JPH10173865A - 文書画像データ読み取り装置 - Google Patents

文書画像データ読み取り装置

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JPH10173865A
JPH10173865A JP8329495A JP32949596A JPH10173865A JP H10173865 A JPH10173865 A JP H10173865A JP 8329495 A JP8329495 A JP 8329495A JP 32949596 A JP32949596 A JP 32949596A JP H10173865 A JPH10173865 A JP H10173865A
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JP
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sensor
reading
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image data
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Pending
Application number
JP8329495A
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English (en)
Inventor
Shingo Ono
真悟 小野
Hideyuki Kawashima
秀行 川島
Tomoshige Inuyama
智重 犬山
Toshiyuki Inage
俊行 稲毛
Yasuhiro Hayashi
康弘 林
Hideki Arai
英樹 新井
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH10173865A publication Critical patent/JPH10173865A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、オートモードとハンディモ
ードとの2つの読み取りモードの実行を切り換えるため
の部品を新たに設けないで、装置の部品点数の削減やコ
ストの削減ができる改良された文書画像データ読み取り
装置を提供する事にある。 【解決手段】 文書画像データ読み取り装置1が、オー
トモードとハンディモードとの2つの読み取りモードを
有し、かつ、前記オートモードでの動作を制御するペー
パインセンサ63と前記ハンディモードでの動作を制御
する読み取り動作ボタン24とを備え、前記ペーパイン
センサ63と読み取り動作ボタン24からの信号を入力
するモード切り換え手段を設け、前記モード切り換え手
段は、前記ペーパインセンサ63と前記読み取り動作ボ
タン24とが同時に動作したときに、前記ペーパインセ
ンサ63の信号を選択することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単票紙又は製本さ
れた各頁に書かれた文書や図形等の文書画像データを読
み取るための文書画像データ読み取り装置に関し、特に
は、原稿を自動送りすることができるオートモードと原
稿上を手動で装置を走査させて画像データを読み取るハ
ンディモードの2つのモードを有する文書画像データ読
み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ等に用いられる文書
画像データ読み取り装置には、例えば特願平8−280
530号に記載されているように、原稿を装置に内蔵し
た用紙送り機構により、読み取りセンサに対して移動さ
せて画像データを読み取るオートモードと、原稿上を手
動により読み取りセンサを走査させて画像データを読み
取るハンディモードとに切り替え可能なものが知られて
いる。以下、図9、図10を使って、従来の文書画像デ
ータ読み取り装置の概要を説明する。
【0003】図9は、従来の文書画像データ読取装置2
00をオートモードとして使用した状態を示す斜視図で
あり、図10は、同様にハンディモードとして使用した
状態を示す斜視図である。200は、文書画像データ読
み取り装置であり、センサブロック10とローラブロッ
ク20とによって構成されている。センサブロック10
には、図示していないが、原稿2の文書画像データを読
み取るためのセンサユニットと原稿の送り量を検出する
ための検出ローラとが、収納されている。ローラブロッ
ク20には、図示していないが、原稿2を送り方向に移
動させるための駆動ローラと、この駆動ローラを駆動さ
せるためのモータと、各種制御回路等を備えた回路基板
とが、主要構成部品として収納されている。また、オー
トモードの状態とハンディモードの状態とを各々動作状
態にするために、それぞれペーパインセンサ(図示せ
ず)と読み取り動作ボタン24とを備えており、オート
モードの状態では、読み取り動作ボタン24は無視さ
れ、ハンディモードの状態では、ペーパインセンサが無
視される。
【0004】そして、センサブロック10とローラブロ
ック20との電気的な接続は、ローラブロック20側と
センサブロック10側とにそれぞれ備えた雄型コネクタ
21と雌型コネクタ37とにより行っている。また、こ
れらのコネクタ21、37の端子によって、装置200
がオートモードの状態であるのかハンディモードの状態
であるのかも認識している。装置200は、ケーブル2
3によって外部の情報処理装置と電源の供給及び信号の
送受信を行っている。なお、センサユニットは、多数の
LED(発光ダイオード)などの光源と集光レンズと原
稿からの反射光を読み取るためのラインセンサ等で構成
し、ラインセンサで読み取るための読み取り面が原稿に
最も密接するようにしている。
【0005】次に、図9、図10を用いて従来の文書画
像データ読み取り装置の動作を説明する。図9に示すオ
ートモードとして使用する状態では、センサユニットと
駆動ローラとが対向して接触しうる状態となっており、
それらの間に原稿2が挿入されて、ペーパインセンサが
原稿2の挿入を認識し、駆動ローラによって原稿2が移
動され、原稿2の文書画像データが読み取られる。
【0006】次に、図10に示すハンディモードとして
使用する状態を説明する。図9に示したオートモードの
状態から図10に示したハンディモードの状態への切り
替えは、センサブロック10とローラブロック20と
を、完全に離脱した状態にして、センサブロック10を
オートモードで使用した状態に対して、180度反転し
た状態で、再びローラブロック20に装着して行われ
る。このとき、雄型コネクタ21の2本のモード切り換
え端子をA1、A2とし、雌型コネクタ37のモード切
り換え端子をB1、B2とすると、例えばオートモード
のときに、端子A1と端子B1及び端子A2と端子B2
がそれぞれ接続すると、ハンディモードのときには、上
述した読み取りモードの切り換えにより、端子A1とB
2及び端子A2とB1がそれぞれ接続するようになる。
このように、端子の接続状態の違いによって、読み取り
モードの認識を行っている。
【0007】オートモードからハンディモードへの切り
替えが完了したら、図10に示すように、センサブロッ
ク10に備えたセンサユニットが、原稿2と接触するよ
うにして、原稿2の読み取りを開始する。原稿2の読み
取り開始部が決まったら、読み取り動作ボタン24を指
で押しながら、装置200を動かし、読み取り終了のと
ころで読み取り動作ボタン24を離して読み取り完了と
なる。
【0008】読み取りモードの認識は、前述したよう
に、コネクタ端子の接続状態によって行われており、オ
ートモードの接続状態が認識されると、装置をハンディ
モードの動作状態にする読み取り動作ボタン24は、完
全に無視される。また、ハンディモードの接続状態が認
識されると、装置をオートモードの動作状態にするペー
パインセンサが、完全に無視されるように構成されてい
る。したがって、オートモードで使用しているときに、
誤って読み取り動作ボタン24が押されても、装置が誤
動作しないような防止機構を上述したコネクタ端子によ
り行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の技術では、装置の読み取りモードの状態
を、コネクタ端子A1及びA2とB1及びB2の接続状
態により認識していたので、読み取りモードの認識のた
めに、コネクタ端子が、少なくとも2本必要となってい
た。このため、コネクタ端子が増えることによる装置全
体のコストの増加や、装置の信頼性の低下と、いった問
題があった。さらに、コネクタ端子が増えることで、コ
ネクタ自体が大きく成ってしまい、装置全体の大型化に
つながる、といった問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記従来の問題を解決す
るためになされたものであり、オートモードとハンディ
モードの2つの読み取りモードの実行を切り換えるため
の部品を新たに設ける必要がない、装置の部品点数の削
減やコストダウンができる改良された文書画像データ読
み取り装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明に係る文書画像データ読み取り装置で
は、原稿2上の画像データを読み取るための読み取り手
段31を設けたセンサブロック10と、読み取り手段3
1に対して原稿2を移動させるための駆動ローラ28、
及びこの駆動ローラ28を駆動するためのモータ45を
収納したローラブロック20とを有し、原稿2に対し読
み取り手段31を手動で移動させることで文書画像デー
タを読み取るハンディモードと、原稿2を駆動ローラ2
8により読み取り手段31に対して自動で移動させて文
書画像データを読み取るオートモードとの2種類の動作
モードを有し、かつ、前記オートモードでの動作を制御
する第1起動手段と、前記ハンディモードでの動作を制
御する第2起動手段とを有するものであって、前記第1
起動手段と前記第2起動手段とを入力するモード切り換
え手段とを設け、該モード切り換え手段は、前記第1起
動手段と前記第2起動手段とが同時に動作したときに、
前記第1起動手段の信号を選択することを特徴とする。
【0012】また、前記第1起動手段と前記第2起動手
段とをそれぞれペーパインセンサ63と読み取り動作ボ
タン24とにしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施例を示
し、オートモードでの使用状態を示している斜視図であ
る。図2は、本発明の実施例を示し、ハンディモードで
の使用状態を示している斜視図である。図3は、本発明
の実施例を示し、装置内部の概要を示している断面図で
ある。図4は、本発明の実施例を示し、図3のA−A断
面を示している断面図である。図5は、本発明の実施例
を示し、センサブロックとローラブロックとを離脱した
ときを示す斜視図である。図6は、ペーパセンサを詳細
に示す断面図である。図7乃至図8は、本発明の実施例
のブロック図及びフローチャート図を示している。図に
おいて、従来技術と同一部材は、同一符号で示す。
【0014】図1、図2において、1は、文書画像デー
タ読み取り装置である。2は、文書や図形等が描かれて
いる原稿である。10は、センサブロックであり、画像
データを読み取るためのセンサユニットをその内部に収
納している。20はローラブロックであり、オートモー
ドで使用するときに原稿を自動送りするための駆動ロー
ラ28(図1、2では図示せず)をその内部に収納して
いる。センサブロック10とローラブロック20との機
械的接続と電気的接続の詳細な構造については後述す
る。
【0015】次に、文書画像データ読み取り装置1の使
用方法を説明する。文書画像データ読み取り装置1はオ
ートモードとハンディモードとの2つのモードで使用す
ることが可能となっている。オートモードとは図1に示
すように、センサブロック10に内蔵されたセンサユニ
ットの読み取り面が、ローラブロック20に向くように
センサブロック10をローラブロック20に装着し、原
稿2をセンサブロック10とローラブロック20との間
に挿入し、そして、ローラブロックに内蔵された駆動ロ
ーラ28により自動送りして原稿2上の文書画像データ
を読み取るものである。尚、ローラブロック20の設置
面にはフットラバー29が設けられていて(図2を参
照)、装置の滑りを防止し原稿2の挿入を容易としてあ
る。そして、ハンディモードとは、図2に示すように、
前記センサユニットの読み取り面が前記ローラブロック
20と反対側を向くようにセンサブロック10をローラ
ブロック20に装着し、原稿2を置いたままで、その上
を手動により装置を走査することで文書画画像データを
読み込むものである。ハンディモードにおける文書画像
データの読み取り開始と終了は、ローラブロック20に
設けられた読み取り動作ボタン24を操作者が読み取り
開始時に押し込み、終了時に解放することで行われる。
なお、読み取り動作ボタン24は、説明上ローラブロッ
ク20側に設置したが、センサブロック10側に設置し
てもかまわない。
【0016】オートモードとハンディモードとの切り替
えは次のようにして行う。例えば図1のオートモードで
使用している場合には、ローラブロック20の両側に設
けられたスライドボタン22をスライドさせて、後述す
るフック25とセンサブロック10との係合を解除す
る。そしてセンサブロック10をローラブロック20か
ら完全に切り離し、長手方向はそのままで表裏を反転し
て再びローラブロック20に装着する。この状態がハン
ディモードの状態である。オートモードに戻す場合は以
上の操作の逆を行えばよい。
【0017】次に図3を用いて文書画像データ読み取り
装置1の内部の構造について詳細に説明する。センサブ
ロック10側には、センサユニット31と検出ローラ3
8とロータリエンコーダ35と雌型コネクタ37とを主
要構成としてその内部に備えている。また、ローラブロ
ック20側には、原稿を自動送りするための駆動ローラ
28と駆動ローラ28を駆動するためのモータ45と各
種制御回路等を備えた回路基板46と原稿の挿入の有無
等を検出するためのペーパセンサ60と雌型コネクタ3
7と接続する雄型コネクタ21とこれらの機構部品を支
持する鉄製のシャーシ50を主要構成として備えてい
る。
【0018】センサユニット31は、図示しない多数の
LEDにより構成された光源と、原稿からの反射光を読
み取るための図示しないライン状の読み取りセンサで構
成されている。オートモードの状態を示す本図では、セ
ンサユニット31の読み取り面はローラブロック20に
対向して配置されている。2つのコイルバネ30は、セ
ンサユニット31を常にローラブロック20側に押圧し
ており、オートモードで使用するとき、原稿を駆動ロー
ラ28にセンサユニット31により押しつけて、駆動ロ
ーラ28による原稿の送りを容易にしている。また、こ
のコイルバネ30は、オートモードとハンディモードの
両方の場合において、原稿がセンサユニット31の読み
取り面に密接することを容易としている。さらに、セン
サユニット31は、オートモードの状態でセンサブロッ
ク10を取り外すときのポップアップ機能をも有してい
る。
【0019】検出ローラ38は、ローラ38aとシャフ
ト38bとよりなり、オートモードの状態で使用すると
きには、原稿が送られたときの移動量を検出するための
ものである。駆動ローラ28が動いているにもかかわら
ず、原稿が正常に送られないでスリップしてしまったよ
うなときに、検出ローラ38に接続されているロータリ
エンコーダ35によりローラ38aの回転を検出して、
読み取りデータが誤入力されないようにしている。ま
た、ハンディモードの状態で使用するときには、原稿に
対する装置の走査速度を検出するのに用いられる。ハン
ディモードで使用するときは、センサユニット31の読
み取り面を原稿に押し当てながら装置を移動させて読み
取る。このとき、ローラ38aも原稿に当接し回転す
る。このときのローラ38aの回転速度をロータリエン
コーダ35により検出して、走査速度のムラにより読み
取った画像データを歪まないように制御している。ロー
タリエンコーダ35はフォトインタラプタ35aとフィ
ン35bよりなる。フィン35bはギア34、40によ
りシャフト38bの回転に伴い回転する。なお、検出ロ
ーラ38の動作状態については、後で図4により詳細に
説明する。
【0020】回路基板46は、文書画像データ読み取り
装置1の電気的な制御をする各種制御回路が設けられて
いる。コネクタ47は、回路基板46に実装されてお
り、FPC41との接続用として用いられている。FP
C41は、回路基板46からの信号や電源をセンサブロ
ック10側へ送ったり、センサブロック10側からの信
号を受信したりするものである。装置の電源は、外部か
らケーブル23、49とコネクタ48を介して回路基板
46へ送られる。モータ45はギア43、44を介して
駆動ローラ28を駆動する。ローラブロック20の両側
に設けられたスライドボタン22とフック25はセンサ
ブロック10とローラブロック20との機械的な接続と
その解除に用いられるもので、この詳細な構造は図5に
より後述する。
【0021】センサブロック10とローラブロック20
との電気的信号の接続はセンサブロック10側の雌型コ
ネクタ37とローラブロック側の雄型コネクタ21とに
より行われる。コネクタ37は、プラスチック材料で形
成されたハウジング37aとその内部に収納されバネ状
に形成された端子37bとよりなる。端子37bは、F
PC32とコネクタ33とを介してセンサユニット31
に接続されている。ハウジング37aは、コネクタ21
が図の上下方向の両側から挿入可能な構造となってい
る。コネクタ21は、プラスチック材料で形成されたハ
ウジング21aと端子21bとよりなる。端子21b
は、FPC41をそのままハウジング21aに収納する
ことで形成している。FPC41を接続端子21bとし
て兼用することで、装置のコストを低くすることを可能
としている。また、コネクタ37、21のそれぞれの端
子37bと21bは、原稿の送り方向に整列され、装置
を小型化することを可能としている。
【0022】ペーパセンサ60は、オートモードで使用
する場合に、原稿が挿入されたことを認識するペーパイ
ンセンサ及び原稿が排出されたことを認識するペーパエ
ンドセンサと、原稿が紙送り方向に対して真っ直ぐに送
られず、斜めに送られたときのエラーを認識するための
ジャムセンサとの役割をもっている。このペーパセンサ
60については、後に図6により詳細に説明する。
【0023】図4は、図3のA−A断面を示している断
面図であり、この図を用いて検出ローラ38の動作状態
について説明する。原稿2が、センサユニット31と駆
動ローラ28との間に挿入され、駆動ローラ28の回転
により送られると、ローラブロック20の原稿送り面に
備えた凸部42に接触する。そして、原稿2は、凸部4
2によって原稿の送りコースがセンサブロック10側に
変えられ、ローラ38aに接触する。そして、原稿2自
身の剛性によりローラ38aへの接触圧が発生し、その
接触圧によりローラ38aは回転し、原稿2の送り量を
検出している。
【0024】図5を用いてセンサブロック10とローラ
ブロック20との機械的な接続の構造について詳細に説
明する。機械的な接続は、ローラブロック20の両側に
設けられたフック25とガイドピン26とにより行われ
る。センサブロック10側には、フック25とガイドピ
ン26のそれぞれに対応するフック係合穴12とガイド
穴13とが設けられている。フック25とガイドピン2
6は、フック係合穴12とガイド穴13に両側から挿入
可能となっている。そして、フック係合穴12には、フ
ック係止部12aと12bとが設けられている。フック
係止部12aは、オートモードの状態においてフック2
5を係止し、フック係止部12bは、ハンディモードの
状態においてフック25を係止する。スライドボタン2
2は、フック25に連接され、スライドボタン22をス
ライドさせることで、フック25の係止を解除すること
ができるようになっている。
【0025】図6は、ペーパセンサ60を詳細に示す断
面図である。ペーパセンサ60は、オートモードで使用
する場合に、原稿の状態を検出するためのものであり、
ペーパインセンサ63と左ジャムセンサ66と右ジャム
センサ61とよりなる。
【0026】ペーパインセンサ63は、原稿の挿入と排
出とを検出するセンサである。ペーパインセンサ63は
検出レバー63a、63bと遮光レバー63cを有し、
軸65の回りに揺動可能に設けられている。遮光レバー
63cはコネクタ71を介して、回路基板46に電気的
に接続された基板70に固定されたフォトインタラプタ
69をスイッチングする。原稿が挿入されると、原稿の
厚みにより検出レバー63a、63bが転倒しペーパイ
ンセンサ63を回転させ、遮光レバー63cがフォトイ
ンタラプタ69をオンさせる。そして原稿が排出される
とペーパインセンサ63は、バネ64により元の状態に
戻り、再びフォトインタラプタ69をオフする。以上の
ようにして原稿の挿入と排出が検出される。
【0027】左右のジャムセンサ66、61は挿入され
た原稿が所定のコースから外れて送られたことを検出す
るためのセンサである。左ジャムセンサは、前記ペーパ
インセンサ63と同様の構成であり、検出レバー66a
と遮光レバー66cとを有している。右ジャムセンサ6
1は、検出レバー61aだけを有している。これら左右
のジャムセンサ66、61は、軸65に固定されてい
る。軸65は、ローラブロック20に設けられた軸受2
0a、20bにより回転可能に支持されている。従っ
て、左ジャムセンサ66と右ジャムセンサ61は互いに
連動し、そしてペーパインセンサ63と独立に揺動運動
が可能となっている。そして、原稿が所定のコースから
例えば左に外れて送られて左ジャムセンサ66の検出レ
バー66aを転倒させると、遮光レバー66cが、基板
70に設けられたフォトインタラプタ68をオンさせ
る。原稿が除去されればバネ67により再び元の状態に
戻り、フォトインタラプタ68がオフとなる。原稿が右
に外れた場合でも、右ジャムセンサ61の検出レバー6
1aが原稿により転倒し、軸65を回転させ左ジャムセ
ンサ66を揺動させて、フォトインタラプタ68をオン
させる。そして原稿が除去されるとバネ62により再び
元の状態に戻り、フォトインタラプタ68がオフに戻
る。以上のように簡単に原稿のジャミングを検出するこ
とが可能となっている。
【0028】また、この左右のジャムセンサ66、61
が、原稿によって動作すると、駆動ローラが逆回転し
て、原稿を挿入時の状態まで戻し、再度、読み取りがで
きるようにしてある。これにより、原稿は斜め送りによ
って折り曲げられたりせず、使用者は安心して装置を使
うことができる。なお、本実施例では説明上、ペーパセ
ンサ60をローラブロック側に設置したが、センサブロ
ック側に設置してもかまわない。
【0029】次に、図7乃至図8を用いて、ペーパイン
センサ63と読み取り動作ボタン24とが動作したとき
の信号の流れについて説明する。図7は、電気信号のブ
ロック図を示したものである。63は、ペーパインセン
サであり、オートモードにおける原稿の挿入と排出とを
検出する手段及び装置を動作状態にする手段である。2
4は、読み取り動作ボタンであり、ハンディモードにお
ける文書画像データの読み取り開始と終了を手動によっ
て操作する手段及び装置を動作状態にする手段である。
【0030】80は、マイクロコンピュータ(MPU)
であり、コントロール回路81とモード切り換え手段8
2とを有している。モード切り換え手段82は、インバ
ータ回路82bとアンド回路82aとにより構成されて
おり、ペーパインセンサ63及び読み取り動作ボタン2
4から信号が入力されると、それらの信号の切り換えを
行っている。そして、モード切り換え手段82から出力
されるオートモード制御信号83及びハンディモード制
御信号84は、コントロール回路81へ入力される。
【0031】例えば、ペーパインセンサ63からHIG
H信号、読み取り動作ボタン24からLOW信号が、モ
ード切り換え手段82に入力すると、出力されるオート
モード制御信号83とハンディモード制御信号84と
は、それぞれHIGHとLOWの信号となり、コントロ
ール回路81に入力される。このとき、コントロール回
路81は、装置がオートモードの状態であると認識し、
オートモードの状態で装置を実行する。また、逆にペー
パインセンサ63及び読み取り動作ボタン24からの信
号が、LOW及びHIGHの場合は、オートモード制御
信号83とハンディモード制御信号84とは、それぞれ
LOWとHIGHの信号となり、コントロール回路81
は、装置がハンディモードの状態であると認識する。そ
して、ペーパインセンサ63及び読み取り動作ボタン2
4からの信号が両方ともHIGHの場合は、モード切り
換え手段82から出力されるオートモード制御信号83
とハンディモード制御信号84とは、それぞれHIGH
とLOWの信号となり、コントロール回路81は、装置
がオートモードの状態であると認識する。
【0032】コントロール回路81は、モード切り換え
手段82からの出力信号によって、モータ駆動回路8
7、文書画像処理IC85及びブザー89を制御した
り、ロータリエンコーダ35からの信号を入力したりし
ている。モータ駆動回路87は、コントロール回路81
からの信号命令によって、モータ45を駆動制御してい
る。文書画像処理IC85は、コントロール回路81か
らの信号命令によって、密着イメージセンサ(CIS)
86に原稿の読み取り開始の信号命令を送り、CIS8
6から読み取られた信号データを受信し、バッファー回
路88へ文書画像データを送っている。CIS84は、
文書画像処理IC85から読み取り開始の命令が届く
と、原稿の読み取りを開始する。バッファー回路88
は、文書画像処理IC85からの文書画像データを一時
的に蓄えて、外部情報処理装置89へ送っている。次
に、図8を用いて、読み取りの動作を説明する。
【0033】図8は、オートモード及びハンディモード
におけるMPU80の処理を示したものである。MPU
80は、ペーパインセンサ63がオンの状態かオフの状
態かを判断し(ステップS1)、ペーパインセンサ63
がオンしている場合は、読み取り動作ボタン24のオン
・オフに拘わらず、装置がオートモードの状態であると
認識して、オートモードでの読み取りを実行する(ステ
ップS2)。このとき、MPU80は、モータ45を駆
動させ、駆動ローラ28の回転により挿入されている原
稿を送り、同時にセンサユニット31を駆動させて原稿
の読み取りを行う。そして、MPU80は、原稿を読み
取り終えるとモータ45とセンサユニット31とを停止
し、オートモードでの原稿の読み取りを終了する。
【0034】次に、ステップS1でペーパインセンサ6
3がオフの状態になっていると、更に、読み取り動作ボ
タン24がオンしているかを判断し(ステップS3)、
読み取り動作ボタン24がオンの状態であると判断する
と、装置がハンディモードの状態であると認識して、ハ
ンディモードでの読み取りを実行する。このとき、MP
U80は、センサユニット31を駆動させて原稿の読み
取りを行い、読み取り動作ボタン24がオフの状態とな
ったところでセンサユニット31を停止させ、ハンディ
モードでの原稿の読み取りを終了する。
【0035】
【発明の効果】本発明による文書画像データ読み取り装
置では、オートモードとハンディモードの2つの読み取
りモードの実行を、それぞれあらかじめ備えられている
ペーパインセンサと読み取り動作ボタンとのスイッチン
グに依存して行うため、2つの読み取りモードの実行を
切り換えるための部品を新たに設ける必要がなく、装置
の部品点数の削減やコストダウンができるといった効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、オートモードでの使用
状態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例を示し、ハンディモードでの使
用状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例を示し、装置内部の概要を示す
断面図である。
【図4】本発明の実施例を示し、図3のA−A断面を示
す断面図である。
【図5】本発明の実施例を示し、接続コネクタの要部を
示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例を示し、ペーパセンサの構造を
示す断面図である。
【図7】本発明の実施例のブロック図を示す。
【図8】本発明の実施例のフローチャート図を示す。
【図9】従来の文書画像データ読み取り装置を示す斜視
図である。
【図10】従来の文書画像データ読み取り装置を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1、200 文書画像データ読み取り装置 2 原稿 10 センサブロック 11 コネクタ穴 12 フック係合穴 12a、12b フック係止部 13 ガイド穴 20 ローラブロック 21、33、37、47、48、71 コネクタ 21a、37a ハウジング 21b、37b 端子 22 スライドボタン 23、49 ケーブル 24 読み取り動作ボタン 25 フック 26 ガイドピン 28、 駆動ローラ 29 フットラバー 30、 コイルバネ 31、 センサユニット 32、41、 フレキシブル・プリンテッド・サーキ
ット(FPC) 34、40、43、44 ギア 35 ロータリエンコーダ 35a、68、69 フォトインタラプタ 35b フィン 38 検出ローラ 38a ローラ 38b シャフト 42 凸部 45 モータ 46 回路基板 50 シャーシ 60 ペーパセンサ 61 右ジャムセンサ 61a、63a、63b、66a 検出レバー 62、64、67 バネ 63 ペーパインセンサ 63c、66c 遮光レバー 65 軸 66 左ジャムセンサ 70 基板 80 マイクロコンピュータ 81 コントロール回路 82 モータ駆動回路 83 オートモード制御信号 84 ハンディモード制御信号 85 文書画像処理IC 86 密着イメージセンサ(CIS) 87 モータ駆動回路 88 バッファー回路 89 外部情報処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲毛 俊行 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内 (72)発明者 林 康弘 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内 (72)発明者 新井 英樹 東京都田無市本町6丁目1番12号 シチズ ン時計株式会社田無製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿2上の画像データを読み取るための
    読み取り手段31を設けたセンサブロック10と、読み
    取り手段31に対して原稿2を移動させるための駆動ロ
    ーラ28、及びこの駆動ローラ28を駆動するためのモ
    ータ45を収納したローラブロック20とを有し、原稿
    2に対し読み取り手段31を手動で移動させることで文
    書画像データを読み取るハンディモードと、原稿2を駆
    動ローラ28により読み取り手段31に対して自動で移
    動させて文書画像データを読み取るオートモードとの2
    種類の動作モードを有し、かつ、前記オートモードでの
    動作を制御する第1起動手段と、前記ハンディモードで
    の動作を制御する第2起動手段とを有する文書画像デー
    タ読み取り装置において、 前記第1起動手段と前記第2起動手段とを入力するモー
    ド切り換え手段とを設け、該モード切り換え手段は、前
    記第1起動手段と前記第2起動手段とが同時に動作した
    ときに、前記第1起動手段の信号を選択することを特徴
    とする文書画像データ読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記第1起動手段と前記第2起動手段と
    をそれぞれペーパインセンサ63と読み取り動作ボタン
    24とにしたことを特徴とする請求項1に記載の文書画
    像データ読み取り装置。
JP8329495A 1996-12-10 1996-12-10 文書画像データ読み取り装置 Pending JPH10173865A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014110447A (ja) * 2012-11-30 2014-06-12 Brother Ind Ltd 画像読取装置

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