JP2003296664A - カード処理装置 - Google Patents

カード処理装置

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JP2003296664A
JP2003296664A JP2002104090A JP2002104090A JP2003296664A JP 2003296664 A JP2003296664 A JP 2003296664A JP 2002104090 A JP2002104090 A JP 2002104090A JP 2002104090 A JP2002104090 A JP 2002104090A JP 2003296664 A JP2003296664 A JP 2003296664A
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card
roller
pressing roller
transport
pressing
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JP2002104090A
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Hisashi Masuda
寿 増田
Yasuhiko Haneki
泰彦 羽木
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Star Micronics Co Ltd
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Star Micronics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドの情報処理の期間に発生する速度
変動を抑制し、かつ薄いカードの搬送も可能なカード処
理装置を提供する。 【解決手段】 カードが通過する搬送路5と、第1搬送
ローラ10と第1押圧ローラ24とから構成される第1
搬送ローラ対26と、第2搬送ローラ11と第1押圧ロ
ーラ25とから構成される第2搬送ローラ対27とを有
するカード処理装置において、2つの押圧ローラ24,
25は共に押圧ローラ保持部材20に支持されて押圧ロ
ーラ保持部材20に加えられた付勢力により各搬送ロー
ラ10,11に付勢される。押圧ローラ保持部材20の
一端にはカードCの厚みよりも狭い所定の間隔を空けて
規制部材29が配置されて、規制部材29は押圧ローラ
保持部材20の搬送路5から離間する方向への移動を微
少量に規制する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、カードの磁気情報
を処理する磁気カードリーダや磁気カードライター等の
カード処理装置に関する。 【0002】 【従来の技術】磁気カードリーダや磁気カードライター
等のカード処理装置は、磁気カードをカード挿入口から
取り込んで情報処理した後、取込方向と逆方向に搬送し
てカード挿入口から排出する構成が一般的である。ま
た、磁気情報の読み取りと書き込みの両方を行うカード
処理装置では、取り込み時に読み取り、逆送り時に書き
込みをそれぞれ行ってから排出するものもある。カード
を往復搬送させるカード搬送手段としては、カードを挟
み込んで摩擦により搬送する搬送ローラと従動ローラと
からなるローラ対が一般的に用いられている。これらの
ローラ対はカードの搬送方向に沿って複数配置される。
通常、カード挿入口付近には、挿入されたカードの取り
込みおよび排出を行う取込/排出用のローラ対が配置さ
れ、その取り込み方向にカードの長さより短い距離だけ
離間して、磁気ヘッドによる情報処理の期間にカードを
搬送するための搬送用ローラ対が配置される。 【0003】ところで、この様なカード処理装置では、
磁気ヘッドによる読み取り或いは書き込み等の情報処理
が行われている期間にカード搬送速度にばらつきが生じ
ると、磁気ヘッドが誤って情報を読みとったり、或いは
誤った情報が書き込まれる恐れがある。このため情報処
理が行われている期間はカードが他のローラ対へ噛み込
んだり他のローラ対から外れない様に一組の搬送ローラ
対のみで搬送する事で、ローラ対間の搬送速度差や負荷
変動の影響をカードの搬送に与えない様な工夫がなされ
ている。 【0004】この種の工夫がなされたカード処理装置を
開示した特公昭54−21723の構成を図6に示す。
このカード処理装置では、端部に設けられた回動中心1
00を中心にして搬送路101に接離する方向に回動可
能な押圧ローラ保持部材102を設け、この押圧ローラ
保持部材102に2つの押圧ローラ103,104を配
列している。また、この押圧ローラ保持部材102を付
勢手段105の作用により搬送路101方向に付勢し
て、搬送路101に突出して設けられた搬送ローラ10
6,107に押圧ローラ103,104を押し付けてい
る。そして、押圧ローラ103と搬送ローラ106とか
ら構成されるローラ対108と、押圧ローラ104と搬
送ローラ107とから構成されるローラ対109とで順
にカードを挟持して搬送する。 【0005】この構成によれば、回動中心100に近い
方に配置されたローラ対109にカードが噛み込むと押
圧ローラ104が押圧ローラ保持部材102を押し下げ
て回動中心100を中心にして回動させるので、遠い方
に配置された押圧ローラ103はカードから離間する。
従って、回動中心100に近い方に配置されたローラ対
109にカードが噛み込んでいる期間は他方のローラ対
108の押圧ローラ103はカードと接触することが無
いので、その期間に磁気ヘッドによる情報処理を行え
ば、情報処理の期間の速度変動を抑制するといった目的
は達成できる。 【発明が解決しようとする課題】 【0006】ところで、一般的にはカード処理装置に使
用されるカードはJIS規格X6301に規定された物
理的特性を有するものが使用される。この規格において
カードの厚みは0.76±0.08mmに規定されてい
る。ところが、近年ではテレホンカードの様な紙や薄い
フィルムで構成されたJIS規格外のカードも多く使用
されている。これらのカードはJIS規格に規定された
厚みよりも薄い0.2mm程度の厚みしか有していな
い。 【0007】一方、カード処理装置に使用される部品の
寸法精度や装置への取付精度にはばらつきが存在する。
このばらつきによって上記の従来の構成のカード処理装
置では、一方のローラ対では薄いカードを挟持出来ない
ことが考えられる。例えば、回動中心100の位置が搬
送ローラ106,107側にずれている場合、搬送ロー
ラ107の位置が押圧ローラ104側にずれている場
合、押圧ローラ104の径が押圧ローラ103の径より
大きい場合、搬送ローラ107の径が搬送ローラ106
の径より大きい場合、或いはこれらの複合等々、様々な
ばらつき要因により回動中心100とローラ対109の
2点によって押圧ローラ保持部材102の回動位置が固
定されてしまい、ローラ対109の間にカードが挟持さ
れていないにも関わらず搬送ローラ106と押圧ローラ
103との間に隙間が生じることがあった。また、これ
らが逆側にばらつけば、搬送ローラ107と押圧ローラ
104との間に隙間が生じることもあった。 【0008】この様な従来のカード処理装置を用いた場
合、装置に挿入されたカードがこの隙間以上の厚みを有
している場合は問題なく搬送出来るものの、隙間以下の
薄いカードが挿入された場合はローラ対はカードを挟持
出来ずに空回りして搬送不良が発生する。この為、JI
S規格に規定されたカードを想定した従来のカード処理
装置に誤って薄いカードが挿入された場合、搬送不良が
発生してしまい、その度に装置を開放してカードを取り
除く作業が必要になるといった問題があった。 【0009】本発明はこの様な点に鑑み改良したもので
あり、その目的とするところは、磁気ヘッドの情報処理
の期間に発生する速度変動を抑制しつつ、薄いカードも
搬送することが可能なカード処理装置を提供することに
ある。 【課題を解決するための手段】 【0010】本発明のカード処理装置は、カードの情報
を処理する磁気ヘッドと、カードが通過する搬送路と、
前記搬送路に突出して設けられてカードを搬送する第1
の搬送ローラと、前記搬送路に突出して設けられて前記
第1の搬送ローラによって搬送されたカードを受けて下
流側に搬送する第2の搬送ローラと、前記搬送路を挟ん
で前記第1及び第2の搬送ローラの反対側に設けられて
前記搬送路に接離する方向に回動および移動が可能な押
圧ローラ保持部材と、前記押圧ローラ保持部材の前記第
1の搬送ローラに対向する位置に保持された第1の押圧
ローラと、前記押圧ローラ保持部材の前記第2の搬送ロ
ーラに対向する位置に保持された第2の押圧ローラと、
前記押圧ローラ保持部材を付勢する付勢部材と、前記第
2の押圧ローラより下流側の領域で前記押圧ローラ保持
部材から所定の間隔をおいて配置された規制部材とを備
え、前記押圧ローラ保持部材は、前記付勢部材によって
前記第1の押圧ローラと前記第2の押圧ローラとに挟ま
れる領域で前記搬送路方向に付勢されるとともに、前記
第2の搬送ローラと前記第2の押圧ローラとの間に前記
所定の間隔以上の厚みを有するカードが挟持されたとき
に前記規制部材と接触して回動することを特徴とする。 【0011】本発明に従えば、簡単で安価な構成で、想
定した厚みを有するカードを第2の搬送ローラが搬送し
ている期間は第1の押圧ローラをカードから離間させる
ことが出来るだけでなく、厚みの薄いカードが装置に挿
入された場合であっても各ローラはカードを挟持して搬
送することが可能になる。 【発明の実施の形態】 【0012】以下、図面を参照して本発明の一実施形態
を説明する。図1は本発明の一実施例を示すカード処理
装置の主要部を表す正面図である。カード処理装置は、
ベースフレーム1とカバー2によって構成されている。
このベースフレーム1の長手方向一端部にはヒンジ3が
設けられている。カバー2は、ヒンジ3を中心としてベ
ースフレーム1に対して回動可能に結合されている。図
1は、カバー2がベースフレーム1を覆って閉じた状態
を示し、カバー2は図示しないロック部材の作用により
この位置でベースフレーム1に係合される。 【0013】カード処理装置の一端部には、カードCを
挿入するための挿入口4が形成されている。挿入口4か
ら挿入されたカードCは、当該カード処理装置内に取り
込まれ、ベースフレーム1とカバー2との間に形成され
る搬送路5を下流側の折り返し位置まで搬送される。搬
送路5にはカードC幅方向に図示しない側壁が立設され
ている。カードCは、搬送路5において側壁によって幅
方向を規制されて搬送される。 【0014】カード処理装置に挿入されたカードCは、
挿入口4から折り返し位置まで搬送される間に磁気ヘッ
ド6により磁気情報が読み取られた後、逆送りによって
上流側に搬送されて挿入口4から排出される。挿入途中
のカードCを図1に実線で示し、折り返し位置にあるカ
ードCを二点鎖線で示す。 【0015】カバー2には、挿入口4側から順に第1搬
送ローラ10及び第2搬送ローラ11と第3搬送ローラ
12とがカードCの長さより短い所定の間隔をおいて配
列されている。各搬送ローラ10,11,12は、適度
な摩擦を生じさせるゴム製であって、搬送路5に直交し
てカバー2に回転自在に支持された第1駆動軸13,第
2駆動軸14,第3駆動軸15にそれぞれ一体化されて
いる。また、磁気ヘッド6は第2搬送ローラ11の軸線
上に配置されてカバー2に固定されている。 【0016】ベースフレーム1には、搬送路5に接離す
る方向(図1において上下方向)に移動および回動可能
に押圧ローラ保持部材20が取り付けられている。この
押圧ローラ保持部材20の下流側端部には、比較的厚み
が薄い当接部20bが形成されている。当接部20bの
下側面は、円弧状に形成されている。また、押圧ローラ
保持部材20には第1押圧ローラ軸21と第2押圧ロー
ラ軸22が支持されている。第1押圧ローラ軸21には
第1押圧ローラ24が、第2押圧ローラ軸22には第2
押圧ローラ25がそれぞれ回動可能に軸支されている。
第1押圧ローラ24及び第2押圧ローラ25もゴム製で
ある。カバー2を閉じてベースフレーム1上に対向させ
ると、第1押圧ローラ24は第1搬送ローラ10に、第
2押圧ローラ25は第2搬送ローラ11にそれぞれ対向
する。第1搬送ローラ10と第1押圧ローラ24、第2
搬送ローラ11と第2押圧ローラ25の各組み合わせを
それぞれ第1搬送ローラ対26、第2搬送ローラ対27
と称する。 【0017】第1押圧ローラ軸21と第2押圧ローラ軸
22の内側にはバネ受け部20aが押圧ローラ保持部材
20から紙面に直交する方向に突出して設けられてい
る。ベースフレーム1に取り付けられたねじりコイルバ
ネ28は、その端部でバネ受け部20aを搬送路5方向
に付勢する。そして、ねじりコイルバネ28の付勢力
は、押圧ローラ保持部材20を介して押圧ローラ24,
25が搬送ローラ10,11を付勢する付勢力として作
用する。コイルバネ28が押圧ローラ保持部材20を付
勢する位置は、2つの押圧ローラ軸21,22の軸心か
らカードC搬送方向に対して垂直に引いた垂線に挟まれ
る領域であればどこでも良い。 【0018】押圧ローラ保持部材20の当接部20b下
側には、当接部20b下側の円弧状に形成された面の頂
点(最も下側に突出した部分)から間隔Lをおいて規制
部材29がベースフレーム1に設けられている。この間
隔Lは、第1搬送ローラ対26及び第2搬送ローラ対2
7にカードCが挟持されていない状態において、カード
Cの厚みより短い長さに設定されている。本実施例で
は、使用されるカードCの厚みとしてJIS規格X63
01に規定された0.76±0.08mmを想定してい
るので、間隔Lは、0〜0.68mmの間であれば良い
が、部品精度や取付精度を考慮して0.3mmとしてい
る。押圧ローラ保持部材20の図1における反時計回り
の回動および下方向への平行移動は、規制部材29によ
って微少量に規制される。(このことは後ほど詳述す
る。)規制部材29は、第2押圧ローラ軸22の軸心か
らカードC搬送方向に対して垂直に引いた垂線よりカー
ドC搬送方向下流側の領域で、押圧ローラ保持部材20
から間隔Lの距離離れた位置であればどこに配置しても
良い。 【0019】ベースフレーム1の下流側端部には、第2
押圧ローラ25の軸心からカードCの搬送方向長さより
ほんの少しだけ短い距離だけ離れた位置に軸心を有する
第3押圧ローラ軸40が設けられている。本実施例で
は、カードCの搬送方向長さ85.6mmに対して第2
押圧ローラ25の軸心と押圧ローラ軸40の軸心との距
離を83.2mmに設定している。第3押圧ローラ軸4
0には第3押圧ローラ41が回動可能に軸支されてい
る。第3押圧ローラ41もゴム製であって、カバー2を
閉じてベースフレーム1上に対向させると、第3押圧ロ
ーラ41は第3搬送ローラ12に対向する。第3搬送ロ
ーラ12と第3押圧ローラ41の組み合わせを第3搬送
ローラ対42と称する。図1において第3押圧ローラ軸
40の下側にはバネ43がベースフレーム1に取り付け
られており、第3押圧ローラ軸を第3搬送ローラ12方
向に常に付勢している。このバネ43の付勢力によって
第3押圧ローラ41は搬送ローラ12に付勢されてい
る。 【0020】図2は、カバー2側からカバー2の上部を
透過してカード処理装置を見た平面図を示している。各
駆動軸13,14,15は図示しない軸受けを介してカ
バー2に回転自在に支持されている。そして、第1駆動
軸13の端部には第1駆動歯車50が、第2駆動軸14
の端部には第2駆動歯車51が固定されており、第3駆
動軸15の端部には従動プーリ52が固定されている。
第2駆動軸14には駆動プーリ53が固定されており、
従動プーリ52と駆動プーリ53の間にはタイミングベ
ルト54が掛け渡されている。また、第2駆動軸14と
第3駆動軸15の間には駆動モータ55がカバー2に固
設されていて、駆動モータ55の軸にはピニオン56が
圧入されている。さらに、カバー2には伝達軸57,5
8,59が固設されており、伝達軸57,58,59に
はそれぞれ伝達歯車60、61,62が回転可能に軸支
されている。駆動モータ55の回転は、これらの伝達歯
車60,61,62やタイミングベルト54を介して減
速して各駆動軸13,14,15に伝達されて、各駆動
軸13,14,15は駆動モータ55の回転と同時に駆
動モータ55とは逆方向に回転する。また、駆動モータ
55の軸には放射状に複数のスリットが設けられたスリ
ット板63も圧入されている。そして、スリット板63
に対向する位置にはスリットセンサ91(図4)が設け
られている。このスリットセンサ91は、スリット板6
3のスリットを検出することで駆動モータ55の回転を
検出する。 【0021】カードCは、4つのセンサによってカード
処理装置内の位置が検出される。これらのセンサは、図
2に示すカバー2に設けられた4つの受光素子70a,
71a,72a,73aと、図3に示すベースフレーム
1に設けられた4つの発光素子70b,71b,72
b,73bにより構成される。各センサは、70aと7
0b,71aと71b,72aと72b,73aと73
bとをそれぞれ一組とする光学センサである。そして、
カバー2が閉じた状態で搬送路5を挟んで互いに対向
し、発光素子からの光を受光素子が受けている場合はO
FF信号を発信し、その光がカードCによって遮断され
るとON信号を発信する。 【0022】70aと70bとで構成されるセンサは、
第1搬送ローラ対26の上流側に配置されて、カードC
の挿入或いは使用者のカードC抜き取りを検出する抜取
センサ70である。71aと71bとで構成されるセン
サは、第1搬送ローラ対26の下流側に近接して配置さ
れて、搬送異常を検知するためにカードCの有無を検出
する挿入口側センサ71である。72aと72bとで構
成されるセンサは、第2搬送ローラ対27の下流側に近
接して配置されて、モータの停止タイミングを取得する
ための停止センサ72である。73aと73bとで構成
されるセンサは、第3搬送ローラ対42の上流側に近接
して配置されて、搬送異常を検知するためにカードCの
有無を検出する折返し側センサ73である。カード処理
装置は、これらのセンサからの信号と磁気ヘッド6から
の信号とスリットセンサ91からの信号に従ってカード
Cの搬送や情報の処理を実行する。 【0023】図3は、ベースフレーム1側からカード処
理装置を見た下面図を示している。ベースフレーム1に
は、カバー2を閉じた状態で磁気ヘッド6と対向する位
置にヘッド押圧ローラ80が回転自在に配置されてい
る。ヘッド押圧ローラ80は、ヘッドバネ81の付勢力
によって常に磁気ヘッド6方向に付勢されている。カー
ドCは、ヘッド押圧ローラ80の付勢力により磁気ヘッ
ド6に付勢された状態で搬送される。 【0024】ベースフレーム1に備えられた押圧ローラ
保持部材20は、支持している第2押圧ローラ軸22が
ベースフレーム1に設けられた溝1aに入り込むことに
よってカードC搬送方向への移動が規制されるととも
に、ベースフレーム1から図3において紙面表側に突出
した4つの突部1bによってカードC幅方向への移動も
規制されている。押圧ローラ保持部材20は、図3にお
いて紙面表裏方向への移動は可能であり、第2押圧ロー
ラ軸22の軸心を中心にして回動することも可能であ
る。そして、ねじりコイルバネ28によって搬送路5方
向(図3において紙面裏側)に常に付勢されている。 【0025】図4は、カード処理装置に搭載された制御
系の構成を示している。磁気ヘッド6で読みとった情報
や、各センサ70〜73,91のON/OFF信号は制
御部90に入力される。制御部90は各センサ70〜7
3の検知信号に基づいて駆動モータ55の作動を制御
し、スリットセンサ91の検知信号に従って駆動モータ
55への供給電力を制御する。 【0026】以下、図5を用いて本実施例のカード処理
装置がカードCを搬送する際の押圧ローラ保持部材20
及び搬送ローラ対26,27の動作および作用を説明す
る。図5は、図1から搬送ローラ対の付勢動作に関連す
る構成部品を抜き出した正面図である。図5(a)は、
カードCがカード処理装置に挿入されていない状態であ
る。この状態では、搬送ローラ対26,27は共にカー
ドCを挟持していないので、押圧ローラ保持部材20の
当接部20bと規制部材29との間にはカードCの厚み
(0.78mm)よりも狭い間隔L(0.3mm)だけ
隙間が存在する。押圧ローラ保持部材20は、ねじりコ
イルバネ28によって搬送路5方向(図5において上方
向)に付勢されて、第1押圧ローラ24と第2押圧ロー
ラ25とが第1搬送ローラ10と第2搬送ローラ11と
に接触することで図5における上下方向の位置および姿
勢が固定される。従って、ねじりコイルバネ28の付勢
力は、第1押圧ローラ24と第2押圧ローラ25とに分
割されて搬送ローラ方向への付勢力として作用する。 【0027】使用者がカードCを装置に差し込んでカー
ドCの下流側端縁が抜取センサ70に検出されると、制
御部90は駆動モータ55を駆動して各搬送ローラ1
0,11,12を図5において時計回りに回転させる。
カードCが第1搬送ローラ対26の接点まで差し込まれ
ると、第1搬送ローラ対26は、カードCを下流側に引
き込んで、第1搬送ローラ対26がカードCを挟持した
状態になる。 【0028】図5(b)は、第1搬送ローラ対26がカ
ードCを挟持した状態を示す正面図である。第1搬送ロ
ーラ対26がカードCを挟持すると、カードCの厚みに
より第1押圧ローラ24が押圧ローラ保持部材20を図
5において下方に押し下げる。すると、押圧ローラ保持
部材20は第2押圧ローラ軸22の軸心を中心にして時
計回りに回動する。回動によって間隔Lは大きくなり間
隔L’(L’>L)になる。この状態においては、押圧
ローラ保持部材20は、ねじりコイルバネ28によって
搬送路5方向に付勢されて第2押圧ローラ25と第2搬
送ローラ11、および第1押圧ローラ24とカードCと
が接触することで付勢方向の位置および姿勢が固定され
る。従って、ねじりコイルバネ28の付勢力は、第1押
圧ローラ24及び第2押圧ローラ25とに分割されて搬
送ローラ方向への付勢力として作用する。よって、第1
搬送ローラ対26はカードCを挟持して搬送することが
可能である。ねじりコイルバネ28の付勢力の一部は第
1の押圧ローラ24に作用しているので、第1搬送ロー
ラ対26はカードCの厚みに関わらずカードCを挟持し
て搬送することが可能であり、仮にJIS規格外の薄い
カードが挿入されたとしても搬送不良を起こすことはな
い。 【0029】第1搬送ローラ対26によってカードCが
第2搬送ローラ対27の接点まで搬送されると、第2搬
送ローラ対27がカードCを挟持して第1押圧ローラ2
4はカードCから離間する状態になる。図5(c)は、
カードCが第2搬送ローラ対27の接点を越えた状態を
示す正面図である。カードCが第2搬送ローラ対27に
挟持されると、第2押圧ローラ25が押圧ローラ保持部
材20を下方に押し下げる。押圧ローラ保持部材20
は、図5(a)の状態に対してカードCの厚み分だけ平
行に下方に移動しようとする。しかし、図5(a)の状
態においてカードCの厚みより狭い間隔Lを空けて規制
部材29が配置されているので移動の途中で押圧ローラ
保持部材20の当接部20bと規制部材29とが接触し
て移動は妨げられて、押圧ローラ保持部材20は第2押
圧ローラ軸22の軸線を中心にして時計回りに回動しな
がら下方に移動することになる。回動によって、第1押
圧ローラ24は第2押圧ローラ25よりもさらに下方に
移動してカードCと非接触状態になる。本実施例では、
当接部20bの下側面を円弧状に形成しているので、押
圧ローラ保持部材20の回動に際して当接部20bと規
制部材29とを転がり接触させることが可能である。転
がり接触させることで押圧ローラ保持部材20の回動は
円滑になるとともに接触している部分は摩耗し難くな
る。 【0030】ここで、搬送されたカードが間隔Lより薄
いカードであった場合は、当接部20bと規制部材29
とが接触しないことが予想される。その場合は、押圧ロ
ーラ保持部材20は、図5(a)の状態に対してカード
の厚み分だけ平行に下方に移動する。そして、図5
(a)の状態と同様に、ねじりコイルバネ28の付勢力
は2つの押圧ローラ24,25に分割されて搬送ローラ
方向への付勢力として作用して、カードは第1搬送ロー
ラ対26と第2搬送ローラ対27の両方に挟持されるこ
とになる。そして、2つの搬送ローラ対26、27によ
ってカードを搬送することが可能である。この場合は第
2搬送ローラ対27とともに第1搬送ローラ対26もカ
ードを挟持しているので、2つの搬送ローラ対26,2
7の周速差により速度変動が発生する恐れがある。しか
し、もともと薄いカードは想定外のカードであるので記
録されている情報自体が不要な情報であり、速度変動に
より誤った情報が読み取られたとしても問題無い。 【0031】カードCが第2搬送ローラ対27に挟持さ
れると、第2搬送ローラ対27の軸線上にある磁気ヘッ
ド6によって磁気情報の読み取りが開始される。カード
Cが第2搬送ローラ対27に挟持された瞬間は、第2搬
送ローラ対27への突入により負荷変動が発生して搬送
速度に変動が生じることが予想される。しかし、カード
Cの搬送方向両端部から5mm程度は磁気情報の記録が
なされていないか、或いは情報的に無意味な刻時情報が
記録されているのみであるので、その位置で速度変動が
あったとしても誤った情報が読み取られる恐れは無い。
そして、有効な情報が記録された位置が磁気ヘッド6の
直下に到達した時には、既に負荷変動は終息して第1押
圧ローラ24はカードCから離間しているので、第2搬
送ローラ対27は安定した速度でカードCを搬送するこ
とが出来る。 【0032】また、カードCの上流側の端縁が第1搬送
ローラ対26の接点を越える時にも、第1押圧ローラ2
4はカードCと非接触状態であるので、2つの搬送ロー
ラ対26,27の間でカードCの受け渡しによる速度変
動が発生する恐れは無い。なお、間隔Lより薄いカード
の場合は、そのカードの受け渡しの際の負荷変動によっ
て速度変動が発生する恐れがあるものの、もともと想定
外のカードであるので、誤った情報が読み取られても問
題無い。 【0033】その後、カードCは第2搬送ローラ対27
によってさらに下流側に搬送されて、カードCの下流側
の端縁が第3搬送ローラ対42の接点を越えると第2搬
送ローラ対27と第3搬送ローラ対42の2つのローラ
対に同時に挟持される。この状態を図5(d)に示す。
カードCが第3搬送ローラ対42へ突入する時および2
つのローラ対27,42によって搬送されている期間に
は速度変動が発生することが予想される。しかし、第3
搬送ローラ対42は第2搬送ローラ対27からカードC
の搬送方向長さ(85.6mm)よりほんの少し(2.
4mm)短い距離(83.2mm)をおいて配置されて
おり、磁気ヘッド6は、第2搬送ローラ対27の軸線上
に位置しているので、カードCが第3搬送ローラ対42
に突入する位置に到達した時に磁気ヘッド6の直下にあ
るのはカードCの端縁から2.4mmの位置である。上
述した様に、カードCの搬送方向両端部から5mm程度
は磁気情報の記録がなされていないか、或いは情報的に
無意味な刻時情報のみであるので、その位置より端縁側
の位置で速度変動があったとしても誤った情報が読み取
られる恐れは無い。 【0034】カードCが2つのローラ対27,42によ
って下流側に搬送されて、カードCの上流側の端縁が第
2搬送ローラ対27の接点を越える時にも速度変動が発
生することが予想される。しかし、その時には既に磁気
ヘッド6の直下にはカードCの端縁が位置しているので
誤った情報が読み取られる恐れは無い。その後、カード
Cは第3搬送ローラ対42に挟持されて搬送され、カー
ドCの上流側端部が停止センサ72を通過すると停止セ
ンサ72はOFF信号を発信する。制御部90は停止セ
ンサ72のOFF信号を受信すると駆動モータ55を停
止させる。なお、第3押圧ローラ41は常に第3搬送ロ
ーラ12方向に付勢されているので、カードCの厚みに
関係なく第3搬送ローラ対42はカードCを搬送するこ
とが可能である。 【0035】次に、制御部90が駆動モータ55の逆転
を開始すると、カードCは各搬送ローラ対26,27,
42により上流側に搬送されて挿入口4に露出される。
挿入口4から露出したカードCは使用者によって抜き取
られ、その抜き取りを抜取センサ70が検出すると、カ
ード処理装置の一連の処理作業は終了する。 【0036】なお、本実施例の構成においては、下流側
への搬送と同様にカードCが上流側へ搬送される場合に
おいても、カードCの有効な情報が記録されている部分
が磁気ヘッド6の直下に位置している時には速度変動が
発生する事が無い。すなわち、カードCの上流側の端縁
が第2搬送ローラ対27の接点を越えてからカードCの
下流側の端縁が第3搬送ローラ対42の接点を越えるま
での間は、速度変動が発生する恐れはあるものの、その
期間には磁気ヘッド6の直下にはカード端縁から5mm
未満の位置が位置しているので有効な磁気情報は存在し
ない。また、カードCの下流側端縁が、第3の搬送ロー
ラ対の接点を越えてから第2の搬送ローラ対27の接点
を越えるまでは、図5(c)の状態と同様に第1の押圧
ローラ24はカードCから離間しており、第2の搬送ロ
ーラ対27は単独でカードCを搬送するので速度変動が
発生することは無い。カードCの下流側端縁が第2の搬
送ローラ対27の接点を越える時には、磁気ヘッド6の
直下にはカードCの端縁が位置しているので有効な磁気
情報は存在しない。従って、上流側への搬送において情
報を処理するカード処理装置であっても誤った情報を処
理することは無い。 【0037】また、間隔Lより薄いカードを上流側へ搬
送する場合も、下流側への搬送の場合と全く同様に各押
圧ローラ24,25,41は常に付勢力を受けて各搬送
ローラ10,11,12側に付勢されているのでその様
な薄いカードであっても搬送することが可能である。 【0038】本構成によれば、カードCが第2搬送ロー
ラ対27に挟持されている期間は押圧ローラ保持部材2
0が規制部材29と接触して回動するので第1押圧ロー
ラ24をカードCから離間させることができる。従っ
て、磁気情報の読み取り期間に第1搬送ローラ対26が
第2搬送ローラ対27の搬送へ影響を及ぼす事が無い。
さらに、装置にカードCが挿入されていない状態におい
て当接部20bと規制部材29との間にカードCの厚み
より狭い間隔Lが設けられているので、カードCが第2
搬送ローラ対27に挟持されるまでは、2つの押圧ロー
ラ24,25を対向する搬送ローラ方向に付勢すること
ができる。従って、薄いカードが挿入された場合も各ロ
ーラ対26,27で搬送することが可能になる。これに
より、誤って異種カードが挿入された場合であっても装
置内で搬送不良が発生することなくカードCの搬送およ
び排出を正常に行うことが可能になる。 【0039】本発明によるカード処理装置は上述した実
施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲
で種々の変形や改良が可能である。例えば、カードCに
磁気情報を書き込むカード処理装置にも適用可能であ
り、さらに、上流側への搬送時に読み取り或いは書き込
みを行うカード処理装置、或いは、下流側への搬送と上
流側への搬送のそれぞれで読み取りと書き込みを行うカ
ード処理装置に適用する事も可能である。 【発明の効果】 【0040】以上説明したように本発明によれば、磁気
ヘッドによる磁気情報処理の際の速度変動を抑制する事
が可能になるとともに、薄いカードが挿入された場合で
あってもそのカードを搬送することが可能になるといっ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示すカード処理装置を正面
から見た正面図である。 【図2】本発明の一実施例を示すカード処理装置のカバ
ーを透過して見た平面図である。 【図3】本発明の一実施例を示すカード処理装置の下面
図である。 【図4】本発明の一実施例のカード処理装置の制御系の
構成を示すブロック図である。 【図5】本発明の一実施例のカード処理装置の動作を示
す正面図である。 【図6】従来のカード処理装置を示す正面図である。 【符号の説明】 1 ベースフレーム 2 カバー 4 挿入口 5 搬送路 6 磁気ヘッド 10 第1搬送ローラ 11 第2搬送ローラ 20 押圧ローラ保持部材 24 第1押圧ローラ 25 第2押圧ローラ 28 第1ねじりコイルバネ 29 規制部材 30 許容空間 C カード L 隙間

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 カードの情報を処理する磁気ヘッドと、 カードが通過する搬送路と、 前記搬送路に突出して設けられてカードを搬送する第1
    の搬送ローラと、 前記搬送路に突出して設けられて前記第1の搬送ローラ
    によって搬送されたカードを受けて下流側に搬送する第
    2の搬送ローラと、 前記搬送路を挟んで前記第1及び第2の搬送ローラの反
    対側に設けられて前記搬送路に接離する方向に回動およ
    び移動が可能な押圧ローラ保持部材と、 前記押圧ローラ保持部材の前記第1の搬送ローラに対向
    する位置に保持された第1の押圧ローラと、 前記押圧ローラ保持部材の前記第2の搬送ローラに対向
    する位置に保持された第2の押圧ローラと、 前記押圧ローラ保持部材を付勢する付勢部材と、 前記第2の押圧ローラより下流側の領域で前記押圧ロー
    ラ保持部材から所定の間隔をおいて配置された規制部材
    とを備え、 前記押圧ローラ保持部材は、前記付勢部材によって前記
    第1の押圧ローラと前記第2の押圧ローラとに挟まれる
    領域で前記搬送路方向に付勢されるとともに、前記第2
    の搬送ローラと前記第2の押圧ローラとの間に前記所定
    の間隔以上の厚みを有するカードが挟持されたときに前
    記規制部材と接触して回動することを特徴とするカード
    処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014041402A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Nidec Sankyo Corp 媒体処理装置
CN115684113A (zh) * 2022-10-28 2023-02-03 北京卓因达科技有限公司 表面痕量物质自动检出装置及方法

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