JP5974866B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像読取装置に関する。
特許文献1に従来の画像読取装置の例が開示されている。この画像読取装置は、特許文献1の図7等に示されているように、原稿の画像を読み取る読取部と、読取部を通過する搬送経路に沿って、原稿を搬送する搬送手段と、搬送経路における読取部より上流側に設けられ、搬送される原稿の位置を検出する検出部とを備えている。搬送手段は、搬送経路における読取部より上流側に位置する第1搬送ローラと、第1搬送ローラが固定され、第1搬送ローラを回転駆動する第1回転軸とを有している。
この画像読取装置では、第1搬送ローラによって原稿が読取部に向けて搬送され、その原稿の位置を検出部が検出する。より詳しくは、検出部は、第1搬送ローラによって搬送される原稿が搬送経路上の特定の位置を通過する通過タイミングを検出する。そして、その検出部が検出した通過タイミングに基づいて、第1搬送ローラによって搬送されて読取部に到達する原稿に対して読取部が読み取りを開始する読取開始タイミング等が制御される。例えば、検出部によって原稿の通過が検出されてから所定時間が経過したタイミングで読取部が原稿の読取を開始するように制御する。
特開2010−239595号公報
ところで、上記従来の画像読取装置では、検出部がどのような部材に支持されているかは不明であるが、検出部とその検出部が支持される部材との相対位置がずれたり、検出部が支持される部材の変形等の要因により、検出部による原稿の検出位置が本来の位置に対してずれる可能性がある。この場合、検出部が原稿の通過を検出する通過タイミングが、本装置における制御上で想定している本来の原稿の通過タイミングに対してずれることになる。その結果、原稿の通過タイミングに基づいて制御される読取開始タイミングにばらつきが生じ易くなる。このため、上記従来の画像読取装置では、原稿の画像読取品質が低下するおそれがある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、原稿の画像読取品質の低下を抑制できる画像読取装置を提供することを目的とする。
本発明の画像読取装置は、原稿の画像を読み取る読取部と、
前記読取部を通過する搬送経路に沿って、前記原稿を搬送する搬送手段と、
前記搬送経路における前記読取部より上流側に設けられ、搬送される前記原稿の位置を検出する検出部と、
前記検出部を保持する保持部とを備え、
前記搬送手段は、前記搬送経路における前記読取部より上流側に位置して前記原稿を前記読取部に向けて搬送する第1搬送ローラと、前記第1搬送ローラが固定され、前記第1搬送ローラを回転駆動する第1回転軸とを有し、
前記保持部は、前記第1回転軸の回転を許容しつつ前記第1回転軸に支持されていることを特徴とする。
本発明の画像読取装置では、検出部を保持する保持部は、第1回転軸の回転を許容しつつ第1搬送ローラの第1回転軸に支持されている。このため、この画像読取装置では、上記従来の画像読取装置と比較して、検出部が本来の位置からずれることを抑制できる。すなわち、検出部は、専用の保持部に保持されることで、周囲の他の構成部材からの影響を受け難く、その位置を安定させることができる。また、保持部は、第1回転軸に支持されており、通常、この種の回転軸はローラの位置を安定させるために、ある程度の強度を持たせている。そのような強度のある回転軸に保持部を支持させることで、保持部自体の位置ずれを抑制し、結果的に、検出部の位置を安定させることができる。その結果、検出部が検出する通過タイミングが、本装置における制御上で想定している本来の原稿の通過タイミングに対してずれ難く、原稿の通過タイミングに基づいて制御される読取開始タイミングにばらつきが生じ難い。
したがって、本発明の画像読取装置では、原稿の画像読取品質の低下を抑制できる。
保持部は、第1搬送ローラによって搬送される原稿の厚み方向において第1回転軸を挟んで、第1回転軸と係合する第1係合部を有していることが望ましい。この構成によれば、第1回転軸を基準として、第1搬送ローラによって搬送される原稿の厚み方向において、保持部を位置決めできるので、結果的に、原稿の厚み方向における検出部のずれを効果的に抑制できる。このため、この画像読取装置では、検出部が検出する通過タイミングが、本装置における制御上で想定している本来の原稿の通過タイミングに対して一層ずれ難くなり、原稿の画像読取品質の低下を一層抑制できる。
保持部は、第1回転軸とは異なる別部材に係合する第2係合部を有していることが望ましい。この構成によれば、保持部が第1係合部及び第2係合部の2箇所で係合することにより、保持部を位置決めできるので、検出部の位置をより安定させることができる。
搬送手段は、搬送経路における前記読取部より下流側に位置して原稿を搬送する第2搬送ローラと、第2搬送ローラが固定され、第2搬送ローラを回転駆動する第2回転軸とを有していることが望ましい。そして、別部材は、第2回転軸であることが望ましい。この構成によれば、第1回転軸と第2回転軸との間のスペースを利用して、保持部を配設することができるので、小型化を実現し易い。また、原稿の搬送方向において保持部を位置決めできるので、結果的に、原稿の搬送方向における検出部のずれを効果的に抑制できる。
本発明の画像読取装置は、搬送経路を挟んで読取部とは反対側に配設されるカバー部材と、読取部を収容する読取ユニットとをさらに備えていることが望ましい。カバー部材は、読取ユニットに対して直接位置決めされていることが望ましい。そして、保持部は、読取部に対してカバー部材と同じ側に配設され、カバー部材に対して、第1搬送ローラによって搬送される原稿の幅方向において直接位置決めされ、かつ、第1搬送ローラによって搬送される原稿の搬送方向において直接位置決めされていることが望ましい。
この構成によれば、カバー部材が読取ユニットに対して直接位置決めされることにより、読取部がカバー部材に対して位置決めされる。また、保持部もカバー部材に対して位置決めされる。こうして、この画像読取装置では、カバー部材に対して読取部と保持部とが位置決めされることにより、読取部と検出部との相対位置がずれ難いので、その結果、読取開始タイミングにばらつきが一層生じ難い。
本発明の画像読取装置は、搬送経路を挟んで読取部に対向し、搬送される原稿を読取部に向けて押圧する押圧部材と、押圧部材を読取部に向けて付勢する付勢部材とをさらに備えていることが望ましい。そして、保持部と付勢部材とは、読取部を通過する原稿の厚み方向において重なる位置に配設されていることが望ましい。
この構成によれば、読取部の近傍の限られたスペースを有効に利用して、保持部と付勢部材とを配設できる。また、検出部が保持部に保持されていることで、付勢部材が押圧部材を読取部に向けて付勢する際の反力が検出部に作用し難い。このため、この画像読取装置では、付勢部材の反力によって検出部が本来の位置からずれる不具合も抑制できる。
保持部の搬送経路側を向く面の少なくとも一部は、第1搬送ローラと協働して原稿を読取部に向けて案内する案内面を構成していることが望ましい。この構成によれば、保持部に原稿を案内する機能を兼ねさせることで、部品点数を削減できる。
検出部は、搬送される原稿に当接して変位するアクチュエータと、アクチュエータの変位による光路の開放又は遮断を検出するフォトインタラプタとを有していることが望ましい。検出部がアクチュエータとフォトインタラプタとを有している場合、接触式の安価なセンサとなって、製造コストの低廉化を実現できる。また、この画像読取装置では、アクチュエータ及びフォトインタラプタが保持部に保持される構成により、アクチュエータ及びフォトインタラプタが本来の位置からずれることを抑制できるので、アクチュエータ及びフォトインタラプタによる原稿の検出タイミングにばらつきが生じ難い。
実施例の画像読取装置の斜視図である。 実施例の画像読取装置の模式側面図である。 実施例の画像読取装置に係り、原稿台を開いた状態を示す部分斜視図である。 実施例の画像読取装置の部分断面図である。 実施例の画像読取装置に係り、搬送手段、検出部、保持部及びカバー部材等を主に示す部分斜視図である。 実施例の画像読取装置に係り、搬送手段、検出部、保持部及びカバー部材等を主に示す部分平面図である。 実施例の画像読取装置に係り、第1搬送ローラ、第1回転軸、検出部、保持部、第2搬送ローラ及び第2回転軸を示す部分斜視図である。 実施例の画像読取装置に係り、第1搬送ローラ、第1回転軸、検出部、保持部、第2搬送ローラ及び第2回転軸を示す部分斜視図である。 実施例の画像読取装置に係り、図7の矢視A方向から見た部分側面図である。 実施例の画像読取装置に係り、図7の矢視B方向から見た部分側面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の画像読取装置1は、本発明の画像読取装置の具体的態様の一例である。図1では、操作パネル5が設けられた側を装置の前側と規定し、操作パネル5に向かった場合に左手に来る側を左側と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図2以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。以下、図1等に基づいて、画像読取装置1の各構成要素について説明する。
<全体構成>
図1〜図4に示すように、画像読取装置1は、本体部8と開閉部9とを備えている。本体部8は、扁平な略箱状体であり、その前側には、図1に示す操作パネル5が設けられている。図2に示すように、本体部8の下側には、画像形成ユニット4が設けられている。図示は省略するが、画像形成ユニット4には、インクジェット方式又はレーザ方式等の画像形成部が収容されている。図2及び図4に示すように、本体部8の上側には、読取ユニット30が設けられている。読取ユニット30の上面には、プラテンガラス7が配設され、そのプラテンガラス7の上面が載置面8Aとされている。載置面8Aには、原稿を静止させた状態で読み取る際に、原稿が載置される。原稿は、用紙やOHPシート等の枚葉体である。原稿は、本発明の「被読取媒体」の一例である。
図1に示すように、開閉部9は、本体部8の後面側上端縁に配設された図示しないヒンジにより、左右方向に延びる開閉軸心X9周りに揺動可能に本体部8に支持されている。開閉部9は、図1に実線で示すように、閉じた状態では載置面8Aを上方から覆っている。その一方、開閉部9は、図1に二点鎖線で示すように、その前側が上方かつ後方に変位するように開閉軸心X9周りに揺動することにより、載置面8Aの上方を開放する。これにより、ユーザは読取対象の原稿を載置面8Aに載置することができる。
また、画像読取装置1は、図1〜図6に示すように、読取部3と、原稿台9Aと、カバー部材20と、自動原稿搬送機構10と、検出部60と、保持部50とを備えている。自動原稿搬送機構10は、本発明の「搬送手段」の一例である。
図2及び図4に示すように、読取部3は、読取ユニット30内に収容されている。読取部3としては、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)等の周知の画像読取センサが採用される。読取部3は、図示しない走査機構により、プラテンガラス7の下側で左右方向に往復動可能となっている。載置面8Aに載置された原稿を読み取る場合、図2に示すように、走査機構が作動し、読取部3を読取ユニット30内における左端側から右端側に移動させる。また、原稿台9Aに載置される複数枚の原稿の画像を読み取る場合、図示しない走査機構が作動し、読取部3を読取ユニット30内における左端側の位置に移動させる。図2及び図4に示す読取部3の位置は、固定位置である。
図1〜図3に示すように、原稿台9Aは、開閉部9の上側に開閉可能に設けられている。開放された状態の原稿台9Aは、固定位置にある読取部3によって読み取られる原稿をセットする給紙トレイとして機能する。原稿台9Aにセットされた原稿は、自動原稿搬送機構10によって読取部3に向かって搬送される。また、原稿台9Aは、閉じた状態では、開閉部9の上部外装の一部を構成する。
図3〜図6に示すように、カバー部材20は、開閉部9の下側部分を構成する樹脂成形品であり、自動原稿搬送機構10を収容している。カバー部材20は、載置面8A全体を覆うように略平板状に延在している。
図4に示すように、開閉部9が閉じた状態では、カバー部材20は、読取ユニット30に対して上方から当接している。この状態において、カバー部材20と読取ユニット30との間には、互いに嵌合する凸部及び凹部等からなる図示しない位置決め手段が設けられており、この位置決め手段によって、カバー部材20が読取ユニット30に対して直接位置決めされている。
図3〜図6に示すように、カバー部材20には、載置面20Aと、傾斜面20Bと、開口部20Cと、湾曲面20Dと、押圧部材支持部29とが形成されている。
載置面20Aは、開放された状態の原稿台9Aの左端縁に接続し、左側に向かって略水平に延在している。載置面20Aは、原稿台9Aに載置される原稿を下側から支持する。傾斜面20Bは、載置面20Aより左側に位置して載置面20Aに連続し、左側に向かって下り傾斜している。開口部20Cは、傾斜面20Bの左側で前後方向に細長い矩形状に切り欠かれている。湾曲面20Dは、開口部20Cの左側に位置し、左側に向かって湾曲しつつ上り傾斜している。押圧部材支持部29は、開口部20Cの上側に位置して前後方向に細長く延び、開口部20Cを前後方向において跨いでいる。
図4に示すように、押圧部材支持部29の下側には、押圧部材40が配設されている。押圧部材40は、上下方向に変位可能に押圧部材支持部29に支持されている。押圧部材40は、開口部20C及びプラテンガラス7の開口部20Cによって露出する部分を介して、固定位置にある読取部3に対向する。
押圧部材支持部29と押圧部材40との間には、圧縮コイルバネ49が配設されている。圧縮コイルバネ49は、本発明の「付勢部材」の一例である。圧縮コイルバネ49の上端は、押圧部材支持部29に係止されている。圧縮コイルバネ49の下端は、押圧部材40に当接している。圧縮コイルバネ49は、押圧部材40を下側に向けて、すなわち読取部3に向けて付勢する。
カバー部材20の上側には、中間部材70と上側部材79とが組み付けられている。中間部材70は、載置面20Aの左側部分、傾斜面20B、開口部20C及び押圧部材支持部29に対して上側に位置して、前後左右方向に延びている。上側部材79は、中間部材70に対して上側に位置して、前後左右方向に延びている。上側部材79の左端側の下面は、湾曲面20Dに接続し、右側に向かって湾曲しつつ上り傾斜している。上側部材79の右端側は、閉じた状態の原稿台9に隣接し、原稿台9とともに開閉部9の上部外装の一部を構成する。
図3〜図6に示すように、載置面20A上には、前後一対のサイドガイド75が前後方向にスライド可能に配設されている。両サイドガイド75は、前後方向において互いに対向しつつ上方に垂直に突出した後、前後方向において互いに接近するように屈曲している。両サイドガイド75により、開いた状態の原稿台9A及び載置面20Aに載置される原稿が前後方向において位置決めされる。
カバー部材20、中間部材70及び上側部材79によって、図2及び図4に示す搬送経路P1が形成されている。すなわち、搬送経路P1は、図4に示すように、載置面20Aから、傾斜面20Bに沿って左側に向かって下り傾斜し、プラテンガラス7の開口部20Cによって露出する部分の上側を通過する。この際、中間部材70の下面及び押圧部材40の下面も、搬送経路P1を上側から形成する。次に、搬送経路P1は、湾曲面20D及び上側部材79に沿って上向きにUターンして、右向きに搬送方向を変更する。そして、搬送経路P1は、中間部材70と上側部材79と間を右方に進み、両サイドガイド75の屈曲する部分の上側に至る。すなわち、搬送経路P1に沿って搬送される原稿は、中間部材70の上面によって下側から支持されるとともに、両サイドガイド75の屈曲する部分によっても下側から支持される。
自動原稿搬送機構10は、原稿台9A及び載置面20Aに載置される複数枚の原稿を1枚ずつ分離し、図2及び図4に示す搬送経路P1に沿って順次搬送する。より詳しくは、自動原稿搬送機構10は、図4〜図6に示すように、供給ローラ15と、分離ローラ16と、分離パッド16Aとを有している。供給ローラ15と分離ローラ16とは、カバー部材20に回転可能に支持され、カバー部材20の載置面20Aの左側部分に自己の上側部分を露出させている。分離ローラ16は、供給ローラ15に対して左側、すなわち、搬送経路P1における供給ローラ15より下流側に位置している。分離バッド16Aは、分離ローラ16に対して搬送経路P1を挟んで上側に位置している。分離バッド16Aは、中間部材70に変位可能に支持されて、分離ローラ16に向けて押圧されている。
供給ローラ15及び分離ローラ16は、原稿台9A及び載置面20Aに載置される原稿に対して下側から当接しつつ回転し、搬送経路P1に送り出す。この際、分離ローラ16及び分離パッド16Aは、その原稿が複数枚重なっていれば1枚ずつに分離する。
また、自動原稿搬送機構10は、第1回転軸11Sと、3個の第1搬送ローラ11と、3個の第1ピンチローラ11Pと、第2回転軸12Sと、3個の第2搬送ローラ12と、3個の第2ピンチローラ12Pと、3個の第3ピンチローラ13Pとを有している。
第1回転軸11Sは、傾斜面20Bの上側に位置して前後方向に細長く延びる円柱軸体である。第1回転軸11Sの前後端は、カバー部材20に回転可能に支持されている。
第2回転軸12Sは、湾曲面20Dの上側に位置して前後方向に細長く延びる円柱軸体である。第2回転軸12Sの前後端は、カバー部材20に回転可能に支持されている。第2回転軸12Sは、本発明の「第1回転軸とは異なる別部材」の一例である。
第1回転軸11S及び第2回転軸12Sは、図示しない制御部に制御されて、供給ローラ15及び分離ローラ16と同期回転する。
各第1搬送ローラ11は、互いに前後方向に間隔を有して第1回転軸11Sに固定されている。各第1搬送ローラ11は、傾斜面20Bに対して搬送経路P1を挟んで上側から対向している。各第1搬送ローラ11は、第1回転軸11Sに回転駆動される。
各第1ピンチローラ11Pは、カバー部材20に回転可能に支持されて、その上側部分を傾斜面20Bから露出させている。各第1ピンチローラ11Pはそれぞれ、対応する第1搬送ローラ11に対して搬送経路P1を挟んで下側から対向し、各第1搬送ローラ11に向けて押圧されている。各第1ピンチローラ11Pは、各第1搬送ローラ11によって従動回転する。
各第2搬送ローラ12は、互いに前後方向に間隔を有して第2回転軸12Sに固定されている。各第2搬送ローラ12は、湾曲面20Dに対して搬送経路P1を挟んで上側かつ右側から対向しているとともに、上側部材79の左端側の湾曲部分に対して搬送経路P1を挟んで下側かつ右側から対向している。各第2搬送ローラ12は、第2回転軸12Sに回転駆動される。つまり、第2搬送ローラ12の外周面と湾曲面20Dとにより搬送経路P1のUターン経路が形成される。
各第2ピンチローラ12Pは、カバー部材20に回転可能に支持されて、その上側部分を湾曲面20Dから露出させている。各第2ピンチローラ12Pはそれぞれ、対応する第2搬送ローラ12に対して搬送経路P1を挟んで下側から対向し、各第2搬送ローラ12に向けて押圧されている。各第2ピンチローラ12Pは、各第2搬送ローラ12によって従動回転する。
各第3ピンチローラ13Pは、上側部材79に回転可能に支持されている。各第3ピンチローラ13Pはそれぞれ、対応する第2搬送ローラ12に対して搬送経路P1を挟んで上側から対向し、各第2搬送ローラ12に向けて押圧されている。各第3ピンチローラ13Pは、各第2搬送ローラ12によって従動回転する。
各第1搬送ローラ11及び各第1ピンチローラ11Pは、搬送経路P1における読取部3より上流側に位置している。各第2搬送ローラ12、各第2ピンチローラ12P及び各第3ピンチローラ13Pは、搬送経路P1における読取部3より下流側に位置している。
各第1搬送ローラ11及び各第1ピンチローラ11Pは、供給ローラ15及び分離ローラ16によって搬送経路P1に送り出された原稿を開口部20Cに向けて、すなわち、固定位置にある読取部3に向けて搬送する。そして、プラテンガラス7の開口部20Cから露出する部分と押圧部材40の下面との間を、すなわち、読取部3の上側を通過させる。この際、読取部3により原稿の画像が読み取られる。
各第2搬送ローラ12、各第2ピンチローラ12P及び各第3ピンチローラ13Pは、読取部3の上側を通過した原稿を上向きにUターンするように搬送し、中間部材70の上面と上側部材79の下面との間を経て、中間部材70の上面及び両サイドガイド75の屈曲する部分の上側に排出する。
図4〜図10に示すように、検出部60は、アクチュエータ61と、フォトインタラプタ62とを有している。カバー部材20は、搬送経路P1を挟んで読取部3とは反対側、すなわち、読取ユニット30の上側に配設されている。保持部50は、カバー部材20内に配設されている。保持部50と圧縮コイルバネ49とは、読取部3を通過する原稿の厚み方向、すなわち上下方向において重なる位置に配設されている。図5〜図10に示すように、アクチュエータ61及びフォトインタラプタ62は、保持部50に保持されている。図4では、保持部50の図示を省略している。保持部50の具体的構成については、後で詳しく説明する。
図4に示すように、フォトインタラプタ62は、読取部3に対して上方かつ右側に位置している。アクチュエータ61は、読取部3及びフォトインタラプタ62に対して右側に位置し、かつ中央の第1搬送ローラ11に対して左側に位置している。すなわち、検出部60は、搬送経路P1における読取部3より上流側に設けられている。
図4及び図7〜図10に示すように、アクチュエータ61は、前後方向に延びる揺動軸61Cを有し、その揺動軸61Cが傾斜面20Bより上側で前後方向に延びる揺動軸心X61周りに揺動可能に保持部50に支持されている。アクチュエータ61は、揺動軸61Cから下側に向かって延びる接触部61Aと、揺動軸61Cから上側に向かって延びる遮蔽部61Bとを有している。フォトインタラプタ62は、発光素子から受光素子に向けて光を照射し、その光路の開放又は遮断を検出するものである。
図7に示すように、アクチュエータ61と保持部50との間には、捩じりコイルバネ69が設けられている。捩じりコイルバネ69は、図4及び図9の紙面に向かって、揺動軸心X61周りに反時計方向にアクチュエータ61を付勢している。これにより、アクチュエータ61は、図4に実線で示す位置、及び図9〜図10に示す位置にある。この状態では、図4に示すように、接触部61Aが搬送経路P1と交差しているとともに、遮蔽部61Bがフォトインタラプタ62の光路を遮断している。
各第1搬送ローラ11及び各第1ピンチローラ11Pが原稿をニップし、固定位置にある読取部3に向けて搬送すると、その原稿の先端縁が接触部61Aに接触し、接触部61Aを左側に向けて押す。これにより、アクチュエータ61は、揺動軸心X61周りに揺動し、図4に二点鎖線で示す位置に変位する。その結果、図4に示すように、接触部61Aが搬送経路P1と交差しなくなるとともに、遮蔽部61Bがフォトインタラプタ62の光路を開放する。
こうして、検出部60は、搬送される原稿が搬送経路P1上の読取部3より上流側の特定の位置を通過する通過タイミングを検出することにより、搬送される原稿の位置を検出する。
このような構成である画像読取装置1では、載置面8Aに載置された原稿を読み取る場合、図2に示すように、図示しない走査機構が作動し、読取部3を読取ユニット30内における左端側から右端側に移動させる。これにより、読取部3は、載置面8Aに載置された原稿の画像を読み取る。その後、図示しない走査機構は、読み取りを終えた読取部3を読取ユニット30内における右端側から左端側に移動させ、元の位置に復帰させる。
また、この画像読取装置1では、原稿台9Aに載置される複数枚の原稿の画像を読み取る場合、図2及び図4に示すように、図示しない走査機構が作動し、読取部3を読取ユニット30内における左端側の位置である固定位置に移動させる。そして、自動原稿搬送機構10が原稿台9Aに載置される原稿を搬送経路P1に沿って順次搬送すると、その原稿が固定位置にある読取部3の上側を通過するので、読取部3は、その通過する原稿の画像を読み取る。
この際、検出部60は、搬送される原稿が搬送経路P1上の読取部3より上流側の特定の位置を通過する通過タイミングをフォトインタラプタ62のトリガー信号として出力し、図示しない制御部に伝達する。すると、図示しない制御部は、その検出部60が検出した通過タイミングに基づいて、各第1搬送ローラ11及び各第1ピンチローラ11Pによって搬送されて読取部3に到達する原稿に対して読取部3が読み取りを開始する読取開始タイミング等を制御する。
こうして、この画像読取装置1では、載置面8A又は原稿台9Aに載置された原稿の画像を読み取ることができる。
<保持部の具体的構成>
実施例の画像読取装置1では、開口部20Cを前後方向において跨ぐ押圧部材支持部29は、押圧部材40を下側に向けて付勢する圧縮コイルバネ49の反力を受ける。そして、この反力により、押圧部材支持部29が上向きに撓むようにクリープ変形するおそれがある。このため、本実施例では、固定位置にある読取部3及び第1搬送ローラ11の近傍に位置する押圧部材支持部29に対して検出部60を固定するのではなく、以下のように、検出部60が保持部50によって保持される構成を採用し、押圧部材支持部29のクリープ変形の悪影響が検出部60に及ばないようにしている。
図7〜図10に示すように、保持部50は、樹脂製の一体成形品である。保持部50は、保持部本体55と、第1係合部51A、51Bと、第2係合部52A、52Bと、第1位置決め穴56と、第2位置決め穴57とを有している。
保持部本体55は、左右方向において、第1回転軸11S及び中央の第1搬送ローラ11と、第2回転軸12S及び中央の第2搬送ローラ12との間に位置している。図7に示すように、アクチュエータ61の揺動軸61Cは、保持部本体55の右側において、揺動軸心X61周りに揺動可能に支持されている。
図8に示すように、保持部本体55の搬送経路P1側を向く面である下面55Gには、中央の第1搬送ローラ11に対して左側で切り欠かれた切欠き50Cが形成されている。アクチュエータ61の接触部61Aは、切欠き50Cを通過して、中央の第1搬送ローラ11の左側、すなわち、搬送経路P1における第1搬送ローラ11より下流側に突出している。
図7に示すように、保持部本体55の上側には、基板63が組み付けられている。基板63には、フォトインタラプタ62と、コネクタ64とが装着されている。コネクタ64には、図示しない配線ケーブルが接続されて、フォトインタラプタ62の検出信号を図示しない制御部に伝達するようになっている。アクチュエータ61の遮蔽部61Bは、図8に示すように接触部61Aに原稿が接触していない状態において、図7に示すように、フォトインタラプタ62の光路を遮蔽している。
図7〜図10に示すように、第1係合部51Aは、中央の第1搬送ローラ11に対して前側に位置している。第1係合部51Bは、中央の第1搬送ローラ11に対して後側に位置している。
前側の第1係合部51Aは、上側突出部51Cと、下側突出部51Dとを有している。上側突出部51Cは、保持部本体55の右側の前端角部から右側に向かって略平板状に突出して、第1回転軸11Sの上側まで延びている。下側突出部51Dは、保持部本体55の右側において、上側突出部51Cより下側から右側に向かってテーパ状に突出して、第1回転軸11Sの下側まで延びている。
後側の第1係合部51Bは、上側突出部51Eと、下側突出部51Fとを有している。上側突出部51Eは、保持部本体55の右側の後端角部から右側に向かって略平板状に突出して、第1回転軸11Sの上側まで延びている。下側突出部51Fは、保持部本体55の右側において、上側突出部51Eより下側から右側に向かってテーパ状に突出して、第1回転軸11Sの下側まで延びている。
図9及び図10に示すように、上側突出部51C、51Eの下面と、下側突出部51D、51Fの上面とは平行であり、双方の上下方向の間隔は、第1回転軸11Sの直径と略同一とされている。
このような上側突出部51C、51Eと下側突出部51D、51Fとにより、第1係合部51A、51Bは、第1搬送ローラ11によって搬送される原稿の厚み方向、すなわち上下方向において第1回転軸11Sを挟んで、第1回転軸11Sの回転を許容しつつ、第1回転軸11Sと係合している。
図7〜図10に示すように、第2係合部52Aは、中央の第2搬送ローラ12に対して前側に位置している。第2係合部52Bは、中央の第2搬送ローラ12に対して後側に位置している。
前側の第2係合部52Aは、上側突出部52Cと、係止部52Dとを有している。上側突出部52Cは、保持部本体55の左側の前端角部から左側に向かって略平板状に突出して、第2回転軸12Sの上側を通過している。係止部52Dは、上側突出部52Cの左端縁から下向きに屈曲し、その下端側が爪状に延びて、第2回転軸12Sに沿うように湾曲している。
後側の第2係合部52Bは、上側突出部52Eと、係止部52Fとを有している。上側突出部52Eは、保持部本体55の左側の後端角部から左側に向かって略平板状に突出して、第2回転軸12Sの上側を通過している。係止部52Fは、上側突出部52Eの左端縁から下向きに屈曲し、その下端側が爪状に延びて、第2回転軸12Sに沿うように湾曲している。
図9及び図10に示すように、上側突出部52C、52Eの下面が第2回転軸12Sに対して上側から当接している。係止部52D、52Fは、隙間を有して第2回転軸12Sを囲むことにより、第2係合部52A、52Bが第2回転軸12Sから外れることを防止している
このような上側突出部52C、52Eと係止部52D、52Fとにより、第2係合部51A、51Bは、第2回転軸12Sの回転を許容しつつ、第2回転軸12Sと係合している。
こうして、保持部50は、第1回転軸11Sの回転を許容しつつ第1回転軸11Sに支持されている。そして、保持部50及び保持部50に保持される検出部60は、第1搬送ローラ11によって搬送される原稿の厚み方向、すなわち上下方向において、第1回転軸11Sに位置決めされている。また、保持部50は、第2回転軸12Sの回転を許容しつつ第2回転軸12Sにも支持されている。
図6〜図9に示すように、第1位置決め穴56は、保持部本体55の前側において、上下方向に貫通する丸穴である。図6〜図8及び図10に示すように、第2位置決め穴57は、保持部本体55の後側において、上下方向に貫通する長穴である。第2位置決め穴57は、前後方向に長い。
図6及び図9〜図10に示すように、カバー部材20の押圧部材支持部29の上面には、第1位置決め凸部26と第2位置決め凸部27とが形成されている。第1位置決め凸部26及び第2位置決め凸部27はそれぞれ、上側に向けて突出する円柱軸体である。第1位置決め凸部26は、第1位置決め穴56に挿通されている。第1位置決め凸部26の外径は、第1位置決め穴56に対して左右方向及び前後方向に隙間なく嵌合する大きさとされている。第2位置決め凸部27は、第2位置決め穴57に挿通されている。第2位置決め凸部27の外径は、第2位置決め穴57に対して左右方向に隙間なく嵌合する大きさとされている。
このような第1位置決め穴56、第2位置決め穴57、第1位置決め凸部26及び第2位置決め凸部27により、保持部50及び保持部50に保持される検出部60は、カバー部材20に対して、第1搬送ローラ11によって搬送される原稿の幅方向、すなわち前後方向において直接位置決めされ、かつ、第1搬送ローラ11によって搬送される原稿の搬送方向、すなわち、左右方向において直接位置決めされている。
図8に示すように、保持部50の下面50Gのうち、下側突出部51D、51Fの下面と、その下面に連続する傾斜面は、案内面59を構成している。案内面59は、傾斜面20Bに対して搬送経路P1を挟んで上側から対向し、傾斜面20Bに沿うように傾斜している。これにより、案内面59は、第1搬送ローラ11と協働して原稿を読取部3に向けて案内可能となっている。
<作用効果>
実施例の画像読取装置1では、検出部60を保持する保持部50は、第1回転軸11Sの回転を許容しつつ第1搬送ローラ11の第1回転軸11Sに支持されている。このため、この画像読取装置1では、上記従来の画像読取装置と比較して、検出部60が本来の位置からずれることを抑制できる。すなわち、検出部60は、専用の保持部50に保持されることで、周囲の他の構成部材、例えば、カバー部材20の押圧部材支持部29等、からの影響を受け難く、その位置を安定させることができる。また、保持部50は、第1回転軸11Sに支持されており、第1回転軸11Sは第1搬送ローラ11の位置を安定させるために、ある程度の強度を持たせている。そのような強度のある回転軸11Sに保持部50を支持させることで、保持部50自体の位置ずれを抑制し、結果的に、検出部60の位置を安定させることができる。その結果、この画像読取装置1では、検出部60が検出する通過タイミングが、本装置における制御上で想定している本来の原稿の通過タイミングに対してずれ難く、原稿の通過タイミングに基づいて制御される読取開始タイミングにばらつきが生じ難い。
したがって、実施例の画像読取装置1では、原稿の画像読取品質の低下を抑制できる。
また、この画像読取装置1では、保持部50は、第1搬送ローラ11によって搬送される原稿の厚み方向、すなわち、上下方向において第1回転軸11Sを挟んで、第1回転軸11Sと係合する第1係合部51A、51Bを有している。これにより、この画像読取装置1では、第1回転軸11Sを基準として、上下方向において、保持部50を位置決めできるので、結果的に、上下方向(原稿の厚み方向)における検出部60のずれを効果的に抑制できる。このため、この画像読取装置1では、検出部60が検出する通過タイミングが、本装置における制御上で想定している本来の原稿の通過タイミングに対して一層ずれ難くなり、原稿の画像読取品質の低下を一層抑制できる。
さらに、この画像読取装置1では、保持部50は、第1回転軸11Sとは異なる別部材としての第2回転軸12Sに係合する第2係合部52A、52Bを有している。これにより、この画像読取装置1では、保持部50が第1係合部51A、51B及び第2係合部52A、52Bの2箇所で係合することにより、保持部50を位置決めできるので、検出部60の位置をより安定させることができる。
また、この画像読取装置1では、第1回転軸11Sと第2回転軸12Sとの間のスペースを利用して、保持部50を配設することができるので、小型化を実現し易い。また、第1回転軸11Sと第2回転軸12Sとの間で、左右方向(原稿の搬送方向)において保持部50を位置決めできるので、結果的に、左右方向における検出部60のずれを効果的に抑制できる。
さらに、この画像読取装置1では、カバー部材20が読取ユニット30に対して直接位置決めされることにより、読取部3がカバー部材20に対して位置決めされる。また、保持部50も、第1位置決め穴56、第2位置決め穴57、第1位置決め凸部26及び第2位置決め凸部27により、カバー部材20に対して前後方向及び左右方向において位置決めされる。こうして、この画像読取装置1では、カバー部材20に対して読取部3と保持部50とが位置決めされることにより、読取部3と検出部60との相対位置がずれ難いので、その結果、読取開始タイミングにばらつきが一層生じ難い。
また、この画像読取装置1では、保持部50と圧縮コイルバネ49とは、読取部3を通過する原稿の厚み方向、すなわち、上下方向において重なる位置に配設されている。これにより、この画像読取装置1では、カバー部材20における読取部3の上方に位置する限られたスペースを有効に利用して、保持部50と圧縮コイルバネ49とを配設できる。また、検出部60が保持部50に保持され、保持部50と押圧部材支持部29とが第1位置決め穴56、第2位置決め穴57、第1位置決め凸部26及び第2位置決め凸部27により接触しているだけであることにより、圧縮コイルバネ49が押圧部材40を読取部3に向けて付勢する際の反力が保持部50及び検出部60に作用し難い。このため、この画像読取装置1では、圧縮コイルバネ49の反力によって、カバー部材20の押圧部材支持部29がクリープ変形するとしても、そのクリープ変形が保持部50及び検出部60に悪影響を及ぼし難い。その結果、この画像読取装置1では、圧縮コイルバネ49の反力によって検出部60が本来の位置からずれる不具合も抑制できる。
さらに、この画像読取装置1では、保持部50の下面50Gの一部が第1搬送ローラ11と協働して原稿を読取部3に向けて案内する案内面59を構成している。これにより、この画像読取装置1では、保持部50に原稿を案内する機能を兼ねさせているので、部品点数を削減できる。
また、この画像読取装置1では、検出部60がアクチュエータ61とフォトインタラプタ62とを有する接触式の安価なセンサであるので、製造コストの低廉化を実現できる。また、この画像読取装置1では、アクチュエータ61及びフォトインタラプタ62が保持部50に保持される構成により、アクチュエータ61及びフォトインタラプタ62が本来の位置からずれることを抑制できるので、アクチュエータ61及びフォトインタラプタ62による原稿の検出タイミングにばらつきが生じ難い。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
また、本実施形態の画像読取装置の機能に加え、コピー機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を備えた複合機に適用させてもよい。
本発明は、画像読取装置又は複合機等に利用可能である。
1…画像読取装置、3…読取部、P1…搬送経路
10…搬送手段、11…第1搬送ローラ、11S…第1回転軸
12…第2搬送ローラ、12S…第2回転軸(第1回転軸とは異なる別部材)
50…保持部、51A、51B…第1係合部、52A、52B…第2係合部
20…カバー部材、30…読取ユニット
40…押圧部材、49…付勢部材(圧縮コイルバネ)
50G…保持部の搬送経路側を向く面、59…案内面
60…検出部、61…アクチュエータ、62…フォトインタラプタ

Claims (8)

  1. 原稿の画像を読み取る読取部と、
    前記読取部を通過する搬送経路に沿って、前記原稿を搬送する搬送手段と、
    前記搬送経路における前記読取部より上流側に設けられ、搬送される前記原稿の位置を検出する検出部と、
    前記検出部を保持する保持部とを備え、
    前記搬送手段は、前記搬送経路における前記読取部より上流側に位置して前記原稿を前記読取部に向けて搬送する第1搬送ローラと、前記第1搬送ローラが固定され、前記第1搬送ローラを回転駆動する第1回転軸とを有し、
    前記保持部は、前記第1回転軸の回転を許容しつつ前記第1回転軸に支持されていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記保持部は、前記第1搬送ローラによって搬送される前記原稿の厚み方向において前記第1回転軸を挟んで、前記第1回転軸と係合する第1係合部を有している請求項1記載の画像読取装置。
  3. 前記保持部は、前記第1回転軸とは異なる別部材に係合する第2係合部を有している請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記搬送手段は、前記搬送経路における前記読取部より下流側に位置して前記原稿を搬送する第2搬送ローラと、前記第2搬送ローラが固定され、前記第2搬送ローラを回転駆動する第2回転軸とを有し、
    前記別部材は、前記第2回転軸である請求項3記載の画像読取装置。
  5. 前記搬送経路を挟んで前記読取部とは反対側に配設されるカバー部材と、
    前記読取部を収容する読取ユニットとをさらに備え、
    前記カバー部材は、前記読取ユニットに対して直接位置決めされ、
    前記保持部は、前記読取部に対して前記カバー部材と同じ側に配設され、前記カバー部材に対して、前記第1搬送ローラによって搬送される前記原稿の幅方向において直接位置決めされ、かつ、前記第1搬送ローラによって搬送される前記原稿の搬送方向において直接位置決めされている請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像読取装置。
  6. 前記搬送経路を挟んで前記読取部に対向し、搬送される前記原稿を前記読取部に向けて押圧する押圧部材と、
    前記押圧部材を前記読取部に向けて付勢する付勢部材とをさらに備え、
    前記保持部と前記付勢部材とは、前記読取部を通過する前記原稿の厚み方向において重なる位置に配設されている請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像読取装置。
  7. 前記保持部の前記搬送経路側を向く面の少なくとも一部は、前記第1搬送ローラと協働して前記原稿を前記読取部に向けて案内する案内面を構成している請求項1乃至6のいずれか1項記載の画像読取装置。
  8. 前記検出部は、搬送される前記原稿に当接して変位するアクチュエータと、前記アクチュエータの変位による光路の開放又は遮断を検出するフォトインタラプタとを有している請求項1乃至7のいずれか1項記載の画像読取装置。
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