JP3278888B2 - ページ捲り装置 - Google Patents

ページ捲り装置

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JP3278888B2
JP3278888B2 JP6264392A JP6264392A JP3278888B2 JP 3278888 B2 JP3278888 B2 JP 3278888B2 JP 6264392 A JP6264392 A JP 6264392A JP 6264392 A JP6264392 A JP 6264392A JP 3278888 B2 JP3278888 B2 JP 3278888B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金融機関等で使用され
る通帳印字装置のページ捲り装置に係り、特に捲りロー
ラに対向する所定範囲で搬送路の一部を形成するパネル
が捲りローラから退避することができるページ捲り装置
に関するものである。
【0002】近来、金融機関でのコンピュータバンキン
グシステムの一環として現金自動払出機(Cash Dispense
r:CD) 、自動預金払出兼用機(Automatic Teller Mach
ine:ATM) 等の自動取引装置として及び窓口でテラー
によって操作される記帳機が広く使用されている。
【0003】これらの装置では通帳印字機構にページ捲
り機構を有するものが多用されていて、顧客、或いはテ
ラーの操作を簡単にしているが、複数枚捲りが発生して
捲り戻しを必要とし、捲り戻し機構を要するばかりでな
く、処理時間が長く掛かるので、複数枚捲りの発生を防
止する方法が望まれている。
【0004】
【従来の技術】ページ捲り機構については、本出願人に
よる特願平03−293539号「ページ捲り機構」に
記載されているが、以下図7〜図10により説明する。全
図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0005】図7に示すように、記帳機は通帳5aが水平
方向に挿入される挿入口1を備えた装置本体2と、顧客
の口座番号及び取引内容等を操作入力するキーボード3
と、操作処理内容等が表示されるディスプレイ4とで構
成されている。装置本体2は図示省略したコンピュータ
センタに回線で接続されている。
【0006】また図8は通帳プリンタの内部側面図で、
図において、6aは搬送路、7はプリンタ部、8はページ
捲り部を示す。R1〜R3は送りローラで、パルスモータ
(以下モータという)M1 に連結されている。
【0007】従ってテラーが通帳5aを挿入口1から矢印
A方向に挿入すると、通帳5aはローラR1〜R3によって搬
送路6aを搬送されて読取センサSによってページ及び印
字可能行が確認されてプリンタ部7にセットされる。
【0008】そこでキーボード3を操作して金額等を入
力するとディスプレイ4に表示される。これを確認して
確認釦を押すとコンピュータセンタとの交信が行われ、
プリンタ部7によって通帳5aに取引データが印字され
る。
【0009】印字の途中でページの最終行まで印字され
ると、通帳5aはページ捲り部8へ送られてページ捲りが
行われ、再びプリンタ部7で印字が継続される。印字が
終了すると通帳5aは矢印B方向に搬送されて挿入口1へ
排出される。
【0010】次にページ捲りの詳細を図9及び図10によ
り説明する。図9(a) 及び(b) の側面図及び平面図に示
すように、ページ捲り部8は、搬送路6a上の通帳5aのほ
ぼ一方のページの長さの間隔をおいて、捲りローラ81a
及び押えローラ82aと、送りローラ83a及び押えローラ
84aが配置されている。
【0011】捲りローラ81aは実際には、通帳5aの膨ら
ませ及び撥ね上げを容易にするために、外周に歯形が形
成されているが図では省略している。押えローラ82a,84
a の間の下方にプレッシャ85aが設けられ、セパレータ
86が捲りローラ81aの軸90aに嵌合孔92を滑合させて取
り付けられている。
【0012】更にプレッシャ85aをレバー87を介して上
下移動させるプランジャーマグネット (以下PMとい
う)88 及びスプリング89が設けられている。また送りロ
ーラ83aの軸に一端が回動自在に取り付けられ、自重で
水平姿勢を保持された可動ガイド板60が搬送路6aの上側
の一部を構成している。可動ガイド板60の先端に設けら
れた遮蔽板61に遮蔽されることによって通帳5aの捲るペ
ージが膨らんだ最高位置を検出する捲り動作検出センサ
S1、及びページを撥ね上げたことを検出する撥ね上げ検
出センサS2が設けられている。
【0013】捲りローラ81a及び送りローラ83aはモー
タM2,M3 に接続されて正逆方向に夫々単独で回転制御さ
れる。また押えローラ82a,84a は図示省略したスプリン
グによって夫々捲りローラ81a及び送りローラ83aに押
圧され、且つ押えローラ82aはレバー95aを介してPM
93及びスプリング94に接続されてPM93の励磁/解除に
より、また押えローラ84aも図示省略したPMの励磁/
解除によりオープン/クローズする。
【0014】プレッシャ85aは、常態では搬送路6aの下
方に位置し、PM88の励磁によって上昇して通帳5aを下
から押し上げる。これにつれて可動ガイド板60が矢印C
方向に回動する。
【0015】セパレータ86は、例えば金属板で形成さ
れ、下半分は捲りローラ81aのほぼ下半分の外周より内
側になる半円形状に形成され、捲りローラ81aのほぼ上
半分から外側に出た円弧とストップピン91に係合する突
起により形成された斜面とによって左右にガイド面a,b
が設けられている。
【0016】セパレータ86はページが捲りローラ81aに
よって撥ね上げられた後、捲りローラ81aにページが接
触したまま捲りローラ81aが逆回転すると、ゴム等で形
成されている捲りローラ81aとの摩擦によってページが
捲りローラ81aの下に巻き込まれて折れが生じて捲り不
良となるので、これを防止するために捲られたページが
捲りローラ81aに接触しないようにそのページをガイド
面aで保持する。
【0017】なおセパレータ86のガイド面bは後述する
捲り戻しに使用され、また図示していないが、同様にペ
ージ戻しに使用される送りローラ、押えローラ、プレッ
シャ、レバー、PM及び各センサが捲りローラ81a,及び
押えローラ82aを軸とした対称位置に設けられている。
【0018】このような構成を有するので、次に図10の
動作工程図で作用を説明する。 まず、ページ捲りのために通帳5aが矢印A方向に図10
(a) に示すページ捲り部8aへ送られて、先端が図示省略
したセンサに検出されると、捲りローラ81a及び押えロ
ーラ82aと、送りローラ83a及び押えローラ84aが通帳
5aを挟持した状態で停止する。
【0019】次に図10(b) に示すように、送りローラ
82aは回転せずに、捲りローラ81aが矢印方向に回転す
ると共に、PM88の励磁でプレッシャ85aが通帳5aを押
し上げると、捲りローラ81aとページ面の摩擦によって
ページ捲り動作が開始され、更に捲りページが更に膨ら
む。これにつれて可動ガイド板60が押し上げられて回動
する。
【0020】その膨らみの最高位置を捲り動作検出セ
ンサS1が検出すると、図10(c) に示すように、PM88の
励磁が解除されてプレッシャ85aが降下し、PM93aの
励磁でレバー95aが矢印D方向に回動して押えローラ82
aがオープンして、捲るページだけが膨らんだ状態で残
り、次のページ以下は搬送路6aの下板面に落ちて平らな
姿勢に復帰する。
【0021】次に図10(d) に示すように、PM93の励
磁解除で押えローラ82aをクローズし、捲りローラ81a
を矢印方向に回転させると、膨らんでいたページが捲ら
れて遂に撥ね上げられる。これを撥ね上げ検出センサS2
が検出し、捲りローラ81aの回転が停止する。そして撥
ね上げられたページはセパレータ86のガイド面aに保持
される。
【0022】(ここで捲りローラ81aの回転が所定時間
続けられても、撥ね上げ検出センサS2による検出がない
時は、撥ね上げ不能と判断して、再び図10(a) の状態に
戻って捲り動作のリトライが行われる。) そこで図10(e) に示すように、捲りローラ81a及び送
りローラ83aの逆回転によって通帳5aを矢印B方向へ移
送し、撥ね上げられたページはセパレータ86に押されて
ページ捲りされる。ページ捲りが終わると可動ガイド板
60が元の位置に復帰する。
【0023】捲られたページは読取センサSによって
ページが確認され、もし2枚以上が捲られる複数枚捲り
があった場合には、捲りローラ81a,押えローラ82aの図
において右側で上記のページ捲りと逆方向の動作でペー
ジ戻しが行われる。
【0024】このようにして自動的にページ捲りされた
通帳5aに印字が継続される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法によれ
ば、ページ捲り機構において、捲りローラ81aの回転と
プレッシャ85aの上昇によって通帳5aを上方向へ湾曲形
状に押し上げた時に、最高位置を捲り動作検出センサS1
が検出して、捲りローラ81aの回転を一時停止させて、
プレッシャ85aを降下させると共に、押えローラ82aが
オープンして、最上位のページだけ残して下位のページ
は平坦に落とすようにしているが、下位のページにも膨
らみが残っている。
【0026】このためページ間の密着が強いと最上位の
ページと分離する筈の下位のページが落下せずに複数の
ページが膨らんだままになって、捲りローラの回転によ
って撥ね上げた時に、複数枚捲りが発生する。これはプ
レッシャ85aを降下させて、捲りローラ81aと搬送路6a
の下板の間隔が狭く、ページ間の摩擦及び搬送路6aの下
板と通帳5aの摩擦により下位ページの落下が阻害される
ためである。
【0027】複数枚捲りが発生した時には捲り戻し機構
によって捲り戻し動作を行う必要があり、捲り戻しのた
めの無駄な時間を費やすことになり、記帳処理時間が長
く掛かる。更に最悪の場合には撥ね上げが円滑に行われ
ず通帳5aを変形させることがあり、また捲り戻し機構の
分だけ部品点数が多くなると共に、スペースを取って装
置が大型になるという問題点がある。
【0028】 本発明は、捲り動作が円滑に行われ、複
数枚捲りを防止して捲り戻し動作を不要とすることがで
きるページ捲り装置を提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図である。図において、5は通帳、6 は搬送路、83及び
84は搬送路6の上下に対向する送りローラ及び第1の押
えローラ、81及び82は搬送路6に送りローラ83及び第1
の押えローラ84に対して通帳5の長さのほぼ半分の間隔
をおいて上下に対向して配置された捲りローラ及び第2
の押えローラ、85は間隔のほぼ中心位置の搬送路6の下
方に設けられ、搬送路6を搬送されて中綴付近を送りロ
ーラ83及び第1の押えローラ84で挟持され、先端付近を
捲りローラ81及び第2の押えローラ82に挟持された通帳
5を上方向へ所定高さまで湾曲形状に押し上げる押上げ
手段、9は捲りローラ81に対向する所定範囲で搬送路6
から分離し、且つ搬送路6の一部を形成するパネル、95
は第2の押えローラ82及びパネル9を連動して搬送路6
から退避させる退避手段である。
【0030】従って搬送路6を搬送された通帳5を送り
ローラ83及び第1の押えローラ84によって中綴付近を挟
持し、捲りローラ81及び第2の押えローラ82によって先
端付近を挟持した時に停止させて、押上げ手段85によっ
て通帳5を所定高さまで押し上げた後、押上げ手段85を
降下させる時に、退避手段95により第2の押えローラ82
及びパネル9を搬送路6から退避させてから、捲りロー
ラ81を通帳5を捲る方向へ回転させてページを捲りロー
ラ81の上方へ撥ね上げて、捲りローラ81及び送りローラ
83の回転により通帳5を撥ね上げたページが捲られる方
向へ移送させるように制御する構成である。
【0031】
【作用】ページ捲りする通帳5の中綴付近を送りローラ
83及び第1の押えローラ84で挟持し、先端付近を捲りロ
ーラ81及び第2の押えローラ82で挟持して、押上げ手段
85によって通帳5を所定高さまで押し上げてから、押上
げ手段85を降下させる時に、退避手段95により第2の押
えローラ82及びパネル9を連動して搬送路6から退避さ
せると、捲りローラ81とパネル9の距離が大きくなり、
捲りローラ81の下方に空間ができ、通帳5の下位ページ
は自由な状態になる。
【0032】よって押し上げられた通帳5の最上位のペ
ージは捲りローラ81aとの摩擦によって膨らんだままで
保持され、最上位のページと分離した下位のページは自
重で退避したパネル9上に落ちる。
【0033】そこで捲りローラ81の通帳5を捲る方向へ
の回転で最上位のページを捲りローラ81の上方へ撥ね上
げ、捲りローラ81及び送りローラ83の回転で通帳5を撥
ね上げたページが捲られる方向へ移送するように制御す
る。
【0034】このようにして、最上位のページと下位の
ページの分離が容易になり、複数枚が一緒に捲られるこ
とが防止でき、捲り戻しの必要がなくなり、捲り戻しに
要する無駄な時間がなくなり、記帳処理時間が短縮され
る。
【0035】また撥ね上げが円滑に行われて通帳5aの変
形が防止でき、更に捲り戻し機構のための部品点数が減
少して、スペースが節約され装置の小型化に寄与するこ
とができる。
【0036】
【実施例】以下、従来例で説明した捲り機構に本発明を
適用した一実施例 (請求項1に対応する)を図2〜図5
を参照して説明する。全図を通じて同一符号は同一対象
物を示す。
【0037】図2の押えローラ82a,84a は、図1の第2
の押えローラ82及び第1の押えローラ84に対応し、図2
のプレッシャ85a及びレバー95bは、図1の押上げ手段
85及び退避手段95に夫々対応している。
【0038】図2の側面図に示すように、捲りローラ81
aに対向する所定範囲に、搬送路6aの下板60から分離
し、且つ下板60の一部を構成するパネル9aが設けられ、
パネル9aは押えローラ82aと共にレバー95bの先端に取
り付けられ、レバー95bの他端はPM93a及びスプリン
グ94aに連結されている。
【0039】従ってPM93aの励磁によりレバー95bが
矢印D方向に回動して、押えローラ82a及びパネル9aが
捲りローラ81aから離れる方向に退避する。また図3の
制御ブロック図において、10は捲り制御部、11はセンサ
アンプ、12はモータドライバ、13はマグネットドライバ
を示す。
【0040】捲り制御部10は、CPU及び制御プログラ
ムで構成され、各部を制御してページ捲りのシーケンス
制御を遂行する。即ち、通帳5aをページ捲り部8aに送り
込む時は、モータドライバ11に指令してモータM2,M3 を
駆動させて捲りローラ81a及び送りローラ83aの回転で
通帳5aを矢印A方向に搬送して所定位置に停止させる。
【0041】ページ捲り時には、モータM2を駆動させて
捲りローラ81aを通帳5aを捲る方向に回転すると共に、
マグネットドライバ13に指令してPM88を励磁してプレ
ッシャ85aを捲り動作検出センサS1が検出するまで上昇
させる。
【0042】次にPM88の励磁を解除してプレッシャ85
aを降下し、マグネットドライバ13に指令してPM93a
の励磁で押えローラ82a及びパネル9aを退避させ、更に
PM93aの励磁解除で押えローラ82a及びパネル9aを元
の位置に戻す。
【0043】更に捲りローラ81aを捲る方向に回転さ
せ、撥ね上げ検出センサS2の検出信号で捲りローラ81a
の回転を停止させる。そこで捲りローラ81a及び送りロ
ーラ83aを逆回転させて通帳5aを矢印B方向に移送し、
読取センサSによってページを確認する。
【0044】このような構成を有するので、図4及び図
5のフローチャート及び説明図により作用を説明する。 まず、通帳5aが矢印A方向にページ捲り部8aへ送られ
て、先端が図示省略したセンサに検出されると、捲りロ
ーラ81a及び押えローラ82aと、送りローラ83a及び押
えローラ84aが通帳5aを挟持した状態で停止する。
【0045】次に送りローラ82aは回転せずに、捲り
ローラ81aが矢印方向に回転しながらPM88の励磁でプ
レッシャ85aが通帳5aを押し上げると、捲りローラ81a
とページ面の摩擦によってページ捲り動作が開始され、
通帳5aが膨らんで可動ガイド板60が押し上げられて矢印
C方向に回動する。
【0046】その膨らみの所定高さを捲り動作検出セ
ンサS1が検出すると、図5に示すように、PM88の励磁
が解除されてプレッシャ85aが降下し、同時にPM93a
の励磁でレバー95bが矢印D方向に回動して、押えロー
ラ82a及びパネル9aが退避する。
【0047】すると捲りローラ81aの下方に空間が生じ
て、最上位の捲るページだけが捲りローラ81aとの摩擦
により保持されて膨らんだ状態で残り、次のページ以下
は最上位のページから分離して退避したパネル9a上に落
ちる。
【0048】次にPM93aの励磁解除で押えローラ82
a及びパネル9aが元の位置に復帰する。 そこで捲りローラ81aを矢印方向に回転させると、膨
らんでいたページが捲られて遂に撥ね上げられる。従っ
て複数枚のページが撥ね上げられることがない。これを
撥ね上げ検出センサS2が検出し、捲りローラ81aの回転
が停止する。そして撥ね上げられたページはセパレータ
86のガイド面aに保持される。
【0049】そして捲りローラ81a及び送りローラ83
aの逆回転によって通帳5aを矢印B方向へ移送し、撥ね
上げられたページはセパレータ86に押されてページ捲り
される。ページ捲りが終わると可動ガイド板60が元の位
置に復帰する。
【0050】捲られたページは読取センサSによって
ページが確認されてページ捲り動作が終了する。また図
6に異なる実施例(請求項2に対応する)を示す。図6
が図2で説明した実施例と異なるのは、パネル9aを搬送
路6aの下板60から分離する方法に代えて、捲りローラ81
aに対向する下板60の所定範囲を捲りローラ81aから離
れるように逃げて船底形に形成したことである。
【0051】即ち、図6に示すように、搬送ローラ6aの
下板60の一部が下方向に退避するように退避パネル部9b
が形成されている。その他の機構は従来例と同様であ
る。このような構成を有するので、従来例の図10で説明
したページ捲り動作の(c)において、PM88の励磁が解
除されてプレッシャ85aが降下した時に、図示のよう
に、PM93の励磁でレバー95aが矢印D方向に回動して
押えローラ82aが退避すると、捲りローラ81aの下に空
間が生じて、最上位の捲るページだけが捲りローラ81a
との摩擦により保持されて膨らんだ状態で残り、次のペ
ージ以下は最上位のページから分離して退避した退避パ
ネル部9b上に落ちる。
【0052】以後は上記実施例と同様にページ捲りされ
る。このようにして、プレッシャ85aを降下させた時
に、捲りローラ81aの下方に空間を形成することによ
り、最上位のページだけは捲りローラ81aとの摩擦によ
って膨らんだ状態で保持され、下位のページは最上位の
ページから分離してパネル9a或いは退避パネル部9b上に
落ちるので、複数枚捲りを防止することができ、捲り直
し動作を不要とし、ページ捲り処理時間が短縮される。
また捲り戻し機構を備える必要がなくなるので、部品点
数を減らすことができてコストが改善され、またスペー
スが節約されて装置の小型化に寄与することができる。
【0053】上記実施例では、レバー95bの回動により
パネル9a及び押えローラ82aが捲りローラ81aからほぼ
垂直方向に離れる場合を説明したが、他の方向に離れる
方法としても良く、例えば搬送路6aに対して平行に移動
して、搬送路6aの下に入り込んで、捲りローラ81aの下
方に空間を生じるようにしても良い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1では、ページ捲り動作において押上げ手段によっ
て通帳を押し上げて、通帳を上方へ湾曲形状に膨らませ
てから、押上げ手段を降下させた時に、捲りローラに対
向する搬送路の所定範囲が分離し、且つ搬送路の一部を
形成するパネルを第2の押えローラと共に捲りローラか
ら離れる方向へ退避させることにより、最上位のページ
と下位のページの分離を容易にすることができ、複数枚
捲りを防止することができるので、捲り直し動作の必要
がなく、従って捲り直し機構が不要となり部品点数を削
減することができてコストが改善され、またスペースが
節約できて装置の小型化に寄与することができる。
【0055】請求項2では、捲りローラに対向する搬送
路の所定範囲を捲りローラから離れる方向に形成したパ
ネルを備えて、ページ捲り動作において押上げ手段によ
って通帳を押し上げて、通帳を上方へ湾曲形状に膨らま
せてから、押上げ手段を降下させた時に、第2の押えロ
ーラを捲りローラから離れる方向へ退避させることによ
り、最上位のページと下位のページの分離を容易にする
ことができ、複数枚捲りを防止することができるので、
捲り直し動作の必要がなく、従って捲り直し機構が不要
となり部品点数を削減することができてコストが改善さ
れ、またスペースが節約できて装置の小型化に寄与する
ことができる。という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理構成図
【図2】 本発明の実施例を示す側面図
【図3】 実施例の制御ブロック図
【図4】 実施例の説明図
【図5】 実施例のフローチャート
【図6】 異なる実施例を示す側面図
【図7】 本発明が適用される記帳機を例示する斜視図
【図8】 通帳プリンタの概要を示す内部側面図
【図9】 従来例のページ捲り機構を示す構成図
【図10】 従来例の動作工程図
【符号の説明】
5,5a は通帳、 6,6a は搬送路、 8,8
a,8bはページ捲り部、9,9a はパネル、 9bは退
避パネル部、81,81aは捲りローラ、 82は第2の押え
ローラ、 82a,84a は押えローラ、83,83aは送りロー
ラ、 84は第1の押えローラ、 85は押上げ手段、85
aはプレッシャ、 95は退避手段、 95a,
95b はレバー、88,93,93aはPM、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚が中綴されて形成された通帳を搬
    送する搬送路と、該搬送路の上下に対向する送りローラ
    及び第1の押えローラと、該搬送路に該送りローラ及び
    第1の押えローラに対して該通帳を開いた状態での長
    辺の長さの半分以下の間隔をおいて上下に対向して配置
    された捲りローラ及び第2の押えローラと、該間隔のほ
    ぼ中心位置の該搬送路の下方に設けられ、該搬送路を搬
    送されて該中綴付近を該送りローラ及び該第1の押えロ
    ーラで挟持され、先端付近を該捲りローラ及び該第2の
    押えローラに挟持された通帳を上方向へ所定高さまで
    湾曲形状に押し上げる押上げ手段と、該捲りローラに対
    向する所定範囲で該搬送路から分離し、且つ該搬送路
    の一部を形成するパネルと、該第2の押えローラ及び該
    パネルを連動して該搬送路から退避させる退避手段とを
    備え、搬送路を搬送された通帳を送りローラ及び
    第1の押えローラによって中綴付近を挟持し、捲り
    ローラ及び第2の押えローラによって先端付近を挟持
    した時に停止させて、該押上げ手段によって通帳を所
    定高さまで押し上げた後、該押上げ手段を降下させる時
    に、該退避手段により該第2の押えローラ及び該パネル
    を該搬送路から退避させてから、該捲りローラを通帳
    を捲る方向へ回転させて最上位のページを該捲りローラ
    の上方へ撥ね上げて、該捲りローラ及び該送りローラの
    回転により該通帳を該撥ね上げたページが捲られる方向
    へ移送させることを特徴とするページ捲り装置
  2. 【請求項2】 前記パネルは前記捲りローラに対向する
    所定範囲を前記搬送路から所定距離だけ離れるように形
    成され、両端が該搬送路の下板に接続され、前記退避手
    段は前記第2の押えローラだけを該搬送路から退避させ
    ることを特徴とする請求項1記載のページ捲り装置
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