JP2583059Y2 - 集束樹脂ホース配管用グロメット - Google Patents

集束樹脂ホース配管用グロメット

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JP2583059Y2
JP2583059Y2 JP7511492U JP7511492U JP2583059Y2 JP 2583059 Y2 JP2583059 Y2 JP 2583059Y2 JP 7511492 U JP7511492 U JP 7511492U JP 7511492 U JP7511492 U JP 7511492U JP 2583059 Y2 JP2583059 Y2 JP 2583059Y2
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grommet
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久嗣 後藤
泰三 小川
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数本の樹脂ホースを
集束させて配管するために、複数個の樹脂製コネクタ
が保持されてなる樹脂ホース配管用グロメットに関す
る。
【0002】特に、自動車の燃料配管における車体床パ
ネルと燃料タンクとの間に、複数の樹脂ホース配管を形
成する等の場合に好適な発明である。
【0003】ここでは、自動車燃料配管を例に採り説明
をするが、本考案はこれに限定されるものではない。
【0004】
【従来技術】自動車の燃料タンクには、通常、エンジン
へ燃料を送入し又は戻すためのメイン配管、リターン配
管、及び、キャニスターに接続するエバポ配管が接続さ
れている。
【0005】そして、これらの配管は、通常、それぞれ
別位置で独立的に行なう構成であった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、この構成で
は、燃料配管の配管工数が嵩むため、上記、メイン配
管、リターン配管、エバポ配管を集束させて同時的に行
なうことが検討されている。
【0007】即ち、燃料タンクに上記各配管用の各ノズ
ルの全部又は一箇所にまとめるとともに、床部車体板金
に形成した開口部にグロメットを装着し、該グロメット
で配管用ホースを集束保持する構成である。なお、グロ
メットは、複数個のニップルを備えたコネクタを保持さ
れてなる構造を備えている。
【0008】そして、上記グロメット、ホース、及びコ
ネクタは、自動車における軽量化の要請から、樹脂製と
することが好ましい。例えば、グロメットはポリアセタ
ール等の樹脂材料で、ホース、コネクタはポリアミド
(ナイロン)等の樹脂材料で形成する。
【0009】これらの構成部品を樹脂製とした場合にお
いて、ニップル部に樹脂ホースを接続した樹脂製コネク
が保持されてなるグロメットを介して車体床パネルに
取付けた場合、外力によってニップル部が根元部から破
損するおそれがあることが予測される。
【0010】即ち、ニップル部を形成するポリアミド等
は一般に靱性が高くなく、かつ、ニップル元部は通常断
面変化が大きく、さらには、樹脂ホースによって無理嵌
めされているため、ニップル部の根元部に応力が残留し
易いためである。
【0011】本考案は、上記にかんがみて、複数本の樹
脂ホースを集束させて配管するために、ニップル部を備
えた複数個の樹脂製コネクタが保持されてなる樹脂ホー
ス配管用グロメットにおいて、ニップル部が根元部で破
損するおそれのない樹脂ホース配管用グロメットを提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案の集束樹脂ホース
配管用グロメットは、上記課題を下記構成により解決す
るものである。
【0013】複数本の樹脂ホースを集束させて配管する
ために使用し、ニップル部を備えた複数個の樹脂製
ネクタが保持されてなるグロメットであって、グロメッ
本体が、ベース部と、該ベース部からニップル部の突
出方向に突出する複数の保護筒部とからなり、該保護筒
部は、前記コネクタが嵌着可能な内形状を有し、 保護筒
部先端は、ニップル部先端と同位置に又はニップル部先
端を越えて位置し、 保護筒部内径は、ニップル部外周面
と間に樹脂ホース肉厚より大きな隙間を有する大きさで
ある、ことを特徴とする。
【0014】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0015】A.図1は本考案の実施例を適用する部位
である、燃料タンク回りの配管態様を示す概略斜視図で
ある。
【0016】燃料タンク1には、メイン配管及びリター
ン配管用の金属製細管の各ノズル3、5が一筒所に集束
して配設され、別位置にエバポ配管用の金属製細管のノ
ズル7がそれぞれ形成されている。
【0017】そして、各ノズル3、5、7に対応する樹
脂製ホース9、11、13が、ニップル部31を備えた
複数個の樹脂製のコネクタ27が保持されてなるグロメ
ットで集束保持されている。そして、グロメット本体
5は、車体床パネル17に形成された長孔状の配管挿通
孔19の位置で床パネル下側からボルト20でねじで止
めされるようになっている。なお、グロメット本体15
のベース部16には、上記ボルト20に対応する雌ねじ
部18が形成されている。
【0018】また、各ノズル3、5、7と樹脂ホース
9、11、13及び、樹脂ホース9、11、13と車外
側の金属製細管の各配管4、6、8とは、それぞれ樹脂
製のコネクタ27で接続されている。車外側配管側のコ
ネクタ27は、グロメット15に保持されて図1では見
えない。
【0019】この樹脂ホース集束体は、燃料タンク1に
ねじ止めされるクランプ23で、所定位置をガイドされ
て配管さている。なお、25はゴム製の干渉防止リング
である。
【0020】B.次に、上記グロメットについて詳細に
説明をする(主に図2・3・4参照)。
【0021】(1)グロメツト本体15に保持される
ネクタ27として、ここでは、作業性の見地から図例の
ようなワンタッチ式のものを採用する(例えば、実開平
2−128889号公報参照)が、これに限られるもの
ではない。
【0022】基本的には、コネクタ27には、各配管
4、6、8のノズル部29が挿入結合されて継手構造2
1を構成するようになっている。。そして、樹脂製のコ
ネクタ27は、先側にホース接続用のニップル部31を
備えるとともに、受け筒部33を備えている。ノズル部
29には、中間部に抜止め用の環状膨出部35を備えて
いる。そして、上記受け筒部33には、樹脂製の抜止め
ばね体39が挿入されてワンタッチ接続可能とされてい
る。
【0023】そして、コネクタ27の受け筒部33は、
大径部41と中径部42と小径部43とからなり、中径
部42と小径部43とで段部33aを形成するととも
に、小径部43側に係止爪45を形成して、後述のグロ
メツト15の保護筒49内に形成される受け係止凸部6
7が、段部33aと係止爪45との間に位置してコネク
タ27がグロメット本体15から抜け不能に保持される
ようになっている。
【0024】(2)そして、グロメット本体15は、基
本的にはベース部16と、ベース部16から樹脂製のコ
ネクタ27のニップル部31の突出方向に突出する複数
の保護筒部49からなる。ここでは、保護筒部49は、
隣接壁が連続する形式であるが、独立的に突出する構成
であっても良い。
【0025】具体的には、ベース部16は、車体床パネ
ル17に形成された配管挿通孔19に対応した外形を有
するベース筒部51と該ベース筒部51の元部外周に形
成されるのフランジ部55とからなる。そして、ベース
部16の裏面側には、ベース筒部51と略同形で、配管
挿通孔19へのガイド作用をするガイド壁53が短手方
向両側に一対形成されているとともに、ガイド壁53に
挟まれて、対向する位置に一対の弾性仮止め爪57が形
成されている。この弾性仮止め爪57は、グロメット
15を車体床パネル17に床パネル下側からねじ止め
する際、配管用挿通孔19の周縁裏面に係止して仮止め
作用を奏するものである。
【0026】また、フランジ部55には、その長手方向
の両端部にナットが埋設されて雌ねじ部18が形成され
ている。なお、フランジ部55の裏面にはスポンジゴム
製の環状シール材59が貼着されている。
【0027】そして、ベース筒部51から突出する保護
筒部49は、ホースの数に対応して3連構成であり、各
保護筒部49は、コネクタ27が嵌着可能な内形状を有
する。
【0028】また、グロメット本体15は、各樹脂ホー
ス9、11、13が接続されたコネクタ27を組込み易
くするために、ベース筒部51も含めて半割とされてい
る(図4参照)。
【0029】即ち、受け半割体61が残されたベース体
63と、被せ半割体65とからなる。そして、受け半割
体61に被せ半割体65を被せたとき、保護筒部49内
周面に受け係止凸部67を形成するリブ67a、67a
が形成されている。この係止凸部67は、コネクタ27
の段部33aと係止爪45との間に位置してコネクタ2
7がグロメット本体15から抜け不能に保持される。
【0030】また、この被せ半割体65は、受け半割体
61に、前後にばね弾性爪69が形成され、受け半割体
61に対応して形成された受け爪71に係合して一体化
するように構成されている。なお、この一体化手段は、
接着剤またはねじ止め等であっても良い。
【0031】(3)そして、上記、各保護筒部49は、
グロメット本体15にコネクタ27を保持したときニッ
プル部31の先端が突出しない長さであるとともに、常
用振動発生時(アイドリング時等)や、悪路走行による
振動発生時、さらにはホースが湾曲されて配設されると
き等に、ニップル部22に嵌着された樹脂ホース9、1
1、13と干渉しない内径を有する。
【0032】即ち、保護筒部49先端は、ニップル部3
1先端と同位置又はニップル部31先端を越えて位置
し、保護筒部49の内径は、ニップル部31外周面と間
に樹脂ホース9、11、13の肉厚より大きな隙間を有
する大きさとされている
【0033】ニツプル部31が保護筒部49よりも突出
すると、即ち、保護筒部49先端がニップル部31先端
より手前に位置すると、ニップル部31に直接的に、外
力が作用するおそれがある。また、保護筒部49内径が
ニップル部31外周面と間に樹脂ホース9、11、13
肉厚より大きな隙間を有しないと、アイドリング時等に
樹脂ホース9、11、13の外周面が保護筒部49の内
周面と干渉して、やはりのニップル部31の根元部に繰
り返し応力が発生し易い。
【0034】ここで、ニップル部31先端から保護筒部
49先端までの距離Lは、通常、0〜10mmとする。
10mmを越えると樹脂ホース9、11、13が振動等
により振れたとき、保護筒部49の内周との干渉し易
い。即ち、この干渉をさけるため、保護筒部49の内径
を大きくする必要がある。また、保護筒部49と樹脂ホ
ース9、11、13とのクリアランスCは、ニップル部
31を接続した状態で、1〜3mmとする。
【0035】C.上記実施例のグロメット本体15の使
用態様について説明をする。
【0036】樹脂ホース9、11、13の両端に、コネ
クタ27のニップル部31を圧入して接続し、分割状態
のグロメット本体15の受け半割体61にセットした
後、被せ半割体65を被せ、ばね弾性爪69を受け爪7
1にスナップ係合させて、グロメット本体15を組み立
てる。
【0037】そして、該グロメツト15を、車体床パネ
ル17の配管挿通孔19に、セットする。このとき、グ
ロメット本体15のベース部16の裏面にはガイド壁5
3が設けられているのでグロメット本体15は正確な位
置にセットされるとともに、弾性仮止め爪57が配管挿
通孔19の周縁裏面に係止する。
【0038】この状態で、ボルト20を使用して、車体
床パネル17に形成されたボルト孔75、75を介し
て、ベース部16の雌ねじ部18に下側からねじ込む。
この際、弾性仮止め爪57が配管挿通孔19の周縁裏面
に係止しているため、ボルト20のねじ込みによって、
グロメット本体15が車両床パネル17から浮き上がる
おそれがなく、ねじ止め作業が容易となる。
【0039】こうして、グロメットが車体床パネル17
に取付けられる。なお、各配管4、6、8の先端に形成
されているノズル部29をグロメット本体15に保持さ
れているコネクタ27に挿入結合することにより、継手
構造21が構成され、また、樹脂ホース9、11、13
の燃料タンク1側も同様にしてコネクタ21で各ノズル
3、5、7と接続する。
【0040】
【考案の作用・効果】本考案の集束樹脂ホース配管用グ
ロメットは、複数本の樹脂ホースを集束させて配管する
ために、ニップル部を備えた複数個の樹脂製コネクタ
が保持されてなるグロメットであって、グロメット本体
が、ベース部と、該ベース部から前記ニップル部の突出
方向に突出する複数の保護筒部とからなり、保護筒部
は、コネクタが嵌着可能な内形状を有し、保護筒部先端
は、ニップル部先端と同位置に又はニップル部先端を越
えて位置し、保護筒部内径は、ニップル部外周面と間に
樹脂ホース肉厚より大きな隙間を有する大きさである構
により、下記のような作用・効果を奏する。
【0041】グロメットに保持されたコネクタのニップ
ル部は、保護筒部より先端が突出することがないため、
外力を直接的に受けることはない。また、自動車のアイ
ドリング時等の振動等により、樹脂ホースが保護筒部の
先端と干渉して、ニップル部の根元部に繰り返し応力が
発生するおそれもない。従って、本考案のグロメット
は、自動車の燃料配管等の樹脂ホース配管に適用した場
合、コネクタのニップル部が根元部から破損するおそれ
がない。
【0042】なお、実開昭63−128388号公報
に、ニップル部を備えた継手を保持し、コネクタ保持時
にニップル部位置を被覆する保護筒部を備えた樹脂製グ
ロメットが開示されているが、適用するコネクタは金属
製であり、保護筒部は、ニップル部の先端が突出する長
さであるとともに、ホース部の外周を密着被覆するもの
であり、何ら本考案を示唆するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である集束樹脂ホース配管用
グロメットの使用態様を示す斜視図
【図2】同じくグロメットの固定状態を示す断面図
【図3】図2のIII−III線断面図
【図4】同じくグロメット本体と樹脂製コネクタの分解
部分切り欠き斜視図
【符号の説明】
1 燃料タンク 9、11、13 樹脂ホース 15 グロメツト本体 16 グロメツトのベース部 21 継手構造 27 コネクタ 29 ノズル部 31 ニップル部 49 グロメットの保護筒部
フロントページの続き (72)考案者 小川 泰三 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (72)考案者 豊島 浩二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−128388(JP,U) 実開 平4−114192(JP,U) 実開 平4−114193(JP,U) 実公 昭40−8931(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 39/00,39/04 F16L 5/00,5/02 B60R 13/08

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の樹脂ホースを集束させて配管す
    るために使用し、ニップル部を備えた複数個の樹脂製
    コネクタが保持されてなるグロメットであって、 グロメット本体が、ベース部と、該ベース部から前記ニ
    ップル部の突出方向に突出する複数の保護筒部とからな
    り、 該保護筒部は、前記コネクタが嵌着可能な内形状を有
    し、 保護筒部先端は、ニップル部先端と同位置に又はニップ
    ル部先端を越えて位置し、 保護筒部内径は、ニップル部外周面と間に樹脂ホース肉
    厚より大きな隙間を有する大きさである、 ことを特徴とする集束樹脂ホース配管用グロメット。
JP7511492U 1992-10-28 1992-10-28 集束樹脂ホース配管用グロメット Expired - Lifetime JP2583059Y2 (ja)

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JPH0640577U JPH0640577U (ja) 1994-05-31
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JP2006194434A (ja) * 2004-12-17 2006-07-27 Tokai Rubber Ind Ltd 燃料輸送用の樹脂チューブ

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JPH0640577U (ja) 1994-05-31

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