JPH0537603U - 燃料配管用プロテクター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な作業性で簡単に装着することができる
燃料配管用プロテクターを提供する。 【構成】 燃料ホース又は燃料パイプの外周部に外嵌さ
れる燃料配管用プロテクターである。プロテクター本体
１が板状に形成され、そのプロテクター本体１の一方の
縁部に嵌合凸部２が形成され、他方の縁部にその嵌合凸
部２と嵌合する嵌合凹部３が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用燃料ホースや燃料パイプの外周部に外嵌され、他の部品と の干渉を防止してホース、パイプ等の配管を保護する燃料配管用プロテクターに 関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動車の燃料配管を構成する燃料ホース（ゴムホース）や燃料パイプ（金属管 、プラスチック管）は、他の部品との干渉が予想される場合、その部分にナイロ ン製のスパイラルチューブを巻き付けたり、或は、チューブの一部にスリットを 設けて形成した簡単な構造のプロテクターを、ホースやパイプの該当部分に外嵌 させ、干渉による摩耗や破損を防止するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来使用していたスパイラルチューブは、装着する際、何回も巻き付 けを行う必要があって作業性が悪く、また、スリット付きプロテクターは、外嵌 した後でスリットの開口部を接着剤で接着する必要があり、接着に時間がかかり 、接着剤が固定具に付いて作業性が悪いという課題があった。

【０００４】 本考案は、上記の課題を解決するためになされたもので、良好な作業性で簡単 に装着することができる燃料配管用プロテクターを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このために、本考案の燃料配管用プロテクターは、燃料ホース又は燃料パイプ の外周部に外嵌される燃料配管用プロテクターにおいて、プロテクター本体が板 状に形成され、そのプロテクター本体の一方の縁部に嵌合凸部が形成され、他方 の縁部にその嵌合凸部と嵌合する嵌合凹部が形成されて構成される。

【０００６】

【作用】

上記構成の燃料配管用プロテクターを燃料ホース又は燃料パイプの外周部に装 着する場合、ホース又はパイプの外周にプロテクター本体を被せ、プロテクター の一方の縁部の嵌合凸部を他方の嵌合凹部に挿入して嵌め合せるだけの簡単な作 業で、容易に装着することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

【０００８】 図１は燃料配管用プロテクターの斜視図を示している。このプロテクターは図 １のような板状の形状に、ポリアミド樹脂等を用いて一体成形される。

【０００９】 即ち、プロテクター本体１が板状に形成され、そのプロテクター本体１の一方 の縁部に嵌合凸部２が形成される。その嵌合凸部２は、縁部上に沿って設けられ た突条２ａの前面に、鉤形部（断面Ｌ字形部）２ｂを突設して形成され、プロテ クター本体１の縁部に沿って同一の横断面形状となるように連続形成される。

【００１０】 さらに、プロテクター本体１の他方の縁部には、上記の嵌合凸部２が嵌合され る嵌合凹部３が形成される。その嵌合凹部３は、縁部上に沿って鉤形部（断面Ｌ 字形）３ａを設け、その下側に突条３ｂを設け、その間に凹部を作るように形成 され、プロテクター本体１の縁部に沿って同一の横断面形状となるように連続形 成される。

【００１１】 また、プロテクター本体１の上面中央には、本体を曲げやすくするために、凹 条４が長手方向に沿って形成される。

【００１２】 このように形成された燃料配管用プロテクターは、自動車の燃料配管の保護用 に、そのホース又はパイプの外周部に外嵌して使用される。

【００１３】 燃料配管用プロテクターを燃料ホース又は燃料パイプの外周部に装着する場合 、ホース又はパイプの外周にプロテクター本体１を被せ、図２のように、プロテ クターの一方の縁部の嵌合凸部２を、他方の嵌合凹部３に挿入して嵌め合せるだ けの簡単な作業で、容易に装着することができる。

【００１４】 図３〜図５は燃料配管用プロテクターの他の実施例を示している。このプロテ クターは、プロテクター本体５がコルゲート状（薄肉部５ａと厚肉部５ｂを交互 に配置して上面を波型に形成した形状）に形成される。そして、プロテクター本 体５の一方の縁部には、嵌合凸部として、多数の球状頭部６が一定間隔で配置さ れた厚肉部５ｂの縁部に突設される。

【００１５】 一方、プロテクター本体５の他方の縁部には、嵌合凹部として、嵌合凸部つま り球状頭部６が嵌合可能な溝部７が一定の間隔で形成される。この溝部７は、各 厚肉部５ｂの他端に一対の円環部８を立設して、その間に溝を形成し、その溝に 球状頭部６が挿入されて嵌合されるように構成される。

【００１６】 このように形成された燃料配管用プロテクターも、上記と同様に、ホース又は パイプの外周部に外嵌して使用される。

【００１７】 燃料配管用プロテクターを燃料ホース又は燃料パイプの外周部に装着する場合 、ホース又はパイプの外周にプロテクター本体５を被せ、図５のように、縁部の 球状頭部６を、他方の溝部７に挿入して嵌め合せるだけの簡単な作業で、容易に 装着することができる。

【００１８】 装着状態では、各球状頭部６が溝部７に確実に嵌合保持されるため、容易に外 れることはなく、また、プロテクター本体５がコルゲート状であるため、装着時 にはその長手方向に容易に曲がり、燃料配管の曲折部であっても、その形状に沿 って装着することができる。

【００１９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の燃料配管用プロテクターによれば、燃料ホース 又は燃料パイプの外周部に外嵌される燃料配管用プロテクターにおいて、プロテ クター本体が板状に形成され、そのプロテクター本体の一方の縁部に嵌合凸部が 形成され、他方の縁部にその嵌合凸部と嵌合する嵌合凹部が形成されているから 、装着する場合、ホース又はパイプの外周にプロテクター本体を被せ、プロテク ターの一方の縁部の嵌合凸部を他方の嵌合凹部に挿入して嵌め合せるだけの簡単 な作業で、容易に装着することができる。また、プロテクター本体をコルゲート 状にすれば、燃料配管の曲折部であっても、その形状に沿って容易に装着するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】燃料配管用プロテクターの斜視図である。

【図２】同プロテクターの装着時の斜視図である。

【図３】他の実施例のプロテクターの平面図である。

【図４】図３の IV − IV 断面図である。

【図５】同プロテクターの装着時の斜視図である。

【符号の説明】

１−プロテクター本体、２−嵌合凸部、３−嵌合凹部。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 燃料ホース又は燃料パイプの外周部に外
   嵌される燃料配管用プロテクターにおいて、プロテクタ
   ー本体が板状に形成され、該プロテクター本体の一方の
   縁部に嵌合凸部が形成され、該プロテクター本体の他方
   の縁部に該嵌合凸部と嵌合可能な嵌合凹部が形成された
   ことを特徴とする燃料配管用プロテクター。
2. 【請求項２】 前記嵌合凸部と前記嵌合凹部が各々の縁
   部に沿って各々同一の横断面形状で連続して形成されて
   いる請求項１記載の燃料配管用プロテクター。
3. 【請求項３】 前記プロテクター本体がコルゲート状に
   形成され、前記嵌合凸部が縁部に沿って一定の間隔で突
   設された多数の球状頭部から形成され、前記嵌合凹部が
   両側に円環部を立設した多数の溝部から形成されている
   請求項１記載の燃料配管用プロテクター。