JPH0540297Y2 - - Google Patents

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JPH0540297Y2
JPH0540297Y2 JP16573288U JP16573288U JPH0540297Y2 JP H0540297 Y2 JPH0540297 Y2 JP H0540297Y2 JP 16573288 U JP16573288 U JP 16573288U JP 16573288 U JP16573288 U JP 16573288U JP H0540297 Y2 JPH0540297 Y2 JP H0540297Y2
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pipe
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、自動車用エンジン等に用いられるイ
ンタンク式燃料ポンプにおけるベーパ抜き装置に
関する。
〈従来の技術〉 自動車において、燃料タンク内に該タンク内の
燃料をエンジンへの燃料供給部である燃料噴射弁
又は気化器に供給するための電動式の燃料ポンプ
を配設したものがある(実開昭60−164668号公報
等参照)。
これを第5図に示すと、燃料タンク1の頂壁1
aの開口を覆うように取り付けられるアツパプレ
ート2にブラケツト3を垂架させ、このブラケツ
ト3に燃料ポンプ4をその吸込口4aを下向きに
して保持させることにより、燃料タンク1内に燃
料ポンプ4を設けてある。
又、燃料ポンプ4の吸込口4aには中間に可撓
性の蛇腹部5aを有するパイプ5の基端を接続し
てある。そして、パイプ5の先端5bを箱状の枠
の上面及び側面をメツシユ材により形成したフイ
ルタ6の側部を貫通させてフイルタ6内に臨ま
せ、該貫通部にてパイプ5にフイルタ6を支持さ
せてある。
前記フイルタ6の上部にはベーパ抜き穴8を形
成してあり、このベーパ抜き穴8にベーパ抜きパ
イプ9の下端を接続し、上端を燃料タンク2の上
部空間に開口させてある。
これにより、例え、フイルタ6内にベーパを吸
い込んでも、多くはベーパ抜き穴8からベーパ抜
きパイプ9を介して排出されるようにしてある。
ところで、燃料タンク1内の燃料の揺動によつ
て、燃料がベーパ抜きパイプ9の上端開口部から
フイルタ内に入り込むようなことがあると、フイ
ルタを介さない燃料が燃料タンク4に吸い込ま
れ、燃料中の塵等の異物が燃料ポンプ4に噛み込
まれ、異音の発生を招いたり、吐出流量が急激に
低下することがある。
このため、従来では、第6図に示すように、ベ
ーパ抜きパイプ9の上端にフイルタ10を装着す
るようにしている。
これにより、燃料がベーパ抜きパイプ9の上端
開口部からフイルタ6内に入り込むようなことが
あつても、フイルタ10で塵等の異物を除去でき
るので、該異物のパイプ9内への侵入が防止され
る。
ここで、従来のフイルタ10は、第6図に示す
ように、ポリアセタール等の樹脂からなる下端開
放の円筒体10Aと、該円筒体10Aの下端開放
部に結合される同様の樹脂からなるパイプ体10
Bと、から構成される。円筒体10Aの上壁に
は、多数の微小孔10aが形成されており、これ
が一般のフイルタのメツシユと同様の機能を奏し
て、異物を除去する。
かかるフイルタ10は、前記パイプ体10Bを
ベーパ抜きパイプ9の上端内側に嵌入し、該パイ
プ9上端外周部に装着されるクリツプ11で締結
することにより固定される。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような従来のフイルタ10
にあつては、ポリアセタール等の樹脂形成によつ
て製作されるものであり、形状も複雑であると共
に、部品点数も複数であるため、製作コストが高
い。
又、フイルタ10のパイプ体10Bをベーパ抜
きパイプ9の上端に締結するためのクリツプ11
も必要とし、クリツプ11の装着に手間が掛かる
と共に、部品数の増大を来す。
そこで、本考案は以上のような従来の問題点に
鑑み、ベーパ抜きパイプに装着する従来のフイル
タを廃止し、その代わり異物の侵入防止機能を有
する簡単な構造の柔軟な樹脂製のキヤツプを使用
する構成により、製作コストの低減等を図ること
を目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため、本考案のインタンク式燃料ポンプの
ベーパ抜き装置は、燃料タンク内に配設され、該
タンク内の燃料をタンク底壁付近に位置させた箱
状のフイルタを介して吸入し、燃料タンク外の燃
料供給部に圧送する構成であつて、前記フイルタ
の上部に形成されたベーパ抜き穴に下端が接続さ
れ、上端が燃料タンク内上部空間の開口されるベ
ーパ抜きパイプを備えてなるインタンク式燃料ポ
ンプにおいて、上端閉塞の筒状部と該筒状部内空
間の上部と連通する横方向に偏平な形状のチユー
ブ部とを一体成形して備え、前記チユーブ部の一
部周壁には上下に折れ曲がり可能な肉薄部を設け
た構成の柔軟な樹脂製のキヤツプを設け、該キヤ
ツプを、前記ベーパ抜きパイプの上端開口部に被
せた構成とする。
〈作用〉 上記の構成において、フイルタ内に吸い込まれ
たベーパの多くはベーパ抜き穴からベーパ抜きパ
イプ及びキヤツプを介して排出される。
そして、上記のキヤツプのチユーブ部は、燃料
タンク内の燃料の揺動によりその肉薄部で上下に
折れ曲がることにより塞がれる。従つて、燃料タ
ンク内の燃料の揺動によつて、燃料がベーパ抜き
パイプの上端開口部からフイルタ内に入り込むよ
うなことがなく、フイルタを介さない燃料が燃料
ポンプに吸い込まれることがなくなる。従つて、
燃料中の塵等の異物が燃料ポンプに噛み込まれの
を防止でき、異音の発生や吐出流量の急激低下を
阻止することができる。
上記のキヤツプは例えば塩化ビニール樹脂から
構成すると、該樹脂が燃料によつて硬化すること
で、ベーパ抜きパイプの上端開口部に密着して固
定が強固に行われる。又、特に、キヤツプの軸方
向長さを長く採れば、キヤツプのベーパ抜きパイ
プとの密着面積が増大してより、強固な固定状態
が得られる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
尚、本考案が適用されるインタンク式燃料ポン
プの構造については、第5図の従来例と同様であ
るので、この実施例では、ベーパ抜き装置におけ
るベーパ抜きパイプ部分のみを示して説明を行
う。
第1図〜第4図において、第5図に示したフイ
ルタ6の上部に形成されたベーパ抜き穴8に下端
が接続され、上端が燃料タンク1内上部空間に開
口されるベーパ抜きパイプ12の上端開口部に
は、塵等の異物除去機能を奏するキヤツプ13が
装着される。
このキヤツプ13は、上端閉塞の筒状部13a
と該筒状部13a内空間の上部と連通する横方向
に偏平な形状のチユーブ部13bとを塩化ビニー
ル樹脂等の柔軟な樹脂により一体成形したもので
ある。前記チユーブ部13bの一部周壁には上下
に折れ曲がり可能な肉薄部14が設けられる。
ここで、例えば、上記筒状部13aの軸方向長
さhを20mm,チユーブ部の長さlを20mm,肉薄部
における肉厚tを0.5mmに形成する。
かかるキヤツプは、前記ベーパ抜きパイプの上
端開口部に被せられる。
かかる構成において、第5図に示したフイルタ
6内に吸い込まれたベーパの多くは該フイルタ6
の上部のベーパ抜き穴8からベーパ抜きパイプ1
2及びキヤツプ13を介して排出される。
そして、上記のキヤツプ13のチユーブ部13
bは、燃料タンク1内の燃料の揺動によりその肉
薄部で上下に折れ曲がることにより塞がれる(第
4図参照)。従つて、燃料タンク1内の燃料の揺
動によつて、燃料がベーパ抜きパイプ12の上端
開口部からフイルタ6内に入り込むようなことが
なく、フイルタ6を介さない燃料が燃料ポンプ4
に吸い込まれることがなくなる。従つて、燃料中
の塵等の異物が燃料ポンプ4に噛み込まれのを防
止でき、異音の発生や吐出流量の急激低下を阻止
することができる。
尚、上記のキヤツプ13は塩化ビニール樹脂か
ら構成されるので、該樹脂が燃料によつて硬化す
ることで、ベーパ抜きパイプ12の上端開口部に
密着して固定が強固に行われる。又、特に、キヤ
ツプ13の軸方向長さhを長く採れば、キヤツプ
13の筒状部13a内周面のベーパ抜きパイプ1
2外周面との密着面積が増大して、より強固な固
定状態が得られる。
かかる構成によれば、キヤツプ13は、その形
状が簡単であると共に、部品点数も1点で済むた
め、製作コストが安価である。
又、キヤツプ13をベーパ抜きパイプ12の上
端に装着するためのクリツプも不要であり、クリ
ツプの装着作業が不要となると共に、部品数の低
減を図ることができる。
更に、ベーパ抜きパイプ12の上端開口部をキ
ヤツプ13で塞ぐ構成であるため、従来のフイル
タに比して異物の侵入防止効果が高い。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば、ベーパ
抜きパイプに装着する従来のフイルタを廃止し、
その代わり異物の侵入防止機能を有する簡単な構
造の柔軟な樹脂製のキヤツプを使用する構成とし
たから、製作コストの低減、装着作業性の向上、
部品数低減及び異物の侵入防止効果の向上等を図
れる実用的効果大なるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るインタンク式燃料ポンプ
のベーパ抜き装置の一実施例を示す図で、ベーパ
抜きパイプにキヤツプを装着した状態を示す斜視
図、第2図は同上のキヤツプの構造を示す斜視
図、第3図は同上のキヤツプの一部断面正面図、
第4図は同上のキヤツプの変形状態を示す斜視
図、第5図はインタンク式燃料ポンプの構成を示
す正面断面図、第6図は従来のベーパ抜き装置の
構造を示す分解斜視図である。 1……燃料タンク、4……燃料ポンプ、6……
フイルタ、8……ベーパ抜き穴、12……ベーパ
抜きパイプ、13……キヤツプ、13a……筒状
部、13b……チユーブ部、14……肉薄部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 燃料タンク内に配設され、該タンク内の燃料を
    タンク底壁付近に位置させた箱状のフイルタを介
    して吸入し、燃料タンク外の燃料供給部に圧送す
    る構成であつて、前記フイルタの上部に形成され
    たベーパ抜き穴に下端が接続され、上端が燃料タ
    ンク内上部空間に開口されるベーパ抜きパイプを
    備えてなるインタンク式燃料ポンプにおいて、上
    端閉塞の筒状部と該筒状部内空間の上部と連通す
    る横方向に偏平な形状で略水平に延びるチユーブ
    部とを一体成形して備え、前記チユーブ部の一部
    周壁には上下に折れ曲がり可能な肉薄部を設けた
    構成の柔軟な樹脂製のキヤツプを設け、該キヤツ
    プを、前記ベーパ抜きパイプの上端開口部に被せ
    たことを特徴とするインタンク式燃料ポンプのベ
    ーパ抜き装置。
JP16573288U 1988-12-23 1988-12-23 Expired - Lifetime JPH0540297Y2 (ja)

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