JP4550665B2 - 給紙装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

Description

本発明は、給紙装置及びそれを用いた画像形成装置に関するものであって、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置の給紙装置に好適である。

従来、プリンタ等の画像形成装置の筐体は左右の本体フレームを備えており、両本体フレームの内側に給紙カセットを着脱自在に挿入するものが知られている（例えば特許文献１参照）。かかる給紙カセット内には、積載する用紙の最上部を装置本体側のピックアップローラに押圧するためのリフト機構が備えられ、その駆動部は装置本体に取り付けられているのが通常である。

例えば図６に示すように、装置本体を構成する左右の本体フレームのうち、一方の本体フレーム５２３の一部が切り欠かれ、その切り欠かれた箇所にリフト機構の駆動部としてのモータ５２０と、アイドルギア列５２１と、入力ギア５１３とが取り付けられており、この入力ギア５１３が、図示しない給紙カセットの装置本体への装着時に、リフト機構の図示しないギアに噛合するようになっている。

なお、図中の５２４は、他方の本体フレームであり、この本体フレーム５２４には駆動部は設けられていないが、その内側下部には上記給紙カセットを案内するための案内溝５２４ａが形成されている。また、本体フレーム５２３にも、同様の案内溝５２３ａが形成されており、上記給紙カセットは左右の案内溝５２３ａ，５２４ａに案内されて、入力ギア５１３とリフト機構の図示しないギアとが噛合可能な所定位置にセットされるようになっている。
特開平７−１４４７７１号公報

上記従来技術では、リフト機構の駆動部は、本体フレーム５２３の一部が切り欠かかれた箇所に取り付けられており、そのモータ５２０からの駆動力は、アイドルギア列５２１と、入力ギア５１３とを介して、給紙カセット側に設置されたリフト機構の図示しないギアに伝達される。

このリフト機構の駆動部は、装置の組み立てにおいて、他の部品とともに、本体フレーム外側に取り付けられた後、その上から外装部材（化粧板）が取り付けられる。しかしながら、組み立て後の作動結果によっては、駆動部を取り外して調整等することが必要となることがある。その場合には、上記外装部材等をも取り外して、駆動部を調整等した後、上記外装部材等を再び取り付けることとなり、組み立て作業の効率を低下させるといった問題があった。

また、装置のメンテナンスにおいても、上記と同様に、外装部材等を外して、その内側の駆動部の修理、交換を行った後、上記外装部材等を再び取り付けることとなるため、メンテナンス作業の効率を低下させるといった問題があった。

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、給紙カセットのリフト機構の駆動部を、本体から給紙カセットを取り出す際の、カセット挿入口からの取り付け、取り外しを可能にして、その組み立て性と、メンテナンス性とを向上させることのできる給紙装置及びそれを用いた画像形成装置を提供することである。

本発明に係る給紙装置は、装置本体のカセット挿入口に挿脱自在に挿入される給紙カセットと、この給紙カセットを上記カセット挿入口に挿入した状態で、該給紙カセット内に載置された用紙のカセット挿入口側を持ち上げるリフト機構とを備えた給紙装置であって、上記装置本体内側のカセット挿入口の近傍に、上記リフト機構に用紙を持ち上げるための動力を付与する駆動部を着脱可能に配置し、上記駆動部を覆うカバーを、上記装置本体内側に着脱可能に設け、上記カセット挿入口から挿入した上記給紙カセットを装置本体内側に案内する案内部を、上記カバーを含む該装置本体内側に設けたことを特徴とするものである。

請求項２記載の発明のように、上記リフト機構は、上記給紙カセット内に起伏自在に取り付けられ、上面に用紙が載置されるリフト板と、このリフト板の先端の下面に当接して該リフト板を起立させるように、上記駆動部で付与される動力により回動する回動部材とを備え、上記駆動部は、モータ駆動されるギア列により上記回動部材を回動させるものであることが好ましい。

請求項３記載の発明に係る画像形成装置は、画像データに基づいて画像形成する画像形成部を備え、上記請求項１又は２に記載の給紙装置を用いて給紙された用紙に、上記画像形成部による形成画像を転写するように構成したことを特徴とするものである。

本発明に係る給紙装置によれば、装置本体内側のカセット挿入口の近傍に、リフト機構に用紙を持ち上げるための動力を付与する駆動部が着脱可能に配置されたので、給紙カセットをカセット挿入口から取り出した状態では、そのカセット挿入口から装置本体内側手前にある駆動部が視認でき、その駆動部のカセット挿入口からの取り付け、或いは取り外しができるようになる。

したがって、装置の組み立てにおいて、外装部材等を取り付けた後に駆動部の調整等が必要となったとしても、従来のようにその都度外装部材等を取り外すことなく、駆動部だけを取り外して調整等できるようになるので、その組み立て作業の効率が大幅に向上する。また、装置のメンテナンスにおいても、同様にして、その駆動部の修理、交換を行えるので、そのメンテナンス作業の効率が大幅に向上する。
又、上記駆動部を覆うカバーが、上記装置本体内側に着脱可能に設けられたので、そのカバーで上記駆動部を保護するとともに、給紙カセットをカセット挿入口から取り出した状態では、そのカセット挿入口から当該カバーの取り付け、或いは取り外しを行えるようになる。
又、上記カセット挿入口から挿入した上記給紙カセットを装置本体内側に案内する案内部が、上記カバーを含む該装置本体内側に設けられたので、装置の組み立てや、メンテナンス後における駆動部の作動性が保障されるように、給紙カセットを所定位置に正確にセットできるようになる。

請求項２記載の発明によれば、上記リフト機構は、上記給紙カセット内に起伏自在に取り付けられ、上面に用紙が載置されるリフト板と、このリフト板の先端の下面に当接して該リフト板を起立させるように、上記駆動部で付与される動力により回動する回動部材とを備え、上記駆動部は、モータ駆動されるギア列により上記回動部材を回動させるものであるので、給紙カセットをカセット挿入口から取り出した状態では、そのカセット挿入口から装置本体内側の手前にある上記モータ駆動されるギア列が視認でき、それらのカセット挿入口からの取り付け、或いは取り外しができるようになる。

請求項３記載の発明に係る画像形成装置によれば、画像データに基づいて画像形成する画像形成部が備えられ、上記請求項１又は２に記載の給紙装置を用いて給紙された用紙に、上記画像形成部による形成画像を転写するように構成されたので、画像形成装置の組み立て性、メンテナンス性を向上させることができる。

図１は本発明の一実施形態に係るプリンタの概略構成を示す断面図、図２はその外装部材（化粧板）やカバーを取った状態を示す斜視図である。なお、図１及び図２中では、給紙カセット２１０をプリンタ本体１０１に挿入するときの手前側から奥側への向きをＸで、右側から左側への向きをＹで、下側から上側への向きをＺでそれぞれ示している（以下の図面においても同じとする）。

図１に示すように、このプリンタ（画像形成装置の一例）１は、箱状のプリンタ本体１０１内において、帯電装置１０２で図中のＡ方向に回転する感光体ドラム１０３の周面が一様に帯電され、画像データに基づくレーザ光ＢがＬＳＵ等の露光部１０２ａによってその感光体ドラム１０３の周面に照射されて静電潜像が形成され、感光体ドラム１０３の周面に形成された静電潜像に現像装置１０４からトナーが供給されることによってその感光体ドラム１０３の周面にトナー像が形成されるようになっている。

一方、用紙Ｐが給紙装置２００から感光体ドラム１０３に向けて搬送路３０１で搬送され、転写ローラ１０５により感光体ドラム１０３表面のトナー像が用紙Ｐの表面に転写されるようになっている。転写後の感光体ドラム１０３に残留したトナーは、クリーニングローラ１０９を備えたクリーニング装置１１０によって除去され、その後の感光体ドラム１０３の残留電荷は除電装置１１１によって除去されるようになっている。

そして、分離装置１０５ａで感光体ドラム１０３から分離された用紙Ｐは定着ローラ対１０６に搬送され、ここでトナー像が定着された用紙Ｐは、そのまま（或いは、図略のスイッチバック部で反転されて両面プリントされた後に）、排出ローラ１０７により排出部１０８に排出されるようになっている。上記帯電装置１０２、露光部１０２ａ、感光体ドラム１０３、現像装置１０４、転写ローラ１０５、クリーニングローラ１０９を含むクリーニング装置１１０、除電装置１１１等で画像形成部が構成される。

給紙装置２００は、プリンタ本体１０１のカセット収容部１０１ａに、その開口部１０１ｂから着脱自在に挿入されて取り付けられ、複数の用紙Ｐを積層させた状態で収納できる給紙カセット２１０と、手差しで用紙を供給するためのスタックバイパス２３０とを備えている。

給紙カセット２１０と、スタックバイパス２３０とは、いずれも用紙Ｐを取り出すためのピックアップローラ２１３又はこれに代わるものと、このピックアップローラ等で取り出された用紙Ｐを１枚ずつ搬送路３０１に送り出す（捌く）ための給紙ローラ対２１４，２３３とを備えている。

図５は給紙カセット２１０の外観斜視図である。図５に示すように、給紙カセット２１０は、上部が開放されたカセット筐体６と、このカセット筐体６内にあって、図示しない用紙を載置するためのリフト板７とを備えている。

また、カセット筐体６は、四角形状の底板６ａと、この底板６ａの四辺からそれぞれ立設された前壁６ｂと左側壁６ｃと後壁６ｄと右側壁６ｅとからなっており、前壁６ｂは給紙カセット２１０をプリンタ本体１０１のカセット収容部１０１ａに着脱する際の把持部とその開口部１０１ｂを塞ぐ化粧板とを兼ねているため、他の壁６ｃ〜６ｅよりも高くかつ幅広に形成されている。

なお、図５中では、一方（右側）しか視認できないが、その左右両側壁６ｃ，６ｅの高さ方向中央より下部が、それぞれ外側に突出しており、この突出部６ｆが給紙カセット２１０をプリンタ本体１０１のカセット収容部１０１ａに着脱する際に、その開口部１０１ｂの奥側に延びる図略の案内溝で案内されるスライダの役割を果たすようになっている。

また、リフト板７は、底板６ａの略前半分を覆うような平板からなり、その前側（先端）を若干下向きに屈曲させる一方、その後側の左右両側を上向きに屈曲させて左右両側壁６ｃ，６ｅからの支持部７ｂ，７ａを形成している。この支持部７ｂ，７ａを左右両側壁６ｃ，６ｅに回動自在にピン７ｃで軸支することにより、リフト板７の前側が底板６ａに対して起伏自在となる。

このリフト板７には、前後方向に延びるサイズ規制板８が左右対称に立設されており、このサイズ規制板８によって用紙幅が規制されるようになっている。すなわち、このサイズ規制板８は、底板６ａの下側に設けたラックとピニオンとからなる連動機構１７により左右反対向きに同幅ずつ移動するため、前記左右対称性が維持されるから、載置される用紙の幅方向の偏りがなくなる。また、カセット筐体６の幅方向中央には、後端カーソル８ａが前後方向に延びるカーソル８ｂ上で移動可能に立設されており、この後端カーソル８ａによって用紙後端が規制されるようになっている。

また、カセット筐体６の底板６ａ上の前側には、左右方向に延びるシャフト９が配設されており、このシャフト９の左右両端がそのカセット筐体６の左右両側壁６ｃ，６ｅにそれぞれ回動自在に軸支されている。そして、このシャフト９の軸方向中央から舌片１０が前記リフト板７の前側に向けて延び、その舌片１０の先端がシャフト９の回動によりリフト板７の前側の下面に当接又は離間するようになっている。

そして、舌片１０がリフト板７の前側の下面に当接するとそのリフト板７が起立し、舌片１０がリフト板７の前側の下面から離間するとそのリフト板７が重力により倒伏するようになる。すなわち、シャフト９と舌片１０とが回動部材を構成している。

このシャフト９はカセット筐体６の右側壁６ｅを貫通しており、その貫通したシャフト９の端部にはリフトギア１１が嵌合されている。このリフトギア１１は、カセット筐体６の右側壁６ｅに回転自在に軸支されたアイドルギア１２を介して、カセット装着時に入力ギア１３と噛合するようになっている。この入力ギアは、後述する右側の本体フレーム２３に取り付けられている（図２参照）。各ギアは、例えば合成樹脂製の平歯車等である。

なお、カセット筐体６の前壁６ｂには、下側ローラ１６が組み込まれており、給紙カセット２１０をプリンタ本体１０１のカセット収容部１０１ａに、その開口部１０１ｂから挿入して所定の位置にセットすると、上記下側ローラ１６に図略の上側ローラが当接して図１の給紙ローラ対２１４を構成するようになっている。

引き続き、図３及び図４を参照して給紙カセット２１０をプリンタ本体１０１のカセット収容部１０１ａの左右両側壁について説明する。なお、両側壁を構成する左側の本体フレーム２４は従来例で述べたもの（図６の本体フレーム５２４参照。）と同様であるのでその説明を省略し、以下では主に右側の本体フレーム２３について説明する。

図３（ａ）において、２３は右側の本体フレームであって、略四角形の平板の適所に前述したような各要素１１０等の取り付け部等を形成するとともに、各端面を外側に折り曲げてその剛性を確保している。そして、この本体フレーム２３の内側の下部には、給紙カセット２１０を、プリンタ本体１０１の開口部（カセット挿入口）１０１ｂからカセット収容部１０１ａ内の所定のセット位置まで案内するガイドセット１８が取り付けられている。

ガイドセット１８の下部には、前後方向に延びる案内溝１８ａが形成され、また、このガイドカセット１８の手前側の下半分は大きく切り欠かれている。この切り欠き箇所に、上記入力ギア１３と、例えばステッピングモータであるモータ２０と、このモータ２０と入力ギア１３との間に介装されたアイドルギア列２１が配置されており、このアイドルギア列２１は、図３（ｂ）に示すように、それぞれ本体フレーム２３から立設された複数の軸２１ａ等に回転自在に取り付けられた複数の中間ギア２１ｂ等からなっている。これらが駆動部を構成している。

そして、モータ２０の駆動軸２０ａの回転力は、その駆動軸２０ａに取り付けられたウォームギア２０ｂから、軸２１ａ回りに回転自在に軸支され、かつウォームギア２０ｂに噛合する中間ギア２１ｂに伝達される。中間ギア２１ｂの回転力は、その軸２１ａに中間ギア２１ｂと同軸に取り付けられた中間ギア２１ｃに伝達され、さらに軸２１ｄに回転自在に軸支され、かつ中間ギア２１ｃに噛合する中間ギア２１ｅへと伝達される。

この中間ギア２１ｅの回転力は、その軸２１ｄに中間ギア２１ｅと同軸に取り付けられた中間ギア２１ｆに伝達され、さらに軸２１ｇに軸支され、かつ中間ギア２１ｆに噛合する中間ギア２１ｈへと伝達される。中間ギア２１ｈの回転力は、軸２１ｉに軸支され、かつ中間ギア２１ｈに噛合する中間ギア２１ｊに伝達される。中間ギア２１ｊの回転力は、その軸２１ｉに中間ギア２１ｊと同軸に取り付けられた中間ギア２１ｋに伝達される。

この中間ギア２１ｋの回転力は、シャフト９に軸支され、かつ中間ギア２１ｋと噛合する入力ギア１３に伝達される。各中間ギア２１ｂ等は、例えば合成樹脂製の平歯車等であって、例えば各軸２１ａ等の端部に形成された図示しない溝にスナップリングを嵌め込むことにより着脱自在に取り付けられている。

上記切り欠き箇所は、図４に示すように、カバー１９で覆われている。カバー１９には図示しないフックが形成されており、このフックをガイドセット１８の図示しない係合穴に係合することによりカバー１９をガイドセット１８に着脱可能に取り付けている。なお、この図４では、便宜上、ガイドセット１８を省略している。

このガイドセット１８へ取り付けられたカバー１９からは、入力ギア１３の上部のみが露出するようになっており、給紙カセット２１０の装着時に、この入力ギア１３の上部が給紙カセット２１０側のアイドルギア１２と噛合するようになっている。

また、カバー１９の内側には、ガイドセット１８に形成された案内溝１８ａと連通する案内溝１９ａが形成されている。なお、左側の本体フレーム２４にも、同様の案内溝２４ａ（図２参照。）が形成されており、この案内溝１８ａ，１９ａ，２４ａに給紙カセット２１０のカセット筐体６の左右両側壁６ｃ，６ｅにそれぞれ形成された突起部６ｆがスライド可能にはめ込まれるようになっている。すなわち、上記案内溝１８ａ，１９ａ，２４ａが案内部を構成している。

そして、左右の本体フレーム２４，２３を対向させた状態で立設して、両者間を接続部材２５等で接続すると、図２に示したような組み立て状態となる。この図２においては、左右の本体フレーム２４，２３間に、スタックバイパス２３０が直立状態で介装されており、このスタックバイパス２３０の下部は左右の本体フレーム２４，２３に回動自在に軸支されている。したがって、スタックバイパス２３０を、この軸支点回りに回動させると、そのスタックバイパス２３０は使用可能な状態となる。また、スタックバイパス２３０の下部には、給紙カセット２１０を挿入するための開口部１０１ｂが形成されている。さらに、左右の本体フレーム２４，２３の外側と、天井部と、手前側と、奥側とにそれぞれ外装部材（化粧板）をビス等で取り付けると、組み立てが完了する。

この完成状態のプリンタ１を作動させる。

このために、用紙Ｐを倒伏状態のリフト板７上に載置した給紙カセット２１０を開口部１０１ｂに挿入すると、給紙カセット２１０のカセット筐体６の突起部６ｆが、ガイドセット１８の案内溝１８ａ、カバー１９ａの案内溝１９ａ、及び、本体フレーム２４の案内溝２４ａに案内されてスムーズに所定位置にセットできる。そのセット位置では、本体フレーム２３側の入力ギア１３に給紙カセット２１０側のアイドルギア１２が噛合する。

しかる後に、図略のスタートボタンを押圧すると、所定のプリント動作が開始される。すると、モータ２０が回転し始め、その回転力がアイドルギア列２１を介して入力ギア１３に伝達される。そして、この入力ギア１３の回転力が、さらに給紙カセット２１０側のアイドルギア１２を介してリフトギア１１に伝達される。すると、このリフトギア１１の回転力が、シャフト９に伝達されて、そのシャフト９に取り付けられた舌片１０を図１中のＣ方向に回転させる。

この舌片１０が回転すると、リフト板７の前側の下面に当接して、そのリフト板７を起立させるので、このリフト板７上に載置された用紙Ｐの最上部のものがピックアップローラ２１３に押圧される。すると、モータ２０は自動停止し、この押圧状態が維持される。そして、所定のタイミングでこのピックアップローラ２１３が回転すると、最上部の用紙Ｐが給紙カセット２１０から取り出される。

このピックアップローラ２１３で取り出された用紙Ｐは、図１に示すように、給紙ローラ対２１４で捌かれて１枚ずつ搬送路３０１に送り出され、感光体ドラム１０３の手前のレジストローラ対２０７で待機状態とされる。この待機状態の用紙Ｐは所定のタイミングで感光体ドラム１０３と転写ローラ１０５との間に送りだされる。ここでトナー像が転写された用紙Ｐはさらに定着ローラ対１０６に搬送される。ここでトナー像が定着された用紙Ｐは排出ローラ１０７により排出部１０８に排出される。

いま、アイドルギア列２１のうちの例えば中間ギア２１ｈの調整、修理、交換等が必要となったとする。かかる調整はプリンタ１の組み立て時に必要となることがあり、修理や交換はプリンタ１のメンテナンス時に必要となることがある。

その場合には、プリンタ１を停止させる。すると、モータ２０が逆転し、それまでリフト板７の前側の下面に当接していた舌片１０が離間するので、そのリフト板７は重力により倒伏する。すると、モータ２０は自動停止し、この倒伏状態が維持される。しかる後、給紙カセット２１０を、カセット収容部１０１ａの開口部１０１ｂから手前側に引き出す。このとき、給紙カセット２１０のカセット筐体６の突起部６ｆが、ガイドセット１８の案内溝１８ａ、カバー１９ａの案内溝１９ａ、及び、本体フレーム２４の案内溝２４ａに案内されるので、給紙カセット２１０をスムーズに引き出すことができる。

この給紙カセット２１０の全体を引き出すと、上記開口部１０１ｂの奥の右側には、ガイドセット１８とカバー１９とが視認できるようになる。このカバー１９を左側に引っ張ると、そのフックがガイドセット１８の係合穴から外れて、カバー１９が取り外せる。このカバー１９を取り外すと、その内側に、モータ２０と、アイドルギア列２１と、入力ギア１３とが現れる。

このアイドルギア列２１の中間ギア２１ｈを軸２１ｇからスナップリングを緩めて取り外して調整等し、この調整等後の中間ギア２１ｈを当該軸２１ｇに再び取り付けてスナップリングを嵌める。その後、先に取り外しておいたカバー１９をガイドセット１８のもとの位置にセットしてそのフックを係合穴に係合させることにより、もとの状態に復旧することができる。

本実施形態のプリンタ１によれば、プリンタ本体１０１内側の開口部１０１ｂの近傍に、リフト機構に用紙を持ち上げるための動力を付与する駆動部が着脱可能に配置されたので、給紙カセット２１０を開口部１０１ｂから取り出した状態では、その開口部１０１ｂからプリンタ本体１０１内側の手前にある駆動部が視認でき、その駆動部の開口部１０１ｂからの取り付け、或いは取り外しができるようになる。

したがって、プリンタ１の組み立てにおいて、外装部材等を取り付けた後に駆動部の調整等が必要となったとしても、従来のようにその都度外装部材等を取り外すことなく、駆動部だけを取り外して調整等できるようになるので、その組み立て作業の効率が大幅に向上する。また、プリンタ１のメンテナンスにおいても、同様にして、その駆動部の修理、交換等を行えるので、そのメンテナンス作業の効率が大幅に向上する。

なお、上記実施形態では、給紙カセット２１０内のリフト機構として、リフト板７の先端の下面に舌片１０を当接させてそのリフト板７を起立させるとともに、重力によりそのリフト板７を倒伏させているが、例えばバネやカムを用いてリフト板７を起伏させるようにしてもよい。

また、上記実施形態では、リフト機構の駆動部を、モータ２０と、アイドルギア列２１と、入力ギア１３とで構成しているが、このうちのアイドルギア２１に代えてベルトを用いてもよい。その場合には、ベルトを交換等することが容易となる。

また、上記実施形態では、プリンタ本体１を構成する右側の本体フレーム２３にリフト機構の駆動部を設けたが、左側の本体フレーム２４にその駆動部を設けてもよい。

また、上記実施形態では、プリンタ本体１の手前側に、給紙トレイ２１０の開口部１０１ｂを設けているが、プリンタ１の形式によっては、奥側に、給紙トレイ２１０の開口部１０１ｂを設けてもよい。その場合には、駆動部も上記実施形態とは反対側に設けることとなる。

また、上記実施形態では、一段の給紙カセット２１０がプリンタ本体１０１のカセット収容部１０１ａに装着された場合を説明しているが、多段の給紙カセットを装着できるような構成としてもよい。

また、本実施形態では、プリンタ１の給紙装置について説明したが、複写機、ファクシミリ、複合機その他の画像形成装置の給紙装置にも本発明を適用できる。

本発明の一実施形態に係るプリンタの概略構成を示す断面図である。 給紙装置の組み立てたときの状態を示す斜視図である。 左側の本体フレームの外観（カバー無し）を示す図であって、（ａ）は斜視図、（ｂ）はその駆動部のギア配置図である。 左側の本体フレームの外観（カバー有り）を示す斜視図である。 給紙カセットを上側から見た斜視図である。 従来の左右の本体フレームの外観を示す斜視図である。

符号の説明

１ プリンタ（画像形成装置の一例）
１０１ プリンタ本体（装置本体）
１０１ａ カセット収容部
１０１ｂ 開口部（カセット挿入口）
１０２ 帯電装置（画像形成部）
１０２ａ 露光部（画像形成部）
１０３ 感光体ドラム（画像形成部）
１０４ 現像装置（画像形成部）
１０５ 転写ローラ（画像形成部）
１０９ クリーニングローラ（画像形成部）
１１０ クリーニング装置（画像形成部）
１１１ 除電装置（画像形成部）
２００ 給紙装置
２１０ 給紙カセット
２１３ ピックアップローラ
２１４ 給紙ローラ対
６ カセット筐体
６ｆ 突起部
７ リフト板（リフト機構）
７ｃ ピン
８ 用紙規制板
８ａ 後端カーソル
９ シャフト（回動部材、リフト機構）
１０ 舌片（回動部材、リフト機構）
１１ リフトギア（リフト機構）
１２ アイドルギア（リフト機構）
１３ 入力ギア（リフト機構）
１６ 下側ローラ
１８ ガイドセット
１８ａ 案内溝（案内部）
１９ カバー
１９ａ 案内溝（案内部）
２１ アイドルギア列（駆動部）
２２ モータ（駆動部）
２３，２４ 本体フレーム
２４ａ 案内溝（案内部）

Claims (3)

1. 装置本体のカセット挿入口に挿脱自在に挿入される給紙カセットと、この給紙カセットを上記カセット挿入口に挿入した状態で、該給紙カセット内に載置された用紙のカセット挿入口側を持ち上げるリフト機構とを備えた給紙装置であって、
   上記装置本体内側のカセット挿入口の近傍に、上記リフト機構に用紙を持ち上げるための動力を付与する駆動部を着脱可能に配置し、
   上記駆動部を覆うカバーを、上記装置本体内側に着脱可能に設け、
   上記カセット挿入口から挿入した上記給紙カセットを装置本体内側に案内する案内部を、上記カバーを含む該装置本体内側に設けたことを特徴とする給紙装置。
2. 上記リフト機構は、上記給紙カセット内に起伏自在に取り付けられ、上面に用紙が載置されるリフト板と、このリフト板の先端の下面に当接して該リフト板を起立させるように、上記駆動部で付与される動力により回動する回動部材とを備え、
   上記駆動部は、モータ駆動されるギア列により上記回動部材を回動させるものであることを特徴とする請求項１記載の給紙装置。
3. 画像データに基づいて画像形成する画像形成部を備え、上記請求項１又は２に記載の給紙装置を用いて給紙された用紙に、上記画像形成部による形成画像を転写するように構成したことを特徴とする画像形成装置。

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