JP2534431B2 - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JP2534431B2
JP2534431B2 JP5038729A JP3872993A JP2534431B2 JP 2534431 B2 JP2534431 B2 JP 2534431B2 JP 5038729 A JP5038729 A JP 5038729A JP 3872993 A JP3872993 A JP 3872993A JP 2534431 B2 JP2534431 B2 JP 2534431B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば画像形成装置の
スタッカ部に設けられる用紙搬送装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば連続紙の表面に画像を形
成する画像形成装置においては、転写部および定着部を
通過した連続紙をスタッカテーブルの上方位置まで搬送
するとともに、この連続紙をスタッカテーブル上に折り
畳んで積載するためのスタッカ部が設けられている。こ
のスタッカ部は、通常、搬送されてくる連続紙を案内す
るため前記定着部の下流側に配設される上下の用紙ガイ
ドと、これら用紙ガイドに沿って連続紙を挟持して搬送
するための駆動ローラとピンチローラとよりなる用紙搬
送手段と、前記用紙ガイドの下流端に配置され、これら
用紙ガイドに沿って搬送される連続紙を左右に揺動させ
て前記スタッカテーブル上に積載するスインガーとを備
えたものとされている。ここで、前記用紙搬送手段は、
用紙ガイドの上流側と下流側とにそれぞれ連続紙の幅方
向に沿って複数組ずつ設置されており、これら各用紙搬
送手段により連続紙に所要の張力を付与しつつその連続
紙の搬送がなされるようになっている。
【0003】前述のような用紙搬送手段としては、搬送
される連続紙の厚みに応じてその連続紙の搬送を的確に
行うために、ピンチローラの押し付け圧を例えば強弱2
段階に切り替えるための切替機構を設けるようにしたも
のが一般に知られている。またこのような切替機構とし
て、一つのレバーの切り替え操作によって上流側および
下流側の双方のピンチローラを連動して作動させること
により、各ピンチローラの押し付け圧を同時に調整でき
るようにしたものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な画像形成装置においては、用紙搬送手段による用紙の
搬送途中に紙詰まり(いわゆるジャム)を発生すること
がある。そのため、スタッカ部の所要部には開閉扉を設
け、紙詰まり発生時にはこの開閉扉を開放して詰まった
紙を除去できるようにすることが望ましい。また、この
ような開閉扉は、単にスタッカ部の所要部を外部に開放
するというだけでなく、この開放動作に連動して前記用
紙搬送手段のピンチローラを駆動ローラから大きく分離
させることができれば、紙詰まりへの対処についての装
置の利便性がより向上する。
【0005】そこで、前述のような上流側および下流側
の双方のピンチローラの連動切替機構と紙詰まり時にお
ける装置開放機構とを組み合わせることが考えられる。
しかしながら、これら両方の機構を併せ持つような用紙
搬送装置を得ようとする場合に、これら両方の機構を単
に組み合わせたのでは、紙詰まり時の装置開放動作によ
って連動切替機構が作動されて例えばその連動切替機構
を操作するための操作レバーが誤動作によりセット位置
から動いてしまうなどの不具合が発生する。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、操作レバーの誤動作などの不具合
を招くことなく、用紙搬送路の上流側および下流側のピ
ンチローラの連動切替機構と紙詰まり時の装置開放機構
とを併せ持つことのできる用紙搬送装置を得ることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る用紙搬送装置は、図1の発明原理図に
示されているように、用紙搬送路(1)の上流側に設け
られ第1の駆動ローラ(2)と第1のピンチローラ
(3)とを有する第1の用紙搬送手段(4)と、前記用
紙搬送路(1)の下流側に設けられ第2の駆動ローラ
(5)と第2のピンチローラ(6)とを有する第2の用
紙搬送手段(7)と、前記第1のピンチローラ(3)に
作動連結されその第1のピンチローラ(3)の前記第1
の駆動ローラ(2)に対する押圧力を切り替える第1の
押圧力切替手段(8)と、前記第2のピンチローラ
(6)に作動連結されその第2のピンチローラ(6)の
前記第2の駆動ローラ(5)に対する押圧力を切り替え
る第2の押圧力切替手段(9)と、これら第1の押圧力
切替手段(8)および第2の押圧力切替手段(9)のう
ちのいずれか一方の押圧力切替手段を操作する切替操作
手段(10)と、この切替操作手段(10)の切り替え
操作に連動して前記第1の押圧力切替手段(8)および
第2の押圧力切替手段(9)のうちの他方の押圧力切替
手段を作動させる連動作動手段(11)とを備え、前記
一方の押圧力切替手段は、前記他方の押圧力切替手段が
その押圧力切替手段に係るピンチローラとそのピンチロ
ーラに対向する駆動ローラとの間隔を大きく開放する位
置に移動されるときその移動前の前記切替操作手段(1
0)の操作位置を保持する位置保持機構(12)を有し
ていることを特徴とするものである。
【0008】前記第1の押圧力切替手段(8)および第
2の押圧力切替手段(9)は、回動軸に一体に設けられ
るカムと、このカムに押圧されて回動する回動部材と、
この回動部材により引張力を付与されてピンチローラの
駆動ローラに対する押圧力を変更するコイルばねとを備
えたものとすることができる。
【0009】また、前記切替操作手段(10)は、前記
第2の押圧力切替手段(9)のカム軸に一体に設けられ
る切替レバーとすることができる。また、この切替操作
手段(10)は、搬送される用紙の厚みに応じて前記第
1のピンチローラ(3)の第1の駆動ローラ(2)に対
する押圧力と前記第2のピンチローラ(6)の第2の駆
動ローラ(5)に対する押圧力とをそれぞれ強弱2段階
に切り替える2つの切替位置と、これら第1のピンチロ
ーラ(3)の第1の駆動ローラ(2)に対する押圧力と
前記第2のピンチローラ(6)の第2の駆動ローラ
(5)に対する押圧力とをそれぞれ解除するリリース位
置との3つの位置を保持し得るものとするのがよい。
【0010】さらに、前記連動作動手段(11)は、前
記第1の押圧力切替手段(8)のカム軸と前記第2の押
圧力切替手段(9)のカム軸とをベルトおよびギアから
なる動力伝達機構を介して連結するものとするのが好適
である。
【0011】また、前記位置保持機構(12)は、前記
他方の押圧力切替手段のカムを角張った形状にしてその
カムと前記回動部材との摩擦力により前記切替操作手段
(10)の操作位置を保持するものとするのが好適であ
る。
【0012】なお、この用紙搬送装置は、連続紙を記録
媒体とする画像形成装置における定着部の下流側に設け
るのがよい。
【0013】
【作用】例えば連続紙のような用紙は、用紙搬送路
(1)の上流側および下流側にそれぞれ設けられている
第1の駆動ローラ(2)と第1のピンチローラ(3)と
の間および第2の駆動ローラ(5)と第2のピンチロー
ラ(6)との間に挟持されることによりこの用紙搬送路
(1)の上流側から下流側へ向けて搬送される。搬送さ
れる用紙の厚みに応じて各ピンチローラ(3)(6)の
各駆動ローラ(2)(5)に対する押圧力を変える際に
は、例えば切替レバーのような切替操作手段(10)に
より例えば第2の押圧力切替手段(9)を操作すると、
この操作によって第2のピンチローラ(6)の第2の駆
動ローラ(5)に対する押圧力が切り替えられるととも
に、この第2の押圧力切替手段(9)に連動作動手段
(11)を介して作動連結されている第1の押圧力切替
手段(8)が操作されて第1のピンチローラ(3)の第
1の駆動ローラ(2)に対する押圧力が切り替えられ
る。また、この用紙搬送路(1)内に紙詰まりが発生し
た場合には、前記第1の押圧力切替手段(8)を第1の
ピンチローラ(3)と第1の駆動ローラ(2)との間隔
を大きく開放する位置に移動させると、位置保持機構
(12)によってその移動前の切替操作手段(10)の
操作位置が保持され、それによってこの紙詰まり処理時
に連れ回りによりこの切替操作手段(10)がセット位
置からずれるのを防ぐことができる。
【0014】前記切替操作手段(10)を、各ピンチロ
ーラ(3)(6)の押圧力を解除するリリース位置をも
保持し得るものとすると、このリリース位置において各
ピンチローラ(3)(6)の各駆動ローラ(2)(5)
に対する押圧力が同時に解除され、紙詰まり時の処理が
よりスムーズに行われる。
【0015】
【実施例】次に、本発明による用紙搬送装置の具体的実
施例について、図面を参照しつつ説明する。
【0016】図2には本発明の一実施例に係る用紙搬送
装置の正面方向断面図が、図3には図2のA矢視図が、
図4には図2のB矢視図がそれぞれ示されている。この
実施例の用紙搬送装置は、画像形成装置の定着部の下流
側に配設されてその定着部を通過した連続紙21をスタ
ッカテーブルの上方位置まで搬送するものであって、連
続紙21を水平方向から鉛直下方に向かう用紙搬送路に
沿って案内するために、第1の上ガイド22a,第2の
上ガイド22b,第3の上ガイド22cおよび第4の上
ガイド22dと、第1の下ガイド23a,第2の下ガイ
ド23bおよび第3の下ガイド23cとを備えている。
ここで、第1の上ガイド22aは後述の支持フレーム3
1の一部をなし、また第3の上ガイド22cは後述の支
持フレーム44の一部をなしている。前記用紙搬送路に
は、第1の下ガイド23aの下方からこの用紙搬送路内
に突出するように第1の駆動ローラ24が設けられると
ともに、第2の下ガイド23bと第3の下ガイド23c
との間の下方(側方)からこの用紙搬送路内に突出する
ように第2の駆動ローラ25が設けられ、さらに第1の
下ガイド23aと第2の下ガイド23bとの間の下方か
らこの用紙搬送路内に突出するようにガイドローラ26
が設けられている。そして、各駆動ローラ24,25の
対向位置には、第1のピンチローラユニット27および
第2のピンチローラユニット28がそれぞれ配設されて
いる。
【0017】第1のピンチローラユニット27は、画像
形成装置の本体フレーム29(図3参照)に対し支軸3
0の周りに約90°の角度範囲にわたって回動可能に設
けられる支持フレーム31を有している。この支持フレ
ーム31には搬送される連続紙21の幅方向に向けて支
軸32が支持され、この支軸32には所定間隔毎に9個
のレバー33が垂直面内で回動可能に支持されている。
これら各レバー33の一端部には、前記第1の駆動ロー
ラ24に対向する各2個ずつのピンチローラ34が取り
付けられ、これらピンチローラ34と第1の駆動ローラ
24との間に連続紙21を挟み付けることによりその連
続紙21が下流側へ向けて搬送される。また、これらレ
バー33の上方には、一端部を支持フレーム31に支軸
35で回動可能に支持される回動板36が設けられ、こ
の回動板36の他端部とこれら各レバー33の他端部と
の間にはそれぞれコイルばね37が張設されている。ま
た、前記レバー33と回動板36との間には支持フレー
ム31にカム軸38が回転可能に支持され、このカム軸
38には第1のカム39が取り付けられている。ここで
この第1のカム39は、図5(a)に示されているよう
に、カム軸38の中心からの距離が小さく互いに連続す
る第1の円弧面部39aおよび第2の円弧面部39b
と、この第2の円弧面部39bに連続するとともにカム
軸38の中心からの距離が大きい第3の円弧面部39c
とを有する全体として卵形の断面形状とされている。前
記カム軸38は、その端部に設けられているギヤ40が
支軸30の端部に設けられているギヤ41と中間ギヤ4
2を介して噛合することにより回転駆動される。なお、
図2において符号43で示されているのは、支持フレー
ム31を支軸30の周りに回動させたときにその支持フ
レーム31の所定角度(約90°)以上の回動を規制す
るストッパである。
【0018】また、前記第2のピンチローラユニット2
8は、本体フレーム29に固定される支持フレーム44
を有している。この支持フレーム44には搬送される連
続紙21の幅方向に向けて支軸45が支持され、この支
軸45には第1のピンチローラユニット27と同様所定
間隔毎に9個のレバー46が垂直面内で回動可能に支持
されている。これら各レバー46の一端部(上端部)に
は、前記第2の駆動ローラ25に対向する各2個ずつの
ピンチローラ47が取り付けられ、これらピンチローラ
47と第2の駆動ローラ25との間に連続紙21を挟み
付けることによりその連続紙21が下流側へ向けて搬送
される。また、これらレバー46の側方(図2で左方)
には、一端部を支持フレーム44に支軸48で回動可能
に支持される回動板49が設けられ、この回動板49の
他端部(下端部)とこれら各レバー46の他端部(下端
部)との間にはそれぞれコイルばね50が張設されてい
る。また、前記レバー46と回動板49との間には支持
フレーム44にカム軸51が回転可能に支持され、この
カム軸51には第2のカム52が取り付けられるととも
に、その装置前面側の端部に切替レバー53が取り付け
られている。ここで第2のカム52は、図5(b)に示
されているように、カム軸51の中心からの距離が小さ
く互いに略直交するように配置されている第1の平面部
52aおよび第2の平面部52bと、この第2の平面部
52bに対して90°より若干小さい角度で配置される
とともにカム軸51の中心からの距離が大きい第3の平
面部52cとを有するものとされている。また切替レバ
ー53は、180°の角度範囲で回動されることにより
普通紙,厚紙およびリリースの3つの位置を選択可能と
されている。
【0019】また、前述の支軸30とカム軸51とには
それぞれプーリ54,55が設けられ、これらプーリ5
4,55と第2の駆動ローラ25側に配設されているテ
ンションプーリ56との間にはベルト57が懸回されて
いる。こうして切替レバー53の回動操作により第2の
ピンチローラユニット28のカム軸51が回転される
と、この回転はプーリ55およびベルト57を介してプ
ーリ54に伝達され、さらにこのプーリ54の回転は、
ギヤ41,42,40を介して第1のピンチローラユニ
ット27のカム軸38に伝達される。
【0020】次に、前述の構成からなる用紙搬送装置の
動作について図6乃至図8を参照しながら説明する。図
2に示されているように切替レバー53が下向きの普通
紙搬送位置にセットされている状態においては、第2の
カム52はその第2の平面部52bが回動板49の側面
に当接することにより、各コイルばね50の弾性力によ
って各ピンチローラ47が普通紙を搬送するための所定
の押圧力で第2の駆動ローラ25に押し付けられてい
る。一方、第1のカム39はその第2の円弧面部39b
が回動板36の下面に当接することにより、各コイルば
ね37の弾性力によって各ピンチローラ34が普通紙を
搬送するための所定の押圧力で第1の駆動ローラ24に
押し付けられている。
【0021】この状態において搬送すべき用紙21が厚
紙に変更される際には、切替レバー53を反時計方向に
90°回動操作して図6に示されているような厚紙搬送
位置にセットする。そうすると、この切替レバー53の
回動に伴ってカム軸51が回転され、第2のカム52の
第3の平面部52cによって回動板49が時計方向に押
圧されて各コイルばね50が引っ張られることにより、
各ピンチローラ47の第2の駆動ローラ25に対する押
圧力が紙厚に応じた所定圧に強められる。またこのよう
に第2のピンチローラユニット28のカム軸51が回転
されると、この回転はプーリ55およびベルト57を介
してプーリ54に伝達され、さらにこのプーリ54の回
転は、ギヤ41,42,40を介して第1のピンチロー
ラユニット27のカム軸38に伝達される。そのため第
1のカム39は反時計方向に90°回転され、その第3
の円弧面部39cによって回動板36が時計方向に押圧
されて各コイルばね37が引っ張られることにより、各
ピンチローラ34の第1の駆動ローラ24に対する押圧
力が前記各ピンチローラ47と同等の所定圧に強められ
る。
【0022】一方、紙詰まり時において各ピンチローラ
34,47の各駆動ローラ24,25に対する押圧を解
除したい場合には、切替レバー53を時計方向に普通紙
搬送位置から90°(厚紙搬送位置から180°)回動
操作して図7に示されているリリース位置にセットす
る。そうすると、第2のカム52は、その第1の平面部
52aが回動板49の側面に当接するとともに第3の平
面部52cが各レバー46の他端部(下端部)側に当接
してそれらレバー46を押圧するため、各ピンチローラ
47が第2の駆動ローラ25から離れて用紙21の挟持
状態が解除される。またこれに連動して、第1のカム3
9は、その第1の円弧面部39aが回動板36の下面に
当接するとともに第3の円弧面部39cが各レバー33
の他端部側に当接してそれらレバー33を押圧するた
め、各ピンチローラ34が第1の駆動ローラ24から離
れて用紙21の挟持状態が解除される。
【0023】また、第1のピンチローラユニット27の
近傍に詰まった用紙21を除去する際には、例えば図2
の普通紙搬送状態から図8に示されているように第1の
ピンチローラユニット27を支軸30を中心として上方
へ約90°回動させて用紙搬送路の上部を外部に開放す
る。そうすると、支持フレーム31に取り付けられてい
る中間ギヤ42およびカム軸38に取り付けられている
ギヤ40が支持フレーム31と一体となって上方へ回動
されるため、これら中間ギヤ42およびギヤ40が回転
され、それによって第1のカム39がリリース位置まで
回転されて各レバー33がリリース位置まで回動され
る。このとき支軸30に取り付けられているギヤ41は
中間ギヤ42によって回転されようとするが、その回転
は第2のカム52の第2の平面部52bと回動板49の
側面との間の摩擦力によって阻止される。したがって、
切替レバー53は第1のピンチローラユニット27の上
方への回動によって連れ回りすることはなく、開放動作
前のセット位置を保持する。また、この第1のピンチロ
ーラユニット27を開放位置から元の位置に戻す際に
は、前述とは逆の動作によって第1のカム39および各
レバー33は元の位置に復帰し、これに対して第2のカ
ム52および切替レバー53はセット位置を保持してい
る。なお、図6に示されている厚紙搬送状態から第1の
ピンチローラユニット27を開放操作する場合にも、前
述と同様の動作によって切替レバー53はセット位置を
保持するものである。
【0024】このように本実施例によれば、第1のカム
39を滑らかな卵形の曲線形状にするとともに第2のカ
ム52を角張った形状にすることにより、紙詰まり処理
時に装置開放動作を行っても第2のカム52のカム軸5
1に取り付けられている切替レバー53の操作位置をセ
ット位置に保持させることができる。
【0025】なお、本実施例における第1の駆動ローラ
24は本発明における第1の駆動ローラ(2)に、ピン
チローラ34は第1のピンチローラ(3)に、第2の駆
動ローラ25は第2の駆動ローラ(5)に、ピンチロー
ラ47は第2のピンチローラ(6)に、第1のカム3
9,回動板36,コイルばね37等は第1の押圧力切替
手段(8)に、第2のカム52,回動板49,コイルば
ね50等は第2の押圧力切替手段(9)に、切替レバー
53は切替操作手段(10)に、プーリ54,55,テ
ンションプーリ56,ベルト57,ギヤ40,41,中
間ギヤ42等は連動作動手段(11)に、第2のカム5
2のカム形状は位置保持機構(12)にそれぞれ対応す
る。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、一つの操作レバーの操作によって複数個のピンチ
ローラの駆動ローラに対する押圧力を紙厚に応じて切替
作動することができるとともに、紙詰まりに際して一方
のピンチローラを駆動ローラから大きく離間させて装置
開放動作を行った場合にも操作レバーがセット位置から
連れ回りによって回動するのを防ぐことができる。した
がって、信頼性をより向上させた用紙搬送装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による用紙搬送装置の原理構成を示す発
明原理図
【図2】本発明の一実施例に係る用紙搬送装置の正面方
向断面図
【図3】図2のA矢視図
【図4】図2のB矢視図
【図5】本発明の一実施例に係る用紙搬送装置に用いら
れるカムの形状を示す図
【図6】本発明の一実施例に係る用紙搬送装置の動作説
明図
【図7】本発明の一実施例に係る用紙搬送装置の動作説
明図
【図8】本発明の一実施例に係る用紙搬送装置の動作説
明図
【符号の説明】
1 用紙搬送路 2,24 第1の駆動ローラ 3 第1のピンチローラ 4 第1の用紙搬送手段 5,25 第2の駆動ローラ 6 第2のピンチローラ 7 第2の用紙搬送手段 8 第1の押圧力切替手段 9 第2の押圧力切替手段 10 切替操作手段 11 連動作動手段 12 位置保持機構 21 用紙 22a〜22d 上ガイド 23a〜23c 下ガイド 27 第1のピンチローラユニット 28 第2のピンチローラユニット 30 支軸 33,46 レバー 34,47 ピンチローラ 36,49 回動板 39 第1のカム 40,41 ギヤ 42 中間ギヤ 52 第2のカム 53 切替レバー 54,55 プーリ 57 ベルト

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙搬送路(1)の上流側に設けられ第
    1の駆動ローラ(2)と第1のピンチローラ(3)とを
    有する第1の用紙搬送手段(4)と、前記用紙搬送路
    (1)の下流側に設けられ第2の駆動ローラ(5)と第
    2のピンチローラ(6)とを有する第2の用紙搬送手段
    (7)と、前記第1のピンチローラ(3)に作動連結さ
    れその第1のピンチローラ(3)の前記第1の駆動ロー
    ラ(2)に対する押圧力を切り替える第1の押圧力切替
    手段(8)と、前記第2のピンチローラ(6)に作動連
    結されその第2のピンチローラ(6)の前記第2の駆動
    ローラ(5)に対する押圧力を切り替える第2の押圧力
    切替手段(9)と、これら第1の押圧力切替手段(8)
    および第2の押圧力切替手段(9)のうちのいずれか一
    方の押圧力切替手段を操作する切替操作手段(10)
    と、この切替操作手段(10)の切り替え操作に連動し
    て前記第1の押圧力切替手段(8)および第2の押圧力
    切替手段(9)のうちの他方の押圧力切替手段を作動さ
    せる連動作動手段(11)とを備え、前記一方の押圧力
    切替手段は、前記他方の押圧力切替手段がその押圧力切
    替手段に係るピンチローラとそのピンチローラに対向す
    る駆動ローラとの間隔を大きく開放する位置に移動され
    るときその移動前の前記切替操作手段(10)の操作位
    置を保持する位置保持機構(12)を有していることを
    特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の押圧力切替手段(8)および
    第2の押圧力切替手段(9)は、回動軸に一体に設けら
    れるカムと、このカムに押圧されて回動する回動部材
    と、この回動部材により引張力を付与されてピンチロー
    ラの駆動ローラに対する押圧力を変更するコイルばねと
    を備えている請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記切替操作手段(10)は、前記第2
    の押圧力切替手段(9)のカム軸に一体に設けられる切
    替レバーである請求項2に記載の用紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記切替操作手段(10)は、搬送され
    る用紙の厚みに応じて前記第1のピンチローラ(3)の
    第1の駆動ローラ(2)に対する押圧力と前記第2のピ
    ンチローラ(6)の第2の駆動ローラ(5)に対する押
    圧力とをそれぞれ強弱2段階に切り替える2つの切替位
    置と、これら第1のピンチローラ(3)の第1の駆動ロ
    ーラ(2)に対する押圧力と前記第2のピンチローラ
    (6)の第2の駆動ローラ(5)に対する押圧力とをそ
    れぞれ解除するリリース位置との3つの位置を保持し得
    るものとされている請求項1乃至3のうちのいずれかに
    記載の用紙搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記連動作動手段(11)は、前記第1
    の押圧力切替手段(8)のカム軸と前記第2の押圧力切
    替手段(9)のカム軸とをベルトおよびギアからなる動
    力伝達機構を介して連結するものである請求項2乃至4
    のうちのいずれかに記載の用紙搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記位置保持機構(12)は、前記他方
    の押圧力切替手段のカムを角張った形状にしてそのカム
    と前記回動部材との摩擦力により前記切替操作手段(1
    0)の操作位置を保持するものとされている請求項2乃
    至5のうちのいずれかに記載の用紙搬送装置。
  7. 【請求項7】 連続紙を記録媒体とする画像形成装置に
    おける定着部の下流側に設けられる請求項1乃至6のう
    ちのいずれかに記載の用紙搬送装置。
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