JP2009051665A - シート搬送装置、及びこのシート搬送装置を備えた画像記録装置 - Google Patents

シート搬送装置、及びこのシート搬送装置を備えた画像記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所定サイズより大きなサイズのシートを搬送する際には、給紙ローラに過負荷を与えず、所定サイズより小さいサイズのシートを搬送する際には、シートが詰まるという搬送不良を防止すること。
【解決手段】給紙ローラ25はアーム26の先端に設けられている。アーム26には、離間作動機構54が取り付けられている。離間作動機構54は第1作動部68を有し、給紙トレイ20の底板84の凹部76に第1作動部68が没入されたことに連動してアーム26とともに給紙ローラ25を持ち上げる。給紙トレイ20の底板84に、サイドガイド80,81が移動可能に設けられている。サイドガイド81にプレート136が設けられている。サイドガイド81が写真用L判サイズの用紙を位置決めする第2位置に移動されると、プレート136が凹部76を覆う。この状態では、離間作動機構54が働かず、給紙ローラ25は持ち上げられない。
【選択図】図7

Description

本発明は、トレイに載置されたシートを所定の位置に位置決めする位置決め部材を備えたシート搬送装置、及びこのシート搬送装置を備えた画像記録装置に関する。
従来、積層状態でトレイに収容されたシートを一枚ずつ分離して記録部へ搬送するシート搬送装置が一般によく知られている。このシート搬送装置では、ローラ表面がシートに当接した状態で給紙ローラが回転駆動されると、接触摩擦によってシートが一枚ずつ分離されながらトレイから所定の搬送方向へ搬送される。このようなシート搬送装置に用いられる給紙ローラとしては、振り子の如く揺動可能に支持されたアームの先端に回転可能に設けられたものが公知である。このタイプの給紙ローラを用いたシート搬送装置では、トレイに収容された残り数枚のシートが束になって搬送される場合がある。このような搬送は重送と呼ばれている。シートを確実に分離させて、上記重送を防止するために、トレイのシート載置面には所定の摩擦係数を有する摩擦部材が配置されている。この摩擦部材は、シート載置面上において、給紙ローラと対向する位置に配置されている。この摩擦部材が設けられることにより、トレイとシートとの間に作用する摩擦力がシート同士の間に作用する摩擦力よりも大きくなり、上記重送が軽減される。
ところで、トレイに収容された残り一枚のシート(以下「最後のシート」と称する。)がトレイから搬送されて、トレイが空になると、給紙ローラと摩擦部材とが接触することになる。この場合、給紙ローラと摩擦部材との接触摩擦が給紙ローラに過大な負荷となって作用する。このような過負荷の発生を防止する機構として、特許文献1には、トレイが空になったときに、摩擦部材から離間する方向へ給紙ローラを持ち上げる離間作動手段が開示されている。かかる離間作動手段によれば、給紙ローラに対する過負荷を防止することができる。
特開2007−62965号公報
しかしながら、前掲の特許文献1に記載の離間作動手段を備えたシート搬送装置であっても、シートの搬送方向の寸法如何によっては、搬送方向下流側に配置された搬送手段にシートの先端が到達する前に上記離間作動手段によって給紙ローラが持ち上げられ、シートを搬送することができないという問題が生じ得る。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所定サイズより大きなサイズのシートを搬送する際には、給紙ローラに過負荷を与えず、所定サイズより小さいサイズのシートを搬送する際には、シートが詰まるという搬送不良を防止することが可能なシート搬送装置及びこのシート搬送装置を備えた画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明は、トレイと、第1回転体と、第2回転体と、凹部と、離間作動手段と、位置決め部材と、没入規制部材とを具備する。トレイに複数枚のシートが積載可能である。第1回転体は、上記トレイに対して接離する方向へ移動可能に支持されている。第1回転体が上記トレイ上のシートに当接して回転することにより、シートが所定の搬送方向へ向けて搬送される。第2回転体は、上記第1回転体よりも上記所定の搬送方向の下流側に設けられており、上記トレイから搬送されたシートを更に搬送するものである。凹部は、上記トレイの底面において上記第1回転体よりも上記所定の搬送方向の上流側に設けられている。離間作動手段は、上記凹部内に没入する姿勢と、上記凹部内から上記底面側へ退出する姿勢と、に変化可能な第1作動部を有する。第1作動部が上記凹部に没入したことに連動して、離間作動手段は上記第1回転体を上記トレイの底面から離間させる。上記位置決め部材は、上記トレイに設けられている。この位置決め部材は、所定サイズより大きいシートを位置決めする第1位置と、上記所定サイズのシートを位置決めする第2位置と、に移動可能である。没入規制部材は、上記位置決め部材が上記第1位置に移動されたときに、上記凹部内への上記第1作動部の没入を許容し、上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに、上記凹部内への上記第1作動部の没入を阻止するものである。
トレイに載置されたシートは、第1回転体によって搬送される。そして、シートの先端が第2回転体に到達すると、該シートは第2回転体によって更に所定の搬送方向へ搬送される。トレイに載置された残り1枚のシート(最後のシート)が第1回転体によって搬送されると、シートによって隠されていた凹部が現れる。このとき、離間作動手段の第1作動部が凹部内に没入する。第1作動部が上記凹部内に没入したことに連動して、離間作動手段によって、上記第1回転体が上記トレイの底面から離間される。したがって、トレイ上にシートが存在しなくなった場合に、第1回転体はフリーとなる。この状態で第1回転体が回転駆動されると第1回転体は空転する。
上記所定サイズに対応するシートがトレイに載置された場合は、シートの上記所定の搬送方向の長さ如何によっては、最後のシートが搬送される際にシートの後端が凹部を通過した時点では、シートの先端が第2回転体に到達していない場合がある。この場合に、シートの後端が凹部を通過した直後に上記第1回転体がトレイの底面から離間されると、シートに第1回転体及び第2回転体の回転力が伝達されないため、シートが搬送されなくなる。
本発明のシート搬送装置には、没入規制部材が設けられている。本シート搬送装置においては、トレイに載置されたシートは、位置決め部材によって位置決めされる。位置決め部材が第1位置に移動されると、没入規制部材が上記凹部内への上記第1作動部の没入を許容する。一方、位置決め部材が第2位置に移動されると、没入規制部材が上記凹部内への上記第1作動部の没入を阻止する。したがって、位置決め部材が第1位置にある場合は、離間作動手段で第1回転体をトレイの底面から離間させることが可能であるが、位置決め部材が第2位置にある場合は、凹部が開放されていたとしても、上記第1作動部が凹部に没入できないため、第1回転体をトレイの底面から離間させることができない。
上述のように本発明が構成されているため、上記所定サイズより大きなサイズのシートをトレイから搬送する際には、最後のシートが搬送された後に第1回転体が離間されるため、第1回転体は空転する。一方、上記所定サイズに対応するシートがトレイに載置された場合は、最後のシートが搬送された後でも、第1回転体は離間しない。そのため、シートの後端が第1回転体を抜け出るまで、第1回転体の回転力がシートに伝達され得る。
(2) 上記第1作動部は、上記トレイの底面にシートが載置されていないときには上記凹部内に没入し、上記トレイの底面にシートが載置されているときには上記凹部内から退出して上記シートの上に当接する。
上記トレイの底面にシートが載置されているときには、凹部が当該シートで覆われる。このため、上記第1作動部が上記トレイ上のシートに下から支持されて上記凹部内から退出した状態が維持される。上記トレイの底面にシートが載置されていないときには、上記凹部が開放される。このため、上記第1作動部が上記凹部内に没入する。すなわち、上記トレイの底面に載置された最後のシートの後端が上記凹部を通過した後に、上記第1作動部が上記凹部内に没入可能となる。
(3) 上記所定サイズの上記所定の搬送方向の長さが、上記第1回転体から上記第2回転体に至る経路長より長く、上記凹部から上記第2回転体に至る経路長より短い。このようなサイズのシートが最後に搬送される場合に、本発明が好適である。
(4) 上記所定サイズは、上記第1回転体及び上記第2回転体の双方で搬送可能な最小の定形シートのサイズであることが好ましい。
(5) 上記没入規制部材は、上記位置決め部材に設けられており、上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに上記没入規制部材が上記凹部を覆う位置に配置される。
これにより、位置決め部材をシートのサイズに合わせるという簡単な作業を行うことで、上記凹部を覆うことができ、ひいては、上記凹部内への第1作動部の没入を阻止することができる。
(6) 上記位置決め部材は、第1プレート及び第2プレートを備える。第1プレートは、上記トレイの底面に対し平行に構成されている。この第1プレートは、上記トレイに載置されるシートの端部をその下面から支持する。第2プレートは、第1プレートから立設されている。この第2プレートは、上記トレイに載置されるシートの端部に当接される側面を有する。上記側面がシートの端部に当接されることによって、上記トレイ上においてシートが位置決めされる。上記没入規制部材は、上記第1プレートから上記位置決め部材の移動方向へ延出されている。
これにより、上記没入規制部材を、上記位置決め部材と一体に形成するなどして容易に製作することができる。
(7) 上記位置決め部材は、上記トレイ上を上記所定の搬送方向と略直交する幅方向に移動可能に構成され、上記第2プレートの側面が上記トレイに載置されたシートにおける上記幅方向の端部に当接するものであることが好ましい。
(8) また、上記位置決め部材は、上記トレイ上を上記所定の搬送方向に沿って移動可能に構成され、上記第2プレートの側面が上記トレイに載置されたシートにおける上記所定の搬送方向の上流側の端部に当接するものであってもよい。
(9) 上記没入規制部材は、上記トレイに載置されたシートの上記幅方向の両側に設けられた2つの上記位置決め部材それぞれに設けられていることが好ましい。
トレイに載置されたシートは、その両側部分が2つの位置決め部材によって支持される。これら2つの位置決め部材それぞれの第1プレートには、没入規制部材がそれぞれ設けられている。このため、それぞれの位置決め部材が第2位置に移動されたときに、凹部内への第1作動部の没入が2つの没入規制部材によってより安定的に阻止される。
(10) 上記第1作動部を上記凹部内へ没入させる方向へ上記離間作動手段を付勢する付勢手段を更に備え、上記付勢手段は、上記離間作動手段における上記幅方向の一方側に付勢力を伝達するものであり、上記没入規制部材は、上記一方側の位置決め部材に設けられていてもよい。
付勢手段による付勢力は、離間作動手段における上記幅方向の一方側に伝達される。没入規制部材は、上記幅方向における上記一方側の位置決め部材に設けられている。このため、位置決め部材が第2位置に配置されたときに、離間作動手段において上記付勢力を受ける上記幅方向の一方側が没入規制部材によって支持される。したがって、離間作動手段が効率良く支持される。
(11) 上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに上記没入規制部材を支持する支持手段を更に備えていてもよい。
位置決め部材がトレイに対して移動可能に構成されているので、位置決め部材ががたつくことがある。没入規制部材は、この位置決め部材に設けられているので、位置決め部材のがたつきの影響を受ける。特に、位置決め部材が第2位置に移動されたときの位置決め部材のがたつきにより、没入規制部材の位置が高さ方向にばらつくおそれがある。また、第1作動部が没入規制部材で支持された際に、没入規制部材にかかる離間作動手段の荷重によっては、没入規制部材が変形するおそれがある。このような位置決め部材のがたつきや没入規制部材の変形等が原因で、位置決め部材が第2位置へ移動されたときに、高さ方向における没入規制部材の位置がばらつくおそれがある。凹部内への第1作動部の没入を阻止するために没入規制部材が配置されるべき位置よりも低い所に配置されると、没入規制部材によって第1作動部が支持される位置が低くなる。この場合、所定サイズのシートの後端が凹部を通過したときに、第1回転体がトレイの底面から離間される。その結果、所定サイズのシートに第1回転体の回転力が伝達されず、所定サイズのシートが搬送されなくなるという問題が生じる。上記構成により、位置決め部材が第2位置に移動されたときに、没入規制部材が支持手段によって支持される。したがって、没入規制部材の高さのばらつきが抑制され、凹部内への第1作動部の没入が安定的に阻止される。
(12) 上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに上記没入規制部材を支持する支持手段を更に備え、上記没入規制部材の上面が上記第1プレートの上面より低く、上記支持手段は、上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに上記没入規制部材を持ち上げるものであることが好ましい。
トレイにシートが収容される際には、記録用紙は、第1プレートの上面に沿って移動するようにトレイ内に挿入される。その際、シートは、その幅方向における中央部分が下方へ膨らむように撓んだ状態となりやすい。没入規制部材の上面が第1プレートの上面と同じ高さか、或いは、没入規制部材の上面が第1プレートの上面よりも高い場合、トレイにシートが挿入される過程でシートの先端が没入規制部材に引っ掛かり、シートの挿入が妨げられるおそれがある。このため、シートの引っ掛かりを防止するために、没入規制部材の上面を第1プレートの上面よりも低くする必要がある。
しかし、没入規制部材を第1プレートの上面よりも低くすると、以下の搬送不良が生じるおそれがある。すなわち、位置決め部材が第2位置に配置された状態では、トレイに所定サイズのシートが載置される。トレイに載置された所定サイズの残り1枚のシートが第1回転体によって搬送されると、所定サイズのシートによって隠されていた凹部が現れる。上記残り1枚のシートの後端が凹部を通過したときに、第1プレートの上面と没入規制部材の上面との高低差の分だけ第1作動部が凹部側へ移動する。このため、第1回転体がトレイの底面から離間して第1回転体の回転力が残り1枚のシートに伝達されにくくなり、残り1枚のシートの搬送不良が生じるおそれがある。上記構成により、位置決め部材が第2位置に移動されたときに、支持手段によって没入規制部材が持ち上げられる。このため、凹部内への第1作動部の没入が没入規制部材によって確実に阻止される。
(13) 上記支持手段は、上記トレイの底面において上記凹部近傍に設けられ、上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに上記没入規制部材又は上記第1プレートが乗り上げられる第1突起を有していてもよい。
この構成により、位置決め部材が第2位置へ移動される過程で没入規制部材又は第1プレートが第1突起に乗り上げる。このため、位置決め部材が第2位置へ移動されたときに、没入規制部材が第1突起によって持ち上げられた状態で支持される。
(14) 上記支持手段は、上記没入規制部材の裏面又は上記第1プレートの裏面に設けられた第2突起と、上記トレイの底面において上記凹部近傍に設けられ、上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに上記第2突起に乗り上げられる傾斜面と、を有してなるものでもよい。
上記傾斜面は、凹部に近づくほど高くなるように傾斜している。換言すれば、傾斜面は、上記幅方向の外側から中央側へ向けて上るように傾斜している。このため、位置決め部材が第2位置に移動される過程で第2突起がこの傾斜面を上る。これにより、位置決め部材が第2位置に移動されたときに、没入規制部材が傾斜面によって持ち上げられた状態で支持される。
(15) 本シート搬送装置は、上記トレイに対して接離する方向へ移動可能に上記第1回転体を支持する支持部材を更に備える。この場合、上記離間作動手段は、上記支持部材に基端部が回動可能に装着され、上記第1回転体よりも上記所定の搬送方向の上流側へ延びる作動体と、上記作動体における上記所定の搬送方向の下流側の下面に設けられた第2作動部と、を有する。また、上記第1作動部は、上記第2作動部よりも上記作動体における上記所定の搬送方向の上流側の下面に設けられている。この構成において、上記離間作動手段は、上記第1作動部が上記凹部内に没入したときに、上記第2作動部が上記トレイの底面に当接して、上記支持部材を上記トレイの底面から離間する方向へ移動させる。
(16) 本発明は、上述したシート搬送装置を備え、このシート搬送装置によって搬送されたシートに対して画像を記録する記録部を有する画像記録装置として捉えることもできる。このような画像記録装置においても、上述した効果が奏される。
本発明によれば、所定サイズより大きなサイズのシートをトレイから搬送する際には、最後のシートが搬送された後に第1回転体が離間されるため、第1回転体は空転する。一方、上記所定サイズのシートがトレイに載置された場合は、最後のシートが搬送された後でも、第1回転体は離間しない。そのため、シートの後端が第1回転体を抜け出るまで、第1回転体の回転力がシートに伝達される。これにより、第1回転体と第2回転体との間で上記所定サイズのシートが詰まるという搬送不良が防止される。
以下、適宜図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。なお、以下に述べる各実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更することが可能である。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の画像記録装置の一実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。図2は、プリンタ部2の主要部の断面構造を示す部分拡大図である。図2では、給紙トレイ20の一部及び排紙トレイ21が省略されている。図3は、プリンタ部2の主要構成を示す斜視図であり、記録ユニット24の構成が示されている。図4及び図5は、給紙カセット70の外観構成を示す斜視図である。図4には、給紙ローラ25及びアーム26が示されており、図5には、給紙ローラ25及びアーム26は示されていない。図6及び図7は、給紙トレイ20の平面図である。図6には、サイドガイド80,81がA4サイズの記録用紙を位置決めする第1位置に配置された状態が示されている。図7には、サイドガイド80,81が写真用L判サイズの記録用紙を位置決めする第2位置に配置された状態が示されている。図8は、離間作動機構54の構造を示す斜視図である。図9及び図10は、離間作動機構54の動作を説明するための模式断面図である。
〈複合機10の概略構成〉
図1に示されるように、複合機10は、プリンタ部11とスキャナ部12とを一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能等を有する。第1の実施形態においては、プリンタ部11がインクジェット記録方式で画像記録を行う例について説明するが、当該プリンタ部11は、画像記録にトナーを使用するレーザプリンタであってもよい。このプリンタ部11が本発明の記録部に相当する。なお、本発明にかかる画像記録装置は、複数の機能を有する複合機10として実施されるほか、プリント機能のみを有するプリンタとして実施されてもよい。
図1に示されるように、複合機10は、高さより横幅及び奥行きが大きい幅広薄型の概ね直方体の外形を呈する。複合機10の上部がスキャナ部12である。スキャナ部12は、所謂フラットベッドスキャナとして構成されている。複合機10の天板として原稿カバー30が開閉自在に設けられている。図1には示されていないが、原稿カバー30の下側の本体内部に、プラテンガラス及びイメージセンサが設けられている。プラテンガラスに載置された原稿の画像は、イメージセンサにより読み取られる。なお、本発明を実現するうえで、スキャナ部12は任意の構成であるため、ここでは、その詳細な説明を省略する。
複合機10の下部がプリンタ部11である。プリンタ部11は、スキャナ部12で読み取られた画像データや外部から入力された印刷データに基づいて、記録用紙(本発明のシートの一例)に画像や文書を記録する。プリンタ部11は、給紙カセット70が開口13を通じて着脱可能に構成されている。給紙カセット70に収容された記録用紙は、本発明のシート搬送装置の一例である給送装置16(図2参照)によってプリンタ部11の内部へ給送(搬送)される。プリンタ部11には、記録ユニット24(図3参照)が設けられている。記録ユニット24によって、給紙カセット70から搬送された記録用紙に所望の画像が記録される。
複合機10の正面上部には、操作パネル14が設けられている。操作パネル14は、各種情報を表示する液晶ディスプレイや、ユーザが情報を入力する入力キー等から構成される。複合機10は、この操作パネル14からの操作入力、又は外部情報装置から送信される情報に基づいて動作する。なお、プリンタ部11やスキャナ部12は、操作パネル14から入力された指示信号や、外部装置からプリンタドライバ又はスキャナドライバを用いて送信された指示信号に基づいても動作する。
〈プリンタ部11〉
以下、プリンタ部11の構成について詳細に説明する。
図2に示されるように、プリンタ部11は、主として、給送装置16と、記録ユニット24(図3参照)とにより構成されている。また、給送装置16は、主として、給紙カセット70と、給紙ローラ25(本発明の第1回転体の一例)と、搬送ローラ50(本発明の第2回転体の一例)と離間作動機構54(本発明の離間作動手段の一例)とにより構成されている。
給紙カセット70は、開口13(図1参照)を通じてプリンタ部11に対して挿抜可能に構成されている。すなわち、給紙カセット70は、プリンタ部11に対して挿入方向90へ挿し込み可能、且つプリンタ部11から引出方向92へ引き出し可能である。給紙カセット70は、給紙トレイ20(本発明のトレイの一例)及び排紙トレイ21(図3参照)を有する。給紙トレイ20の底板84(図4、図5参照)に記録用紙が載置される。給紙トレイ20は、複数の記録用紙を層状に収容可能である。排紙トレイ21には、画像が記録された記録用紙が排出される。挿入方向90は、給紙トレイ20に載置された記録用紙が搬送路22へ給送される方向に一致する。
〈給紙ローラ25〉
給紙ローラ25は、給紙カセット70の上側に配置されている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20上の記録用紙を搬送路22へ給送するものである。給紙トレイ20の上方にはアーム26(本発明の支持部材の一例)が設けられている。給紙ローラ25は、このアーム26の先端側に回転可能に設けられている。不図示のモータを駆動源として、アーム26に支持された動力伝達機構27を介して駆動力が給紙ローラ25に伝達される。この駆動力を受けて給紙ローラ25が回転する。動力伝達機構27は複数のギヤを有し、これらが直列に噛合されることにより構成されている。
〈アーム26〉
アーム26は、その基端部が基軸28に支持されている。詳細には、アーム26の基端部が基軸28に軸支されている。これにより、アーム26は、基軸28を中心として給紙トレイ20に対して接離する方向へ回動可能となる。アーム26の回動に伴って、アーム26の先端に設けられた給紙ローラ25も、給紙トレイ20に対して接離する方向へ移動可能である。アーム26は、アーム26及び給紙ローラ25の重量又はバネ等に付勢されて下側へ回動付勢されている。
アーム26が下側へ回動付勢されることにより、給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙に所定の圧力で当接する。この状態で給紙ローラ25が回転されると、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間に発生する摩擦力により、給紙トレイ20における最上位置の記録用紙が搬送方向へ送り出される。給紙トレイ20の搬送方向の先端に傾斜板32が設けられている。記録用紙の先端が傾斜板32に当接すると、傾斜板32によって記録用紙の搬送方向が上方へ案内される。傾斜板32の上方には搬送路22が形成されており、上方へ案内された記録用紙は、搬送路22へ搬送される。
なお、給紙ローラ25は、給紙トレイ20に対して接離する方向へ移動可能であれば、必ずしもアーム26に支持される必要はない。給紙ローラ25は、例えば給紙トレイ20のフレームで上下動可能に支持されていてもよい。
〈離間作動機構54〉
アーム26に、離間作動機構54が装着されている。この離間作動機構54は、給紙トレイ20の底板84(図4、図5参照)に形成された後述する凹部76(本発明の凹部の一例、図5及び図6参照)に、離間作動機構54の一部(後述する第1作動部68)が没入されたことに連動して上記アーム26を持ち上げて給紙ローラ25を給紙トレイ20の底板84から離間させるものである。離間作動機構54の構成については後段で詳細に説明する。
〈分離部材34〉
傾斜板32の内側面に分離部材34が設けられている。分離部材34は、内側面において傾斜板32の長手方向の中央に配設されている。分離部材34は、内側面から突出された複数の歯が傾斜板32の傾斜方向に並んで配設されてなる。仮に、複数枚の記録用紙が重ねられた状態で給送(重送)されると、記録用紙の束の先端が傾斜板32の内側面に当接したときに、記録用紙の束の先端が分離部材34によって捌かれる。その際に、分離部材34の歯が記録用紙と記録用紙との間に入り込み、記録用紙間に隙間ができる。これにより、記録用紙が分離されやすくなり、給送の際に給紙ローラ25から記録用紙に付与された力と相俟って、最上層の記録用紙のみが下層の記録用紙から確実に分離される。なお、本実施形態では、分離部材34は必須の構成ではなく、給紙ローラ25による記録用紙の分離を補助するために設けられている。
〈搬送路22〉
傾斜板32の上方には、搬送路22が形成されている。搬送路22は、傾斜板32から上方へ向かった後、プリンタ部11の正面側(図2における右側)へ横向きU字形状に曲がっている。搬送路22は、複合機10の背面側(図2における左側)から正面側へと延び、記録ユニット24を経て排紙トレイ21(図3参照)へ通じている。つまり、排紙トレイ21は、搬送路22における記録用紙の搬送方向の下流側に配置されている。給紙トレイ20から供給された記録用紙は、搬送路22に沿って搬送される。記録用紙は、搬送路22に沿って下方から上方へUターンするように案内されて記録ユニット24に至り、記録ユニット24によって画像が記録された後、排紙トレイ21に排出される。
搬送路22は、記録ユニット24等が配設されている箇所以外では、外側ガイド面と内側ガイド面とによって区画形成されている。例えば、複合機10の背面側に形成された湾曲部分は、湾曲状の外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とが所定の間隔で対向配置されることにより形成されている。この場合、外側ガイド部材18が湾曲外側のガイド面を構成し、内側ガイド部材19が湾曲内側のガイド面を構成する。
〈記録ユニット24〉
図2に示されるように、記録ユニット24は、搬送路22がプリンタ部11の背面側から正面側へ延びる途中に配置されている。記録ユニット24は、搬送路22における記録用紙の搬送過程において記録用紙に画像を記録するものである。図3に示されるように、記録ユニット24は、キャリッジ40と、図示しないインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と略称する。)とを備えている。上記記録ヘッドは、キャリッジ40内に搭載されているため、図示されていない。キャリッジ40は、ガイドレール43,44に沿って記録用紙の幅方向(図2における紙面垂直方向)に往復移動される。図3に示されるように、ガイドレール44には、モータ73を駆動源とするベルト駆動機構39が設けられている。このベルト駆動機構39は、例えば、ガイドレール44の幅方向両端付近に駆動プーリ47及び従動プーリ48がそれぞれ設けられ、この駆動プーリ47及び従動プーリ48に無端環状のベルトが巻架されてなる。ベルト駆動機構39のベルトにキャリッジ40が連結されることにより、駆動プーリ47に連結されたモータ73の駆動がベルト駆動機構39を介してキャリッジ40へ伝達され、キャリッジ40が往復移動する。
搬送路22には、記録ユニット24の下面と対向するプラテン42が設けられている。プラテン42は、搬送路22を搬送される記録用紙を下から支持する。プラテン42により、記録用紙が上記記録ヘッドと所定のギャップを有して支持される。複合機10の内部には、記録ヘッドと独立してインクカートリッジ(不図示)が設けられている。インクカートリッジに収容された各色インクは、インクチューブを通じて上記記録ヘッドへ供給される。キャリッジ40が往復移動される間に、記録ヘッドから各色のインクが微小なインク滴としてプラテン42へ向けて選択的に吐出される。プラテン42上を搬送される記録用紙は、その搬送過程において記録ユニット24によって画像が記録される。
〈搬送ローラ50、排紙ローラ51〉
図2及び図3に示されるように、給紙ローラ25の搬送方向の下流側であって、搬送路22における記録ユニット24よりも搬送方向の上流側に、搬送ローラ50が設けられている。搬送ローラ50の下側には、搬送ローラ50に圧接するピンチローラ(不図示)が設けられている。搬送ローラ50は、搬送路22の幅方向(図2における紙面垂直方向)に渡って設けられている。上記ピンチローラは、搬送路22の幅方向に所定間隔で複数が設けられている。搬送ローラ50と上記ピンチローラとによって、給紙カセット70から給紙ローラ25によって給送されてきた記録用紙が挟持されてプラテン42上へ搬送される。
本実施形態では、給紙ローラ25から記録用紙の搬送経路に沿って搬送ローラ50に至るまでの搬送経路長が、給紙トレイ20に載置可能な記録用紙の最小の定形サイズ(本実施形態では写真用L判サイズ)に対応する長さとなるように、搬送ローラ50が配置されている。具体的には、給紙ローラ25から搬送ローラ50に至るまでの搬送路は、その搬送経路長が、写真用L判サイズの記録用紙(以下「最小用紙」と称する。)の搬送方向の寸法(典型には長手方向の寸法)よりも若干短くなるように形成されている。また、凹部76(図5、図6参照)から搬送ローラ50に至るまでの搬送路は、その搬送経路長が、上記最小用紙の搬送方向の寸法よりも若干長くなるように形成されている。要するに、本実施形態においては、写真用L判サイズの記録用紙(最小用紙)の搬送方向の寸法は、給紙ローラ25から搬送ローラ50に至るまでの経路長より長く、凹部76から搬送ローラ50に至るまでの経路長よりも短い。したがって、給紙ローラ25によって最小用紙が搬送路22へ給送されて、その後端が凹部76を通過した時点では、最小用紙の先端は搬送ローラ50に到達しないが、最小用紙の後端が給送ローラ25を通過する時点では、該最小用紙の先端は搬送ローラ50によって挟持される。
搬送路22における記録ユニット24よりも下流側に、排紙ローラ51及び拍車(不図示)が設けられている。拍車は、排紙ローラ51の上側に設けられており、排紙ローラ51に圧接されている。排紙ローラ51は、搬送路22の幅方向に渡って設けられている。拍車52は、搬送路22の幅方向に所定間隔で複数が設けられている。画像が記録された記録用紙は、排紙ローラ51及び拍車に挟持されて、排紙トレイ21へ向けて搬送される。
搬送ローラ50及び排紙ローラ51は、不図示のモータを駆動源として駆動される。搬送ローラ50及び排紙ローラ51の駆動は同期されており、画像記録時において間欠駆動され、画像記録の前後においては連続駆動される。これによって、記録用紙は、記録ユニット24へ到達するまでは搬送路22を所定の速度で搬送され、記録ユニット24へ到達すると所定の改行幅で間欠して搬送される。記録用紙の搬送が間欠された間に、キャリッジ40が往復移動されて、インクジェット記録ヘッド41によって記録用紙の所定位置に画像が記録される。
〈給紙カセット70〉
図4及び図5に示されるように、給紙カセット70は、全体として薄肉の直方体形状に形成されており、給紙トレイ20及び排紙トレイ21を備える。給紙トレイ20及び排紙トレイ21は、排紙トレイ21を給紙トレイ20の上側として上下二段となるように配置されている。給紙カセット70においては、搬送方向91へ向けて給紙トレイ20内の記録用紙が搬送される。
給紙カセット70の搬送方向91の先端側の上部には、給紙トレイ20に給紙ローラ25を導く開口部93が設けられている。給紙カセット70がプリンタ部11に装着されると、アーム26及び給紙ローラ25の下方に開口部93が配置される。このとき、アーム26及び給紙ローラ25が開口部93を通じて給紙トレイ20側へ案内されて、給紙ローラ25が給紙トレイ20の底板84に圧接される。なお、言うまでもないが、給紙トレイ20に記録用紙が載置されている場合は、最上位の記録用紙の上面に給紙ローラ25が圧接される。
〈排紙トレイ21〉
排紙トレイ21は、給紙カセット70の幅方向94を回動軸として、給紙トレイ20に対して上側へ回動可能に構成されている。給紙トレイ20に対して排紙トレイ21が起立されることにより、給紙トレイ20の上面が開放される。すなわち、給紙トレイ20への記録用紙の補充が可能となる。給紙トレイ20に対して排紙トレイ21が倒伏されることにより、給紙トレイ20の上面が排紙トレイ21に覆われる。
〈給紙トレイ20〉
図4及び図5に示されるように、給紙トレイ20は、平面視で長方形の皿状に概ね形成されている。給紙トレイ20に各種サイズの記録用紙を収容することができる。給紙トレイ20には、幅方向94の両端に側壁122,123が設けられている。側壁122,123は、底板84から垂直上方へ起立している。側壁122,123によって、給紙トレイ20に載置可能な記録用紙の幅方向寸法が概ね決定される。本実施形態においては、給紙トレイ20は、日本工業規格に規定される各種サイズの記録用紙を収容することができる。各種サイズとしては、A4サイズ、B5サイズ、A5サイズ、はがきサイズ、写真用L判サイズ等が挙げられる。したがって、本実施形態においては、給紙トレイ20に載置可能な記録用紙の最大サイズがA4サイズであり、給紙トレイ20に載置可能な記録用紙の最小サイズが写真用L判サイズである。ただし、給紙トレイ20に載置可能な記録用紙の最大サイズ及び最小サイズはこれに限定されるものではない。例えば、給紙トレイ20が、名刺サイズからA3サイズまでの各種定形サイズの記録用紙を載置可能なものであってもよい。
図5及び図6に示されるように、給紙トレイ20の底板84には、幅方向94の中央に摩擦パッド(摩擦部材)104が設けられている。摩擦パッド104は、底板84において、給紙ローラ25のローラ面が当接する箇所に配置されている。摩擦パッド104は、記録用紙の分離を促進するためのものであり、底板84よりも大きい摩擦係数を有する部材で構成されている。摩擦パッド104は、例えば、コルクやゴム等の素材で薄板状に形成されてなる。給紙カセット70が、給紙トレイ20に記録用紙が載置されていない状態でプリンタ部11に装着されると、アーム26及び給紙ローラ25が給紙トレイ20上に配置される。このとき、アーム26が給紙トレイ20側へ回動されて、給紙ローラ25が給紙トレイ20側へ移動されると、給紙ローラ25は摩擦パッド104に当接される。
摩擦パッド104は、給紙ローラ25の軸方向と同方向に長い長方形状に形成されている。この摩擦パッド104の長手方向の長さは、少なくとも給紙ローラ25の軸方向の長さ以上となっている。なお、図4に示されるように給紙ローラ25が軸方向に2つ設けられている場合は、摩擦パッド104は、これら2つの給紙ローラ25に対応する長さに形成されている。また、言うまでもないが、給紙ローラ25が1つの場合は、摩擦パッド104は、1つの給紙ローラ25に対応する長さに形成されている。
記録用紙が給紙トレイ20に載置された状態で給紙カセット70がプリンタ部11に装着されると、給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙に圧接される。これにより、記録用紙は、摩擦パッド104及び給紙ローラ25で挟まれる。給紙ローラ25が搬送方向へ回転すると、摩擦パッド104及び給紙ローラ25間に挟まれた複数の記録用紙のうち、最上位の記録用紙に、搬送方向91への摩擦力が給紙ローラ25から付与される。これに対し、下位層の記録用紙には、記録用紙間、或いは、摩擦パッド104と記録用紙との間に、搬送方向91とは逆方向の摩擦力が作用する。
図5及び図6に示されるように、給紙トレイ20の底板84には、幅方向94の中央に凹部76が形成されている。この凹部76は、幅方向94において摩擦パッド104と同じ位置であって、記録用紙の搬送方向91において摩擦パッド104よりも上流側に配置されている。言い換えれば、凹部76は、給紙ローラ25よりも搬送方向91の上流側に配置されている。また、凹部76は、離間作動機構54の第1作動部68が没入可能な位置に配置されている。底板84に記録用紙が載置されると凹部76が記録用紙によって覆われる。底板84に記録用紙が存在しない状態で、凹部76は上方に開放される。
底板84には、底板84の幅方向94に沿って一対のガイド溝86,87(図6参照)が設けられている。ガイド溝86,87は、幅方向94に長い長方形のものであって、底板84を表面から裏面へ貫通している。給紙トレイ20を搬送方向91の上流側から見て左側にガイド溝86が設けられており、右側にガイド溝87が設けられている。ガイド溝86及びガイド溝87は、搬送方向91に隔てられている。
底板84の幅方向中央であって、凹部76の搬送方向91の上流側にピニオンギヤ82が設けられている。ピニオンギヤ82は、ガイド溝86及びガイド溝87の中間位置に設けられている。ピニオンギヤ82は、底板84の裏面において後述のラックギヤ88,89が噛合される。
〈サイドガイド80,81〉
給紙トレイ20には、一対のサイドガイド80,81が設けられている。サイドガイド80は、給紙トレイ20を搬送方向91の上流側から見て左側に配置されている。サイドガイド81(本発明の位置決め部材の一例)は、給紙トレイ20を搬送方向91の上流側から見て右側に配置されている。サイドガイド80,81は、例えばABS樹脂などの合成樹脂からなる。サイドガイド80,81は、幅方向94における縦断面が略L字形状に形成されたものである。サイドガイド80,81は、給紙トレイ20内を移動可能に構成されている。具体的には、サイドガイド80,81は、給紙トレイ20の幅方向94へスライド可能に設けられている。サイドガイド80は、ガイド溝86に沿ってスライド可能に底板84に支持されている。サイドガイド81は、ガイド溝87に沿ってスライド可能に底板84に支持されている。
サイドガイド80,81は、給紙トレイ20に対して記録用紙を位置決めするものである。サイドガイド80,81を移動させることにより、給紙トレイ20に載置された記録用紙の幅方向94における端部に垂直壁118,128が当接される。これにより、給紙トレイ20に載置された記録用紙の幅方向の位置がサイドガイド80,81によって規制される。サイドガイド80,81は、給紙トレイ20に載置された記録用紙の幅方向94における中央位置を給紙トレイ20の基準位置(本実施形態では給紙トレイ20の幅方向94の中央)に略一致させる。このように、記録用紙の幅方向の中央位置を基準位置に一致させるように記録用紙を規制することは、一般にセンターレジと呼ばれる。給紙トレイ20に載置された記録用紙は、サイドガイド80,81によって搬送方向91へ案内されて、搬送路22へ搬送される。本実施形態では、給紙トレイ20に、A4サイズ、B5サイズ、A5サイズ、はがきサイズ、写真用L判サイズの記録用紙を載置することができる。したがって、上記各種サイズの記録用紙をサイドガイド82,81で位置決めすることが可能である。
図4乃至図7に示されるように、サイドガイド81は、底壁117(本発明の第1プレートの一例)及び垂直壁118(本発明の第2プレートの一例)を備えている。底壁117は、給紙トレイ20の底板84に平行に配置されるものである。記録用紙の幅方向の一端は、底壁117によって、その下面から支持される。垂直壁118は、底壁117の幅方向外側の端縁から垂直に立設されている。図には表れていないが、記録用紙は、底壁117に載置された状態で、その幅方向の一端が垂直壁118の内側面に当接される。このようにして、サイドガイド81に、幅方向94における記録用紙の端部が当接される。
垂直壁118には、レバー99が設けられている。レバー99は、サイドガイド81と一体に形成されており、同じ樹脂で構成されている。底板84の表面に、複数の被係合部95が形成されている。各被係合部95は、その長手方向が搬送方向91に一致するように形成されている。これらの被係合部95は、幅方向94へ並べられている。本実施形態では、複数の被係合部95からなる2本の被係合部群が形成されている。図には表れていないが、レバー99は、上記2本の被係合部群に対応する位置に2つの爪が設けられている。これらの爪が2本の被係合部群のいずれかの被係合部95に挿入されることで、底板84に対してサイドガイド81が固定される。ユーザがレバー99を操作することにより、爪が持ち上げられる。これにより、爪が被係合部95から抜き出されてサイドガイド81の固定が解除され、サイドガイド81がスライド可能となる。
サイドガイド81には、底壁117から幅方向中央側へ延出されたラックギヤ89が設けられている。ラックギヤ89は、ガイド溝87を介して底板84の裏面側に配置され、上述のピニオンギヤ82に噛合されている。
図6及び図7に示されるように、サイドガイド81の底壁117にプレート136(本発明の没入規制部材の一例)が設けられている。プレート136は、サイドガイド81の移動方向、詳細には、幅方向94における給紙トレイ20の中央側へ向けて底壁117から延出されている。プレート136は、幅方向94を長手方向とする平板部材であり、底壁117と同様に、底板84と平行に設けられている。プレート136は、搬送方向91において凹部76と略同じ位置に設けられている。プレート136は、サイドガイド81の移動に伴って、同方向に移動される。本実施形態では、図6に示されるように、サイドガイド81が写真用L判サイズよりも大きいサイズの記録用紙(例えば、はがきサイズ以上の記録用紙)を位置決めする第1位置に移動されたときに、プレート136が凹部76から離れた位置に配置される。また、図7に示されるように、サイドガイド81が写真用L判サイズの記録用紙を位置決めする第2位置に移動されたときに、プレート136が凹部76の上方に配置される。これにより、凹部76がプレート136で覆われる。このようなプレート136が設けられたことによる作用効果については後述する。
サイドガイド80は、レバー99及び後述のプレート136を有しない点を除いて、サイドガイド81と略対称な形状に形成されている。サイドガイド80は、サイドガイド81と同様に、底壁127及び垂直壁128を有する。記録用紙は、その幅方向の他端がこの底壁127に載置される。垂直壁128は、底壁127の幅方向外側の端縁から垂直に立設されている。図には表れていないが、記録用紙は、底壁127に載置された状態で、その幅方向の他端が垂直壁128の内側面に当接される。
サイドガイド80には、ラックギヤ89と略同様に構成されたラックギヤ88が設けられている。ラックギヤ88は、ガイド溝86を介して底板84の裏面側に配置され、上述のピニオンギヤ82に噛合されている。
サイドガイド80,81のうちいずれか一方(例えばサイドガイド81)が幅方向94へスライドされると、このスライド動作に連動して、サイドガイド80,81のうちの他方(例えばサイドガイド80)が相反する方向へスライドされる。したがって、給紙トレイ20に載置された記録用紙の幅がサイドガイド80,81の離間距離よりも短い場合は、サイドガイド80,81の一方をスライドさせることにより、サイドガイド80,81が同時に移動される。これにより、記録用紙の幅方向の中央位置が上記基準位置に略一致する。
なお、サイドガイド80,81は、その一方のみがスライド可能に構成されていてもよい。例えば、図6に示される位置にサイドガイド80を固定させた場合は、サイドガイド81のみがスライドするよう構成することが考えられる。
〈リヤガイド120〉
給紙トレイ20における幅方向94の中央に、リヤガイド120が設けられている。リヤガイド120は、給紙トレイ20に対して記録用紙を位置決めするものである。リヤガイド120は、給紙トレイ20に載置された記録用紙の搬送方向91における上流側の端部に当接される。このため、給紙トレイ20に載置された記録用紙は、給紙トレイ20に対して搬送方向91とは逆方向へ移動することがリヤガイド120によって規制される。
リヤガイド120は、給紙トレイ20内を移動可能に構成されている。具体的には、リヤガイド120は、給紙トレイ20に対して搬送方向91へ往復動可能に構成されている。底板84には、搬送方向91に長い溝97が形成されている。この溝97は、給紙トレイ20の長手方向の略中央付近から後端まで延設されている。リヤガイド120は、この溝97に沿ってスライド可能に給紙トレイ20に設けられている。
溝97の両側には、複数の被係合部85が形成されている。各被係合部85は、その長手方向が溝97に直交する方向に一致する。図には示されていないが、リヤガイド120には、溝97を挟んだ両側の被係合部85に挿抜される2つの爪が設けられている。また、リヤガイド120には、リヤガイド120と一体に形成されたレバー79が設けられている。レバー79は、リヤガイド120と一体に形成されており、同じ樹脂で構成されている。リヤガイド120の爪がいずれかの被係合部85に挿入されることで、底板84に対してリヤガイド120が固定される。ユーザがレバー79を操作することにより、リヤガイド120の爪が持ち上げられる。これにより、爪が被係合部85から抜き出されてリヤガイド120の固定が解除され、リヤガイド120がスライド可能となる。
給紙トレイ20に記録用紙が載置された状態で、リヤガイド120が溝97に沿って搬送方向91へスライドされる。これにより、リヤガイド120が記録用紙の後端に当接する。その結果、記録用紙の搬送方向91における上流側の端部が揃えられるとともに、当該端部が記録用紙のサイズに応じた位置に規制される。記録用紙は、その搬送方向91における下流側の端部が、記録用紙のサイズに拘わらず給紙トレイ20内の傾斜板32に近接する所定位置に略一致される。
〈離間作動機構54〉
図8に示されるように、離間作動機構54は、主作動体56(本発明の作動体の一例)と補助作動体57とを備える。主作動体56の基端部60は、アーム26の先端の下部に設けられた軸部59(図2参照)に対して上下回動自在に装着されており、軸部59から記録用紙の搬送方向の上流側へ延出されている。つまり、主作動体56は、アーム26の先端の給送ローラ25よりも搬送方向の上流側へ延出されている。補助作動体57は、その上端がプリンタ部11のフレーム67に回動自在に支持されている。
主作動体56には、ピン63が設けられている。ピン63は、記録用紙の搬送方向の上流側の先端部61に設けられている。このピン63は、補助作動体57の下部65に形成された長孔66に挿通されている。これにより、主作動体56と補助作動体57とがピン63で屈曲可能、且つ上下動可能に連結されている。
主作動体56は、第1作動部68(本発明の第1作動部の一例)と第2作動部69(本発明の第2作動部の一例)とを有する。第1作動部68は、主作動体56における記録用紙の搬送方向の上流側の下面に設けられている。この第1作動部68は、給紙トレイ20に記録用紙が載置されている場合はその上面に当接し、記録用紙が存在しないときは、底板84に開放された凹部76内に没入される。つまり、第1作動部68は、凹部76に没入する姿勢と凹部76から上方へ退出する姿勢とに変化可能である。第2作動部69は、主作動体56における搬送方向の下流側の下面であって、第1作動部68よりも上記搬送方向91の上流側に設けられている。
本実施形態では、主作動体56の第1作動部68側の部位、及び補助作動体57の重量は、主作動体56の基端部60側の重量よりも大きく設定されている。詳細には、後述するように、記録用紙が底板84上から無くなったときに、第1作動部68が凹部76に没入し、これに連動して、第2作動部69が底板84の上面に当たり、第2作動部69を中心にして第1作動部68側の自重により、給紙ローラ25が底板84から離間するようにアーム26を持ち上げる程度に、第1作動部68側の部位及び補助作動体57の重量を大きくしている。
〈離間作動機構54の動作〉
このような本実施形態の構成によれば、給紙トレイ20に最小用紙(本実施形態では写真用L判サイズ)より大きい多数枚の記録用紙が堆積収容されている状態では、図9(A)に示されるように、堆積収容されている記録用紙の最上面に給紙ローラ25が圧接する。このとき、記録用紙の積載量にもよるが、補助作動体57の下部65が記録用紙の最上面に当接し、主作動体56の第1作動部68及び第2作動部69は記録用紙の最上面に当接しない。なお、記録用紙の積載量如何によっては、第1作動部68が補助作動体57の下部65に代わって記録用紙の最上面に当接する場合もあり得る。ただし、記録用紙が給紙トレイ20に載置されている状態においては、第2作動部69は記録用紙の最上面に当接せず、第2作動部69と記録用紙の最上面との間には常に適宜の隙間が形成されている。
この状態で給紙指令が入力されると、基軸28が所定方向に回転し、動力伝動機構27(図2参照)を介して給紙ローラ25は図9(A)において時計回転方向に回転する。これにより、給紙トレイ20に収容されている記録用紙が給紙トレイ20の先端(図9において左端部)側へ送り出される。このようにして送り出された記録用紙は、傾斜板32に当接してその給送向きが変更されて、搬送路23へ給送される。
図9(B)に示されるように、残り1枚の記録用紙(最後の記録用紙)が搬送されて、その後端が凹部76を通過すると、凹部76が底板84側に開放される。つまり、記録用紙で隠されていた凹部が底板84に現れる。凹部76が底板84側に開放されることによって、凹部76内への第1作動部68の没入が許容される。凹部76が底面84に現れると、まず、補助作動体57の下部65が凹部76内に没入し、次いで、第2作動体69が底板84の上面に当接する。その後、主作動体56における第1作動部68側の部位の自重によって第1作動部68が下方へ降下して凹部76内に没入する。そして、第1作動部68の没入動作に連動して、給紙ローラ25を底板84から離間させるように、主作動体68によってアーム26が持ち上げられる(図9(C)参照)。これにより、給紙ローラ25が搬送方向に回転駆動しても、給紙ローラ25が摩擦パッド104に接触しないから、給紙ローラ25のローラ面が過度に摩耗したり、摩擦パッド104によって給紙ローラ25の回転が止められる、いわゆるロック状態になるという不具合や、モータが過負荷状態となって焼きつく等の不具合を解消することができる。
一方、給紙トレイ20に最小用紙が載置されている状態では、図10に示されるように、サイドガイド80,81が上記第2位置に移動されることにより、凹部76はプレート136で覆われる。給紙トレイ20に載置された残り1枚の最小用紙(最後の最小用紙)が搬送されて、その後端が凹部76を通過しても、凹部76は底板84側に開放されない。したがって、第1作動部68が凹部76内に没入することはない。換言すれば、凹部76内への第1作動部68の没入がプレート136によって阻止される。そのため、給紙ローラ25が給紙トレイ20の底板84から離間されない。仮に、第1作動部68が凹部76に没入して給紙ローラ25が給紙トレイ20の底板84から離間されると、上述したように、凹部76から搬送ローラ50までの搬送経路長が最小用紙の搬送方向の寸法よりも長いため、最後の最小用紙の後端が凹部76と通過した時点で給紙ローラ25の回転力が用紙に伝達されなくなり、最後の最小用紙を搬送ローラ50まで搬送することができなくなる。本実施形態では、最後の最小用紙の後端が凹部76を通過しても、給紙ローラ25が給紙トレイ20の底板84から離間されないため、給紙ローラ25の回転力は最後の最小用紙が搬送ローラ50に到達するまで確実に最後の最小用紙に付与される。つまり、最後の最小用紙は、搬送ローラ50によってその先端が確実に挟持されるまで給紙ローラ25によって確実に給送されることになる。これにより、最後の最小用紙を搬送する際に、搬送路22において最後の最小用紙が詰まるという搬送不良を防止することができる。
なお、上述の実施形態においては、プレート136一方のサイドガイド81のみに設けられているが、例えば、サイドガイド80及びサイドガイド81の双方にプレート136が設けられていてもよい。
[第2の実施形態]
以下、図11を参照しながら、本発明の第2実施形態について説明する。ここに、図11は、本発明の第2実施形態に係る給紙トレイ20の断面構成を模式的に示す模式断面図である。なお、本第2の実施形態の給紙トレイ20の構成が部分的に異なる以外は上述の第1の実施形態と同様の構成を有するため、本第2の実施形態では、第1の実施形態と共通する構成要素については、第1の実施形態で用いた符号と同じ符号を付して表すことにより、その説明を省略する。
この実施形態における給紙トレイ20は、以下の点で第1の実施形態における給紙トレイ20と相違する。すなわち、第2の実施形態においては、給紙トレイ20の底板84に、上段部84A及び下段部84Bが形成されている点において相違する。また、サイドガイド81にプレート136が設けられていない点と、リヤガイド120(図6参照)に代えてリヤガイド140(図11参照)が給紙トレイ20に設けられて入る点においても相違する。なお、上述の第1の実施形態ではサイドガイド81が本発明の位置決め部材として機能したのに対し、第2の実施形態ではリヤガイド140(図11参照)が本発明の位置決め部材として機能する。
図11に示されるように、上段部84Aは、底板84の先端(搬送方向91の下流側の端)側に形成されている。この上段部84Aに記録用紙の先端側が載置される。下段部84Bは、底板84の後端(搬送方向91の上流側の端)側に形成されている。上段部84Aと下段部84Bとの間には、上段部84Aが高くなるように垂直な段差142が形成されている。リヤガイド140は下段部84Bに設けられている。
〈リヤガイド140〉
リヤガイド140は、下段部84Bにおける幅方向94(図11における紙面垂直方向)の中央に設けられている。下段部84Bに溝97が形成されている。リヤガイド140は溝97に沿って下段部84に対して搬送方向91へスライド可能に構成されている。リヤガイド140の搬送方向91への移動は、段差142によって規制される。このリヤガイド140は、給紙トレイ20に対して記録用紙を位置決めするものである。リヤガイド140は、リヤガイド120と同様に、給紙トレイ20に載置された記録用紙の搬送方向91における上流側の端部に当接される。これにより、記録用紙は、給紙トレイ20の後端側への移動がリヤガイド140によって規制される。
給紙トレイ20に記録用紙が載置された状態で、溝97に沿ってリヤガイド140が搬送方向91へスライドされる。これにより、リヤガイド140が記録用紙の後端に当接されて、記録用紙の後端が揃えられるとともに、後端が記録用紙のサイズに応じた位置に規制される。記録用紙は、その先端が記録用紙のサイズに拘わらず給紙トレイ20内の傾斜板32に近接する所定位置に位置決めされる。すなわち、リヤガイド140は、給紙トレイ20に載置された記録用紙の搬送方向91における下流側の端部を給紙トレイ20の基準位置に一致させるものである。
図11に示されるように、リヤガイド140は、レバー79と、支持部145と、プレート146(本発明の没入規制部材の一例)とを有する。支持部145及びプレート146は、底板84の下段部84に平行に配置される平板部材である。給紙トレイ20に載置された記録用紙は、その後端が支持部145の上面に載置される。レバー79の内側面は、下段部84に対して垂直な壁面である。図には表れていないが、記録用紙は、支持部145に載置された状態で、後端がレバー79の内側面に当接される。
底板84の上段部84Aに凹部76が形成されている。段差142を形成する垂直面143には、凹部76に貫通する貫通孔144が形成されている。この貫通項144にプレート146が挿通される。具体的には、リヤガイド140が給紙トレイ20に対して搬送方向91へスライドされることにより、プレート146が貫通孔144に挿通される。本実施形態では、給紙トレイ20に写真用L判サイズの記録用紙(最小用紙)が載置され、リヤガイド140が上記最小用紙を位置決めする第2位置まで移動されると、プレート146が貫通孔144に挿通される(図11(A)参照)。これにより、凹部76がプレート146によって覆われる。一方、リヤガイド140が上記最小用紙より大きい記録用紙を位置決めする第1位置に移動されると、プレート146が貫通孔144から抜き出される(図11(B)参照)。
このように、リヤガイド140が写真用L判サイズの記録用紙(最小用紙)を位置決めするべく上記第2位置に移動されると、凹部76がプレート146で覆われる。そのため、給紙トレイ20に最小用紙が載置されている状態では、図11(A)に示されるように、残り1枚の最小用紙(最後の最小用紙)が搬送されて、その後端が凹部76を通過しても、給紙ローラ25が給紙トレイ20の底板84から離間されない。そのため、給紙ローラ25の回転力は最後の最小用紙が搬送ローラ50に到達するまで確実に最後の最小用紙に付与される。つまり、最後の最小用紙は、搬送ローラ50によってその先端が確実に挟持されるまで給紙ローラ25によって確実に搬送されることになる。これにより、最後の最小用紙を搬送する際に、搬送路22において最後の最小用紙が詰まるという搬送不良を防止することができる。
なお、上述の第1の実施形態及び第2の実施形態では、本発明の離間作動手段の一例として離間作動機構54を例示したが、本発明の離間作動手段は、離間作動機構54に限定されない。例えば、離間作動機構54の構成要素から補助作動体57が省かれた機構を採用することも可能である。また、前掲の特許文献1に記載された離間作動手段の各実施例及び各変形例を採用することも可能である。
[第3の実施形態]
以下、図12から図20を参照しながら、本発明の第3の実施形態について説明する。ここに、図12は、本発明の第3の実施形態に係るサイドガイド80,181が第1位置に配置された状態の給紙トレイ20の斜視図である。図13及び図14は、サイドガイド181を示す斜視図である。図13には、サイドガイド181の表面側が示されている。図14には、サイドガイド181の裏面側が示されている。図15は、サイドガイド80,181が第2位置に配置された状態の給紙トレイ20の斜視図である。図16は、サイドガイド80,181が第1位置に配置された状態の給紙トレイ20の縦断面図である。図17は、サイドガイド80,181が第2位置に配置された状態の給紙トレイ20の縦断面図である。図18は、図16におけるXVIII部の拡大図である。図19は、図16におけるXIX部の拡大図である。図20は、図17におけるXX部の拡大図である。
第3の実施形態における給紙トレイ20は、以下の点で第1の実施形態における給紙トレイ20と相違する。すなわち、第3の実施形態においては、サイドガイド81に代えてサイドガイド181が給紙トレイ20に設けられている点で相違する。第1の実施形態のサイドガイド81(図6参照)は、底壁117にプレート136が設けられている。これに対して、サイドガイド181は、底壁117に規制片156(本発明の没入規制部材の一例、図13参照)が設けられている。このように、第3の実施形態においては、サイドガイド80及びサイドガイド181のうち、幅方向94の側壁123側(本発明における一方側)のサイドガイド181のみに本発明の没入規制部材が設けられている。また、給紙トレイ20の底板84(給紙トレイ20の底面)に溝151、及び突起153(本発明の支持手段の一例、本発明の第1突起に相当、図12参照)が形成されている点においても相違する。第3の実施形態では、給紙トレイ20の構成が部分的に異なる以外は上述の第1の実施形態と同様の構成を有する。このため、本第3の実施形態では、第1の実施形態と共通する構成要素については、第1の実施形態で用いた符号と同じ符号を付して表すことにより、その説明を省略する。なお、第3の実施形態においては、サイドガイド181が本発明の位置決め部材として機能する。
図12から図15に示されるように、サイドガイド81の底壁117に規制片156が設けられている。規制片156は、サイドガイド81の移動方向、詳細には、幅方向94における給紙トレイ20の中央側へ向けて底壁117から延出されている(図12及び図15参照)。規制片156は、搬送方向91において凹部76と略同じ位置に設けられている。規制片156は、上述のプレート136と同じ機能を果たすために底壁117に設けられている。すなわち、規制片156は、サイドガイド181が第2位置に配置されたときに凹部76を覆うことにより、凹部76内への第1作動部68の没入を阻止するものである。
規制片156は、平面視において、底壁117から離れるほど幅が狭くなる略三角形状のものである。規制片156は、底壁117との高さ位置が異なる。規制片156は、底壁117の裏面側から底壁117と平行に幅方向94へ延出されている。これにより、図18に示されるように、規制片156の上面167が底壁117の上面114よりも低くなっている。給紙トレイ20に記録用紙が収容される際には、記録用紙は、底壁117,127の上面に沿って移動するように給紙トレイ20内に挿入される。その際、記録用紙は、幅方向94における中央部分が下方へ膨らむように撓んだ状態となりやすい。規制片156の上面167が底壁117の上面114と同じ高さか、或いは、規制片156の上面167が底壁117の上面114よりも高い場合、給紙トレイ20に記録用紙が収容される過程で記録用紙の先端が規制片156に引っ掛かり、記録用紙のセットの妨げとなるおそれがある。上述のように規制片156の上面167が底壁117の上面114よりも低くされているので、記録用紙が規制片156に引っ掛かることが防止される。
図12及び図16に示されるように、給紙トレイ20の底板84に溝151が形成されている。この溝151は、規制片156の収容空間である。溝151は、幅方向94における凹部76の側壁123側(図16における右側)に設けられている。溝151は、サイドガイド181の移動方向、すなわち給紙トレイ20の幅方向94へ延出されている。また、溝151は、搬送方向91において凹部76と略同じ位置に形成されている。溝151の幅及び深さは、給紙トレイ20にサイドガイド181が組み付けられた状態で規制片156が溝151に接触しないように設定されている。すなわち、搬送方向91における溝151の幅は、搬送方向91における規制片151の幅よりも広く設定されている。また、溝151の深さは、底壁117の裏面からの規制片156の突出量よりも若干深く設定されている。サイドガイド181が幅方向94へ移動されることにより、規制片156は、溝151に沿ってサイドガイド181と同方向へ移動される。
サイドガイド81が給紙トレイ20に対して幅方向94へ移動可能に構成されているので、サイドガイド81ががたつくことがある。規制片156は、このサイドガイド81の底壁117に設けられているので、サイドガイド81のがたつきの影響を受ける。特に、サイドガイド81が第2位置に移動されたときのサイドガイド81のがたつきにより、規制片156の位置が高さ方向にばらつくおそれがある。
また、第1作動部68が規制片156で支持された際に、規制片156にかかる離間作動機構54の荷重によっては、規制片156が変形するおそれがある。このようなサイドガイド81のがたつきや規制片156の変形等が原因で、サイドガイド81が第2位置へ移動されたときに、高さ方向における規制片156の位置がばらつくおそれがある。
サイドガイド181が第2位置に配置されると、凹部76が規制片156によって覆われる。写真用L判サイズの記録用紙は、この状態で給紙トレイ20に収容される。写真用L判サイズの残り1枚の記録用紙が給紙ローラ25によって搬送されると、写真用L判サイズの記録用紙によって隠されていた凹部76が現れる。上述のように、規制片156の上面167は、底壁117の上面114よりも低くなっている。このため、写真用L判サイズの残り1枚の記録用紙の後端が凹部76を通過したときに、上面167と上面114との高低差の分だけ第1作動部68が凹部76側へ移動する。これにより、給紙ローラ25が給紙トレイ20の底板84から離間して給紙ローラ25の回転力が写真用L判サイズの残り1枚の記録用紙に伝達されにくくなり、写真用L判サイズの記録用紙の搬送不良が生じるおそれがある。この記録用紙の搬送不良は、上述のように高さ方向における規制片156の位置がばらついた場合にも起こりうる。本第3の実施形態では、このような問題点を解決するために、給紙トレイ20の底板84に突起153が設けられている。
底板84における凹部76近傍に突起153が設けられている。具体的には、図19に示されるように、突起153は、溝151の底面において、凹部76と隣接する位置に設けられている。この突起153は、搬送方向91において規制片156と略同じ位置に設けられている(図12参照)。突起153は、水平面161及び傾斜面162を有している。水平面161は、溝151の底面よりも高く底板84の上面よりも低い面である。傾斜面162は、この水平面161と溝151の底面とを繋ぐ傾斜面である。傾斜面162は、幅方向94において凹部76に近づくほど高くなるように傾斜されている。
本実施形態では、サイドガイド181が上記第1位置へ移動されたときに、図12及び図16に示されるように、規制片156が凹部76から離れた位置に配置される。この状態では、図19に示されるように、凹部76が規制片156から開放されている。このため、凹部76への第1作動部68の没入が可能である。また、サイドガイド181が上記第2位置へ移動されたときに、図20に示されるように、凹部76の一部(凹部76の側壁123側の部分)が規制片156で覆われる。サイドガイド181が第2位置に移動されて規制片156が凹部76の上方に配置された状態では、図20に示されるように、規制片156が突起153に乗り上げている。すなわち、サイドガイド181が第2位置に移動される過程で規制片156が突起153の傾斜面162に沿って上昇し、規制片156が突起153の水平面161によって下方から支持される。
なお、溝151の底面に対する水平面161の高さは、規制片156の上面167と底壁117の上面114との高低差と略等しいか、それよりも若干高くなるように設定されることが好ましい。この場合、サイドガイド181が第2位置に配置された状態で写真用L判サイズの残り1枚の記録用紙の後端が凹部76を通過したときに、第1作動部68が凹部76側へ移動することがない。
以上説明したように、サイドガイド181が第2位置に移動されたときに、規制片156が突起153に持ち上げられた状態で下方から支持されるので、凹部76内への第1作動部68の没入が規制片156によって安定的に阻止される。その結果、給紙ローラ25(図8参照)が給紙トレイ20の底板84から離間せず、写真用L判サイズの残り1枚の記録用紙の後端が給紙ローラ25を抜け出るまで給紙ローラ25の回転力が写真用L判サイズの残り1枚の記録用紙に確実に伝達される。したがって、写真用L判サイズの記録用紙を使用したときでも、搬送不良の発生が防止される。
なお、本第3の実施形態では、規制片156が突起153に乗り上げる形態について説明したが、例えば、底壁117が突起153に乗り上げることによって規制片156が底壁117とともに持ち上げられるように構成されてもよい。また、搬送方向91において突起153が規制片156とは異なる位置に設けられ、サイドガイド181が第2位置へ移動されたときに、底壁117のみが突起153に乗り上げられるように構成されてもよい。
[第1の変形例]
以下、図21を参照しながら、本発明の第3の実施形態の第1の変形例について説明する。ここに、図21は、離間作動機構54の構成を説明するための模式断面図である。本第1の変形例では、給紙ローラ25の軸184に捻りコイルバネ190(本発明の付勢手段の一例)が設けられている以外は、上述の第3の実施形態と同様の構成を有する。このため、本第1の変形例では、第3の実施形態と共通する構成要素については、第3の実施形態で用いた符号と同じ符号を付して表すことにより、その説明を省略する。
図21に示されるように、給紙ローラ25の軸184に捻りコイルバネ190が設けられている。捻りコイルバネ190は、その巻き線部分の内側に軸184が挿通されている。捻りコイルバネの190の一端部191は、アーム26に設けられた係止部186に係止されている。捻りコイルバネ190の他端部192は、主作動体56に設けられた係止部187に係止されている。このように捻りコイルバネ190の両端部191,192が係止されているので、第1作動部68を凹部76内へ没入させる方向へ離間作動機構54が付勢されている。捻りコイルバネ190の他端部192が主作動体56を下向きに押圧する力の反力により、アーム26の給紙ローラ25側が上向きに付勢される力が小さくなる。このため、記録用紙の給送時において、記録用紙に対する給紙ローラ25の食い付きが弱くなることが防止されている。この捻りコイルバネ190は、幅方向94において側壁123側(本発明の一方側の一例、図16における右側)に設けられている。このため、捻りコイルバネ190の付勢力は、離間作動機構54における幅方向94の側壁123側に伝達される。
第3の実施形態で説明したように、規制片156は、サイドガイド80及びサイドガイド181のうち、側壁123側のサイドガイド181の底壁117に設けられている。このため、サイドガイド181が第2位置に配置されたときに、第1作動部68の幅方向94の側壁123側が規制片156によって支持される。したがって、離間作動機構54の第1作動部68が規制片156によって効率良く支持される。
[第2の変形例]
以下、図22及び図23を参照しながら、本発明の第3の実施形態の第2の変形例について説明する。ここに、図22は、サイドガイド180,181が第1位置に配置された状態の給紙トレイ20の平面図である。図23は、サイドガイド180,181が第2位置に配置された状態の給紙トレイ20の要部縦断面図である。
本第2の変形例における給紙トレイ20は、以下の点で第3の実施形態における給紙トレイ20と相違する。すなわち、第2の変形例においては、サイドガイド80(図15参照)に代えてサイドガイド180が給紙トレイ20に設けられている点で相違する。サイドガイド180には、サイドガイド80に設けられていない規制片157(本発明の没入規制部材の一例、図22参照)が底壁127に設けられている。すなわち、第2の変形例においては、幅方向94における給紙トレイ20の両側に設けられたサイドガイド180,181それぞれに本発明の没入規制部材(規制片156,157)が設けられている。また、給紙トレイ20の底板84に溝152、及び突起154(本発明の支持手段の一例、本発明の第1突起に相当、図22参照)が形成されている点においても相違する。このように、第2の変形例では、給紙トレイ20の構成が部分的に異なる以外は上述の第3の実施形態と同様の構成を有する。このため、本第2の変形例では、第3の実施形態と共通する構成要素については、第3の実施形態で用いた符号と同じ符号を付して表すことにより、その説明を省略する。なお、第2の変形例においては、サイドガイド180とサイドガイド181との両方が本発明の位置決め部材として機能する。
図22に示されるように、サイドガイド180の底壁127に規制片157が設けられている。この規制片157は、給紙トレイ20の幅方向94における給紙トレイ20の中央側へ向けて底壁127から突出されている。規制片157は、サイドガイド180の移動方向、詳細には、幅方向94における給紙トレイ20の中央側(図22における右側)へ向けて底壁127から延出されている。規制片157は、搬送方向91において凹部76と略同じ位置に設けられている。規制片157は、規制片156と同じ機能を果たすために底壁127に設けられている。すなわち、規制片157は、サイドガイド180,181が第2位置に配置されたときに凹部76を覆うことにより、規制片156とともに凹部76内への第1作動部68の没入を阻止するものである。
規制片157は、規制片156と同形状のものである。規制片157は、規制片156と同様に、底壁127との高さ位置が異なる。規制片157は、底壁127の裏面側から底壁127と平行に幅方向94へ延出されている。これにより、規制片157の上面が底壁127の上面よりも低くなっている。この構成により、給紙トレイ20に記録用紙がセットされる際に記録用紙が規制片157に引っ掛かることが防止される。
規制片157が底壁127の裏面側に設けられているので、給紙トレイ20の底板84に溝152が形成されている。この溝152は、規制片157の収容空間である。溝152は、幅方向94における凹部76の側壁122側(図22における左側)に設けられている。溝151は、サイドガイド180の移動方向、すなわち給紙トレイ20の幅方向94へ延出されている。また、溝152は、搬送方向91において凹部76と略同じ位置に形成されている。この溝152の幅及び深さは、溝151と同じように設定されている。サイドガイド180が幅方向94へ移動されることにより、規制片157は、溝152に沿ってサイドガイド180と同方向へ移動される。
図22及び図23に示されるように、溝152の底面において凹部76と隣接する位置に突起154が設けられている。突起154は、搬送方向91において規制片157と略同じ位置に設けられている(図22参照)。この突起154は、突起153と同形状のものであり、且つ同じ機能を果たすものである。このため、突起154の構成の詳細な説明は省略する。
図23に示されるように、サイドガイド180,181が第2位置に移動されると、規制片156,157が凹部76の上方に配置される。これにより、幅方向94において、凹部76の側壁123側が規制片156で覆われ、凹部76の側壁122側が規制片157で覆われる。サイドガイド180,181が第2位置へ移動される過程で、規制片156が突起153に乗り上げるとともに、規制片157が突起154に乗り上げる。これにより、規制片156が突起153によって持ち上げられ、且つ規制片157が突起154によって持ち上げられる。したがって、サイドガイド180,181が第2位置に移動されたときには、凹部76内への第1作動部68の没入がこれら2つの規制片156,157によってより安定的に阻止される。
[第3の変形例]
以下、図24から図27を参照しながら、本発明の第3の実施形態の第3の変形例について説明する。ここに、図24は、サイドガイド80,281が第1位置に配置された状態の給紙トレイ20の平面図である。図25は、図24におけるXXV部の拡大図である。図26は、図24におけるXXVI部の拡大図である。図27は、サイドガイド80,281が第2位置に配置された状態の給紙トレイ20の要部縦断面図である。
本第3の変形例における給紙トレイ20は、以下の点で第3の実施形態における給紙トレイ20と相違する。すなわち、第3の変形例においては、サイドガイド181に代えてサイドガイド281が給紙トレイ20に設けられている点で相違する。サイドガイド181とサイドガイド281とは、以下の点で相違する。すなわち、サイドガイド281は、規制片156(図18参照)に代えて規制片256(本発明の没入規制部材の一例、図25参照)が設けられている点でサイドガイド181と相違する。サイドガイド281においてサイドガイド181と共通する部分についてはその説明を省略し、相違する部分について説明する。また、溝151内に溝251が設けられている点においても相違する。また、突起153(図19参照)に代えて傾斜面177(本発明の支持手段の一部、本発明の傾斜面に相当)が溝251の底面に形成されている点においても相違する。このように、第3の変形例では、給紙トレイ20の構成が部分的に異なる以外は上述の第3の実施形態と同様の構成を有する。このため、本第3の変形例では、第3の実施形態と共通する構成要素については、第3の実施形態で用いた符号と同じ符号を付して表すことにより、その説明を省略する。なお、第3の変形例においては、サイドガイド281が本発明の位置決め部材として機能する。
図24に示されるように、サイドガイド281の底壁117に規制片256が設けられている。規制片256は、規制片156と同じ機能を果たすものである。すなわち、規制片256は、サイドガイド281が第2位置に配置されたときに、凹部76を覆うことにより、凹部76内への第1作動部68の没入を阻止するものである。規制片256の外形形状及び底壁117に対する高さ寸法は、規制片156と同じである。規制片256は、その裏面に突起173(本発明の支持手段の一部、本発明の第2突起に相当)が設けられている点で規制片156と相違する。突起173は、規制片256の裏面において下方へ突出されている。本実施形態においては、突起173は、縦断面が略三角形状となるように形成されている(図25参照)。この突起173は、搬送方向91(図24の紙面に垂直な方向)において、後述する傾斜面177と略同じ位置に設けられている。
図25に示されるように、溝151の底面に溝251が形成されている。この溝251は、突起173の収容空間である。この溝251は、溝151と同様に、給紙トレイ20の幅方向94へ延出されている。また、溝251は、搬送方向91(図24における紙面に垂直な方向)において突起173と対応する位置に設けられている。溝251の幅及び深さは、給紙トレイ20にサイドガイド281が組み付けられた状態で突起173が溝251に接触しないように設定されている。すなわち、溝251の幅は、搬送方向91における突起173の幅よりも広く設定されている。また、溝251の深さは、規制片256の底面からの突起173の突出量よりも若干深く設定されている。サイドガイド281が幅方向94へ移動されることにより、規制片156の突起173は、溝251に沿ってサイドガイド281と同方向へ移動される。
図26に示されるように、溝251の底面に傾斜面177が設けられている。傾斜面177は、溝251の底面において、凹部76と隣接する位置に設けられている。傾斜面177は、幅方向94において、凹部76に近づくほど高くなるように、溝251の底面に対して傾斜されている。換言すれば、傾斜面177は、幅方向94における給紙トレイ20の外側から中央側へ向けて上るように傾斜されている。この傾斜面177は、突起173によって乗り上げられるものである。このため、傾斜面177は、搬送方向91において突起173と対応する位置に設けられている。
サイドガイド281が幅方向94へ移動される過程で、規制片256の突起173は、溝251に沿ってサイドガイド281と同方向へ移動する。サイドガイド281が第2位置へ移動される過程で、突起173が傾斜面177に乗り上げる。サイドガイド80,81が第2位置に移動されたときに、突起173が傾斜面177を上る。これにより、図27に示されるように、規制片256が突起173及び傾斜面177によって持ち上げられ、凹部76内への第1作動部68の没入が確実に阻止される。なお、本第3の変形例においては突起173が規制片256の裏面に設けられている形態について説明したが、突起173は、底壁117の裏面に設けられていてもよい。
図28は、サイドガイド280,281が第2位置に配置された状態の給紙トレイ20の要部縦断面図である。
図28に示されるように、サイドガイド80に代えてサイドガイド280が給紙トレイ20に設けられていてもよい。サイドガイド280は、底壁127に規制片257(本発明の没入規制部材の一例)及び突起174(本発明の支持手段の一部、本発明の第2突起に相当)が設けられている点でサイドガイド80と相違する。規制片257は、規制片157(図22参照)と同じ機能を果たすものである。すなわち、規制片257は、サイドガイド280が第2位置に配置されたときに凹部76を覆うことにより、凹部76内への第1作動部68の没入を阻止するものである。規制片257は、規制片157と同形状のものであり、底壁127に対して規制片157と同じ位置に設けられている。このため、規制片257の構成の詳細な説明は省略する。
突起174は、規制片257の裏面において下方へ突出されている。本実施形態においては、突起174は、突起173と同形状のものである。この突起174は、搬送方向91(図28の紙面に垂直な方向)において、後述する傾斜面178と略同じ位置に設けられている。
図28に示されるように、溝152の底面に溝252が形成されている。この溝252は、突起174の収容空間である。この溝252は、溝152と同様に、給紙トレイ20の幅方向94へ延出されている。また、溝252は、搬送方向91(図24における紙面に垂直な方向)において突起174と対応する位置に設けられている。この溝252の幅及び深さは、溝251と同じように設定されている。サイドガイド280が幅方向94へ移動されることにより、規制片257の突起174は、溝252に沿ってサイドガイド280と同方向へ移動される。
図28に示されるように、溝252の底面に傾斜面178が設けられている。傾斜面178は、溝252の底面において、凹部76と隣接する位置に設けられている。傾斜面178は、幅方向94において、凹部76に近づくほど高くなるように、溝252の底面に対して傾斜されている。換言すれば、傾斜面178は、幅方向94における給紙トレイ20の外側から中央側へ向けて上るように傾斜されている。この傾斜面178は、突起174によって乗り上げられるものである。このため、傾斜面178は、搬送方向91において突起174と対応する位置に設けられている。
サイドガイド280,281が幅方向94へ移動される過程で、規制片256の突起173が溝251に沿って移動する。これに伴い、規制片257の突起174が溝252に沿って突起173と反対方向へ移動する。サイドガイド280,281が第2位置へ移動されるときに、突起173が傾斜面177を上るとともに突起174が傾斜面178を上る。その結果、規制片256,257が持ち上げられ、凹部76内への第1作動部68の没入がより確実に阻止される。
なお、本発明の第3の実施形態では、本発明の位置決め部材がサイドガイド180,181,280,281である形態について説明した。ただし、本発明の位置決め部材は、リヤガイド120(図12参照)であってもよい。
図1は、本発明の画像記録装置の一実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部2の主要部の断面構造を示す部分拡大図である。 図3は、プリンタ部2の主要構成を示す斜視図であり、記録ユニット24の構成が示されている。 図4は、給紙カセット70の外観構成を示す斜視図である。 図5は、給紙カセット70の外観構成を示す斜視図である。 図6は、サイドガイド80,81がA4サイズの記録用紙を位置決めする第1位置に配置された状態の給紙トレイ20の平面図である。 図7は、サイドガイド80,81が写真用L判サイズの記録用紙を位置決めする第2位置に配置された状態の給紙トレイ20の平面図である。 図8は、離間作動機構54の構造を示す斜視図である。 図9は、離間作動機構54の動作を説明するための模式断面図である。 図10は、離間作動機構54の動作を説明するための模式断面図である。 図11は、本発明の第2実施形態に係る給紙トレイ20の断面構成を模式的に示す模式断面図である。 図12は、本発明の第3の実施形態に係るサイドガイド80,181が第1位置に配置された状態の給紙トレイ20の斜視図である。 図13は、サイドガイド181を示す斜視図であり、サイドガイド181の表面側が示されている。 図14は、サイドガイド181を示す斜視図であり、サイドガイド181の裏面側が示されている。 図15は、サイドガイド80,181が第2位置に配置された状態の給紙トレイ20の斜視図である。 図16は、サイドガイド80,181が第1位置に配置された状態の給紙トレイ20の縦断面図である。 図17は、サイドガイド80,181が第2位置に配置された状態の給紙トレイ20の縦断面図である。 図18は、図16におけるXVIII部の拡大図である。 図19は、図16におけるXIX部の拡大図である。 図20は、図17におけるXX部の拡大図である。 図21は、離間作動機構54の構成を説明するための模式断面図である。 図22は、サイドガイド180,181が第1位置に配置された状態の給紙トレイ20の平面図である。 図23は、サイドガイド180,181が第2位置に配置された状態の給紙トレイ20の要部縦断面図である。 図24は、サイドガイド80,281が第1位置に配置された状態の給紙トレイ20の平面図である。 図25は、図24におけるXXV部の拡大図である。 図26は、図24におけるXXVI部の拡大図である。 図27は、サイドガイド80,281が第2位置に配置された状態の給紙トレイ20の要部縦断面図である。 図28は、サイドガイド280,281が第2位置に配置された状態の給紙トレイ20の要部縦断面図である。
符号の説明
10・・・複合機(本発明の画像記録装置の一例)
11・・・プリンタ部(本発明の記録部に相当)
16・・・給送装置(本発明のシート搬送装置の一例)
20・・・給紙トレイ(本発明のトレイの一例)
21・・・排紙トレイ
22・・・搬送路
24・・・記録ユニット
25・・・給紙ローラ(本発明の第1回転体の一例)
50・・・搬送ローラ(本発明の第2回転体の一例)
54・・・離間作動機構(本発明の離間作動手段の一例)
56・・・主作動体
57・・・補助作動体
76・・・凹部
80・・・サイドガイド
81・・・サイドガイド(本発明の位置決め部材の一例)
114・・・上面
117・・・底壁(本発明の第1プレートの一例)
118・・・垂直壁(本発明の第2プレートの一例)
136・・・プレート(本発明の没入規制部材の一例)
140・・・リヤガイド(本発明の位置決め部材の一例)
146・・・プレート(本発明の没入規制部材の一例)
153,154・・・突起(本発明の支持手段の一例、本発明の第1突起に相当)
156,157,256,257・・・規制片(本発明の没入規制部材の一例)
167・・・上面
173,174・・・突起(本発明の支持手段の一部、本発明の第2突起に相当)
177,178・・・傾斜面(本発明の支持手段の一部、本発明の傾斜面に相当)
180,181,280,281・・・サイドガイド(本発明の位置決め部材の一例)
190・・・捻りコイルバネ(本発明の付勢手段の一例)

Claims (16)

  1. シートが載置される底面を有するトレイと、
    上記トレイに対して接離する方向へ移動可能に支持され、上記トレイ上のシートに当接して回転することにより該シートを所定の搬送方向へ搬送する第1回転体と、
    上記第1回転体よりも上記所定の搬送方向の下流側に設けられ、上記トレイから搬送されてきたシートを更に搬送する第2回転体と、
    上記トレイの底面において上記第1回転体よりも上記所定の搬送方向の上流側に設けられた凹部と、
    上記凹部内に没入する姿勢と上記凹部内から上記底面側へ退出する姿勢とに変化可能な第1作動部を有し、上記凹部内への上記第1作動部の没入に連動して上記第1回転体を上記トレイの底面から離間させる離間作動手段と、
    上記トレイに設けられ、所定サイズより大きいシートを位置決めする第1位置と、上記所定サイズのシートを位置決めする第2位置と、に移動可能な位置決め部材と、
    上記位置決め部材が上記第1位置に移動されたときに、上記凹部内への上記第1作動部の没入を許容し、上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに、上記凹部内への上記第1作動部の没入を阻止する没入規制部材と、を具備するシート搬送装置。
  2. 上記第1作動部は、上記トレイの底面にシートが載置されていないときには上記凹部内に没入し、上記トレイの底面にシートが載置されているときには上記凹部内から退出して上記シートの上に当接する請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 上記所定サイズの上記所定の搬送方向の長さが、上記第1回転体から上記第2回転体に至る経路長より長く、上記凹部から上記第2回転体に至る経路長より短い請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 上記所定サイズは、上記第1回転体及び上記第2回転体の双方で搬送可能な最小の定形シートのサイズである請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 上記没入規制部材は、上記位置決め部材に設けられており、
    上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに、上記没入規制部材が上記凹部を覆う位置に配置される請求項1から4のいずれかに記載のシート搬送装置。
  6. 上記位置決め部材は、上記トレイの底面に対し平行に構成され上記トレイに載置されるシートの端部をその下面から支持する第1プレートと、該第1プレートから立設され上記トレイに載置されるシートの端部に当接される側面を有する第2プレートと、を備えてなり、
    上記没入規制部材は、上記第1プレートから上記位置決め部材の移動方向へ延出されてなる請求項5に記載のシート搬送装置。
  7. 上記位置決め部材は、上記トレイ上を上記所定の搬送方向と略直交する幅方向に移動可能に構成され、上記第2プレートの側面が上記トレイに載置されたシートにおける上記幅方向の端部に当接する請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 上記位置決め部材は、上記トレイ上を上記所定の搬送方向に沿って移動可能に構成され、上記第2プレートの側面が上記トレイに載置されたシートにおける上記所定の搬送方向の上流側の端部に当接する請求項6に記載のシート搬送装置。
  9. 上記没入規制部材は、上記トレイに載置されたシートの上記幅方向の両側に設けられた2つの上記位置決め部材それぞれに設けられている請求項7に記載のシート搬送装置。
  10. 上記第1作動部を上記凹部内へ没入させる方向へ上記離間作動手段を付勢する付勢手段を更に備え、
    上記付勢手段は、上記離間作動手段における上記幅方向の一方側に付勢力を伝達するものであり、
    上記没入規制部材は、上記一方側の位置決め部材に設けられている請求項7に記載のシート搬送装置。
  11. 上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに上記没入規制部材を支持する支持手段を更に備える請求項5から10のいずれかに記載のシート搬送装置。
  12. 上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに上記没入規制部材を支持する支持手段を更に備え、
    上記没入規制部材の上面が上記第1プレートの上面より低く、
    上記支持手段は、上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに上記没入規制部材を持ち上げるものである請求項6から10のいずれかに記載のシート搬送装置。
  13. 上記支持手段は、上記トレイの底面において上記凹部近傍に設けられ、上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに上記没入規制部材又は上記第1プレートが乗り上げられる第1突起を有する請求項12に記載のシート搬送装置。
  14. 上記支持手段は、
    上記没入規制部材の裏面又は上記第1プレートの裏面に設けられた第2突起と、
    上記トレイの底面において上記凹部近傍に設けられ、上記位置決め部材が上記第2位置に移動されたときに上記第2突起に乗り上げられる傾斜面と、を有してなる請求項12に記載のシート搬送装置。
  15. 上記トレイに対して接離する方向へ移動可能に上記第1回転体を支持する支持部材を更に備え、
    上記離間作動手段は、
    上記支持部材に基端部が回動可能に装着され、上記第1回転体よりも上記所定の搬送方向の上流側へ延びる作動体と、
    上記作動体における上記所定の搬送方向の下流側の下面に設けられた第2作動部と、を有してなり、
    上記第1作動部は、上記第2作動部よりも上記作動体における上記所定の搬送方向の上流側の下面に設けられており、
    上記第1作動部が上記凹部内に没入したときに、上記第2作動部が上記トレイの底面に当接して、上記支持部材を上記トレイの底面から離間する方向へ移動させる請求項1から14のいずれかに記載のシート搬送装置。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載のシート搬送装置を備え、
    上記シート搬送装置によって搬送されたシートに対して画像を記録する記録部を有する画像記録装置。
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