JP3316960B2 - 車両用パイプカバー装置 - Google Patents
車両用パイプカバー装置Info
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Description
取付けられた、ブレーキパイプ等のパイプ類を複数本組
付けて形成した集中配管を覆う車両のパイプカバー装置
に関するものである。
常、ブレーキオイル用のブレーキパイプや燃料用のフュ
ーエルパイプ等のパイプ類を複数本組付けた集中配管が
取付けられている。このような集中配管の取付け構造を
図16に基づいて説明する。
フロアパネルである。フロアパネル1には下方向にスタ
ッドボルト2が溶着されており、スタッドボルト2に
は、例えば、エバポレータパイプ3、フューエルリター
ンパイプ4、フューエルメインパイプ5そしてブレーキ
パイプ6等を組付けて形成した集中配管7を固定保持す
るクランプ8が取付けられる。
うなもので、略中央部にはスタッドボルト2が挿通する
ボルト孔9が設けられており、さらに、クランプ8の上
面にはパイプ類を保持する爪10が設けられている。クラ
ンプ8の爪10によって集中配管7の各パイプが保持され
るようになっている。
タッドボルト11には集中配管7を保護するためのパイプ
カバー12、すなわち、フロントパイプカバー13およびリ
ヤパイプカバー14からなるパイプカバー12がナット15に
よって締付け保持されている。
て説明する。まず、集中配管7の中央に配管の位置決め
としてのマーキング行い、さらに、集中配管7のどれか
1本、すなわち、フューエルメインパイプ5にクランプ
8の位置決めとしてのマーキングを行う。そして、中央
の配管の位置決めのマーキングポイント16の位置にクラ
ンプ8を取付けると共に他の4個のマーキングポイント
17の位置に残りの4個のクランプ8を取付ける。
クランプ8との仮組したものをフロアパネル1のスタッ
ドボルト2に取付ける。そして、さらに、その外面部を
覆うようにして、2分割されたフロントパイプカバー13
およびリヤパイプカバー14を1枚ずつ、フロアパネル1
に溶着した別のスタッドボルト11に嵌込んでナット15よ
って締付け固定する。
2 号公報に開示されているものがある。この公報に開示
されているものは、パイプを保持するパイプグリップ部
を備えたパイプ保持部の背面に、パイプを保護するプロ
テクタが係止される係止爪を設け、このパイプ保持部を
スタッド固定部によってスタッドに固定したものであ
る。
にあっては、集中配管を固定するためのクランプが5個
必要となり、また、クランプを取付けるスタッドボルト
も5本必要となっている。さらに、集中配管を覆うパイ
プカバーもフロントおよびリヤの2枚必要になると共に
パイプカバー取付用のスタッドボルトおよびスタッドボ
ルトに取付けるナットも各々5本必要となっている。こ
のように従来は部品点数が多く、コスト高となる問題が
あった。
置決めとは別にクランプ位置決めとしての4個のマーキ
ングが必要であり、作業性が悪かった。
に溶着されたスタッドボルトに集中配管とクランプとを
仮組みしたものを取付けるが、スタッドボルトの溶接誤
差、クランプの組付け誤差等によりクランプのスタッド
ボルトへの組付け性が悪かった。
つフロアパネルに溶着された別のスタッドボルトにナッ
トによって組付けるようにしているので、組付工数が多
くなる問題があった。
いるパイプ保持具は、プロテクタの継ぎ目よる長孔が形
成できない点が本発明と異なるものである。
になされたもので、2分割されたパイプカバーの各々に
形成した孔にクランプに設けた爪を嵌入させて2枚のパ
イプカバーを一体に形成することによって、部品点数を
少なくし、コストを低減させると共に作業性を向上さ
せ、組付工数を少なくした車両用パイプカバー装置を提
供することを目的とする。
決するための手段として、フロアパネルの外面部に、ブ
レーキパイプ等のパイプ類を複数本組付けた集中配管を
配設し、該集中配管をクランプおよびパイプカバーによ
り保持した車両用パイプカバー装置において、前記パイ
プカバーを後端部に切欠凹部を設けたフロントパイプカ
バーと、前端部に切欠凹部を設けたリヤパイプカバーと
の結合によって形成し、該パイプカバーの幅方向の略中
央部に前記フロアパネルの外面部に固着したスタッドボ
ルトが挿通する、パイプカバー長手方向の長孔を設ける
と共に前記フロントパイプカバーと前記リヤパイプカバ
ーの結合部の長孔を前記フロントパイプカバーと前記リ
ヤパイプカバーの各々の切欠凹部によって形成し、該長
孔の長手辺側の両側に前記クランプの底面に設けた仮止
用の爪が挿通する仮止孔を設け、一方、前記クランプの
前記スタッドボルトが挿通する挿通孔には前記長孔に沿
う仮止用の爪を設けたことを特徴とするものである。
プカバーとリヤパイプカバーとの結合部に形成した仮止
孔にクランプの底部に設けた仮止用の爪を挿通させたの
で、2枚のパイプカバーを組付けて1枚のものにするこ
とが可能になり、かつ、1枚に形成したパイプカバーを
フロアパネルに取付けることが可能になる。
クランプの位置決め治具として、パイプカバーに他の残
りのクランプ全部を取付けることが可能になる。
に、集中配管に付けられた中央のマーキングを位置決め
にして、集中配管を取付けることが可能となる。
管を仮組したものを1度にフロアパネルに溶着したスタ
ッドボルトに仮付けをする。この際、パイプカバーには
長孔が設けられ、一方、クランプの挿通孔には仮止め用
の爪が設けられているので、これによりスタッドボルト
の溶接誤差およびクランプの組付誤差を吸収することが
可能になる。
集中配管を仮組みしたものを同一のスタッドボルトに組
付けたので、部品点数を減少させることが可能となる。
と同一の部材には同一の符号を付して説明する。図にお
いて、符号1で示すものは車両のフロアパネルであり、
符号2で示すものはフロアパネル1の外面部に溶着され
たスタッドボルトである。
3、フューエルリターンパイプ4、フューエルメインパ
イプ5およびブレーキパイプ6等のパイプ類を組付けて
形成した集中配管7が取付けられるようになっている。
集中配管7は後述のクランプ18およびパイプカバー23に
よって固定されるようになっている。
に、上面視略長方形のものであり、中央部近傍にはスタ
ッドボルト2が挿通する短手方向に長い挿通孔19が設け
られている。この挿通孔19のスタッドボルト2の進入側
にはクランプ18をスタッドボルト2に仮止する仮止用の
爪20が設けられている(図4参照)。
通孔19と仮止用の爪20はスタッドボルト2がXY方向に
ずれてもそのずれを吸収できる構造になっている。図3
中、矢印Bはスタッドボルト2の挿入方向を示してい
る。
の各パイプ類を保持する配管用の保持爪21が5個設けら
れている。また、クランプ18の底面にはパイプカバー23
をクランプ18に仮止めする仮止用の爪22が設けられてい
る(図5参照)。
ロントパイプカバー24(図6ないし図8参照)とリヤパ
イプカバー25(図9ないし図11参照)をつき合わせて結
合したものであり、フロントパイプカバー24の後端部に
は切欠凹部26が、リヤパイプカバー25の前端部には切欠
凹部27がそれぞれ形成されている。
部には、後述するナット30が入る長孔28が形成されてい
る。長孔28はパイプカバー23の長手方向に沿う形状のも
のになっている。
プカバー25との結合部にはフロントパイプカバー24の切
欠凹部26と、リヤパイプカバー25の切欠凹部27とによっ
て形成された、ナット30が入る長孔28が形成されている
(図12参照)。
られたことにより、パイプカバー23と前述のクランプ18
とを組付けた際、パイプカバー23の長孔28とクランプ18
の挿通孔19とが一致しスタッドボルト2に対するずれを
吸収することが可能となる。
両側には、クランプ18の底面に設けた仮止用の爪22が挿
通する、長方形の仮止孔29が設けられている。なお、フ
ロントパイプカバー24とリヤパイプカバー25の結合部分
における仮止孔29はそれぞれに形成されている。
は、集中配管7、クランプ18およびパイプカバー23に挿
通されたスタッドボルト2に螺合するナットである。こ
のナット30をスタッドボルト2に締付けることにより、
ナット30の鍔部31がパイプカバー23の下部を支持して集
中配管7、クランプ18およびパイプカバー23がスタッド
ボルト2に保持されることになる。
トパイプカバー24とリヤパイプカバー25との結合部に設
けた長孔28の両側にある長方形の仮止孔29にクランプ18
の底面に設けた仮止用の爪22を挿通させることによっ
て、フロントパイプカバー24とリヤパイプカバー25とを
1体に結合させたので、2枚のパイプカバーを1枚のも
のに形成することが可能になり、かつ、1枚のパイプカ
バー23をフロアパネル1に取付けることが可能になる。
をクランプ18の位置決め治具として、パイプカバー23に
他の残りのクランプ18全部を取付けることが可能とな
る。
仮組したものに、集中配管7に付けられた中央のマーキ
ング7aを位置決めにして、集中配管7が取付けられる。
中配管7を仮組したものを1度にフロアパネル1に溶着
したスタッドボルト2に仮付けをする。この際、パイプ
カバー23には長孔28が設けられ、一方、クランプ18の挿
通孔19には仮止用の爪20が設けられているので、これに
よりスタッドボルト2の溶接誤差およびクランプ18の組
付誤差を吸収することが可能になる。
して集中配管7を仮組みしたものを1つのスタッドボル
ト2に組付けてナット30よって固定することにより、集
中配管7をフロアパネル1の外面部に取付けることが可
能となる。
トパイプカバーとリヤパイプカバーとの結合部に形成し
た仮止孔にクランプの底部に設けた仮止用の爪を挿通さ
せたので、2枚のパイプカバーを1枚のものにすること
ができる。このように1枚となったパイプカバーをフロ
アパネルに取付ければ、組付時の組付工数が少なくなっ
て作業性が向上する。
ンプの位置決め治具として、パイプカバーに他の残りの
クランプ全部を取付けることが可能となる。これによっ
て、クランプの位置決め用マーキングを廃止することが
でき、作業性を向上させることができる。
仮組したものをスタッドボルトに組付ける際、パイプカ
バーには長孔が設けられ、クランプの挿通孔には仮止用
の爪が設けられているので、これによりスタッドボルト
の溶接誤差やクランプの組付誤差を吸収することがで
き、組付性を向上させることができると共に組付け工数
をも削減することができる。
集中配管を仮組みしたものを一度に、同一のスタッドボ
ルトに仮止めすることできるので、組付工数を削減でき
ると共にスタッドボルト等の部品点数が少なくなって、
コストを低減させることができる。
る。
る。
る。
ある。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 フロアパネルの外面部に、ブレーキパイ
プ等のパイプ類を複数本組付けた集中配管を配設し、該
集中配管をクランプおよびパイプカバーにより保持した
車両用パイプカバー装置において、前記パイプカバーを
後端部に切欠凹部を設けたフロントパイプカバーと、前
端部に切欠凹部を設けたリヤパイプカバーとの結合によ
って形成し、該パイプカバーの幅方向の略中央部に前記
フロアパネルの外面部に固着したスタッドボルトが挿通
する、パイプカバー長手方向の長孔を設けると共に前記
フロントパイプカバーと前記リヤパイプカバーの結合部
の長孔を前記フロントパイプカバーと前記リヤパイプカ
バーの各々の切欠凹部によって形成し、該長孔の長手辺
側の両側に前記クランプの底面に設けた仮止用の爪が挿
通する仮止孔を設け、一方、前記クランプの前記スタッ
ドボルトが挿通する挿通孔には前記長孔に沿う仮止用の
爪を設けたことを特徴とする車両用パイプカバー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24045993A JP3316960B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 車両用パイプカバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24045993A JP3316960B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 車両用パイプカバー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0771656A JPH0771656A (ja) | 1995-03-17 |
JP3316960B2 true JP3316960B2 (ja) | 2002-08-19 |
Family
ID=17059821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24045993A Expired - Fee Related JP3316960B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 車両用パイプカバー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3316960B2 (ja) |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP24045993A patent/JP3316960B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0771656A (ja) | 1995-03-17 |
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