JPS5834292Y2 - エアクリ−ナのフレ−ムトラツプ取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエアクリーナのフレームトラップ（逆火防止網
）取付装置に関する。

内燃機関に使用されるエアクリーナにおいては、エンジ
ンからの逆火によりフィルタが焼損するのを防止するた
め、フレームトラップを装備することがあり、従来は、
フレームトラップをエアクリーナの吐出口側に位置する
ようにしてフィルタホルダにねじ止めしていた。

しかしながら、ねじ止めによる固定は、その取付作業が
面例であると共に、取付ねじが車両走行中に生じる振動
により緩んで気化器へ吸引され、種々のトラブルを誘発
する原因となる。

本考案は上記問題点を解消するもので、ねじを用いるこ
となくワンタッチでフレームトラップとフィルタホルダ
とを固定できるようにしたフレームトラップの取付装置
を提供することを目的とする。

以下に本考案の実施例を図面に基いて説明する。

第１図において、エアクリーナのケース１にはその右壁
に上下に間隔をあけて第１、第２の吸入口２．３が、ま
た右壁に吐出口４が、さらに土壁にフィルタ出入口５が
開口されている。

ケース１内面には上下に伸ばして環状の隔壁１ａが一体
に形成され、これによりケース１内には、該隔壁１ａの
連通口６を介して互いに連通ずる左右２つの室？、８が
画成され、右方側の室γには吸入口２゜３及びフィルタ
出入口５が臨み、右方側の室８には吐出口４が臨んでい
る。

室γ内にはフィルタ出入口５を通してフィルタ９が配設
され、室Ｔ内のエアは該フィルタ９を通して、室８へ流
れるようになっている。

このフィルタ９は、大略有底筒状とされたフィルタホル
ダ１０とこの側周壁に嵌合状態で保持されたフィルタ素
子１１とからなり、フィルタホルダ１０は更に、その側
周壁に多孔を有する有底円筒状のホルダ構成体１０ａと
この底部に固定された大略円板状のホルダ構成体１０ｂ
とから構成されている。

このようなフィルタ９は、その開口端縁部を隔壁１ａの
連通ロ６周縁に着座させた状態で、後述のようにして室
７内に固定されている。

フィルタ出入口５は、ねじ１２によりケース１に固定さ
れた蓋体１３で施蓋され、この蓋体１３の内面には断面
コ字状とされたリブ部１３ａが一体成形により細長（突
設されている。

このリブ部１３ａは、フィルタ９とケース１の右壁との
間に上方向から嵌挿されて該フィルタ９を隔壁１ａへ向
けて押圧する一方、該フィルタ９からの反力をケース１
の右壁に受は止められ、このようにしてフィルタ９が室
７内の所定位置で抑圧固定されている。

このようなリブ部１３ａには第２の吸引口３に臨む開口
１３ｂが形成され、また、第１、第２の吸入口２，３０
周縁にあ・いてケース１の右壁内面にはリブ部１ｂが突
設され、該両吸引口２゜３からのエアは矢印のように流
れて室７内へ導入されるようになっている。

フィルムホルダ１０内には、第２図にも示すように、フ
レームトラップ１４が嵌合状態で固定されている。

このフレームトラップ１４は、筒状ノ金＠１４ａと、金
網１４ａの一端側を閉塞すべく例えばスポット溶接等に
よりこれに一体化された鉄板等の金属板１４ｂと、金網
１４ａの他剤則開口端縁を補強すべくこれに一体化され
た補強リング１４ｃとから構成されている。

金属板１４ｂには、第３図に示すように複数個（実施例
では２個）の取付孔１４ｄが開口され、該取付孔１４ｄ
の周縁部には、第４図に示すように内方に向かうにつれ
て徐々に小径となる突条１４ｅが形成されている。

そして、取付孔１４ｄに対応して、フィルタホルダ構成
体１０ａの底壁には、内方へ突出する複数個の突起１０
ｃが突設され（図面には１つしか表われない）、該突起
１０ｃの外径は突条１４ｅの最小内径部よりもわずかに
大きくなっている。

したがって、フィルタホルダ１０とフレームトラップ１
４とを組付けるのに、該両者１０と１１とを第２図のよ
うに嵌合させて、突起１０ｃを取付孔１４ｄ内に圧入す
れば、突条１４ｅにより該突起１０の抜けが防止され、
両者１０と１４とが固定されることとなる。

本考案は以上述べたように、突起と周縁部に突条を有す
る取付孔との嵌合手段を利用してフィルタホルダとフレ
ームトラップとを固定するようにしたので、フレームト
ラップの取付作業を簡単に行うことができ、オたねじを
利用しないので該ねじの緩みを原因とする種々のドラフ
ルを解消できる。

また、有底筒状のフレームトラップの底壁部分を金属板
で形成して、この部分に取付孔を開口させたので、取付
強度を十分に確保することができ、しかもエンジンから
の逆火時の圧力、炎等を該金属板で受は止めるので、逆
火防止作用も優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はエアクリーナ全体の縦断面図、第２図はフィル
タホルダとフレームトラップとの取付状態を示す断面図
、第３図はフレームトラップの斜視図、第４図は第２図
の要部拡大断面図である。 １０・・・・・・フィルタホルダ、１０ｃ・・・・・・
突起。 １４・・・・・・フレームトラップ、１４ｂ・・・・・
・金属板、１４ｄ・・・・・・取付孔、Ｔ４ｅ・・・・
・・突条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開目端縁に補強リングを取付け、底壁部分を金属板で形
   成した有底筒状のフレームトラップを設け、該フレーム
   トラップの前記底壁部分に形成される取付孔の周縁部に
   、該フレームトラップの内方に向け、内方に向かうにつ
   れて徐々に小径となる突条を形成し、一方、該フレーム
   トラップが嵌挿される有底筒状のフィルタホルダには前
   記取付孔に対向させて、該フィルタホルダの底壁より内
   方へ向けた突起を形成し、前記フレームトラップを前記
   フィルタホルダ内に嵌挿し、前記突起を前記取付孔に嵌
   挿して、該取付孔の突条とフィルタホルダの突起の嵌合
   により前記フレームトラップをフィルタホルダに固定し
   たことを特徴とするエアクリーナのフレームトラップ取
   付装置。