JP5169212B2 - シート搬送装置 - Google Patents

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本発明は、ローラ等の軸を軸受けで支持する軸支持装置、及びこの軸支持装置を備えるシート搬送装置に関する。
スキャナやプリンタは、原稿や記録用紙などのシートを搬送するためのシート搬送装置を備えている。シート搬送装置には、搬送ローラ及び従動ローラからなる一対のローラ対が設けられている。従動ローラは、回転自在に支持されるとともに、バネ等で弾性付勢されて搬送ローラに圧接されている。搬送ローラと従動ローラとの間にシートが送り込まれて搬送ローラにモータから駆動力が伝達される。これにより、シートは、搬送ローラ及び従動ローラに挟持された状態で搬送ローラの回転力によって搬送される。
特許文献1に記載の画像読取装置は、原稿トレイに載置された原稿を搬送路に沿って搬送する自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)を備えている。この自動原稿搬送装置のケースは、ケース本体とカバー部材とを有している。ケース本体には、原稿トレイから搬送路へ送り込まれた原稿を搬送する搬送ローラが設けられている。カバー部材は、搬送ローラに圧接される従動ローラを有しており、ケース本体に対して開閉可能に構成されている。このカバー部材がケース本体に対して開かれることにより、上記搬送ローラ等が露出される。カバー部材の内面には、挿通孔を有する軸受けが立設されている。従動ローラは、従動ローラの軸が上記挿通孔に挿通されることで、カバー部材に回転自在に支持されている。
また、従来のカバー部材には、軸受けに支持されている軸の軸線方向への移動を規制するストッパを備えるものがある。このストッパは、カバー部材の内面に立設された薄肉板状の部材であり、軸の端面が当接可能な位置に設けられている。軸受けに支持されている軸が軸線方向へ移動された場合、軸の端面がストッパに当接する。これにより、軸が軸線方向に対して位置決めされる。なお、軸受けに軸を組み付ける際には、上記ストッパが軸線上から離脱するように変形される。この状態で、軸が軸受けの挿通孔に挿通される。ストッパは、外力が除かれることにより、元の形状に復帰する。
特開2007−276954号公報
ところで、特許文献1に記載の自動原稿搬送装置のように、カバー部材の内面に軸受けが設けられている場合、軸受けの高さを低く設定することにより、装置を薄型化することができる。しかしながら、軸受けの高さを低く設定する場合、それに合わせて上記ストッパの高さを低く設定する必要がある。ストッパの高さが低くなるにつれて、ストッパが変形しにくくなる。すなわち、軸受けの高さが低くなるにつれて軸受けに対して軸を組み付けにくくなるという問題が生じる。
また、軸受けに対する軸の組み付けを容易にするために、軸受けを変形させるためのスリットが軸受けに設けられることがある。この場合、軸受けのスリット部分に軸を押し付けることで、軸受けが変形してスリット部分が拡張されるので、軸を簡単に組み付けることができる。このため、軸を組み付ける際に、上記ストッパを変形させる必要もない。しかしながら、このようなスリットを軸受けに設けた場合、軸の組み付けが容易になるものの、軸受けから軸が外れやすくなるといった他の問題が生じる。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、軸受けの高さを低く設定したとしても軸を容易に組み付けることができ、且つ軸受けから軸が外れにくい軸支持装置、及びこの軸支持装置を有するシート搬送装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るシート搬送装置は、軸と、軸受け部材と、弾性部材と、第1軸止め部材と、を具備する。軸受け部材には、上記軸が挿通される。この軸受け部材は、当該軸を上記軸の軸線方向に交差する交差方向における第1位置と上記交差方向において上記第1位置と異なる第2位置とに移動可能に支持する軸孔を有する。弾性部材は、上記軸を上記交差方向において上記第2位置側から上記第1位置側へ付勢する。第1軸止め部材は、第1当接部及び退避部を有する。第1当接部は、上記第1位置における上記軸に当接する。これにより、第1当接部は、当該軸を軸線方向に対して位置決めする。退避部は、上記交差方向において上記第1当接部よりも上記第2位置側に設けられている。この退避部は、上記第2位置における上記軸を軸線方向へ移動可能とする。
軸は、例えばその外周面にローラが設けられたものである。この軸は、軸受け部材の軸孔に挿通される。軸が軸孔に挿通された状態では、軸は、第1位置と第2位置との間を移動可能である。この軸は、弾性部材によって付勢されているので、外力が加えられていない状態では、第1位置に配置されている。第1位置に配置された軸は、第1軸止め部材の第1当接部に当接する。これにより、軸が軸線方向に対して位置決めされ、軸孔からの軸の抜けが防止される。軸に外力が加えられることにより、軸は、弾性部材の付勢力に抗して第1位置から第2位置へ移動される。上記第1軸止め部材に退避部が設けられているので、第2位置に配置された軸は軸線方向への移動が可能である。退避部としては、軸受け部材に支持された軸が挿通可能な貫通孔や、軸の端部が軸線方向へ移動可能な溝が挙げられる。第2位置に配置された軸を軸線方向に移動させることにより、軸受け部材からの軸の取り外しが可能である。したがって、軸の一端を退避部に配置し、当該軸を軸線方向へ移動させることにより、軸受け部材に軸を容易に組み付けることができる。なお、軸は、常時は第1軸止め部材の第1当接部によって軸線方向への移動が規制されているので、軸受け部材から軸が容易に外れることが防止される。
(2) 上記第1軸止め部材が、上記軸の第1端側に設けられ、上記第1位置及び上記第2位置における上記軸に当接して、当該軸を軸線方向に対して位置決めする第2当接部を有する第2軸止め部材が、上記軸の第2端側に設けられていてもよい。
軸の第2端側に第2当接部を有する第2軸止め部材が設けられている。軸は、第1位置と第2位置とのいずれの位置に配置された状態においても、第2当接部に当接する。このため、第2位置に配置された軸は、軸線方向の一方にのみ移動可能である。したがって、軸受け部材から軸がより外れにくくなる。
(3) 一対の上記軸受け部材が、上記軸の第1端側及び第2端側にそれぞれ設けられていてもよい。また、(4)上記軸は、上記交差方向において撓むように構成されており、上記退避部は、上記交差方向において上記第1位置側から上記第2位置側へ撓んだ上記軸を上記軸線方向へ移動可能としてもよい。
軸受け部材に軸を組み付ける場合に、まず、軸を軸線方向の一方へ移動させて、軸の第1端を軸受け部材の軸孔に挿通させるとともに第1軸止め部材の退避部へ移動させる。そして、当該軸を軸線方向の他方へ移動させて、軸の第2端を軸受け部材の軸孔に挿通させる。これにより、一対の軸受け部材に対して軸が組み付けられる。
た、上記(1)に係るシート搬送装置は、筐体の一部をなすカバー部材に上記軸受け部材が設けられ、上記軸に支持された従動ローラとともに回転される搬送ローラによりシートを搬送する。
従動ローラを支持する軸は、弾性部材の付勢力によって搬送ローラに向けて付勢されている。搬送ローラと従動ローラの間にシートが送り込まれて搬送ローラが回転駆動される。これにより、シートは、搬送ローラと従動ローラに挟持された状態で搬送される。
また、上記(1)に係るシート搬送装置において、上記退避部が、上記カバー部材に設けられた貫通孔であり、当該貫通孔を封止する蓋が着脱可能に設けられていてもよい。

軸の一端側を軸受け部材の軸孔及び貫通孔に挿通させた後、当該軸を軸線方向へ移動させて軸の他端側を軸受け部材の軸孔に挿通させる。これにより、軸受け部材に対して軸が組み付けられる。このように、軸受け部材に対して容易に軸を組み付けることができるので、軸受け部材の高さを低く設定してシート搬送装置を薄型化することができる。また、軸が組み付けられた後は、貫通孔に蓋が取り付けられて貫通孔が封止される。これにより、意図せず軸受け部材から軸が外れることが防止される。
本発明によれば、軸を容易に組み付けることができ、且つ軸が容易に外れることを防止することができる。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態について説明する。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更され得る。
[図面の説明]
図1は、複合機10の外観構成を示す斜視図である。図2は、ADF28の概略構成を示す模式図である。図3は、ADFカバー70の内面68側を示す斜視図である。図4は、ADFカバー70の分解斜視図である。図5は、図4におけるV部の拡大図である。図6は、図4におけるVI部の拡大図である。図7は、ADFカバー70の縦断面図であり、軸60が第1位置に配置された状態を示す。図8は、ADFカバー70の縦断面図であり、軸60が第2位置に配置された状態を示す。図9は、図7におけるIX部の拡大図である。図10は、図7におけるX部の拡大図である。図11は、図8におけるXI部の拡大図である。図12は、図8におけるXII部の拡大図である。図13は、ADFカバー70の分解断面図であり、軸60の第1端91が軸孔64及び貫通孔67に挿通される様子を示す。図14は、ADFカバー70の分解断面図であり、軸60の第2端92側が内面68へ向けて回動される様子を示す。図15は、ADFカバー70の分解断面図であり、軸60の第2端92が軸孔65に挿通される様子を示す。図16は、貫通孔67付近を示すADFカバー70の拡大斜視図であり、側壁74に蓋100が取り付けられる様子を示す。
[複合機10の概略構成]
まず、本発明のシート搬送装置の一実施形態に係る自動原稿搬送装置28(以下「ADF28」と略称する。)を備える複合機10の概略構成及び動作について説明する。
複合機10は、スキャナ部11とプリンタ部12とを一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、スキャナ機能、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ機能等の各種機能を有する。図1に示されるように、複合機10は、高さより横幅及び奥行きが大きい幅広薄型の概ね直方体の外形を呈する。複合機10の上部がスキャナ部11であり、複合機11の下部がプリンタ部12である。
スキャナ部11は、原稿台19に対して原稿カバー15が背面側の蝶番(不図示)を介して開閉可能に構成されている。原稿台19は、所謂フラットベッドスキャナとして機能するものである。原稿カバー15は、複合機10の天板として機能するものである。ADF28は、この原稿カバー15に設けられている。図示されていないが、原稿台19の上面にコンタクトガラスが設けられている。コンタクトガラスは、原稿が載置される透明な板状部材である。原稿台19に対して原稿カバー15が開かれることにより、コンタクトガラスが露出される。また、図1に示されるように、原稿台19に対して原稿カバー15が開かれることにより、コンタクトガラスが原稿カバー15で覆われる。原稿台19の内部には、複合機10の奥行き方向44へ延出されたラインセンサ20(図2参照)が配置されている。このラインセンサ20は、複合機10の幅方向45へ往復移動が可能に構成されている。スキャナ部11では、コンタクトガラスに載置された原稿、又はADF28によって搬送路21(図2参照)に沿って搬送される原稿の画像がラインセンサ20によって読み取られる。
複合機10の下部がプリンタ部12である。プリンタ部12は、スキャナ部11によって読み取られた原稿の画像データや外部から入力された印刷データに基づいて、記録用紙に画像を記録する。なお、本発明を実現するうえで、プリンタ部12は任意の構成であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
複合機10の正面上部に操作パネル14が設けられている。操作パネル14は、各種情報を表示する液晶ディスプレイ、ユーザが情報を入力する入力キー等から構成される。スキャナ部11やプリンタ部12は、操作パネル14から入力された指示信号や、外部装置からプリンタードライバ又はスキャナードライバを用いて送信された指示信号に基づいて動作する。
[ADF28]
以下、ADF28の構成について説明する。
図1に示されるように、原稿カバー15の上側にADF28が設けられている。ADF28は、原稿トレイ30に載置された原稿(本発明のシートの一例)を搬送路21(図2参照)を経て原稿排出トレイ31へ搬送するものである。ADF28による原稿の搬送過程において、原稿がコンタクトガラス43(図2参照)上を通過する。その際、コンタクトガラス43の下方に配置されたラインセンサ20によって原稿の画像が読み取られる。
原稿カバー15の上側には、原稿トレイ30及び原稿排出トレイ31が設けられている。原稿トレイ30及び原稿排出トレイ31は、図1に示されるように、原稿排出トレイ31を原稿トレイ30の上側として上下二段に配置されている。原稿トレイ30は、原稿カバー15と一体に構成されている。搬送路21へ供給される原稿は、この原稿トレイ30に載置される。
原稿トレイ30には、一対の原稿ガイド33が設けられている。原稿ガイド33は、複合機10の奥行き方向44へスライド可能に構成されている。原稿ガイド33は、原稿トレイ30に載置される原稿の幅方向の位置を規制するものである。一対の原稿ガイド33は、周知の連動機構により連動する。すなわち、いずれか一方の原稿ガイド33がスライドされることにより、他方の原稿ガイド33が相反する方向へスライドされる。この一対の原稿ガイド33が原稿トレイ30上の原稿の両側縁に当接されることにより、原稿は、その幅方向の中央が所定の基準位置に位置決めされる。
原稿排出トレイ31は、原稿ガイド33と一体に形成されている。ADF28によって搬送路21から排出された原稿は、その両側が原稿排出トレイ31に担持され、原稿トレイ30上の原稿と分離した状態で保持される。
図2に示されるように、ADF28は、給紙部35及び搬送部36を備える。給紙部35は、原稿トレイ30に載置された原稿を搬送路21へ給紙するものである。搬送部36は、原稿トレイ30から給紙された原稿を搬送路21に沿って原稿排出トレイ31へ搬送するものである。
給紙部35は、原稿トレイ30に連続して形成された吸入シュート部34に設けられている。給紙部35は、吸入ローラ37、吸入ニップ片38、分離ローラ39、及び分離ニップ片40を有する。
吸入ローラ37は、吸入シュート部34の下側のガイド面(不図示)に回転可能に設けられている。吸入ローラ37の上側のローラ面と対向する位置に、吸入ニップ片38が設けられている。吸入ニップ片38は、吸入ローラ37に接離可能に構成されており、不図示のバネに付勢されて吸入ローラ37に圧接されている。分離ローラ39は、吸入シュート部34の下側のガイド面(不図示)に回転可能に設けられている。分離ローラ39は、吸入ローラ37よりも原稿の搬送方向の下流側に配置されている。分離ローラ39の上側のローラ面と対向する位置に、分離ニップ片40が設けられている。分離ニップ片40は、分離ローラ39に接離可能に構成されており、不図示のバネに付勢されて分離ローラ39に圧接されている。
搬送部36は、搬送路21に設けられている。搬送部36は、搬送ローラ51、従動ローラ52、搬送ローラ53、従動ローラ54、搬送ローラ55(本発明のローラの一例)、及び従動ローラ56を有する。
搬送ローラ51及び従動ローラ52は、コンタクトガラス43よりも原稿の搬送方向の上流側に設けられている。搬送ローラ51は、搬送路21の上側のガイド面に回転可能に設けられている。従動ローラ52は、搬送ローラ51の下側のローラ面と対向する位置に設けられている。従動ローラ52は、搬送ローラ51に接離可能に構成されており、不図示のバネに付勢されて搬送ローラ51に圧接されている。搬送ローラ51は、不図示のモータから駆動力が伝達されて従動ローラ52とともに回転される。
搬送ローラ53及び従動ローラ54は、コンタクトガラス43よりも原稿の搬送方向の下流側に設けられている。搬送ローラ53は、搬送路21の上側のガイド面に回転可能に設けられている。従動ローラ54は、搬送ローラ53の下側のローラ面と対向する位置に設けられている。従動ローラ54は、搬送ローラ54に接離可能に構成されており、不図示のバネに付勢されて搬送ローラ53に圧接されている。搬送ローラ53は、不図示のモータから駆動力が伝達されて従動ローラ54とともに回転される。
搬送ローラ55及び従動ローラ56は、搬送ローラ53の上方に設けられている。搬送ローラ55は、搬送路21の下側のガイド面に回転可能に設けられている。従動ローラ56は、搬送ローラ55の上側のローラ面と対向する位置に設けられている。従動ローラ56は、搬送ローラ55に接離可能に構成されており、不図示のバネに付勢されて搬送ローラ55に圧接されている。搬送ローラ55は、不図示のモータから駆動力が伝達されて従動ローラ56とともに回転される。
[ADFカバー70]
以下、図3〜図12を参照しつつ、ADFカバー70の構成について詳細に説明する。
ADFカバー70は、大別して、カバー本体75(本発明のカバー部材の一例)と、軸60(本発明の軸の一例)と、第1軸受け71(本発明の軸受け部材の一例)と、第2軸受け72(本発明の軸受け部材の一例)と、圧縮コイルバネ62(本発明の弾性部材の一例)と、第1軸止め81(本発明の第1軸止め部材の一例)と、第2軸止め82(本発明の第2軸止め部材の一例)と、を備える。
[カバー本体75]
図3に示されるように、カバー本体75の内面68に複数のリブ76,77,79が立設されている。リブ76,77,79は、それぞれカバー本体75の短手方向48に延出され、且つカバー本体75の長手方向47に所定間隔で並べられている。リブ79は、カバー本体75の側壁78と近接する位置に設けられている。後述する第2軸受け72は、このリブ79と一体に形成されている(図4及び図6参照)。すなわち、第2軸受け72は、リブ79によって補強されている。リブ77は、その端縁が湾曲するように形成されている。原稿カバー15に対してADFカバー70が閉じられた状態において、リブ77の端面は、搬送ローラ53と搬送ローラ55(図2参照)との間の搬送路21の一部を構成する。リブ76は、その端縁がほぼ真っ直ぐとなるように形成されている。原稿カバー15に対してADFカバー70が閉じられた状態において、リブ76の端面は、搬送ローラ55と原稿排出トレイ31との間の搬送路21の一部を構成する。搬送路21に給紙された原稿は、搬送ローラ51,53の回転力を受けてリブ77の端縁に沿って摺動する。そして、この原稿は、搬送ローラ51,53,55の回転力を受けてリブ76の端縁に沿って摺動し、原稿排出トレイ31に排出される。
図4に示されるように、カバー本体75の内面68に8つのガイド部141〜148が設けられている。ガイド部141〜148は、軸60を支持するものであり、リブ77と一体に形成されている。ガイド部141〜148は、カバー本体75の長手方向47へ並べられている。これらのガイド部141〜148の端縁は、矢印46(図3参照)の方向へ延出されている。軸60は、ガイド部141〜148によって、カバー本体75の内面68に対して接離する方向(矢印46の方向、以下「移動方向46」ともいう。)へ移動可能に支持される。
図4に示されるように、ガイド部142とガイド部143との間にバネ座58が設けられている。バネ座58は、ガイド部142,143を構成するリブ77に囲まれている。ガイド部146とガイド部147との間にバネ座59が設けられている。バネ座59は、ガイド部146,147を構成するリブ77に囲まれている。バネ座58,59は、圧縮コイルバネ62を支持するものである。バネ座58,59は、カバー本体75の内面68から突出されている。バネ座58,59は、その突出方向(矢印46の方向)と直交する方向の断面が略十字形状となるように形成されている。ADFカバー70を組み立てる時に、カバー本体75に2つの圧縮コイルバネ62が取り付けられる。その際、バネ座58,59が圧縮コイルバネ62の内孔に挿入される。この圧縮コイルバネ62は、その一端側がカバー本体75の内面68に当接するとともに、内側からバネ座58,59に支持される。これにより、圧縮コイルバネ62の伸縮方向がカバー本体75と接離する移動方向46に規制される。
[軸60]
軸60は、従動ローラ56(図2及び図4参照)を回転自在に支持するものである。本実施形態では、3つの従動ローラ56が軸60に支持される。従動ローラ56には、軸60を挿通させるための挿通孔61(図4参照)が形成されている。挿通孔61の内径寸法は、軸60の外径寸法よりも若干大きく設定されている。このため、挿通孔61に軸60が挿通されることにより、従動ローラ56は、軸60に回転自在に支持される。
軸60は、その両端が第1軸受け71及び第2軸受け72に支持される。より詳細には、軸60の第1端91(図4参照)が第1軸受け71の軸孔64(図7参照)に挿通され、軸60の第2端92(図4参照)が第2軸受け72の軸孔65(図6参照)に挿通される。したがって、軸60の外径寸法は、短手方向48における軸孔64,65の幅よりも若干小さく設定されている。第1軸受け71及び第2軸受け72に対して軸60を組み付ける際に、軸60は、貫通孔67(本発明の退避部の一例、本発明の貫通孔に相当、図5参照)に挿通される。このため、軸60の外径寸法は、貫通孔67よりも若干小さく設定されている。このように、軸60の外径寸法は、短手方向48における軸孔64,65の幅、及び貫通孔67の寸法を考慮して適切な値に設定される。
上述のように、軸60は、軸孔64,65に挿通されることにより第1軸受け71及び第2軸受け72に支持される。この状態で、軸60は、第1軸止め81(図5及び図9参照)と第2軸止め82(図6及び図10参照)との間に配置される。したがって、軸60の長さは、図7に示されるように、第1軸受け71と第2軸受け72との離隔距離Aよりも長く、且つ第1軸止め81と第2軸止め82との離隔距離Bよりも若干短く設定されている。
[第1軸受け71]
軸60の第1端91側に第1軸受け71が設けられている。この第1軸受け71は、図5及び図9に示されるように、カバー本体75及び側壁74と一体に形成されている。第1軸受け71は、一対の側壁94(図5参照)と、壁98とを有して構成されている。一対の側壁94は、カバー本体75から突出するように形成されており、その突出端が壁98によって連続している。一対の側壁94及び壁98は、側壁74に連続している。カバー本体75の内面68と、一対の側壁94と、壁98とによって囲まれた空間が軸孔64である。この軸孔64に軸60の第1端91が挿通される。
一対の側壁94間の距離は、軸60の外径寸法よりも若干大きく設定されている。また、カバー本体75の内面68と壁98との距離は、軸60の外径寸法よりも大きく(例えば2倍程度)に設定されている。このため、軸60の第1端91は、短手方向48への移動が規制されるとともに、軸孔64内を移動方向46への移動が可能に第1軸受け71に支持される。
[第2軸受け72]
軸60の第2端92側に第2軸受け72が設けられている。この第2軸受け72は、図6に示されるように、カバー本体75及びリブ79と一体に形成されている。第2軸受け72は、一対の側壁88,89と、壁90とを有して構成されている。側壁88は、カバー本体75及びリブ79と連続するように形成されている。側壁89は、側壁88と所定の間隔を隔ててカバー本体75の内面68に立設されている。側壁88,89の突出端が壁90によって連続している。カバー本体75の内面68と、一対の側壁88,89と、壁90とによって囲まれた空間が軸孔65である。この軸孔65に軸60の第2端72が挿通される。
側壁88,89間の距離は、側壁94間の距離とほぼ等しく設定されている。また、カバー本体75の内面68と壁90との距離は、カバー本体75の内面68と壁98(図5参照)との距離とほぼ等しく設定されている。このため、軸60の第2端92は、短手方向48への移動が規制されるとともに、軸孔65内を移動方向46への移動が可能に第2軸受け72に支持される。
[第1位置、第2位置]
上述のように軸60の第1端91側が第1軸受け71に支持され、且つ軸60の第2端92側が第2軸受け72に支持される。このため、軸60は、第1位置と第2位置との間を移動可能である。ここで、第1位置は、軸60の第1端91及び第2端92がカバー本体75から最も離隔された位置である。より詳細には、第1位置は、軸60の第1端91側が壁98に当接するとともに、軸60の第2端92側が壁90に当接する位置である(図7、図9、及び図10参照)。第2位置は、第1位置に対して、軸60の第1端91と第2端92とがカバー本体75に近付けられた位置である(図8、図11、及び図12参照)。なお、第2位置は、第1位置に対して、軸60の第1端91及び第2端92の少なくとも一方がカバー本体75側へ移動していれば、上述の位置に限定されるものではない。すなわち、軸60の第2端92側が壁90に当接したまま軸60の第1端91がカバー本体75側へ移動された位置や、軸60の第1端91側が壁98に当接したまま軸60の第2端92がカバー本体75側へ移動された位置も本発明の第2位置に含まれる。このように、軸60は、第1軸受け71の軸孔64と、第2軸受け72の軸孔65とによって、第1位置と第2位置とに移動可能に支持される。
[圧縮コイルバネ62]
ADFカバー70は、バネ座58,59に2つの圧縮コイルバネ62が取り付けられている。これらの圧縮コイルバネ62は、一端側がバネ座58,59に支持され且つ収縮された状態で、カバー本体75の内面68と軸60との間に配置される(図3及び図7参照)。このため、軸60は、カバー本体75から離隔する方向へ圧縮コイルバネ62によって付勢されている。言い換えれば、軸60は、圧縮コイルバネ62によって第2位置側から第1位置側へ付勢されている。したがって、常時は、軸60が第1位置に配置された状態(図7参照)が維持される。軸60は、矢印25(図8参照)で示される方向へ外力が加えられることにより、圧縮コイルバネ62の弾性力に抗して第1位置から第2位置へ移動される。上述のように、搬送ローラ55と従動ローラ56との間に原稿が送り込まれた際に、軸60は、圧縮コイルバネ62の付勢力に抗して原稿の厚み分だけ第2位置側へ移動される。
[第2軸止め82]
図6に示されるように、軸60の第2端92側に第2軸止め82が設けられている。第2軸止め82は、第2軸受け72よりも軸線方向49(長手方向47)の外側に設けられている。第2軸止め82は、カバー本体75の側壁78から第2軸受け72へ向けて突出するように設けられている。この第2軸止め82の突出端に、第2当接部87(本発明の第2当接部の一例)が形成されている。第2当接部87は、第2軸受け72の軸孔65と対応する位置に配置されている。具体的には、第2当接部87は、短手方向48における軸孔65の中央と対応する位置に設けられている。また、第2当接部87は、移動方向46において、カバー本体75の内面68から第2軸受け72の壁90までと対応する位置に延出されている(図10参照)。
第1位置に配置された軸60(図10参照)が側壁78に向けて軸線方向49へ移動されると、軸60の第2端92が第2当接部87に当接する。これにより、軸60の軸線方向49への移動が規制される。また、第2位置に配置された軸60(図12参照)が側壁78に向けて軸線方向49へ移動されると、軸60の第2端92が第2当接部87に当接する。これにより、軸60の軸線方向49への移動が規制される。このように、第2当接部87は、第1位置及び第2位置における軸60に当接して、軸60を軸線方向49に対して位置決めする。
[第1軸止め81]
図5及び図9に示されるように、軸60の第1端91側に第1軸止め81が設けられている。第1軸止め81は、第1軸受け71よりも軸線方向49の外側に設けられている。本実施形態では、第1軸止め81は、側壁74及び第1軸受け71と一体に形成されている。この第1軸止め81は、第1当接部66(本発明の第1当接部の一例)及び貫通孔67を有している。
第1当接部66は、第1位置に配置された軸60(図9参照)の第1端91と対応する位置に設けられている。第1当接部66は、側壁74及び壁98と連続しており、軸孔64の移動方向46における壁98側の一部を閉塞するように形成されている。第1位置に配置された軸60が側壁74に向けて軸線方向49へ移動されると、軸60の第1端91が第1当接部66に当接する。これにより、軸60の軸線方向49への移動が規制される。このように、第1当接部66は、第1位置における軸60に当接して、軸60を軸線方向49に対して位置決めする。
側壁74に貫通孔67が形成されている。貫通孔67は、側壁74を軸線方向49へ貫通している。貫通孔67は、軸孔64の内面68側と対応する位置に形成されており、軸孔64の一部と連続している(図9参照)。この貫通孔67は、ADFカバー70の組み立て時に軸60が挿通される。このため、貫通孔67の寸法は、軸60の外径寸法よりも若干大きくなるように設定されている。この貫通孔67は、第2位置に配置された軸60の第1端91よりも移動方向46における内面68側に設けられている(図11参照)。このため、軸60の第1端91側をカバー本体75側へ若干撓ませることにより、軸60の第1端91が貫通孔67に挿通可能となる。すなわち、貫通孔67は、第2位置における軸60を軸線方向49へ移動可能とするものである。軸60が貫通孔67に挿通されることにより、第2軸受け72による軸60の第2端92側の支持が解除され、軸60を取り外すことが可能となる。
以上説明したように、第1位置に配置された軸60は、第1当接部66及び第2当接部87によって軸線方向49への移動が規制される。また、第2位置に配置された軸60は、軸線方向49における側壁78側への移動が第2当接部87によって規制され、貫通孔67によって軸線方向49における側壁74側への移動が可能である。
[画像読み取り]
以下、ADF28によって搬送される原稿の画像読み取りについて説明する。
原稿トレイ30に原稿が載置された状態で、例えば操作パネル14から原稿の読取開始を指示する操作入力が行われる。これにより、不図示のモータから吸入ローラ37、分離ローラ39、及び搬送ローラ51,53,55に駆動力が伝達され、これらのローラが回転駆動される。原稿トレイ30に載置された原稿は、吸入ニップ片38によって吸入ローラ37へ向けて付勢される。このため、吸入ローラ37と圧接する最下位置の原稿が、吸入ローラ37の回転力を受けて分離ローラ39へ向けて搬送される。この原稿は、分離ローラ39と分離ニップ片40によってニップされ、分離ローラ39の回転力を受けて搬送ローラ51へ向けて搬送される。このようにして搬送路21へ給紙された原稿は、搬送ローラ51と従動ローラ52との間に送り込まれる。原稿は、搬送ローラ51及び従動ローラ52に挟持され、搬送ローラ52の回転力を受けてさらに搬送される。この原稿は、ガイド部材42に案内されてコンタクトガラス43上へ送られる。コンタクトガラス43の下方にはラインセンサ20が配置されている。コンタクトガラス43上を通過する原稿は、コンタクトガラス43を通じてラインセンサ20によって画像読取される。
このように画像読取された原稿は、搬送ローラ53及び従動ローラ54に挟持され、搬送ローラ53の回転力を受けて搬送路21のさらに下流側へ搬送される。そして、この原稿は、搬送ローラ55及び従動ローラ56に挟持される。搬送ローラ55の回転力によって搬送ローラ55とともに従動ローラ56が回転される。これにより、原稿は、搬送路21から原稿排出トレイ31に排出される。
上述のADF28を構成する従動ローラ56はADFカバー70(本発明の軸支持装置の一例、図3参照)に設けられている。ADFカバー70は、原稿カバー15に対して開閉可能に構成されている。図1には、原稿カバー15に対してADFカバー70が閉じられた状態が示されている。原稿カバー15に対してADFカバー70が開かれることにより、搬送ローラ55などが露出され、原稿のジャム処理などが行われる。このように、ADFカバー70は、ADF28の筐体の一部を構成している。
[ADFカバー70の組立方法]
以下、図13〜図15を参照しながら、ADFカバー70の組立方法について説明する。
まず、カバー本体75のバネ座58,59に圧縮コイルバネ62を取り付ける(図4及び図13参照)。すなわち、圧縮コイルバネ62の内孔にバネ座58,59を挿通させる。これにより、圧縮コイルバネ62がカバー本体75に固定される。次に、3つの従動ローラ56の挿通孔61に軸60を挿通させる。そして、図13に示されるように、この軸60をカバー本体75の内面68に対して斜めにした状態で、軸60の第1端91を軸孔64及び貫通孔67に挿通させる(矢印23参照)。
続いて、図14の矢印84で示されるように、第1端91側が貫通孔67及び軸孔64に挿通されている軸60の第2端92側をカバー本体75側へ回動させる。その際、3つの従動ローラ56がガイド部141とガイド部142との間、ガイド部144とガイド部145との間、及びガイド部147とガイド部148との間に配置されるようにする。軸60を回動させることにより、軸60の外周面が圧縮コイルバネ62に当接して圧縮コイルバネ62が収縮される。これにより、圧縮コイルバネ62は、軸60をカバー本体75から離隔させる方向へ移動させるための弾性力を蓄える。
続いて、図15に示されるように、軸60の第2端92を矢印86で示される方向へ移動させて、第2端92を第2軸受け72の軸孔65に挿通させる。これにより、貫通孔67からカバー本体75の外側へ露出されている軸60の第1端91がカバー本体75の中央側へ移動される。上述のように、軸60の長さは、離隔距離Aよりも長く且つ離隔距離Bよりも若干短く設定されている(図7参照)。このため、軸60の第2端92が軸孔65に挿通されることによって、軸60の第1端92がカバー本体75の外側から貫通孔67を介して軸孔64内に配置される。これにより、軸60の第1端91が第1軸受け71の軸孔64に支持され、且つ軸60の第2端92が第2軸受け72の軸孔65に支持される。これにより、ADFカバー70の組み立てが完了する。
なお、軸受け71,72に組み付けられた軸60は、圧縮コイルバネ62によって付勢されている。このため、軸60の第1端91側が壁98(図5参照)側へ移動するとともに、軸60の第2端92側が壁90(図6参照)側へ移動する。その結果、軸60が第1位置に配置された状態(図7参照)が維持される。
ところで、軸60の第1端91を貫通孔67に挿通させることによって、軸60を軸受け71,72から外すことも可能である。このため、軸60が容易に外れないように、貫通孔67に蓋100(本発明の蓋の一例、図16参照)が取り付けられてもよい。蓋100は、第1部位101及び第2部位102を有している。第2部位102は、蓋100の取っ手として使用される。蓋100は、第2部位102が把持されて側壁74に対して着脱される。したがって、第2部位102の形状は、特に限定されるものではない。第1部位101は、貫通孔67に嵌め込まれる部分である。このため、第1部位101は、貫通孔67を形成する側壁74と合致する大きさ及び形状に形成されている。図16の矢印105で示されるように、蓋100をカバー本体75の内側から貫通孔67へ向けて移動させ、第1部位101を貫通孔67に嵌め込む。これにより、貫通孔67が蓋100で封止される。
[本実施形態の作用効果]
以上説明したように、軸60の第1端91を軸孔64及び貫通孔67に挿通させてから第2端92を軸孔65に挿通させることにより、第1軸受け71及び第2軸受け72に軸60を容易に組み付けることができる。このように、第1軸受け71及び第2軸受け72に対して容易に軸60を組み付けることができるので、第1軸受け71及び第2軸受け72の高さを低く設定してADF28を薄型化することができる。なお、軸60は、常時は圧縮コイルバネ62の付勢力によって第1位置に配置されている。このため、軸60は、第1当接部66及び第2当接部87によって軸線方向49への移動が規制されている。これにより、第1軸受け71及び第2軸受け72から軸60が容易に外れることが防止される。
また、本実施形態では、軸60は、第1位置と第2位置とのいずれの位置に配置された状態においても、軸線方向49へ移動された場合に第2当接部87に当接する。このため、第2位置に配置された軸60は、軸線方向49の一方にのみ移動可能である。したがって、貫通孔67が軸60の両側に設けられている場合に比べて、第1軸受け71及び第2軸受け72から軸60がより外れにくくなっている。
また、本実施形態では、軸60が組み付けられた後は、貫通孔67に蓋100が取り付けられて貫通孔67が封止される。これにより、意図せず第1軸受け71及び第2軸受け72から軸60が外れることが防止される。
なお、本実施形態では、軸受け71,72から軸60が容易に外れないように、図11に示されるように、貫通孔67が第2位置に配置された軸60の第2端92よりも内面68側の位置に設けられている形態について説明した。ただし、貫通孔67の位置はこれに限定されるものではない。すなわち、貫通孔67は、第2位置に配置された軸60を撓ませることなく挿通させることができる位置に設けられていてもよい。
また、本実施形態では、本発明の退避部が貫通孔67である形態について説明した。ただし、本発明の退避部は貫通孔67に限定されるものではない。すなわち、例えば、軸60の第1端91が軸線方向49へ移動可能な溝が本発明の退避部として第1軸受け71の基端部に設けられていてもよい。
また、本実施形態では、第1軸受け71と第1軸止め81とが一体に形成されている形態について説明したが、第1軸受け71と第1軸止め81とは、軸線方向49へ離隔されていてもよい。
また、本実施形態では、第2軸受け72と第2軸止め82とが軸線方向49に対して離隔されている形態について説明したが、第2軸受け72と第2軸止め82とは、一体に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、ADFカバー70のカバー本体75に第1軸受け71及び第2軸受け72が設けられている形態について説明した。ただし、第1軸受け71及び第2軸受け72の位置はこれに限定されるものではく、例えば原稿カバー15やプリンタ部12に設けられていてもよい。
また、本実施形態では、本発明のシート搬送装置がADF28に適用された形態について説明したが、本発明のシート搬送装置は、例えばプリンタ部12における手差しトレイから記録用紙(本発明のシートの一例)を搬送する搬送手段に適用されてもよい。
図1は、複合機10の外観構成を示す斜視図である。 図2は、ADF28の概略構成を示す模式図である。 図3は、ADFカバー70の内面68側を示す斜視図である。 図4は、ADFカバー70の分解斜視図である。 図5は、図4におけるV部の拡大図である。 図6は、図4におけるVI部の拡大図である。 図7は、ADFカバー70の縦断面図であり、軸60が第1位置に配置された状態を示す。 図8は、ADFカバー70の縦断面図であり、軸60が第2位置に配置された状態を示す。 図9は、図7におけるIX部の拡大図である。 図10は、図7におけるX部の拡大図である。 図11は、図8におけるXI部の拡大図である。 図12は、図8におけるXII部の拡大図である。 図13は、ADFカバー70の分解断面図であり、軸60の第1端91が軸孔64及び貫通孔67に挿通される様子を示す。 図14は、ADFカバー70の分解断面図であり、軸60の第2端92側が内面68へ向けて回動される様子を示す。 図15は、ADFカバー70の分解断面図であり、軸60の第2端92が軸孔65に挿通される様子を示す。 図16は、貫通孔67付近を示すADFカバー70の拡大斜視図であり、側壁74に蓋100が取り付けられる様子を示す。
符号の説明
28・・・自動原稿搬送装置(本発明のシート搬送装置の一例)
55・・・搬送ローラ(本発明のローラの一例)
60・・・軸
62・・・圧縮コイルバネ(本発明の弾性部材の一例)
64,65・・・軸孔
67・・・貫通孔(本発明の退避部の一例、本発明の貫通孔に相当)
70・・・ADFカバー(本発明の軸支持装置の一例)
71・・・第1軸受け(本発明の軸受け部材の一例)
72・・・第2軸受け(本発明の軸受け部材の一例)
75・・・カバー本体(本発明のカバー部材の一例)
81・・・第1軸止め(本発明の第1軸止め部材の一例)
82・・・第2軸止め(本発明の第2軸止め部材の一例)
87・・・第2当接部
91・・・第1端
92・・・第2端
100・・・蓋

Claims (4)

  1. 軸と、
    上記軸が挿通され、当該軸を上記軸の軸線方向に交差する交差方向における第1位置と上記交差方向において上記第1位置と異なる第2位置とに移動可能に支持する軸孔を有する軸受け部材と、
    上記軸を上記交差方向において上記第2位置側から上記第1位置側へ付勢する弾性部材と、
    上記第1位置における上記軸に当接して、当該軸を軸線方向に対して位置決めする第1当接部、及び上記交差方向において上記第1当接部よりも上記第2位置側に設けられ、上記第2位置における上記軸を軸線方向へ移動可能とする退避部を有する第1軸止め部材と、を具備し、
    筐体の一部をなすカバー部材に上記軸受け部材が設けられ、上記軸に支持された従動ローラとともに回転される搬送ローラによりシートを搬送するものであり、
    上記退避部が、上記カバー部材に設けられた貫通孔であり、当該貫通孔を封止する蓋が着脱可能に設けられたシート搬送装置。
  2. 上記第1軸止め部材が、上記軸の第1端側に設けられ、
    上記第1位置及び上記第2位置における上記軸に当接して、当該軸を軸線方向に対して位置決めする第2当接部を有する第2軸止め部材が、上記軸の第2端側に設けられた請求項1に記載のシート搬送装置
  3. 一対の上記軸受け部材が、上記軸の第1端側及び第2端側にそれぞれ設けられた請求項2に記載のシート搬送装置
  4. 上記軸は、上記交差方向において撓むように構成されており、
    上記退避部は、上記交差方向において上記第1位置側から上記第2位置側へ撓んだ上記軸を上記軸線方向へ移動可能とする請求項1から3のいずれかに記載のシート搬送装置
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