JPH07144781A - シート供給装置 - Google Patents

シート供給装置

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JPH07144781A
JPH07144781A JP32140093A JP32140093A JPH07144781A JP H07144781 A JPH07144781 A JP H07144781A JP 32140093 A JP32140093 A JP 32140093A JP 32140093 A JP32140093 A JP 32140093A JP H07144781 A JPH07144781 A JP H07144781A
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JP
Japan
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sheet
feeding
separating
roller
fed
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JP32140093A
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English (en)
Inventor
Kenji Kawazoe
憲嗣 河添
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シート1を給送するための給送手段2・9
と、該給送手段に押圧させて複数枚のシートを1枚ずつ
分離する分離手段4とを有するシート供給装置におい
て、シート分離部以降のシート搬送系21・22の駆動
力を低減化可能にして、装置の小型化・低コスト化を図
ること。 【構成】 給送手段2・9と分離手段4との押圧部であ
るシート分離部Xを通って1枚分離給送されたシートの
先端部がシート分離部X以降のシート搬送手段21・2
2で搬送状態になった後に、給送手段2・9と分離手段
4を離間させる又は相互押圧力を減じさせるとともに、
1枚分離給送されたシートにつれ移動した次位以下のシ
ートをその先端部が前記シート分離部よりもシート給送
方向上流側に戻るまで逆送することを特徴とするシート
供給装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば記録装置・複写
機・レーザービームプリンタ・印字装置、その他、シー
ト(転写紙・感光紙・感熱紙・静電記録紙・OHPシー
ト・印字用紙・印刷用紙・プラスチック薄板・カード・
封筒・葉書・原稿など)の供給を受けて画像形成・読取
り・加工等の処理を行なうシート処理装置において、シ
ート積載部のシートを順次に1枚分離給送するシート供
給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シート積載部のシートの1枚分離給送手
段としては、分離爪方式、分離板押圧方式、分離パッド
押圧方式・リタード方式など種々の原理・方式のものが
知られている。
【0003】本発明は、それ等において、シートを給送
するための給送手段と、該給送手段に押圧させて複数枚
のシートを1枚ずつ分離する分離手段とを有するシート
供給装置に関するものである。このような装置の具体例
を図33と図34にそれぞれ示した。
【0004】図33のものにおいて、3はシート載置台
(圧板)であり、前下りの傾斜姿勢に配設してある。2
はこのシート載置台3の先端部の上側に配設した、シー
ト給送手段としてのシート給送ローラ、2aは該給送ロ
ーラの駆動軸である。4はシート載置台3の先端部のす
ぐ前方に配設した分離手段としての分離板、4aはその
上面に貼着した摩擦係数の高い部材である。シート載置
台3は不図示の支軸を中心に先端側が給送ローラ2に対
して接離する方向に揺動自由であり、バネ6により先端
部が給送ローラ2に圧接する方向に常時回動付勢されて
いる。
【0005】1はシート載置台3上に載置セットした複
数枚のシートであり、このシートのセットはシート載置
台3をバネ6に抗して先端部が給送ローラ2から離間す
る方向へ回動させ、シート1の先端部を給送ローラ2と
シート載置台3の先端部との離間隙間に差し込みシート
先端を不図示の受け止め壁部に突き当て状態にしてシー
ト1をシート載置台3上に載置する。そしてシート載置
台3を再び自由状態にすることで、シート載置台3がバ
ネ6により給送ローラ2の方向へ回動付勢されて、該シ
ート載置台3上の載置シート1の先端部上面が給送ロー
ラ2に対して所定の押圧力をもって圧接した状態にな
る。
【0006】分離板4はバネ5により常時押し上げ付勢
されていて、その上面の高摩擦係数部材4aの面が給送
ローラ2の下面部に所定の押圧力をもって圧接した状態
になっている。
【0007】而して、給紙開始信号により給送ローラ軸
2aが不図示の駆動手段(例えばモータとギア)により
駆動されて給送ローラ2が矢示Aの給紙方向に回転する
ことで、該給送ローラ2に先端部上面が圧接しているシ
ート載置台3上の積載シート1の最上位シート11 に繰
り出し力が作用し、該最上位シート11 が給送ローラ2
と分離板4との押圧部である分離部Xに対して繰り出さ
れ、先端部が該分離部Xに進入し、給送ローラ2の回転
力で該分離部Xを抜けて給送ローラ2の引き続く回転力
で給送されていく。
【0008】そして該シート11 の先端部が分離部以降
(シート処理装置)のシート搬送手段としての次位の中
継ぎ搬送ローラ対21・22(搬送ローラとピンチロー
ラ)のニップ部Zに進入してくわえ込まれることによ
り、該シート1は該中継ぎ搬送ローラ対21・22によ
り引き続き挟持搬送されていく。給紙ローラ2はシート
1の先端部が中継ぎ搬送ローラ対21・22にくわえ
込まれた後に回転フリーとなり、シート11は搬送ロー
ラ21・22により引き続き挟持搬送されていき、給紙
ローラ2は該搬送シート11に従動して回転する。
【0009】最上位シート11 の上記給送に伴いシート
載置台3上の次位以下のシートがつれ移動してその先端
部が給送ローラ2と分離板4の押圧部である分離部Xへ
進入しても分離板4の高摩擦係数部材4aの作用により
該次位以下のシートは分離部Xを通り抜けることが阻止
されて重送が防止され、最上位シート11 のみが1枚だ
け次位以下のシートから分離されて給送されていく。
【0010】図34の装置はシート載置台3上の載置シ
ート1の最上位シート11 をピックアップローラ7で繰
り出すようにしたものである。
【0011】この装置ではシート載置台3は給送ローラ
2側へ回動付勢されない定置部材であり、このシート載
置台3上に載置されたシート1の先端部上面は給送ロー
ラ2には非接触である。
【0012】またピックアップローラ7は給送ローラ軸
2aを中心に上下揺動自在の不図示の揺動アームの先端
部に保持させてあり、給送ローラ軸2aに固定のプーリ
2bとピックアップローラ7の軸7aに固定のプーリ7
bとをベルト8で連絡させてあり、給送ローラ軸2aが
回転駆動されると、それに連動してピックアツプローラ
7が給紙方向Aに回転状態になる。
【0013】ピップアップローラ7は不図示の上下動手
段によりシート載置台3に対して上下揺動制御され、常
時は破線示のようにシート載置台3上から持ち上げ支持
されていて、シート載置台3上のシート1に対して非接
触である。
【0014】給紙開始信号により給送ローラ軸2aが駆
動されて給送ローラ2が回転駆動され、これに連動して
ピップアップローラ7も回転駆動される。次いでピップ
アップローラ7が下降動されてシート載置台3上のシー
ト1の上面に対して所定の押圧力をもって圧接する。こ
れによりシート1の最上位シート11 に繰り出し力が作
用して該最上位シート11 の先端部が給送ローラ2と分
離板4との押圧部である分離部Xに進入する。
【0015】以下、前述図33の装置と同様の原理で最
上位シート11 のみが重送なく1枚分離給送されてい
く。ピックアップローラ7はシート11の先端が分離部
Xを通過すると引き上げられる。そしてシート11の先
端部が中継ぎ搬送ローラ対21・22にくわえ込まれる
と給紙ローラ2は回転フリーとなり、シート11は搬送
ローラ対21・22により引き続き挟持搬送されてい
き、給紙ローラ2は該搬送シート11に従動して回転す
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述図33や図34の
ようなシート供給装置の場合、シート載置台3上のシー
ト1が1枚分離給送され、その先端部が分離部Xを抜け
て中継ぎ搬送ローラ対21・22に到達して挟持された
後も該シート11 の後端側部分は未だ分離部Xを抜け切
っておらず、後端部が分離部Xを抜け切るまで該シート
1 は分離部Xの給送ローラ2と分離板4との押圧力を
受けながら分離部以降の中継ぎ搬送ローラ対21・22
の挟持搬送力で搬送されていく。
【0017】従って、分離部以降の中継ぎ搬送ローラ対
21・22はシート11 の後端部が分離部Xを抜け切る
までは給送ローラ2と分離板4との押圧力によるバック
テンションに抗してシート11 を引張って挟持搬送しな
ければならず、シート11 を単に挟持搬送出来る力だけ
でなく、シート11 を分離部Xから引き出す力も必要と
なり、そのため装置の大型化・コスト高につながるとい
う問題があった。
【0018】そこで本発明はこの種のシート供給装置に
おける上述の問題を解消する、即ち分離部以降のシート
搬送系の駆動力を低減化可能にして装置の小型化・低コ
スト化を図ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とするシート供給装置である。
【0020】(1)シートを給送するための給送手段
と、前記給送手段に押圧させて複数枚のシートを1枚ず
つ分離する分離手段とを有するシート供給装置におい
て、前記給送手段と前記分離手段との押圧部であるシー
ト分離部を通って1枚分離給送されたシートの先端部が
シート分離部以降のシート搬送手段で搬送状態になった
後に、前記給送手段と前記分離手段を離間させる又は相
互押圧力を減じさせるとともに、前記1枚分離給送され
たシートにつれ移動した次位以下のシートをその先端部
が前記シート分離部よりもシート給送方向上流側に戻る
まで逆送することを特徴とするシート供給装置。
【0021】(2)前記のつれ移動した次位以下のシー
トの逆送を前記給送手段によって行なうことを特徴とす
る(1)に記載のシート供給装置。
【0022】(3)前記のつれ移動した次位以下のシー
トの逆送を前記給送手段及び前記分離手段によって行な
うことを特徴とする(1)に記載のシート供給装置。
【0023】(4)前記給送手段を駆動する駆動手段
と、該駆動手段を制御する制御手段を有し、前記給送手
段と前記分離手段を離間させる又は相互押圧力を減じさ
せるタイミングを前記制御手段のタイミングに応じて行
なうことを特徴とする(1)に記載のシート供給装置。
【0024】(5)1枚分離給送されたシートの位置を
検出する検出手段を有し、該検出手段によって検出され
た該シートの位置を基準として前記給送手段と前記分離
手段を離間させる又は押圧力を減じさせるタイミングを
決定することを特徴とする(1)に記載のシート供給装
置。
【0025】(6)前記検出手段によって検出された前
記シート位置を基準として、前記1枚分離給送されたシ
ートにつれ移動した次位以下のシートをその先端部が前
記シート分離部よりもシート給送方向上流側に戻るまで
逆送する逆送量を決定することを特徴とする(5)に記
載のシート供給装置。
【0026】
【作用】即ち、給紙手段と分離手段との押圧部であるシ
ート分離部を通って1枚分離給送されたシートの先端部
がシート分離部以降のシート搬送手段で搬送状態になっ
た後は給送手段と分離手段を離間させる又は相互押圧力
を減じさせることにより、給紙手段と分離手段の押圧力
により1枚分離給送されたシートに作用するバックテン
ションがなくなり、又は軽減されるので、シート分離部
以降のシート搬送系の駆動力を低減化することができ
る。
【0027】この場合、給送手段と分離手段を離間又は
相互押圧力を減じることで、1枚分離給送されたシート
の次位以下のシートがつれ移動していて途中まで給送さ
れる場合があり、その状態のままでは次の給送動作を行
なうと重送を発生するおそれがある。本発明では1枚分
離給送されたシート以外の上記の途中までつれ移動した
シートを次のシートの給送が開始される前に、その先端
部がシート分離部よりもシート給送方向上流側に戻るま
で逆送するようにしたので、次のシートの給送のとき重
送が生じることを防止できる。
【0028】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図12) 図1〜図12は本実施例のシート供給装置の動作過程図
であり、図1は待機状態時を示している。本実施例のシ
ート供給装置は前述図34と同様に、シート載置台3上
の載置シート1の最上位シート11 をピックアップロー
ラ7で繰り出す方式のものである。図34の装置と共通
する構成部材・部分には同一の符号を付して再度の説明
を省略する。
【0029】シート載置台3の先端部には、該シート載
置台上に載置したシート1の先端を受け止めてシート1
の下方へ脱落を防止する壁部3aを具備させてある。
【0030】給送手段としての給送ローラ2は本実施例
では欠円(半月形状)ローラである。またこの給送ロー
ラ2と同心にガイドローラ9を給送ローラ軸2aに対し
て回転自由に設けてある。このガイドローラ9は給送ロ
ーラ2の径よりもわずかに小さい外径のもので、比較的
摩擦係数の低い材質のものである。
【0031】ピックアップローラ7は給送ローラ軸2a
を中心に揺動自在の不図示のアームの先端部に保持させ
てあるが、本実施例の場合は該アームの基部を給送ロー
ラ軸2aに対して摩擦部材(トルクリミッタ)を介して
取付けてあり、駆動手段52による給送ローラ軸2aの
正転・逆転に伴い摩擦部材を介して給送ローラ軸2aを
中心とする時計方向・反時計方向への回動力を受ける。
また給送ローラ軸2aに固定のプーリ2bとピックアッ
プローラ7の軸7aに固定のプーリ7bとをベルト8で
連結させてあり、給送ローラ軸2aの回転に連動してピ
ックアップローラ7も回転状態になる。
【0032】分離板4はバネ5により常時押し上げ付勢
されて給送ローラ2の円弧円周部又はピックアップロー
ラ7の外面に圧接する。
【0033】10は分離板4をバネ5に抗して引き下げ
るレバーであり、装置フレーム12に設けた支持部12
aに軸12bを中心に揺動自由に支持させてあり、該レ
バー10の一方の腕の先端部と分離板4とをピン4bと
長孔10aで連結してある。またレバー10の他方の腕
の端末は扇形ギア部10bとしてあり、この扇形ギア部
に駆動手段53で正転・逆転制御a・bされる駆動ギア
11を噛合させてある。駆動ギア11が所定角度正転駆
動aされることによりレバー10が軸12bを中心に反
時計方向に回動されて分離板4がバネ5の押し上げ力に
抗して引き下げられて給送ローラ2又はピックアップロ
ーラ7から下方へ離間する(図6)。
【0034】13は分離板4と中継ぎ搬送ローラ対21
・22との間に配置した、1枚分離給送されたシート以
外のつれ移動した次位以下のシートの先端を受け止めさ
せる遮蔽板である。
【0035】14はシート載置台3の先端部と分離板4
との間において不図示の駆動手段により上下動制御され
るバックローラである。
【0036】51は、給送ローラ軸2aの正転・逆転用
駆動手段52と、分離板上下動用ギア11の正転・逆転
用駆動手段53と、バックローラ14の上下動駆動手段
を関係的に所定のタイミングで制御する制御手段であ
る。
【0037】.図1の待機時状態においては、給送ロ
ーラ2は欠円部が下向きとなった図の回転角姿勢にて回
転を停止している。
【0038】ピックアップローラ7はシート載置台3か
ら上方へシート1とは非接触に持ち上げられた図の持ち
上げ上限位置Uに保持されている。
【0039】分離板4はバネ5の押し上げ力によりガイ
ドローラ9の下面に当接した状態になっている。
【0040】バックローラ14は破線示の引き下げ位置
に保持されている。
【0041】中継ぎ搬送ローラ対21・22は常転ロー
ラであるか、もしくは所定のタイミングで間欠駆動制御
される。
【0042】.給紙開始信号により給送ローラ軸2a
が駆動手段52により正転駆動されて給送ローラ2が図
2のように給紙方向に正転駆動Aされる。
【0043】これに連動してピックアップローラ7も給
紙方向に正転Aを開始すると共に、該ピックアップロー
ラ7の保持アームも摩擦部材の摩擦結合力で給送ローラ
軸2aと一緒に時計方向に回動してピックアップローラ
7が持ち上げ上限位置Uから下降動してシート載置台3
上のシート1の上面に図2のように当接する。
【0044】ピックアップローラ7がシート1の上面に
当接したD位置で受け止められるとピックアップローラ
保持アームのそれ以上の時計方向への回動が阻止される
が、給送ローラ軸2aと該アームは摩擦部材を介して結
合させてあるから給送ローラ軸2aは摩擦部材の摩擦力
に抗して引続き回転し、その回転トルクが摩擦部材を介
して該アームに作用してシート1の上面に対してピック
アップローラ7が所定の押圧力で押し付けられた状態に
保持される。
【0045】このように給紙方向に正転Aしたピックア
ップローラ7がシート1の上面に対して押し付け状態に
なることでシート1の最上位シート11 に繰り出し力が
作用して該最上位シート11 が給紙方向へ繰り出され
る。
【0046】またこの時点では図2のように給送ローラ
2の円弧円周部が分離板4側に回り込んで摩擦板4がピ
ックアップローラ7の外面から給送ローラ2の円弧円周
部に押圧状態となり、その押圧部である分離部Xに上記
のようにピックアップローラ7で繰り出された最上位シ
ート11 の先端部が進入する。
【0047】.その最上位シート11 は図3のように
引き続く給送ローラ2及びピックアップローラ7の給紙
方向の正転Aにより分離部Xを通って給送されていく。
【0048】.そして図4のようにその最上位シート
1 の先端部11 aが分離部X以降のシート搬送手段と
しての次位の中継ぎ搬送ローラ対21・22のニップ部
Zに進入してくわえ込まれる。
【0049】この最上位シート11 の上記の給送に伴い
シート載置台3上の次位以下のシートがつれ移動してそ
の先端部が給送ローラ2と分離板4との押圧部である分
離部Xへ進入しても分離板4の高摩擦係数部材4aの作
用により該次位以下のシートは分離部Xを通り抜けるこ
とが阻止されて重送が防止され、最上位シート11 のみ
が1枚だけ次位以下のシートから分離されて給送されて
いく。
【0050】図4のように最上位シート11 の先端部1
1 aが中継ぎ搬送ローラ対21・22のニップ部Zに達
してくわえ込まれた時点において、給送ローラ2は略1
回転して円弧円周部が分離板4の位置を通過し終わる。
【0051】即ち、給送ローラ2の円弧円周部の円周長
は分離部Xから中継ぎ搬送ローラ対21・22のニップ
部Zまでの距離とこれに少し余裕分を与えた距離だけ最
上位シート11 を給送できる円周長に設定してある。
【0052】給送ローラ2の円弧円周部が分離板4の位
置を通過すると、図5のように分離板4は最上位シート
1 を挟んでガイドローラ9に圧接した状態になる。給
送ローラ2の円弧円周部の分離板位置の通過により最上
位シート11 には給送ローラ2による給送力が作用しな
くなるけれども、該シート11 の先端部は中継ぎローラ
対21・22のニップ部Zに到達してはさまれているか
ら、このローラ対21・22のシート挟持搬送力により
該シート11 の給送は続行される。ガイドローラ9は該
シート11 の給送に従動して回転する。
【0053】.また、図5のように給送ローラ2の円
弧円周部が分離板4の位置を通過すると、ギア11が所
定角度正転aされる。これによりレバー10が反時計方
向へ回動されて分離板4がバネ5の押し上げ力に抗して
図6のように押し下げられ、給送ローラ2はガイドロー
ラ9から下方へ離間(離反)した状態に保持され、ガイ
ドローラ9と分離板4による最上位シート11 の押圧が
解除状態になる。この状態においても最上位シート11
の給送は中継ぎ搬送ローラ対21・22により続行され
る。
【0054】.給送ローラ2は図5の回転角状態から
更に図6の回転角状態まで給紙方向に正転Aすると、給
送ローラ軸2aが逆転駆動に転換されて、給送ローラ2
が反給紙方向に所定角だけ逆転Bされ、その回転角位置
で回転が停止される(図7)。この給送ローラ2の反時
計方向への逆転角は給送ローラ2の円弧円周部が給送中
の最上位シート11 に接しない角度に設定してある。
【0055】そして給送ローラ2の図6から図7への反
給紙方向への逆転Bに連動してピックアップローラ7の
保持アームも摩擦部材の摩擦結合力で給送ローラ軸2a
と一緒に反時計方向に回動して、ピックアップローラ7
はシート1の上面に押圧接触したD位置から持ち上げら
れてシート1の上面から離れ、ピックアップローラ保持
アームが不図示のストッパに受け止められることで図7
の実線示の所定の持ち上げ上限位置Uに復帰した状態に
保持される。
【0056】また給送ローラ2の図6から図7への反給
紙方向への逆転Bに連動してピックアップローラ7も反
給紙方向へ逆転Bするが、ピックアップローラ7は上記
のようにシート1の上面から持ち上げられて非接触とな
るから支障はない。
【0057】即ち、図1〜図5のように、給送ローラ2
と分離板4との圧接部である分離部Xを通って1枚分離
されたシート11 の先端部11 aがシート分離部X以降
のシート搬送ローラ対21・22に挟持状態になった後
は、図6・図7のようにガイドローラ9から分離板4が
離間して1枚分離されたシート11 のガイドローラ9と
分離板4による押圧挟持が解除され、またピックアップ
ローラ7もシート1の上面から非接触に持ち上げ状態に
されるので、1枚分離給送されたシート11 に作用する
バックテンションがなくなり、従ってシート中継ぎ搬送
ローラ対21・22以後のシート搬送系の駆動力は単に
シートを挟持搬送出来る力だけでよくなり、装置の小型
化・低コスト化が可能となる。
【0058】なお、シート11 はガイドローラ9に接触
して給送されるが、このガイドローラ9は表面の摩擦係
数が低いこと、軸2aを中心に自由回転のローラである
ことから、該ガイドローラ9とシート11 の接触は該給
送シート11 にバックテンションを実質的に与えない。
【0059】.図6において、ガイドローラ9から分
離板4が引き下げられて離間することで、1枚分離給送
中の最上位シート11 に伴って次位以下のシート12
つれ移動してガイドローラ9と離間した分離板4との間
を通って図6・図7のように移動を生じてもその移動し
た次位以下のシート12 は図8のように先端部12 aが
分離板4の次位に配設してある遮蔽板13に突き当って
受け止め状態となり、それ以上の移動が阻止される。
【0060】従って最上位のシート11 のみが中継ぎ搬
送ローラ対21・22で給送されていく。
【0061】.その給送中の最上位のシート11 の後
端部11 bが図8のようにガイドローラ9と分離板4の
間を完全に通り切った後に、給送ローラ2が反給紙方向
へ再び逆転Bされる。
【0062】この給送ローラ2の逆転回転角が、その円
弧円周部が図9のようにバックローラ14に対応する回
転角となった時点でバックローラ14が不図示の駆動手
段により持ち上げられて給送ローラ2の円弧円周部に上
記つれ移動した次位以下のシート12 を挟んで圧接す
る。
【0063】そして給送ローラ2の引き続く逆転Bに伴
い上記つれ移動した次位以下のシート12 が図9・図1
0・図11のように逆転給送ローラ2とバックローラ1
4との挟持搬送力でシート給送方向上流側に戻し搬送
(逆送)されていく。
【0064】.この逆転給送ローラ2の回転角が、逆
送された次位以下のシート12 の先端部12 aが図11
のように逆転給送ローラ2とバックローラ14のニップ
部を抜けるのに十分な回転角になった時点で、ギア11
が逆転bされて、分離板4の引き下げが解除され、分離
板4が図11のように給送ローラ2の下面にバネ5の押
し上げ力で圧接した状態になる。
【0065】この状態において次位以下のシート12
給送ローラ2と分離板4の押圧部である分離部Xよりも
シート給送方向上流側へ逆送されていて給送ローラ2と
分離板4との間に挟まれることはない。
【0066】バックローラ14はその後下降動されては
じめの引き下げ位置に戻される。給送ローラ2は引き続
き逆転Bして図1の最初の待機状態時の回転角になって
回転が停止される。図12はこの状態時を示しており、
分離板4は、給送ローラ2がその欠円部が下向きの回転
角で停止することで図1と同様にガイドローラ9の下面
に当接した状態になっている。
【0067】即ち、1枚分離給送されたシート11 以外
の途中までつれ移動した次位以降のシート12 を次のシ
ートの給送が開始される前に、その先端部12 aがシー
ト分離部Xよりもシート給送方向上流側に戻るまで給送
ローラ2とバックローラ14にて逆送するようにしたの
で、次のシートの給送のとき重送が生じることが防止さ
れる。
【0068】而して、給紙開始信号毎に上記〜の動
作サイクルが繰り返されて、シート載置台3上の積載シ
ート1が重送なしに1枚ずつ分離給送されていく。
【0069】なお、給送ローラ2は図8〜図12の反給
紙方向への逆転Bに伴いピックアップローラ7も反給紙
方向に逆転Bするが、このピックアップローラ7は、シ
ート載置台31から持ち上げられてシート1とは非接触
の状態にあるから支障はない。またピックアップローラ
7の支持アームには給送ローラ軸2aの逆転力が摩擦部
材を介して作用して反時計方向への回動モーメントが働
くけれども支持アームはストッパに受け止められて反時
計方向への回動が阻止され、ピックアップローラ7は持
ち上げ上限位置Uに保持されたままとなる。
【0070】本実施例では給送手段として半月形状の給
送ローラ2を用いたが、これは給送ローラ2の同軸上に
ガイドローラ9を設けたためであり、本発明はこれに限
定されることなく、円筒状の給送ローラであっても、ガ
イドローラ9の位置を変えて給送ローラと給送中のシー
トとが接触しないようにすれば同様に適用出来る。更に
給送中のシートと給送ローラ2が接触してもローラへの
押圧力が小さく出来るようなシート給送経路を設ければ
同様に適用出来る。この場合、分離板4を給送ローラか
ら離反させるタイミングは給送ローラの駆動源である例
えばステッピングモータのパルス数で管理すれば良い。
【0071】〈実施例2〉(図13〜図16) 本実施例は、1枚分離給送されたシート11 以外の途中
まで給送されたシート12 の逆送をピックアップローラ
7で行なわせるようにしたものである。前述実施例1の
図1〜図12の装置と共通する構成部材・部分には同一
の符号を付して再度の説明を省略する。
【0072】本実施例において、ピックアップローラ7
は、給紙ローラ2とは独立に駆動手段7Aにより所定の
タイミングにて給紙方向・反給紙方向に正転A・逆転B
制御されるとともに、シート載置台3上のシート1の上
面に対して所定の押圧力で当接した位置Dと、非接触に
引き上げられた持ち上げ上限位置Uに上下動制御され
る。バックローラ14は具備させていない。
【0073】.図13は待機時状態を示している。給
紙開始信号によりピックアップローラ7がシート載置台
3上のシート1の上面に対して所定の押圧力で当接した
位置Dに下降動する。給送ローラ2及びピックアップロ
ーラ7が給紙方向に正転駆動Aされて、前述実施例1の
装置の図2〜図4と同様の動作・原理によりシート載置
台3上のシート1の最上位シート11 が1枚分離給送さ
れていく。
【0074】.給送ローラ2が略1回転して円弧円周
部が分離板4の位置を通過すると、ギア11の正転aに
より分離板4が前述図5と同様に押し下げられる。また
これと同時的にピックアップローラ7が位置Uに引き上
げ保持されてシートとの接触が解除されると共に、正転
Aが停止される。給送ローラ2は略1回転して正転Aが
停止される。これにより最上位シート11 はバックテン
ションを受けずに中継ぎ搬送ローラ対21・22により
引続き挟持搬送されていく。
【0075】.図14は最上位シート11 の中継ぎ搬
送ローラ対21・22による搬送が進行して、後端部1
1 bが離間したガイドローラ9と分離板4との間を通過
し、つれ移動した次位以下のシート12 がその先端部1
2 aが遮蔽板13に受け止められてそれ以上の移動が阻
止されている状態時を示している。
【0076】.この図14の状態時から、ピックアッ
プローラ7がシート載置台3上のシート1の上面に対し
て所定の押圧力で当接した位置Dに下降動し、また反時
計方向に逆転Bされる。これにより、上記つれ移動した
次位以下のシート12 がシート給送方向上流側に戻し搬
送(逆送)されていく。図15はこの状態時を示してい
る。
【0077】.そしてピックアップローラ7は逆送さ
れた上記の次位以下のシート12 の先端部12 aが離間
しているガイドローラ9と分離板4との間から抜ける回
転角まで逆転Bした時点で回転が停止され、また位置U
に引き上げ保持される。
【0078】またこれと同時的に給送ローラ2の逆転B
がなされると共に、ギア11が逆転bされて分離板4の
引き下げが解除される。
【0079】給送ローラ2は略1回転逆転して図13の
最初の待機状態時の回転角になって回転が停止される。
図16はこの状態時を示している。
【0080】即ち本実施例の装置は、1枚分離給送され
たシート11 以外の途中までつれ移動した次位以下のシ
ート12 を次の給送が開始される前に、その先端部12
aがシート分離部よりもシート給送方向上流側に戻るま
でピックアップローラ7にて逆送するようにしたので、
次のシートの給送のとき重送が生じることが防止され
る。
【0081】なお、本実施例においては給送ローラ2は
給紙方向のみに1回転間欠正転駆動制御されるローラで
もよい。
【0082】〈実施例3〉(図17〜図20) 本実施例は、1枚分離給送されたシート11 以外の途中
まで給送されたシート12 の逆送を遮蔽板13で行なわ
せるようにしたものである。前述実施例1の図1〜図1
2の装置と共通する構成部材・部分には同一の符号を付
して再度の説明を省略する。
【0083】.シート載置台3上のシート1の1枚分
離給送動作は前述実施例1の図1〜図8の過程と同様で
ある。
【0084】.図17は、図8と同様に、1枚分離給
送された最上位シート11 の中継ぎ搬送ローラ対21・
22による搬送が進行してその後端部11 bが離間して
いるガイドローラ9と分離板4との間を通過し、つれ移
動した次位以下のシート12の先端部12 aが遮蔽板1
3に受け止められてそれ以上の移動が阻止されている状
態時を示している。
【0085】本実施例において、遮蔽板13は、駆動手
段13Aにより、分離板4の次位に位置した図17の位
置をホームポジションとしてこの位置からシート給送方
向上流側へ位置移動Eされ、またホームポジションへ戻
し移動Fされる可動の部材である。バックローラ14は
具備させていない。
【0086】.そしてこの可動の遮蔽板13は図17
の状態時から図18のようにシート給送方向上流側へ前
進移動Eされる。
【0087】これにより上記つれ移動した次位以下のシ
ート12 がシート給送方向上流側へ押し動かされて戻し
搬送(逆送)される。遮蔽板13のシート給送方向上流
側への移動量はこの逆送シート12 の先端部12 aが離
間しているガイドローラ9と分離板4との間を通過する
に足りる量に設定してある。
【0088】.次いで給送ローラ2の逆転Bがなされ
る。またギア11の逆転bにより分離板4の引き下げが
解除される(図19)。また遮蔽板13が後退移動Fさ
れてホームポジションへ戻される。給送ローラ2は略1
回転逆転Bして最初の待機状態時(図1)の回転角にな
って回転が停止される。図20はこの状態時を示してい
る。
【0089】即ち本実施例の装置は、1枚分離給送され
たシート11 以外の途中までつれ移動した次位以下のシ
ート12 を次の給送が開始される前に、その先端部12
aがシート分離部よりもシート給送方向上流側に戻るま
で可動の遮蔽板13にて逆送するので、次のシートの給
送のとき重送が生じることが防止される。
【0090】〈実施例4〉(図21〜図26) 本実施例は、1枚分離給送されたシート11 以外の途中
まで給送されたシート12 の逆送を給送ローラ2と分離
板4により行なわせるようにしたものである。前述実施
例1の図1〜図12の装置と共通する構成部材・部分に
は同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0091】本実施例において、分離板4は円弧状のも
のにすると共にその円弧中心を中心に時計方向P・反時
計方向Qに回動可能である。バックローラ14は具備さ
せていない。
【0092】.図21は待機状態時を示しており、円
弧状分離板4は時計方向Pに回動されて図の位置をホー
ムポジションとして停止保持されている。
【0093】シート載置台3上のシート1の1枚分離給
送動作は前述実施例1の図1〜図8の過程と同様であ
る。
【0094】ただし本実施例の場合は、円弧状分離板4
はギア11の正転aにより引き下げられたとき図21の
ホームポジションから図22のように反時計方向Qに回
動した回転角の後退位置に回動された状態に保持され
る。
【0095】図22は図8と同様に1枚分離された最上
位シート11 の中継ぎ搬送ローラ対21・22による搬
送が進行してその後端部11 bが離間しているガイドロ
ーラ9と円弧状分離板4との間を通過し、つれ移動した
次位以下のシート12 の先端部12 aが遮蔽板13に受
け止められてそれ以上の移動が阻止されている状態時を
示している。円弧状分離板4は前述の後退位置にある。
【0096】.そしてこの図22の状態時から、給送
ローラ2の逆転Bがなされて、これと同時的にギア11
の逆転bにより円弧状分離板4の引き下げが解除され
る。
【0097】これによりつれ移動している次位以下のシ
ート12 の先端側が逆転駆動された給送ローラ2の円弧
円周部と円弧状分離板4との間に挟まれ、円弧状分離板
4は給送ローラ2の逆転と合わせて時計方向Pに回転し
てシート12 を逆転給送ローラ2との間に挟んで図23
・図24のようにシート給送方向上流側へ戻し搬送(逆
送)していく。
【0098】.円弧状分離板4は時計方向Pに回動し
て図24のようにホームポジションまで回動するとその
位置に停止保持されるが給送ローラ2は引き続き逆転B
することでシート12 はその先端部12 aが図25のよ
うに給送ローラ2と分離板4の間から抜け切るまで引き
続き逆送される。
【0099】そして給送ローラ2は略1回転逆転Bして
最初の図21の待機状態時の回転角になって回転が停止
される。図26はこの状態時を示している。
【0100】即ち本実施例の装置は、1枚分離給送され
たシート11 以外の途中までつれ移動した次位以下のシ
ート12 を次の給送が開始される前に、その先端部12
aがシート分離部よりもシート給送方向上流側に戻るま
で給送ローラ2と円弧状分離板4にて逆送するようにし
たので、次のシートの給送のとき重送が生じることが防
止される。
【0101】〈実施例5〉(図27・図28) 実施例1〜4の装置は、分離板4を給送ローラ2あるい
はガイドローラ9から離間させるタイミングを半月形状
の給送ローラ径で決定したが、シートセンサを用いても
同様に実施できる。本実施例はその例である。
【0102】図27の装置は前述図34の装置と同様
に、給送ローラ2として円筒状ローラを用い、また上下
動制御されるピックアップローラ7でシート載置台3上
のシート1を繰り出す方式の装置である。シートの1枚
分離給送は図34の装置と同様に行なわれる。
【0103】25は遮蔽板13と中継ぎ搬送ローラ対2
1・22との間のシートパス配設したシートセンサであ
る。このセンサ25により分離部Xを通って1枚分離給
送されたシート11 の先端部11 a及び後端部の該セン
サ25位置の到達・通過が検知される。
【0104】而して、分離部Xを通って1枚分離給送さ
れたシート11 の先端部11 aの該センサ25位置への
到達が検知されてから、更に該シート11 が該センサ2
5位置から中継ぎ搬送ローラ対21・22間の距離以上
の所定の距離L分給送されるに要する所定時間経過時点
(この時点において該シート11 の先端部11 aは中継
ぎ搬送ローラ対21・22のニップ部Zに進入して挟持
状態となっている)において、ギア11を正転aさせて
図28のように分離板4を引き下げ動作させ、またピッ
クアップローラ7を引き上げ移動させることで、給送シ
ート11 のバックテンションをなくして中継ぎ搬送ロー
ラ対21・22による搬送を行なわせる。
【0105】そして上記給送シート11 の後端部11
のセンサ25位置通過が検知されたら、ギア11を逆転
bさせて分離板4をバネ5で押し上げ状態に戻すと共
に、給送ローラ2を所定の回転角だけ逆転Bさせること
で遮蔽板13に受け止め状態になっている次位以下のつ
れ移動したシート12 をその先端部12 aが分離部Xを
抜けるまで逆送させる。
【0106】中継ぎ搬送ローラ対21・22のシート出
口側にシートセンサ26を配設してこのセンサ26によ
るシート先端部・後端部検知信号に基づいて上記と同様
の動作制御を行なわせることもできる。
【0107】〈実施例6〉(図29・図30) 分離板4が押し下げられて給送ローラ2もしくはガイド
ローラ9から離間した状態において最上位の1枚分離シ
ート11 につれ移動して途中まで給送された次位以下の
シート12 の先端部12 aを受け止める遮蔽板13は、
図29のようにそれと同じ機能を有するシート先端受け
部としての突起部4cを分離板4側に具備させるように
することもできる。
【0108】この場合、該突起部4cに上記次位以下の
シート12 の先端部12 aが確実に突き当たるように、
図30のように分離板4を給送ローラ2もしくはガイド
ローラ9から離間させたときに該分離板4を後上りに傾
斜回転させた姿勢にさせると、より効果的である。
【0109】〈実施例7〉(図31) 遮蔽板13やそれと同じ機能を有する突起部4cを具備
させなくとも本発明を実施することができる。本実施例
はその例である。
【0110】図31の装置において、給送ローラ2(円
筒状ローラ)と分離板4との圧接部Xと、シート中継ぎ
搬送ローラ対21・22の圧接部Zまでの距離Y1は、
給送中のシート11 の先端が11a前記圧接部Zに到達
したときの前記圧接部Xから該シート11の後端11bま
での距離Y2より長く(Y1>Y2、つまりY1を該シ
ートの長さの1/2以上とする)設定されている。
【0111】この条件で距離Y1を設定すれば、給送中
のシート11 の先端部11 aが前記圧接部Zに到達した
ときに分離板4を給送ローラ2から離反させ、分離板4
まで該シート11 と一緒に給送された次のシート(1
2 )が該シート11 との摩擦力で更に給送されても、該
次のシート(12 )の先端(12a)が前記圧接部Zに
到達する前に前記給送中のシート11 の後端11bが前
記圧接部Xを通過するので、前記給送中のシート11
後端11bが前記圧接部Xを通過した後に、分離板4を
給送ローラ2に圧接させると共に、給送ローラ2を逆転
(B)させることで、前記次のシート(12 )は再び戻
すことが可能となる。
【0112】ピックアップローラ7の引き上げは、シー
トの先端11aが分離部Xを通過し、ピックアップロー
ラ7を上げるのに必要な給送ローラ2の逆送量分以上に
シート11の給送がなされ、シート先端11aが搬送ロー
ラ対21・22に到達する前までの間で行なわれる。
【0113】〈実施例8〉(図32) 本実施例は、給送ローラ2として半月形状のローラを用
いるが、ガイドローラ9は配設していない。またレバー
10の正転・逆転用のギア11はない。
【0114】該半月形状の給送ローラ2の円弧円筒部が
分離板4から外れたときに該分離板4がそれ以上前記給
送ローラ側に移動できないようレバー10にストッパ1
0cを設け、フレーム12の一部に設けられた受け部1
2cに突き当てるようになっている。これにより前記給
送ローラ2の回転のみで給送ローラ2と分離板4の圧接
を解除することができる。
【0115】〈その他の実施態様〉分離板4の給送ロー
ラ2もしくはガイドローラ9に対する接離動作は正転・
逆転ギア11に限らず、ソレノイドやカム等の適宜の機
構構成にすることもできる。また実施例1のバックロー
ラ14の上下動制御、実施例2のピックアップローラ7
の上下動制御、実施例3の遮蔽板13の移動制御等の機
構もソレノイドやカム等の適宜の機構構成にすることが
できる。
【0116】分離板4を給送ローラ2もしくはガイドロ
ーラ9から離反させたが、給送ローラ2もしくはガイド
ローラ9を分離板4から離反させてもよい。
【0117】給送ローラ2もしくはガイドローラ9と分
離板4とを離反しなくとも相互の押圧力を減じさせるこ
とで給送中のシートに対するバックテンション低減化さ
せることによっても同様の効果を得ることができる。
【0118】給送手段2はローラ体以外にもベルト体等
のものにすることもできる。分離手段4も分離板に限ら
ず、分離パッド・リタードローラ・ベルト体等にするこ
ともできる。
【0119】シート1は、エアメール紙等の薄いシー
ト、グリーディングカード等の厚いシート、OHPシー
トや、コート紙等の表面が滑らかなシート、ボンド紙等
の表面が粗いシート、アート紙等の固いシート、ティッ
シュペーパー等の柔らかいシート、名刺やはがき等のサ
イズが小さいシートなど特性が相違する多種多様のシー
トがある。
【0120】
【発明の効果】以上のように本発明に依れば、シートを
給送するための給送手段と、該給送手段に押圧させて複
数枚のシートを1枚ずつ分離する分離手段を有するシー
ト供給装置について、シート分離部以降のシート搬送系
の駆動力を低減化することが可能となり、装置の小型化
・低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1乃至図12は実施例1のシート供給装置
の動作過程図であり、図1は待機状態時の図
【図2】 給送ローラの正転が開始された状態時の図
【図3】 シートの1枚分離給送の途中状態時の図
【図4】 1枚分離給送されたシートの先端部が中継ぎ
搬送ローラ対のニップ部に到達して挟持された状態時の
【図5】 給送ローラの円弧円周部が分離板を通過した
状態時の図
【図6】 分離板が下げられた状態時の図
【図7】 1枚分離給送されたシートが中継ぎ搬送ロー
ラ対で搬送されている状態時の図
【図8】 そのシートの後端部がガイドローラと分離板
との間を通過した状態時の図
【図9】 給送ローラが逆転し、バックローラが上昇し
て、つれ移動した次位以下のシートの先端部が給送ロー
ラとバックローラとの間に挟持された状態時の図
【図10】 給送ローラの引き続く逆転により、つれ移
動した次位以下のシートが逆送されている状態時の図
【図11】 逆送されたシートの先端部が給送ローラと
バックローラとの間を抜け、また分離板が上昇した状態
時の図
【図12】 逆転した給送ローラが待機状態時の回転角
状態に戻って回転を停止した状態時の図
【図13】 図13乃至図16は実施例2のシート供給
装置の動作過程図であり、図13は待機状態時の図
【図14】 1枚分離給送されたシートの後端部がガイ
ドローラと分離板との間を通過した状態時の図
【図15】 ピックアップローラの下降・逆転により、
つれ移動した次位以下のシートが逆送されている状態時
の図
【図16】 分離板が上昇して待機状態に戻った状態時
の図
【図17】 図17乃至図20は実施例3のシート供給
装置の動作過程図であり、図17は1枚分離給送された
シートの後端部がガイドローラと分離板との間を通過し
た状態時の図
【図18】 遮蔽板の前進移動により、つれ移動した次
位以下のシートが逆送されている状態時の図
【図19】 分離板が上昇した状態時の図
【図20】 遮蔽板が後退移動してホームポジションに
戻った状態時の図
【図21】 図21乃至図26は実施例4のシート供給
装置の動作過程図であり、図21は待機状態時の図
【図22】 1枚分離給送されたシートの後端部がガイ
ドローラと円弧状分離板との間を通過した状態時の図
【図23】 給送ローラが逆転を開始し、分離板が上昇
した状態時の図
【図24】 逆転した給送ローラと円弧状分離板とによ
り、つれ移動した次位以下のシートが逆送されている状
態時の図
【図25】 さらにシートの逆送が進行した状態時の図
【図26】 逆転した給送ローラが待機状態時の回転角
状態に戻って回転を停止した状態時の図
【図27】 実施例5のシート供給装置において、1枚
分離給送されたシートの先端部がシートセンサの位置に
到達して検知された状態時の図
【図28】 1枚分離給送されたシートの先端部がシー
ト中継ぎ搬送ローラ対に挟持状態になり、また分離板が
下降した状態時の図
【図29】 実施例6のシート供給装置において、つれ
移動した次位以下のシートの先端部が分離板に具備させ
た突起部に受け止められている状態時の図
【図30】 分離板を後上りに傾斜させて、つれ移動し
た次位以下のシートの先端部を該分離板に具備させた突
起部に受け止めさせた状態時の図
【図31】 実施例7のシート供給装置の説明図
【図32】 実施例8のシート供給装置の説明図
【図33】 従来例装置の概略構成図
【図34】 他の従来例装置の概略構成図
【符号の説明】
1 積載シート 2 給送ローラ 3 シート載置台 4 分離板 5 分離板押し上げバネ 7 ピックアップローラ 9 ガイドローラ 13 遮蔽板 14 バックローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを給送するための給送手段と、前
    記給送手段に押圧させて複数枚のシートを1枚ずつ分離
    する分離手段とを有するシート供給装置において、 前記給送手段と前記分離手段との押圧部であるシート分
    離部を通って1枚分離給送されたシートの先端部がシー
    ト分離部以降のシート搬送手段で搬送状態になった後
    に、前記給送手段と前記分離手段を離間させる又は相互
    押圧力を減じさせるとともに、前記1枚分離給送された
    シートにつれ移動した次位以下のシートをその先端部が
    前記シート分離部よりもシート給送方向上流側に戻るま
    で逆送することを特徴とするシート供給装置。
  2. 【請求項2】 前記のつれ移動した次位以下のシートの
    逆送を前記給送手段によって行なうことを特徴とする請
    求項1に記載のシート供給装置。
  3. 【請求項3】 前記のつれ移動した次位以下のシートの
    逆送を前記給送手段及び前記分離手段によって行なうこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
  4. 【請求項4】 前記給送手段を駆動する駆動手段と、該
    駆動手段を制御する制御手段を有し、前記給送手段と前
    記分離手段を離間させる又は相互押圧力を減じさせるタ
    イミングを前記制御手段のタイミングに応じて行なうこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
  5. 【請求項5】 1枚分離給送されたシートの位置を検出
    する検出手段を有し、該検出手段によって検出された該
    シートの位置を基準として前記給送手段と前記分離手段
    を離間させる又は押圧力を減じさせるタイミングを決定
    することを特徴とする請求項1に記載のシート供給装
    置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段によって検出された前記シ
    ート位置を基準として、前記1枚分離給送されたシート
    につれ移動した次位以下のシートをその先端部が前記シ
    ート分離部よりもシート給送方向上流側に戻るまで逆送
    する逆送量を決定することを特徴とする請求項5に記載
    のシート供給装置。
JP32140093A 1993-11-26 1993-11-26 シート供給装置 Pending JPH07144781A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000335758A (ja) * 1999-05-27 2000-12-05 Nec Shizuoka Ltd プリンタ
US7726804B2 (en) 2004-10-21 2010-06-01 Seiko Epson Corporation Medium supplying apparatus, method for driving medium supplying apparatus, computer readable medium including drive-control program and recording device

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JP2000335758A (ja) * 1999-05-27 2000-12-05 Nec Shizuoka Ltd プリンタ
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