JP3856289B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体を送りつつ記録ヘッドを記録媒体の送り方向と直交する方向に移動させて記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録する用紙としていわゆるカット紙とロール紙の双方を使用することができる記録装置が開発されている。例えばカット紙に印刷させる場合は、積層したカット紙の先端を当接部に突き当てて揃え、そのカット紙をホッパーにより上昇及び下降させて最上層のカット紙から順に給紙部により搬送部へ給紙させ、搬送部により記録部へ搬送させている。また、ロール紙に印刷させる場合は、ロール紙ホルダから引き出したロール紙を給紙部を通過させて搬送部へ到達させた後、搬送部により記録部へ搬送させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の記録装置では、用紙をセットする際に用紙がハウジングとホッパーとの間隙及びホッパーと当接部との間隙に入り込み易く、セットに手間が掛かっている。また、用紙をバックフィードさせる際に用紙の後端がハウジングとホッパーとの間隙に入り込み易く、後処理に手間が掛かっている。
【0004】
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、記録媒体が不正な箇所に侵入することを防止することができる記録装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明の記録装置では、記録媒体のセット時に先端を揃える当接部と、前記当接部に近接配置されており、前記当接部にて先端が揃えられた前記記録媒体を上昇及び下降させて供給するホッパーとを備えた記録装置において、前記当接部と前記ホッパーとの間隙に前記記録媒体の先端が侵入することを防止する先端侵入防止部と、前記ホッパーと当該ホッパーの上方に位置するハウジングとの間隙に前記記録媒体の後端が侵入することを防止する後端侵入防止部とを備え、前記先端侵入防止部は、填め合わせ可能な凹凸形状に形成されており、前記凹形状と前記凸形状は、異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部に対応するように前記当接部と前記ホッパーに形成され、前記後端侵入防止部は、前記ハウジングの背部にリブ形状に形成されており、異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部に対応して形成されていることを特徴としている。
【0006】
これにより、記録媒体が不連続の記録媒体、例えばカットされた記録媒体、あるいは連続した記録媒体、例えばロール状の記録媒体の何れであっても、その記録媒体をセットする際に記録媒体の特に角部が当接部とホッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止することができるので、セットの手間を軽減することができる。そして、特に部品点数を増やすことなく先端侵入防止部を設けることができるので、コストの上昇を抑えることができる。
【0007】
さらに、凹形状を当接部に設けたときは凸形状をホッパーに設け、凸形状を当接部に設けたときは凹形状をホッパーに設ければよいので、その記録装置の構造に最適な配設方法を選択することができる。そして、種々のサイズの記録媒体を使用する際に、ユーザは特に注意を払わずに各記録媒体の角部が当接部とホッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止することができるので、セットの手間を大幅に軽減することができる。
【0008】
また、記録媒体をバックフィードさせても、記録媒体の後端がホッパーに形成されている傾斜部に案内されてハウジングとホッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止することができる。
【0009】
また、これにより、特に部品点数を増やすことなく後端侵入防止部を設けることができるので、コストの上昇を抑えることができる。
【0010】
また、種々のサイズの記録媒体を使用する際に、ユーザは特に注意を払わずに各記録媒体の後端がハウジングとホッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止することができる。
【0011】
上記目的達成のため、本発明では、記録媒体のセット時に先端を揃える当接部と、前記当接部に近接配置されており、前記当接部にて先端が揃えられた前記記録媒体を上昇及び下降させて供給するホッパーとを備えた記録装置において、前記ホッパーの上部には傾斜部が形成されており、前記傾斜部は、前記ホッパーの上方に位置するハウジングの面が、前記傾斜部からみてオーバーハングするように形成され、前記ハウジングの背部には、当該ハウジングと前記ホッパーとの間隙に前記記録媒体の後端が侵入することを防止するリブ形状の後端侵入防止部が形成されており、前記後端侵入防止部は、異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部に対応して形成されていることを特徴としている。これにより、記録媒体が特に連続した記録媒体、例えばロール状の記録媒体の何れであっても、その記録媒体をセットする際に記録媒体はハウジングから傾斜部を通って記録部へスムーズに案内され、記録媒体がハウジングとホッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止することができるので、セットの手間を軽減することができる。
【0012】
上記目的達成のため、本発明では、記録媒体のセット時に先端を揃える当接部と、前記当接部に近接配置されており、前記当接部にて先端が揃えられた前記記録媒体を上昇及び下降させて供給するホッパーとを備えた記録装置において、前記当接部と前記ホッパーとの間隙に前記記録媒体の先端が侵入することを防止する先端侵入防止部と、前記ホッパーと当該ホッパーの上方に位置するハウジングとの間隙に前記記録媒体の後端が侵入することを防止する後端侵入防止部とを備え、前記先端侵入防止部は、填め合わせ可能な凹凸形状に形成されており、前記凹形状と前記凸形状は、異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部に対応するように前記当接部と前記ホッパーに形成され、前記後端侵入防止部は、前記ハウジングの背部にリブ形状に形成されており、異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部に対応して形成され、さらに、前記ホッパーの上部には傾斜部が形成され、前記傾斜部は、前記ハウジングの面が、前記傾斜部からみてオーバーハングするように形成されていることを特徴としている。これにより、記録媒体が特に連続した記録媒体、例えばロール状の記録媒体の何れであっても、その記録媒体をセットする際に記録媒体はハウジングから傾斜部を通って記録部へスムーズに案内され、記録媒体がハウジングとホッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止することができるので、セットの手間を軽減することができる。そして、本願の上述した各作用効果を奏することが可能となる。
【0013】
また、前記ホッパーは、前記記録媒体の幅方向の一端を支点として前記当接部の傾斜面に沿って回動可能に取り付けられ、前記ホッパーが回動することによって前記当接部が進退することを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0015】
図1及び図2は、本発明の一実施の形態に係る記録装置の外装構成の全体を斜め前方から見た斜視図である。この記録装置1は、図1及び図2に示すように、全体が幅方向に長く延びる略直方体状のハウジング10を備えている。そして、このハウジング10の前方側には、排紙スタッカ51やスイッチ部52等が配設され、ハウジング10の後方側には、給紙口53等が配設されている。また、ハウジング10の上部から前面にかけては、透明もしくは半透明な湾曲したプラスチックカバー54によって覆われた窓部55が形成されている。
【0016】
排紙スタッカ51は、排出される用紙を蓄積する機能を有し、基端側の1段目のスタッカ部材51a及びこの1段目のスタッカ部材51aに格納・引出自在に設けられた先端側の2段目のスタッカ部材51bの2段で構成されている。この排紙スタッカ51は、その下部の回動軸を中心にハウジング10の前面に図1の矢印a方向に回動可能に取り付けられており、使用時は図1に示すように倒伏方向に回動されて排紙口56を開放し、収納時は起立方向に回動されて排紙口56を閉鎖するようになっている。
【0017】
スイッチ部52は、パワーをオン・オフするパワー系のスイッチ52aと、用紙の頭出し等を操作したり、インクのフラッシング等を操作する3つの操作系のスイッチ52bを備えている。このスイッチ部52は、ハウジング10の前面の排紙スタッカ51の右側に配列されている。
【0018】
給紙口53には、その後縁と両端縁を囲むようにガイド壁53a、53b、53cが形成されている。ガイド壁53aは、用紙の面をガイドし、ガイド壁53cは、用紙の一方のサイドエッジをガイドする機能を有する。そして、用紙のサイズが異なっても確実に用紙をガイドすることができるように、用紙の他方のサイドエッジをガイドするエッジガイド22が、給紙口53の両端縁に形成されているガイド壁53b、53c間を、後縁に形成されているガイド壁53aに沿って移動可能なように装着されている。
【0019】
プラスチックカバー54は、その上部の回動軸を中心に図1の矢印b方向に回動可能に取り付けられている。ユーザは、プラスチックカバー54を持ち上げて窓部55を開放することにより、窓部55を通して後述するキャリッジ上に収納されるインクカートリッジの交換作業や内部機構のメンテナンス作業等を行うことができる。
【0020】
さらに、この記録装置1は、不連続の用紙、すなわち図1に示すカット紙Pの印刷と、連続した用紙、すなわち図2に示すロール紙Rの印刷が可能であり、図1に示すように、カット紙Pを印刷する場合は給紙口53の背部にカット紙Pを保持するペーパーサポート21が取り付けられ、また、図2に示すように、ロール紙Rを印刷する場合は給紙口53の背部にロール紙Rを保持したロール紙ホルダ60が取り付けられる。なお、ペーパーサポート21とロール紙ホルダ60は、着脱可能に構成されており、何れか一方が取り付けられるようになっている。
【0021】
ペーパーサポート21は、図1に示すように、カット紙Pの面を保持する機能を有し、給紙口53の後縁に近接して斜め後方に突き出るように配設されている。ロール紙ホルダ60は、図2に示すように、ロール紙Rの中心軸穴に貫入される軸芯61及びこの軸芯61の両端を回転自在に支持してロール紙Rの両端部をそれぞれ覆う一対のカバー62を備えている。カバー62は、給紙口53の後方に着脱自在に取り付けられている。
【0022】
図3及び図4は、上記記録装置1の内部構成例を示す断面側面図である。図3に示すように、記録装置1は、給紙口53から差し込まれたカット紙Pを給紙装置20により給紙する。給紙装置20は、給紙ローラ2、総量規制部70、アイドルローラ80等をフレーム31に組込んで一体化したユニット30と、ホッパー3、分離パッド4等を有する紙戻し部材42をフレーム41に組込んで一体化したユニット40とを備えている。ユニット30はキャリッジを仕切るフレーム13の背面に固定され、ユニット40は断面山形のフレーム41の裾部分が搬送ローラ6と排出ローラを結ぶ用紙搬送経路の略延長線上になるようメインフレーム12に取り付けられている。
【0023】
そして、ホッパー3に積載された複数枚のカット紙Pは、給紙ローラ2の回転に伴うホッパー3の上昇により、分離パッド4で給紙ローラ2に押付けられて最上位のカット紙Pから1枚づつ分離され、ぺーパーガイド49に沿って搬送ローラ6に給送されるようになっている。
【0024】
一方、図4に示すように、記録装置1は、ロール紙ホルダ60から引き出され、給紙口53からアイドルローラ80を経由して搬送ローラ6に差し込まれたロール紙Rを搬送ローラ6とその従動ローラとで挟持する。ロール紙ホルダ60から引き出されるロール紙Rは、供給口53のガイド壁53aの上縁部で一旦屈曲してからガイド壁53aより下方に配設されたアイドルローラ80を経由して搬送ローラ6に向かうが、ロール紙ホルダ60はロール紙Rの引き出し方向が常に下方向となるように配設されている。
【0025】
すなわち、ロール紙ホルダ60は、ロール紙ホルダ60から供給口53のガイド壁53aの上縁部に掛け渡されるロール紙Rの面が、常に水平面もしくはガイド壁53a側を下方とした傾斜面となるように配設されている。仮に、ロール紙ホルダ60から供給口53のガイド壁53aの上縁部に掛け渡されるロール紙Rの面がガイド壁53a側を上方とした傾斜面となるようにロール紙ホルダ60が配設されていた場合、ロール紙Rを供給口53のガイド壁53aの上縁部で一旦上方に引き上げてから下方向に送る必要があり、このときのロール紙Rの送り抵抗、いわゆるバックテンションは大きくなる。しかし、本実施形態によればロール紙Rの引き出し方向は常に下方向となるので、このときのロール紙Rのバックテンションは上記バックテンションに比べて小さくなる。
【0026】
記録装置1は、図3に示すカット紙Pあるいは図4に示すロール紙Rを搬送ローラ6により図示しないキャリッジに搭載された記録ヘッド側へ送り出して印刷する。このとき、記録装置1の制御部は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの計4色のインクカートリッジから記録ヘッドへ各色インクを供給し、各色インクの吐出タイミング及びキャリッジや搬送ローラ6の駆動を制御して、高精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等を実行する。最後に、記録装置1は、カット紙Pあるいはロール紙Rを図示しない排出ローラにより排紙口56から排紙する。
【0027】
図5は、上記記録装置1における上記ユニット30及びユニット40の周辺部を背面から見た斜視図、図6は、ユニット30の周辺部を示す斜視図、図7は、図6に示すユニット30の斜視図、図8は、図7の平面図、図9は、図8のI―I矢視の側面図である。図5〜図8に示すように、ローラホルダ31の軸受け部31aには、ローラ軸32が回転可能に支持されている。そして、このローラ軸32には、給紙ローラ2、補助ローラ33、ホッパー3の上昇又は下降を操作するホッパーカム機構を構成するホッパー上下用カム34及び回転駆動するための伝達ギヤ35が一体で設けられ、さらに、アイドルローラ80が回転自在に挿入されている。
【0028】
給紙ローラ2は、図9に示すように、円弧部分2aと平坦部分2cからなり、円弧部分2aにはカット紙Pを給送するために摩擦材が取り付けられている。円弧部分2aは、平坦部分2cに出張った円弧部分2bを持たせて全体の円弧長を大きくしている。円弧部分2bは、ホッパー3のカット紙Pの積載量が変化しても搬送ローラ6まで用紙を確実に給送するよう作用する。
【0029】
例えば、ホッパー3に1枚のカット紙Pがある場合は、ホッパー3を下限位置から上昇させ、カット紙Pを給紙ローラ2へ当接させるまでの時間が最も長くなる。つまり、給紙ローラ2はカット紙Pの当接までの間に所定角回転するので、円弧部分2bの長さはカット紙Pの当接位置からの給送で搬送ローラ6へ到達するよう設定される。このように給紙ローラ2の平坦部分2c側に出張った円弧部分2bを設けることで、給紙ローラ2を大径にすることなく、全体の円弧部分2aを長くすることができ、装置の小型化を図ることができる。
【0030】
補助ローラ33は、図7及び図8に示すように、給紙ローラ2から離した幅方向の中央寄りに配設されている。この補助ローラ33は、カット紙Pを後述する紙戻し部材42の補助パッド4Aによって押し付け、カット紙Pの幅方向の中央寄りを給紙ローラ2と同じように巻き込むよう機能する。
【0031】
例えば、ホッパー3に収納されたカット紙Pを幅方向の一方側に配置された1つの給紙ローラ2のみで給送する場合、カット紙Pの一方側においては給紙ローラ2に巻き込まれて用紙側部がカールして進入する。一方、カット紙Pの他方側においては給紙ローラ2が無いため、真っ直ぐな状態で進入する。このようにカット紙Pの幅方向において、異なった進入を基に用紙搬送が行われるとスキューが起こり、紙ジャムを発生し易くなるが、この補助ローラ33を備えることで、カット紙Pの他端の動きが抑えられ、スキューを起こしにくくなる。
【0032】
ホッパー上下用カム34の側面には、図7〜図9に示すように、後述の紙戻し部材42の倒伏動作における初期傾倒動作を行う小カム36が設けられている。伝達ギヤ35は、図7に示すように、給紙モータ15の駆動ギヤ16に中間伝達ギヤ17を介して連係されている。
【0033】
アイドルローラ80は、図5〜図8に示すように、補助ローラ33と軸受け部31aの間に配置されている。このアイドルローラ80は、用紙のバックテンションを軽減するよう機能する。すなわち、搬送ローラ6まで給送された状態の用紙、特にロール紙Rは、ロール紙ホルダ60に引っ張られているので最短経路を取ろうとする。このため、ロール紙Rは、例えばローラホルダ31と面接触あるいは線接触することになるので、バックテンションが大きくなる。そこで、このアイドルローラ80をロール紙Rと限りなく点に近い状態で接触させ、ロール紙Rとローラホルダ31との面接触あるいは線接触を減少させることにより、バックテンションを軽減させている。
【0034】
このようなアイドルローラ80は、その径が給紙ローラ2(補助ローラ33)の径よりも小径であって、給送が完了した状態の給紙ローラ2の円弧部分2bよりもロール紙Rが飛び出るような径となるように形成される。また、分離パッド4の回動軌跡に干渉しないような径となるように形成される。ただし、その干渉が回避できないようなときは、アイドルローラ80が干渉する分離パッド4の部分に、アイドルローラ80が入り込めるスリットを形成するようにしてもよい。
【0035】
なお、上述した実施形態では、1枚のアイドルローラ80を補助ローラ33と軸受け部31aの間に回転自在に配置するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば2枚以上のアイドルローラ80を配置してもよい。また、任意の箇所、例えば給紙ローラ2とホッパー上下用カム34の間等に配置してもよい。また、ローラ軸32に固定、例えばローラ軸32と一体形成してもよい。
【0036】
図5〜図9に示すように、ローラホルダ31の給紙口53側の壁面31bには、総量規制部70が装置本体後方側に突き出るようにして配設されている。この総量規制部70は、ローラホルダ31の壁面31bと略平行に設けられた壁面71と、この壁面71に連続しており、下方に向かうにしたがって給紙ローラ2側に傾斜した壁面72と、壁面71と壁面72の境界上に所定間隔をあけて2列配列された小ローラ73と、壁面72の最下端上に同様に所定間隔をあけて2列配列された小ローラ74を備えている。壁面71、72の幅は、記録可能な最小サイズの用紙の幅と略同一に形成されており、エッジガイド22との干渉を防止することができる。
【0037】
このような構成の総量規制部70は、給紙口53から差し込まれホッパー3に収納されるカット紙Pの総量を規制する機能と、アイドルローラ80と同様に用紙のバックテンションを軽減する機能を有する。すなわち、総量規制部70が配設されていないと、給紙口53に可能な限り大量のカット紙Pを差し込むことができる。このため、一部のカット紙Pがフレーム41の用紙当接部を越えてぺーパーガイド49側に侵入し、印刷不良等を引き起こすおそれがある。
【0038】
そこで、図10に示すように、総量規制部70は、供給口53のガイド壁53a側に突き出るように配設され、かつ壁面72の最下端上に配列された小ローラ74の周面と供給口53のガイド壁53aの上縁部とを結ぶ直線Lがフレーム41の用紙当接部を越えないように配設されている。これにより、カット紙Pの給紙口53への差し込みは総量規制部70の壁面72と供給口53のガイド壁53aとの間隔で決まる枚数に規制され、かつ給紙口53に差し込まれたカット紙Pは1枚もしくは複数枚であっても全てフレーム41の用紙当接部に保持されることになるので、一部のカット紙Pがフレーム41の用紙当接部を越えてぺーパーガイド49側に侵入し、印刷不良等を引き起こすおそれを防止することができる。
【0039】
また、小ローラ73、74が取り付けられていない場合、上述したように、搬送ローラ6まで給送された状態のロール紙Rは、ロール紙ホルダ60に引っ張られているので最短経路を取ろうとし、例えば壁面72と面接触あるいは線接触することになるので、バックテンションが大きくなる。そこで、小ローラ73、74を壁面71、72の頂部から突出するように回転自在に取り付けることにより、小ローラ73、74をロール紙Rと限りなく点に近い状態で接触させ、ロール紙Rと壁面72との面接触あるいは線接触を無くして、バックテンションを軽減させている。
【0040】
図11は、上記記録装置1における上記ユニット40の平面図、図12は、図11のII―II矢視の側面図、図13及び図14は、ユニット40を構成するフレーム41に組み込まれた紙戻し部材42を構成するホッパー3等を示す第1及び第2の斜視図である。
【0041】
図11〜図14に示すように、ユニット40は、記録装置1の幅方向に延びた断面山形のフレーム41の前方傾斜面をぺーパーガイド49にし、後方傾斜面には用紙セット時に用紙先端を当接させ揃える当接部の当接面41cを形成しており、ここにホッパー3が配置されている。図11及び図12に示すように、フレーム41の頂上には稜線部分41b(当接部の当接面とペーパーガイドの境)に沿って紙戻し部材42が配置され、その基端が稜線部分41bに回動可能に設けられている。
【0042】
ホッパー3は、記録装置1の幅方向の一端を支点43としてフレーム41の傾斜面に沿って回動可能に取り付けられており、他端はユニット30側に位置し、ホッパーエッジガイド3aが設けられ、その上端面はホッパー上下用カム34が作用するホッパーカムフォロア3cを形成している。ホッパーエッジガイド3aから外方へ延びた突出部分3bが形成されており、この突出部分3bがフレーム41から立設されたホッパーガイド41aに嵌入され、ホッパー3の他端の動きを上昇又は下降方向のみに規制している。
【0043】
ホッパー3の回動支点43は、その近傍のホッパー面が稜線部分41bにほぼ一致するように設けられており、用紙セット時に用紙先端がホッパー3の回動支点43側のフレーム41に引掛かるのを防止している。また、ホッパー3の他端近傍の背面には、フレーム41との間にホッパーバネ44が介装され、ホッパー3を傾斜面の頂き方向に付勢している。ホッパー3の面には、分離パッド4の位置に合わせて高摩擦材のシート45が貼付けられている。
【0044】
さらに、図13に示すように、ホッパー3とフレーム41の当接面41cとの間には、その間隙に用紙の先端が侵入することを防止する先端侵入防止部90が設けられている。この先端侵入防止部90は、ホッパー3側に設けられている凸部91と、フレーム41の当接面41cに設けられている上記凸部91に填め合わせ可能な凹部92で構成されている。凹部92はホッパー3の回動方向に延びる溝状に形成されており、図14に示すように、ホッパー3の回動時には凸部91は凹部92に沿って移動して回動の妨げとならないようになっている。
【0045】
この先端侵入防止部90は、用紙の一端側をガイドするガイド壁53c近傍の位置Paと、異なるサイズの用紙、例えばはがきサイズ、5インチサイズ、B5サイズ、A4サイズの他端側の位置Pb、Pc、Pd、Peに設けられている。このような構成の先端侵入防止部90は、ホッパー3及びフレーム41を成形するときに同時に一体成形することができるので、特に部品点数を増加させることはなく、コスト上昇を抑えることができる。
【0046】
これにより、図15に示すように、特に用紙をセットする際に、用紙の先端角部がホッパー3とフレーム41の当接面41cとの間隙に潜り込み易かったが、この先端侵入防止部90を設けることにより上記潜り込みを確実に防止することができ、種々のサイズの用紙のセットを簡易に行うことができる。なお、ホッパー3側に凹部を設け、フレーム41の当接面41c側に凸部を設けても同様の効果を奏する。
【0047】
図16は、上記記録装置1の断面側面図である。図16に示すように、ホッパー3の上部には、ガイド壁53aの下部が図示aの分だけオーバーハングする傾斜部93が形成されている。これにより、特に用紙をセットする際に、用紙の先端がガイド壁53aとホッパー3との間隙に潜り込み易かったが、この傾斜部93を設けることにより用紙をガイド壁53aから傾斜部93を介してペーパーガイド49へスムーズに案内することができるので、上記潜り込みを確実に防止することができ、用紙のセットを簡易に行うことができる。
【0048】
ただし、図17に示すように、用紙の後端がバックフィードの際に傾斜部93に案内されてガイド壁53aとホッパー3との間隙に潜り込むおそれがある。そこで、ガイド壁53aの背部とハウジング10の間には、その間隙に用紙の後端が侵入することを防止する後端侵入防止部94が設けられている。この後端侵入防止部94は、用紙の送り方向に延びるリブ状に形成されており、先端侵入防止部90と同様に、用紙の一端側をガイドするガイド壁53c近傍の位置と、異なるサイズの用紙、例えばはがきサイズ、5インチサイズ、B5サイズ、A4サイズの他端側の位置に設けられている。このような構成の後端侵入防止部94は、ハウジング10を成形するときに同時に一体成形することができるので、特に部品点数を増加させることはなく、コスト上昇を抑えることができる。そして、ホッパー3は、一端を支点43としており、用紙をバックフィードさせる際にホッパー3は、支点43側では後述する図32に示された稜線部分41bとほぼ一致する位置にホッパー3の面が位置し、他端側では後述する図36に示された下限位置にホッパー3の面が位置する。そのため、用紙は、他端側のみが後端侵入防止部94と当接し、支点43側では後端侵入防止部94と当接しない、傾いた形でバックフィードされることになる。また、用紙は、一般的に用紙搬送経路の形状に合わせて反り返るため、バックフィードされる用紙も、当然のことながら反り返った形状で搬送される。そのため、用紙は、後端侵入防止部94で当接すると、他端側だけが、反り返りによってホッパー3側へと撓み、その後、用紙の傾きによる捻れを解消する方向へと先端部が滑ることになる。これにより、用紙の侵入を防止することが可能となっている。
【0049】
図18は、図11のIII―III断面による紙戻し部材42の作動を示す説明図、図19は、紙戻し部材42の平面図、図20は、図19のIV―IV矢視の側面図、図21は、図19のV―V矢視の側面図、図22は、ユニット30とユニット40の組付け部分を示す斜視図である
図19〜図21に示すように、紙戻し部材42は、軸受け構造に形成された基端42bをフレーム41の軸部に嵌め込むことによって、回動可能に取り付けられている。紙戻し部材42の表面42cには、離間して配置された分離パッド4と荷崩れ防止部材5を有する。分離パッド4は、高摩擦材からなり、一方荷崩れ防止部材5はコルク等で形成されたシート状の摩擦材が用いられている。
【0050】
図22に示すように、ホッパー3のエッジガイド3a側には、紙戻し部材42の初期傾倒を行う為のカムフォロア42aが設けられており、このカムフォロア42aにはホッパー上下用カム34の側面に設けられた小カム36が作用する。ここで、小カム36とカムフォロア42aは、紙戻し部材42を給紙ローラ2の給逆方向への回転に連動させて起立位置から倒伏位置に向けて所定角を回動させる傾動手段を構成している。基端42bとは反対側の自由端は、分離パッド4の幅を除く部分に表面42cから斜め上方に僅かに延びた土手部42dが形成されており、この土手部42dは紙戻し時に用紙先端を確実に捉えてホッパー3へ押し戻すよう作用する。
【0051】
図18に示すように、ぺーパーガイド49には、紙戻し部材42と略同形の切欠き部46が形成されており、この切欠き部46は、紙戻し部材42が起立状態(図18(1)の状態)から紙戻し部材用バネ47の付勢力に抗して回動し倒伏(図18(2)の状態)したときに覆われ、ぺーパーガイド49に面一になる。紙戻し部材用バネ47は、例えばコイルスプリングで構成されており、フレーム41の裏側に配設されている。紙戻し部材用バネ47の一端は、紙戻し部材42の裏面に、他端はフレーム41にそれぞれ係上され、紙戻し部材42を起立(図12の状態)させるよう付勢している。
【0052】
紙戻し部材42の起立は、ほぼ垂直に立ち上がっており、セット時のカット紙が用紙搬送路に不用意に進入するのを阻止する。この起立状態では、給紙ローラ2のローラ面の回転軌跡外に紙戻し部材42があって回動力を与えることができない。そこで、紙戻し部材42に回動力を作用させる部分を給紙ローラ2のローラ面の回転軌跡内に入れる為、給紙動作の給紙ローラ2の回転初期において、小カム36とカムフオロア42aにより給紙ローラ2の回転に連動して紙戻し部材42を所定角の初期回動させる。その後、給紙ローラ2の回転押付け力が紙戻し部材42に直接作用し、回動させる。
【0053】
これにより紙戻し部材42を無理なく円滑に回動させることができる。ホッパー3の回動支点側には、稜線部分41bに近いペーパーガイド49上に第2の荷崩れ防止部48が形成されており、この第2の荷崩れ防止部48はホッパー3の回動支点43側が幅広で、給紙ローラ2に向かって幅狭になる上視三角形の当接面を持っており、これにより積載したカット紙の荷崩れが防止される。
【0054】
以上のような構成の記録装置1により、先ずカット紙Pを印刷する際の準備動作を説明し、次にロール紙Rを印刷する際の準備動作を説明する。カット紙Pを印刷する際の準備動作として、先ずホッパー動作について説明する。図23は、用紙セット状態のホッパー3の側面図、図24は、図23の矢印方向から見たホッパー下降時を示す図、図25は、図23の矢印方向から見たホッパー上昇時を示す図である。
【0055】
給紙ローラ2がホームポジションにあるとき、紙戻し部材42は紙戻し部材用バネ47により起立位置に保持されている。ホッパー3は、給紙ローラ2がホームポジションに至る間に、ホッパーカム34により回動支点43を中心として、ホッパーバネ44の付勢力に抗して回動されており、図24の位置(ホッパー下降状態)に維持されている。ホッパー下降時に複数枚のカット紙Pをセットすると、カット紙Pの下方が紙戻し部材42によって用紙搬送路への進入を阻止されると共に、用紙先端がフレーム41の傾斜した当接面41cに突き当たり揃えられ、さらに先端角部が先端侵入防止部90によりホッパー3と当接面41cとの間隙への潜り込みを阻止される。
【0056】
ホッパー3の回動支点43側では、当接面41cが複数枚のカット紙Pの厚み分だけない為、図23に示すように当接面41cからペーパーガイド49側にはみ出し浮いた状態になる。第2の荷崩れ防止部48は、用紙セット時において、当接面41cからぺーパーガイド49側へはみ出した用紙先端が給紙ローラ2側の用紙先端より先に用紙搬送路へ進入する動き(ずれ込み現象)を規制するので、正しい用紙セットが行われる。
【0057】
給紙がスタートすると、図25に示す位置にホッパー3が上昇し、給紙ローラ2にカット紙Pを押し付ける。このとき、当接面41cからペーパーガイド49側にはみ出して浮いた状態のカット紙Pがホッパー下降時より多くなるが、紙戻し部材42の荷崩れ防止部材5が用紙先端を支えることで、ホッパー3の回動支点側で起こる用紙先端のずれ込み現象が抑えられる。
【0058】
最上位のカット紙Pが給送されるとき、給紙ローラ2側の送り込みによって回動支点側の用紙先端も進入を開始する。このとき第2の荷崩れ防止部48の給紙ローラ側が幅狭になっているため、用紙先端が引っ掛かることなく、スムーズに乗り越えられる。特に、OHP用紙などの腰の強い用紙の場合に好ましい効果が得られる。
【0059】
また、紙戻し部材42は、その倒伏位置でペーパーガイド49に面一となり、荷崩れ防止部材5によって用紙幅方向のほぼ中間位置の用紙先端が拘束される為、ホッパー3の回動支点側で起こる用紙先端のずれ込み現象が抑えられる。これによりカット紙Pは、用紙搬送路に対し真っ直ぐに進入する。
【0060】
次に給紙動作について説明する。図26〜図38は、給紙動作の流れを示す説明図である。複数枚のカット紙Pをペーパーサポート21にセットする。ホームポジションにある給紙ローラ2の平坦部分はフレーム41のペーパーガイド49の面にほぼ平行であり、紙戻し部材42は起立して給紙ローラ2との間で干渉しない状態となっている。紙戻し部材42の起立時は、給紙ローラ2とホッパー3との間の用紙搬送路を遮る位置にあって、用紙セット時に用紙の先端を規制することで、用紙搬送路に進入するを阻止する。
【0061】
一方、ホッパー上下用カム34により、ホッパー3が下限位置に押し下げられている(図26の状態)。給紙スタートにより給紙ローラ2が回転すると、先ず小カム36が紙戻し部材42のカムフォロア42aに作用して紙戻し部材42を僅かに傾けて倒伏の初期動作が行われる(図27の状態)。紙戻し部材42が所定角傾けられた後に、給紙ローラ2が紙戻し部材42の表面に当たって、そのときの回転押付け力により紙戻し部材用バネ47の付勢に抗して紙戻し部材42を倒伏位置に向けて回動させる。
【0062】
この間、ホッパー上下用カム34がホッパーカムフォロア3cに作用し、ホッパー3を下限位置に維持する(図28の状態)。紙戻し部材42が倒伏位置に達し(図29の状態)、その後ホッパー上下用カム34によるホッパー3の下限位置の維持が解かれ、ホッパーバネ44によってホッパー3が上昇し、最上位のカット紙Pを給紙ローラ2に押し付ける(図30の状態)。そして、給紙ローラ2の回転により最上位のカット紙Pの給送が始まる(図31の状態)。なお、図中、上向き矢印により用紙先端の位置を示す。
【0063】
用紙先端が搬送ローう6に到達する前に、ホッパー上下用カム34がホッパーカムフォロア3cに作用し、ホッパー3を図32に示す下降直前の位置から下降を開始する(図30は下降途中の状態)。ホッパー3が下限位置に到達し(図34)、その後紙戻し部材42の起立動作か紙戻し部材用バネ47のバネ力で始まる(図35は起立直前の状態)。この間において、用紙先端は搬送ローラ6に到達し、スキュー取り及び頭出し動作が行われる。
【0064】
引続き、紙戻し部材用バネ47のバネ力により紙戻し部材42の起立が完了する。この起立する為の回動中に、先の動作において最上位の用紙Pに共連れし給紙ローラ2と紙戻し部材42の間にくさぴ効果によって入り込んだ重送のカット紙P1の先端を捉え、ホッパー3内に押して収容する紙戻しが行われる(図36は紙戻し完了時、図37は紙戻し完了後の給紙ローラ2のホームポジションヘの回転途中の状態)。給紙ローラ2がホームポジションに戻る間に、カット紙Pへ印刷が始まる(図38の状態)。このとき、アイドルローラ80は、カット紙Pと接触して回転しており、カット紙Pのバックテンションを軽減させている。
【0065】
次に、ロール紙Rを印刷する際の準備動作を説明する。図39は、ロール紙Rのセット時もしくはバックフィード時の様子を示す側面図、図40は、ロール紙Rの搬送時の様子を示す側面図、図41は、図40の拡大図である。ロール紙Rのセット時においては、図39に示すように、ロール紙ホルダ60から引き出されたロール紙Rは、ロール紙ホルダ60の斜め上方で大きく湾曲してから斜め下方に向かい、給紙装置20を通って搬送ローラ6に達している。
【0066】
このとき、小ローラ73、74及びアイドルローラ80は、ロール紙Rと接触して回転しており、ロール紙Rとローラホルダ31及び壁面72との面接触あるいは線接触を減少させることにより、ロール紙Rのバックテンションを軽減させている。なお、ロール紙ホルダ60から引き出された直後のロール紙Rの先端は、ガイド壁53aから傾斜部93を介してペーパーガイド49へスムーズに案内されるので、ガイド壁53aとホッパー3との間隙への潜り込みは阻止される。
【0067】
なお、印刷が終了して印刷部分がカットされた後、搬送ローラ6より排紙側に残っている未印刷部分を無駄にしないため、搬送ローラ6により一旦引き戻す動作、すなわちバックフィードのときも図36で説明したように同様にロール紙Rのバックテンションを軽減させている。さらに、後端侵入防止部94によりロール紙Rの後端のガイド壁53aとホッパー3との間隙への潜り込みが阻止される。
【0068】
ロール紙Rの搬送時においては、図40及び図41に示すように、ロール紙Rは、搬送ローラ6により送られる。このとき、ロール紙Rの引き出し方向は常に下方向になっているので、ロール紙Rのバックテンションは小さくなっており、さらに小ローラ74及びアイドルローラ80は、ロール紙Rと接触して回転しており、ロール紙Rとローラホルダ31及び壁面72との面接触あるいは線接触を減少させているので、ロール紙Rのバックテンションを軽減させている。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録媒体が不連続の記録媒体、例えばカットされた記録媒体、あるいは連続した記録媒体、例えばロール状の記録媒体の何れであっても、その記録媒体をセットする際に記録媒体の特に角部が当接部とホッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止することができるので、セットの手間を軽減することができる。また、記録媒体をセットする際に記録媒体はハウジングから傾斜部を通って記録部へスムーズに案内され、記録媒体がハウジングとホッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止することができるので、セットの手間を軽減することができる。さらに、記録媒体をバックフィードさせても、記録媒体の後端がホッパーに形成されている傾斜部に案内されてハウジングとホッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る記録装置の外装構成の全体を斜め前方から見た第1の斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る記録装置の外装構成の全体を斜め前方から見た第2の斜視図である。
【図3】図1の記録装置の内部構成例を示す断面側面図である。
【図4】図2の記録装置の内部構成例を示す断面側面図である。
【図5】図1の記録装置における第1のユニット及び第2のユニットの周辺部を背面から見た斜視図である。
【図6】図1の記録装置における第1のユニットの周辺部を示す斜視図である。
【図7】図6のユニットの斜視図である。
【図8】図6のユニットの平面図である。
【図9】図8のI−I矢視の側面図である。
【図10】図6のユニットの総量規制部を示す側面図である。
【図11】図1の記録装置における第2のユニットの平面図である。
【図12】図11のII−II失視の側面図である。
【図13】図1の記録装置における第2のユニットを構成するフレームに組み込まれたホッパーと紙戻し部材を示す第1の斜視図である。
【図14】図1の記録装置における第2のユニットを構成するフレームに組み込まれたホッパーと紙戻し部材を示す第2の斜視図である。
【図15】図13のホッパーと紙戻し部材に対する用紙の状態を示す斜視図である。
【図16】図1の記録装置の断面側面図である。
【図17】図16のホッパーとガイド壁に対する用紙の状態を示す斜視図である。
【図18】図11のIII−III断面による紙戻し部材の作動を示す説明図である。
【図19】図11のユニットの紙戻し部材の平面図である。
【図20】図19のIV−lV矢視の側面図である。
【図21】図19のV一V矢視の側面図である。
【図22】第1のユニットと第2のユニットの組付け部分を示す斜視図である。
【図23】用紙セット状態のホッパーの側面図である。
【図24】図23の矢印方向から見たホッパー下降時を示す図である。
【図25】図23の矢印方向から見たホッパー上昇時を示す図である。
【図26】カット紙の給紙動作を示し、給紙ローラがホームポジションのときのホッパー、紙戻し部材の関係を示す図である。
【図27】カット紙の給紙動作を示し、小カムにて紙戻し部材を倒し始めを示す図である。
【図28】カット紙の給紙動作を示し、給紙ローラが分離パッドに当接した状態を示す図である。
【図29】カット紙の給紙動作を示し、紙戻し部材の倒伏位置を示す図である。
【図30】カット紙の給紙動作を示し、ホッパーが上昇した直後を示す図である。
【図31】カット紙の給紙動作を示し、給紙中を示す図である。
【図32】カット紙の給紙動作を示し、ホッパーが下降を始める直前を示す図である。
【図33】カット紙の給紙動作を示し、ホッパーの下降途中を示す図である。
【図34】カット紙の給紙動作を示し、ホッパーが下限に到達した状態を示す図である。
【図35】カット紙の給紙動作を示し、紙戻し部材か起立動作を開始する直前を示す図である。
【図36】カット紙の給紙動作を示し、紙戻し部材が起立位置に達し紙戻し完了を示す図である。
【図37】カット紙の給紙動作を示し、紙戻し完了後の給紙ローラの回転を示す図である。
【図38】カット紙の給紙動作を示し、給紙ローラがホームポジションに戻った状態を示す図である。
【図39】ロール紙のセット時もしくはバックフィード時の様子を示す側面図である。
【図40】ロール紙の搬送時の様子を示す側面図である。
【図41】図40の拡大図である。
【符号の説明】
1 記録装置
2 給紙ローラ
3 ホッパー
3c ホッパーカムフォロア
4 分離パッド
5 荷崩れ防止部材
6 搬送ローラ
10 ハウジング
12 メインフレーム
20 給紙装置
21 ペーパーサポート
22 エッジガイド
30 ユニット
33 補助ローラ
34 ホッパー上下用カム
36 小カム
40 ユニット
41 フレーム
41c 当接面
42 紙戻し部材
42a カムフォロア
42e 溝カム
48 第2の荷崩れ防止部
49 ペーパーガイド
51 排紙スタッカ
52 スイッチ部
53 給紙口
53a ガイド壁
53b ガイド壁
53c ガイド壁
54 プラスチックカバー
55 窓部
56 排紙口
60 ロール紙ホルダ
70 総量規制部
71 壁面
72 壁面
73 小ローラ
74 小ローラ
80 アイドルローラ
90 先端侵入防止部
91 凸部
92 凹部
93 傾斜部
94 後端侵入防止部

Claims (4)

  1. 記録媒体のセット時に先端を揃える当接部と、
    前記当接部に近接配置されており、前記当接部にて先端が揃えられた前記記録媒体を上昇及び下降させて供給するホッパーとを備えた記録装置において、
    前記当接部と前記ホッパーとの間隙に前記記録媒体の先端が侵入することを防止する先端侵入防止部と、
    前記ホッパーと当該ホッパーの上方に位置するハウジングとの間隙に前記記録媒体の後端が侵入することを防止する後端侵入防止部とを備え、
    前記先端侵入防止部は、填め合わせ可能な凹凸形状に形成されており、前記凹形状と前記凸形状は、異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部に対応するように前記当接部と前記ホッパーに形成され、
    前記後端侵入防止部は、前記ハウジングの背部にリブ形状に形成されており、異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部に対応して形成されていることを特徴とする記録装置。
  2. 記録媒体のセット時に先端を揃える当接部と、
    前記当接部に近接配置されており、前記当接部にて先端が揃えられた前記記録媒体を上昇及び下降させて供給するホッパーとを備えた記録装置において、
    前記ホッパーの上部には傾斜部が形成されており、前記傾斜部は、前記ホッパーの上方に位置するハウジングの面が、前記傾斜部からみてオーバーハングするように形成され、
    前記ハウジングの背部には、当該ハウジングと前記ホッパーとの間隙に前記記録媒体の後端が侵入することを防止するリブ形状の後端侵入防止部が形成されており、前記後端侵入防止部は、異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部に対応して形成されていることを特徴とする記録装置。
  3. 記録媒体のセット時に先端を揃える当接部と、
    前記当接部に近接配置されており、前記当接部にて先端が揃えられた前記記録媒体を上昇及び下降させて供給するホッパーとを備えた記録装置において、
    前記当接部と前記ホッパーとの間隙に前記記録媒体の先端が侵入することを防止する先端侵入防止部と、
    前記ホッパーと当該ホッパーの上方に位置するハウジングとの間隙に前記記録媒体の後端が侵入することを防止する後端侵入防止部とを備え、
    前記先端侵入防止部は、填め合わせ可能な凹凸形状に形成されており、前記凹形状と前記凸形状は、異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部に対応するように前記当接部と前記ホッパーに形成され、
    前記後端侵入防止部は、前記ハウジングの背部にリブ形状に形成されており、異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部に対応して形成され、
    さらに、前記ホッパーの上部には傾斜部が形成され、前記傾斜部は、前記ハウジングの面が、前記傾斜部からみてオーバーハングするように形成されていることを特徴とする記録装置。
  4. 前記ホッパーは、前記記録媒体の幅方向の一端を支点として前記当接部の傾斜面に沿って回動可能に取り付けられ、前記ホッパーが回動することによって前記当接部が進退することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の記録装置。
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