JP2003261255A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

Info

Publication number
JP2003261255A
JP2003261255A JP2002062998A JP2002062998A JP2003261255A JP 2003261255 A JP2003261255 A JP 2003261255A JP 2002062998 A JP2002062998 A JP 2002062998A JP 2002062998 A JP2002062998 A JP 2002062998A JP 2003261255 A JP2003261255 A JP 2003261255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
stacker
roll paper
discharge
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002062998A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3826817B2 (ja
Inventor
Masahiro Isono
正博 磯野
Keisuke Inoue
恵介 井上
Toshio Miyake
俊生 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002062998A priority Critical patent/JP3826817B2/ja
Publication of JP2003261255A publication Critical patent/JP2003261255A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3826817B2 publication Critical patent/JP3826817B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚の記録媒体を排出スタッカ上に確実に
積載することができる記録装置を提供すること。 【解決手段】 排出部199から排出されたカールして
いる記録媒体の後端を係止するストッパ171を備え
る。これにより、後から排出される記録媒体の先端が、
先に排出され排出スタッカ上に載置されている記録媒体
の中腹部を押しても、後から排出される記録媒体が先に
排出され排出スタッカ上に載置されている記録媒体を排
出スタッカから押し出してしまうようなことは無くな
り、後から排出される記録媒体を先に排出され排出スタ
ッカ上に載置されている記録媒体上に確実に積載するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に記録す
る記録装置に関し、特に記録済みの記録媒体を受ける排
出スタッカの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】記録装置では、記録する用紙としていわ
ゆるカット紙とロール紙が主に用いられている。例えば
カット紙を用いる場合、カット紙は、ホッパーに一旦積
層され保持された後、最上層のカット紙から順に給紙部
により搬送部へ給紙される。そして、そのカット紙は、
搬送部により記録部へ搬送され、記録部により印刷され
た後、搬送部により排出部へ搬送され排出される。
【0003】また、ロール紙を用いる場合、ロール紙
は、ロール紙ホルダから給紙部を介して搬送部へ引き出
された後、搬送部により記録部へ搬送され、記録部によ
り印刷される。そして、ロール紙は、搬送部により切断
部へ搬送された後、切断部により記録が完了した部分が
所定長さに切断され、搬送部により排出部へ搬送され排
出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した記録装置は、
切断部を構成するカッタと、このカッタの近傍であって
搬送最下流に配設された搬送部を構成する排紙ローラ
と、この排紙ローラの下方に所定距離をあけて配設され
た排出部を構成する排紙スタッカを備えている。ロール
紙は、カッタで切断された後、排紙ローラで送出されて
排紙スタッカ上に放出されるようになっている。
【0005】ところで、ロール紙は、通常は内径2イン
チの芯に外径が約4インチ弱となるように巻回されてい
るため巻き癖(カール)が付いている。このため、排紙
ローラから送出されるロール紙は常に斜め下方に進行
し、また排紙スタッカ上に放出されるロール紙は排紙ス
タッカ上で盛り上がった状態、すなわち印刷面が上方を
向いた状態で載置されることになるので、図26〜図2
8に示すような問題が発生する。
【0006】図26に示す場合は、排紙スタッカ2の載
置面から排紙高さ位置の基準とする排紙ローラ1の送出
面までの高さ(以下、スタッカ高さという)hsが、ロ
ール紙R1を載置したときの載置面からロール紙R1の
最頂部tまでの高さ(以下、カール高さという)hcよ
り小さく設定されている場合である。この場合、先に排
紙ローラ1から送出され排紙スタッカ2上に放出された
ロール紙R1は、排紙スタッカ2上で盛り上がった状態
で載置される。ところが、次に排紙ローラ1から送出さ
れるロール紙R2は斜め下方に進行するため、ロール紙
R2の先端が先のロール紙R1の中腹部を押すことにな
る。このため、先のロール紙R1は排紙スタッカ2の先
端から外部へ押し出されてしまう場合がある。
【0007】図27に示す場合は、スタッカ高さhsが
カール高さhcより大きく設定されている場合である。
この場合、最初に排紙ローラ1から送出されるロール紙
R0は、後端が排紙ローラ1から離れるとき、先端は排
紙スタッカ2上にまだ達していないため、落下するとき
に回転して排紙スタッカ2上で反転した状態、すなわち
印刷面が下方を向いた状態で載置されてしまう場合があ
る。
【0008】図28に示す場合は、スタッカ高さhsが
単に大きく設定されている場合である。この場合、カッ
ト紙Pは、ロール紙のようにロールしておらず、さらに
ロール紙より軽量であるため、落差が大きい分だけ滑空
して排紙スタッカ2の先端から外部へ滑り落ちてしまう
場合がある。
【0009】本発明は、上記のような課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、複数枚の記録媒体を排出ス
タッカ上に確実に積載することができる記録装置を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係る記録装置は、記録媒体の排出部を
有する記録装置本体と、当該記録装置本体に回転自在に
支持された排出スタッカとを備え、記録書込みした記録
媒体を前記排出部から前記排出スタッカに排出する記録
装置において、前記排出部から排出されたカールしてい
る前記記録媒体の後端を係止するストッパを備えたこと
を特徴としている。これにより、後から排出される記録
媒体の先端が、先に排出され排出スタッカ上に載置され
ている記録媒体の中腹部を押しても、後から排出される
記録媒体が先に排出され排出スタッカ上に載置されてい
る記録媒体を排出スタッカから押し出してしまうような
ことは無くなり、後から排出される記録媒体を先に排出
され排出スタッカ上に載置されている記録媒体上に確実
に積載することができる。
【0011】請求項2に係る発明では、請求項1に記載
の記録装置において、前記ストッパは、前記排出部に対
し垂直下方の前記排出スタッカ上に形成されていること
を特徴としている。これにより、排出部から排出される
記録媒体は、その後端が排出部から離脱した直後に落下
するので、ストッパは排出された記録媒体の後端を確実
に捉えて係止することができる。
【0012】請求項3に係る発明では、請求項1または
2に記載の記録装置において、前記ストッパは、前記記
録媒体の後端を落とし込むことが可能な溝形状に形成さ
れていることを特徴としている。これにより、記録媒体
の後端を溝に引っ掛けて係止することができるので、複
雑な構造のストッパを用いる必要がなく、コストを抑え
ることができる。
【0013】請求項4に係る発明では、請求項3に記載
の記録装置において、前記溝の内壁に沿って回動し、前
記溝の開口を開閉するカバーを備えたことを特徴として
いる。これにより、記録媒体を切断したときに発生する
切片が溝内に入っても、カバーを回動させることによ
り、溝内の切片を拾い上げることができるので、切片を
容易に回収することができる。
【0014】請求項5に係る発明では、請求項4に記載
の記録装置において、前記カバーは、多段階に引出・格
納可能な前記排出スタッカの引出・格納動作に伴って前
記溝の開口を自動的に開閉動作することを特徴としてい
る。これにより、2段目以降の排出スタッカを1段目の
排出スタッカに格納して使用する短尺の記録媒体の場合
には、溝の開口はカバーにより塞がれることになるの
で、美観を損なうことはない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施の形態に係る記録
装置の1つであるインクジェット式記録装置の外装構成
の全体を斜め前方から見た斜視図である。このインクジ
ェット式記録装置100は、全体が幅方向に長く延びる
略直方体状のハウジング101を備えている。このハウ
ジング101の上部から前面にかけて形成されている窓
部は、透明もしくは半透明な湾曲したカバー110によ
って覆われている。
【0017】そして、ハウジング101の上部右側に
は、操作部120等が配設され、ハウジング101の前
部右側には、カードスロット部130等が配設されてい
る。さらに、ハウジング101の後方側には、給紙口1
40等が配設され、ハウジング101の前方側には、排
紙口150、排紙スタッカ160、排紙サポート170
及び排紙ステイ180等が配設されている。
【0018】カバー110は、その上部の回動軸を中心
に図1の矢印a方向に回動可能に取り付けられている。
ユーザは、カバー110を持ち上げて窓部を開放するこ
とにより、窓部を通して後述するキャリッジ上に収納さ
れるインクカートリッジの交換作業や内部機構のメンテ
ナンス作業等を行うことができる。
【0019】操作部120は、パワーをオン・オフする
パワー系のスイッチ121と、用紙の頭出し等を操作し
たり、インクのフラッシング等を操作する操作系のスイ
ッチ122と、画像処理等を行う処理系のスイッチ12
3と、状態を表示する液晶パネル124等を備えてい
る。
【0020】カードスロット部130は、PCMCIA
ATA規格に準拠したメモリカードや、コンパクトフ
ラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリース
テイック、マイクロドライブ、SDカード等を必要であ
ればPCカード用アダプタを介して読み書きするメモリ
カードドライブを備えている。
【0021】給紙口140には、その後縁と両端縁を囲
むようにガイド壁141、142、143が形成されて
いる。ガイド壁141は、用紙の面をガイドし、ガイド
壁142は、用紙の一方のサイドエッジをガイドする機
能を有する。そして、用紙のサイズが異なっても確実に
用紙をガイドすることができるように、用紙の他方のサ
イドエッジをガイドするエッジガイドが、給紙口140
の両端縁に形成されているガイド壁142、143間
を、後縁に形成されているガイド壁141に沿って移動
可能なように装着されている。
【0022】そして、このインクジェット式記録装置1
00は、不連続の用紙、すなわちカット紙の印刷と、連
続した用紙、すなわちロール紙の印刷が可能である。こ
こで、図2及び図3は、インクジェット式記録装置10
0の内部構成例を示す断面側面図である。図2に示すよ
うに、カット紙Pを印刷する場合は給紙口140の背部
にカット紙Pを保持するペーパーサポート144が取り
付けられ、また、図3に示すように、ロール紙Rを印刷
する場合は給紙口140の背部にロール紙Rを保持した
ロール紙ホルダ10が取り付けられる。なお、ペーパー
サポート144とロール紙ホルダ10は、着脱可能に構
成されており、何れか一方が取り付けられるようになっ
ている。
【0023】ペーパーサポート144は、カット紙Pの
面を保持する機能を有し、給紙口140のガイド壁14
1に近接して斜め後方に突き出るように配設される。ロ
ール紙ホルダ10は、ロール紙Rの中心軸穴に貫入され
る軸芯11及びこの軸芯11の両端を回転自在に支持し
てロール紙Rの両端部をそれぞれ覆う一対のカバー12
を備えている。カバー12は、給紙口140の後方に着
脱自在に取り付けられる。
【0024】そして、図2に示すように、給紙口140
から差し込まれ、ホッパー191に積載された複数枚の
カット紙Pは、給紙ローラ192の回転に伴うホッパー
191の上昇により、分離パッド193で給紙ローラ1
92に押付けられて最上位のカット紙Pから1枚づつ分
離され、ぺーパーガイド194に沿って紙送りローラ1
95に給送される。一方、図3に示すように、ロール紙
ホルダ10から引き出され、給紙口140から紙送りロ
ーラ195に差し込まれたロール紙Rは、紙送りローラ
195とその従動ローラ195aとで挟持される。
【0025】そして、図2に示すカット紙Pあるいは図
3に示すロール紙Rは、紙送りローラ195とその従動
ローラ195aによりキャリッジ196の底部に搭載さ
れた記録ヘッド197側へ送り出されて印刷される。こ
のとき、インクジェット式記録装置100の制御部は、
例えばイエロー、ライトイエロー、マゼンタ、ライトマ
ゼンタ、シアン、ライトシアン、ブラックの計7色のイ
ンクカートリッジ198から記録ヘッド197へ各色イ
ンクを供給し、各色インクの吐出タイミング及びキャリ
ッジ196や紙送りローラ195の駆動を制御して、高
精度なインクドット制御、ハーフトーン処理等を実行す
る。最後に、カット紙Pは、排紙ローラ199とその従
動ローラ199aにより排紙口150から排紙され、ま
たロール紙Rは、カッタ20により所定長さに切断され
た後、排紙ローラ199とその従動ローラ199aによ
り排紙口150から排紙される。
【0026】排紙口150の近傍には、図4に示すよう
に、ロール紙Rを所定の長さに切断するカッタ20と、
用紙を排出する排紙ローラ199が用紙搬送方向に順に
配設されている。カッタ20は、長尺の固定刃21とこ
の固定刃21に沿って移動可能な移動刃22とこの移動
刃22を移動させる無端駆動ベルト23を備えている。
【0027】そして、このカッタ20及び排紙ローラ1
99は、用紙搬送方向と直交する方向に配設されたフレ
ーム102に取り付けられている。すなわち、カッタ2
0の固定刃21と無端駆動ベルト23及び排紙ローラ1
99は、フレーム102の長手方向に延びるように配設
され、カッタ20の移動刃22は、フレーム102の長
手方向に往復動するように配設されている。
【0028】移動刃22は、ロータリ刃24とロータリ
刃24から見て用紙搬送方向後方側に隣接して位置する
押し付けローラ25とが、ホルダ本体26内に回転軸2
7により回転自在に軸支されている。ホルダ本体26の
上面であってロール紙Rを切断する際に移動刃21が進
行する方向の後方側には、ロータリ刃24から見て用紙
搬送方向前方側に突出した支持面26aが形成されてい
る。この支持面26aは、移動刃21がロール紙Rの幅
方向に移動して切断が終了した時点でロール紙Rの右側
端部を支持し、次の切断準備のために移動刃21が元の
位置に戻る際にロール紙Rの右側辺に衝突して右側端部
を曲げてしまうことを防止するために形成されている。
【0029】また、ホルダ本体26の上面であってロー
ル紙Rを切断する際に移動刃21が進行する方向の前方
側には、傾斜した案内面26bが形成されている。そし
て、この案内面26bの上方にロータリ刃24の一部が
突出している。このロータリ刃24の突出した部分は、
ロール紙Rの非印刷面側に臨むように配置されている。
この案内面26bにより、ロータリ刃24によるロール
紙Rの切断と、この切断に続く支持面26b上への切断
用紙の載行を円滑に実現することができる。
【0030】ロータリ刃24は、周囲に刃が形成された
円形状に形成されており、回転軸27に設けられたコイ
ルバネ28によって押し付けローラ25に常時付勢され
ている。押し付けローラ25は、ロータリ刃24より小
さな直径に形成されており、ロータリ刃24と同心状で
あってロール紙Rの下面側に圧接するように位置決めさ
れている。これにより、移動刃22がロール紙Rの幅方
向に進行すると、押し付けローラ25は周面とロール紙
Rの下面との間の摩擦により回転し、ロータリ刃24も
回転駆動するようになっている。
【0031】ホルダ本体26の上方には、ロール紙Rの
進行路を挟んで反対側に連結部29が形成されている。
連結部29は、無端駆動ベルト23に接続するために形
成された部分であり、具体的には連結部29に形成され
た連結孔29aにネジやリベットを通して無端駆動ベル
ト23側と接続できるようになっている。ホルダ本体2
6の支持面26bが形成された部分によって、ホルダ本
体26と連結部29とが接続されており、これにより移
動刃22の全体を一体的に射出成形することができる。
そして、ホルダ本体26の上方に無端駆動ベルト23と
接続できる連結部29を形成することにより、ロータリ
刃24により切断されたロール紙Rの紙片(ゴミ)が落
下したときに、ゴミが無端駆動ベルト23に引っ掛かる
ことを回避することができる。
【0032】ロール紙Rが切断位置に位置決めされる
と、無端駆動ベルト23が駆動して移動刃22がロール
紙の幅方向に移動開始する。このとき、押し付けローラ
25の周面はロール紙Rの非印刷面(下面)に圧接され
るため、移動刃22の移動に伴って押し付けローラ25
が回転し、これによって押し付けローラ25に付勢され
ているロータリ刃24も回転して固定刃21と協働しな
がらロール紙Rを剪断する。
【0033】このように、押し付けローラ25の周面が
ロール紙Rの非印刷面側からロール紙Rを圧接するた
め、印刷面側に圧接跡が残ったり、印刷面のインクを擦
ってしまうことはない。また、ロータリ刃24の作用す
る面がロール紙Rの非印刷面であるから、ロータリ刃2
4と固定刃21とによる剪断作用で粗状態になった部分
がロール紙Rの非印刷面側となり、印刷面側から印刷物
を見たときの外観が良好となる。
【0034】排紙スタッカ160は、基端側の回動軸を
中心にハウジング101の前面に図1の矢印b方向に回
動可能に取り付けられた1段目のスタッカ部材161
と、この1段目のスタッカ部材161に対し格納・引出
自在に設けられた先端側の2段目のスタッカ部材162
と、この2段目のスタッカ部材162に対し格納・引出
自在に設けられた先端側の3段目のスタッカ部材163
の3段で構成されている。
【0035】この排紙スタッカ160は、不使用時は2
断目と3段目のスタッカ部材162、163が1断目と
2段目のスタッカ部材161、162に押し込まれて格
納されるとともに、起立方向に回動されて排紙口150
を閉鎖するようになっている。また、使用時は図5に示
すように倒伏方向に回動されて排紙口150を開放する
とともに、2断目と3段目のスタッカ部材162、16
3が1断目と2段目のスタッカ部材161、162から
引き出されて、排出される用紙を受けて載置するように
なっている。なお、2断目と3段目のスタッカ部材16
2、163は、用紙の大きさにより格納された状態で、
あるいは引き出された状態で使用可能となっている。
【0036】さらに、排紙スタッカ160の1段目のス
タッカ部材161には、排出される複数枚の用紙を順に
整理された状態で積載させる際に補助する排紙サポート
170が配設されている。この排紙サポート170は、
詳細は後述するが、第1ストッパ171、ガイド17
2、第2ストッパ173、カバー174、ガード175
等を備えている。また、排紙サポート170の上方であ
って排紙ローラ199の右側のハウジング101には、
排出される用紙を支持する排紙ステイ180が配設され
ている。この排紙ステイ180も、詳細は後述するが、
ステイ181、ステイリンク182等を備えている。
【0037】ここで、ロール紙のサイズは、幅が89m
m、100mm、127mm、210mmの4種類があ
る。89mm幅は127mm間隔で切断されてL判に仕
上げられ、100mm幅は148mm間隔で切断されて
はがきに仕上げられ、127mm幅は178mm間隔で
切断されて2L判または89mm間隔で切断されてL判
(ランドスケープ(横方向))に仕上げられ、210m
m幅は297mm間隔で切断されてA4判または所定長
の垂れ幕に仕上げられる。また、用紙種類としては、光
沢が強く、表面が滑る専用紙1と、光沢が有り、表面が
滑る専用紙2と、光沢が無く、表面が滑らない専用紙3
がある。すなわち、専用紙1はインクが最も染み込み難
く、専用紙2はインクがやや染み込み難く、専用紙3は
インクが最も染み込み易い。
【0038】図6(A)は、印刷濃度を変化させたとき
のロール紙の用紙種類毎のカール状態を示す。カール大
は曲率半径が最も小さい状態を表し、カール中からカー
ル小になるにしたがって曲率半径が次第に大きくなり、
カール極小はほぼ平坦な状態を表す。文字程度の印刷、
すなわち最大で3%〜7%の極低濃度印刷では、各専用
紙1、2、3ともにカール大となる。白基調の写真の印
刷、すなわち30%〜50%の低濃度印刷では、専用紙
1、2、3の順でカール大、カール中、カール小とな
る。通常の写真の印刷、すなわち80%〜120%の高
濃度印刷では、専用紙1、2の順でカール大、カール中
となり、専用紙3ではカール極小となる。このように、
インクの染み込み量が多くなるにつれてカールは小さく
なる。
【0039】図6(B)は、高濃度印刷したロール紙の
切断長を変化させたときのロール紙の用紙種類毎のカー
ル高さを示す。カール高さは、最も低くなるカット紙を
1、最も高くなる専用紙1の2L判を10としたときの
相対量である。L判では、専用紙1、2、3の順でカー
ル高さは6、5、2となり、はがきでは、専用紙1、
2、3の順でカール高さは8、6、2となり、2L判で
は、専用紙1、2、3の順でカール高さは10、8、3
となる。このように、サイズが大きくなるにつれてカー
ル高さは大きくなる。
【0040】このようにカール高さが高い用紙や低い用
紙に対し複数枚順に整理された状態で排紙スタッカ16
0上に積載させるために、本実施形態の排紙スタッカ1
60のスタッカ高さ及びスタッカ角度は以下のように構
成されている。すなわち、図7に示すように、スタッカ
高さhsは、カール高さhcより僅かに大きくなるよう
に設定する。この僅かな大きさは、ロール紙を積載する
ときの枚数分の紙厚とする。
【0041】具体的には、スタッカ高さhsを例えば5
〜6のカール高さhcと例えば30枚分〜40枚分の紙
厚を加算した値に設定する。このようなスタッカ高さh
sとすることにより、後から排出されるロール紙R2の
先端は、先に排出され排紙スタッカ160上に載置され
ているロール紙R1の最頂部tを越えるので、ロール紙
R2がロール紙R1を排紙スタッカ160から押し出し
てしまうようなことは無くなり、ロール紙R2はロール
紙R1上に積載されることになる。なお、スタッカ高さ
hsは、最もカールしているロール紙のカール高さh
c、具体的には10のカール高さhcに丁度合わせて設
定するようにしてもよい。
【0042】また、図8に示すように、スタッカ高さh
sは、最短の切断間隔のロール紙R0が反転しない高さ
に設定するようにしてもよい。すなわち、最初に排出さ
れるロール紙R0の後端が排紙ローラ199から離れる
とき、先端が排紙スタッカ160上に既に達している高
さのうち最大高さとなるように設定する。具体的には、
スタッカ高さhsを例えばL判のロール紙が反転しない
高さに設定する。このようなスタッカ高さhsとするこ
とにより、最初に排出されるロール紙R0は、後端が排
紙ローラ199から離れるとき、先端は排紙スタッカ1
60上に達しているので、落下して反転してしまうよう
なことは無くなり、ロール紙R0は排紙スタッカ160
上に盛り上がった状態で載置されることになる。
【0043】一方、図9に示すように、スタッカ角度θ
sは、カット紙Pの後端が排紙ローラ199から離れる
前にカット紙Pの先端が排紙スタッカ160に到達し、
カット紙Pの後端が排紙ローラ199から離れて落下す
る際の先端方向への押力より、カット紙Pの先端が排紙
スタッカ160上を摺って上る際の後端方向への抵抗力
の方が大きくなるように設定する。
【0044】具体的には、スタッカ角度θsを例えばA
4サイズのカット紙が上記条件を満たすように設定す
る。このようなスタッカ角度θsとすることにより、カ
ット紙Pの後端が排紙ローラ199から離れてもカット
紙Pの先端が排紙スタッカ160に既に接触しているの
でそれ以上の進行は阻止され、さらにカット紙Pの先端
と排紙スタッカ160との摩擦が大きいため排紙スタッ
カ160上での進行も阻止される。したがって、カット
紙Pは滑空や滑走して排紙スタッカ160の先端から外
部へ滑り落ちてしまうようなことは無くなり、カット紙
Pは排紙スタッカ160上に載置されることになる。
【0045】以上のようにして設定されたスタッカ高さ
hs及びスタッカ角度θsは、一般的なスタッカ高さが
約25mm〜30mm、スタッカ角度が6度〜8度であ
るのに対し55mm、10度となる。
【0046】さらに、カール高さが高い用紙や低い用紙
に対し複数枚順に整理された状態で排紙スタッカ160
上に積載させるために、本実施形態の排紙スタッカ16
0には排紙サポート170を構成する第1ストッパ17
1が配設されている。すなわち、図10、図11及び図
12に示すように、第1ストッパ171が、排紙ローラ
199のほぼ真下の1段目のスタッカ部材161の後端
近傍に幅方向に延びる溝状に形成されている。この第1
ストッパ171は、奥行きが5mm〜15mm、幅が1
27mm幅のロール紙より10mm〜15mm大きめの
137mm〜142mm、深さが5mm〜10mm程度
に形成されている。
【0047】このような溝状の第1ストッパ171を形
成することにより、図12に示すように、先に排出され
たロール紙R1の後端は第1ストッパ171内に落ち込
んで引っ掛かるので、後から排出されるロール紙R2の
先端が例えロール紙R1の中腹部を押すことになって
も、ロール紙R2がロール紙R1を排紙スタッカ160
から押し出してしまうようなことを防止することがで
き、ロール紙R2はロール紙R1上に積載されることに
なる。
【0048】さらに、先に排出されたロール紙R1の後
端は第1ストッパ171内に落ち込み、ロール紙R1の
最頂部tは第1ストッパ171が形成されていないとき
の最頂部t´に比べ、d1だけ低くなるとともにd2だ
け排紙ローラ199側に移動するので、後から排出され
るロール紙R2の先端はロール紙R1の最頂部を越え易
くなり、ロール紙R2が先のロール紙R1を排紙スタッ
カ160から押し出してしまうようなことは無くなり、
ロール紙R2はロール紙R1上に積載されることにな
る。
【0049】一方、排紙スタッカ160を上述したスタ
ッカ高さhs及びスタッカ角度θsに設定することによ
り、図13に示すように、排紙ローラ199から送り出
されるロール紙Rは、カールにより下方向に向きを変え
て排紙スタッカ160にほぼ直角に近い角度で突入して
送られることになる。そして、このときの衝撃と送り抵
抗がロール紙Rの全体に伝わり、紙送りが詰まった状態
になり、印刷の乱れになる。
【0050】そこで、本実施形態の排紙スタッカ160
には排紙サポート170を構成するガイド172が配設
されている。すなわち、図10、図11及び図14に示
すように、ガイド172が、第1ストッパ171の手前
の1段目のスタッカ部材161上に幅方向に延びる山脈
状に形成されている。このガイド172は、頂上部から
奥側、すなわち第1ストッパ171側に至る斜面172
aは約45度の急斜面として形成され、頂上部から手前
側に至る斜面のうち頂上部から中腹部に至る斜面172
bは比較的急斜面として形成され、中腹部から裾野部に
至る斜面172cは緩斜面として形成されている。さら
に、上記中腹部は、図14の断面図に示すように、幅方
向に延びる尾根172dが山状に形成されている。
【0051】このような山脈状のガイド172を形成す
ることにより、図14に示すように、排出されたロール
紙Rの先端は、先ずその一部が尾根172dの頂部に当
たり、次に他部が斜面172b及び斜面172cに導か
れて滑り落ちるので、上述したような排紙スタッカ16
0にほぼ直角に近い角度で突入して送られることを防止
することができ、紙送り精度及び印刷精度を向上させる
ことができる。
【0052】さらに、図15に示すように、排出された
ロール紙Rの後端は、急な斜面172aに乗って第1ス
トッパ171内に滑り落ちることになるので、第1スト
ッパ171の持つロール紙Rの係止効果を確実に発揮さ
せることができる。また、ガイド172が隆起している
ので第1ストッパ171の深さが見掛け深くなってお
り、さらに第1ストッパ171の持つロール紙Rの係止
効果を確実に発揮させることができる。
【0053】一方、排紙スタッカ160に形成した第1
ストッパ171は、カール高さが5〜6のロール紙に対
しては有効であるが、カール高さが4以下のロール紙ま
たはカット紙に対しては有効でない。すなわち、図16
に示すように、カール高さが4以下のロール紙R1また
はカット紙P1は、後端が第1ストッパ171に十分引
っ掛からず、さらにガイド172により持ち上げられた
状態になるので、後から排出されるロール紙R2または
カット紙P2の先端がロール紙R1またはカット紙P1
を押すことにより、ロール紙R2またはカット紙P2が
ロール紙R1またはカット紙P1を排紙スタッカ160
から押し出してしまう場合がある。
【0054】このことは、特に表面の平滑が無く、艶消
しになっている専用紙3は用紙間の摩擦力が強く作用す
るため、後から排出されるロール紙R2またはカット紙
P2の先端が先に排出されたロール紙R1またはカット
紙P1の表面に擦れるだけで、ロール紙R2またはカッ
ト紙P2がロール紙R1またはカット紙P1を排紙スタ
ッカ160から押し出してしまう場合がある。
【0055】そこで、本実施形態の排紙スタッカ160
には排紙サポート170を構成する第2ストッパ173
が配設されている。すなわち、図10、図11及び図1
7に示すように、第2ストッパ173が、ガイド172
の頂上部付近、すなわち最高点付近から斜面172b側
に配設されている。この第2ストッパ173は、用紙間
の摩擦力よりも大きな摩擦力を有する材料、例えばスポ
ンジやゴム等の発泡性材料で例えば板状に形成されて貼
付されている。
【0056】このような第2ストッパ173を配設する
ことにより、図17に示すように、後から排出されるロ
ール紙R2またはカット紙P2の先端が先に排出された
ロール紙R1またはカット紙P1の表面で擦れても、第
2ストッパ173とロール紙R1またはカット紙P1と
の摩擦力が用紙間の摩擦力に打ち勝つため、第2ストッ
パ173はロール紙R1またはカット紙P1の滑り止め
作用を発揮する。したがって、ロール紙R2またはカッ
ト紙P2がロール紙R1またはカット紙P1を排紙スタ
ッカ160から押し出してしまうようなことを防止する
ことができ、ロール紙R2はロール紙R1上に積載され
ることになる。
【0057】一方、排紙スタッカ160に形成した第1
ストッパ171は、カール高さが5〜6のロール紙に対
しては有効であるが、カール高さが7以上のロール紙に
対しては有効でない。すなわち、図18に示すように、
カール高さが7以上のロール紙R1は、後端が第1スト
ッパ171に十分引っ掛かるので、後から排出されるロ
ール紙R2の先端がロール紙R1を押してもロール紙R
2がロール紙R1を排紙スタッカ160から押し出して
しまうことはないが、その反面、ロール紙R2はロール
紙R1に紙送りの進行を阻害され、排紙ローラ199と
ロール紙R1の間の空中で丸まって積載不能になる場合
がある。
【0058】そこで、本実施形態には排紙ステイ180
が配設されている。すなわち、図19に示すように、排
出されるロール紙を支持する排紙ステイ180が、排紙
サポート170の上方であって排紙ローラ199の右側
のハウジング101において排紙ローラ199の高さと
同一か僅かに低い位置に、リンク機構により未使用時に
はハウジング101内に格納可能(図19(A))に、
使用時には展開可能(図19(B))に配設されてい
る。
【0059】排紙ステイ180を排紙ローラ199の高
さより高い位置に配設すると、排出されるロール紙を反
り返してしまうおそれがあるからである。排紙ローラ1
99の高さより僅かに低い分とは、ロール紙に発生して
いるカールで負荷が増大しない程度であり、またロール
紙に発生しているカールで逃げる分の遊び分程度であ
る。
【0060】この排紙ステイ180は、図19に示すよ
うに、排出されるロール紙の先端の片側を直接支持する
棒状のステイ181と、このステイ181の中央部を下
方から斜めに支持する棒状のステイリンク182を備え
ている。ステイ181は、水平のときに排紙スタッカ1
60上に載置されたロール紙の最頂部付近まで延びる長
さに形成されているとともに、排紙ローラ199側の側
面が傾斜面に形成されている。
【0061】このような排紙ステイ180を配設するこ
とにより、図20に示すように、後から排出されるロー
ル紙R2の先端は、ステイ181に支持されていない側
が若干垂れ下がった状態で先に排出され排紙スタッカ1
60上に載置されているロール紙R1の最頂部t付近ま
で導かれるので、ロール紙R1の最頂部tを越え易く、
またロール紙R1の最頂部tを例え越えなくてもロール
紙R2の先端は幅方向に斜めになった状態でロール紙R
1の中腹部に当たるので、ロール紙R1の最頂部tを越
え易くなる。
【0062】したがって、ロール紙R2がロール紙R1
に紙送りの進行を阻害されて排紙ローラ199とロール
紙R1の間の空中で丸まってしまうようなことは無くな
り、ロール紙R2はロール紙R1上に積載されることに
なる。さらに、後から排出されるロール紙R2の後端
は、排紙ローラ199から送り出されると、ステイ18
1の傾斜した側面に沿って滑り落ちるので、排紙スタッ
カ160上に確実に載置されることになる。
【0063】この排紙ステイ180は、排紙スタッカ1
60を起立方向に回動させて排紙口150を閉鎖すると
きに、排紙スタッカ160に押されて上方向に折り畳ま
れ、カッタ20の前面側のハウジング101に形成され
ている格納部に垂直に収納され、排紙スタッカ160を
倒立方向に回動させて排紙口150を開放するときに、
バネ力により自動的に上記収納部から飛び出るようにな
っている。
【0064】これにより、ユーザが排紙スタッカ160
を開閉するだけで、それに追従して排紙ステイ180も
自動的に開閉するので、排紙ステイ180を収納し忘れ
て排紙スタッカ160を収納することができなかった
り、排紙ステイ180を引き出し忘れてロール紙を積載
することができなかったりする事態を防止することがで
きる。
【0065】図21は、排紙ステイ180の詳細を示す
平面図である。ステイ181は、先端部が斜めにカット
された形状に形成され、中央部がステイリンク182の
先端部に回転自在に支持され、後端部に形成されたピン
181aがカッタ20の前面側のハウジング101に形
成されている略C字状のカム溝181bに挿入されてい
る。
【0066】ステイリンク182は、先端部の近傍がス
テイ181の中央部の近傍と圧縮コイルバネ183に係
止されて図示左回りに付勢され、後端部がカッタ20の
前面側のハウジング101に回転自在に支持されてい
る。このステイリンク182は、排紙スタッカ160を
起立方向に回動させてステイ181の先端部に達したと
きの傾斜した排紙スタッカ160とほぼ平行となるよう
に配設されている。
【0067】このような構成において、排紙ステイ18
0を図19(A)の状態から図19(B)に示すように
ハウジング101の格納部に格納した状態にするとき
は、排紙スタッカ160を起立方向に回動させてステイ
181の先端部を圧縮コイルバネ183の弾性力に反し
て斜め上方に押し上げる。すると、ステイ181の後端
部に形成されたピン181aが、カム溝181b内で後
方に移動し、さらにその勢いで下方に移動するので、ス
テイ181全体はその中央部の回転軸を中心に回転す
る。さらに、排紙スタッカ160を起立方向に回動させ
てステイ181全体を斜め上方に押し上げる。すると、
ステイ181及びステイリンク182全体がステイリン
ク182の後端部の回転軸を中心に回転する。これによ
り、排紙ステイ180を上記格納部に垂直に収納するこ
とができる。
【0068】一方、排紙ステイ180を図19(B)の
状態から図19(A)に示すようにハウジング101の
格納部から出した状態にするときは、排紙スタッカ16
0を倒立方向に回動させると、圧縮コイルバネ183の
復元力によりステイ181及びステイリンク182全体
がステイリンク182の後端部の回転軸を中心に先程と
は逆方向に回転し、さらにステイ181全体はその中央
部の回転軸を中心に先程とは逆方向に回転する。これに
より、排紙ステイ180を上記格納部から出すことがで
きる。
【0069】ここで、カッタ20を使用してロール紙を
切断する方法としては、図22(A)に示すように、連
続して隙間無く定型サイズの写真Iを印刷し、写真Iと
写真Iの間を1箇所切断する方法と、図22(B)に示
すように、定型サイズより上下に大きく印刷し、写真I
と写真Iの間に隙間を設けて定型サイズに上下の2箇所
切断する方法の2種類がある。これらの切断方法は、ユ
ーザがドライバ上から選択することができる。
【0070】前者の切断方法の場合は、写真Iと写真I
の境界と切断位置がずれると、その分隣の写真Iの画像
が切断位置付近に残ってしまうが、余分なゴミが発生し
ない。一方、後者の切断方法の場合は、その写真画像上
を切断するので、隣の写真Iの画像が含まれることはな
いが、余分なゴミ(紙送り方向に例えば約18mm幅の
短冊状の紙片)が写真I間に発生する。
【0071】上述したように、排紙スタッカ160に溝
状の第1ストッパ171を形成すると、上記ゴミは排紙
スタッカ160上に載置されたカールしたロール紙上か
ら第1ストッパ171内あるいは第1ストッパ171の
奥側へ滑り落ちて溜まることになる。溜まったゴミは速
やかに外部に出さないと、ロール紙を排紙スタッカ16
0上に積載することが困難になったり、装置の動作不良
の原因になったりするおそれがある。ところが、ゴミの
幅が細いうえに第1ストッパ171の溝幅が狭く、ガイ
ド172の山高さが高いので、ユーザがゴミを指で摘み
出すことが非常に困難となっている。
【0072】そこで、本実施形態の排紙スタッカ160
には排紙サポート170を構成するカバー174及びガ
ード175が配設されている。すなわち、図23及び図
24に示すように、カバー174が、第1ストッパ17
1の溝穴を覆うように1段目のスタッカ部材161に配
設され、ガード175が、第1ストッパ171の奥の1
段目のスタッカ部材161上に幅方向に延びる壁状に形
成されている。
【0073】このカバー174は、図25に示すよう
に、後端が第1ストッパ171の手前側の内側壁上部に
第1ストッパ171内で回動自在となるように取り付け
られている。そして、第1ストッパ171の手前側の内
側壁には、1段目のスタッカ部材161に対し格納・引
出自在に設けられた2段目のスタッカ部材162が通過
可能な穴171aが形成されている。
【0074】したがって、ユーザが2段目のスタッカ部
材162を1段目のスタッカ部材161に格納すると、
自動的にカバー174が2段目のスタッカ部材162の
後端に押し上げられて第1ストッパ171の溝穴を覆
い、またユーザが2段目のスタッカ部材162を1段目
のスタッカ部材161から引き出すと、2段目のスタッ
カ部材162の後端がカバー174から離れるので、カ
バー174は自重で垂れ下がって第1ストッパ171の
溝穴を開放する。2段目のスタッカ部材162を1段目
のスタッカ部材161に格納した状態で使用するのは、
はがき程度のサイズのカット紙を印刷する場合である
が、その際にこのカバー174は第1ストッパ171の
溝穴を隠す化粧の役目をする。
【0075】さらに、図10、図11及び図25に示す
ように、カバー174の回動軌跡と同心の円形状の切り
欠きを有するリブ176が、第1ストッパ171の奥側
の内側壁に長手方向にわたって所定間隔をあけて複数形
成されている。そして、図11、図23及び図24に示
すように、カバー174の先端には、リブ176にオー
バーラップする突起174aが所定間隔をあけて複数形
成され、図10及び図11に示すように、第1ストッパ
171の奥側の内側壁には、回動する上記突起174a
と干渉しないように窪み177が形成されている。
【0076】これにより、発生したゴミが第1ストッパ
171の奥側へ落下してもガード175に阻まれて滑り
落ちないので、ほぼ全てのゴミを第1ストッパ171内
に溜めることができる。そして、カバー174の回動に
伴ってリブ176にオーバーラップする突起174aが
第1ストッパ171内に溜まったゴミを全てすくい上げ
るので、全てのゴミを外部へ効率よく出すことができ
る。したがって、ロール紙を排紙スタッカ160上に容
易に積載することができるとともに、ゴミによる装置の
動作不良の発生を防止することができる。なお、窪み1
77により第1ストッパ171の溝幅が広がったので、
窪み177を利用してユーザが指でゴミを第1ストッパ
171内から摘み出すことも可能である。
【0077】以上、本発明を種々の実施形態に関して述
べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の
実施形態についても適用されるのは勿論である。例え
ば、記録装置としてインクジェット式のプリンタを例に
説明したが、これに限られるものではなく、排紙スタッ
カを有する記録装置であれば、例えば熱転写式等のプリ
ンタ、インクジェット式、熱転写式等のファクシミリ装
置やコピー装置等にも適用可能である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
後から排出される記録媒体の先端が、先に排出され排出
スタッカ上に載置されている記録媒体の中腹部を押して
も、後から排出される記録媒体が先に排出され排出スタ
ッカ上に載置されている記録媒体を排出スタッカから押
し出してしまうようなことは無くなり、後から排出され
る記録媒体を先に排出され排出スタッカ上に載置されて
いる記録媒体上に確実に積載することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る記録装置の1つで
あるインクジェット式記録装置の外装構成の全体を斜め
前方から見た斜視図である。
【図2】図1のインクジェット式記録装置の内部構成例
を示す第1の断面側面図である。
【図3】図1のインクジェット式記録装置の内部構成例
を示す第2の断面側面図である。
【図4】図1のインクジェット式記録装置のカッタ等を
示す斜視図である。
【図5】図1のインクジェット式記録装置の排紙スタッ
カの使用時の状態を示す斜視図である。
【図6】図1のインクジェット式記録装置に使用される
用紙の特性を示す図である。
【図7】図1のインクジェット式記録装置の排紙スタッ
カの特徴を示す第1の図である。
【図8】図1のインクジェット式記録装置の排紙スタッ
カの特徴を示す第2の図である。
【図9】図1のインクジェット式記録装置の排紙スタッ
カの特徴を示す第3の図である。
【図10】図1のインクジェット式記録装置の排紙スタ
ッカを示す第1の斜視図である。
【図11】図1のインクジェット式記録装置の排紙スタ
ッカを示す第2の斜視図である。
【図12】図1のインクジェット式記録装置の排紙サポ
ートを示す第1の図である。
【図13】従来のインクジェット式記録装置の排紙スタ
ッカの問題を示す第1の図である。
【図14】図1のインクジェット式記録装置の排紙サポ
ートを示す第2の図である。
【図15】図1のインクジェット式記録装置の排紙サポ
ートを示す第3の図である。
【図16】従来のインクジェット式記録装置の排紙スタ
ッカの問題を示す第2の図である。
【図17】図1のインクジェット式記録装置の排紙サポ
ートを示す第4の図である。
【図18】従来のインクジェット式記録装置の排紙スタ
ッカの問題を示す第3の図である。
【図19】図1のインクジェット式記録装置の排紙ステ
イを示す斜視図である。
【図20】図1のインクジェット式記録装置の排紙ステ
イを示す図である。
【図21】図1のインクジェット式記録装置の排紙ステ
イを示す拡大図である。
【図22】ロール紙の切断方法を示す図である。
【図23】図1のインクジェット式記録装置の排紙スタ
ッカを示す第3の斜視図である。
【図24】図1のインクジェット式記録装置の排紙スタ
ッカを示す第4の斜視図である。
【図25】図1のインクジェット式記録装置の排紙サポ
ートを示す第5の図である。
【図26】従来のインクジェット式記録装置の排紙スタ
ッカの問題を示す第1の図である。
【図27】従来のインクジェット式記録装置の排紙スタ
ッカの問題を示す第2の図である。
【図28】従来のインクジェット式記録装置の排紙スタ
ッカの問題を示す第3の図である。
【符号の説明】
10 ロール紙ホルダ 20 カッタ 100 インクジェット式記録装置 101 ハウジング 110 カバー 120 操作部 130 カードスロット部 140 給紙口 150 排紙口 160 排紙スタッカ 161、162、163 スタッカ部材 170 排紙サポート 171 第1ストッパ 172 ガイド 173 第2ストッパ 174 カバー 175 ガード 180 排紙ステイ 181 ステイ 181a ピン 181b カム溝 182 ステイリンク 199 排紙ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 俊生 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 3F054 AA01 AC01 BA02 BC11 BE04 BE07 BG07 BG11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の排出部を有する記録装置本体
    と、当該記録装置本体に回転自在に支持された排出スタ
    ッカとを備え、記録書込みした記録媒体を前記排出部か
    ら前記排出スタッカに排出する記録装置において、 前記排出部から排出されたカールしている前記記録媒体
    の後端を係止するストッパを備えたことを特徴とする記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記ストッパは、前記排出部に対し垂直
    下方の前記排出スタッカ上に形成されていることを特徴
    とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記ストッパは、前記記録媒体の後端を
    落とし込むことが可能な溝形状に形成されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記溝の内壁に沿って回動し、前記溝の
    開口を開閉するカバーを備えたことを特徴とする請求項
    3に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記カバーは、多段階に引出・格納可能
    な前記排出スタッカの引出・格納動作に伴って前記溝の
    開口を自動的に開閉動作することを特徴とする請求項4
    に記載の記録装置。
JP2002062998A 2002-03-08 2002-03-08 記録装置 Expired - Fee Related JP3826817B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002062998A JP3826817B2 (ja) 2002-03-08 2002-03-08 記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002062998A JP3826817B2 (ja) 2002-03-08 2002-03-08 記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003261255A true JP2003261255A (ja) 2003-09-16
JP3826817B2 JP3826817B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=28670719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002062998A Expired - Fee Related JP3826817B2 (ja) 2002-03-08 2002-03-08 記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3826817B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010168174A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Seiko Epson Corp 画像記録装置
JP2011006171A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US10150637B2 (en) 2014-09-30 2018-12-11 Canon Kabushiki Kaisha Stacking apparatus
JP2020203738A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 セイコーエプソン株式会社 積載装置、プリンター

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010168174A (ja) * 2009-01-23 2010-08-05 Seiko Epson Corp 画像記録装置
JP2011006171A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US10150637B2 (en) 2014-09-30 2018-12-11 Canon Kabushiki Kaisha Stacking apparatus
JP2020203738A (ja) * 2019-06-14 2020-12-24 セイコーエプソン株式会社 積載装置、プリンター
JP7326901B2 (ja) 2019-06-14 2023-08-16 セイコーエプソン株式会社 積載装置、プリンター

Also Published As

Publication number Publication date
JP3826817B2 (ja) 2006-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1642737B1 (en) Returner incorpotated in automatic feeder and recording apparatus or liquid ejecting apparatus provided with the same
JP6273430B2 (ja) 記録装置
EP1489027B1 (en) Printer
JP2003261255A (ja) 記録装置
JP2003261252A (ja) 記録装置
JP3874098B2 (ja) 記録装置
JP4033211B2 (ja) プリンタ
JP4321556B2 (ja) 記録装置
JP2004074373A (ja) シート切断装置及び記録装置
JP2008179483A (ja) 記録装置
JP2007015866A (ja) 記録装置
JP4497325B2 (ja) 記録媒体搬送用トレイ
JP4265639B2 (ja) 液体噴射装置
US6074053A (en) Printer with reduced ejected printed paper area
JP3250404B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP3888913B2 (ja) 記録装置
JPH09286557A (ja) 用紙収容装置
JP2003095518A (ja) 排紙スタッカ及び該排紙スタッカを備えた記録装置
JP4120814B2 (ja) 記録装置
JP3861990B2 (ja) 記録装置
JP2005225645A (ja) マルチトレイ、給紙トレイ及び画像形成装置
JP2005225646A (ja) マルチトレイ及び画像形成装置
JP4506800B2 (ja) プリンタ
JP3284812B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2002068554A (ja) 用紙排出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees