JP2014144863A - シート搬送装置 - Google Patents

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貴志 大濱
Ken Morinaga
健 森永
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Abstract

【課題】搬送ローラによるシートの搬送を安定させることができるシート搬送装置を提供する。
【解決手段】伝達部100は、第1軸心X110周りに回転可能にフレーム部20に支持され、駆動力により回転する第1ギヤ110と、第1軸心X110と平行な第2軸心X120周りに回転可能にフレーム部20に支持され、自己の回転により搬送ローラ11、12、15、16を回転させる第2ギヤ120と、フレーム部20に支持されたアーム150と、アーム150に支持され、第1軸心X110と平行な第3軸心X130周りに回転する遊星ギヤ130とを有する。アーム150は、遊星ギヤ130が第1、2ギヤ110、120と噛み合う第1位置と、遊星ギヤ130が第1ギヤ110と噛み合う一方で第2ギヤ120から離反する第2位置との間で第1軸心X110周りに揺動可能である。フレーム部20には第1位置でのアーム150の変位を規制する規制部が設けられる。
【選択図】図10

Description

本発明はシート搬送装置に関する。
例えば、特許文献1に開示されているような従来のシート搬送装置が知られている。このシート搬送装置は、駆動源と、シートを所定の搬送方向に搬送する搬送ローラと、駆動源から搬送ローラに駆動力を伝達する伝達部と、駆動源、伝達部及び搬送ローラを支持するフレーム部とを備えている。
特許文献1には開示されていないが、このシート搬送装置は、伝達部が第1ギヤ、第2ギヤ、遊星ギヤ及びアームを有している場合がある。より具体的には、第1ギヤは、第1軸心周りに回転可能にフレーム部に支持され、駆動力により回転する。第2ギヤは、第1軸心と平行な第2軸心周りに回転可能にフレーム部に支持され、自己の回転により搬送ローラを回転させる。アームは、フレーム部に支持されている。遊星ギヤは、アームに支持され、第1軸心と平行な第3軸心周りに回転する。そして、アームは、遊星ギヤが第1ギヤ及び第2ギヤと噛み合う第1位置と、遊星ギヤが第1ギヤと噛み合う一方で第2ギヤから離反する第2位置との間で第1軸心周りに揺動可能である。
このシート搬送装置では、第1位置と第2位置との間で揺動する遊星ギヤは、第1ギヤと第2ギヤとの間で駆動力を伝達又は遮断するクラッチとして機能する。その結果、このシート搬送装置では、アームが第2位置にある状態で、搬送ローラが駆動源とは独立して回転できるようになるので、例えば搬送ローラの近傍にシートが詰まった場合に、そのシートを容易に除去することができる。
特開2005−247575号公報
しかし、上記従来のシート搬送装置では、アームは、第1位置にある状態で、第1ギヤと噛み合う遊星ギヤに引っ張られて、撓んだり、捩じれたりするおそれがある。そうすると、アームが第1位置にある状態で、遊星ギヤの第3軸心が第2ギヤの第2軸心に接近し過ぎたり、第3軸心が第2軸心に対して傾斜したりする。このため、遊星ギヤの第2ギヤに対する噛み合いが深くなり過ぎたり、遊星ギヤが第2ギヤに対して傾斜しつつ噛み合ったりする不具合が発生し易い。その結果、このシート搬送装置では、第1ギヤから第2ギヤへの駆動力の伝達が不安定になるおそれがあり、駆動源から搬送ローラへの駆動力の伝達が安定せず、例えば、シートの搬送速度が変動する等の不具合が生じるおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、搬送ローラによるシートの搬送を安定させることができるシート搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のシート搬送装置は、駆動源と、
シートを所定の搬送方向に搬送する搬送ローラと、
前記駆動源から前記搬送ローラに駆動力を伝達する伝達部と、
前記駆動源、前記伝達部及び前記搬送ローラを支持するフレーム部とを備えたシート搬送装置であって、
前記伝達部は、第1軸心周りに回転可能に前記フレーム部に支持され、前記駆動力により回転する第1ギヤと、
前記第1軸心と平行な第2軸心周りに回転可能に前記フレーム部に支持され、自己の回転により前記搬送ローラを回転させる第2ギヤと、
前記フレーム部に支持されたアームと、
前記アームに支持され、前記第1軸心と平行な第3軸心周りに回転する遊星ギヤとを有し、
前記アームは、前記遊星ギヤが前記第1ギヤ及び前記第2ギヤと噛み合う第1位置と、前記遊星ギヤが前記第1ギヤと噛み合う一方で前記第2ギヤから離反する第2位置との間で前記第1軸心周りに揺動可能であり、
前記フレーム部には、前記第1位置での前記アームの変位を規制する規制部が設けられていることを特徴とする。
本発明のシート搬送装置では、遊星ギヤは、アームが第1位置と第2位置との間で第1軸心周りに揺動することにより、第1ギヤ及び第2ギヤと噛み合い、又は第1ギヤと噛み合う一方で第2ギヤから離反する。こうして、遊星ギヤは、第1ギヤと第2ギヤとの間で駆動力を伝達又は遮断するクラッチとして機能する。その結果、このシート搬送装置は、アームが第2位置にある状態で、搬送ローラが駆動源とは独立して回転できるようになるので、詰まったシートを容易に除去できる。
また、このシート搬送装置では、フレーム部に設けられた規制部が第1位置でのアームの変位を規制する。このため、このシート搬送装置では、第1位置にあるアームが第1ギヤと噛み合う遊星ギヤに引っ張られて、撓んだり、捩じれたりすることを抑制でき、遊星ギヤの第3軸心が第2ギヤの第2軸心に接近し過ぎたり、第3軸心が第2軸心に対して傾斜したりすることを抑制できる。これにより、遊星ギヤの第2ギヤに対する噛み合いが深くなり過ぎたり、遊星ギヤが第2ギヤに対して傾斜しつつ噛み合ったりする不具合が発生し難い。その結果、このシート搬送装置では、第1ギヤから第2ギヤへの駆動力の伝達が不安定になることを抑制できるので、駆動源から搬送ローラへの駆動力の伝達が安定し、例えば、シートの搬送速度が変動する等の不具合が生じ難い。
したがって、本発明のシート搬送装置では、搬送ローラによるシートの搬送を安定させることができる。
本発明のシート搬送装置は、シートを支持するシートトレイをさらに備えていることが望ましい。そして、搬送ローラは、シートトレイに支持されているシートを1枚ずつに分離しながら搬送方向に搬送することが望ましい。この場合、分離ローラとして機能する搬送ローラには、シートを1枚ずつに分離するために適正な駆動力が伝達される必要がある。この点、本発明のシート搬送装置では、上記構成を備えることにより、駆動源から搬送ローラへの駆動力の伝達が安定するので、搬送ローラがシートを1枚ずつに確実に分離して搬送することができる。
規制部は、第2ギヤとアームとの間に位置し、フレーム部から第1軸心と略平行に突出する突出部であることが望ましい。この場合、簡素な構成の突出部である規制部により、アームが撓んだり、捩じれたりすることを抑制できるので、規制部の複雑化を抑制できる。
アームは、第3軸心側から第1軸心に対して離反する方向に延びる延設部を有していることが望ましい。そして、規制部は、第1位置で延設部に当接することが望ましい。この場合、規制部が直にアームに当接する構成と比較して、規制部がアームに支持された第2ギヤに干渉することを抑制できるとともに、規制部がアームを規制する際の位置決め精度を向上させ易い。
規制部は、複数の側面に囲まれた角柱形状であることが望ましい。延設部は、側面の一つである特定側面と対向する辺を有していることが望ましい。そして、第1位置で特定側面が辺に当接することが望ましい。この場合、規制部の特定側面と延設部の辺とが当接する簡素な構成により、規制部がアームを規制する際の位置決め精度を一層向上させ易い。
本発明のシート搬送装置は、搬送ローラにより搬送されるシートの画像を読み取る読取部をさらに備えていることが望ましい。この場合、搬送ローラによるシートの搬送が安定することで、読取部によるシートの画像の読み取りも安定するので、読取画像の品質低下を抑制できる。特に、搬送ローラが分離ローラとして機能する場合、その搬送ローラに対して、シートを分離する際の摩擦力が搬送抵抗として作用するが、その搬送抵抗に起因して搬送ローラの回転速度が変動しないようにする必要がある。この点、本発明のシート搬送装置では、上記構成を備えることにより、そのような搬送抵抗に負けることなく、駆動源からその搬送ローラに駆動力を安定して伝達できる。その結果、このシート搬送装置では、シートを分離する搬送ローラの回転速度の変動による読取部の読取画像の品質低下を抑制できる。
実施例の画像読取装置の斜視図である。 上記画像読取装置の模式側面図である。 上記画像読取装置に係り、シートトレイを開いた状態を示す部分斜視図である。 上記画像読取装置の部分断面図である。 上記画像読取装置に係り、搬送機構等を示す部分斜視図である。 上記画像読取装置に係り、駆動源及び伝達部等を示す部分拡大斜視図である。 上記画像読取装置に係り、駆動源及び伝達部を示す模式上面図である。 上記画像読取装置に係り、第2ギヤ、アーム、遊星ギヤ及び規制部等を示す部分拡大斜視図である。 上記画像読取装置に係り、アーム、遊星ギヤ及び規制部等を示す分解斜視図である。 上記画像読取装置に係り、第1位置にあるアーム及び遊星ギヤと、規制部等とを示す部分模式正面図である。 上記画像読取装置に係り、第2位置にあるアーム及び遊星ギヤと、規制部等とを示す部分模式正面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明のシート搬送装置の具体的態様の一例である。図1では、操作パネル5が設けられた側を装置の前側と規定し、操作パネル5に向かった場合に左手に来る側を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1の各構成要素について説明する。
<構成>
図1〜図4に示すように、画像読取装置1は、本体部8と開閉部9とを備えている。本体部8は、扁平な略箱状体であり、その前側には、図1に示す操作パネル5が設けられている。図2に示すように、本体部8の下側には、画像形成ユニット4が設けられている。図示は省略するが、画像形成ユニット4には、インクジェット方式又はレーザ方式等の画像形成部が収容されている。図2及び図4に示すように、本体部8の上側には、読取ユニット30が設けられている。読取ユニット30の上面には、プラテンガラス7が配設され、そのプラテンガラス7の上面が載置面8Aとされている。載置面8Aには、原稿を静止させた状態で読み取る際に、原稿が載置される。原稿は、用紙等のシートや、書籍等である。
図1に示すように、開閉部9は、本体部8の後面側上端縁に配設された図示しないヒンジにより、左右方向に延びる開閉軸心X9周りに揺動可能に本体部8に支持されている。開閉部9は、図1に実線で示すように、閉じた状態では載置面8Aを上方から覆っている。その一方、開閉部9は、図1に二点鎖線で示すように、その前側が上方かつ後方に変位するように開閉軸心X9周りに揺動することにより、載置面8Aの上方を開放する。これにより、ユーザは読取対象の原稿を載置面8Aに載置することができる。
また、画像読取装置1は、図1〜図5に示すように、読取部3と、シートトレイ9Aと、フレーム部20と、搬送機構10とを備えている。
図2及び図4に示すように、読取部3は、読取ユニット30内に収容されている。読取部3としては、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが採用される。読取部3は、図示しない走査機構により、プラテンガラス7の下側で左右方向に往復動可能となっている。載置面8Aに載置された原稿を読み取る場合、図2に示すように、走査機構が作動し、読取部3を読取ユニット30内における左端側から右端側に移動させる。また、シートトレイ9Aに載置される複数枚のシート99の画像を読み取る場合、図示しない走査機構が作動し、読取部3を読取ユニット30内における左端側の予め定められた固定位置に移動させる。図2及び図4に示す読取部3の位置は、固定位置である。この位置において、読取部3は、シートトレイ9Aから搬送されるシート99の画像を読み取る。
図1〜図3に示すように、シートトレイ9Aは、開閉部9の上側に開閉可能に設けられている。図2に示すように、開放された状態のシートトレイ9Aには、固定位置にある読取部3によって読み取られるシート99を下側から支持する。シートトレイ9Aに載置されたシート99は、搬送機構10によって一枚ずつに分離され、読取部3に向かって搬送される。また、シートトレイ9Aは、図1に示すように、閉じた状態では、開閉部9の上部外装の一部を構成する。
図3〜図5に示すように、フレーム部20は、開閉部9の下側部分を構成する樹脂成形品であり、搬送機構10を収容している。フレーム部20は、載置面8A全体を覆うように略平板状に延在している。
フレーム部20には、載置面20Aと、傾斜面20Bと、開口部20Cと、湾曲面20Dと、押圧部材支持部29とが形成されている。
載置面20Aは、開放された状態のシートトレイ9Aの左端縁に接続し、左側に向かって略水平に延在している。載置面20Aは、シートトレイ9Aに載置されるシート99をシートトレイ9Aと協働して下側から支持する。傾斜面20Bは、載置面20Aより左側に位置して載置面20Aに連続し、左側に向かって下り傾斜している。開口部20Cは、傾斜面20Bの左側で前後方向に細長い矩形状に切り欠かれている。湾曲面20Dは、開口部20Cの左側に位置し、左側に向かって湾曲しつつ上り傾斜している。押圧部材支持部29は、開口部20Cの上側に位置して前後方向に細長く延び、開口部20Cを前後方向において跨いでいる。
図4に示すように、押圧部材支持部29の下側には、押圧部材40が配設されている。押圧部材40は、上下方向に変位可能に押圧部材支持部29に支持されている。押圧部材40は、開口部20C及びプラテンガラス7の開口部20Cによって露出する部分を介して、固定位置にある読取部3に対向する。
押圧部材支持部29と押圧部材40との間には、圧縮コイルバネ49が配設されている。圧縮コイルバネ49の上端は、押圧部材支持部29に係止されている。圧縮コイルバネ49の下端は、押圧部材40に当接している。圧縮コイルバネ49は、押圧部材40を下側に向けて、すなわち読取部3に向けて付勢する。
フレーム部20の上側には、中間部材70と上側部材79とが組み付けられている。中間部材70は、載置面20Aの左側部分、傾斜面20B、開口部20C及び押圧部材支持部29に対して上側に位置して、前後左右方向に延びている。上側部材79は、中間部材70に対して上側に位置して、前後左右方向に延びている。上側部材79の左端側の下面には、湾曲面20Dに接続し、右側に向かって湾曲しつつ上り傾斜する湾曲面79Aが形成されている。図1に示すように、上側部材79は、その右端側が閉じた状態のシートレイ9Aに隣接し、シートトレイ9Aとともに開閉部9の上部外装の一部を構成する。
図3〜図5に示すように、載置面20A上には、前後一対のサイドガイド75が前後方向にスライド可能に配設されている。両サイドガイド75は、前後方向において互いに対向しつつ上方に垂直に突出した後、前後方向において互いに接近するように屈曲している。両サイドガイド75により、開いた状態のシートトレイ9A及び載置面20Aに載置されるシート99の前後方向が位置決めされる。
フレーム部20、中間部材70及び上側部材79によって、図2及び図4に示す搬送経路P1が形成されている。すなわち、搬送経路P1は、図4に示すように、載置面20Aから、傾斜面20Bに沿って左側に向かって下り傾斜し、プラテンガラス7の開口部20Cによって露出する部分の上側を通過する。この際、中間部材70の下面及び押圧部材40の下面も、搬送経路P1を上側から形成する。次に、搬送経路P1は、湾曲面20D及び上側部材79の湾曲面79Aに沿って上向きにUターンして、搬送方向を左向きから右向きに変更する。そして、搬送経路P1は、中間部材70と上側部材79と間を右方に進み、両サイドガイド75の屈曲する部分の上側に至る。すなわち、搬送経路P1に沿って搬送されるシート99は、最後に、中間部材70の上面によって下側から支持されるとともに、両サイドガイド75の屈曲する部分の上面によっても下側から支持される。
図5及び図6に示すように、フレーム部20には、収容部28が形成されている。収容部28は、載置面20A、傾斜面20B、開口部20C及び湾曲面20Dより後側において、左右方向に延びる空間である。収容部28内には、左右方向に延びる支持部材27が配設されている。支持部材27は樹脂成形品であり、収容部28に組み付けられることにより、フレーム部20の一部を構成している。
搬送機構10は、シートトレイ9A及び載置面20Aに載置される複数枚のシート99を1枚ずつ分離し、図2及び図4に示す搬送経路P1に沿って順次搬送する。より詳しくは、搬送機構10は、図5〜図11に示すように、駆動源10Mと、伝達部100とを有している。また、搬送機構10は、図4及び図5に示すように、供給ローラ15と、分離ローラ16と、分離パッド16Aと、前後方向に所定間隔を有して配置される3個の第1搬送ローラ11と、3個の第1ピンチローラ11Pと、3個の第2搬送ローラ12と、3個の第2ピンチローラ12Pと、3個の第3ピンチローラ13Pとを有している。供給ローラ15、分離ローラ16、各第1搬送ローラ11及び各第2搬送ローラ12はそれぞれ、本発明の「搬送ローラ」の一例である。
図6及び図7に示すように、駆動源10Mは駆動力を発生する電動モータであり、フレーム部20の収容部28内における右側において、支持部材27に支持されている。駆動源10Mは図示しない制御部に制御されて、駆動ギヤ10Gを前後方向に延びる回転軸心周りに正回転又は逆回転させる。駆動ギヤ10Gが図10の紙面に向かって時計方向に回転する場合を正回転とする。
図5〜図11に示すように、伝達部100は、駆動源10Mから、供給ローラ15、分離ローラ16、第1搬送ローラ11及び第2搬送ローラ12に駆動力を伝達する。より詳しくは、伝達部100は、伝達ギヤ101A、101B、101C、101D、第1ギヤ110、第2ギヤ120、アーム150、遊星ギヤ130、伝達ギヤ102A、102B、102C、102D、102E及び回転軸16S、11S、12Sを有している。
図6、図7及び図10に示すように、伝達ギヤ101A、101B、101C、101Dはそれぞれ、前後方向に延びる回転軸心周りに回転可能に支持部材27に支持されている。伝達ギヤ101Aは、駆動ギヤ10Gに対して左側から噛み合っている。伝達ギヤ101Bは、伝達ギヤ101Aに対して左側から噛み合っている。伝達ギヤ101Cは、伝達ギヤ101Bより小径であり、伝達ギヤ101Bと同軸で一体回転する。伝達ギヤ101Dは、伝達ギヤ101Cに対して左側から噛み合っている。第1ギヤ110は、伝達ギヤ101Dより小径であり、伝達ギヤ101Dと同軸で一体回転する。
図10に示すように、駆動ギヤ10Gが正回転すれば、その回転が伝達ギヤ101A、101B、101C、101Dを介して、第1ギヤ110に伝達される。その結果、第1ギヤ110は、駆動源10Mの駆動力により、図10の紙面に向かって反時計方向に回転する。その一方、図11に示すように、駆動ギヤ10Gが逆回転すれば、第1ギヤ110は、図11の紙面に向かって時計方向に回転する。
図8に示すように、支持部材27には、支持軸110Sが形成されている。支持軸110Sは、前側に向かって円柱状に突出し、前後方向に延びる第1軸心X110を規定している。図6に示すように、第1ギヤ110及び伝達ギヤ101Dは、第1軸心X110周りに回転可能に支持軸110Sに支持されている。
図9に示すように、支持部材27における支持軸110Sより左側には、支持軸穴120Hが形成されている。支持軸穴120Hは、前後方向において支持部材27を貫通し、前後方向に延びる第2軸心X120を規定している。第2軸心X120は、第1軸心X110と平行である。図6及び図8に示すように、第2ギヤ120と、回転軸16Sの後端側とは、互いに一体回転可能に連結され、第2軸心X120周りに回転可能に支持軸穴120Hに支持されている。
図8及び図9に示すように、アーム150は、第1ギヤ110より後側に位置して、第1軸心X110周りに揺動可能に支持軸110Sに支持されている。アーム150は、第1軸心X110に直交する方向に、より具体的は、第1軸心X110に対して左斜め上方に向けて、平板状に延びる樹脂成形品である。アーム150には、第1軸心X110に対して離間した位置に、支持軸130Sが形成されている。支持軸130Sは、前側に向かって円柱状に突出し、前後方向に延びる第3軸心X130を規定している。第3軸心X130も、第1軸心X110と平行である。
図9に示すように、支持軸130Sの前端側には、前側に向けて突出する一対の鍵爪130Kが形成されている。アーム150には、延設部155が形成されている。延設部155は、第3軸心X130側から第1軸心X110に対して離反する方向に、より具体的には、支持軸130S側から左斜め上方に向けて、略矩形状に延びている。
支持軸130Sにリング状スプリング139を挿通させた後、遊星ギヤ130を挿通させることにより、一対の鍵爪130Kが遊星ギヤ130に係合し、遊星ギヤ130が支持軸130Sから抜け止めされる。こうして、遊星ギヤ130は、第3軸心X130周りに回転可能に支持軸130Sに支持されている。図7、図10及び図11に示すように、遊星ギヤ130は、アーム150の第1軸心X110周りの揺動に関係なく、第1ギヤ110と常時噛み合っている。リング状スプリング139は、遊星ギヤ130が第3軸心X130周りに回転する際に、遊星ギヤ130に対して適度な回転抵抗を付与する。
図10に示すように、駆動ギヤ10Gが正回転し、第1ギヤ110が図10の紙面に向かって反時計方向に回転すると、第1ギヤ110と噛み合う遊星ギヤ130は、第3軸心X130周りで図10の紙面に向かって時計方向に自転する。この際、リング状スプリング139によって遊星ギヤ130に回転抵抗が付与されることにより、遊星ギヤ130が第1ギヤ110の回転につられて、第1軸心X110周りに公転しようとする。これにより、アーム150が第1軸心X110周りで、図10の紙面に向かって反時計方向に揺動する。その結果、遊星ギヤ130は、第1ギヤ110及び第2ギヤ120と噛み合う位置に変位する。図5、図8及び図10に示すアーム150及び遊星ギヤ130の位置が第1位置である。遊星ギヤ130は、第1位置にある状態で、駆動源10Mの駆動力を第1ギヤ110から第2ギヤ120に伝達する。その結果、第2ギヤ120及び回転軸16Sは、図10の紙面に向かって反時計方向に回転する。
図8〜図10に示すように、支持部材27には、突出部170が形成されている。突出部170は、本発明の「規制部」の一例である。
突出部170は、突出部170は、支持部材27から前側に向かって突出している。第2ギヤ120より上側、かつ支持軸110S、第1ギヤ110、アーム150及び遊星ギヤ130より左側に位置している。換言すると、突出部170は、第2ギヤ120とアーム150との間に位置して、第1軸心X110と略平行に突出している。突出部170は、4つの側面に囲まれた角柱形状である。突出部170の側面のうち、右斜め上方を向く側面は、特定側面170Sとされている。
延設部155は、特定側面170Sと対向する辺155Sを有している。突出部170の特定側面170Sは、遊星ギヤ130が第1位置にある状態で、延設部155の辺155Sに当接する。この際、辺155Sは、特定側面170Sに対して略平行となって、線接触する。こうして、突出部170は、第1位置でのアーム150の変位を規制する。
図11に示すように、駆動ギヤ10Gが逆回転し、第1ギヤ110が図11の紙面に向かって時計方向に回転すると、第1ギヤ110と噛み合う遊星ギヤ130は、第3軸心X130周りで図11の紙面に向かって反時計方向に自転する。この際、リング状スプリング139の回転抵抗により、遊星ギヤ130が第1ギヤ110の回転につられて、第1軸心X110周りに公転しようとする。これにより、アーム150が第1軸心X110周りで、図11の紙面に向かって時計方向に揺動する。その結果、遊星ギヤ130は、第1ギヤ110と噛み合う一方で第2ギヤ120から離反する位置に変位する。延設部155が支持部材27の上部に形成されたストッパ面27Sに当接することにより、アーム150の揺動が規制される。図11に示すアーム150及び遊星ギヤ130の位置が第2位置である。遊星ギヤ130は、第2位置にある状態で、駆動源10Mからの駆動力の伝達を第1ギヤ110と第2ギヤ120との間で遮断する。その結果、第2ギヤ120及び回転軸16Sは、駆動源10Mとは独立して回転可能となる。
図5〜図7に示すように、伝達ギヤ102A、102B、102C、102D、102はそれぞれ、前後方向に延びる回転軸心周りに回転可能に支持部材27に支持されている。伝達ギヤ102Aは、第2ギヤ120の後側に突出する回転軸16Sの後端に固定されている。図5〜図7に示すように、伝達ギヤ102Bは、伝達ギヤ102Aに対して左側から噛み合っている。伝達ギヤ102Cは、伝達ギヤ102Bより小径であり、伝達ギヤ102Bと同軸で一体回転する。伝達ギヤ102Dは、伝達ギヤ102Cに対して左側から噛み合っている。伝達ギヤ102Eは、伝達ギヤ102Dに対して左側から噛み合っている。
図6及び図7に示すように、回転軸11Sは、その後端側が伝達ギヤ102B、102Cに固定されている。回転軸12Sは、その後端側が伝達ギヤ102Eに固定されている。回転軸11Sの前端及び回転軸12の前端は、フレーム部20の前端部に回転可能に支持されている。
第1位置にある遊星ギヤ130により、駆動源10Mの駆動力が第2ギヤ120に伝達されて、第2ギヤ120が回転すると、その回転が伝達ギヤ102A、102B、102C、102D、102Eにより、回転軸11S及び回転軸12Sに伝達される。こうして、回転軸11S及び回転軸12Sは、駆動源10Mからの駆動力により、回転軸16Sと同期回転する。回転軸16Sは、図4の紙面に向かって反時計方向に回転するのに対して、回転軸11S、12Sは、図4の紙面に向かって時計方向に回転する。
第2位置にある遊星ギヤ130により、駆動源10Mからの駆動力の伝達が第1ギヤ110と第2ギヤ120との間で遮断されると、伝達ギヤ102A、102B、102C、102D、102E及び回転軸11S、12Sは、第2ギヤ120及び回転軸16Sと同様に、駆動源10Mとは独立して回転可能となる。
図4及び図5に示すように、供給ローラ15と分離ローラ16とは、フレーム部20に回転可能に支持され、フレーム部20の載置面20Aの左側部分に自己の上側部分を露出させている。分離ローラ16は、供給ローラ15に対して左側に位置している。分離ローラ16には、回転軸16Sの前端側が連結されている。また、分離ローラ16と供給ローラ15との間には、供給ローラ15の回転を分離ローラ16に伝達する図示しないギヤ機構が設けられている。第2ギヤ120は、自己の回転により、回転軸16S等を介して分離ローラ16及び供給ローラ15を回転させる。分離バッド16Aは、分離ローラ16に対して搬送経路P1を挟んで上側に位置している。分離バッド16Aは、中間部材70に変位可能に支持されて、分離ローラ16に向けて押圧されている。
供給ローラ15及び分離ローラ16は、シートトレイ9A及び載置面20Aに載置されるシート99に対して下側から当接しつつ回転し、搬送経路P1に送り出す。この際、分離ローラ16及び分離パッド16Aは、そのシート99が複数枚重なっていれば1枚ずつに分離する。
回転軸11Sは、傾斜面20Bの上側に位置して前後方向に細長く延びている。各第1搬送ローラ11は、互いに前後方向に間隔を有して回転軸11Sに固定されている。各第1搬送ローラ11は、傾斜面20Bに対して搬送経路P1を挟んで上側から対向している。第2ギヤ120は、自己の回転により、回転軸11S等を介して各第1搬送ローラ11を回転させる。
各第1ピンチローラ11Pは、フレーム部20に回転可能に支持されて、その上側部分を傾斜面20Bから露出させている。各第1ピンチローラ11Pはそれぞれ、対応する第1搬送ローラ11に対して搬送経路P1を挟んで下側から対向し、各第1搬送ローラ11に向けて押圧されている。各第1ピンチローラ11Pは、各第1搬送ローラ11によって従動回転する。
回転軸12Sは、湾曲面20Dの上側に位置して前後方向に細長く延びている。各第2搬送ローラ12は、互いに前後方向に間隔を有して回転軸12Sに固定されている。各第2搬送ローラ12は、湾曲面20Dに対して搬送経路P1を挟んで上側かつ右側から対向しているとともに、上側部材79の左端側の湾曲面79Aに対して搬送経路P1を挟んで下側かつ右側から対向している。つまり、第2搬送ローラ12の外周面と湾曲面20Dとにより搬送経路P1のUターン経路が形成される。第2ギヤ120は、自己の回転により、回転軸12S等を介して各第2搬送ローラ12を回転させる。
各第2ピンチローラ12Pは、フレーム部20に回転可能に支持されて、その上側部分を湾曲面20Dから露出させている。各第2ピンチローラ12Pはそれぞれ、対応する第2搬送ローラ12に対して搬送経路P1を挟んで下側から対向し、各第2搬送ローラ12に向けて押圧されている。各第2ピンチローラ12Pは、各第2搬送ローラ12によって従動回転する。
各第3ピンチローラ13Pは、上側部材79における湾曲面79Aより搬送方向下流側となる位置に回転可能に支持されている。各第3ピンチローラ13Pはそれぞれ、対応する第2搬送ローラ12に対して搬送経路P1を挟んで上側から対向し、各第2搬送ローラ12に向けて押圧されている。各第3ピンチローラ13Pは、各第2搬送ローラ12によって従動回転する。
各第1搬送ローラ11及び各第1ピンチローラ11Pは、供給ローラ15及び分離ローラ16によって搬送経路P1に送り出されたシート99を開口部20Cに向けて、すなわち、固定位置にある読取部3に向けて搬送する。そして、プラテンガラス7の開口部20Cから露出する部分と押圧部材40の下面との間を、すなわち、読取部3の上側を通過させる。この際、固定位置にある読取部3によりシート99の画像が読み取られる。
各第2搬送ローラ12、各第2ピンチローラ12P及び各第3ピンチローラ13Pは、読取部3の上側を通過したシート99を上向きにUターンするように搬送し、中間部材70の上面と上側部材79の下面との間を経て、中間部材70の上面及び両サイドガイド75の屈曲する部分の上側に排出する。
<画像読取動作>
画像読取装置1では、載置面8Aに載置された原稿を読み取る場合、図2に示すように、図示しない走査機構が作動し、読取部3を読取ユニット30内における左端側から右端側に移動させる。これにより、読取部3は、載置面8Aに載置された原稿の画像を読み取る。その後、図示しない走査機構は、読み取りを終えた読取部3を読取ユニット30内における右端側から左端側に移動させ、元の位置(待機位置)に復帰させる。
また、この画像読取装置1では、シートトレイ9Aに載置される複数枚のシート99の画像を搬送しながら読み取る場合、図2及び図4に示すように、図示しない走査機構が作動し、読取部3を読取ユニット30内における左端側の位置である固定位置に移動させる。そして、図示しない制御部に制御されて、駆動源10Mが駆動ギヤ10Gを正回転させる。これにより、伝達部100が作動し、図10に示すように、アーム150及び遊星ギヤ130を第1位置に変位させ、遊星ギヤ130によって第1ギヤ110と第2ギヤ120との間で駆動力を伝達するので、回転軸16S、11S、12S等を介して、供給ローラ15、分離ローラ16、各第1搬送ローラ11及び各第2搬送ローラ12が同期回転する。その結果、搬送機構10は、シートトレイ9Aに載置されるシート99を搬送経路P1に沿って順次搬送する。これにより、搬送されるシート99が固定位置にある読取部3の上側を通過するので、読取部3は、その通過するシート99の画像を読み取る。
こうして、この画像読取装置1では、載置面8A上の原稿又はシートトレイ9A上のシート99の画像を読み取ることができる。
<シート詰まり時の対処>
図示しない制御部は、搬送機構10がシート99を搬送経路P1に沿って順次搬送している最中に、図示しないシート検知センサの検知結果等に基づいてシート99が搬送経路P1の途中で詰まったと判断する場合がある。この場合、図示しない制御部は、駆動源10Mが駆動ギヤ10Gを所定の短い時間だけ逆回転させる。これにより、伝達部100が作動し、図11に示すように、アーム150及び遊星ギヤ130を第2位置に変位させ、第1ギヤ110と第2ギヤ120との間での駆動力の伝達を遮断する。その結果、回転軸16S、11S、12Sにそれぞれ固定された供給ローラ15、分離ローラ16、各第1搬送ローラ11及び各第2搬送ローラ12が駆動源10Mとは独立して回転可能となるので、詰まったシート99がそれらにニップされていても、そのシート99を軽い力に引き出すことができる。なお、駆動源10Mによる駆動ギヤ10Gの逆回転は、遊星ギヤ130が第2位置に確実に変位できる程度の短い時間に設定される。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1では、図10及び図11に示すように、遊星ギヤ130は、アーム150が第1位置と第2位置との間で第1軸心X110周りに揺動することにより、第1ギヤ110と第2ギヤ120との間で駆動力を伝達又は遮断するクラッチとして機能する。これにより、この画像読取装置1では、アーム150及び遊星ギヤ130を第2位置に変位させ、第1ギヤ110と第2ギヤ120との間での駆動力の伝達を遮断することにより、搬送経路P1の途中で詰まったシート99を容易に除去できる。
また、この画像読取装置1では、図8及び図10に示すように、フレーム部20に設けられた規制部としての突出部170が第1位置でのアーム150の変位を規制する。より詳しくは、突出部170は、第2ギヤ120とアーム150との間に位置し、フレーム部20の支持部材27から第1軸心X110と略平行に角柱状に突出している。そして、突出部170の特定側面170Sは、第1位置で延設部155の辺155Sに線接触する。このため、この画像読取装置1では、第1位置にあるアーム150が第1ギヤ110と噛み合う遊星ギヤ130に引っ張られて、撓んだり、捩じれたりすることを抑制できるので、遊星ギヤ130の第3軸心X130が第2ギヤ120の第2軸心X120に接近し過ぎたり、第3軸心X130が第2軸心X120に対して傾斜したりすることを抑制できる。このため、遊星ギヤ130の第2ギヤ120に対する噛み合いが深くなり過ぎたり、遊星ギヤ130が第2ギヤ120に対して傾斜しつつ噛み合ったりする不具合が発生し難い。その結果、この画像読取装置1では、第1ギヤ110から第2ギヤ120への駆動力の伝達が不安定になることを抑制できるので、駆動源10Mから供給ローラ15、分離ローラ16、各第1搬送ローラ11及び各第2搬送ローラ12への駆動力の伝達が安定し、例えば、シート99の搬送速度が変動する等の不具合が生じ難い。
したがって、実施例の画像読取装置1では、シート99が詰まった際、詰まったシート99を容易に除去できるとともに、搬送ローラによるシート99の搬送を安定させることができる。その結果、この画像読取装置1では、読取部3によるシート99の画像の読み取りも安定するので、読取画像の品質低下を抑制できる。
また、この画像読取装置1では、規制部が簡素な構成の突出部170であることにより、アーム150が撓んだり、捩じれたりすることを抑制できるので、規制部の複雑化を抑制できる。
さらに、この画像読取装置1では、突出部170の特定側面170Sが第1位置で延設部155の辺155Sに線接触するので、突出部170が直にアーム150に当接する構成と比較して、突出部170がアーム150に支持された第2ギヤ120に干渉することを抑制できるとともに、突出部170がアーム150を規制する際の位置決め精度を向上させ易い。
また、この画像読取装置1では、分離ローラ16に対して、シート99を1枚ずつに分離するために適正な駆動力が伝達される必要がある。また、分離ローラ16に対して、シート99を分離する際の摩擦力が搬送抵抗として作用するが、その搬送抵抗に起因して分離ローラ16の回転速度が変動しないようにする必要がある。この点、この画像読取装置1では、突出部170が奏する作用効果により、そのような搬送抵抗に負けることなく、駆動源10Mから分離ローラ16に駆動力を安定して伝達できるので、分離ローラ16が安定してシート99を1枚ずつ確実に分離でき、また、分離ローラ16の回転速度の変動による読取部3の読取画像の品質低下を抑制できる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、読取部3を有する画像読取装置の搬送ローラの駆動伝達部を例として説明したが、プリンタ等の画像形成装置における搬送ローラの駆動伝達部に適用することも可能である。その場合は、画像形成部におけるシートの搬送を安定させることができ、画像形成部における画像形成の品質低下を抑制できる。
本発明は画像読取装置、画像形成装置又は複合機等に利用可能である。
1…画像読取装置(シート搬送装置)、99…シート、9A…シートトレイ
3…読取部、10M…駆動源、20…フレーム部、100…伝達部
11、12、15、16…搬送ローラ(15…供給ローラ、16…分離ローラ、11…第1搬送ローラ、12…第2搬送ローラ)
110…第1ギヤ、120…第2ギヤ、130…遊星ギヤ
X110…第1軸心、X120…第2軸心、X130…第3軸心
150…アーム、155…延設部、170…規制部(突出部)
170S…規制部の特定側面、155S…延設部の特定側面と対向する辺

Claims (6)

  1. 駆動源と、
    シートを所定の搬送方向に搬送する搬送ローラと、
    前記駆動源から前記搬送ローラに駆動力を伝達する伝達部と、
    前記駆動源、前記伝達部及び前記搬送ローラを支持するフレーム部とを備えたシート搬送装置であって、
    前記伝達部は、第1軸心周りに回転可能に前記フレーム部に支持され、前記駆動力により回転する第1ギヤと、
    前記第1軸心と平行な第2軸心周りに回転可能に前記フレーム部に支持され、自己の回転により前記搬送ローラを回転させる第2ギヤと、
    前記フレーム部に支持されたアームと、
    前記アームに支持され、前記第1軸心と平行な第3軸心周りに回転する遊星ギヤとを有し、
    前記アームは、前記遊星ギヤが前記第1ギヤ及び前記第2ギヤと噛み合う第1位置と、前記遊星ギヤが前記第1ギヤと噛み合う一方で前記第2ギヤから離反する第2位置との間で前記第1軸心周りに揺動可能であり、
    前記フレーム部には、前記第1位置での前記アームの変位を規制する規制部が設けられていることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記シートを支持するシートトレイをさらに備え、
    前記搬送ローラは、前記シートトレイに支持されている前記シートを1枚ずつに分離しながら前記搬送方向に搬送する請求項1記載のシート搬送装置。
  3. 前記規制部は、前記第2ギヤと前記アームとの間に位置し、前記フレーム部から前記第1軸心と略平行に突出する突出部である請求項1又は2記載のシート搬送装置。
  4. 前記アームは、前記第3軸心側から前記第1軸心に対して離反する方向に延びる延設部を有し、
    前記規制部は、前記第1位置で前記延設部に当接する請求項1乃至3のいずれか1項記載のシート搬送装置。
  5. 前記規制部は、複数の側面に囲まれた角柱形状であり、
    前記延設部は、前記側面の一つである特定側面と対向する辺を有し、
    前記第1位置で前記特定側面が前記辺に当接する請求項4記載のシート搬送装置。
  6. 前記搬送ローラにより搬送される前記シートの画像を読み取る読取部をさらに備えている請求項1乃至5のいずれか1項記載のシート搬送装置。
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