JPH0539726A - 過給機付エンジンの過給圧制御装置 - Google Patents

過給機付エンジンの過給圧制御装置

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JPH0539726A
JPH0539726A JP3216521A JP21652191A JPH0539726A JP H0539726 A JPH0539726 A JP H0539726A JP 3216521 A JP3216521 A JP 3216521A JP 21652191 A JP21652191 A JP 21652191A JP H0539726 A JPH0539726 A JP H0539726A
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JP
Japan
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switching
turbocharger
turbochargers
intake
engine
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JP3216521A
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English (en)
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Mamoru Yoshioka
衛 吉岡
Kunihiko Nakada
邦彦 中田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン回転数の高低にかかわらず2個ター
ボチャージャへの切替時における過給圧の低下を小に抑
えるとともに、主ターボチャージャのオーバランを防止
する。 【構成】 切替条件検知手段61からの信号に基づいて
切替指令手段62によって行なわれる双方のターボチャ
ージャへの切替を、切替遅延手段63によって遅延させ
るとともに、エンジン回転数が高回転になるにつれてそ
の遅延時間を短かくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主ターボチャージャと
副ターボチャージャを有し、低吸入空気量域では主ター
ボチャージャのみで過給し、高吸入空気量域では両ター
ボチャージャを作動させて両ターボチャージャで過給す
る過給機付エンジン、いわゆる2ステージツインターボ
エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン本体に対し、主、副二つのター
ボチャージャを並列に配置し、低吸入空気量域では主タ
ーボチャージャのみ作動させて1個ターボチャージャと
し、高吸入空気量域では両ターボチャージャを作動させ
るようにした、いわゆる2ステージターボシステムを採
用した過給機付エンジンが知られている。
【0003】この種の過給機付エンジンの構成は、たと
えば図13に示すようになっている。エンジン本体39
1に対し、主ターボチャージャ(T/C−1)392と
副ターボチャージャ(T/C−2)393が並列に設け
られている。副ターボチャージャ393に接続される
吸、排気系には、それぞれ吸気切替弁394、排気切替
弁395が設けられ、副ターボチャージャ393のコン
プレッサをバイパスする吸気バイパス通路397には、
吸気バイパス弁396が設けられている。低吸入空気量
域では吸気切替弁394、排気切替弁395をともに全
閉とすることにより、主ターボチャージャ392のみを
過給作動させ、高吸入空気量域では両切替弁394、3
95をともに全開とし、吸気バイパス弁396を閉じる
ことにより、副ターボチャージャ393にも過給作動を
行わせ、2個ターボチャージャ作動とすることができ
る。低吸入空気量域から高吸入空気量域に移行するとき
には、吸気切替弁395および排気切替弁394が閉じ
られているときに排気バイパス弁398を小開制御し、
さらに吸気バイパス弁396を閉じることにより副ター
ボチャージャ393の助走回転数を高め、ターボチャー
ジャの切替をより円滑に(切替時のショックを小さく)
行うことが可能になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図14は、ターボチャ
ージャの回転数と吸気管圧力との関係を示している。タ
ーボチャージャを備えたエンジンでは、アクセルペダル
の踏込みから過給圧が所定値まで上昇するのに必要な時
間、すなわちターボラグが必ず存在する。ターボチャー
ジャの回転数は、吸入空気量にほぼ比例する排気ガス流
量によって決定されるため、図15に示すように、吸入
空気量の少ない低回転域でターボラグは大きくなる。
【0005】図16は、エンジンの高回転時におけるタ
ーボチャージャの回転数と吸気管圧力との関係を示して
いる。図17は、エンジンの低回転時におけるターボチ
ャージャの回転数と吸気管圧力との関係を示している。
図15および図16に示すように、ターボチャージャの
切替時の過給圧の低下は、副ターボチャージャのターボ
ラグによって大きく影響される。図16に示すように、
エンジンが高回転の場合は副ターボチャージャの助走期
間が短かくても過給レスポンスが良くなり、切替時の過
給圧の低下は小さい。これに対してエンジン回転数が低
い場合は、図17に示すように、副ターボチャージャの
助走期間が短いと過給レスポンスが悪くなり、切替時の
過給圧の低下が大となる。
【0006】このように、副ターボチャージャの助走回
転はターボチャージャの切替時の過給圧特性に大きく影
響する。したがって、切替時の過給圧の低下を小さくし
2個ターボチャージャへの切替えをスムーズに行なうに
は、図18に示すように、低回転時では副ターボチャー
ジャの助走回転時間を長く設定し、助走回転を十分に行
なうことが要求される。
【0007】本発明に関連する先行技術として特開平2
−191816号公報が知られている。本公報に開示さ
れている制御装置は、加速時に2個ターボチャージャへ
の切替えを遅らせることにより、ターボラグの発生と副
ターボチャージャの助走回転不足による過給圧低下を防
止するようしたものであるが、つぎのような問題を有し
ている。過給機エンジンでは、エンジン回転数が低いほ
どターボラグが大きくなり、要求される助走回転時間も
長くなるが、上記公報の装置ではターボチャージャの切
替条件の遅延時間が加速時のみでかつ遅延時間が固定さ
れているため、低回転数側にあわせて助走回転を設定す
ると高回転側で主ターボチャージャがオーバランしてし
まう。このオーバランの発生は、主ターボチャージャを
破損させるおそれがある。また、助走回転をさせるため
の遅延時間を高回転側にあわせて設定すると、上述と同
様に低回転側で過給圧の低下が大となり、切替時のトル
クショックが大きくなるという問題がある。
【0008】本発明は、上記の問題に着目し、エンジン
回転数の高低にかかわらず2個ターボチャージャへの切
替時における過給圧の低下を小さくし、しかも主ターボ
チャージャのオーバランを防止することが可能な過給機
付エンジンの過給圧制御装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明に
係る過給機付エンジンの過給圧制御装置は、主ターボチ
ャージャと、副ターボチャージャとを備え、前記副ター
ボチャージャのコンプレッサ下流に吸気通路を開閉する
吸気切替弁を設けるとともに、副ターボチャージャのタ
ービン下流または上流に排気通路を開閉する排気切替弁
を設け、低吸入空気量域では前記吸気切替弁と排気切替
弁を共に開弁させることにより主ターボチャージャのみ
を過給作動させ、高吸入空気量域では前記吸気切替弁と
排気切替弁とを共に開弁させることにより両方のターボ
チャージャを過給作動させ、主ターボチャージャのみの
過給作動から双方のターボチャージャによる過給作動へ
の切替時に、副ターボチャージャの下流に設けられた排
気バイパス弁を開弁し副ターボチャージャの助走回転を
行なうようにした過給機付エンジンの過給圧制御装置に
おいて、つぎのように構成されている。
【0010】(1)主ターボチャージャのみの過給作動
から双方のターボチャージャによる過給作動への切替条
件成立を検知する切替条件検知手段と、切替条件検知手
段から出力される信号により主ターボチャージャのみの
過給作動から双方のターボチャージャへの切替指令を行
なう切替指令手段と、切替指令手段による双方のターボ
チャージャへの切替を遅延させるとともに、エンジンが
高回転になるにつれて遅延時間を短かくする切替遅延手
段と、を具備したものから成る。
【0011】(2)主ターボチャージャのみの過給作動
から双方のターボチャージャによる過給作動への切替条
件成立を検知する切替条件検知手段と、切替条件検知手
段から出力される信号により主ターボチャージャのみの
過給作動から双方のターボチャージャへの切替指令を行
なう切替指令手段と、切替指令手段によ双方のターボチ
ャージャへの切替を遅延させるとともに、エンジンが高
回転になるにつれて遅延時間を短かくする切替遅延手段
と、エンジンの高回転時の回転数が設定値を超えたとき
に切替遅延手段による遅延制御を禁止するとともに、切
替指令手段からの信号に基づいて双方のターボチャージ
ャへの切替を指令する遅延制御判定手段と、を具備した
ものから成る。
【0012】
【作用】このように構成された過給機付エンジンの過給
圧制御装置においては、つぎのような作用が行なわれ
る。切替条件検知手段により双方のターボチャージャへ
の切替条件成立が検知された場合は、切替指令手段によ
って主ターボチャージャのみの過給作動から主、副の双
方のターボチャージャによる過給作動に切替えられる。
ここで、切替指令手段による2個ターボチャージャへの
切替が切替遅延手段によって遅延されるので、エンジン
が低回転であっても副ターボチャージャの助走回転を十
分に行なうことが可能となり、切替時の過給圧の低下が
小に抑えられる。切替遅延手段は、エンジン回転数が高
回転になるにつれて遅延時間を短かくする機能を有して
いるので、高回転時には助走時間が短かくなり、短時間
での切替えが可能となる。したがって、主ターボチャー
ジャのオーバランが抑制され、これに起因する主ターボ
チャージャの破損が防止される。
【0013】また、エンジンの高回転時の回転数が設定
値以上になったときには、遅延制御判定手段によって切
替遅延手段による遅延制御が禁止される。そのため、双
方のターボチャージャへの切替えは、切替遅延手段によ
らず、切替指令手段からの信号に基づいて行なわれる。
したがって、切替条件成立と同時に双方のターボチャー
ジャによる過給作動に切替えられ、副ターボチャージャ
の助走回転に起因する主ターボチャージャのオーバラン
は確実に阻止される。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係る過給機付エンジンの過
給圧制御装置の望ましい実施例を、図面を参照して説明
する。
【0015】第1実施例 図1ないし図8は、本発明の第1実施例を示しており、
とくに車両に搭載される6気筒エンジンに適用した場合
を示している。図2において、1はエンジン、2はサー
ジタンク、3は排気マニホールドを示す。排気マニホー
ルド3は排気干渉を伴わない#1〜#3気筒群と#4〜
#6気筒群の2つに集合され、その集合部が連通路3a
によって連通されている。7、8は互いに並列に配置さ
れた主ターボチャージャ、副ターボチャージャである。
ターボチャージャ7、8のそれぞれのタービン7a、8
aは排気マニホールド3の集合部に接続され、それぞれ
のコンプレッサ7b、8bは、インタクーラ6、スロッ
トル弁4を介してサージタンク2に接続されている。
【0016】主ターボチャージャ7は、低吸入空気量域
から高吸入空気量域まで作動され、副ターボチャージャ
8は低吸入空気量域で停止される。双方のターボチャー
ジャ7、8の作動、停止を可能ならしめるために、副タ
ーボチャージャ8のタービン8aの下流に排気切替弁1
7が、コンプレッサ8bの下流に吸気切替弁18が設け
られる。吸、排気切替弁18、17の両方とも開弁のと
きは、両方のターボチャージャ7、8が作動される。副
ターボチャージャ8のタービン8aの下流と主ターボチ
ャージャ7のタービン7aの下流とは、排気バイパス通
路40を介して連通可能となっている。排気バイパス通
路40には、この排気バイパス通路40を開閉する排気
バイパス弁41が設けられている。排気バイパス弁41
は、ダイヤフラム式アクチュエータ42によって開閉さ
れるようになっている。
【0017】低吸入空気量域で停止される副ターボチャ
ージャ8の吸気通路には、1個ターボチャージャから2
個ターボチャージャへの切替を円滑にするために、コン
プレッサ7bの上流とコンプレッサ8bの下流とを連通
する吸気バイパス通路13と、吸気バイパス通路13の
途中に配設される吸気バイパス弁33が設けられる。吸
気バイパス弁33はダイヤフラム式のアクチュエータ1
0によって開閉される。吸気切替弁18の上流と下流と
を連通するバイパス通路には、逆止弁12が設けられて
おり、吸気切替弁18の閉時において副ターボチャージ
ャ8側のコンプレッサ出口圧力が主ターボチャージャ7
側より大になったとき、空気が上流側から下流側に流れ
ることができるようにしてある。なお、図中、14はコ
ンプレッサ出口側の吸気通路、15はコンプレッサ入口
側の吸気通路を示す。吸気通路15はエアフローメータ
24を介してエアクリーナ23に接続される。排気通路
を形成するフロントパイプ20は、排気ガス触媒21を
介して排気マフラーに接続される。吸気切替弁18はア
クチュエータ11によって開閉され、排気切替弁17は
ダイヤフラム式アクチュエータ16によって開閉される
ようになっている。ウエストゲートバルブ31は、アク
チュエータ9によって開閉されるようになっている。
【0018】アクチュエータ9、10、11、16、4
2は、過給圧または負圧の導入によって作動するように
なっている。各アクチュエータ9、10、11、16、
42には、正圧タンク51からの過給圧または負圧とエ
アフローメータ24の下流からの大気圧とを選択的に切
り替えるために、第1、第2、第3、第4、第5、第6
の電磁弁25、26、27、28、32、44が接続さ
れている。各電磁弁25、26、27、28、32、4
4の切替は、エンジンコントロールコンピュータ29か
らの指令に従って行なわれる。なお、第2の電磁弁26
へ負圧を導入する通路には、負圧の一方の流れのみを許
すチェック弁45が介装されている。
【0019】第1の電磁弁25のONは、吸気切替弁1
8を弁開とするようにアクチュエータ11を作動させ、
OFFは吸気切替弁18を全閉とするようにアクチュエ
ータ11を作動させる。第4の電磁弁28のONは、排
気切替弁17を全開とするようにアクチュエータ16を
作動させ、OFFは排気切替弁17を全閉するようにア
クチュエータ16を作動させる。第3の電磁弁27のO
Nは、吸気バイパス弁33を全閉するようにアクチュエ
ータ10を作動させ、OFFは吸気バイパス弁33を全
開するようにアクチュエータ10を作動させる。
【0020】排気バイパス弁41を作動させるアクチュ
エータ42に大気圧を導入する第5の電磁弁32は、O
N、OFF制御でなく、デューティ制御される。同様
に、ウエストゲールバルブ31を作動させるアクチュエ
ータ9に負圧を導く第6の電磁弁44は、ON、OFF
制御でなく、デューティ制御される。デューティ制御
は、周知の通り、デューティ値により通電時間を制御す
ることであり、デジタル的に通電、非通電の割合を変え
ることにより、アナログ的に平均電流が可変制御され
る。なお、デューティ値は、1サイクルの時間に対する
通電時間の割合であり、1サイクル中の通電時間をA、
非通電時間をBとすると、デューティ値=A/(A+
B)×100(%)で表わされる。
【0021】排気バイパス弁41の開度は、アクチュエ
ータ42のダイヤフラム室42aに導入される過給気の
大気へのブリード量(リーク量)を第5の電磁弁32の
デューティ制御によって可変させることにより可変可能
となっている。ウエストゲートバルブ31の開度は、ア
クチュエータ9のダイヤフラム室9bに導入される過給
気の大気へのブリード量(リーク量)を第6の電磁弁4
4のデューティ制御によって可変させることにより可変
可能となっている。
【0022】エンジンコントロールコンピュータ29
は、エンジンの各種運転条件検出センサと電気的に接続
され、各種センサからの信号が入力される。エンジン運
転条件検出センサには、吸気管圧力センサ30、スロッ
トル開度センサ5、吸入空気量測定センサとしてのエア
フローメータ24、エンジン回転数センサ50、および
酸素センサ19が含まれる。エンジンコントロールコン
ピュータ29は、演算をするためのセントラルプロセッ
サユニット(CPU)、読み出し専用のメモリであるリ
ードオンリメモリ(ROM)、一時記憶用のランダムア
クセスメモリ(RAM)、入出力インターフェイス(I
/Oインターフェイス)、各種センサからのアナログ信
号をディジタル量に変換するA/Dコンバータを備えて
いる。
【0023】エンジンコントロールコンピュータ29に
は、図1に示すように、切替条件検知手段61、切替指
令手段62、切替遅延手段63が形成されている。切替
条件検知手段61、切替指令手段62、切替遅延手段6
3は、エンジンコントロールコンピュータ29内に格納
されるプログラムから構成されている。
【0024】切替条件検知手段61は、主ターボチャー
ジャ7のみの過給作動から主ターボチャージャ7および
副ターボチャージャ8の双方による過給作動への切替条
件成立を検知する機能を有している。切替条件としては
エンジン回転数NEにほぼ比例する毎分当りの吸入空気
量が適用され、本実施例では、その値はたとえば550
0l/minとされている。
【0025】切替指令手段62は、切替条件検知手段6
1に接続されており、切替条件検知手段61から出力さ
れる切替条件成立信号により主ターボチャージャ7のみ
の過給作動からの双方のターボチャージャ7、8による
過給作動への切替指令を行なう機能を有している。
【0026】切替遅延手段63は、切替指令手段62と
接続されており、切替指令手段62による双方のターボ
チャージャ7、8への切替を遅延させる機能を有してい
る。切替遅延手段63は、エンジン回転数が低回転の場
合は遅延時間を長くし、エンジン回転数が高回転になる
につれて遅延時間が短かくなるように構成されている。
【0027】このように、本実施例では助走期間が短か
くしても過給レスポンスが良くなる高回転時には遅延時
間が短かくされ、助走期間が短かいと過給レスポンスが
悪くなる低回転時には遅延時間が長くされる。これによ
り、低回転時における助走回転数を十分に高めるととも
に、高回転時における主ターボチャージャ7のオーバラ
ンが防止されるようになっている。
【0028】つぎに、上記の過給機付エンジンの過給圧
制御における作用について説明する。高吸入空気量域で
は、吸気切替弁18と排気切替弁17がともに開かれ、
吸気バイパス弁10が閉じられる。これによって2個タ
ーボチャージャ7、8が駆動され、十分な過給空気量が
得られ、出力が向上される。低速域でかつ高負荷時に
は、吸気切替弁18と排気切替弁17がともに閉じら
れ、吸気バイパス弁33が開かれる。これによって主タ
ーボチャージャ7のみが駆動される。低吸入空気量域で
1個ターボチャージャとする理由は、低吸入空気量域で
は1個ターボチャージャ過給特性が2個ターボチャージ
ャ過給特性より優れているからである。1個ターボチャ
ージャとすることにより、過給圧、トルクの立上りが早
くなり、レスポンスが迅速となる。低吸入空気量域から
高吸入空気量域に移行するとき、つまり1個ターボチャ
ージャから2個ターボチャージャ作動へ切り替えるとき
には、吸気切替弁18および排気切替弁17が閉じられ
ているときに排気バイパス弁41をデューティ制御によ
り小開制御し、さらに吸気バイパス弁33を閉じること
により副ターボチャージャ8の助走回転数を高め、ター
ボチャージャの切替をより円滑(切替時のショックを小
さく)に行うことが可能になる。
【0029】図3ないし図6は、エンジンコントロール
コンピュータ29内における副ターボチャージャ8の助
走回転制御の処理手順を示している。ステップ101に
おいて、過給圧制御のルーチンが開始され、ステップ1
02に進んでエンジン回転数NEが3000rpmより
も高回転か否かが判断される。ステップ102で、エン
ジン回転数NEが3000rpmよりも高回転であると
判断された場合は、ステップ103に進み、排気切替弁
17を駆動する第4の電磁弁(VSV4)28をONと
する旨のフラグが立てられているか否かが判断される。
ここで、フラグに基づいて第4の電磁弁28がONであ
ると判断された場合は、図6のステップ143に進みリ
ターンする。
【0030】ステップ102において、エンジン回転数
NEが3000rpmよりも低回転であると判断された
場合は、ステップ104に進む。ステップ103におい
て、第4の電磁弁28をONとするフラグが立っていな
いと判断された場合は、同様にステップ104に進む。
ステップ104では、吸入空気量Gaが100g/se
cよりも多いか否かが判断される。ここで、吸入空気量
Gaが100g/secよりも少ないと判断された場合
は、ステップ111に進み、吸入空気量Gaが100g
/secよりも多いと判断された場合はステップ151
に進む。ステップ151では、エンジン回転数NE(吸
入空気量Gaでもよい)に基づいて2個ターボチャージ
ャへの切替の遅延時間VSV4Dが求められる。
【0031】遅延時間VSV4Dは、エンジンコントロ
ールコンピュータ29のメモリに格納された図8に示す
マップMから算出される。図8に示すように、遅延時間
VSV4Dは、エンジン回転数NEが高くなるにつれて
短かくなっている。このように、ステップ104は切替
条件検知手段61および切替指令手段62を構成する。
【0032】ステップ151において、遅延時間VSV
4Dが算出されるとステップ152に進む。ステップ1
52では、排気バイパス弁41を駆動する第5の電磁弁
32の動作に基づき計測される最小助走回転時間CVS
V5Bと、上述の遅延時間VSV4Dとの比較が行なわ
れる。最小助走回転時間CVSV5Bは、コンピュータ
29内のカウンタによって計測される。ステップ152
における比較の結果、カウンタによって計測された最小
助走回転時間CVSV5BがマップMで求められた遅延
時間VSV4Dと同じか、それよりも大であると判断さ
れた場合は、ステップ105に進み、エンジン回転数N
Eが3200rpmよりも高回転であるか否かが判断さ
れる。このように、ステップ151、152は切替遅延
手段63を構成する。
【0033】ステップ105において、エンジン回転数
NEが3200rpmよりも高回転であると判断された
場合は、図6のステップ106に進み、第4の電磁弁2
8がONとされる。これにより、排気切替弁17が開弁
される。つぎに、ステップ107に進み、第1の電磁弁
(VSV1)25がONとされ、吸気切替弁18が開弁
される。ステップ107の処理が終了すると、ステップ
108に進み第4の電磁弁28がONである旨のフラグ
を立て、ステップ109に進む。ステップ109では、
排気バイパス弁42を駆動する第5の電磁弁(VSV
5)32の作動時間に基づいて計測される最小助走回転
時間CVSV5Bがゼロにリセットされる。つぎに、ス
テップ110に進み、第5の電磁弁32のデューティ比
がゼロにリセットされ、その後、ステップ143に進ん
でリターンする。
【0034】ステップ202において最小助走回転時間
CVSV5Bが遅延時間VSV4Dよりも小であると判
断された場合はステップ111に進む。ステップ105
において、エンジン回転数NEが3200rpmよりも
以下であると判断された場合は、同様にステップ111
に進む。ステップ111では、排気切替弁17を駆動す
る第4の電磁弁28をOFFとする旨のフラグが立てら
れていないか否かが判断される。つまり、ステップ11
1では2個ターボチャージャから1個ターボチャージャ
へ切替った初期状態におけるフラグの判定が行なわれ
る。ステップ111において、第4の電磁弁28をOF
Fとするフラグが立てられていないと判断された場合
は、ステップ112に進む。
【0035】ステップ112では、過給圧PMが125
0mmHgabsよりも高くなっているか否かが判断さ
れる。ここで、過給圧PMが1250mmHgalsよ
りも高いと判断された場合は、ステップ113に進み、
目標過給圧を下げるために、排気バイパス弁41を駆動
する第5の電磁弁32のデューティ比が小とされ、アク
チュエータ42に供給される過給気のブリードが行なわ
れる。つぎに、図4のステップ114に進んで、第5の
電磁弁32のデューティ比がゼロよりも小であるか否か
が判断される。
【0036】ステップ114において、第5の電磁弁3
2のデューティ比がゼロよりも小であると判断された場
合は、ステップ115に進んで、デューティ比はゼロに
リセットされる。つまり、デューティ比は0%以下はな
いので、ステップ113のデューティ比の減算によって
デューティ比が0%以下となった場合は、ステップ11
4およびステップ115でデューティ比の補正が行なわ
れる。なお、ステップ114で第5の電磁弁32のデュ
ーティ比がゼロよりも大であると判断された場合は、ス
テップ115を超えて図5のステップ116に進む。
【0037】図3のステップ112において、過給圧が
1250mmHgabsよりも低いと判断された場合
は、ステップ121に進み、スロットル開度TAが60
degを超えているか否かが判断される。ここで、スロ
ットル開度TAが60degを超えていると判断された
場合は、ステップ122に進み、過給圧PMが1100
mmHgabsよりも高いか否かが判断される。ステッ
プ122で過給圧PMの判定を行なうのは、ターボラグ
により過給圧が上昇するのが遅れるからであり、過給圧
PMが所定値以上になっていると判断された際に、図4
のステップ123へ進む。
【0038】ステップ123では、排気バイパス弁41
を駆動する第5の電磁弁32のデューティ制御が初めて
行なわれるか否かが判断される。ここで、排気バイパス
弁41のデューティ制御が初めて行なわれる場合は、ス
テップ124に進み、スキップ制御が行なわれる。スキ
ップ制御は、排気バイパス弁41における開弁開始時の
駆動力と開弁終了時の駆動力に差があるために必要な制
御である。すなわち、排気バイパス弁41の駆動力には
ヒステリシスが存在し、これに対応するためにデューテ
ィ比を積分定数値によって補正するスキップ制御が行な
われる。
【0039】ステップ124の処理が終了すると、ステ
ップ125に進み、第5の電磁弁32のデューティが行
なわれている旨のフラグが立てられ、ステップ126に
進む。ステップ123において、第5の電磁弁32のデ
ューティ制御が初めて行なわれるのではないと判断され
た場合は、ステップ128に進んでデューティ比2%が
付加され、その後、ステップ126に進む。
【0040】ステップ126においては、第5の電磁弁
32のデューティ比が100%に達しているか否かが判
断される。ここで、第5の電磁弁32のデューティ比が
100%に達していると判断された場合は、ステップ1
27に進み、第5の電磁弁32のデューティ比を100
%とし、図5のステップ116に進む。
【0041】ステップ116では、吸気バイパス弁18
を駆動する第3の電磁弁(VSV3)27がONとさ
れ、これによって吸気バイパス弁18は開弁される。ス
テップ116の処理が終了すると、ステップ117に進
み、排気バイパス弁41を駆動する第5の電磁弁32の
作動に基づく最小助走回転時間CVSV5Bのカウント
が開始される。すなわち、ここでは、排気バイパス弁4
1の開弁作動に基づき助走回転開始からの最小助走回転
時間が、コンピュータ内のカウンタによって計測され
る。この時間を計測することにより、副ターボチャージ
ャ8の助走回転の程度が推定可能となる。
【0042】ステップ117で最小助走回転時間CVS
V5Bが算出されると、ステップ118に進み、算出さ
れた最小助走回転時間CVSV5Bと予め設定された設
定時間¥40とが比較される。ここで、最小助走回転時
間CVSV5Bが設定時間¥40に達していると判断さ
れた場合はステップ119へ進む。ステップ119で
は、最小助走回転時間CVSV5Bが設定時間¥40に
置換され、その後、ステップ143に進んでリターンす
る。
【0043】図3のステップ121でスロットル開度T
Aが60degよりも小さいと判断された場合は、図5
のステップ130に進む。図3のステップ122で過給
圧PMが1100mmHgabsよりも低いと判断され
た場合は、同様にステップ130に進む。ステップ13
0においては、第5の電磁弁32のデューティ比が0%
にリセットされる。この処理が終了すると、ステップ1
31に進み、第5の電磁弁32のデューティ比が0%と
された旨のフラグが立てられる。すなわち、この状態で
は排気バイパス弁41を駆動するアクチュエータ42に
供給される正圧はすべてブリードされ、排気バイパス弁
41は閉弁される。
【0044】ステップ131の処理が終了すると、ステ
ップ132に進み、排気バイパス弁41を駆動する第5
の電磁弁32の作動に基づいてカウントされた最小助走
回転数CVSV5Bがゼロにリセットされる。つぎにス
テップ135に進む。
【0045】ステップ135においては、排気切替弁1
7を駆動する第4の電磁弁28をONとした旨のフラグ
が立てられているか否かが判断される。すなわち、排気
切替弁17が全開であるか否かが判断される。ここで、
排気切替弁17が全開であると判断された場合は、図6
のステップ136に進み、吸気切替弁18を駆動する第
1の電磁弁25がOFFとされ、吸気切替弁18が閉弁
される。
【0046】ステップ137では、第1の電磁弁25が
OFFとされた1秒後に、排気切替弁17を駆動する第
4の電磁弁28がOFFとされ、排気切替弁17が閉弁
される。ステップ137の処理が終了すると、ステップ
138に進み、吸気バイパス弁18を駆動する第3の電
磁弁27がOFFとされる。これによって、吸気バイパ
ス弁18が開弁され、2個ターボチャージャから1個タ
ーボチャージャへの切替えが行なわれる。ステップ13
8で第3の電磁弁27がOFFとされると、ステップ1
39に進み、第4の電磁弁28がOFFとされた旨のフ
ラグが立てられ、ステップ143に進んでリターンされ
る。
【0047】図5のステップ135において、第4の電
磁弁28をONとするフラグが立てられていないと判断
された場合、すなわち2個ターボチャージャであると判
断された場合は、図6のステップ140に進み、過給圧
PMが200mmHgabsよりも低いか否かが判断さ
れる。ここで、過給圧PMが200mmHgabsより
も低いと判断された場合は、ステップ141に進み、第
1の電磁弁25がONとされ、吸気切替弁18が開弁さ
れる。この処理が終了すると、ステップ143に進み、
リターンされる。
【0048】ステップ140において、過給圧PMが2
00mmHgabsよりも高いと判断された場合は、ス
テップ142に進み、第1の電磁弁25がOFFとさ
れ、吸気切替弁18が閉弁される。吸気切替弁18が閉
弁されると、ステップ143に進み、リターンされる。
【0049】このように、本実施例では切替指令手段6
2からの指令に基づく2個ターボチャージャへの切替時
期が切替遅延手段63によって遅延されるので、エンジ
ン回転数が低い場合であっても、副ターボチャージャ8
の助走回転数を十分高めることが可能となる。したがっ
て、2個ターボチャージャへの切替時における過給圧の
低下を小に抑えることができ、切替時のトルクショック
を低減することができる。また、切替遅延手段63は、
エンジン回転数NEが高回転になるにつれて遅延時間を
短かくするので、短時間で2個ターボチャージャへの切
替えが可能となる。その結果、主ターボチャージャ7を
不必要に過回転させることもなくなり、主ターボチャー
ジャ7のオーバーランが防止される。
【0050】第2実施例 図9ないし図12は、本発明の第2実施例を示してい
る。第2実施例が第1実施例と異なるところは、遅延制
御判定手段の有無であり、その他の部分は第1実施例に
準じるので、準じる部分の説明を省略し、異なる部分に
ついてのみ説明する。
【0051】本実施例では、図9に示すように、切替指
令手段62と切替遅延手段63との間に、遅延制御判定
手段201が設けられている。エンジン回転数が低い場
合は、副ターボチャージャ8の助走回転を十分に行なう
ため切替時期が遅延されるが、エンジン回転数が高い場
合は、遅延制御を行なわなくとも副ターボチャージャ8
の助走回転数を十分に高めることが可能になる。そこ
で、本実施例では、エンジン回転数が設定値以上になっ
たときには、切替遅延手段63による遅延制御を禁止す
るようにしている。
【0052】図10は、遅延制御判定手段201による
制御の処理手順を示している。図10に示すように、ス
テップ151の処理が終了すると、ステップ152に進
み、ステップ152では、排気バイパス弁41を駆動す
る第5の電磁弁32の動作に基づき計測される最小助走
回転時間CVSV5Bと、遅延時間VSV4Dとの比較
が行なわれる。最小助走回転時間DVSV5Bは、コン
ピュータ29内のカウンタによって計測される。ステッ
プ202における比較の結果、カウンタによって計測さ
れた最小助走回転時間CVSV5BがマップMで求めら
れた遅延時間VSV4Dと同じか、それよりも大である
と判断された場合は、ステップ105に進み、エンジン
回転数NEが3200rpmよりも高回転であるか否か
が判断される。
【0053】ステップ152において、最小助走回転時
間CVSV5Bが遅延時間VSV4Dよりも小であると
判断された場合は、ステップ211に進む。ステップ2
11では、エンジン回転数NEが設定値である4000
rpmよりも高いか否かが判断される。すなわち、ここ
ではエンジン回転数に基づいて副ターボチャージャ8の
助走期間を遅延させるべきか否かが判断される。このス
テップ211において、エンジン回転数NEが4000
rpmを超えていると判断された場合は、図6のステッ
プ106に進み、エンジン回転数NEが4000rpm
以下であると判断された場合はステップ111に進む。
【0054】このように、ステップ211は遅延制御判
定手段201を構成し、エンジン回転数NEが設定値以
上になったときに切替遅延手段63による遅延制御が禁
止され、切替遅延手段63の処理をジャンプして切替指
令手段62からの信号に基づいて2個ターボチャージャ
への切替が行なわれる。したがって、本実施例では2個
ターボチャージャへの切替時の遅延制御は、図12に示
すように、エンジン回転数NEが3200〜4000r
pmの範囲で行なわれる。
【0055】図11は、本実施例におけるターボチャー
ジャの回転数と吸気管圧力等との関係を示している。図
11に示すように、エンジン高回転時においては、副タ
ーボチャージャ8の助走回転数を十分高めることが可能
であるので、切替条件成立後、すぐに2個ターボチャー
ジャへの切替えが行なわれる。すなわち、エンジン高回
転時に副ターボチャージャ8の助走回転時間を十分にと
ると、主ターボチャージャ7がタービン許容回転数を超
えてしまい、破損するおそれが生じるので、本実施例で
はエンジンの高回転時には遅延制御判定手段201によ
って遅延制御を禁止し、このような問題を解消してい
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る過給
機付エンジンの過給圧制御装置によれば、つぎのような
効果が得られる。
【0057】(イ)請求項1の過給機付エンジンの過給
圧制御装置においては、切替条件検知手段からの信号に
基づいて切替指令手段によって行なわれる双方のターボ
チャージャへの切替を、切替遅延手段によって遅延させ
るようにしたので、副ターボチャージャの助走回転を十
分に高めることができる。その結果、双方のターボチャ
ージャへの切替時における過給圧の低下を小さくするこ
とができ、過給圧の低下に起因するトルクショックを低
減することができる。
【0058】(ロ)また、請求項1の過給機付エンジン
の過給圧制御装置においては、切替遅延手段によってエ
ンジン回転数が高回転になるにつれて双方のターボチャ
ージャへの切替時の遅延時間を短かくするようにしてい
るので、高回転時における主ターボチャージャのオーバ
ランが抑制され、主ターボチャージャの破損を未然に阻
止することができる。
【0059】(ハ)請求項2の過給機付エンジンの過給
圧制御装置においては、エンジンが所定値以上の高回転
になったときに遅延制御判定手段によって切替遅延手段
による切替遅延制御を禁止し、切替指令手段からの信号
に基づいて双方のターボチャージャへの切替を指令する
ようにしたので、副ターボチャージャの助走回転時間を
最小にすることができ、主ターボチャージャのオーバー
ランを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る過給機付エンジンの
過給圧制御装置のブロック図である。
【図2】図1の装置を備えた過給機付エンジンの制御系
統図である。
【図3】図1の装置における制御の処理手順の一部を示
すフローチャートである。
【図4】図3に続くフローチャートである。
【図5】図4に続くフローチャートである。
【図6】図5に続くフローチャートである。
【図7】図2の装置におけるターボチャージャの回転数
と吸気管圧力等との関係を示す特性図である。
【図8】図2の装置におけるエンジン回転数と遅延時間
との関係を示すマップ図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る過給機付エンジンの
過給圧制御装置のブロック図である。
【図10】図9の装置における制御の処理手順の一部を
示すフローチャートである。
【図11】図9の装置におけるエンジンの高回転時のタ
ーボチャージャの回転と吸気管圧力等との関係を示す特
性図である。
【図12】図9の装置における遅延制御域を示す特性図
である。
【図13】従来の過給機付エンジンの概略構成図であ
る。
【図14】図13の過給機付エンジンにおけるターボチ
ャージャの回転数と吸気管圧力等との関係を示す特性図
である。
【図15】過給機付エンジンにおけるエンジン回転数と
ターボラグとの関係を示す特性図である。
【図16】図13の過給機付エンジンにおけるエンジン
高回転時のターボチャージャの回転数と吸気管圧力等の
関係を示す特性図である。
【図17】図13の過給機付エンジンにおけるエンジン
低回転時のターボチャージャの回転数と吸気管圧力等の
関係を示す特性図である。
【図18】過給機付エンジンにおけるエンジン回転数と
要求助走時間との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 エンジン 7 主ターボチャージャ 8 副ターボチャージャ 17 排気切替弁 18 吸気切替弁 25 第1の電磁弁 26 第4の電磁弁 29 エンジンコントロールコンピュータ 61 切替条件検知手段 62 切替指令手段 63 切替遅延手段 201 遅延制御判定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主ターボチャージャと、副ターボチャー
    ジャとを備え、前記副ターボチャージャのコンプレッサ
    下流に吸気通路を開閉する吸気切替弁を設けるととも
    に、副ターボチャージャのタービン下流または上流に排
    気通路を開閉する排気切替弁を設け、低吸入空気量域で
    は前記吸気切替弁と排気切替弁を共に閉弁させることに
    より主ターボチャージャのみを過給作動させ、高吸入空
    気量域では前記吸気切替弁と排気切替弁とを共に開弁さ
    せることにより両方のターボチャージャを過給作動さ
    せ、主ターボチャージャのみの過給作動から双方のター
    ボチャージャによる過給作動への切替時に、副ターボチ
    ャージャの下流に設けられた排気バイパス弁を開弁し副
    ターボチャージャの助走回転を行なうようにした過給機
    付エンジンの過給圧制御装置において、 前記主ターボチャージャのみの過給作動から双方のター
    ボチャージャによる過給作動への切替条件成立を検知す
    る切替条件検知手段と、 前記切替条件検知手段から出力される信号により主ター
    ボチャージャのみの過給作動から双方のターボチャージ
    ャへの切替指令を行なう切替指令手段と、 前記切替指令手段による双方のターボチャージャへの切
    替を遅延させるとともに、エンジンが高回転になるにつ
    れて遅延時間を短かくする切替遅延手段と、 を具備したことを特徴とする過給機付エンジンの過給圧
    制御装置。
  2. 【請求項2】 主ターボチャージャと、副ターボチャー
    ジャとを備え、前記副ターボチャージャのコンプレッサ
    下流に吸気通路を開閉する吸気切替弁を設けるととも
    に、副ターボチャージャのタービン下流または上流に排
    気通路を開閉する排気切替弁を設け、低吸入空気量域で
    は前記吸気切替弁と排気切替弁を共に閉弁させることに
    より主ターボチャージャのみを過給作動させ、高吸入空
    気量域では前記吸気切替弁と排気切替弁とを共に開弁さ
    せることにより双方のターボチャージャを過給作動さ
    せ、主ターボチャージャのみの過給作動から両方のター
    ボチャージャによる過給作動への切替時に、副ターボチ
    ャージャの下流に設けられた排気バイパス弁を開弁し副
    ターボチャージャの助走回転を行なうようにした過給機
    付エンジンの過給圧制御装置において、 前記主ターボチャージャのみの過給作動から双方のター
    ボチャージャによる過給作動への切替条件成立を検知す
    る切替条件検知手段と、 前記切替条件検知手段から出力される信号により主ター
    ボチャージャのみの過給作動から双方のターボチャージ
    ャへの切替指令を行なう切替指令手段と、 前記切替指令手段による双方のターボチャージャへの切
    替を遅延させるとともに、エンジンが高回転になるにつ
    れて遅延時間を短かくする切替遅延手段と、 前記エンジンの高回転時の回転数が設定値を超えたとき
    に前記切替遅延手段による遅延制御を禁止するととも
    に、切替指令手段からの信号に基づいて双方のターボチ
    ャージャへの切替を指令する遅延制御判定手段と、を具
    備したことを特徴とする過給機付エンジンの過給圧制御
    装置。
JP3216521A 1991-08-02 1991-08-02 過給機付エンジンの過給圧制御装置 Pending JPH0539726A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3216521A JPH0539726A (ja) 1991-08-02 1991-08-02 過給機付エンジンの過給圧制御装置
US07/924,551 US5313798A (en) 1991-08-02 1992-07-31 Charging control apparatus for an internal combustion engine with a dual turbocharger system
US08/178,536 US5351486A (en) 1991-08-02 1994-01-06 Charging control apparatus for an internal combustion engine with a dual turbocharger system

Applications Claiming Priority (1)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001248454A (ja) * 2000-02-16 2001-09-14 Robert Bosch Gmbh 排気ターボチャージャの回転数を制限するための装置
JP2020002891A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 株式会社豊田自動織機 過給システム
CN114278430A (zh) * 2021-12-30 2022-04-05 潍柴动力股份有限公司 一种相继增压系统的控制方法及相继增压系统
CN114278428A (zh) * 2021-12-30 2022-04-05 潍柴动力股份有限公司 一种相继增压切换控制方法及相继增压系统

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