JPH03195662A - スイッチバック装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は両面複写が可能な複写機の用紙搬送部等に利用
されるスイッチバック装置に関するものである。

従来の技術 近年、各種のＯＡ機器が高機能化しており、例えば、両
面複写が可能な複写機なども実用化されている。このよ
うな機能を実現するためには機器内部で用紙を反転させ
る必要があり、これを実施する機構の一つとしてはスイ
ッチバック装置が存している。

そこで、このようなスイッチバック装置として米国特許
第３９４４２１２号に開示されたものを第一の従来例と
して第５図に基づいて説明する。このスイッチバック装
置１では、周面がゴム材等で外装されて駆動装置（図示
せず）が連結された駆動ローラ２に、各々従動回転する
従動給紙ローラ３と従動排紙ローラ４とが上下から対向
配置されている。

そして、給紙部５から前記ローラ２，３間に至る給紙路
６と前記ローラ２．４間から排紙部７に至る排紙路８と
が、各々対向配置された平板等からなる給紙路形成部材
９と排紙路形成部材ｌＯとで形成され、これらの部材９
，１０と同様なスイッチバック路形成部材１１により前
記給紙路６と前記排紙路８との各々に連続するスイッチ
バック路１２が形成されている。そして、このスイッチ
バック路１２には、その周面１３の一部に平面部１４が
形成されて駆動装置（図示せず）に連結された異形ロー
ラ１５と従動回転するガイドローラ１６とが対向配置さ
れた用紙逆送器１７が配置されている。また、前記給紙
路６から前記スイッチバック路１２に至る部分には用紙
センサ１８が各々配置されている。

このような構成において、このスイッチバック装置１で
は、給紙部５から給紙路６に供給された用紙１９は、各
ローラ２，３の搬送力でスイッチバック路１２に搬送さ
れ、用紙逆送器１７の搬送力で移動方向が逆転されて各
ローラ２，４の搬送力で排紙路８から排紙部７に搬送さ
れる。なお、用紙１９が給紙路６からスイッチバック路
１２内に移動する時は、図示するように、用紙逆送器１
７の異形ローラ１５は平面部１４がスイッチバック路１
２に向いてガイドローラ１６との間に間隙を形成するよ
うになっており、この間隙を慣性で移動する用紙１９の
後縁部が用紙センサ１８で検知されると用紙逆送器１７
が駆動される。このようにすることで、ローラ２，３間
の搬送力で給紙路６からスイッチバック路Ｉ２に移動す
る用紙１９と、事前にスイッチバック路１２内に搬送さ
れてローラ２，４間の搬送力で排紙路８内に移動する用
紙１９とが擦れ違うことが可能である。従って、このス
イッチバック装置１は、例えば、正逆回転するローラ対
で用紙１９を常時保持して正逆搬送する用紙逆送器（図
示せず）を設けたものに比すると、用紙１９のスイッチ
バック動作を高速に連続させることができる。

だが、このように用紙１９をローラ対で保持せずに移動
させると、第６図に例示するように、用紙に斜行が発生
しやすく好ましくない。

そして、このような課題を解決するものとしては特開昭
５８−２０７２４７号公報に開示された装置が存する。

そこで、この装置をスイッチバック装置の第二の従来例
として第７図に基づいて説明する。

このスイッチバック装置２０では、用紙センサ１８が給
紙路６上のローラ２，３に近接する位置に設けられ、二
連のローラ２〜４と用紙逆送器１７との間隔が用紙１９
の最小長より短くなっている。また、用紙逆送器１７の
異形ローラ１５は正逆回転可能になっている。

このような構成において、このスイッチバック装置２０
では、給紙路６からスイッチバック路１２に移動する用
紙１９の後縁部がローラ２，３間から離脱するタイミン
グが離脱直前に用紙センサ１８により検知されると用紙
逆送器１７が駆動される。また、スイッチバック路１２
がら排紙路８に移動する用紙１９の前縁部がローラ２，
４間に至ると、これに同期して用紙逆送器１７は異形ロ
ーラ１５の平面部１４がガイドローラ１６に対向した状
態で停止する。従って、このスイッチバック装置２０で
は、移動する用紙１９は常時いずれかのローラ対間に保
持されて確実に搬送され、しかも、ローラ２〜４の搬送
力で用紙１９が移動する間は用紙逆送器１７は間隙を形
成した状態になっているので、二方向に移動する用紙１
９がスイッチバック路１２内で擦れ違うことが可能で高
速動作も実行できる。

ここで、このスイッチバック装置２０は、複写機（図示
せず）内で転写用の用紙１９を反転させる機構として使
用することを前提としており、この場合、排紙部７に位
置する転写部（図示せず）と排紙部７との動作の同期を
調整する必要がある。

そこで、このスイッチバック装置２０を実施する場合は
、例えば、第８図に示すように、排紙路８には空間２１
を形成すると共に一対のレジストローラ２２，２３を配
置等することになる。この場合、ローラ２，４の搬送力
で移動する用紙１９を停止状態の前記レジストローラ２
２，２３に押圧して空間２１内で湾曲させ、この状態で
各ローラ２，４，２２．２３を停止させ、転写部の動作
に同期して各ローラ２，４，２２，２３を駆動すること
で、用紙の微小な斜行を補正すると共に転写に適したタ
イミングで用紙１９の排出が行なわれる。

発明が解決しようとする課題 上述のようなスイッチバック装置２０は、用紙１９を常
時いずれかのローラ対で保持して搬送するので用紙に斜
行が発生しにくく、第８図に例示したような構造とする
ことで、両面複写が可能な複写機等の高機能化に寄与す
ることができる。

だが、例示したような構造では、用紙１９を排紙路８の
空間２１内で湾曲させて転写部の作動に対して待機して
いる時に駆動ローラ２も停止するので、給紙路６からス
イッチバック路１２への用紙搬送も中断されることにな
り、スイッチバック装置２０の作業が遅滞することにな
る。しかも、このスイッチバック装置２０では、駆動ロ
ーラ２は用紙１９を湾曲させた状態で停止するので、こ
れを実現するためのクラッチ機構や駆動制御機構を要し
ており、装置が大型化複雑化して生産性が低下している
。

課題を解決するための手段 駆動装置が軸部に連結されて回転自在な駆動ローラに各
々従動回転する従動給紙ローラと従動排紙ローラとが対
向配置され、給紙部から従動給紙ローラと駆動ローラと
の間に至る給紙路を形成する給紙路形成部材を備え、駆
動ローラと従動排紙ローラとの間から回転動作がタイミ
ング制御された一対のレジストローラ間に至る排紙路を
形成する排紙路形成部材を備え、給紙路と排紙路との各
々に連続するスイッチバック路を形成するスイッチバッ
ク路形成部材を備え、少なくとも一方には駆動装置が連
結された一対のガイドローラを離接自在に対向配置した
用紙逆送器がスイッチバック路中に配置されたスイッチ
バック装置において、従動給紙ローラに当接する給紙用
ローラ部が軸部に一体的に固定されると共に従動排紙ロ
ーラに当接する排紙用ローラ部は軸部にトルクリミッタ
を介して取付けられた駆動ローラを形成する。

作用 従動給紙ローラに当接する給紙用ローラ部が軸部に一体
的に固定されると共に従動排紙ローラに当接する排紙用
ローラ部は軸部にトルクリミッタを介して取付けられた
駆動ローラを形成したことにより、スイッチバック路に
対する給紙動作と排紙動作を同時に行なう駆動ローラの
給紙動作を停止させることなく排紙動作を停止させるこ
とができるので、この排紙動作を機器の動作に同期させ
るなどして停止させても用紙のスイッチバック搬送が遅
滞することがない。

実施例 本発明の実施例を第１図ないし第４図に基づいて説明す
る。なお、前述の従来例と同一の部分は同一の名称及び
符号を用いて説明も省略する。まず、本実施例のスイッ
チバック装置２４では、第１図に例示するように、駆動
ローラ２５の軸部２６に所定間隔で形成されて各々各従
動ローラ３゜４に当接する給紙用ローラ部２７と排紙用
ローラ部２８とが、一方は前記軸部２６に一体的に固定
されて他方はトルクリミッタ２９を介して取付けられた
構造となっている。ここで、この排紙用ローラ部２８に
一体的に設けられたトルクリミッタ２９は、第３図に例
示するように、前記軸部２６に取付けられたボス部３０
と弾性ゴム３１で外装された外輪部３２とが樹脂コイル
スプリング３３で連結して止め輪３４で保持した構造に
なっており、前記外輪部３２は加わるトルクが一定値以
上になるとボス部３０に対して空転するようになってい
る。なお、従動給紙ローラ３も軸部３５とローラ部３６
とを備えて軸受３７に取付けられたスプリング３８によ
り前記駆動ローラ２５に弾発保持されており、摩擦係数
が低い金属や樹脂等で前記排紙用ローラ部２８より幅狭
く形成された従動排紙ローラ４はリン青銅等のバネ材か
らなる支持部材３９により前記駆動ローラ２５に弾発保
持されている。

一方、スイッチバック路１２に形成された用紙逆送器４
０は、第２図に例示するように、リンク機構４１を介し
てソレノイド４２に連結されて揺動自在な従動回転する
ガイドローラ４３が、駆動装置（図示せず）が連結され
て正逆回転するガイドローラ４４に離接自在に対向した
構造となっている。

そして、このスイッチバック装置２４では、給紙部５に
は摩擦ローラ４５と摩擦板４６とからなる分離給紙装置
４７が形成されて複数の用紙１９が載置されている。さ
らに、給紙路６の末端には逆流防止弁４８が取付けられ
、この逆流防止弁４８とローラ３，２５の対向部との間
に用紙センサ１８が配置されている。

また、このスイッチバック装置２４では、用紙１９を湾
曲させる空間２１等がローラ４，２５問からレジストロ
ーラ２２，２３間に至る排紙路８に形成されておらず、
排紙路形成部材１０の間隙は２．０（ｎｖｎ）程度に設
定されて用紙１９に湾曲や座屈等が生じないようになっ
ている。そして、レジストローラ２２，２３の前方に位
置する排紙部７には感光ドラム４９と転写チャージャ（
図示せず）とが配置されて転写部が形成されている。

このような構成において、このスイッチバック装置２４
では、第４図（ａ）に例示するように、まず、分離給紙
装置４７が作動して積載された用紙１９から一枚の用紙
１９ａが給紙路６に供給され、この用紙１９ａは駆動ロ
ーラ２５と従動給紙ローラ３との各ローラ部２７，３６
間に挾持されて搬送され、用紙センサ１８と逆流防止弁
４８との部分を経てスイッチバック路１２に至る。そこ
で、このスイッチバック路１２に至った用紙１９ａは、
第４図（ｂ）に例示するように、用紙センサ１８の用紙
検知に対応して当接状態で回転する用紙逆送器４０のガ
イドローラ４３．４４によりスイッチバック路１２内を
進行して給紙路６内から離脱し、用紙センサ１８の用紙
検知終了に対応して用紙逆送器４０の搬送方向が逆転す
ることで逆流防止弁４８を経て排紙路８に向かう。なお
、このスイッチバック装置２４では、上記動作と同時に
次の用紙１９ｂが分離給紙装置４７で分離給紙されて給
紙路６内を搬送されている。そして、排紙路８に至った
用紙１９ａは、第４図（Ｃ）に例示するように、駆動ロ
ーラ２５の排紙用ローラ部２８と従動排紙ローラ４との
間に挾持されて搬送され、同時に、次の用紙１９ｂが駆
動ローラ２５と従動給紙ローラ３との各ローラ部２７，
３６間に挾持されて搬送され、これが用紙センサ１８に
検知されると搬送方向が逆転していた用紙逆送器４０は
ガイドローラ４３．４４が離反状態となる。さらに、こ
れらの用紙１９ａ、１９ｂは各々駆動ローラ２５の搬送
力により進行し、第４図（ｄ）に例示するように、用紙
１９ａが停止状態のレジストローラ２２，２３に当接す
ると、駆動ローラ２５の排紙用ローラ部２８は作用トル
クの増大からトルクリミッタ２９が作動することで空転
し、用紙１９ａはレジストローラ２２，２３に一定の搬
送力で付勢された状態で停止する。この時、駆動ローラ
２５の給紙用ローラ部３６は依然として回転しているの
で用紙１９ｂは用紙１９ａ下を擦れ違うように移動して
スイッチバック路１２内に至る。そして、第４図（ｅ）
に例示するように、感光ドラム４９が転写可能状態にな
るなどしてレジストローラ２２．２３が回転すると用紙
１９ａは排紙路８がら排紙部７へと排出され、この用紙
１９ａの後縁部がスイッチバック路１２内から離脱する
ことに同期してガイドローラ４３．４４が当接状態とさ
れる用紙逆送器４０によって、用紙１９ｂはスイッチバ
ック路１２内を搬送される。

上述のように、このスイッチバック装置２４は、−個の
駆動ローラ２５を駆動することでスイッチバック路１２
に対する給紙動作と排紙動作とを同時に行なうことがで
き、しがも、駆動ローラ２５の給紙用ローラ部２７の回
転を停止させることなく排紙用ローラ部２８を停止させ
ることができるので、この排紙動作を機器の転写部等の
動作に同期させても用紙１９のスイッチバック搬送が遅
滞することがない。さらに、排紙用ローラ部２８の選択
的な停止を実現する機構として、構造が簡易で外部制御
を要することなく自動的に作動するトルクリミッタ２９
を採用したので、装置の小型軽量化や生産性向上にも寄
与することができ、駆動ローラ２５の軸部２６の駆動は
常時一定に回転させるだけで所定タイミングで停止等さ
せる必要もないので、駆動装置の構造も簡易で複雑な制
御機構も要しない。

なお、このスイッチバック装置２４では、搬送中の用紙
１９に斜行が生じても、この用紙１９がレジストローラ
２２，２３に当接した状態で待機する間に補正されるよ
うになっている。そこで、本出願人が使用頻度が高い用
紙を使用してローラ２５．４間で発生する搬送力の最適
値を計測したとコロ、実用値１０〜２００（ｇｆ）テ最
良値は１０〜６０（ｇｆ）となった。また、本実施例の
スイッチバック装置２４では、駆動ローラ２５に設ける
トルクリミッタ２９は、作動トルクの値が所望値となれ
ば構造等は問わず、第３図に図示したような構造の他に
も各種形態のトルクリミッタが使用可能である。

発明の効果 本発明は上述のように、駆動装置が軸部に連結されて回
転自在な駆動ローラに各々従動回転する従動給紙ローラ
と従動排紙ローラとが対向配置され、給紙部から従動給
紙ローラと駆動ローラとの間に至る給紙路を形成する給
紙路形成部材を備え、駆動ローラと従動排紙ローラとの
間から回転動作がタイミング制御された一対のレジスト
ローラ間に至る排紙路を形成する排紙路形成部材を備え
、給紙路と排紙路との各々に連続するスイッチバック路
を形成するスイッチバック路形成部材を備え、少なくと
も一方には駆動装置が連結された一対のガイドローラを
離接自在に対向配置した用紙逆送器がスイッチバック路
中に配置されたスイッチバック装置において、従動給紙
ローラに当接する給紙用ローラ部が軸部に一体的に固定
されると共に従動排紙ローラに当接する排紙用ローラ部
は軸部にトルクリミッタを介して取付けられた駆動ロー
ラを形成したことにより、スイッチバック路に対する給
紙動作と排紙動作を同時に行なう駆動ローラの給紙動作
を停止させることなく排紙動作を停止させることができ
るので、この排紙動作を機器の動作に同期させるなどし
て停止させても用紙のスイッチバック搬送が遅滞するこ
とがなく、さらに、排紙部に停止した用紙はレジストロ
ーラに当接した状態で付勢されるので斜行も補正され、
しかも、排紙用ローラ部の選択的な停止を実現する機構
としてトルクリミッタを採用したので、その構造が簡易
で外部制御も要せず、装置の小型軽量化や生産性向上に
も寄与することができる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す斜視図、第２図は縦断側
面図、第３図は要部の縦断正面図、第４図は動作説明図
、第５図は第一の従来例を示す縦断側面図、第６図は用
紙に斜行が生じた状態を示す平面図、第７図及び第８図
は第二の従来例を示す縦断側面図である。 ３・・・従動給紙ローラ、４・・・従動排紙ローラ、５
・・・給紙部、６・・・給紙路、７・・・排紙部、８・
・・排紙路、９・・・給紙路形成部材、１０・・・排紙
路形成部材、１１・・・スイッチバック路形成部材、１
２・・・スイッチバック路、２２．２３・・・レジスト
ローラ、２４・・・スイッチバック装置、２５・・・駆
動ローラ、２６・・・軸部、２７・・・給紙用ローラ部
、２８・・・排紙用ローラ部、２９・・・トルクリミッ
タ、４ｏ・・・用紙逆送器、４３．４４・・・ガイドロ
ーラ 出 願 人 株式会社 リコー 」 ６ 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　駆動装置が軸部に連結されて回転自在な駆動ローラに
   各々従動回転する従動給紙ローラと従動排紙ローラとが
   対向配置され、給紙部から前記従動給紙ローラと駆動ロ
   ーラとの間に至る給紙路を形成する給紙路形成部材を備
   え、前記駆動ローラと従動排紙ローラとの間から回転動
   作がタイミング制御された一対のレジストローラ間に至
   る排紙路を形成する排紙路形成部材を備え、前記給紙路
   と前記排紙路との各々に連続するスイッチバック路を形
   成するスイッチバック路形成部材を備え、少なくとも一
   方には駆動装置が連結された一対のガイドローラを離接
   自在に対向配置した用紙逆送器が前記スイッチバック路
   中に配置されたスイッチバック装置において、前記従動
   給紙ローラに当接する給紙用ローラ部が前記軸部に一体
   的に固定されると共に前記従動排紙ローラに当接する排
   紙用ローラ部は前記軸部にトルクリミッタを介して取付
   けられた駆動ローラを形成したことを特徴とするスイッ
   チバック装置。