JP2000293735A - 媒体処理装置 - Google Patents

媒体処理装置

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JP2000293735A
JP2000293735A JP11099654A JP9965499A JP2000293735A JP 2000293735 A JP2000293735 A JP 2000293735A JP 11099654 A JP11099654 A JP 11099654A JP 9965499 A JP9965499 A JP 9965499A JP 2000293735 A JP2000293735 A JP 2000293735A
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turning roller
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通帳のページめくりの精度を向上させる。 【解決手段】 通帳を搬送するアイドルローラ7と、こ
のアイドルローラ7と隣接し、アイドルローラ7の円周
面より突出した高摩擦部材の突出部を有するターンペー
ジローラ8を同軸上に備えたターンページローラアッセ
ンブリ5を備えるとともに、このターンページローラア
ッセンブリ5の前後に、該ターンページローラアッセン
ブリ5から遠い端部側に回転支点を有して、ターンペー
ジローラアッセンブリ5に近い側が開閉可能なフロント
オープンガイド13とリアオープンガイド14を備え、
各オープンガイドは、ターンページローラアッセンブリ
に近い側が上方に向けて湾曲した形状を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関等に設置
され、オペレータ等の操作者がセットした通帳や伝票等
の媒体を取り込み、磁気ストライプの読み書き処理や、
所定の印字処理を行う通帳伝票プリンタと呼ばれる媒体
処理装置に関するもので、特に、通帳のページめくりを
行う機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通帳伝票プリンタは、通帳を取り込み、
取引金額等の取引データの印字を行い、排出する機能を
有するが、あるページに取引データを印字している途中
に、印字行が無くなると、ページめくりを行って、新し
いページに残りの取引データを印字できるようになって
いる。この処理を実現するため、通帳伝票プリンタに
は、ページめくりを行う機構としてオートターンページ
(ATP)機構と呼ばれる機構が搭載されている。
【0003】ATP機構は、ローラをページめくりすべ
きページに押しつけ、このローラを回転させることで、
ページをはね上げ、通帳の搬送動作によりページめくり
を行う機構である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ATP機構において
は、ページめくりすべき1枚のページのみをはね上げ、
このはね上げたページを傷めることなく、次のページを
開くというページめくりの精度を、常に上げて行くとい
う課題がある。また、高いページめくりの精度を維持し
ながら、コストの低減を図る必要もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明の請求項1に係る発明は、冊子状の媒体の
最上位のページに接するめくりローラと、前記めくりロ
ーラの媒体搬送方向前後に設けられ、めくりローラから
遠い端部側に回転支点を有して、めくりローラに近い側
が開閉可能なオープンガイドとを備え、前記オープンガ
イドは、めくりローラに近い側が上方に向けて湾曲した
形状で、該オープンガイドは、めくりローラが回転して
最上位のページが弓形に持ち上げられると、この持ち上
げられたページにより押し上げられるとともに、持ち上
げられたページを自重で押し付けて、持ち上げられたペ
ージの山を媒体の綴じ部と反対側に移動させることを特
徴とする媒体処理装置である。
【0006】本発明の請求項2に係る発明は、上述した
請求項1に係る媒体処理装置において、前記オープンガ
イドとめくりローラの間に、該めくりローラによりはね
上げられたページが入る隙間を開けたものである。本発
明の請求項3に係る発明は、冊子状の媒体の最上位のペ
ージに接するめくりローラと、前記めくりローラに媒体
を押し付ける押し付けフィードローラとを備え、前記め
くりローラに、高摩擦部材の突出部を設け、該めくりロ
ーラが回転すると、この突出部が冊子状の媒体の最上位
のページに接し、このページをめくることを特徴とする
媒体処理装置である。
【0007】本発明の請求項4に係る発明は、上述した
請求項3に係る媒体処理装置において、めくりローラの
回転軸にスリットディスクを設け、このスリットディス
クは、所定の長さの円弧を持つ径の大きい部分と、径の
小さい部分を組み合わせて2個のエッジ部を備えるとと
もに、径の大きい部分に1個のスリットを設けた形状
で、このスリットディスクのエッジ部とスリットを検知
するスリットセンサを備えて、めくりローラの突出部の
位置を管理することとしたものである。
【0008】本発明の請求項5に係る発明は、冊子状の
媒体の最上位のページに接するめくりローラと、前記め
くりローラに媒体を押し付ける押し付けフィードローラ
とを備え、冊子状の媒体のページめくりを行う部分の厚
みに応じて、前記押し付けフィードローラが媒体をめく
りローラに押し付ける押し付け力を変化させることを特
徴とする媒体処理装置である。
【0009】本発明の請求項6に係る発明は、冊子状の
媒体の最上位のページに接するめくりローラと、前記媒
体を搬送する搬送フィードローラとを備え、前記めくり
ローラが回転して最上位のページを弓形に持ち上げてか
ら、前記搬送フィードローラが回転して媒体を綴じ部が
めくりローラに近づく方向に搬送する際の搬送量を、ペ
ージめくりのリトライ時に増やす方向に変化させること
を特徴とする媒体処理装置である。
【0010】本発明の請求項7に係る発明は、冊子状の
媒体の最上位のページに接するめくりローラと、前記媒
体をガイドする媒体搬送路とを備え、前記媒体搬送路
は、水平面とこの水平面から下降する斜面とから構成さ
れ、媒体の綴じ部が斜面に位置する状態で、水平面にあ
る最上位のページをめくりローラを回転させることでめ
くることを特徴とする媒体処理装置である。
【0011】本発明の請求項8に係る発明は、冊子状の
媒体の最上位のページに接するめくりローラと、前記め
くりローラに媒体を押し付ける押し付けフィードローラ
と、媒体をガイドする媒体搬送路と、媒体を搬送する搬
送フィードローラとを少なくとも備えたページめくり機
構は、ベースブロックに各部品を取り付けて組み立てる
ユニット構造であることを特徴とする媒体処理装置であ
る。
【0012】本発明の請求項9に係る発明は、上述した
請求項8に係る媒体処理装置において、ページがはね上
げられたことを検知するセンサは、受光素子と発光素子
からなるセンサで、一方の素子は前記ユニット化したペ
ージめくり機構に備えるとともに、他方の素子は、ペー
ジめくりユニットの前に設けられる開閉可能なユニット
に備えて、前記ユニットが開閉すると、光軸がずれてユ
ニットの開状態を検知できるようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の媒体処理装置の
実施の形態の一例を示す説明図である。この図1は、通
帳伝票プリンタのATPユニットを示し、図1(a)は
平面図、図1(b)は側面図である。1はベースブロッ
ク、2はこのベースブロック1に一体に設けた下面搬送
ガイドで、ベースブロック1は、樹脂の一体成形品とす
る。
【0014】この下面搬送ガイド2は、水平面2aと、
この水平面2aから滑らかに下降する斜面2bとから構
成される。3は上面搬送ガイドで、この上面搬送ガイド
3は前記下面搬送ガイド2の斜面2bと対向してベース
ブロック1に取り付けられる。4はベースブロック1に
回転可能に取り付けた搬送フィードローラで、この搬送
フィードローラ4は、下面搬送ガイド2の斜面2bの部
分に対向して設けられ、パルスモータの回転をギヤ列や
シャフト等を介して受けて回転するもので、通帳を挟み
込んだ状態で回転して、該通帳を搬送する。
【0015】5はベースブロック1に回転可能に取り付
けたターンページローラアッセンブリで、このターンペ
ージローラアッセンブリ5は、下面搬送ガイド2の水平
面2aの上方に設けられる。6はベースブロック1に回
転可能かつ上下動可能に取り付けた押し付けフィードロ
ーラで、前記ターンページローラアッセンブリ5と対向
して下面搬送ガイド2の水平面側に設けられる。
【0016】図2はターンページローラアッセンブリの
詳細を示す正面図で、ターンページローラアッセンブリ
の構造と、ターンページローラアッセンブリと押し付け
フィードローラの位置関係を示す。7はターンページロ
ーラアッセンブリ5に設けられたアイドルローラで、こ
のアイドルローラ7は、通帳の幅に合わせて、所定の間
隔を開けて2個設けられている。8はこのアイドルロー
ラ7に隣接して、それぞれその内側に設けられるターン
ページローラで、アイドルローラ7およびターンページ
ローラ8はシャフト9に取り付けられている。前記アイ
ドルローラ7は、通帳に接触する円周面の摩擦係数が低
くなるように、低摩擦部材で形成する。また、アイドル
ローラ7はシャフト9に回転自在に取り付けられ、ター
ンページローラ8はシャフト9に固定した状態で取り付
けられ、アイドルローラ7は、常時回転自在な状態とな
っている。
【0017】図3はターンページローラの詳細を示す説
明図で、ターンページローラ8は、円周面の一部に、前
記アイドルローラ7の円周面の径より大きい径を持つ突
出部10aを備えたゴム部10bを取り付けた扇型のロ
ーラである。押し付けフィードローラ6は、アイドルロ
ーラ7とターンページローラ8の突出部10aの両方に
通帳を押し付けられるように、アイドルローラ7のター
ンページローラ8と隣接する側と、ターンページローラ
8のアイドルローラ7と隣接する側の両方と対向する位
置に設けられる。
【0018】押し付けフィードローラ6は、通帳をアイ
ドルローラ7に押し付けた状態で回転することで、通帳
を搬送する機能と、通帳をアイドルローラ7に押し付け
た状態で停止状態を保ち、ターンページローラアッセン
ブリ5が回転してページめくりを行う際、通帳全体を押
さえるとともに、突出部10aと最上位のページとの間
に十分な摩擦力を得られるようにする機能とを併せ持
つ。
【0019】また、ターンページローラアッセンブリ5
は、通帳搬送時は、停止していることで、アイドルロー
ラ7が押し付けフィードローラ6に対するプレッシャロ
ーラとなる機能と、回転することで、ターンページロー
ラ8の突出部10aでページめくりを行う機能とを併せ
持つ。このように、押し付けフィードローラ6とターン
ページローラアッセンブリ5は、1つの部品で複数の機
能を持たせてあるので、コストの低減を図ることができ
る。
【0020】図1に戻り、11はスリットディスクで、
このスリットディスク11は前記シャフト9に取り付け
られ、ターンページローラアッセンブリ5とともに回転
する。12はスリットセンサで、スリットディスク11
が回転することにより、スリットセンサ12の出力が変
化する。スリットセンサ12は光透過型のセンサであ
り、光軸が遮られた状態がON、光軸が通った状態をO
FFとする。
【0021】図4はスリットディスクの形状を示す説明
図で、スリットディスク11の形状とターンページロー
ラアッセンブリ5の突出部10aの関係を示す。スリッ
トディスク11は、所定の長さの円弧を持つ径の大きい
部分と、径の小さい部分を組み合わせて2個のエッジ部
を備えるとともに、径の大きい部分に1個のスリットを
設けた形状である。11aは第1のエッジ部で、スリッ
トディスク11を矢印A方向に回転させたとき、スリッ
トセンサ12のところをこの第1のエッジ部11aが通
過すると、スリットセンサ12の出力は、ONからOF
Fに変化する。また、スリットディスク11を反対に矢
印B方向に回転させたとき、スリットセンサ12のとこ
ろをこの第1のエッジ部11aが通過すると、スリット
センサ12の出力は、OFFからONに変化する。
【0022】11bは第2のエッジ部で、スリットディ
スク11を矢印A方向に回転させたとき、スリットセン
サ12のところをこの第2のエッジ部11bが通過する
と、スリットセンサ12の出力は、OFFからONに変
化する。また、スリットディスク11を反対に矢印B方
向に回転させたとき、スリットセンサ12のところをこ
の第2のエッジ部11bが通過すると、スリットセンサ
12の出力は、ONからOFFに変化する。
【0023】11cはスリット部で、スリットディスク
11を矢印A方向に回転させたときも、スリットディス
ク11を反対に矢印B方向に回転させたときも、スリッ
トセンサ12のところをこのスリット部11cが通過す
ると、スリットセンサ12の出力は、ONからOFFに
変化した後、短い時間でONに変化する。下面搬送ガイ
ド2の水平面2aを図4に一点鎖線で示す位置としたと
き、突出部10aがほぼ真上にある状態を、ターンペー
ジローラアッセンブリ5のホームポジションとする。そ
して、シャフト9が回転してターンページローラアッセ
ンブリ5およびスリットディスク11が回転すると、ス
リットセンサ12の出力から、突出部10aの位置を管
理する。
【0024】図1に戻り、13はフロントオープンガイ
ド、14はリアオープンガイドで、フロントオープンガ
イド13とリアオープンガイド14は下面搬送ガイド2
の水平面2aと対向して設けられ、フロントオープンガ
イド13は、ターンページローラアッセンブリ5に対し
て、通帳の取り込み方向手前に位置し、リアオープンガ
イド14は、ターンページローラアッセンブリ5に対し
て、通帳の取り込み方向後方に位置しており、フロント
オープンガイド13とリアオープンガイド14は、上面
搬送ガイドの機能を持つともに、ページめくりの時は、
ターンページローラアッセンブリ5によりめくられたペ
ージに押し上げられるようになっている。
【0025】フロントオープンガイド13の下面搬送ガ
イド2と対向する面は、ターンページローラアッセンブ
リ5方向に行くに従い上方に向けて湾曲した形状で、リ
アオープンガイド14の下面搬送ガイド2と対向する面
は、ターンページローラアッセンブリ5方向に行くに従
い上方に向けて湾曲した形状となっている。13aはフ
ロントオープンガイド13に設けた突起で、この突起1
3aはフロントオ−プンガイド13のターンページロー
ラアッセンブリ5側と反対側の端部に設けられ、この突
起13aをベースブロック2に設けた支持部で支持する
ことで、フロントオープンガイド13は、この突起13
aを支点に、ターンページローラアセンブリ5側が開閉
する。
【0026】14aはリアオープンガイド14に設けた
突起で、この突起14aはリアオ−プンガイド14のタ
ーンページローラアッセンブリ5側と反対側の端部に設
けられ、この突起14aをベースブロック2に設けた支
持部で支持することで、リアオープンガイド14は、こ
の突起14aを支点に、ターンページローラアセンブリ
5側が開閉する。
【0027】15aおよび15bはターンページローラ
アッセンブリ5に設けたカムである、このカム15aお
よび15bは、シャフト9に固定した状態で取り付けら
れ、ターンページローラ8と一緒に回転する。そして、
カム15aにより、ターンページローラアッセンブリ5
がホームポジションにあるときに、フロントオープンガ
イド13とターンページローラアッセンブリ5のアイド
ルローラ7およびターンページローラ8の突出部10a
とゴム部10bとの間に隙間が開くようにし、カム15
bにより、ターンページローラアッセンブリ5がホーム
ポジションにあるときに、リアオープンガイド14とタ
ーンページローラアッセンブリ5のアイドルローラ7お
よびターンページローラ8の突出部10aとゴム部10
bとの間に隙間が開くようにする。
【0028】図5はカムと各オープンガイドの関係を示
す説明図で、図5(a)はカム15aとフロントオープ
ンガイド13との関係を示し、図5(b)はカム15b
とリアオープンガイド14との関係を示す。また、図5
(a),(b)とも、ターンページローラアッセンブリ
5はホームポジションにあるものとする。13bはフロ
ントオープンガイド13に設けた押し上げ部で、ターン
ページローラアッセンブリ5がホームポジションにある
とき、カム15aがこの押し上げ部13bに接すること
で、フロントオープンガイド13を突起13aを支点に
回転して押し上げられ、該フロントオープンガイド13
とターンページローラアッセンブリ5との間に隙間が開
いた状態となる。
【0029】14bはリアオープンガイド14に設けた
押し上げ部で、ターンページローラアッセンブリ5がホ
ームポジションにあるとき、カム15bがこの押し上げ
部14bに接することで、リアオープンガイド14を突
起14aを支点に回転して押し上げられ、該リアオープ
ンガイド14とターンページローラアッセンブリ5との
間に隙間が開いた状態となる。
【0030】なお、カム15aとカム15bはそれぞれ
偏心しており、後述するページめくり動作でターンペー
ジローラアッセンブリ5を回転させたとき、ページをめ
くる過程で、その回転方向に応じて、カム15aが押し
上げ部13bに接触を開始してフロントオープンガイド
13を押し上げるか、カム15bが押し上げ部14bに
接触を開始してリアオープンガイド14を押し上げる動
作を行う。
【0031】図1に戻り、16はページがはね上げられ
たことを検知するセンサであり、このセンサ16を受光
素子とすると、発光素子は、後述する印字ユニットの後
端に設ける。このセンサ16は、リアオープンガイド1
4の開閉の妨げにならないように、該リアオープンガイ
ド14を避けて左右にポストを立て、このポスト間にビ
ームを渡して、このビームに取り付けてある。
【0032】次に、通帳伝票プリンタの全体の構成の概
略を説明する。図6は通帳伝票プリンタの外観斜視図、
図7は通帳伝票プリンタの概略構成図である。通帳伝票
プリンタは、その正面側に、種類の異なる媒体を受け入
れるため、2段のステージが設けてある。ここでは、上
の段が媒体の中の伝票等を受け入れるための伝票ステー
ジ17aで、下の段が媒体の中の通帳等を受け入れるた
めの通帳ステージ17bである。18はオペレータが操
作をするボタン等が設けられた操作部である。
【0033】19aは通帳伝票プリンタ内の正面側に実
装されるインサータユニットである。このインサータユ
ニット19aは、オペレータによる通帳や伝票等の媒体
のセットを受け、セットされた媒体を取り込んだり、処
理の終了した媒体を排出する機能等を備える。19bは
前記インサータユニット19aに続いて該インサータユ
ニット19aの後ろ側に実装される印字ユニットであ
る。この印字ユニット19bは、媒体への印字、通帳に
印刷されたページマークの読み取り、および印字のため
の印字済行の読み取り等の機能を備える。
【0034】19cは前記印字ユニット19bに続いて
該印字ユニット19bの後ろ側に実装されるATPユニ
ットである、このATPユニット19cは、通帳のペー
ジめくりを行う機能を有する。19dは前記印字ユニッ
ト19bに続いて、ATPユニット19cの上側に実装
される電源ユニットである。
【0035】次に、インサータユニット19aの説明を
行う。20aは伝票ステージ17aおよび通帳ステージ
17bにおいて媒体を搬送する搬送フィードローラ、2
0bは前記搬送フィードローラ20aに媒体を押し付け
る搬送プレッシャローラである。21aは媒体を基準面
に突き当てるための搬送を行う幅寄せフィードローラ、
21bは前記幅寄せフィードローラ21aに媒体を押し
付ける幅寄せプレッシャローラである。
【0036】22は前記伝票ステージ17aによる搬送
経路と通帳ステージ17bによる搬送経路の合流点に設
けられたブレードで、媒体の搬送方向を切り換える。な
お、図示しないが、通帳ステージ17bには、磁気ヘッ
ドが設けてある。次に印字ユニット19bの説明を行
う。印字ユニット19bは、アッパーフレームユニット
24とロアフレームユニット25より構成され、アッパ
ーフレームユニット24には、印字ヘッド部26とこの
印字ヘッド部26を支持するメインシャフト27とサブ
シャフト28等が実装され、ロアフレームユニット25
には、プラテン29、このプラテン29を上下動可能に
支持する機構、プラテン駆動用のパルスモータ、媒体を
搬送する搬送フィードローラ30、媒体搬送路31を構
成する上面ガイドおよび下面ガイド等が実装され、さら
に、通帳のページマークを読み取る読取センサ32が取
付られている。
【0037】また、アッパーフレームユニット24は、
メインシャフト27の取り付け部を支点にして、ロアフ
レームユニット25に対して開閉可能となっている。媒
体搬送路31の装置正面側は、前記インサータユニット
19aのブレード22の部分と繋がり、印字ユニット1
9bで処理の終了した媒体を排出する場合、その媒体の
種類に応じてブレード22が作動し、媒体搬送路31を
搬送される媒体が伝票ステージ17aか通帳ステージ1
7bに送り込まれる。また、ブレード22を作動させて
通帳ステージ17bと媒体搬送路31を接続しておき、
通帳ステージ17bにセットされた媒体(通帳)を媒体
搬送路31に送り込むか、ブレード22を作動させて伝
票ステージ17aと媒体搬送路31を接続しておき、伝
票ステージ17bにセットされた媒体(伝票)を媒体搬
送路31に送り込むことができるようになっている。
【0038】次にATPユニットの説明を行う。ATP
ユニット19cは、上述したように、ベースブロック1
に、上面搬送ガイド3、搬送フィードローラ4、ターン
ページローラアッセンブリ5、押し付けフィードローラ
6、フロントオープンガイド13、リアオープンガイド
14、センサ16、搬送フィードローラ4および押し付
けフィードローラ6を駆動するモータ、ターンページロ
ーラアッセンブリ5を駆動するモータ、押し付けフィー
ドローラ6を上下動させるモータ等を備えており、AT
Pユニット19cは、ベースブロック1に各部品を取り
付けて組み立てた後、通帳伝票プリンタの筐体に、装置
正面側にフロントオープンガイド13が来るように実装
される。また、ATPユニット19cの媒体搬送路33
は、後端側が下降した形状となっており、これにより、
ATPユニット19cのこの部分の高さを低くして電源
ユニット19dの実装スペースを稼ぐとともに、ATP
ユニット19cの長さを短くしている。従来、通帳伝票
プリンタでは、筐体にフレームを取り付け、このフレー
ムに各部品を取り付けることで、ATP機構を組み立て
ていた。これに対して、本実施の形態のように、ATP
機構をユニット化することで、コストの低減を図ること
ができる。
【0039】ATPユニット19cの媒体搬送路33の
装置正面側は、前記印字ユニット19bの媒体搬送路3
1の装置後ろ側と繋がり、ページめくりが必要と判断さ
れた通帳が媒体搬送路31から送り込まれ、ページめく
りの終わった通帳を媒体搬送路31に送り込む。ATP
ユニット19cのターンページローラアッセンブリ5の
上方には、印字ユニット19bの後端面と、電源ユニッ
ト19dの前端面との間により形成される空間19eが
有り、この空間19eに、ターンページローラアッセン
ブリ5によりはね上げた通帳のページが入るようになっ
ている。
【0040】34はセンサ16と対になるセンサで、印
字ユニット19bの後端面に設けられる。センサ16を
受光素子とすると、センサ34は発光素子であり、通帳
のページはね上げられて光軸が遮られると、センサ16
の出力がOFFからONに変化し、これにより、通帳が
所定位置まではね上げられたことを検知できる。図8は
アッパフレームユニットを開いた状態を示す説明図で、
印字ユニット19bは、インクリボンの交換等のため、
アッパーフレームユニット24がメインシャフト27の
取り付け部を支点に開閉できるようになっている。アッ
パーフレームユニット24を開くと、前記空間19eに
アッパフレームユニット24の後端面が入り込む。これ
により、発光素子であるセンサ34からの光軸が変位
し、受光素子であるセンサ16はOFFからONとな
る。このため、ページめくり動作を行っていない時に、
センサ16がOFFになると、アッパフレームユニット
24が開いたものと判断できるものであり、通帳のペー
ジがはね上げられたことを検知するセンサと、印字ユニ
ット19bのアッパフレームユニット24が開いたこと
を検知するセンサを共用化できる。
【0041】図9は通帳伝票プリンタの制御ブロック図
である。35は主制御部で、この主制御部35にインサ
ータユニット19a、印字ユニット19b、ATPユニ
ット19c、電源ユニット19dが接続される。なお、
図9では、インサータユニット19a、印字ユニット1
9b、電源ユニット19dの構成は図示しない。
【0042】36はDCモータで、ターンページローラ
アッセンブリ5を駆動する。37はパルスモータで、搬
送フィードローラ4、押し付けフィードローラ6を駆動
する。38はパルスモータで、押し付けフィードローラ
6を上下動させる。12はスリットセンサ、16はセン
サである。
【0043】図10〜図13は本実施の形態の動作を示
す説明図で、以下にページめくり動作を説明する。ここ
で、通帳の挿入方向について説明する。閉じた通帳を通
帳ステージ17bにセットする場合、綴じ部が挿入方向
先端にくるようにセットする。また、開いた通帳をセッ
トする場合は、表紙側が挿入方向先端にくるようにセッ
トする。以下の動作の説明は、開いた通帳の場合を例に
説明する。
【0044】主制御部35は、印字ユニット19bで通
帳に印字をするに当たり、あるいは、印字を行っている
ときに、読取センサ32の出力を受けての読取結果等か
ら、ページめくりが必要であると判断すると、印字ユニ
ット19bの図示しないパルスモータを駆動するととも
に、パルスモータ37を駆動することで搬送フィードロ
ーラ30と搬送フィードローラ4と押し付けフィードロ
ーラ6を回転させて、図10(a)に示すように、通帳
40を、印字ユニット19bからページめくりを行うペ
ージがターンページローラアッセンブリ5の下の所定の
位置に来るように搬送する。上述したように、通帳40
の挿入方向は、表紙側が挿入方向先端にくるようになっ
ているので、ページめくりが必要であると判断された場
合、そのページは綴じ部40aより後ろのページとな
る。よって、通帳40は、綴じ部40aがターンページ
ローラアッセンブリ5を通過してから、所定量搬送され
た位置で停止させることになる。
【0045】このとき、ターンページローラアッセンブ
リ5は、突出部10aが上側にくるホームポジションに
あって、回転させない。また、押し付けフィードローラ
6は、パルスモータ38を駆動することで所定量上昇さ
せて、通帳40をアイドルローラ7に押し付けられる状
態として、搬送力が生じるようにしている。通帳40が
上記所定の位置まで搬送されると、主制御部35は印字
ユニット19bの図示しないパルスモータの駆動を停止
するとともに、パルスモータ37の駆動を停止して、搬
送フィードローラ30と搬送フィードローラ4と押し付
けフィードローラ6の回転を停止させて通帳40を停止
させる。
【0046】ここで、ターンページローラアッセンブリ
5および押し付けフィードローラ6と、搬送フィードロ
ーラ4との距離は、綴じた状態の通帳40をターンペー
ジローラアッセンブリ5および押し付けフィードローラ
6と、搬送フィードローラ4の両方でクランプできる位
置関係としてあり、閉じた状態の通帳40の表紙をめく
る場合にも対応可能としてある。
【0047】また、上述したように、綴じ部40aより
後ろのページをめくる場合、上記所定の位置まで通帳4
0を搬送すると、綴じ部40aが図1で説明した斜面2
bに入る位置となる。次に、押し付けフィードローラ6
による押し付け力を、通帳40のページめくりを行う部
分の厚みによって変える。
【0048】すなわち、通帳40に印字を行う場合、主
制御部35は印字ユニット19bでの処理で、最適なプ
ラテンギャップを得るため、通帳40の印字すべき部分
の厚みをプラテン29の移動量等を用いて求めている。
そして、ページめくりを行うページは、この印字すべき
部分側にあるので、ページめくりを行う部分の厚みを認
識可能である。そこで、押し付けフィードローラ6の位
置を、ページめくりを行う部分の厚みによって変える。
主制御部35は、ページめくりを行う部分が厚い場合、
すなわち、ページめくりを行うページの下にあるページ
の枚数が多い場合は、押し付けフィードローラ6による
押し付け力が弱くなり、ページめくりを行うページの部
分が薄い場合、すなわち、ページめくりを行うページの
下にあるページの枚数が少ない場合は、押し付けフィー
ドローラ6による押し付け力が強くなるように、パルス
モータ38を駆動して押し付けフィードローラ6の位置
を変える。このように、押し付けフィードローラ6によ
る押し付け力を通帳40のページめくりを行う部分の厚
みによって変えることで、以下に説明する突出部10a
により最上位のページを持ち上げる際、2枚目以降のペ
ージがつられて持ち上げられることを防ぐことができ
る。
【0049】次に、主制御部35は、DCモータ36を
駆動してターンページローラアッセンブリ5を矢印A方
向に回転させる。ホームポジションにあるターンページ
ローラアッセンブリ5を矢印A方向に回転させると、図
10(b)に示すように、突出部10aが、ページめく
りを行うページに、綴じ部40aの反対側から接触を開
始する。通帳40全体は、搬送フィードローラ4にクラ
ンプされて動かないので、ターンページローラアッセン
ブリ5を矢印A方向に回転させると、図11(a)に示
すように、突出部10aに接触したページが弓形に持ち
上げられ、リアオープンガイド14の湾曲した部分に入
る。ここで、突出部10aはアイドルローラ7の円周面
より突出しているので、通帳40のページめくりを行う
ページに接することができる。また、ターンページロー
ラ8を扇型とすることで、ターンページローラ8の突出
部10a以外の部分が、通帳40のページめくりを行う
ページに接しにくくして、突出部10aで確実にページ
めくりが行えるようになっている。
【0050】主制御部35は、スリットセンサ12の出
力から、スリット部11cを検知すると、DCモータ3
6の駆動を停止して、ターンページローラアッセンブリ
5の回転を停止する。ターンページローラアッセンブリ
5を矢印A方向に回転させたときにスリット部11cが
スリットセンサ12のところにくると、図11(b)に
示すように、弓形に持ち上げられたページ40bは、突
出部10aに接触していることにより、落ちることはな
い。また、ページが弓形になる過程で、リアオープンガ
イド14に接触するが、リアオープンガイド14は突起
14aを支点に開閉自在に支持されており、かつ、通帳
40の弓形となった部分がリアオープンガイド14の湾
曲した部分に入り込んで接触しているので、該リアオー
プンガイド14は弓形になったページ40bにより容易
に押し上げられるとともに、その自重で持ち上げられた
ページ40bを押し付けて、弓形の山が、綴じ部40a
と反対側の開放側にくるようにして、後述するはね上げ
動作を行いやすくする。さらに、通帳40の弓形となっ
たページ40bでリアオープンガイド14を持ち上げる
際、突出部10aと弓形に持ち上げられたページ40b
との間の摩擦力とリアオープンガイド14の自重の関係
等のバランスで、該リアオープンガイド14を持ち上げ
にくいような状況になっても、ターンページローラアッ
センブリ5を矢印A方向に回転させて行く過程で、図5
(b)で説明したカム15bがリアオープンガイド14
の押し上げ部14bに接触を開始することで該リアオー
プンガイド14を押し上げる力が加わるので、弓形とな
ったページ40bによる押し上げ力に加えてこのカム1
5bによる押し上げ力が加わることで、リアオープンガ
イド14は弓形になったページ40bにより容易に押し
上げられる。
【0051】次に、主制御部35は、パルスモータ38
を駆動して、図12(a)に示すように、押し付けフィ
ードローラ6を下げて、ターンページローラアッセンブ
リ5への押し付け力を解除する。このとき、突出部10
aに接触している最上位のページ40bは落ちることは
ないが、そのページより下のページは、押し付けフィー
ドローラ6による押し付け力が解除されるので、最上位
のページ40bにつられて持ち上げられていても、元に
戻り、複数枚のページがめくられることを防いでいる。
【0052】次に、主制御部35はパルスモータ37を
駆動して、搬送フィードローラ4を戻し方向に回転させ
る。このとき、押し付けフィードローラ6も回転する
が、通帳40に接していないので、押し付けフィードロ
ーラ6の部分では搬送力が生じない。搬送フィードロー
ラ4を戻し方向に回転させると、図12(b)に示すよ
うに、通帳40が戻し方向に移動する。通帳40が戻し
方向に移動すると、最上位のページ40bは突出部10
aに接触したままなので、弓形の山が高くなる。
【0053】主制御部35は通帳40を所定量戻すと、
パルスモータ37を駆動して、搬送フィードローラ4を
停止させる。なお、この通帳40の戻し量は、後述する
リトライ時には増やす方向に変化させ、めくりを行いや
すくする。次に、主制御部35は、DCモータ36を駆
動して、ターンページローラアッセンブリ5を矢印A方
向にさらに回転させる。すると、図13(a)に示すよ
うに、突出部10aに接触している最上位のページ40
bは、はね上げられた後、ページ自身の腰により弓形の
状態から延びるとともに、リアオープンガイド14の自
重により、ターンページローラアッセンブリ5上に落ち
る。このとき、リアオープンガイド14のターンページ
ローラアッセンブリ5側は、上方の向けて湾曲した形状
となっているので、はね上げられたページ40bを自重
により押し付けても、そのページを大きく湾曲させるこ
とはない。そして、ページがはね上げられたことは、セ
ンサ16の出力から認識できる。
【0054】上述したように、突出部10aにより通帳
40の最上位のページ40bが弓形に持ち上げられてい
るとき、該ページ40bはリアオープンガイド14によ
り押さえ付けているので、弓形の山が開放側に来るよう
になっている。さらに、綴じ部40aが図1に示す斜面
2bに入っているので、通帳40が反った状態となって
おり、めくろうとしている水平面2a側にあるページに
は、ページ自身の腰で、はね上がろうとする力が生じて
いる。よって、突出部10aによるはね上げが行いやす
くなっている。
【0055】主制御部35は、スリットセンサ12の出
力から、第1のエッジ11aを検知すると、DCモータ
36の回転を停止する。これにより、ターンページロー
ラアッセンブリ7はホームポジションで停止する。な
お、ターンページローラアッセンブリ5を駆動するモー
タはDCモータ36を用いるので、ターンページローラ
アッセンブリ5を矢印A方向に回転させて、スリットセ
ンサ12が第1のエッジ部11aを検知することで、D
Cモータ36の回転を停止させると、完全に停止するま
での時間が若干かかるので、第1のエッジ部11aと突
出部10aの位置関係は、スリットセンサ12を第1の
エッジ部11aが通過してから、所定の角度回転してか
ら、突出部10aがほぼ真上を向くような位置関係とし
てある。
【0056】また、スリットセンサ11は、2個のエッ
ジ部と1個のスリットを設けた形状とすることで、スリ
ットセンサ12の出力は、1方向の回転の中で、ONか
らOFF、OFFからON、短いOFFの3通りのみで
あり、主制御部35は、スリットの数の計数や、スリッ
ト間隔の比較を行うことなく、ターンページローラアッ
センブリ5の位置を管理できる。
【0057】また、ターンページローラアッセンブリ5
がホームポジションとなると、図5で説明したように、
カム15bによりリアオープンガイド14が持ち上げら
れており、リアオープンガイド14とターンページロー
ラアッセンブリ5のアイドルローラ7、突出部10a、
ゴム部10bとの間には隙間が空いており、この隙間
に、はね上げられたページ40bが入っている。
【0058】次に、主制御部35は、パルスモータ38
を駆動して押し付けフィードローラ6を上げて、該押し
付けフィードローラ6により通帳40をアイドルローラ
7に押し付けるとともに、パルスモータ37と図示しな
い印字ユニット19bのパルスモータを駆動して、搬送
フィードローラ30、搬送フィードローラ4および押し
付けフィードローラ6を戻し方向に回転する。すると、
図13(b)に示すように、はね上げられた最上位のペ
ージ40bが、リアオープンガイド14とターンページ
ローラアッセンブリ5との間の隙間から引き抜かれ、ペ
ージめくりが完了する。このとき、はね上げられた最上
位のページ40bは、リアオープンガイド14とターン
ページローラアッセンブリ5との間の隙間から引き抜か
れ、かつ、リアオープンガイド14のターンページロー
ラアッセンブリ5側は、上方の向けて湾曲した形状とな
っているので、はね上げられたページ40bを自重によ
り押し付けても、そのページを抜き取り方向と反対に大
きく湾曲させることはないので、強い負荷がかかること
はない。
【0059】ここで、センサ16の出力からページがは
ね上げられなかったと判断すると、主制御部35は、リ
トライ動作を行う。すなわち、ターンページローラアッ
センブリ5を上述したようにホームポジションに戻した
後、パルスモータ37を駆動することで搬送フィードロ
ーラ4と押し付けフィードローラ6を回転させ、通帳4
0を所定量先送りする。この先送り量は、弓形となった
ページ40bの山を高くするために通帳40を戻し方向
に搬送したときの戻し量と同じとし、通帳40を再度ペ
ージめくりをする位置に戻す。
【0060】そして、上述した動作でページめくりを行
うが、弓形となったページ40bの山を高くするために
通帳40を戻し方向に搬送する際、前回の戻し量より多
く搬送して、より山が高くなるようにしてページのはね
上げを行いやすくする。通帳40のページめくりを行う
場合、上述した通帳の挿入方向により、綴じ部40aが
リアオープンガイド14側にある位置で行うこととな
り、複数枚めくってしまった場合で戻す場合に、綴じ部
40aをフロントオープンガイド13側に位置させて、
ターンページローラアッセンブリ5を上述した説明と反
対方向に回転させてページめくりを行う。このため、フ
ロントオープンガイド13とリアオープンガイド14と
では、リアオープンガイド14を押し上げてページめく
りを行う割合の方が高い。そして、中紙に比べて厚みの
ある表紙をめくる場合も、綴じ部40aがリアオープン
ガイド14側にある位置で行うこととなる。上述したペ
ージめくりの過程で、ターンページローラアッセンブリ
5の突出部10aで最上位のページ40bを持ち上げる
とき、リアオープンガイド14を押し上げることになる
が、支点となる突起14aまでの距離が長い方がリアオ
ープンガイド14が押し上げやすく、かつ、ページをは
ね上げやすい。これに対して、ATPユニット19cの
長さは、装置全体の長さがら決められてくる。そこで、
リアオープンガイド14を長くし、フロントオープンガ
イド13は相対的に短くすることで、ATPユニット1
9cを短い長さとしながらも、順方向のめくりの精度を
落とすことがないようにしてあり、表紙のような厚紙で
も、めくりが行えるようになっている。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、冊子状
の媒体の最上位のページに接するめくりローラと、前記
めくりローラの媒体搬送方向前後に設けられ、めくりロ
ーラから遠い端部側に回転支点を有して、めくりローラ
に近い側が開閉可能なオープンガイドとを備え、前記オ
ープンガイドは、めくりローラに近い側が上方に向けて
湾曲した形状で、該オープンガイドは、めくりローラが
回転して最上位のページが弓形に持ち上げられると、こ
の持ち上げられたページにより押し上げられるととも
に、持ち上げられたページを自重で押し付けて、持ち上
げられたページの山を媒体の綴じ部と反対側に移動させ
ることとしたので、持ち上げられたページをはね上げや
すくしておくことができ、ページめくりの精度を上げる
ことができる。
【0062】また、媒体の搬送動作で、はね上げられた
ページを開く時に、はね上げられたページをめくりロー
ラとオープンガイドの間から引き抜くことになるが、め
くりローラとオープンガイドとの間に該めくりローラに
よりはね上げられたページが入る隙間を開けてあり、ま
た、オ−プンガイドのめくりローラに近い側を上方に向
けて湾曲させてあるので、はね上げたページが媒体搬送
による抜き取り方向と反対側に大きく湾曲することはな
いので、媒体を傷めることなく搬送して、はね上げられ
たページを開くことができ、ページめくりの精度を上げ
ることができる。
【0063】さらに、めくりローラに、高摩擦部材の突
出部を設け、該めくりローラが回転すると、この突出部
が冊子状の媒体の最上位のページに接し、このページを
めくることとしたので、最上位のページを確実に持ち上
げることができ、ページめくりの精度を上げることがで
きる。また、めくりローラの回転軸にスリットディスク
を設け、このスリットディスクは、所定の長さの円弧を
持つ径の大きい部分と、径の小さい部分を組み合わせて
2個のエッジ部を備えるとともに、径の大きい部分に1
個のスリットを設けた形状で、このスリットディスクの
エッジ部とスリットを検知するスリットセンサを備え
て、めくりローラの突出部の位置を管理するようにした
ので、スリットの数の計数や、スリット間隔の比較を行
うことなく、突出部の位置管理を行うことができる。
【0064】そして、媒体のページめくりを行う部分の
厚みに応じて、押し付けフィードローラが媒体をめくり
ローラに押し付ける押し付け力を変化させることとした
ので、ページめくりを行う部分の厚みに応じて最適な押
し付け力が得られ、めくりローラを回転させて突出部で
最上位のページを持ち上げるとき、2枚目以降のページ
がつられて持ち上げられることを防ぎ、ページめくりの
精度を上げることができる。
【0065】また、めくりローラが回転して最上位のペ
ージを弓形に持ち上げてから、媒体を綴じ部がめくりロ
ーラに近づく方向に搬送する際の搬送量を、ページめく
りのリトライ時に増やす方向に変化させることとしたの
で、リトライ時には、よりページをめくりやすい状態を
つくることで、ページめくりの精度を上げることができ
る。
【0066】さらに、媒体搬送路は、水平面とこの水平
面から下降する斜面とから構成され、媒体の綴じ部が斜
面に位置する状態で、水平面にある最上位のページをめ
くりローラを回転させることでめくることとしたので、
ぺーじめくりの際に、めくろうとしている水平面にある
ページには、ページ自身の腰で、はね上がろうとする力
が生じているので、ページをめくりやすい状態となって
おり、ページめくりの精度を上げることができる。
【0067】また、ページめくり機構は、ベースブロッ
クに各部品を取り付けて組み立てるユニット構造とする
ことで、製造を容易にするとともにコストの低減を図
り、ページがはね上げられたことを検知するセンサは、
受光素子と発光素子からなるセンサで、一方の素子はユ
ニット化したページめくり機構に備えるとともに、他方
の素子は、ページめくりユニットの前に設けられる開閉
可能なユニットに備えて、前記ユニットが開閉すると、
光軸がずれてユニットの開状態を検知できるようにした
ので、1つのセンサに2つの機能を持たせることが可能
となり、部品点数を削減してコストの低減を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の媒体処理装置の実施の形態の一例を示
す説明図
【図2】ターンページローラアッセンブリの詳細を示す
正面図
【図3】ターンページローラの詳細を示す説明図
【図4】スリットディスクの形状を示す説明図
【図5】カムと各オープンガイドの関係を示す説明図
【図6】通帳伝票プリンタの外観斜視図
【図7】通帳伝票プリンタの概略構成図
【図8】アッパーフレームユニットを開いた状態を示す
説明図
【図9】通帳伝票プリンタの制御ブロック図
【図10】本実施の形態の動作を示す説明図(その1)
【図11】本実施の形態の動作を示す説明図(その2)
【図12】本実施の形態の動作を示す説明図(その3)
【図13】本実施の形態の動作を示す説明図(その4)
【符号の説明】
1 ベースブロック 5 ターンページローラアッセンブリ 6 押し付けフィードローラ 7 アイドルローラ 8 ターンページローラ 10a 突出部 13 フロントオープンガイド 14 リアオープンガイド

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冊子状の媒体の最上位のページに接する
    めくりローラと、 前記めくりローラの媒体搬送方向前後に設けられ、めく
    りローラから遠い端部側に回転支点を有して、めくりロ
    ーラに近い側が開閉可能なオープンガイドとを備え、 前記オープンガイドは、めくりローラに近い側が上方に
    向けて湾曲した形状で、 該オープンガイドは、めくりローラが回転して最上位の
    ページが弓形に持ち上げられると、この持ち上げられた
    ページにより押し上げられるとともに、持ち上げられた
    ページを自重で押し付けて、持ち上げられたページの山
    を媒体の綴じ部と反対側に移動させることを特徴とする
    媒体処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記オープンガイドとめくりローラの間に、該めくりロ
    ーラによりはね上げられたページが入る隙間を開けたこ
    とを特徴とする媒体処理装置。
  3. 【請求項3】 冊子状の媒体の最上位のページに接する
    めくりローラと、 前記めくりローラに媒体を押し付ける押し付けフィード
    ローラとを備え、 前記めくりローラに、高摩擦部材の突出部を設け、該め
    くりローラが回転すると、この突出部が冊子状の媒体の
    最上位のページに接し、このページをめくることを特徴
    とする媒体処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 めくりローラの回転軸にスリットディスクを設け、この
    スリットディスクは、所定の長さの円弧を持つ径の大き
    い部分と、径の小さい部分を組み合わせて2個のエッジ
    部を備えるとともに、径の大きい部分に1個のスリット
    を設けた形状で、このスリットディスクのエッジ部とス
    リットを検知するスリットセンサを備えて、めくりロー
    ラの突出部の位置を管理することを特徴とする媒体処理
    装置。
  5. 【請求項5】 冊子状の媒体の最上位のページに接する
    めくりローラと、 前記めくりローラに媒体を押し付ける押し付けフィード
    ローラとを備え、 冊子状の媒体のページめくりを行う部分の厚みに応じ
    て、前記押し付けフィードローラが媒体をめくりローラ
    に押し付ける押し付け力を変化させることを特徴とする
    媒体処理装置。
  6. 【請求項6】 冊子状の媒体の最上位のページに接する
    めくりローラと、 前記媒体を搬送する搬送フィードローラとを備え、 前記めくりローラが回転して最上位のページを弓形に持
    ち上げてから、前記搬送フィードローラが回転して媒体
    を綴じ部がめくりローラに近づく方向に搬送する際の搬
    送量を、ページめくりのリトライ時に増やす方向に変化
    させることを特徴とする媒体処理装置。
  7. 【請求項7】 冊子状の媒体の最上位のページに接する
    めくりローラと、 前記媒体をガイドする媒体搬送路とを備え、 前記媒体搬送路は、水平面とこの水平面から下降する斜
    面とから構成され、 媒体の綴じ部が斜面に位置する状態で、水平面にある最
    上位のページをめくりローラを回転させることでめくる
    ことを特徴とする媒体処理装置。
  8. 【請求項8】 冊子状の媒体の最上位のページに接する
    めくりローラと、 前記めくりローラに媒体を押し付ける押し付けフィード
    ローラと、 媒体をガイドする媒体搬送路と、 媒体を搬送する搬送フィードローラとを少なくとも備え
    たページめくり機構は、ベースブロックに各部品を取り
    付けて組み立てるユニット構造であることを特徴とする
    媒体処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 ページがはね上げられたことを検知するセンサは、受光
    素子と発光素子からなるセンサで、 一方の素子は前記ユニット化したページめくり機構に備
    えるとともに、他方の素子は、ページめくりユニットの
    前に設けられる開閉可能なユニットに備えて、前記ユニ
    ットが開閉すると、光軸がずれてユニットの開状態を検
    知できるようにしたことを特徴とする媒体処理装置。
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