JP4484075B2 - 被記録材の搬送案内装置、記録装置 - Google Patents

被記録材の搬送案内装置、記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、給送用ローラの送り作用を受けて給送された被記録材を搬送用ローラまで案内する被記録材の搬送案内装置及び該被記録材の搬送案内装置を備えた記録装置に関する。
更に本発明は、インク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置であって被液体噴射材の搬送案内装置を備えて成るものに関する。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録材に記録を行なうプリンタ、プロッタ、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被液体噴射材に噴射して、前記液体を前記被液体噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
以下、液体噴射装置、そして記録装置の一例としてインクジェットプリンタを取り上げて説明する。インクジェットプリンタには、給送用ローラと例えばホッパとの挟圧送り作用を受けて給送された被記録材である用紙を搬送用ローラまで案内するための経路構造部材が設けられている。従って、給送用ローラによって給送された用紙は、当該経路構造部材によって形成される搬送経路を通って搬送用ローラに導かれる。当該搬送経路は、例えば斜め上方から傾斜姿勢で供給された用紙を水平姿勢にして搬送用ローラに受け渡すことができるように滑らかな湾曲形状に形成されている。
また、搬送用ローラの用紙送り速度は、給送用ローラの用紙送り速度より通常速くなるように増速状態に設定されている。すなわち給送用ローラと搬送用ローラとは用紙に対する送り作用を少し異にしている。従って、搬送される用紙の先端部が搬送用ローラによって挟持され、その上流の用紙の後端側の部位が給送用ローラとホッパとによって挟持されている状態で、前記両ローラによる送り作用が異なる場合は、給送用ローラと搬送用ローラ間の用紙に引張り力が発生し、当該用紙は直線的にピンと張られた状態になる。しかし、当該用紙は湾曲した搬送経路内においてピンと張られた状態になるため、用紙の表面(通常印刷側の面)が上記経路構造部材の案内面に強く押し当てられるようになり、その結果経路構造部材から大きな搬送抵抗を受ける問題が生じる。
そこで、下記の特許文献1に示すように、当該用紙の経路構造部材に対する当接部位に給紙補助ローラを設ける試みが既に行われており、当該給紙補助ローラを設けることによって給送用ローラと搬送用ローラ間の用紙の円滑な搬送を実現している。そして、この給紙補助ローラは複数個設けられており、用紙幅方向に均等に配置することによって用紙搬送時のスキュー(用紙の傾き)等の発生を防止している。
しかし、その後の検証によって上記給紙補助ローラの配置が必ずしも用紙の搬送抵抗を効果的に低減させるポイントに位置していないことが明らかになった。即ち図5(b)に示すように、給送用ローラと搬送用ローラの双方によって用紙が挟持されている状態では、給送用ローラの圧接作用位置の下流域、即ち給送用ローラの配置位置を通って搬送経路に沿って延ばした線上において用紙の引張力が最も大きくなる。ところが、用紙の引張力が大きくなる当該部位に給紙補助ローラが存在しないため、効果的に用紙搬送抵抗を低減することができず、その結果依然として大きな搬送抵抗が用紙の表面にかかり、用紙の搬送時の平坦性が低下し、記録品質の低下につながる問題があった。更には、用紙の前記引張力が大きく作用する当該部位が経路構造部材に直接接触して用紙表面に傷を発生させる虞があった。
特開昭63−288833号公報
本発明の目的は、給送用ローラの送り作用を受けて給送された被記録材が給送用ローラと搬送用ローラの双方の送り作用の差によって生ずる引張力を受ける場合でも、その引張力に伴う搬送抵抗を効果的に低減させて、円滑な被記録材の搬送と記録品質の向上を可能とし、更には被記録材表面に傷が発生する虞を低減することのできる被記録材の搬送案内装置及び該被記録材の搬送案内装置を備えた記録装置等を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の第1の態様に係る被記録材の搬送案内装置は、給送用ローラによって給送された被記録材を搬送用ローラまで案内する被記録材の搬送案内装置であって、給送用ローラと搬送用ローラ間の被記録材の搬送経路を形作る経路構造部材と、該経路構造部材の前記搬送経路を画定する案内面より該搬送経路内に突出した状態で設けられる搬送案内ローラとを備え、前記搬送案内ローラの少なくとも1つは、前記給送用ローラの配設位置を通って搬送経路に沿って延ばした仮想線上に配設されていることを特徴とするものである。
本発明の第1の態様によれば、搬送案内ローラは、経路構造部材の作る案内面より突出した状態で設けられ、その少なくとも1つは前記給送用ローラの配設位置を通って搬送経路に沿って延ばした線上に配設されているので、被記録材が給送用ローラと搬送用ローラの双方によって挟持されて引っ張られた状態になっても被記録材の表面は経路構造部材に当接することなく搬送案内ローラによって案内され、被記録材が給送用ローラと搬送用ローラの双方によって挟持されることによって生ずる引張力に伴う搬送抵抗を効果的に低減させることができ、もって記録品質の向上を図ることができる。
本発明の第2の態様に係る被記録材の搬送案内装置は、本発明の第1の態様において、前記搬送案内ローラは複数個設けられており、前記給送用ローラの配設位置を通る前記仮想線上に配設される第一ローラと、該第一ローラを挟んで左右に対称に配設される複数個の第二ローラとを備えることによって構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、第一ローラ(メインローラ)によって被記録材が給送用ローラと搬送用ローラの双方によって挟持されることによって生ずる引張力に伴う搬送抵抗が効果的に低減される。また、第二ローラ(サブローラ)によって被記録材の形状が幅方向に一様となるので、スキューが防止されて円滑な被記録材の搬送が実現される。そして、これらの第一ローラ第二ローラの相乗的作用によって記録品質の一層の向上を図ることができる。
本発明の第3の態様に係る被記録材の搬送案内装置は、本発明の第1または第2の態様において、前記搬送案内ローラは軸部とローラ部が一体に成形された単一の部材によって構成されており、前記軸部の両端面に当接し搬送案内ローラの主走査方向の移動を規制する度当て部と、前記軸部の周胴部の一部を自由回転可能な状態で保持すると共に拡開方向に弾性変形し得る係止爪を備えたローラ支持部に対して、押込み操作のみによって取り付けられるように構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、搬送案内ローラを単一の部材によって構成することによって部品点数と組立工数の削減を図ることができる。また、搬送案内ローラをワンタッチの押込み操作のみによってローラ支持部に取り付けることによって搬送案内ローラの取り付けが容易になり、搬送案内ローラをローラ支持部に取り付けるためのネジや金具等を省略することが可能になる。
本発明の第4の態様に係る被記録材の搬送案内装置は、本発明の第3の態様において、前記ローラ支持部は搬送用駆動ローラの回転軸を保持する軸受部を備えた支持フレームに対して一体に形成されていることを特徴とするものである。
本発明の第4の態様によれば、複数の部品を組み立てることによって生ずる組立誤差が発生しないから、搬送用駆動ローラに対する搬送案内ローラの位置精度が向上し、部品点数の削減と装置の小型、軽量化を図ることができる。
本発明の第5の態様に係る記録装置は、被記録材を搬送経路に導く給送用ローラと、該給送用ローラによって給送された被記録材を搬送用駆動ローラと搬送用従動ローラとによって記録ポジションに導く搬送用ローラと、前記給送用ローラによって給送された被記録材を前記搬送用ローラまで案内する被記録材の搬送案内装置とを備える記録装置であって、前記被記録材の搬送案内装置は前記第1の態様〜第4の態様のいずれかの態様の被記録材の搬送案内装置であることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、給送用ローラの送り作用によって給送された被記録材が給送用ローラと搬送用ローラの双方によって挟持されることによって生ずる引張力を受ける場合でも、その引張力に伴う搬送抵抗を効果的に低減させて円滑な被記録材の搬送と記録品質の向上及び被記録材表面の傷の発生の防止とを図ることのできる記録装置を提供することが可能になる。
本発明の第6の態様に係る液体噴射装置は、被液体噴射材を搬送経路に導く給送用ローラと、該給送用ローラによって給送された被液体噴射材を搬送用駆動ローラと搬送用従動ローラとによって液体噴射ポジションに導く搬送用ローラと、前記給送用ローラによって給送された被液体噴射材を前記搬送用ローラまで案内する被液体噴射材の搬送案内装置とを備える液体噴射装置であって、前記被液体噴射材の搬送案内装置は、給送用ローラと搬送用ローラ間の被液体噴射材の搬送経路を形作る経路構造部材と、該経路構造部材の前記搬送経路を画定する案内面より該搬送経路内に突出した状態で設けられる搬送案内ローラとを備え、前記搬送案内ローラの少なくとも1つは、前記給送用ローラの配設位置を通って搬送経路に沿って延ばした仮想線上に配設されていることを特徴とするものである。
以下、本願発明に係る被記録材の搬送案内装置及び該被記録材の搬送案内装置を適用した液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に、本願発明の液体噴射装置、そしてその一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタ100を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
図1はケーシングを取り外した状態のインクジェットプリンタの外観を示す斜視図、図2はインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図である。
尚、ここで説明するインクジェットプリンタ100は、例えば葉書サイズ以下の被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう)を対象にした極めてコンパクトでシンプルな構造のインクジェットプリンタである。そして、このインクジェットプリンタ100に搭載されている自動給送装置2は、用紙Pの左右の側縁E(エッジともいう)に対して共動する2つの可動エッジガイド15を当接させて給送用トレイ5上に積畳状態で載置された用紙Pを中央に位置合わせする中央位置合わせタイプの自動給送装置である。
自動給送装置2は、用紙Pを連続して自動的に給送することができる装置で、プリンタ本体3の背面側の上部に設けられている。自動給送装置2は、用紙Pを複数枚積畳し得る被液体噴射材積畳部の一例である給送用トレイ5と、給送用トレイ5上の用紙Pを給送用ローラ14に向けて押し上げる動作実行手段の一例であるホッパ16と、ホッパ16との挟圧送り作用によって給送用トレイ5上の上位の用紙Pをピックアップする同じく動作実行手段の一例である給送用ローラ14と、最上位の用紙Pのみが給送されるように重送された後続の用紙Pを最上位の用紙Pから分離する分離作用部の一例である斜面度当て式の分離用斜面6等とを備えている。また、自動給送装置2には、用紙Pの左右の側縁Eに当接する2つの可動エッジガイド15と、該2つの可動エッジガイド15を接近、離反方向に共動させることによって用紙Pを中央に位置合わせする図示しない中央位置合わせ機構とが設けられている。
次に、図2に基づいて、用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の内部構造の概略を説明する。給送用トレイ5上に載置され可動エッジガイド15によって左右の側縁Eが規制された用紙Pは、給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。そして、用紙Pは給送用ローラ14の回転に伴って送り出され、該給送用ローラ14近傍に設けられている斜面度当て式の分離用斜面6によって分離され、最上面に位置する用紙Pから順番に可動エッジガイド15によって側縁Eが案内された状態で搬送方向下流に向けて搬送される。
給送用ローラ14の下流には、用紙Pの搬送経路を実質的に形作る経路構造部材7が設けられており、該経路構造部材7の下流には搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。このうち搬送用従動ローラ19bは、図示しないねじりコイルバネ等の付勢力によって常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。そして、搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは、下流の液体噴射ポジションの一例である記録ポジション26に導かれる。
記録ポジション26には、用紙Pに記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向X(用紙Pの幅方向と一致する/図1参照)に往復可能に走行し得る図示しないキャリッジガイド軸によって軸支されたキャリッジ10が設けられている。そして、該キャリッジ10の下面には、用紙Pに液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を実行する液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。また、キャリッジ10には、プリンタ本体3の下部等に収容されている液体カートリッジの一例である図示しないインクカートリッジに一端が接続されたインクチューブ9の他端が接続されている。
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して該記録ヘッド13下面のノズル開口面との間のギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そして、記録ヘッド13とプラテン28との間に用紙Pを主走査方向Xと直交する副走査方向Y(用紙Pの搬送方向と一致する/図1参照)に所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド13下面の図示しないノズル開口から用紙Pに向けてインクを吐出する動作とを相互に繰り返すことによって、用紙Pの記録面の全面に亘って所望の記録が実行される。尚、上記ギャップPGは高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化等に応じて適宜調節されるようになっている。
記録ヘッド13の下流には、排出用駆動ローラ20aと、排出用従動ローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられている。そして、排出用ローラ20によって排出された用紙Pは、更に搬送方向下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である図示しない排出用スタッカの載置面上に排出されるようになっている。
排出用従動ローラ20bは、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、図示しないローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。また、上記搬送用従動ローラ19bは、搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置が幾分搬送方向下流側に位置するように配設されており、一方上記排出用従動ローラ20bは排出用駆動ローラ20aより軸芯位置が幾分搬送方向上流側に位置するように配設されている。このような配設態様をとることによって、用紙Pは搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において僅かに下に凸となる「逆ぞり」と呼ばれる湾曲状態が形成される。そして、用紙Pがこのような形状をとることによって、記録ヘッド13に対して対向する位置にある用紙Pはプラテン28上に押し付けられ、用紙Pの浮き上がりが防止されて安定した記録が実行されるようになっている。
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100に対して適用される本発明の被記録材の搬送案内装置1について図面に基づいて具体的に説明する。
図3は本発明の被記録材の搬送案内装置を搭載した支持フレームと給送用ローラとを示す斜視図、図4は本発明の被記録材の搬送案内装置を搭載した支持フレームと給送用ローラとを示す平面図である。図5は本発明の被記録材の搬送案内装置を搭載した支持フレームと給送用ローラとを示す正面図(a)と、被記録材が給送用ローラと搬送用ローラの双方によって挟持されている時に被記録材に作用する引張力ないし圧接力の主走査方向の分布を示すグラフ(b)である。また図6は搬送案内ローラをローラ支持部に取り付けた状態を示す斜視図である。
本発明の一実施例に係る被記録材の搬送案内装置1は、給送用ローラ14とホッパ16の挟圧送り作用によって給送された用紙Pを搬送用ローラ19まで案内するもので、給送用ローラ14と搬送用ローラ19間の用紙Pの搬送経路を実質的に形作る経路構造部材7と、該経路構造部材7の用紙Pの上面(被印刷面)と対向する側の案内面30より幾分突出した状態で該案内面30の最上流部位に設けられる搬送案内ローラ31とを備えている。搬送案内ローラ31は、経路構造部材7の用紙Pの裏面(被印刷面の裏面)と対向する側の案内面30には設けられていない。また、該搬送案内ローラ31は従動回転する構造のローラである。そして、本発明の特徴的構成として、搬送案内ローラ31の少なくとも1つは、給送用ローラ14の配設位置すなわち圧接作用位置Aを通る用紙搬送方向の延長線L上に配設されている(図4、図5)。
また、図4、図5に示したように、図示の実施例では、一例として搬送案内ローラ31は3個設けられており、中央に配設される1つのメインローラ32と、メインローラ32を挟んでその左右に対称に配設される2個のサブローラ33とを備えることによって構成されている。そして、このうちメインローラ32が上記給送用ローラ14の圧接作用位置Aを通る延長線L上に配設されている。尚、上記圧接作用位置Aは厳密には点ではなく、給送用ローラ14における軸方向の長さ分の幅Wを有しており、同様に延長線Lも厳密には線ではなく、上記幅Wを有して用紙搬送方向に延びる帯状のエリアを意味している。
図6に示したように、搬送案内ローラ31は、中央に俵型をしたローラ部34を有し、その左右に小径で短い2本の軸部35を一体に備えた一体成形による単一の部材によって構成されている。また、搬送案内ローラ31は、搬送用駆動ローラ19aの回転軸を保持する軸受部36(図3)を備えた支持フレーム4に対して一体に設けられているローラ支持部37に対して取り付けられている。そして、ローラ支持部37には、搬送案内ローラ31の軸部35の両端面に当接し搬送案内ローラ31の主走査方向Xの移動を規制する角溝状の度当て部38と、上記一方の軸部35の周胴部の一部を自由回転可能な状態で保持し、前後に対向して設けられる2つの係止爪39とが設けられている。
また、上記係止爪39は、搬送案内ローラ31における軸部35の周胴部を押し当てることによって拡開方向に弾性変形して軸部35の進入を許容し得る材質、構造の部材によって形成されている。そして一旦、搬送案内ローラ31が取り付けられた後は再び係止爪39は閉鎖方向に弾性変形して軸部35を保持し、搬送案内ローラ31のローラ支持部37からの脱落を防止すると共に、搬送案内ローラ31の自由な回転を可能にしている。
次に、このようにして構成される被記録材の搬送案内装置1の作用について説明する。ホッパ16が上昇し、給送用ローラ14との挟圧送り作用によって給送された用紙Pは、斜面度当て式の分離用斜面6によって後続の用紙Pと分離され、最上位の1枚の用紙Pのみが経路構造部材7内の搬送経路に導かれる。そして、搬送経路に導かれた用紙Pは、経路構造部材7の案内面30に当接し、案内されて下流に位置する搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとの間に送り込まれる。
用紙Pの先端部が搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって挟持されると、搬送用駆動ローラ19aの回転速度が給送用ローラ14の回転速度より速いことに関係して、用紙Pは引張力を受けて直線的にピンと張ろうとする。この時、本発明では上記構成の搬送案内ローラ31が設けられているから、当該用紙Pは搬送案内ローラ31に当接し、経路構造部材7の案内面30に強く押し当てられることはなく、該搬送案内ローラ31の従動回転によって円滑な搬送がそのまま維持される。
また、用紙Pが経路構造部材7に当接することなく搬送されるため、用紙Pの表面が経路構造部材7との摩擦抵抗によって傷付けられることもない。また、図5に示すように最も用紙Pの引張力ないし圧接力が大きくなる圧接作用位置Aの延長線L上にメインローラ32が配設されているため、用紙Pに作用する搬送抵抗が効果的に低減され、用紙Pの搬送が一層円滑になる。また、メインローラ32を挟んでその左右に対称に配設されているサブローラ33の存在によって、被記録材の形状が幅方向の全体にわたって一様となるので、スキューが防止されて円滑な被記録材の搬送が実現される等、用紙搬送トラブルの発生を未然に防止することが可能になる。
[他の実施例]
本願発明に係る被記録材の搬送案内装置1及び該被記録材の搬送案内装置1を備えた記録装置100等は、以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば、搬送案内ローラ31の数は前記実施例で示す3本に限らず、1本のメインローラ32と左右2本ずつ設けられる4本のサブローラ33とによる5本の搬送案内ローラ31等、更に多くの搬送案内ローラ31を使用する構成にすることも可能であるし、1本の長尺なメインローラ32のみによって搬送案内ローラ31を構成することも可能である。
また、搬送案内ローラ31を設ける用紙搬送方向の位置は、用紙Pが経路構造部材7に強く押し当てられる屈曲点Qが最も効果的であるが、所望の搬送抵抗の低減が図られる範囲で当該屈曲点Q近傍の他の位置に搬送案内ローラ31を設けることも可能であるし、圧接作用位置Aを通る延長線L上に複数の搬送案内ローラ31を配設することも可能である。
ケーシングを取り外した状態のインクジェットプリンタの外観を示す斜視図。 インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図。 搬送案内装置を搭載した支持フレームと給送用ローラとを示す斜視図。 同上、平面図。 同上、正面図(a)と、引張力の分布を示すグラフ(b)。 搬送案内ローラをローラ支持部に取り付けた状態を示す斜視図。
符号の説明
1 (被記録材の)搬送案内装置、2 自動給送装置、3 プリンタ本体、
4 支持フレーム、5 給送用トレイ、6 分離段差、7 経路構造部材、
9 インクチューブ、10 キャリッジ、13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、
15 可動エッジガイド、16 ホッパ、17 回転軸(給送用ローラの)、
19 搬送用ローラ、19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、
20 排出用ローラ、20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用従動ローラ、
26 記録ポジション、28 プラテン、30 案内面、31 搬送案内ローラ、
32 メインローラ、33 サブローラ、34 ローラ部、35 軸部、36 軸受部
37 ローラ支持部、38 度当て部、39 係止爪、
100 インクジェットプリンタ(記録装置)、P 用紙(被記録材)、
X 主走査方向、Y 副走査方向、PG プラテンギャップ、E 側縁(エッジ)、
A 圧接作用位置、L 延長線、W 幅、Q 屈曲点

Claims (4)

  1. 給送用ローラによって給送された被記録材を、搬送用駆動ローラ及び当該搬送用駆動ローラの軸方向に沿って複数配置された搬送用従動ローラを備えて構成された搬送用ローラまで案内する被記録材の搬送案内装置であって、
    前記給送用ローラと前記搬送用ローラ間の被記録材の搬送経路を形作る経路構造部材と、
    該経路構造部材の前記搬送経路を画定する案内面より前記搬送経路内に突出した状態で設けられる搬送案内ローラとを備え、
    前記搬送案内ローラは複数個設けられており、前記給送用ローラの配設位置を通って搬送経路に沿って延ばした仮想線上に配設される第一ローラと、前記第一ローラを挟んで左右に対称に配設される複数個の第二ローラとを備えて構成され、
    前記複数の搬送用従動ローラのうち少なくとも2つは、前記給送用ローラの軸方向と平行な方向において、前記給送用ローラの配設領域の中央領域を避け、前記給送用ローラの配設領域の左右領域と重なるように間隔を空けて設けられ、
    前記第一ローラは、前記2つの搬送用従動ローラの配設領域と重なるように設けられている、
    ことを特徴とする被記録材の搬送案内装置。
  2. 請求項1に記載の被記録材の搬送案内装置において、前記搬送案内ローラは、軸部とローラ部が一体に成形された単一の部材によって構成されており、前記軸部の両端面に当接し搬送案内ローラの主走査方向の移動を規制する度当て部と、前記軸部の周胴部の一部を自由回転可能な状態で保持すると共に拡開方向に弾性変形し得る係止爪を備えたローラ支持部に対して、押込み操作のみによって取り付けられるように構成されていることを特徴とする被記録材の搬送案内装置。
  3. 請求項2に記載の被記録材の搬送案内装置において、前記ローラ支持部は搬送用駆動ローラの回転軸を保持する軸受部を備えた支持フレームに対して一体に形成されていることを特徴とする被記録材の搬送案内装置。
  4. 被記録材を搬送経路に導く給送用ローラと、該給送用ローラによって給送された被記録材を搬送用駆動ローラと当該搬送用駆動ローラの軸方向に沿って複数配置された搬送用従動ローラとによって記録ポジションに導く搬送用ローラと、前記給送用ローラによって給送された被記録材を前記搬送用ローラまで案内する被記録材の搬送案内装置とを備える記録装置であって、
    前記被記録材の搬送案内装置は請求項1〜のいずれか1項に記載した被記録材の搬送案内装置であることを特徴とする記録装置。
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