JP2504654Y2 - 原稿給送装置 - Google Patents

原稿給送装置

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JP2504654Y2 JP1989084789U JP8478989U JP2504654Y2 JP 2504654 Y2 JP2504654 Y2 JP 2504654Y2 JP 1989084789 U JP1989084789 U JP 1989084789U JP 8478989 U JP8478989 U JP 8478989U JP 2504654 Y2 JP2504654 Y2 JP 2504654Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、画像形成装置のプラテン上に配設した一対
のベルトローラ間に巾広の無端の搬送ベルトを張設し、
このベルトローラの一方を回転駆動して、前記搬送ベル
トの摩擦により原稿をプラテン面に沿って所定の画像形
成用基準位置まで搬送する原稿給送装置に関する。
[従来の技術] 原稿給送装置における搬送ベルトは、分離手段から受
けた原稿を搬送するのみならず、画像形成装置(以下、
本体装置と称する)のプラテン上において原稿を平坦に
押し付け、かつ原稿の白色後背画面を形成する機能を有
するため、駆動、従動両ローラの軸間間隔に対比して可
成り巾広に成されている。またベルトの張力も必ずしも
均一に成し難いこともあって、搬送ベルトは各ローラ上
において進行の直角方向に蛇行する傾向がある。特に従
動ローラ側においてこの傾向が強く現れ、ときには搬送
ベルトは端部規制部材に乗り上げ、一旦乗り上げると、
ローラの円筒部と端部規制部材との周速が異なるので振
れは一層激しくなり、ついには従動ローラから脱出する
に至ることもある。
このような問題点を解決するための技術として従来種
々の提案がなされており、ローラの円筒部にいわゆるク
ラウンを付けたり、あるいは実開昭57−70244号公報に
開示されたように、搬送ベルトの両側縁を伸縮しない材
料で補強し、端部規制部材に乗り上げないようにしてい
る。
また、特開昭56−127501号公報に開示されたもので
は、両ローラの対称部位に溝部を刻設し、搬送ベルトの
ローラ側内面上に、前記溝部に係合する突起部を形成し
て蛇行防止を図っている。
さらに、実開昭55−74709号広報に、提案されている
ように搬送ベルトの巾寸法を両ローラの少なくとも一つ
の巾方向長さよりも広くしたものなどがある。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、ローラにクラウンを付けただけでは、
搬送ベルトの巾が張設間隔に対して相対的に巾広のため
あまり効果がなく、十分効果あらしめるためには大きな
クラウンを付けねばならず、搬送ベルトも中高となり、
これでは本体装置のプラテン上に原稿を平坦に押し付け
るという搬送ベルトの重要な機能に支障を来す結果とな
る。
搬送ベルトの両側縁を伸縮しない材料で補強し、端部
規制部材に乗り上げないように構成した上記従来のもの
では、搬送ベルトの側縁を規制する目的は一応達成でき
るが、搬送ベルトの側縁を伸縮しない材料、例えば高級
な合成樹脂材料などを用いたのでは材料も高価であるば
かりでなく、制作費も嵩むという問題点がある。
また、特開昭56−127501号公報に開示された前記技術
では、搬送ベルトは特殊な構成を成しており、やはり高
価にならざるをえないという問題点がある。
両ベルトローラの少なくとも一方の巾方向寸法を、搬
送ベルトの巾寸法よりも小ならしめるという前記公知技
術では、搬送ベルトおよびベルトローラ共に特殊な構成
を成さず、安価に製作できるという特徴を有するが、蛇
行による搬送ベルトの脱出を完全には防止出来ないとい
う問題点があった。
[考案も目的] 本考案は、このような従来の技術における問題点に鑑
みて成されたもので、ベルトの蛇行を強制的に防止しよ
うとする従来技術を排し、積極的に蛇行を許容し、もっ
て蛇行による搬送ベルトの脱出を完全に防止できる安価
な原稿給送装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案の要旨とするところ
は、画像形成装置のプラテン上に配設した一対のベルト
ローラ間に巾広の無端の搬送ベルトを張設し、このベル
トローラの一方を回転駆動して、前記搬送ベルトの摩擦
により原稿をプラテンに沿って所定の画像形成用基準位
置まで搬送する原稿給送装置において、前記一対のベル
トローラのうち、プラテンの原稿出口側でかつ前記画像
形成用基準位置の側に位置するベルトローラには、両端
にベルトの縁辺を規制する端部規制部材をベルトの巾寸
法にほぼ見合う間隔で設け、前記一対のベルトローラの
うち、プラテンの原稿入口側でかつ前記画像形成用基準
位置と反対側に位置するベルトローラは、ベルトの蛇行
を自由に許容するように、その円筒部の軸方向長さを、
前記端部規制部材間の巾寸法よりも大ならしめた原稿給
送装置に存する。
[作用] 原稿給送装置を始動すると、原稿は搬送ベルトに送ら
れて本体装置のプラテン上に定位させられる。そして本
体装置による処理が成されると、原稿は再び搬送ベルト
によって送られ、外部に排出される。
搬送ベルトは上記の原稿搬送作用中蛇行現象をなすも
のであり、ベルトローラ上ではローラの軸方向に常に微
移動を繰り返している。しかして、このような搬送ベル
トの蛇行現象による前記のようなローラ上の移動によっ
て、搬送ベルトの側縁はベルトローラの端部規制部材に
当接して規制を受ける。
通常、上記のような端部規制部材によるベルト側縁規
制によって、搬送ベルトは蛇行の極限が規制されるが、
ときにはベルト側縁が端部規制部材の上に乗り上げるこ
とがある。そして、一旦このような乗り上げが発生する
と、ベルトローラの円筒部と端部規制部材の外径との相
違による周速の違いから、搬送ベルトは急速に巾方向に
偏倚し、ついには枠体の側板と前記端部規制部材との間
に押し込められ、ベルト駆動動力の異常増大や、搬送中
の原稿の損傷などを招来することもある。
しかしながら、ベルトローラの一方にのみ端部規制部
材を設け、他方にはこのような端部規制部材を設けない
か、設けても蛇行によるローラ上の移動を十分に許容す
るように巾広い間隔を与えることにより、搬送ベルトの
蛇行は一方の端部規制部材によって規制され、実際の蛇
行は蛇行を許容する他のベルトローラ上にのみ現れる。
このようにして、一方でベルト側縁を規制しながら、
他方では蛇行を積極的に許容することにより、搬送ベル
トはベルトローラから脱出したり、原稿を損傷したりす
ることがなくなる。特に、本考案では、一対のベルトロ
ーラのうち、プラテンの原稿出口側でかつ画像形成用基
準位置の側に位置するベルトローラを、両端にベルトの
縁辺を規制する端部規制部材をベルトの巾寸法にほぼ見
合う間隔で設けたフランジ付ローラとして構成し、他方
のプラテンの原稿入口側でかつ画像形成用基準位置と反
対側に位置するベルトローラは、ベルトの蛇行を自由に
許容するように、その円筒部の軸方向長さを、前記端部
規制部材間の巾寸法よりも大ならしめた構成としている
ので、極めて簡単かつ安価な構成でありながら、巾広
で、張力も必ずしも均一に成し難いという原稿給送装置
の無端の搬送ベルトにおいて、蛇行による搬送ベルトの
脱落をなくしつつ、原稿をプラテンの入口側から出口側
へ搬送して所定の画像形成用基準位置へ定位させること
ができる。
[実施例] 次に図面に基づき、本考案の各種実施例を説明する。
原稿給送装置10は第1図に示すように、画像形成装
置、例えば電子複写装置(以後、本体装置と称する)C
のプラテンPの上に、図示しないヒンジ機構によって上
方に開放可能に載置され、本体装置Cの画像形成動作に
対応して動作するようになされている。
装置10は、枠体11の上方部分には原稿載置台15が設け
られ、この原稿載置台15からの原稿を送る給紙部20と、
原稿を前記プラテンP上に送って定位する搬送部50と、
処理後の原稿を反転、もしくは排出する湾曲排出部70と
から構成されている。
原稿載置台15は、載置台本体16と拡大用のサポータ17
とから成っており、本体16は給紙部20のピックアップロ
ーラ21に臨むところで枠体11に固設された基台部16a
と、この基台部16aに連接する屈折部16bとで構成され、
屈折部16bに畳み込み可能にサポータ17が設けられてい
る。基台部16aにはさらに原稿の側縁を規制するトレー
ウオール18が配設されている。
第1図に見るように、前記屈折部16bの傾角βは基台
部16aの傾角αよりも大きく成されている。これは、給
紙部20に供給される原稿が余り急な傾角によって多重給
紙にならないようにし、しかも、サイズの大小に拘わら
ず原稿を中折れ状態にし、原稿間の接触をほぐして多重
給紙を防止させるためである。さらに、後述の湾曲排出
部70から排出されて来る原稿の紙端が衝突するのを防止
するためでもある。
なお、トレーウオール18は基台部16a側に取り付けら
れており、原稿サイズに合わせて巾方向に移動させて
も、サポータ17の開閉の妨げにはならない。
給紙部20は第1図、第9図などに示すように、前記原
稿載置台15を臨む位置に、最下位原稿に接するピックア
ップローラ21が設けられ、該ピックアップローラ21上の
原稿の上に適時に押圧力を加えるウエート板ばね23が配
設されている。またウエート板ばね23の位置にはエンプ
テイセンサ43が配設されている。
ピックアップローラ21の先には、原稿載置台15上の原
稿の先端部を規制するストッパ24が配設され、分離部25
へと続いている。
分離部25は、分離ローラ26と、この分離ローラ26に摺
接して原稿を分離する分離パッド27とから成っている。
分離パッド27はパッドホルダ28に保持されており、こ
のパッドホルダ28は給紙部カバー22に固接されたホルダ
受け30に分離ばね29を介して支持されている。
分離部25の先には、外側ガイド32と内側ガイド33とで
形成された給紙ガイド31が構成されている。この給紙ガ
イド31は、原稿の先端がレジストローラ35に到達した後
にも、分離ローラ26に送られ、大きく湾曲してスキュウ
矯正がなされる余裕を与えるため、広い空間を構成して
いる。また原稿の後端が分離ローラ26を離れた瞬間外側
ガイド32をたたいて打撃騒音を発しないよう、弾性薄片
(マイラー)34が配設されている。
そして、その先には分離された一枚の原稿の姿勢を整
えるため先端を一時保持するレジストローラ35ならびに
ピンチローラ36が配設されている。
なお、図示はしていないが、前記ピックアップローラ
21、分離ローラ26およびレジストローラ35は共用の駆動
モータで駆動され、正転時にはピックアップローラ21と
分離ローラ26が、逆転時にはレジストローラ35が駆動さ
れるように成されている。
前記レジストローラ35の先には、原稿を搬送部50に導
く繰込ガイド部45が設けられている。
前記繰込ガイド部45の開口端45aは、第1図、第9
図、第10図などに示すように、本体装置CのプラテンP
の給紙側端縁P1と、最大の複写用紙サイズに対応する本
体装置Cの露光限界位置P2との中間位置に配設れ、原稿
はプラテンP上に直接給送され、プラテンPの前記端縁
P1に係合することのないように成されている。
ピンチローラ36は上記各図に示すように、ピンチレバ
ー38に軸支され、このピンチレバー38は外側ガイド32に
設けられたピンチレバー軸39に枢支されている。そし
て、ピンチレバー38の他端には圧接ばね40が設けられて
いる。
第9図に示すように、ピンチレバー軸39とローラ軸36
aとの距離l1は前記軸39と圧接ばね40のばね引掛部42と
の距離l2よりも小さく、したがってローラ軸36aに直接
引掛けた圧接ばねよりも、本実施例のように配設した圧
接ばね40の方が同一圧接力をより小さなばね力で得るこ
とが出来、また同図に見るように、ばねの取り付け長さ
aも、繰込ガイド部45が搬送部50側に偏倚して設けられ
た下部空間にばね支点41をおくことが出来るので、ロー
ラ軸36aに直接引っ掛けるよりも長くすることが可能と
なり、このため、ピンチローラ36の僅かの揺動にたいし
て殆ど圧接力が変化せず、均一な保持力で原稿を挟んで
送ることができる。
前記レジストローラ35に給紙された原稿を検知するレ
ジストセンサ37が配されているが、同センサ37は発光部
37Aと受光部37Bとで構成されている。しかして、受光部
37Bは第9図等に示すように、給送される原稿などから
の塵埃を極力避けるように給紙ガイド31から可なり隔た
った位置に配設されている。
なお、給紙部カバー22は第10図に示すように、ばね引
掛部42近傍を中心に、上方に開口できるように成されて
いる。
搬送部50は第1図に示すように、一対のベルトローラ
側即ち駆動ローラ51と従動ローラ52と、これらベルトロ
ーラ51、52の間に張設された巾広の搬送ベルト63とから
構成されている。またこれら両ベルトローラ51、52の間
には、複数組の抑えローラ61が配設されている。
第2図および第3図に、駆動ローラ51の側板12への取
り付け構造を示す。従動ローラ52側も同様の構成を成し
ている。
側板12には第2図に示すように、駆動ローラ51の軸受
53を丁度嵌着させる支持軸穴13が穿設されており、同支
持軸穴13には同図に見るような開放切欠部13aが設けら
れている。
一方、側板12の外側には前記軸受53の下方を支持する
支持手段としてのスライドプレート57が摺動自在に設け
られている。
スライドプレート57には一対の案内手段を構成するス
ライドピン58が植設されており、一方側板12には前記ス
ライドピン58を案内する同じく案内手段を構成するスラ
イド長穴14が穿設されている。なお、スライドプレート
57が側板12から離脱しないように、前記スライドピン58
にはEリング59が施されている。
スライドプレート57の先端部は軸受支持部57aに形成
されているとともに、該軸受支持部57aを駆動ローラ51
の軸受53の下方を支持させた位置では固定小ねじ60で側
板12に固定される。
抑えローラ61は第4図、第5図に示すように、ローラ
軸61aの両端部を側板12に固設された抑えローラホルダ6
2に支持されている。
前記抑えローラホルダ62は、可撓性材料によって構成
されているから、ローラ軸61aは下方に圧し下げること
により、スプリット部62aから容易に脱落させることが
できる。
ベルトローラ51、52と搬送ベルト63との関係を第11図
に示す。なお同図はベルトローラ51、52ならびに搬送ベ
ルト63の関係説明図であり、前記スライドプレート57等
は省略してある。
駆動ローラ51には、搬送ベルト63の縁辺を規制する端
部規制部材51cが設けられており、その間隔L1は搬送ベ
ルト63の巾寸法L0にほぼ見合うようになされている。
一方の従動ローラ52は、この従動側に大きく出る搬送
ベルト63の蛇行を逃がすように、ローラ円筒部52aの長
さ寸法L2は、前記L1よりかなり大きく成されている。
次に湾曲排出部70の構成を説明する。
湾曲排出部70の外殻は第6図に見るように、枠体11と
一体の固定部75と、この固定部75に対して回動軸77aを
支点に開く反転カバー77とから成っている。そして内部
には搬送部50からの原稿を受ける入口ガイド部71の先
に、原稿を大きく回向させる反転ローラ74を備えてお
り、さらにその先には原稿を反転して再度搬送部50に帰
還させるか、枠体11外部の処理済み原稿スタッカ19に排
出させるかを切り換える切換手段であるフラッパ82など
を収納している。
入口ガイド部71には、原稿を反転ローラ74に押し付け
る入口ガイドローラ72が設けられ、その手前には長いレ
バー73aを有するレバー式センサ73が配設され、反対に
下流側の入口固定壁71aには第8図に示すような多数の
舌を有する櫛状舌片76が一体に成型されて設けられてい
る。
一方、反転カバー77の内側には中間ガイド部78が構成
されている。そして、この中間ガイド部78の前記櫛状舌
片76に対応するする箇所は、本来入口側段差部Aを構成
しているが、該箇所には第8図に示すような前記櫛状舌
片76と交互に交差する多歯状部78aが形成されている。
なお前記櫛状舌片76と前記多歯状部78aとで円弧状ガイ
ド部を構成している。
前記中間ガイド部78の先端部には出口ガイドローラ80
が反転カバー77側に軸支されており、その先には本来出
口側段差部Bが形成されるのであるが、この出口ガイド
部79を臨んで第7図に示すように出口側櫛状舌片81が一
体に形成されている。そして、フラッパ82には前記出口
側櫛状舌片81に交差する多歯状部82aが形成されてい
る。
フラッパ82の上辺は排出側82bを、また下辺は反転側8
2cとなっている。そして前記排出側82bの先には排出ロ
ーラ83が、また反転側82cは再送入ガイド部84に通じて
いる。
次に作用を説明する。
原稿載置台15に載置された原稿は、基台部16aと傾角
を異にする屈折部16bとによって湾曲状態で載置されて
いるので、原稿相互間に隙間が生じ、相互の摩擦力が減
少して二重送りの防止に寄与する。載置台本体16より大
なる原稿を載置するときにはサポータ17を広げ、屈折部
16bを拡大して使用する。
原稿は給紙部20のストッパ24に阻止されており、給紙
信号によってストッパ24は開口すると同時に、ウエート
板ばね23が下降し、原稿を介してピックアップローラ21
に押圧力をあたえ、ピックアップローラ21は最下位の原
稿に接してこれを前方に送る。そして数枚の原稿が分離
部25に送られ、分離パッド27によって最下位のもの以外
は阻止され、最下位の一枚のみが給紙ガイド31に送り込
まれる。
そして、紙端がレジストローラ35とピンチローラ36と
の間に挟まれ、進行が阻止される。しかし、原稿の後部
は分離ローラ26によって引き続き送られているから、原
稿は給紙ガイド31内に大きく湾曲し、この間にスキュー
などが修正される。
なお前記分離パッド27は原稿に接してその進行を阻止
するブレーキ材であるため、分離ローラ26による原稿の
給送は搬送力は必ずしも強力なものではない。そこで上
記動作中、前記ウエート板ばね23は継続して原稿に対し
押圧力を加え続けている。
そいて、レジストセンサ37のタイムアップによって図
示しない駆動モータが逆転し、レジストローラ35による
給紙が始動するとともに、分離ローラ26、ピックアップ
ローラ21の駆動は解除され、ウエート板ばね23は上昇
し、押圧力を解放する。そして原稿は繰込ガイド部45を
経て搬送部50へ給紙される。
上記までの動作を第12図のタイミングチャートに示
す。
ピンチローラ36は軸39に揺動可能に軸支されたピンチ
レバー38に枢支され、レバー比l2/l1のところのばね支
点41で圧接ばね40によって圧接されており、しかもこの
圧接ばね40は、繰込ガイド部45が搬送部50側に偏倚して
いる広い場所に設けられているから、取り付け長さaは
大きく、従ってピンチローラ36の圧接力は常に一様であ
る。
給紙部20はジャムが発生しやすい部分であるが、第10
図のように分離部25の主要部とともに上方に大きく開口
できるように構成されているから、ジャム処理を迅速に
行うことができる。
繰込ガイド部45の開口端45aは本体装置Cのプラテン
Pの端縁P1と最大複写用紙サイズのときの露光限界P2と
の中間部に開口しているから、原稿はプラテン端部に抵
触することなく、円滑に搬送部50に給紙される。
搬送部50に送入された原稿は、そのままプラテンP上
に定位されることもあるが、本実施例のような下取りの
場合には、上向きに積載された原稿の順序通りに処理済
み原稿を処理済み原稿スタッカ19上に積載し、また複写
された用紙も原稿の順序通りに集積するため、一旦搬送
部50から、湾曲排出部70を通り、再送入ガイド部84から
再度搬送部50の搬送ベルト63の下部にくりこまれ、搬送
ベルト63の逆転によって給紙部20方向に逆送された後、
正転して画像形成用基準位置(複写位置)定位用ストッ
パ85によって定位する。
本体装置Cの露光処理を受けた後、搬送ベルト63の正
転によって原稿は湾曲排出部70に送られる。そして、こ
の場合にはフラッパ82は第6図において反時計方向に回
動し、原稿はフラッパ82の排出側82bを通り、排出ロー
ラ83によって排出原稿トレー19上に排出される。この
際、原稿の先端が原稿載置台15と干渉しないよう、前記
原稿載置台15の屈折部16bは上方に向けられている。
搬送部50における搬送ベルト63は、原稿との間に摩擦
力を働かせ、原稿のプラテンP上に滑らせるのであるか
ら、ベルト表面が摩耗したりすると、前記摩擦力がなく
なったり、ムラが生じてスキュー送りとなったりする。
また、搬送ベルト63は搬送作用のみならず、原稿の白色
背景を構成するものであるから、汚染した状態では使用
出来ない。このため、搬送ベルト63はときに交換しなけ
ればならない。
搬送ベルト63を交換するには、まず図示しないヒンジ
を軸にして装置10を上方に持ち上げ、下から見上げるよ
うな状態にして第1に抑えローラ61を下方に引き下げて
外す。抑えローラ軸61aは第5図のように抑えローラホ
ルダ62のスプリット部62aから容易に取り外すことがで
きる。
次いで、駆動ローラ51側のスライドプレート57の固定
小ねじ60を外し、スライドプレート57をスライド長穴14
に沿って移動させ、軸受支持部57aを駆動ローラ51の軸
受53の下部から排除する。このようにすれば、駆動ロー
ラ51は側板12の開放切欠部13aから下方に脱落し、搬送
ベルト63から外すことができる。
従動ローラ52も同様に取り外すことができ、搬送ベル
ト63は容易に交換することが可能である。
搬送ベルト63を交換して、各ベルトローラ51、52は取
り付けるには、上記と逆順序で行えばよい。
搬送ベルト63は、蛇行により各ベルトローラ51、52の
上で移動する。特に従動ローラ52側における蛇行が大き
く現れる傾向がある。
しかしながら、第11図に示すように従動ローラ52は端
部規制部材を有せず、しかもその巾方向長L2は駆動ロー
ラ51の端部規制部材51c間の寸法L1よりも相当大きくな
っているから、蛇行によっても搬送ベルト63は脱落する
ことがない。
湾曲排出部70に送られた原稿は、入口ガイド部71に設
けられたレバー式センサ73に検知され、反転ローラ74が
始動する。同時にこの情報によって、装置10の次の給紙
動作が開始される。
原稿は反転ローラ74と入口ガイドローラ72とに挟持さ
れて送られ、入口固定壁71aから突設された櫛状舌片76
に案内され、そのまま中間ガイド部78の多歯状部78aに
引き継がれるから、移行は極めて円滑になされる。また
原稿後紙端も前記箇所において段差部がないから、反発
による打撃騒音も発しない。
原稿は中間ガイド部78に沿って進行し、出口ガイドロ
ーラ80から出口側櫛状舌片81に至る。そして、フラッパ
82が反転側すなわち第6図において時計方向に切り換わ
っているときには、前記櫛状舌片81は第7図のようにフ
ラッパ82の多歯状部82aと交差し、原稿は円滑に再送入
ガイド部84に進入するとともに、後紙端の反発による打
撃騒音を生じない。
フラッパ82が第6図の位置にあるときには、原稿はフ
ラッパ82の排出側82bを通り、排出ローラ83を介して排
出され、処理済み原稿スタッカ19上に積載される。
湾曲排出部70にジャムが発生した場合には反転カバー
77を後方に開けば、第6図のように内部は大きく開放さ
れ、容易にジャム処理がなし得る。
〈変形例〉 搬送ベルト63の蛇行による脱落防止のため、従動ロー
ラ52に端部規制部材を設けず、しかも円筒部52aの長さ
を長くした第1実施例の代わりに、端部規制部材68cを
有する従動ローラ68を具備した装置10でもよい。(第13
図) 本変形例では、駆動ローラ51の端部規制部材51c間の
寸法L1よりも、従動ローラ68の端部規制部材68c間の寸
法L3を大きくして成っている。なお、作用と効果につい
ては、前記第1実施例と同様であり、説明は省略する。
[考案の効果] 本考案に係る原稿給送装置によれば、一方のベルトロ
ーラの両端部に、ベルトの縁辺を規制する端部規制部材
を設けるとともに、他方のベルトローラにおいて、ベル
トの蛇行を自由に許容するようにしたから、ベルトの蛇
行を強制的に防止しようとしてかえって端部規制部材に
乗り上げて脱落するようなことが完全になくすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第12は本考案の第1実施例を示しており、第1
図は原稿給送装置の縦断側面図、第2図はスライドプレ
ート近傍の側面図、第3図は駆動ローラ側のスライドプ
レート近傍の構造を示す部分平面図、第4図は抑えロー
ラの支持部の側面図、第5図は同じく横断面図、第6図
は湾曲排出部の縦断面図、第7図はフラッパ近傍の構成
説明図、第8図は同じく入口側櫛状舌片近傍の構成説明
図、第9図は給紙部の縦断側面図、第10図は同じく開放
時の給紙部の縦断側面図、第11図は搬送ベルトとベルト
ローラとの関係を示す説明図、第12図は給紙部の動作を
示すタイミングチャート、第13図の搬送ベルトとベルト
ローラとの関係の変形例の説明図である。 C……画像形成装置(電子複写装置) P……プラテン P1……プラテンの給紙側端縁 P2……最大用紙サイズにおける露光限界 A……入口側段差部、B……出口側段差部 10……原稿給送装置 11……枠体、12……側板 13……支持軸穴、13a……開放切欠部 14……スライド長穴、15……原稿載置台 20……給紙部、25……分離部 35……レジストローラ、36……ピンチローラ 38……ピンチレバー 45……繰込ガイド部 45a……繰込ガイド部の開口端 50……搬送部 51……駆動ローラ(ベルトローラ) 51c……端部規制部材 52……従動ローラ(ベルトローラ) 53……駆動ローラの軸受 54……従動ローラの軸受 57……スライドプレート(支持手段) 57a……軸受支持部 58……スライドピン、60……固定小ねじ 61……抑えローラ、61a……抑えローラ軸 62……抑えローラホルダ 63……搬送ベルト 65……回動プレート(支持手段)(変形例) 66……回動支点 68……従動ローラ(変形例) 68c……端部規制部材 70……湾曲排出部、71……入口ガイド部 73……レバー式センサ、73a……センサレバー 74……反転ローラ、75……固定部 76……櫛状舌片 78……中間ガイド部、78a……多歯状部 79……出口ガイド部 81……出口側櫛状舌片 82……フラッパ(切換手段) 82a……多歯状部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成装置のプラテン上に配設した一対
    のベルトローラ間に巾広の無端の搬送ベルトを張設し、
    このベルトローラの一方を回転駆動して、前記搬送ベル
    トの摩擦により原稿をプラテン面に沿って所定の画像形
    成用基準位置まで搬送する原稿給送装置において、 前記一対のベルトローラのうち、プラテンの原稿出口側
    でかつ前記画像形成用基準位置の側に位置するベルトロ
    ーラには、両端にベルトの縁辺を規制する端部規制部材
    をベルトの巾寸法にほぼ見合う間隔で設け、 前記一対のベルトローラのうち、プラテンの原稿入口側
    でかつ前記画像形成用基準位置と反対側に位置するベル
    トローラは、ベルトの蛇行を自由に許容するように、そ
    の円筒部の軸方向長さを、前記端部規制部材間の巾寸法
    よりも大ならしめたことを特徴とする原稿給送装置。
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