JP3602495B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙収容部から繰り出された用紙に画像を形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば日本工業規格(JIS)のA列0番(以下「A0」という)サイズなどの幅広の用紙に画像を形成することができる画像形成装置が公知である。この種の画像形成装置では、用紙としてたとえばロール紙が用いられ、ロール紙を収容するための用紙収容部が備えられている。
この画像形成装置を複写機として用いたとき、たとえば、A3サイズやA4サイズの原稿を当該サイズの用紙にコピーする場合や、A0サイズからA4サイズ(25%縮小)などの縮小コピーをする場合がある。また、この画像形成装置をたとえばCADプリンタなどのプリンタとして用いたとき、プリンタ出力時にA4サイズやA3サイズの用紙を選択して出力する場合がある。
【0003】
画像形成装置が、画像を形成する用紙としてロール紙およびカット紙を収容可能に構成されている場合、たとえば、ロール紙をA0やA1など大きなサイズ用とし、カット紙をA3やA4など小さなサイズとすることができる。この場合、大きなサイズの用紙に画像を形成する場合はロール紙を用い、小さなサイズの用紙に画像を形成するときはカット紙を用いることができる。これにより、小さいサイズの用紙を頻繁に使用しないユーザーは、当該サイズのロール紙を用意する必要がなく、汎用的なカット紙を使用することができるので経済的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の幅広の用紙に画像を形成することができる画像形成装置において、カット紙が使用できるか否はどちらかに決められて構成されており、変更ができなかった。このため、様々なユーザのニーズを満足させることができなかった。すなわち、カット紙を使用できない画像形成装置は、カット紙を使用するユーザのニーズを満たすことができず、カット紙を使用可能な画像形成装置は、コスト高になるためカット紙を使用しないユーザに不必要な出費を強いることとなっていた。
【0005】
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、カット紙が使用できるか否かを任意に定めて構成することができ、多用なユーザニーズに応えることができる画像形成装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、カット紙をセットでき、セットされたカット紙を1枚ずつ繰り出すカット紙ユニット、およびロール紙をセットでき、セットされたロール紙を繰り出すロール紙ユニットを選択的に装着可能な用紙収容部を備えた画像形成装置であって、前記カット紙ユニットは、駆動ギアを備えた駆動源、給紙位置にあるカット紙を繰り出す給紙ユニット、および被係着部材を備えたベースと、カット紙を収容可能で、前記駆動ギアに噛合する従動ギア、この従動ギアを介して与えられる駆動力により収容されたカット紙を前記給紙位置まで持ち上げるリフト板、および前記被係着部材に係着可能な係着部材を備え、前記ベースに対して前記画像形成装置の手前側にスライド移動させることが可能なカット紙収容器とを含んでおり、前記駆動ギアと前記従動ギアとは、前記リフト板を持ち上げるように回転力を伝え合う際、前記係着部材を前記被係着部材に係着させる方向に力を与える位置関係で噛合していることを特徴とする画像形成装置である。
【0007】
この発明の構成によれば、用紙収容部には、カット紙ユニットとロール紙ユニットとを選択的に装着できる。したがって、カット紙を使用するユーザには、カット紙ユニットを装着した画像形成装置を提供でき、カット紙を使用しないユーザには、カット紙ユニットを装着せず、必要によりロール紙ユニットを装着した画像形成装置を提供することができる。カット紙ユニットを装着していない画像形成装置に、後からカット紙ユニットを装着(換装)することも可能である。すなわち、この画像形成装置は、カット紙が使用できるか否かを任意に定めて構成することができるので、多用なユーザニーズに応えることができる。
【0008】
ベースは、通常、画像形成装置の用紙収容部に対して固定されていてもよい。この場合でも、カット紙収容器は画像形成装置本体に固定されたベースに対して、画像形成装置の手前側にスライド移動させることができる。ユーザは、画像形成装置内部から手前側に引き出されたカット紙収容器に対してカット紙をセットすればよい。すなわち、画像形成装置内部にあるカット紙収容器に対してカット紙をセットしたり、画像形成装置本体から大型のカット紙ユニットを引き出してカット紙をセットする必要がない。したがって、カット紙収容器にカット紙を容易にセットできるので、このような画像形成装置は使い勝手が良い。
【0009】
画像形成装置の使用時には、被係着部材に係着部材を係着させることにより、カット紙収容器をベースの内部に固定することができる。係着部材および被係着部材は、たとえば、弾性体を用いた弾性係着が可能なものとすることができる。すなわち、被係着部材は一定の大きさの開口を有する部材であってもよく、この場合、係着部材は弾性変形しなければこの開口を挿通することができない大きさの弾性体を含むものであってもよい。この場合、カット紙収容器を、画像形成装置の手前側に強く引くだけで、簡単にカット紙収容器とベースとの係着を外すことができる。
【0010】
リフト板は、画像形成装置の使用時に、カット紙収容器に収容された最上部のカット紙が適正な給紙位置に配されるように持ち上げるものとすることができる。画像形成装置の使用時以外は、リフト板はカット紙の全体がカット紙収容器内部に収容されるように、下方に下がった位置にあるものとすることができる。
リフト板は、駆動源から駆動ギアおよび従動ギアを介して駆動力を与えられて持ち上げられる。その際、駆動ギアが従動ギアに回転力を伝えるにあたって、係着部材を被係着部材に係着させる方向に力を与える。これにより、リフト板を持ち上げる際に、係着部材が被係着部材から抜けることがない。たとえば、係着部材がカット紙収容器後端(画像形成装置奥側)に取り付けられており、被係着部材がベースの奥側に取り付けられている場合、駆動ギアが従動ギアに回転力を与える際、カット紙収容器をベース奥側に押し込む力を与えるように構成することができる。
【0011】
一方、リフト板を下げる場合は、リフト板およびカット紙が自重で下方の所定位置まで移動するように構成することができる。この場合、駆動ギアから従動ギアへ回転力が加えられることはないので、係着部材と被係着部材との係着が外れることはない。
画像形成装置には、1つの用紙収容部が設けられていてもよく、複数の用紙収容部が設けられていてもよい。用紙収容部が複数設けられている場合、それらのいずれかまたはすべてが、カット紙ユニットとロール紙ユニットとを選択的に装着可能なものとすることができる。
【0012】
請求項2記載の発明は、前記収容部を複数備え、前記収容部の1つにはロール紙ユニットが装着されており、前記収容部の他の1つにはカット紙ユニットが装着されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
ロール紙とカット紙とは、たとえば、操作パネルで指定して使い分けるように構成することができる。この発明によれば、1台の画像形成装置で、ロール紙とカット紙とを容易に使い分けることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を示す断面概略図である。この画像形成装置1は、たとえば、A0サイズなどの幅広の用紙に画像を形成することができるものであって、用紙を収容するための用紙収容部2、用紙を画像形成機構5へと給紙するための搬送機構3、原稿を読み取るための光学系4、光学系4から与えられる光に基づいて画像を形成しその画像を用紙に転写するための画像形成機構5、および用紙に転写された画像を定着するための定着装置6などを備えている。
【0014】
用紙収容部2は、ハウジング7の正面側(図1の右側)下方から上方に向かって3段構成で配置されており、上段の用紙収容部2A、中段の用紙収容部2B、および下段の用紙収容部2Cからなる。各用紙収容部2A,2B,2Cのうち、たとえば中段および下段の用紙収容部2B,2Cには、ロール紙ユニットが装着されていて、目的や用途に応じて異なるサイズ(たとえば、A0サイズやA1サイズ)のロール紙Pや、異なる種類(たとえば、普通紙やトレーシングペーパ)のロール紙Pが収容される。
【0015】
上段の用紙収容部2Aには、カット紙を収容できるカット紙ユニット19が装着されているが、ロール紙ユニットを装着することにより用紙収容部2B,2Cと同様にロール紙Pを収容することもできる。これらの用紙収容部2A,2B,2Cにより、ユーザーは多種類の用紙を選択して使用できるようになっている。したがって、カット紙を使用するユーザには、カット紙ユニット19を装着した画像形成装置1を提供でき、カット紙を使用しないユーザには、カット紙ユニット19を装着せず、必要によりロール紙ユニットを装着した画像形成装置1を提供することができる。カット紙ユニット19を装着していない画像形成装置1に、後からカット紙ユニット19を装着(換装)することも可能である。すなわち、この画像形成装置1は、カット紙が使用できるか否かを任意に定めて構成することができ、多用なユーザニーズに応えることができる。
【0016】
用紙収容部2の奥側には、搬送径路11が下方から上方に向かって画像形成機構5近傍まで延びている。画像形成装置1の運転を開始すると、選択された用紙に対応する用紙収容部2A,2B,2Cから、カット紙またはロール紙Pが搬送される。カット紙が選択された場合、カット紙はピックアップローラ26および給紙ローラ27により搬送経路11へ給紙される。用紙収容部2B,2Cに収容されたロール紙Pが選択された場合、給紙ローラ10,10によりロール紙Pがその先端から搬送径路11へと給紙される。
【0017】
カット紙またはロール紙Pは、搬送径路11を下方から上方へと搬送される。搬送径路11の下流側には搬送ローラ12が設けられていて、カット紙またはロール紙Pは搬送ローラ12により画像形成機構5側へとさらに搬送される。このように、各用紙収容部2A,2B,2Cに収容されたカット紙およびロール紙Pは、搬送径路11を通って同一径路で搬送される。
搬送ローラ12の直上流には、ロール紙Pを切断するためのカッタ機構13が設けられている。カッタ機構13には搬送されるロール紙Pの長さを検知する長さ検知手段(図示せず)が備えられていて、搬送されるロール紙Pは所定の長さに切断されて、たとえば、A0サイズやA1サイズなどにされる。
【0018】
カット紙または切断されたロール紙Pは、画像形成機構5でトナー像が転写された後、定着装置6でトナー像が定着されて排出される。
図2は、カット紙ユニット19の構造を示す図解的な斜視図である。
カット紙ユニット19は、ベース8およびベース8に備えられカット紙を収容するためのカット紙収容器17を含んでいる。ベース8は、略長方形の底板の短側辺に側板19a,19bを接合した箱状体であり、用紙収容部2B,2Cに装着されているロール紙ユニットとほぼ同じ大きさを有している。側板19a,19bの外側の面にはレール28が取り付けられており、レール28はハウジング7内に固定された対応するレールに摺動自在に取り付け可能である。これにより、カット紙ユニット19を前後方向にスライドして、画像形成装置1本体に対して開閉することができる。
【0019】
ベース8の後方(画像形成装置1の奥側に相当する方向)には、カット紙を送り出すための給紙機構50が備えられている。給紙機構50は、ピックアップローラ26、給紙ローラ27、モータ22などを含んでいる。
カット紙収容器17は、収容する最大のカット紙の大きさに合わせた低背の箱状体である。カット紙収容器17には、カット紙を載置するためのリフト板20が備えられている。リフト板20の左右両端部近傍には、それぞれ2つの開口23が形成されている。各開口23からは、それぞれカット紙収容器17の底面に直立して設けられた用紙ガイド24が突出している。また、リフト板20の前端部20aには、カット紙の後端を規制するための規制板25が直立して設けられている。カット紙は、その左右両端がそれぞれ対向する用紙ガイド24の側面に当接し、後端が規制部25の対向する側面にそれぞれ当接した状態で、リフト板20の上面に載置される。各用紙ガイド24は、使用するカット紙のサイズに合わせて左右方向にスライド可能に取り付けられている。
【0020】
このカット紙ユニット19では、たとえば、A3およびA4サイズのカット紙を収容することができる。図1を参照して、幅広の用紙に画像を形成することができる画像形成装置1では、用紙の長さが長いので、画像形成機構5から定着装置6までの距離も長く形成されている。したがって、A4サイズのカット紙は、画像形成機構5から定着装置6まで届くように、長辺方向(縦方向)が搬送方向に沿うように収容されて搬送される。
【0021】
カット紙をカット紙収容器17にセットし、画像形成装置1の運転を開始すると、モータ22が回転してリフト板20が持ち上げられ、リフト板20の上面に載置されたカット紙の先端近傍がピックアップローラ26に押圧され、ピックアップローラ26により繰り出される。カット紙は、さらに、ピックアップローラ26の直下流に配置された給紙ローラ27により搬送される。ピックアップローラ26および給紙ローラ27は、画像形成装置1本体に設けられた図示しない駆動源により駆動される。
【0022】
カット紙収容器17において、側板19a,19bに沿う方向の側面には前後方向に水平にのびた被保持板48が取り付けられている。被保持板48は、ベース8に取り付けられ画像形成装置1の前後方向に沿う方向にのびた案内部材49に保持されている。カット紙収容器17は、給紙ユニット50に備えられた規制板53に当接した状態でベース8に固定されている。
図3は、被保持板48および案内部材49の断面概略図である。
【0023】
被保持板48の下面には断面逆T字形を有して両側方に突出した部分を含む被案内部材48aが取り付けられている。案内部材49は、被案内部材48aの突出部とスライド移動可能に嵌合する内部材48bと、内部材48bの外方に配され内部材48bとスライド移動可能に嵌合する外部材49aとを含んでいる。これにより、カット紙収容器17は、ベース8に対してスライド移動させて、画像形成装置1の手前側(図2に矢印で示す。)に相当する方向に移動させることが可能である。
【0024】
図4は、カット紙収容器17をベース8に固定する機構の構成を示す図解的な斜視図である。
カット紙収容器17の後端面の両端部近傍には、カット紙収容器17をベース8に固定するための輪状突起59が取り付けられている。輪状突起59は、樹脂製で扁平な輪状に成形された板状の弾性体である。給紙ユニット50に備えられた規制板53には、輪状突起59の最も幅が広い部分よりも幅が狭い開口60が設けられている。規制板53の奥側(カット紙収容器17が配されている側とは反対側)には、開口60を覆うように、輪状突起59を収容するための収容部材61が取り付けられている。
【0025】
カット紙収容器17を案内部材49に沿ってベース8後方にスライド移動させ、規制板53に対して強く押し付けると、輪状突起59は、より扁平な輪状に弾性変形して開口60を挿通されて、収容部材61に収容されて係着される。輪状突起59を再び収容部材61から外すためには、輪状突起59を弾性変形させる力が必要なので、画像形成装置1の運転時など通常の状態では、輪状突起59は、収容部材61に収容された状態が保持される。すなわち、カット紙収容器17は、ベース8の所定位置に固定された状態が維持される。
【0026】
図5は、リフト板20を持ち上げる機構の構成を示す図解的な斜視図である。カット紙収容器17内の後部には、カット紙収容器17の幅方向(左右方向)にのびる支軸56が揺動自在に取り付けられている。支軸56において、カット紙収容器17の幅方向中央部には、カット紙収容器17手前側(図5に矢印で示す。)にのびてリフト板20の下面を支持する支持板57が固定されている。支軸56は、カット紙収容器17の側板から突出していて、この突出部にセクタギア52が取り付けられている。セクタギア52は、モータ22の回転軸に取り付けられた駆動ギア55に噛合している。
【0027】
リフト板20の前端部20aの両側部には、それぞれ左右方向にのびる短い支軸58が取り付けられていて、リフト板20は支軸58を支点にして揺動自在に保持されている。モータ22の回転駆動力は、駆動ギア55およびセクタギア52を介して支軸56に伝えられる。支軸56の回転により支持板57が持ち上げられると、リフト板20はその後端部が下方から支持板57に持ち上げられて、支軸58を中心に揺動する。これにより、カット紙収容器17に収容されたカット紙の最上部が給紙位置まで持ち上げられて、ピックアップローラ26によって繰り出すことが可能な状態となる。
【0028】
図6は、駆動ギア55がセクタギア52に与える力の方向を説明するための図解的な側面図である。
駆動ギア55は、支軸56に対して斜め上後方(図6において、右側)に配されている。駆動ギア55が図6において反時計回りに回転すると、セクタギア52、支軸56および支持板57が時計回りに回転する。すなわち、支持板57は、リフト板20を持ち上げるように移動する。この際、駆動ギア55は、噛合部においてセクタギア52に斜め下後方向きの力Fを与える。力Fは、水平方向に関しては、後方向きの力の成分Fhを含んでいる。したがって、リフト板20を持ち上げる際、カット紙収容器17は輪状突起59を収容部材61に押し込む向きに力を与えられるので、輪状突起59が収容部材61から外れることはない。
【0029】
一方、モータ22の駆動を止めると、リフト板20およびカット紙は自重で下方の所定位置まで移動する。すなわち、リフト板20を下げる場合は、駆動ギア55からセクタギア52へ回転力が加えられることはないので、輪状突起59と収容部材61との係着が外れることはない。
図7は、用紙収容部2Aにカット紙ユニット19を装着した画像形成装置1を斜め上方から見た斜視図である。図7では、カット紙収容器17を画像形成装置1本体から引き出した状態を示している。
【0030】
ベース8は用紙収容部2A内に固定されており、カット紙収容器17のみが画像形成装置1本体から手前側に引き出されている。このとき、リフト板20を上駆動する機構は、駆動ギア55とセクタギア52との間で分離している。この状態で、ユーザは容易にカット紙のセットを行うことができる。すなわち、画像形成装置1内部のカット紙収容器17に対してカット紙をセットしたり、画像形成装置1本体からカット紙ユニット19を引き出してカット紙をセットする必要がない。したがって、このような画像形成装置1は使い勝手が良い。
【0031】
図8は、用紙収容部2Aにロール紙ユニット9を装着した画像形成装置1を斜め上方から見た斜視図である。ロール紙ユニット9は、略長方形形状の底板の各側辺に側板を接合した箱状体であって、左右両側板9a,9bの外側にそれぞれ前後方向に延びるレール14が取り付けられている。各レール14は、ハウジング7内に固定された対応するレールに摺動自在に取り付けられている。これにより、ロール紙ユニット9を前後方向にスライドして、画像形成装置1本体に対して開閉することができる。図8では、ロール紙ユニット9が開いた状態を示している。
【0032】
ロール紙Pは、その左右両端が第1の保持部材15および第2の保持部材16により挟まれている。各保持部材15、16がロール紙ユニット9の所定位置にセットされることにより、ロール紙Pは左右方向に水平に回転自在に保持される。ロール紙Pは,その先端が給紙ローラ18に挟まれた状態でセットされる。
このように、1つの用紙収容部2Aにロール紙ユニット9またはカット紙ユニット19を選択して装着できる。ロール紙とカット紙とは、たとえば、画像形成装置に備えられた操作パネル(図示しない。)を介して選択可能なように構成してもよい。これにより、ロール紙とカット紙とを容易に使い分けることができる。
【0033】
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、駆動ギア55およびセクタギア52の代わりに、一対のウォームギアや一対のかさ歯車を用いてもよい。いずれの場合も、リフト板20を持ち上げる際のギアの回転方向を考慮して、輪状突起59を収容部材61(開口60)に係着させる向きに力がかかるように一対のギアの相対的な位置関係を決めることができる。輪状突起59は規制板53に設けられていてもよく、その場合、開口60や収容部材61はカット紙収容器17に設けられていてもよい。
【0034】
また、用紙収容部2B,2Cは、ロール紙のみが収容できるロール紙専用のものであってもよいし、用紙収容部2Aと同様にロール紙ユニット9またはカット紙ユニット19を選択して装着することができるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す断面概略図である。
【図2】カット紙ユニットの構造を示す図解的な斜視図である。
【図3】被保持板および案内部材の断面概略図である。
【図4】カット紙収容器をベースに固定する機構の構成を示す図解的な斜視図である。
【図5】リフト板を持ち上げる機構の構成を示す図解的な斜視図である。
【図6】駆動ギアがセクタギアに与える力の方向を説明するための図解的な側面図である。
【図7】用紙収容部にカット紙ユニットを装着した画像形成装置を斜め上方から見た斜視図である。
【図8】用紙収容部にロール紙ユニットを装着した画像形成装置を斜め上方から見た斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2A,2B,2C 用紙収容部
8 ベース
9 ロール紙ユニット
17 カット紙収容器
19 カット紙ユニット
20 リフト板
22 モータ
35,42 被駆動部
43 伝達機構
48a 被案内部材
49 案内部材
50 給紙ユニット
51 ヒータ
52 セクタギア
55 駆動ギア
59 輪状突起
60 開口
61 収容部材
P ロール紙
Claims (2)
- カット紙をセットでき、セットされたカット紙を1枚ずつ繰り出すカット紙ユニット、およびロール紙をセットでき、セットされたロール紙を繰り出すロール紙ユニットを選択的に装着可能な用紙収容部を備えた画像形成装置であって、
前記カット紙ユニットは、駆動ギアを備えた駆動源、給紙位置にあるカット紙を繰り出す給紙ユニット、および被係着部材を備えたベースと、
カット紙を収容可能で、前記駆動ギアに噛合する従動ギア、この従動ギアを介して与えられる駆動力により収容されたカット紙を前記給紙位置まで持ち上げるリフト板、および前記被係着部材に係着可能な係着部材を備え、前記ベースに対して前記画像形成装置の手前側にスライド移動させることが可能なカット紙収容器とを含んでおり、
前記駆動ギアと前記従動ギアとは、前記リフト板を持ち上げるように回転力を伝え合う際、前記係着部材を前記被係着部材に係着させる方向に力を与える位置関係で噛合していることを特徴とする画像形成装置。 - 前記収容部を複数備え、前記収容部の1つにはロール紙ユニットが装着されており、前記収容部の他の1つにはカット紙ユニットが装着されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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