JP2003104565A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2003104565A JP2001306414A JP2001306414A JP2003104565A JP 2003104565 A JP2003104565 A JP 2003104565A JP 2001306414 A JP2001306414 A JP 2001306414A JP 2001306414 A JP2001306414 A JP 2001306414A JP 2003104565 A JP2003104565 A JP 2003104565A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体が不正な箇所に侵入することを防止
することができる記録装置を提供すること。 【解決手段】 記録媒体のセット時に先端を揃える当接
部と、当接部に近接配置されており、当接部にて先端が
揃えられた記録媒体を上昇及び下降させて供給するホッ
パーとの間隙に記録媒体の先端が侵入することを防止す
る先端侵入防止部90を備える。これにより、記録媒体
が不連続の記録媒体、例えばカットされた記録媒体、あ
るいは連続した記録媒体、例えばロール状の記録媒体の
何れであっても、その記録媒体をセットする際に記録媒
体の特に角部が当接部とホッパーとの間隙に入り込んで
しまう事態を防止することができるので、セットの手間
を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体を送りつ
つ記録ヘッドを記録媒体の送り方向と直交する方向に移
動させて記録する記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録する用紙としていわゆるカット紙と
ロール紙の双方を使用することができる記録装置が開発
されている。例えばカット紙に印刷させる場合は、積層
したカット紙の先端を当接部に突き当てて揃え、そのカ
ット紙をホッパーにより上昇及び下降させて最上層のカ
ット紙から順に給紙部により搬送部へ給紙させ、搬送部
により記録部へ搬送させている。また、ロール紙に印刷
させる場合は、ロール紙ホルダから引き出したロール紙
を給紙部を通過させて搬送部へ到達させた後、搬送部に
より記録部へ搬送させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の記録装置では、
用紙をセットする際に用紙がハウジングとホッパーとの
間隙及びホッパーと当接部との間隙に入り込み易く、セ
ットに手間が掛かっている。また、用紙をバックフィー
ドさせる際に用紙の後端がハウジングとホッパーとの間
隙に入り込み易く、後処理に手間が掛かっている。
【0004】本発明は、上記のような課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、記録媒体が不正な箇所に侵
入することを防止することができる記録装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係る記録装置では、記録媒体のセット
時に先端を揃える当接部と、前記当接部に近接配置され
ており、前記当接部にて先端が揃えられた前記記録媒体
を上昇及び下降させて供給するホッパーとを備えた記録
装置において、前記当接部と前記ホッパーとの間隙に前
記記録媒体の先端が侵入することを防止する先端侵入防
止部を備えたことを特徴としている。これにより、記録
媒体が不連続の記録媒体、例えばカットされた記録媒
体、あるいは連続した記録媒体、例えばロール状の記録
媒体の何れであっても、その記録媒体をセットする際に
記録媒体の特に角部が当接部とホッパーとの間隙に入り
込んでしまう事態を防止することができるので、セット
の手間を軽減することができる。
【0006】請求項2に係る発明では、請求項1に記載
の記録装置において、前記先端侵入防止部は、填め合わ
せ可能な凹凸形状に形成されていることを特徴としてい
る。これにより、特に部品点数を増やすことなく先端侵
入防止部を設けることができるので、コストの上昇を抑
えることができる。
【0007】請求項3に係る発明では、請求項2に記載
の記録装置において、前記凹形状と前記凸形状は、前記
当接部と前記ホッパーに設けられていることを特徴とし
ている。これにより、凹形状を当接部に設けたときは凸
形状をホッパーに設け、凸形状を当接部に設けたときは
凹形状をホッパーに設ければよいので、その記録装置の
構造に最適な配設方法を選択することができる。
【0008】請求項4に係る発明では、請求項1〜3の
何れか一項に記載の記録装置において、前記先端侵入防
止部は、異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部
に対応して形成されていることを特徴としている。これ
により、種々のサイズの記録媒体を使用する際に、ユー
ザは特に注意を払わずに各記録媒体の角部が当接部とホ
ッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止すること
ができるので、セットの手間を大幅に軽減することがで
きる。
【0009】上記目的達成のため、本発明の請求項5に
係る発明では、記録媒体のセット時に先端を揃える当接
部と、前記当接部に近接配置されており、前記当接部に
て先端が揃えられた前記記録媒体を上昇及び下降させて
供給するホッパーとを備えた記録装置において、前記ホ
ッパの上部は、当該ホッパの上方に位置するハウジング
がオーバーハングする傾斜部が形成されていることを特
徴としている。これにより、記録媒体が特に連続した記
録媒体、例えばロール状の記録媒体の何れであっても、
その記録媒体をセットする際に記録媒体はハウジングか
ら傾斜部を通って記録部へスムーズに案内され、記録媒
体がハウジングとホッパーとの間隙に入り込んでしまう
事態を防止することができるので、セットの手間を軽減
することができる。
【0010】請求項6に係る発明では、請求項1〜4の
何れか一項に記載の先端侵入防止部と、請求項5に記載
の傾斜部とを備えたことを特徴としている。これによ
り、上記各作用を有する記録装置を提供することができ
る。
【0011】請求項7に係る発明では、請求項5または
6に記載の記録装置において、前記ハウジングの背部
は、当該ハウジングと前記ホッパーとの間隙に前記記録
媒体の後端が侵入することを防止する後端侵入防止部が
形成されていることを特徴としている。これにより、記
録媒体をバックフィードさせても、記録媒体の後端がホ
ッパーに形成されている傾斜部に案内されてハウジング
とホッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止する
ことができる。
【0012】請求項8に係る発明では、請求項7に記載
の記録装置において、前記後端侵入防止部は、リブ形状
に形成されていることを特徴としている。これにより、
特に部品点数を増やすことなく後端侵入防止部を設ける
ことができるので、コストの上昇を抑えることができ
る。
【0013】請求項9に係る発明では、請求項7または
8に記載の記録装置において、前記後端侵入防止部は、
異なるサイズの前記記録媒体の幅方向の各端部に対応し
て形成されていることを特徴としている。これにより、
種々のサイズの記録媒体を使用する際に、ユーザは特に
注意を払わずに各記録媒体の後端がハウジングとホッパ
ーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0015】図1及び図2は、本発明の一実施の形態に
係る記録装置の外装構成の全体を斜め前方から見た斜視
図である。この記録装置1は、図1及び図2に示すよう
に、全体が幅方向に長く延びる略直方体状のハウジング
10を備えている。そして、このハウジング10の前方
側には、排紙スタッカ51やスイッチ部52等が配設さ
れ、ハウジング10の後方側には、給紙口53等が配設
されている。また、ハウジング10の上部から前面にか
けては、透明もしくは半透明な湾曲したプラスチックカ
バー54によって覆われた窓部55が形成されている。
【0016】排紙スタッカ51は、排出される用紙を蓄
積する機能を有し、基端側の1段目のスタッカ部材51
a及びこの1段目のスタッカ部材51aに格納・引出自
在に設けられた先端側の2段目のスタッカ部材51bの
2段で構成されている。この排紙スタッカ51は、その
下部の回動軸を中心にハウジング10の前面に図1の矢
印a方向に回動可能に取り付けられており、使用時は図
1に示すように倒伏方向に回動されて排紙口56を開放
し、収納時は起立方向に回動されて排紙口56を閉鎖す
るようになっている。
【0017】スイッチ部52は、パワーをオン・オフす
るパワー系のスイッチ52aと、用紙の頭出し等を操作
したり、インクのフラッシング等を操作する3つの操作
系のスイッチ52bを備えている。このスイッチ部52
は、ハウジング10の前面の排紙スタッカ51の右側に
配列されている。
【0018】給紙口53には、その後縁と両端縁を囲む
ようにガイド壁53a、53b、53cが形成されてい
る。ガイド壁53aは、用紙の面をガイドし、ガイド壁
53cは、用紙の一方のサイドエッジをガイドする機能
を有する。そして、用紙のサイズが異なっても確実に用
紙をガイドすることができるように、用紙の他方のサイ
ドエッジをガイドするエッジガイド22が、給紙口53
の両端縁に形成されているガイド壁53b、53c間
を、後縁に形成されているガイド壁53aに沿って移動
可能なように装着されている。
【0019】プラスチックカバー54は、その上部の回
動軸を中心に図1の矢印b方向に回動可能に取り付けら
れている。ユーザは、プラスチックカバー54を持ち上
げて窓部55を開放することにより、窓部55を通して
後述するキャリッジ上に収納されるインクカートリッジ
の交換作業や内部機構のメンテナンス作業等を行うこと
ができる。
【0020】さらに、この記録装置1は、不連続の用
紙、すなわち図1に示すカット紙Pの印刷と、連続した
用紙、すなわち図2に示すロール紙Rの印刷が可能であ
り、図1に示すように、カット紙Pを印刷する場合は給
紙口53の背部にカット紙Pを保持するペーパーサポー
ト21が取り付けられ、また、図2に示すように、ロー
ル紙Rを印刷する場合は給紙口53の背部にロール紙R
を保持したロール紙ホルダ60が取り付けられる。な
お、ペーパーサポート21とロール紙ホルダ60は、着
脱可能に構成されており、何れか一方が取り付けられる
ようになっている。
【0021】ペーパーサポート21は、図1に示すよう
に、カット紙Pの面を保持する機能を有し、給紙口53
の後縁に近接して斜め後方に突き出るように配設されて
いる。ロール紙ホルダ60は、図2に示すように、ロー
ル紙Rの中心軸穴に貫入される軸芯61及びこの軸芯6
1の両端を回転自在に支持してロール紙Rの両端部をそ
れぞれ覆う一対のカバー62を備えている。カバー62
は、給紙口53の後方に着脱自在に取り付けられてい
る。
【0022】図3及び図4は、上記記録装置1の内部構
成例を示す断面側面図である。図3に示すように、記録
装置1は、給紙口53から差し込まれたカット紙Pを給
紙装置20により給紙する。給紙装置20は、給紙ロー
ラ2、総量規制部70、アイドルローラ80等をフレー
ム31に組込んで一体化したユニット30と、ホッパー
3、分離パッド4等を有する紙戻し部材42をフレーム
41に組込んで一体化したユニット40とを備えてい
る。ユニット30はキャリッジを仕切るフレーム13の
背面に固定され、ユニット40は断面山形のフレーム4
1の裾部分が搬送ローラ6と排出ローラを結ぶ用紙搬送
経路の略延長線上になるようメインフレーム12に取り
付けられている。
【0023】そして、ホッパー3に積載された複数枚の
カット紙Pは、給紙ローラ2の回転に伴うホッパー3の
上昇により、分離パッド4で給紙ローラ2に押付けられ
て最上位のカット紙Pから1枚づつ分離され、ぺーパー
ガイド49に沿って搬送ローラ6に給送されるようにな
っている。
【0024】一方、図4に示すように、記録装置1は、
ロール紙ホルダ60から引き出され、給紙口53からア
イドルローラ80を経由して搬送ローラ6に差し込まれ
たロール紙Rを搬送ローラ6とその従動ローラとで挟持
する。ロール紙ホルダ60から引き出されるロール紙R
は、供給口53のガイド壁53aの上縁部で一旦屈曲し
てからガイド壁53aより下方に配設されたアイドルロ
ーラ80を経由して搬送ローラ6に向かうが、ロール紙
ホルダ60はロール紙Rの引き出し方向が常に下方向と
なるように配設されている。
【0025】すなわち、ロール紙ホルダ60は、ロール
紙ホルダ60から供給口53のガイド壁53aの上縁部
に掛け渡されるロール紙Rの面が、常に水平面もしくは
ガイド壁53a側を下方とした傾斜面となるように配設
されている。仮に、ロール紙ホルダ60から供給口53
のガイド壁53aの上縁部に掛け渡されるロール紙Rの
面がガイド壁53a側を上方とした傾斜面となるように
ロール紙ホルダ60が配設されていた場合、ロール紙R
を供給口53のガイド壁53aの上縁部で一旦上方に引
き上げてから下方向に送る必要があり、このときのロー
ル紙Rの送り抵抗、いわゆるバックテンションは大きく
なる。しかし、本実施形態によればロール紙Rの引き出
し方向は常に下方向となるので、このときのロール紙R
のバックテンションは上記バックテンションに比べて小
さくなる。
【0026】記録装置1は、図3に示すカット紙Pある
いは図4に示すロール紙Rを搬送ローラ6により図示し
ないキャリッジに搭載された記録ヘッド側へ送り出して
印刷する。このとき、記録装置1の制御部は、例えばイ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックの計4色のインク
カートリッジから記録ヘッドへ各色インクを供給し、各
色インクの吐出タイミング及びキャリッジや搬送ローラ
6の駆動を制御して、高精度なインクドット制御、ハー
フトーン処理等を実行する。最後に、記録装置1は、カ
ット紙Pあるいはロール紙Rを図示しない排出ローラに
より排紙口56から排紙する。
【0027】図5は、上記記録装置1における上記ユニ
ット30及びユニット40の周辺部を背面から見た斜視
図、図6は、ユニット30の周辺部を示す斜視図、図7
は、図6に示すユニット30の斜視図、図8は、図7の
平面図、図9は、図8のI―I矢視の側面図である。図
5〜図8に示すように、ローラホルダ31の軸受け部3
1aには、ローラ軸32が回転可能に支持されている。
そして、このローラ軸32には、給紙ローラ2、補助ロ
ーラ33、ホッパー3の上昇又は下降を操作するホッパ
ーカム機構を構成するホッパー上下用カム34及び回転
駆動するための伝達ギヤ35が一体で設けられ、さら
に、アイドルローラ80が回転自在に挿入されている。
【0028】給紙ローラ2は、図9に示すように、円弧
部分2aと平坦部分2cからなり、円弧部分2aにはカ
ット紙Pを給送するために摩擦材が取り付けられてい
る。円弧部分2aは、平坦部分2cに出張った円弧部分
2bを持たせて全体の円弧長を大きくしている。円弧部
分2bは、ホッパー3のカット紙Pの積載量が変化して
も搬送ローラ6まで用紙を確実に給送するよう作用す
る。
【0029】例えば、ホッパー3に1枚のカット紙Pが
ある場合は、ホッパー3を下限位置から上昇させ、カッ
ト紙Pを給紙ローラ2へ当接させるまでの時間が最も長
くなる。つまり、給紙ローラ2はカット紙Pの当接まで
の間に所定角回転するので、円弧部分2bの長さはカッ
ト紙Pの当接位置からの給送で搬送ローラ6へ到達する
よう設定される。このように給紙ローラ2の平坦部分2
c側に出張った円弧部分2bを設けることで、給紙ロー
ラ2を大径にすることなく、全体の円弧部分2aを長く
することができ、装置の小型化を図ることができる。
【0030】補助ローラ33は、図7及び図8に示すよ
うに、給紙ローラ2から離した幅方向の中央寄りに配設
されている。この補助ローラ33は、カット紙Pを後述
する紙戻し部材42の補助パッド4Aによって押し付
け、カット紙Pの幅方向の中央寄りを給紙ローラ2と同
じように巻き込むよう機能する。
【0031】例えば、ホッパー3に収納されたカット紙
Pを幅方向の一方側に配置された1つの給紙ローラ2の
みで給送する場合、カット紙Pの一方側においては給紙
ローラ2に巻き込まれて用紙側部がカールして進入す
る。一方、カット紙Pの他方側においては給紙ローラ2
が無いため、真っ直ぐな状態で進入する。このようにカ
ット紙Pの幅方向において、異なった進入を基に用紙搬
送が行われるとスキューが起こり、紙ジャムを発生し易
くなるが、この補助ローラ33を備えることで、カット
紙Pの他端の動きが抑えられ、スキューを起こしにくく
なる。
【0032】ホッパー上下用カム34の側面には、図7
〜図9に示すように、後述の紙戻し部材42の倒伏動作
における初期傾倒動作を行う小カム36が設けられてい
る。伝達ギヤ35は、図7に示すように、給紙モータ1
5の駆動ギヤ16に中間伝達ギヤ17を介して連係され
ている。
【0033】アイドルローラ80は、図5〜図8に示す
ように、補助ローラ33と軸受け部31aの間に配置さ
れている。このアイドルローラ80は、用紙のバックテ
ンションを軽減するよう機能する。すなわち、搬送ロー
ラ6まで給送された状態の用紙、特にロール紙Rは、ロ
ール紙ホルダ60に引っ張られているので最短経路を取
ろうとする。このため、ロール紙Rは、例えばローラホ
ルダ31と面接触あるいは線接触することになるので、
バックテンションが大きくなる。そこで、このアイドル
ローラ80をロール紙Rと限りなく点に近い状態で接触
させ、ロール紙Rとローラホルダ31との面接触あるい
は線接触を減少させることにより、バックテンションを
軽減させている。
【0034】このようなアイドルローラ80は、その径
が給紙ローラ2(補助ローラ33)の径よりも小径であ
って、給送が完了した状態の給紙ローラ2の円弧部分2
bよりもロール紙Rが飛び出るような径となるように形
成される。また、分離パッド4の回動軌跡に干渉しない
ような径となるように形成される。ただし、その干渉が
回避できないようなときは、アイドルローラ80が干渉
する分離パッド4の部分に、アイドルローラ80が入り
込めるスリットを形成するようにしてもよい。
【0035】なお、上述した実施形態では、1枚のアイ
ドルローラ80を補助ローラ33と軸受け部31aの間
に回転自在に配置するようにしたが、これに限定される
ものではない。例えば2枚以上のアイドルローラ80を
配置してもよい。また、任意の箇所、例えば給紙ローラ
2とホッパー上下用カム34の間等に配置してもよい。
また、ローラ軸32に固定、例えばローラ軸32と一体
形成してもよい。
【0036】図5〜図9に示すように、ローラホルダ3
1の給紙口53側の壁面31bには、総量規制部70が
装置本体後方側に突き出るようにして配設されている。
この総量規制部70は、ローラホルダ31の壁面31b
と略平行に設けられた壁面71と、この壁面71に連続
しており、下方に向かうにしたがって給紙ローラ2側に
傾斜した壁面72と、壁面71と壁面72の境界上に所
定間隔をあけて2列配列された小ローラ73と、壁面7
2の最下端上に同様に所定間隔をあけて2列配列された
小ローラ74を備えている。壁面71、72の幅は、記
録可能な最小サイズの用紙の幅と略同一に形成されてお
り、エッジガイド22との干渉を防止することができ
る。
【0037】このような構成の総量規制部70は、給紙
口53から差し込まれホッパー3に収納されるカット紙
Pの総量を規制する機能と、アイドルローラ80と同様
に用紙のバックテンションを軽減する機能を有する。す
なわち、総量規制部70が配設されていないと、給紙口
53に可能な限り大量のカット紙Pを差し込むことがで
きる。このため、一部のカット紙Pがフレーム41の用
紙当接部を越えてぺーパーガイド49側に侵入し、印刷
不良等を引き起こすおそれがある。
【0038】そこで、図10に示すように、総量規制部
70は、供給口53のガイド壁53a側に突き出るよう
に配設され、かつ壁面72の最下端上に配列された小ロ
ーラ74の周面と供給口53のガイド壁53aの上縁部
とを結ぶ直線Lがフレーム41の用紙当接部を越えない
ように配設されている。これにより、カット紙Pの給紙
口53への差し込みは総量規制部70の壁面72と供給
口53のガイド壁53aとの間隔で決まる枚数に規制さ
れ、かつ給紙口53に差し込まれたカット紙Pは1枚も
しくは複数枚であっても全てフレーム41の用紙当接部
に保持されることになるので、一部のカット紙Pがフレ
ーム41の用紙当接部を越えてぺーパーガイド49側に
侵入し、印刷不良等を引き起こすおそれを防止すること
ができる。
【0039】また、小ローラ73、74が取り付けられ
ていない場合、上述したように、搬送ローラ6まで給送
された状態のロール紙Rは、ロール紙ホルダ60に引っ
張られているので最短経路を取ろうとし、例えば壁面7
2と面接触あるいは線接触することになるので、バック
テンションが大きくなる。そこで、小ローラ73、74
を壁面71、72の頂部から突出するように回転自在に
取り付けることにより、小ローラ73、74をロール紙
Rと限りなく点に近い状態で接触させ、ロール紙Rと壁
面72との面接触あるいは線接触を無くして、バックテ
ンションを軽減させている。
【0040】図11は、上記記録装置1における上記ユ
ニット40の平面図、図12は、図11のII―II矢
視の側面図、図13及び図14は、ユニット40を構成
するフレーム41に組み込まれた紙戻し部材42を構成
するホッパー3等を示す第1及び第2の斜視図である。
【0041】図11〜図14に示すように、ユニット4
0は、記録装置1の幅方向に延びた断面山形のフレーム
41の前方傾斜面をぺーパーガイド49にし、後方傾斜
面には用紙セット時に用紙先端を当接させ揃える当接部
の当接面41cを形成しており、ここにホッパー3が配
置されている。図11及び図12に示すように、フレー
ム41の頂上には稜線部分41b(当接部の当接面とペ
ーパーガイドの境)に沿って紙戻し部材42が配置さ
れ、その基端が稜線部分41bに回動可能に設けられて
いる。
【0042】ホッパー3は、記録装置1の幅方向の一端
を支点43としてフレーム41の傾斜面に沿って回動可
能に取り付けられており、他端はユニット30側に位置
し、ホッパーエッジガイド3aが設けられ、その上端面
はホッパー上下用カム34が作用するホッパーカムフォ
ロア3cを形成している。ホッパーエッジガイド3aか
ら外方へ延びた突出部分3bが形成されており、この突
出部分3bがフレーム41から立設されたホッパーガイ
ド41aに嵌入され、ホッパー3の他端の動きを上昇又
は下降方向のみに規制している。
【0043】ホッパー3の回動支点43は、その近傍の
ホッパー面が稜線部分41bにほぼ一致するように設け
られており、用紙セット時に用紙先端がホッパー3の回
動支点43側のフレーム41に引掛かるのを防止してい
る。また、ホッパー3の他端近傍の背面には、フレーム
41との間にホッパーバネ44が介装され、ホッパー3
を傾斜面の頂き方向に付勢している。ホッパー3の面に
は、分離パッド4の位置に合わせて高摩擦材のシート4
5が貼付けられている。
【0044】さらに、図13に示すように、ホッパー3
とフレーム41の当接面41cとの間には、その間隙に
用紙の先端が侵入することを防止する先端侵入防止部9
0が設けられている。この先端侵入防止部90は、ホッ
パー3側に設けられている凸部91と、フレーム41の
当接面41cに設けられている上記凸部91に填め合わ
せ可能な凹部92で構成されている。凹部92はホッパ
ー3の回動方向に延びる溝状に形成されており、図14
に示すように、ホッパー3の回動時には凸部91は凹部
92に沿って移動して回動の妨げとならないようになっ
ている。
【0045】この先端侵入防止部90は、用紙の一端側
をガイドするガイド壁53c近傍の位置Paと、異なる
サイズの用紙、例えばはがきサイズ、5インチサイズ、
B5サイズ、A4サイズの他端側の位置Pb、Pc、P
d、Peに設けられている。このような構成の先端侵入
防止部90は、ホッパー3及びフレーム41を成形する
ときに同時に一体成形することができるので、特に部品
点数を増加させることはなく、コスト上昇を抑えること
ができる。
【0046】これにより、図15に示すように、特に用
紙をセットする際に、用紙の先端角部がホッパー3とフ
レーム41の当接面41cとの間隙に潜り込み易かった
が、この先端侵入防止部90を設けることにより上記潜
り込みを確実に防止することができ、種々のサイズの用
紙のセットを簡易に行うことができる。なお、ホッパー
3側に凹部を設け、フレーム41の当接面41c側に凸
部を設けても同様の効果を奏する。
【0047】図16は、上記記録装置1の断面側面図で
ある。図16に示すように、ホッパー3の上部には、ガ
イド壁53aの下部が図示aの分だけオーバーハングす
る傾斜部93が形成されている。これにより、特に用紙
をセットする際に、用紙の先端がガイド壁53aとホッ
パー3との間隙に潜り込み易かったが、この傾斜部93
を設けることにより用紙をガイド壁53aから傾斜部9
3を介してペーパーガイド49へスムーズに案内するこ
とができるので、上記潜り込みを確実に防止することが
でき、用紙のセットを簡易に行うことができる。
【0048】ただし、図17に示すように、用紙の後端
がバックフィードの際に傾斜部93に案内されてガイド
壁53aとホッパー3との間隙に潜り込むおそれがあ
る。そこで、ガイド壁53aの背部とハウジング10の
間には、その間隙に用紙の後端が侵入することを防止す
る後端侵入防止部94が設けられている。この後端侵入
防止部94は、用紙の送り方向に延びるリブ状に形成さ
れており、先端侵入防止部90と同様に、用紙の一端側
をガイドするガイド壁53c近傍の位置と、異なるサイ
ズの用紙、例えばはがきサイズ、5インチサイズ、B5
サイズ、A4サイズの他端側の位置に設けられている。
このような構成の後端侵入防止部94は、ハウジング1
0を成形するときに同時に一体成形することができるの
で、特に部品点数を増加させることはなく、コスト上昇
を抑えることができる。
【0049】図18は、図11のIII―III断面に
よる紙戻し部材42の作動を示す説明図、図19は、紙
戻し部材42の平面図、図20は、図19のIV―IV
矢視の側面図、図21は、図19のV―V矢視の側面
図、図22は、ユニット30とユニット40の組付け部
分を示す斜視図である図19〜図21に示すように、紙
戻し部材42は、軸受け構造に形成された基端42bを
フレーム41の軸部に嵌め込むことによって、回動可能
に取り付けられている。紙戻し部材42の表面42cに
は、離間して配置された分離パッド4と荷崩れ防止部材
5を有する。分離パッド4は、高摩擦材からなり、一方
荷崩れ防止部材5はコルク等で形成されたシート状の摩
擦材が用いられている。
【0050】図22に示すように、ホッパー3のエッジ
ガイド3a側には、紙戻し部材42の初期傾倒を行う為
のカムフォロア42aが設けられており、このカムフォ
ロア42aにはホッパー上下用カム34の側面に設けら
れた小カム36が作用する。ここで、小カム36とカム
フォロア42aは、紙戻し部材42を給紙ローラ2の給
逆方向への回転に連動させて起立位置から倒伏位置に向
けて所定角を回動させる傾動手段を構成している。基端
42bとは反対側の自由端は、分離パッド4の幅を除く
部分に表面42cから斜め上方に僅かに延びた土手部4
2dが形成されており、この土手部42dは紙戻し時に
用紙先端を確実に捉えてホッパー3へ押し戻すよう作用
する。
【0051】図18に示すように、ぺーパーガイド49
には、紙戻し部材42と略同形の切欠き部46が形成さ
れており、この切欠き部46は、紙戻し部材42が起立
状態(図18(1)の状態)から紙戻し部材用バネ47
の付勢力に抗して回動し倒伏(図18(2)の状態)し
たときに覆われ、ぺーパーガイド49に面一になる。紙
戻し部材用バネ47は、例えばコイルスプリングで構成
されており、フレーム41の裏側に配設されている。紙
戻し部材用バネ47の一端は、紙戻し部材42の裏面
に、他端はフレーム41にそれぞれ係上され、紙戻し部
材42を起立(図12の状態)させるよう付勢してい
る。
【0052】紙戻し部材42の起立は、ほぼ垂直に立ち
上がっており、セット時のカット紙が用紙搬送路に不用
意に進入するのを阻止する。この起立状態では、給紙ロ
ーラ2のローラ面の回転軌跡外に紙戻し部材42があっ
て回動力を与えることができない。そこで、紙戻し部材
42に回動力を作用させる部分を給紙ローラ2のローラ
面の回転軌跡内に入れる為、給紙動作の給紙ローラ2の
回転初期において、小カム36とカムフオロア42aに
より給紙ローラ2の回転に連動して紙戻し部材42を所
定角の初期回動させる。その後、給紙ローラ2の回転押
付け力が紙戻し部材42に直接作用し、回動させる。
【0053】これにより紙戻し部材42を無理なく円滑
に回動させることができる。ホッパー3の回動支点側に
は、稜線部分41bに近いペーパーガイド49上に第2
の荷崩れ防止部48が形成されており、この第2の荷崩
れ防止部48はホッパー3の回動支点43側が幅広で、
給紙ローラ2に向かって幅狭になる上視三角形の当接面
を持っており、これにより積載したカット紙の荷崩れが
防止される。
【0054】以上のような構成の記録装置1により、先
ずカット紙Pを印刷する際の準備動作を説明し、次にロ
ール紙Rを印刷する際の準備動作を説明する。カット紙
Pを印刷する際の準備動作として、先ずホッパー動作に
ついて説明する。図23は、用紙セット状態のホッパー
3の側面図、図24は、図23の矢印方向から見たホッ
パー下降時を示す図、図25は、図23の矢印方向から
見たホッパー上昇時を示す図である。
【0055】給紙ローラ2がホームポジションにあると
き、紙戻し部材42は紙戻し部材用バネ47により起立
位置に保持されている。ホッパー3は、給紙ローラ2が
ホームポジションに至る間に、ホッパーカム34により
回動支点43を中心として、ホッパーバネ44の付勢力
に抗して回動されており、図24の位置(ホッパー下降
状態)に維持されている。ホッパー下降時に複数枚のカ
ット紙Pをセットすると、カット紙Pの下方が紙戻し部
材42によって用紙搬送路への進入を阻止されると共
に、用紙先端がフレーム41の傾斜した当接面41cに
突き当たり揃えられ、さらに先端角部が先端侵入防止部
90によりホッパー3と当接面41cとの間隙への潜り
込みを阻止される。
【0056】ホッパー3の回動支点43側では、当接面
41cが複数枚のカット紙Pの厚み分だけない為、図2
3に示すように当接面41cからペーパーガイド49側
にはみ出し浮いた状態になる。第2の荷崩れ防止部48
は、用紙セット時において、当接面41cからぺーパー
ガイド49側へはみ出した用紙先端が給紙ローラ2側の
用紙先端より先に用紙搬送路へ進入する動き(ずれ込み
現象)を規制するので、正しい用紙セットが行われる。
【0057】給紙がスタートすると、図25に示す位置
にホッパー3が上昇し、給紙ローラ2にカット紙Pを押
し付ける。このとき、当接面41cからペーパーガイド
49側にはみ出して浮いた状態のカット紙Pがホッパー
下降時より多くなるが、紙戻し部材42の荷崩れ防止部
材5が用紙先端を支えることで、ホッパー3の回動支点
側で起こる用紙先端のずれ込み現象が抑えられる。
【0058】最上位のカット紙Pが給送されるとき、給
紙ローラ2側の送り込みによって回動支点側の用紙先端
も進入を開始する。このとき第2の荷崩れ防止部48の
給紙ローラ側が幅狭になっているため、用紙先端が引っ
掛かることなく、スムーズに乗り越えられる。特に、O
HP用紙などの腰の強い用紙の場合に好ましい効果が得
られる。
【0059】また、紙戻し部材42は、その倒伏位置で
ペーパーガイド49に面一となり、荷崩れ防止部材5に
よって用紙幅方向のほぼ中間位置の用紙先端が拘束され
る為、ホッパー3の回動支点側で起こる用紙先端のずれ
込み現象が抑えられる。これによりカット紙Pは、用紙
搬送路に対し真っ直ぐに進入する。
【0060】次に給紙動作について説明する。図26〜
図38は、給紙動作の流れを示す説明図である。複数枚
のカット紙Pをペーパーサポート21にセットする。ホ
ームポジションにある給紙ローラ2の平坦部分はフレー
ム41のペーパーガイド49の面にほぼ平行であり、紙
戻し部材42は起立して給紙ローラ2との間で干渉しな
い状態となっている。紙戻し部材42の起立時は、給紙
ローラ2とホッパー3との間の用紙搬送路を遮る位置に
あって、用紙セット時に用紙の先端を規制することで、
用紙搬送路に進入するを阻止する。
【0061】一方、ホッパー上下用カム34により、ホ
ッパー3が下限位置に押し下げられている(図26の状
態)。給紙スタートにより給紙ローラ2が回転すると、
先ず小カム36が紙戻し部材42のカムフォロア42a
に作用して紙戻し部材42を僅かに傾けて倒伏の初期動
作が行われる(図27の状態)。紙戻し部材42が所定
角傾けられた後に、給紙ローラ2が紙戻し部材42の表
面に当たって、そのときの回転押付け力により紙戻し部
材用バネ47の付勢に抗して紙戻し部材42を倒伏位置
に向けて回動させる。
【0062】この間、ホッパー上下用カム34がホッパ
ーカムフォロア3cに作用し、ホッパー3を下限位置に
維持する(図28の状態)。紙戻し部材42が倒伏位置
に達し(図29の状態)、その後ホッパー上下用カム3
4によるホッパー3の下限位置の維持が解かれ、ホッパ
ーバネ44によってホッパー3が上昇し、最上位のカッ
ト紙Pを給紙ローラ2に押し付ける(図30の状態)。
そして、給紙ローラ2の回転により最上位のカット紙P
の給送が始まる(図31の状態)。なお、図中、上向き
矢印により用紙先端の位置を示す。
【0063】用紙先端が搬送ローう6に到達する前に、
ホッパー上下用カム34がホッパーカムフォロア3cに
作用し、ホッパー3を図32に示す下降直前の位置から
下降を開始する(図30は下降途中の状態)。ホッパー
3が下限位置に到達し(図34)、その後紙戻し部材4
2の起立動作か紙戻し部材用バネ47のバネ力で始まる
(図35は起立直前の状態)。この間において、用紙先
端は搬送ローラ6に到達し、スキュー取り及び頭出し動
作が行われる。
【0064】引続き、紙戻し部材用バネ47のバネ力に
より紙戻し部材42の起立が完了する。この起立する為
の回動中に、先の動作において最上位の用紙Pに共連れ
し給紙ローラ2と紙戻し部材42の間にくさぴ効果によ
って入り込んだ重送のカット紙P1の先端を捉え、ホッ
パー3内に押して収容する紙戻しが行われる(図36は
紙戻し完了時、図37は紙戻し完了後の給紙ローラ2の
ホームポジションヘの回転途中の状態)。給紙ローラ2
がホームポジションに戻る間に、カット紙Pへ印刷が始
まる(図38の状態)。このとき、アイドルローラ80
は、カット紙Pと接触して回転しており、カット紙Pの
バックテンションを軽減させている。
【0065】次に、ロール紙Rを印刷する際の準備動作
を説明する。図39は、ロール紙Rのセット時もしくは
バックフィード時の様子を示す側面図、図40は、ロー
ル紙Rの搬送時の様子を示す側面図、図41は、図40
の拡大図である。ロール紙Rのセット時においては、図
39に示すように、ロール紙ホルダ60から引き出され
たロール紙Rは、ロール紙ホルダ60の斜め上方で大き
く湾曲してから斜め下方に向かい、給紙装置20を通っ
て搬送ローラ6に達している。
【0066】このとき、小ローラ73、74及びアイド
ルローラ80は、ロール紙Rと接触して回転しており、
ロール紙Rとローラホルダ31及び壁面72との面接触
あるいは線接触を減少させることにより、ロール紙Rの
バックテンションを軽減させている。なお、ロール紙ホ
ルダ60から引き出された直後のロール紙Rの先端は、
ガイド壁53aから傾斜部93を介してペーパーガイド
49へスムーズに案内されるので、ガイド壁53aとホ
ッパー3との間隙への潜り込みは阻止される。
【0067】なお、印刷が終了して印刷部分がカットさ
れた後、搬送ローラ6より排紙側に残っている未印刷部
分を無駄にしないため、搬送ローラ6により一旦引き戻
す動作、すなわちバックフィードのときも図36で説明
したように同様にロール紙Rのバックテンションを軽減
させている。さらに、後端侵入防止部94によりロール
紙Rの後端のガイド壁53aとホッパー3との間隙への
潜り込みが阻止される。
【0068】ロール紙Rの搬送時においては、図40及
び図41に示すように、ロール紙Rは、搬送ローラ6に
より送られる。このとき、ロール紙Rの引き出し方向は
常に下方向になっているので、ロール紙Rのバックテン
ションは小さくなっており、さらに小ローラ74及びア
イドルローラ80は、ロール紙Rと接触して回転してお
り、ロール紙Rとローラホルダ31及び壁面72との面
接触あるいは線接触を減少させているので、ロール紙R
のバックテンションを軽減させている。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録媒体が不連続の記録媒体、例えばカットされた記録
媒体、あるいは連続した記録媒体、例えばロール状の記
録媒体の何れであっても、その記録媒体をセットする際
に記録媒体の特に角部が当接部とホッパーとの間隙に入
り込んでしまう事態を防止することができるので、セッ
トの手間を軽減することができる。また、記録媒体をセ
ットする際に記録媒体はハウジングから傾斜部を通って
記録部へスムーズに案内され、記録媒体がハウジングと
ホッパーとの間隙に入り込んでしまう事態を防止するこ
とができるので、セットの手間を軽減することができ
る。さらに、記録媒体をバックフィードさせても、記録
媒体の後端がホッパーに形成されている傾斜部に案内さ
れてハウジングとホッパーとの間隙に入り込んでしまう
事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る記録装置の外装構
成の全体を斜め前方から見た第1の斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る記録装置の外装構
成の全体を斜め前方から見た第2の斜視図である。
【図3】図1の記録装置の内部構成例を示す断面側面図
である。
【図4】図2の記録装置の内部構成例を示す断面側面図
である。
【図5】図1の記録装置における第1のユニット及び第
2のユニットの周辺部を背面から見た斜視図である。
【図6】図1の記録装置における第1のユニットの周辺
部を示す斜視図である。
【図7】図6のユニットの斜視図である。
【図8】図6のユニットの平面図である。
【図9】図8のI−I矢視の側面図である。
【図10】図6のユニットの総量規制部を示す側面図で
ある。
【図11】図1の記録装置における第2のユニットの平
面図である。
【図12】図11のII−II失視の側面図である。
【図13】図1の記録装置における第2のユニットを構
成するフレームに組み込まれたホッパーと紙戻し部材を
示す第1の斜視図である。
【図14】図1の記録装置における第2のユニットを構
成するフレームに組み込まれたホッパーと紙戻し部材を
示す第2の斜視図である。
【図15】図13のホッパーと紙戻し部材に対する用紙
の状態を示す斜視図である。
【図16】図1の記録装置の断面側面図である。
【図17】図16のホッパーとガイド壁に対する用紙の
状態を示す斜視図である。
【図18】図11のIII−III断面による紙戻し部
材の作動を示す説明図である。
【図19】図11のユニットの紙戻し部材の平面図であ
る。
【図20】図19のIV−lV矢視の側面図である。
【図21】図19のV一V矢視の側面図である。
【図22】第1のユニットと第2のユニットの組付け部
分を示す斜視図である。
【図23】用紙セット状態のホッパーの側面図である。
【図24】図23の矢印方向から見たホッパー下降時を
示す図である。
【図25】図23の矢印方向から見たホッパー上昇時を
示す図である。
【図26】カット紙の給紙動作を示し、給紙ローラがホ
ームポジションのときのホッパー、紙戻し部材の関係を
示す図である。
【図27】カット紙の給紙動作を示し、小カムにて紙戻
し部材を倒し始めを示す図である。
【図28】カット紙の給紙動作を示し、給紙ローラが分
離パッドに当接した状態を示す図である。
【図29】カット紙の給紙動作を示し、紙戻し部材の倒
伏位置を示す図である。
【図30】カット紙の給紙動作を示し、ホッパーが上昇
した直後を示す図である。
【図31】カット紙の給紙動作を示し、給紙中を示す図
である。
【図32】カット紙の給紙動作を示し、ホッパーが下降
を始める直前を示す図である。
【図33】カット紙の給紙動作を示し、ホッパーの下降
途中を示す図である。
【図34】カット紙の給紙動作を示し、ホッパーが下限
に到達した状態を示す図である。
【図35】カット紙の給紙動作を示し、紙戻し部材か起
立動作を開始する直前を示す図である。
【図36】カット紙の給紙動作を示し、紙戻し部材が起
立位置に達し紙戻し完了を示す図である。
【図37】カット紙の給紙動作を示し、紙戻し完了後の
給紙ローラの回転を示す図である。
【図38】カット紙の給紙動作を示し、給紙ローラがホ
ームポジションに戻った状態を示す図である。
【図39】ロール紙のセット時もしくはバックフィード
時の様子を示す側面図である。
【図40】ロール紙の搬送時の様子を示す側面図であ
る。
【図41】図40の拡大図である。
【符号の説明】
1 記録装置 2 給紙ローラ 3 ホッパー 3c ホッパーカムフォロア 4 分離パッド 5 荷崩れ防止部材 6 搬送ローラ 10 ハウジング 12 メインフレーム 20 給紙装置 21 ペーパーサポート 22 エッジガイド 30 ユニット 33 補助ローラ 34 ホッパー上下用カム 36 小カム 40 ユニット 41 フレーム 41c 当接面 42 紙戻し部材 42a カムフォロア 42e 溝カム 48 第2の荷崩れ防止部 49 ペーパーガイド 51 排紙スタッカ 52 スイッチ部 53 給紙口 53a ガイド壁 53b ガイド壁 53c ガイド壁 54 プラスチックカバー 55 窓部 56 排紙口 60 ロール紙ホルダ 70 総量規制部 71 壁面 72 壁面 73 小ローラ 74 小ローラ 80 アイドルローラ 90 先端侵入防止部 91 凸部 92 凹部 93 傾斜部 94 後端侵入防止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浮田 衛 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 3F343 FA02 FB04 FC17 GA04 GA06 GB01 GC01 GD01 HB02 HC24 HC26 KB03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体のセット時に先端を揃える当接
    部と、 前記当接部に近接配置されており、前記当接部にて先端
    が揃えられた前記記録媒体を上昇及び下降させて供給す
    るホッパーとを備えた記録装置において、 前記当接部と前記ホッパーとの間隙に前記記録媒体の先
    端が侵入することを防止する先端侵入防止部を備えたこ
    とを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記先端侵入防止部は、填め合わせ可能
    な凹凸形状に形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記凹形状と前記凸形状は、前記当接部
    と前記ホッパーに設けられていることを特徴とする請求
    項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記先端侵入防止部は、異なるサイズの
    前記記録媒体の幅方向の各端部に対応して形成されてい
    ることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の
    記録装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体のセット時に先端を揃える当接
    部と、 前記当接部に近接配置されており、前記当接部にて先端
    が揃えられた前記記録媒体を上昇及び下降させて供給す
    るホッパーとを備えた記録装置において、 前記ホッパの上部は、当該ホッパの上方に位置するハウ
    ジングがオーバーハングする傾斜部が形成されているこ
    とを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4の何れか一項に記載の先端
    侵入防止部と、請求項5に記載の傾斜部とを備えたこと
    を特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 前記ハウジングの背部は、当該ハウジン
    グと前記ホッパーとの間隙に前記記録媒体の後端が侵入
    することを防止する後端侵入防止部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項5または6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記後端侵入防止部は、リブ形状に形成
    されていることを特徴とする請求項7に記載の記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記後端侵入防止部は、異なるサイズの
    前記記録媒体の幅方向の各端部に対応して形成されてい
    ることを特徴とする請求項7または8に記載の記録装
    置。
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