形態の画像読取装置を示す斜視図である。 本実施形態の画像読取装置の内部構造を示す縦断面図である。 本実施形態の画像読取装置の給紙機構、搬送機構、読取部及び排出機構を示す斜視図である。 本実施形態の画像読取装置の内部構造を示す縦断面図である。 本実施形態の画像読取装置の内部構造を示す縦断面図である。
以下に本発明の実施形態を図面とともに説明する。なお、本発明は下記実施形態に限定されるものではなく、様々な態様にて実施することが可能である。
[1.画像読取装置1の構成の説明]
図1に示す画像読取装置1は、上述の給紙装置の一例に相当する構成を備える。
なお、以下の説明においては、画像読取装置1を構成する各部の相対的な位置関係を簡潔に説明するために、図中に併記した上下左右前後の各方向を利用して説明を行う。
画像読取装置1は、図1に示すように、筐体10と、給紙トレイ20と、排出トレイ30と、を備える。また、筐体10内には、図4に示すように、給紙トレイ20から排出トレイ30までシートSが搬送される搬送路Pが設けられている。また、画像読取装置1は、図2に示すように、筐体10の内部に、給紙機構40、搬送機構50、読取部60、排出機構70、駆動機構80、図示しない電源ユニット、制御部を備える図示しない基板、などを備える。
なお、本実施形態に係る第1方向は、図1に示すように、画像読取装置1の後側から前側へ向かうに従って下側へ傾斜する方向であり、図4に示すように、搬送路PをシートSが搬送される搬送方向と一致する。また、本実施形態に係る第2方向は、図1に示すように、画像読取装置1の後側から前側へ向かうに従って上側に傾斜する方向であり、図4に示すように、第1方向に直交し且つ給紙ベルト機構41に対して分離ベルト機構42が位置する方向に一致する。また、本実施形態に係る第3方向は、図1に示すように、第1方向及び第2方向の双方に直交する方向の一方であり、画像読取装置1の右方向に一致する。
[1.1.筐体10の構成の説明]
筐体10は、図1に示すように、第1筐体11と、第2筐体12と、を備える。第1筐体11は、上端が開口する箱状体である。第1筐体11上端の開口11Aは、第1筐体11の後側から前側へ向かうに従って下側に傾斜する。第1筐体11は、図2に示すように、第2方向を向く面11Bを有する。面11Bは本発明の第2面の一例である。第2筐体12は、第2方向とは反対側を向いて第1筐体11の面11Bとは所定距離離間しながら対向する面12Aを有する。面12Aは本発明の第3面の一例である。第2筐体12の下側前端部は、第1筐体11の上側前端部に、左右方向に延びる回動軸心周りに回動可能に取り付けられている。これにより、第2筐体12は、後端側が上方に持ち上がるように回動する。第2筐体12は、第1筐体11の開口11Aに近接する閉位置と第1筐体11の開口11Aから離間する開位置との間で回動可能である。
また、図2に示すように、第1筐体11内には、シュート13が設けられている。このシュート13は、第1筐体11内の後部において、後側から前側へ向かうに従って下側へ傾斜する。シュート13は、後述する給紙トレイ20に載置されたシートSを前方且つ斜め下方へ案内する。
[1.2.給紙トレイ20の構成の説明]
給紙トレイ20は、図2に示すように、第1筐体11の後端上部に、左右方向に延びる回動軸心周りに回動可能に取り付けられている。これにより、給紙トレイ20は、筐体10の上部を覆う閉位置とシュート13の後方に連なる開位置との間で回動可能となっている。
この給紙トレイ20においては、図1に示すように、開位置にあるときに上方を向く面が、シートSを載置するための載置面21となっている。また、載置面21には、サイドガイド22,23が取り付けられている。サイドガイド22,23は、左右方向に間隔を空けて設けられる。サイドガイド22,23は、双方とも載置面21に対して相対的に左右方向へスライド可能である。サイドガイド22,23は、ラックピニオン機構(非図示)によって、一方がスライドするのに連動して他方が反対方向へスライドするように構成される。
また、給紙トレイ20には、図1に示すように、第1延長トレイ24が収容されている。第1延長トレイ24は、給紙トレイ20の後端部から後方に引き出し可能に構成されている。さらに、第1延長トレイ24には、第2延長トレイ25が収容されている。第2延長トレイ25は、第1延長トレイ24の後端部から後方に引き出し可能に構成されている。
[1.3.排出トレイ30の構成の説明]
排出トレイ30は、図1に示すように、第1筐体11の前端下部から前方に引き出し可能に構成されている。この排出トレイ30においては、第1筐体11から前方に引き出されたときに上方を向く面が、排出されたシートSを載置するための載置面31となっている。
また、図1に示すように、排出トレイ30には、第1延長トレイ32が収容されている。第1延長トレイ32は、排出トレイ30の前端部から前方に引き出し可能に構成されている。また、第1延長トレイ32には、第2延長トレイ33が取り付けられている。第2延長トレイ33は、第1延長トレイ32の前端上部に、左右方向に延びる回動軸心周りに回動可能に取り付けられている。
[1.4.給紙機構40の構成の説明]
給紙機構40は、図2及び図3に示すように、一対の給紙ベルト機構41,41と、一対の分離ベルト機構42,42と、セットガイド43と、ストッパ部材44と、移動機構46と、を備える。
なお、給紙機構40は、図2に示すように、第1筐体11側と第2筐体12側とに分割されて収容されている。具体的には、給紙機構40が備える各構成のうち、一対の給紙ベルト機構41,41、セットガイド43及び移動機構46が第1筐体11に収容されている。一方、一対の分離ベルト機構42,42及びストッパ部材44が、第2筐体12に収容されている。このうち、一対の給紙ベルト機構41,41及び一対の分離ベルト機構42,42は、搬送路Pを上下方向から挟むように対向している。具体的に、一対の給紙ベルト機構41,41は、搬送路Pに対して下側に設けられる。一対の分離ベルト機構42,42は、搬送路Pに対して上側に設けられ、一対の分離ベルト機構42,42に向かい合う。
[1.4.1.一対の給紙ベルト機構41,41の構成の説明]
各給紙ベルト機構41は、図2及び図3に示すように、第1プーリ411と、第1プーリ411から第1方向に離間した第2プーリ412と、第1プーリ411及び第2プーリ412に懸けられる第1無端ベルト413とを有する。
そして、一対の給紙ベルト機構41,41は、図3に示すように、左右方向に所定距離離間して配置されている。一対の給紙ベルト機構41,41それぞれの第1プーリ411同士が同軸上にあって同期して回転可能に構成される。第2プーリ412同士は、同軸上にあって同期して回転可能に構成される。
図3に示すように、右側の給紙ベルト機構41の第2プーリ412からは、回転軸41Aが右方向に延出している。回転軸41Aの右端には歯車41Bが取り付けられている。歯車41Bには、駆動機構80の駆動力が伝達される。駆動機構80については後述する。
図2及び図3に示すように、一対の給紙ベルト機構41,41は、一対の第1無端ベルト413,413を、第1無端ベルト413の第2方向側の部分が第1方向に移動する第1回転方向に回転させることが可能である。第1回転方向は、第1無端ベルト413を右側から見て反時計回りである。一対の給紙ベルト機構41,41は、給紙トレイ20及びシュート13に載置されたシートSに当接しつつ第1回転方向に回転し、そのシートSを第1方向に送り出す。
[1.4.2.一対の分離ベルト機構42,42の構成の説明]
各分離ベルト機構42は、図2及び図3に示すように、第3プーリ421と、第3プーリ421から第1方向に所定距離離間した第4プーリ422と、第3プーリ421及び第4プーリ422に懸けられる第2無端ベルト423とを有する。また、第3プーリ421が、第1方向において第1プーリ411と第2プーリ412との間に設けられている。
なお、図2に示すように、第2無端ベルト423の第2方向と反対側(即ち、下側)のベルト面423Aは、第2筐体12の面12Aよりも第1筐体11に向けて突出するよう配置されている。また、第2無端ベルト423に対向する第1無端ベルト413の第2方向(即ち、上側)のベルト面413Aについても、第1筐体11の面11Bよりも第2筐体12に向けて突出するよう配置されている。また、第3プーリ421は、図示しない付勢部材によって第1無端ベルト413に向けて付勢されている。これにより、第2無端ベルト423が、第1無端ベルト413に押し付けられて面接触する。
そして、一対の分離ベルト機構42,42は、図3に示すように、左右方向に所定距離離間して配置されている。一対の分離ベルト機構42,42それぞれの第3プーリ421同士が同軸上にあって同期して回転可能に構成される。第4プーリ422同士は、同軸上にあって同期して回転可能に構成される。
図3に示すように、左側の分離ベルト機構42の第2プーリ422からは、回転軸42Aが左方向に延出している。回転軸42Aの左端には歯車42Bが取り付けられている。歯車42Bには、駆動機構80の駆動力が伝達される。駆動機構80については後述する。
図3に示すように、第2プーリ422と回転軸42Aとはトルクリミッタ42Cを介して接続されている。トルクリミッタ42Cの遮断トルクは、第1無端ベルト413と第2無端ベルト423との間に働く静止摩擦力と、第1無端ベルト413及び第2無端ベルト423とシートSとの間に働く静止摩擦係数とより、小さく設定されている。また、トルクリミッタ42Cの遮断トルクは、給紙ベルト機構41と、分離ベルト機構42とに挟まれた状態の2枚のシートSの間に働く静止摩擦係数より大きく設定されている。そのため、第1無端ベルト413と第2無端ベルト423とが接触している状態、あるいは、1枚のシートSが第1無端ベルト413と第2無端ベルト423との間に挟まれている状態では、分離ベルト機構42は、給紙ベルト機構41につられて第2回転方向に回転する。第2回転方向は、第2無端ベルト423を右側から見て時計回りである。一方、2枚以上のシートSが給紙ベルト機構41と、分離ベルト機構42との間に挟まれている場合、分離ベルト機構42は、第1回転方向に回転し、重なったシートSの分離を行う。
[1.4.3.セットガイド43の構成の説明]
セットガイド43は、図3に示すように、一対の給紙ベルト機構41,41の間に配置されている。このセットガイド43の第1方向の端部43Bは、図2に示すように、第1プーリ411と第2プーリ412との間まで延出している。また、セットガイド43の第1方向とは反対側の端部43Cは、第1プーリ411よりも第1方向とは反対側まで延出している。
また、図2に示すように、セットガイド43には、切り欠き43Dが形成されている。この切り欠き43Dは、セットガイド43の第2方向とは反対側の面から第2方向に向けて形成されている。そして、切り欠き43Dの内部には、一対の第1プーリ411,411同士を連結する軸411Aが入り込んだ状態になっている。このため、セットガイド43が第2方向または第2方向とは反対方向へ移動しても、切り欠き43Dの内壁面が軸411Aには当接しない。
また、図2に示すように、セットガイド43には、位置決め部43Eが形成されている。この位置決め部43Eは、セットガイド43の左右側面それぞれ二箇所ずつに形成されている。各位置決め部43Eは、第2方向に並べられた二つの突起43F,43Fから構成される。そして、各位置決め部43Eは、第1筐体11に上下方向に案内される。具体的には、第1筐体11の位置決め部43Eと対向する位置には、係合部材11Cが形成されている。係合部材11Cは、各位置決め部43Eに対応して、第1筐体11の左右の内壁面それぞれ二箇所ずつに形成されている。係合部材11Cには、係合孔11Dが形成されている。係合孔11Dは、係合部材11Cを左右方向に貫通する貫通孔である。係合孔11Dは、第2方向に沿って延びる。各位置決め部43Eは、係合部材11Cの係合孔11Dに入り込んだ状態となっている。このため、セットガイド43は、第2方向または第2方向とは反対方向へ移動する際の移動範囲が、位置決め部43Eが係合孔11Dの上側の壁面に当接する位置と係合孔11Dの下側の壁面に当接する位置との間に規制される。
また、図2に示すように、セットガイド43の第2方向に向く平坦面である第1面43Gには、凹状の係合部43Hが形成されている。係合部43Hは、セットガイド43が第2方向に移動した際に、ストッパ部材44の第2方向とは反対側の端部44Bを係合するのに用いられる。
なお、図2に示すように、セットガイド43の各部は、位置決め部43Eが係合孔11Dの上側の壁面に当接すると、第1面43Gが第1無端ベルト413の第2無端ベルト423と接触するベルト面413Aよりも第2方向側に位置するよう設定されている。このときのセットガイド43の位置が第1位置に相当する。また、セットガイド43の各部は、図5に示すように、位置決め部43Eが係合孔11Dの下側の壁面に当接すると、第1面43Gがベルト面413Aよりも第2方向とは反対側に位置するよう設定されている。このときのセットガイド43の位置が第2位置に相当する。つまり、セットガイド43は、移動機構46に駆動されて、図2及び図4に示す第1面43Gが第1無端ベルト413の第2無端ベルト423と接触するベルト面413Aよりも第2方向側となる第1位置と、図5に示す第1面43Gがベルト面413Aよりも第2方向とは反対側となる第2位置との間で移動可能となっている。
[1.4.4.ストッパ部材44の構成の説明]
ストッパ部材44は、図2に示すように、給紙ベルト機構41の第1プーリ411よりも第1方向側に配置されている。ストッパ部材44は、図3に示すように、第3方向においては、二つの分離ベルト機構42,42の間に配置されている。
図2に示すように、このストッパ部材44の第2方向側の端部44Aは、第3方向に平行な回動軸44Cを中心として回動可能に支持されている。また、ストッパ部材44の回動軸44Cには、捻りコイルばね44Dが外嵌されている。この捻りコイルばね44Dの一方の端部はストッパ部材44に固定され、他方の端部は第2筐体12に固定されている。捻りコイルばね44Dの付勢力により、ストッパ部材44の端部44Bは、第1方向とは反対側に向かうよう付勢されている。
図2に示すように、ストッパ部材44の端部44Bは、第1位置にあるセットガイド43の係合部43Hに係合される。具体的には、第2筐体12の内部には、位置決め部12Bが形成されている。位置決め部12Bは、ストッパ部材44よりも第1方向とは反対側に配置されている。ストッパ部材44は、位置決め部12Bに当接するまで回動可能である。ストッパ部材44が位置決め部12Bに当接する場合、ストッパ部材44の端部44Bは、セットガイド43の係合部43Hから第2方向に位置する。セットガイド43が第1位置から第2位置に移動すると、ストッパ部材44の端部44Bは、セットガイド43の係合部43Hに入り込んだ状態となる。すなわち、ストッパ部材44の端部44Bは、第1位置にあるセットガイド43の係合部43Hに係合される。端部44Bが係合部43Hに係合されると、ストッパ部材44は、端部44Bが端部44Aよりも給紙ベルト機構41の第1プーリ411に近くなる。また、端部44Bが係合部43Hに係合されると、ストッパ部材44は、第2方向と反対側に延びるに従い、第1プーリ411に近づく斜面を形成する。
このように構成されたストッパ部材44は、図2及び図4に示す第2方向に沿って延出する状態となり且つ端部44Bが第1位置にあるセットガイド43の係合部43Hに係合される第3位置と、図5に示す端部44Bが第3位置の場合よりも第2方向側となる第4位置との間で回動可能である。
[1.4.5.移動機構46の構成の説明]
図2に示すように、移動機構46は、第1筐体11に組み付けられる。移動機構46は、セットガイド43よりも第2方向とは反対側に配置される。移動機構46は、セットガイド43に接続される。移動機構46は、駆動源で発生した駆動力を、セットガイド43に供給する。移動機構46は、セットガイド43を第2方向または第2方向とは反対の方向に移動させる。なお、本実施形態に係る移動機構46は、モータとラック・アンド・ピニオン機構の組み合わせや、プッシュ型又はプル型のソレノイドアクチュエータで構成される。
[1.5.搬送機構50の構成の説明]
図3に示すように、搬送機構50は、3つの搬送ローラ51A,51B,51Cと、2つの従動ローラ52A,52Bと、を備える。
図2に示すように、3つの搬送ローラ51A,51B,51Cは、第1筐体11に組み付けられている。図2では、搬送ローラ51Aが図示されている。搬送ローラ51A及び搬送ローラ51Bは、一対の給紙ベルト機構41,41より第1方向側に位置している。図3に示すように、搬送ローラ51Cは、搬送ローラ51Bよりも右方向に所定距離離間して配置されている。3つの搬送ローラ51A,51B,51Cは、左右方向に延びる回転軸51Dに取り付けられている。3つの搬送ローラ51A,51B,51Cは、回転軸51Dを中心にして回転可能である。
図3に示すように、回転軸51Dの左端には、歯車51Eが取り付けられている。歯車51Eには、駆動機構80の駆動力が伝達される。駆動機構80については後述する。
図2に示すように、従動ローラ52A,52Bは、第2筐体12に組み付けられている。図2では、従動ローラ52Aが図示されている。従動ローラ52A,52Bは、左右方向に延びる回転軸52Cに取り付けられている。従動ローラ52A,52Bは、回転軸52Cを中心にして回転可能である。従動ローラ52A,52Bは、図示しない付勢部材に付勢されて、搬送ローラ51A,51Bにそれぞれ押し付けられている。
搬送ローラ51A,51B,51Cは、搬送路Pにおいて搬送されるシートSを従動ローラ52A,52Bと挟みながら回転し、搬送方向下流側の読取部60に搬送する。
図3に示すように、歯車51Eと給紙機構40の歯車42Bとの間には、歯車51E側から順に、歯車53A、歯車53B及び歯車53Cが配置されている。歯車53A、歯車53B及び歯車53Cは、左右方向に延びる回転軸を中心に回転可能である。すなわち、歯車51Fの回転は、歯車42Bに伝達される。
図3に示すように、回転軸51Dの右端には、歯車51Fが取り付けられている。歯車51Fと給紙機構40の歯車41Bとの間には、歯車51F側から順に、歯車54A、歯車54B及び歯車54Cが配置されている。歯車54A、歯車54B及び歯車54Cは、左右方向に延びる回転軸を中心に回転可能である。すなわち、歯車51Fの回転は、歯車41Bに伝達される。
[1.6.読取部60の構成の説明]
図2に示すように、読取部60は、第1読取部61と、第2読取部62と、を備える。第1読取部61及び第2読取部62は、給紙機構40より第1方向側に位置している。第1読取部61は、第1筐体11に組み付けられている。第2読取部62は、第2筐体12に組み付けられている。すなわち、第1読取部61及び第2読取部62は、搬送路Pを上下方向から挟むように対向している。第1読取部61及び第2読取部62としては、例えば、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等が採用される。CISが採用される場合、第1読取部61及び第2読取部62は、CIS、CISホルダ及びコンタクトガラス等を備える。第1読取部61の下面は、第2筐体の面12Aから、搬送路Pに対して突出する。第2読取部62の上面は、第1筐体の面11Bから、搬送路Pに対して突出する。第2読取部62は、第1読取部61に対して、排出機構70に近い位置に設けられる。第1読取部61及び第2読取部62は給紙機構40により搬送されたシートSの両面の画像を読み取る。
[1.7.排出機構70の構成の説明]
図3に示すように、排出機構70は、4つの排出ローラ71A,71B,71C,71Dと、4つの従動ローラ72A,72B,72C,72Dと、を備える。
4つの排出ローラ71A,71B,71C,71D及び4つの従動ローラ72A,72B,72C,72Dは、読取部60より第1方向側に位置している。
図2に示すように、4つの排出ローラ71A,71B,71C,71Dは、第1筐体11に組み付けられている。図2では、排出ローラ71Bが図示されている。図3に示すように、4つの排出ローラ71A,71B,71C,71Dは、左右方向に所定距離離間して配置されている。4つの排出ローラ71A,71B,71C,71Dは、左右方向に延びる回転軸71Eに取り付けられている。4つの排出ローラ71A,71B,71C,71Dは、回転軸71Eを中心にして回転可能である。回転軸71Eの左端には、歯車71Fが取り付けられている。歯車71Fには、駆動機構80の駆動力が伝達される。駆動機構80については後述する。
図2に示すように、4つの従動ローラ72A,72B,72C,72Dは、第2筐体12に組み付けられている。図2では、従動ローラ72Bが図示されている。図3に示すように、4つの従動ローラ72A,72B,72C,72Dは、左右方向に所定距離離間して配置されている。従動ローラ72Aは、左右方向に延びる回転軸72Eに取り付けられている。従動ローラ72Aは、回転軸72Eを中心にして回転可能である。従動ローラ72B及び従動ローラ72Cは、左右方向に延びる回転軸72Fに取り付けられている。従動ローラ72B及び従動ローラ72Cは、回転軸72Fを中心にして回転可能である。従動ローラ72Dは、左右方向に延びる回転軸72Gに取り付けられている。従動ローラ72Dは、回転軸72Gを中心にして回転可能である。4つの従動ローラ72A,72B,72C,72Dは、図示しない付勢部材に付勢されて、4つの排出ローラ71A,71B,71C,71Dにそれぞれ押し付けられている。
4つの排出ローラ71A,71B,71C,71Dは、搬送路Pにおいて搬送されるシートSを4つの従動ローラ72A,72B,72C,72Dと挟んで回転し、搬送方向D1の下流側の排出トレイ30に排出する。
[1.8.駆動機構80の構成の説明]
駆動機構80は、図2に示すように、駆動モータ81を備える。駆動モータ81は、第1筐体11に組み付けられている。駆動モータ81は、図3に示すように、読取部60よりも左側に配置されている。図2に示すように、駆動モータ81からは出力軸81Aが延出する。出力軸81Aの先端には歯車81Bが取り付けられている。駆動モータ81は、図示しない基板の制御部に制御されて、第1回転方向に回転する。
図2に示すように、歯車81Bと搬送機構50の歯車51Eとの間には、歯車82が配置されている。歯車82は、左右方向に延びる回転軸を中心に回転可能である。歯車81Bの回転は、歯車51Eに伝達される。すなわち、駆動モータ81は、搬送機構50の搬送ローラ51A,51B,51C,51Dを第1回転方向に回転駆動する。
図3に示すように、歯車81Bの回転は、歯車51E、回転軸51D、歯車51F、歯車54A、歯車54B及び歯車54Cを介して、給紙機構40の歯車41Bに伝達される。すなわち、駆動モータ81は、一対の給紙ローラ機構41,41の第1無端ベルト413,413を第1回転方向に回転駆動する。
図3に示すように、歯車81Bの回転は、歯車51E、歯車53A、歯車53B及び歯車53Cを介して、給紙機構40の歯車42Bに伝達される。駆動モータ81は、一対の分離ローラ機構42,42の第2無端ベルト423,423を第1回転方向に回転駆動する。
図2に示すように、歯車82と排出機構70の歯車71Fとの間には、歯車82側から順に、歯車83及び歯車84が配置されている。歯車83及び歯車84は、左右方向に延びる回転軸を中心に回転可能である。歯車82の回転は、歯車71Fに伝達される。すなわち、駆動モータ81は、排出機構70の排出ローラ71A,71B,71C,71Dを第1回転方向に回転駆動する。
[2.画像読取装置1の動作の説明]
次に、画像読取装置1の動作を説明する。
初期状態では、図2に示すように、セットガイド43が第1位置にある。第1面43Gは、ベルト面413Aよりも第2方向側にある。ストッパ部材44の端部44Bが第1位置にあるセットガイド43の係合部43Hに係合されている。ストッパ部材44は、第2方向と反対側に延びるに従い、第1プーリ411に近づく斜面を形成している。
図4に示すように、開位置にした給紙トレイ20にシートSをセットすると、セットしたシートSがシュート13に載置される。このとき、シートSの先端側が、第1位置にあるセットガイド43の第1面43Gに載置された状態となるが、給紙ベルト機構41の第1無端ベルト413には接触しない。同時に、シートSの先端は、第3位置にあるストッパ部材44に当接するが、ストッパ部材44よりも第2方向側にある分離ベルト機構42の第2無端ベルト423には接触しない。したがって、画像読取装置1において、シートSがセットしやすく且つ変形しにくくすることができる。また、ストッパ部材44の端部44Bが、セットガイド43の係合部43Hに係合しているため、ストッパ部材44は、シートSをシートSの自重に抗してセット位置に保持することができる。
シートSの画像を読み取る指示が図示しない操作部に入力されると、図示しない基板の制御部が、移動機構46を制御して、図5に示すように、セットガイド43を第2方向とは反対の方向に移動させる。また、基板の制御部が、駆動機構80を制御して、駆動モータ81を第1回転方向に回転させる。駆動モータ81は、一対の給紙ベルト機構41,41の一対の第1無端ベルト413,413、一対の給紙ベルト機構42,42の一対の第2無端ベルト423,423、搬送機構50の搬送ローラ51A,51B,51C、及び排出機構70の排出ローラ71A,71B,71C,71Dを第1回転方向に回転駆動する。
セットガイド43が第2方向とは反対の方向に移動すると、図5に示すように、ストッパ部材44の端部44Bが、セットガイド43の係合部43Hから解放される。ストッパ部材44は、シートSの自重により、捻りコイルばね44Dの付勢力に抗して、第1方向に向けて回動する。ストッパ部材44が第1方向に回動すると、ストッパ部材44の端部44Bとベルト面413Aとの間に隙間が生じる。この隙間にシートSが侵入する。
第1無端ベルト413が第2無端ベルト423とシートSを挟みながら第1回転方向に回転してシートSを第1方向に搬送する。このとき、係合部43Hから開放されたストッパ部材44が、第1無端ベルト413のベルト面413Aと第2無端ベルト423のベルト面423Aとの間に一度に侵入するシートSの枚数を制限する。また、複数枚のシートSが重なった状態で搬送されようとしている場合には、ベルト面423AとシートSとの間に摩擦力が作用することにより、シートSが1枚ずつ分離される。
搬送機構50の搬送ローラ51A,51B,51Cが、1枚ずつ分離されたシートSを従動ローラ52,52と挟みながら読取部60に向けて搬送する。
読取部60では、第1読取部61及び第2読取部62が、シートSの両面の画像を読み取る。第1読取部61及び第2読取部62の出力信号は、基板の制御部に伝達されて、画像データ化される。
排出機構70の排出ローラ71A,71B,71C,71Dが、読取部60で画像を読み取られたシートSを、従動ローラ72A,72B,72C,72Dと挟みながら排出トレイ30に排出する。
給紙トレイ20上のシートSが無くなると、ストッパ部材44は、付勢されて第3位置に回動する。基板の制御部が、移動機構46を制御して、図2に示すように、セットガイド43を第2位置から第1位置に移動させる。セットガイド43が第1位置になると、第3位置にあるストッパ部材44の端部44Bをセットガイド43の係合部43Hが係合する状態となる。
[3.実施形態の効果]
(1)このように本実施形態の画像読取装置1によれば、第1面43Gが第1無端ベルト413の第2無端ベルト423と接触するベルト面413Aよりも第2方向側となる第1位置と、第1面43Gがベルト面413Aよりも第2方向とは反対側となる第2位置との間で移動可能なセットガイド43を備えるので、第1位置にあるセットガイド43が、シートSが第1無端ベルト413に接触するのを防ぐことができる。したがって、画像読取装置1において、シートSがセットしやすく且つ変形しにくくすることができる。
(2)また、本実施形態の画像読取装置1によれば、セットガイド43における第1方向とは反対側の端部43Cが、第1プーリ411よりも第1方向とは反対側まで延出している。このため、セットガイド43の第1面43Gが、第3方向において、第1無端ベルト413の第2無端ベルト423に接触せずに露出する部分よりも第2方向側に位置することとなる。したがって、シートSをセットする際に、シートSが第1無端ベルト413に接触しにくくなる。
(3)また、本実施形態の画像読取装置1によれば、セットガイド43の第2方向に向く平坦面である第1面43Gには、凹状の係合部43Hが形成されている。この係合部43Hは、セットガイド43が第2方向に移動した際に、ストッパ部材44の第2方向とは反対側の端部44Aを係合するのに用いられる。このため、シートSをセットする際に、セットガイド43の係合部43Hがストッパ部材44を係合することで、ストッパ部材44の位置(角度)を確定するとともに、シートSの重みでストッパ部材44が回動するのを防ぐことができる。
(4)また、本実施形態の画像読取装置1によれば、ストッパ部材44が、給紙ベルト機構41の第1プーリ411よりも第1方向側に配置されている。このため、シートSをセットする際に、第3位置に位置するストッパ部材44に当接するシートSの第1プーリ411よりも第1方向側に位置する部分の寸法が大きくなる。このことにより、シートSの搬送が開始される際に、それまでストッパ部材44に当接していたシートSと第1無端ベルト413との接触面積が大きくなり、シートSの搬送を更に安定させることができる。
(5)また、本実施形態の画像読取装置1によれば、ストッパ部材44の第2方向側の端部44Aが、第3方向に平行な回動軸を中心として回動可能に支持されており、簡単な構成で、ストッパ部材44を実現することができる。
(6)また、本実施形態の画像読取装置1によれば、ストッパ部材44は、第3位置においては、第2方向とは反対側の端部44Bが第2方向側の端部44Aよりも給紙ベルト機構41の第1プーリ411に近くなる状態になる。このため、複数のシートSをセットする際に、複数のシートSが第2方向とは反対側に行くほどその先端が第1方向に配置されることとなる。このことにより、シートSの搬送が開始される際に、複数のシートSのうち最も第2方向とは反対側に位置し且つその先端が最も第1方向に突出するシートSが、互いに接触する第1無端ベルト413と第2無端ベルト423の間に入りやすくなり、シートSを1枚ずつ給紙し易くすることができる。
(7)また、本実施形態の画像読取装置1によれば、ストッパ部材44は、第2方向とは反対側の端部44Bが、捻りコイルばね44Dの付勢力により、第1方向とは反対側に向かうよう付勢されており、端部44Bが第1位置にあるセットガイド43の係合部43Hに入り込む状態となる位置まで回動可能である。このことにより、ストッパ部材44の位置決めを確実に行うことができる。
(8)また、本実施形態の画像読取装置1によれば、給紙ベルト機構41が二つ存在し、分離ベルト機構42が二つ存在し、セットガイド43が二つの給紙ベルト機構41,41の間に配置され、ストッパ部材44が、第3方向において二つの分離ベルト機構42,42の間に配置されるとともに、第1プーリ411よりも第1方向側に配置されている。このことにより、二つの給紙ベルト機構41,41及び二つの分離ベルト機構42,42が協働してシートSの両側を搬送し、これらの間に配置されたセットガイド43及びストッパ部材44がシートSのセット時にシートSの中央部分を係止するので、シートSの搬送を更に安定させることができる。
(9)また、本実施形態の画像読取装置1によれば、第2無端ベルト423の第2方向と反対側の面が、第2筐体12の面12Aよりも第1筐体11に向けて突出するよう配置され、第2無端ベルト423に対向する第1無端ベルト413の第2方向の面についても、第1筐体11の面11Bよりも第2筐体12に向けて突出するよう配置され、第3プーリ421が、第1無端ベルト413に向けて付勢されている。これにより、第2無端ベルト423が、第1無端ベルト413に押し付けられて面接触するようになっており、第2無端ベルト423が第1無端ベルト413に押し付けられた状態を維持しやすくなり、シートSを1枚ずつ給紙し易くすることができる。
1…画像読取装置、10…筐体、11…第1筐体、11A…開口、11B…面、11C…係合部材、11D…係合孔、12…第2筐体、12A…面、12B…位置決め部、13…シュート、20…給紙トレイ、21…載置面、22,23…サイドガイド、24…第1延長トレイ、25…第2延長トレイ、30…排出トレイ、31…載置面、32…第1延長トレイ、33…第2延長トレイ、40…給紙機構、41…給紙ベルト機構、42…分離ベルト機構、43…セットガイド、43B,43C…端部、43D…切り欠き、43E…位置決め部、43F…突起、43G…第1面、43H…係合部、44…ストッパ部材、44A,44B…端部、44C…回動軸、44D…捻りコイルばね、46…移動機構、50…搬送機構、51A,51B,51C…搬送ローラ、51D…回転軸、51E,51F…歯車、52A,52B…従動ローラ、52C…回転軸、53A,53B,53C,54A,54B,54C…歯車、60…読取部、61…第1読取部、62…第2読取部、70…排出機構、71A,71B,71C,71D…排出ローラ、71E…回転軸、71F…歯車、72A,72B,72C,72D…従動ローラ、72E,72F,72G…回転軸、80…駆動機構、81…駆動モータ、81…出力軸、81B,82,83,84…歯車、411…第1プーリ、411A…軸、412…第2プーリ、413…第1無端ベルト、413A…ベルト面、421…第3プーリ、422…第4プーリ、423…第2無端ベルト、423A…ベルト面。

Claims (10)

  1. 第1プーリと、前記第1プーリから第1方向に離間した第2プーリと、前記第1プーリ及び前記第2プーリに懸けられる第1無端ベルトとを有し、前記第1無端ベルトを第1回転方向に回転させることが可能な給紙ベルト機構と、
    前記第1方向において前記第1プーリと前記第2プーリとの間に設けられ、前記給紙ベルト機構に対して付勢される第3プーリと、前記第3プーリから前記第1方向に離間した第4プーリと、前記第3プーリ及び前記第4プーリに懸けられ、前記第1方向に直交する方向の一つである第2方向から前記第1無端ベルトに面接触する第2無端ベルトとを有し、前記第2無端ベルトを前記第1回転方向に回転させることが可能であり且つ前記第2無端ベルトを前記第1無端ベルトに追従させて前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転させることが可能な分離ベルト機構と、
    前記第2方向を向き且つ前記第3プーリよりも前記第1方向の反対側に少なくとも一部が位置する第1面を有し、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する方向の一方である第3方向において前記第1無端ベルト及び前記第2無端ベルトから離間して設けられ、前記第1面が前記第1無端ベルトの前記第2無端ベルトと接触する接触面よりも前記第2方向側に位置する第1位置と、前記第1面が前記接触面よりも前記第2方向とは反対側に位置する第2位置との間で移動可能なセットガイドと、
    前記第3プーリよりも前記第1方向とは反対側で且つ前記第3方向において前記第1無端ベルト及び前記第2無端ベルトから離間して設けられ、前記第2方向とは反対側の端部が、前記第1位置にある前記セットガイドと接触する第3位置と、前記第3位置よりも前記第2方向側に位置する第4位置との間を移動可能なストッパ部材と、
    前記セットガイドを、前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる移動機構と、
    を備えることを特徴とする給紙装置。
  2. 請求項1に記載の給紙装置において、
    前記セットガイドにおける前記第1方向とは反対側の端部が、前記第1プーリよりも前記第1方向とは反対側まで延出すること
    を特徴とする給紙装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の給紙装置において、
    前記セットガイドにおける前記第1面には、前記セットガイドが前記第1位置に位置する際に、前記第3位置に位置する前記ストッパ部材の前記第2方向とは反対側の端部を係合可能な係合部が設けられていること
    を特徴とする給紙装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の給紙装置において、
    前記ストッパ部材が、前記第1プーリよりも前記第1方向側に配置されていること
    を特徴とする給紙装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の給紙装置において、
    前記ストッパ部材の前記第2方向側の端部は、前記第3方向に平行な回動軸を中心として回動可能に支持されていること
    を特徴とする給紙装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の給紙装置において、
    前記ストッパ部材は、前記第3位置においては、前記第2方向とは反対側の端部が前記第2方向側の端部よりも前記第1プーリに近くなること
    を特徴とする給紙装置。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の給紙装置において、
    前記ストッパ部材を前記第3位置に向けて付勢する付勢部材と、
    前記ストッパ部材の前記第2方向とは反対側の端部を前記セットガイドの前記係合部に係合可能な位置に位置決めする位置決め部と、を有すること
    を特徴とする給紙装置。
  8. 請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の給紙装置において、
    前記給紙ベルト機構が二つ存在し、
    前記分離ベルト機構が二つ存在し、
    前記セットガイドが前記二つの給紙ベルト機構の間に配置され、
    前記ストッパ部材が前記二つの分離ベルト機構の間に配置されるとともに、前記第1プーリよりも前記第1方向側に配置されていること
    を特徴とする給紙装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の給紙装置において、
    さらに、
    前記第2方向を向く第2面を有する第1筐体と、
    前記第2方向とは反対側を向いて前記第2面とは離間しながら対向する第3面を有し、前記第1筐体に対して、前記第1方向の端部において回動可能に保持される第2筐体と、
    を備え、
    前記セットガイドは、前記第1筐体に設けられ、
    前記第1無端ベルトの前記第2方向の面が、前記第2面よりも前記第2筐体に向けて突出し、
    前記ストッパ部材は、前記第2筐体に設けられ、
    前記第2無端ベルトの前記第2方向と反対側の面が、前記第3面よりも前記第1筐体に向けて突出し、
    前記付勢部材は、前記第2筐体に設けられること
    を特徴とする給紙装置。
  10. 第1プーリと、前記第1プーリから第1方向に離間した第2プーリと、前記第1プーリ及び前記第2プーリに懸けられる第1無端ベルトとを有し、前記第1無端ベルトを第1回転方向に回転させることが可能な給紙ベルト機構と、
    前記第1方向において前記第1プーリと前記第2プーリとの間に設けられ、前記給紙ベルト機構に対して付勢される第3プーリと、前記第3プーリから前記第1方向に離間した第4プーリと、前記第3プーリ及び前記第4プーリに懸けられ、前記第1方向に直交する方向の一つである第2方向から前記第1無端ベルトに面接触する第2無端ベルトとを有し、前記第2無端ベルトを前記第1回転方向に回転させることが可能であり且つ前記第2無端ベルトを前記第1無端ベルトに追従させて前記第1回転方向とは反対の第2回転方向に回転させることが可能な分離ベルト機構と、
    前記第2方向を向き且つ前記第3プーリよりも前記第1方向の反対側に少なくとも一部が位置する第1面を有し、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する方向の一方である第3方向において前記第1無端ベルト及び前記第2無端ベルトから離間して設けられ、前記第1面が前記第1無端ベルトの前記第2無端ベルトと接触する接触面よりも前記第2方向側に位置する第1位置と、前記第1面が前記接触面よりも前記第2方向とは反対側に位置する第2位置との間で移動可能なセットガイドと、
    前記第3プーリよりも前記第1方向とは反対側で且つ前記第3方向において前記第1無端ベルト及び前記第2無端ベルトから離間して設けられ、前記第2方向とは反対側の端部が、前記第1位置にある前記セットガイドと接触する第3位置と、前記第3位置よりも前記第2方向側に位置する第4位置との間を移動可能なストッパ部材と、
    前記セットガイドを、前記第1位置と前記第2位置との間で移動させる移動機構と、
    前記第2方向を向く第2面を有する第1筐体と、
    前記第2方向とは反対側を向いて前記第2面とは離間しながら対向する第3面を有し、前記第1筐体に対して、前記第1方向の端部において回動可能に保持される第2筐体と、
    を備え、
    前記セットガイドは、前記第1筐体に設けられ、
    前記第1無端ベルトの前記第2方向の面が、前記第2面よりも前記第2筐体に向けて突出し、
    前記ストッパ部材は、前記第2筐体に設けられ、
    前記第2無端ベルトの前記第2方向と反対側の面が、前記第3面よりも前記第1筐体に向けて突出し、
    前記付勢部材は、前記第2筐体に設けられること
    を特徴とする給紙装置。
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