JP4231297B2 - ホース及びこのホースに用いるキャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ホース及びこのホースに用いるキャップに関し、詳細には、自動車や自動二輪車などの車両におけるブレーキシステムの液圧伝達などに用いられるアイ管継手を有する油圧ホースなどのホースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のホースとして、本出願人が特許文献1(特許第2912565号公報)に提案したホースがある。この提案のホースについて図2(特許文献1の図1に該当)を参照して説明する。
【0003】
ホースは、ホース本体31と、該ホース本体31の一方の端部に設けられ、オイルボルト挿入孔32及び該挿入孔32から前記ホース本体31内部へ連通する流通路33が形成されたアイ管継手34と、先端が露出するように前記オイルボルト挿入孔32に挿通されたオイルボルト35と、前記アイ管継手34をはさむようにオイルボルト35の根元部及び先端側にそれぞれ配設されたワッシャ36、37と、前記オイルボルト35の側面の少なくとも一部であって、且つオイルボルト35の先端側のワッシャ36よりオイルボルト35の先端寄りに着脱自在に取り付けられたクリップ38から構成されている。なお、39は、ホース本体31の他方の端部に設けられためねじ口金具である。
【0004】
上記アイ管継手34は、通常市販されているアイ管継手が採用され、流通路33の先端付近に設けられたカシメ部40をホース本体31の一端にかしめることにより、ホース本体31の一端部に接続される。
【0005】
上記オイルボルト35は、通常市販されているオイルボルトが採用され、その内部には、底面から根本部の側面まで連通せしめるT字状の連通路が形成されている。オイルボルト35をアイ管継手34に装着したとき、オイルボルト35の底面→オイルボルト35の側面→アイ管継手34のオイルボルト挿入孔32→アイ管継手34の流通路33→ホース本体31のように一連の連通路(図2の破線)が形成され、その連通路にはブレーキオイルなどの液圧伝達用の液体が充填される。
【0006】
上記ワッシャ36、37は、アイ管継手34の上下両面に当接してオイルボルト挿入孔32からブレーキオイルなどが洩れないように封止する。
【0007】
上記クリップ38は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドなどの可撓性を有する材料により作製された板状のクリップ38からなり、該クリップ38にはオイルボルト35と嵌合するための嵌合孔41が穿設されており、この嵌合孔41からクリップ38の少なくとも1つの端縁に達するように、クリップ38にスリット42が形成されている。
【0008】
上記のように構成されたホースでは、ホース本体31の圧力試験を行なった後に、ワッシャ36、アイ管継手34及びワッシャ37が1本のオイルボルト35によってばらつかないように束ねられ、更に、これらの部材がオイルボルト35から抜け落ちないように、オイルボルト35の先端をクリップ38で塞いだ状態になっており、このままの状態で、保管又は輸送をすることができ、ワッシャなどの部品の損失やシート面の損傷の心配がない。
【0009】
また、上記のように構成されたホースは、次のようにしてキャリパー、マスターシリンダなどの相手部材Aのオイル取出し用のめねじ孔43に組み付ける。すなわち、(1)まず、オイルボルト35の先端の一部を組付部材Aのめねじ孔43に螺合させ、(2)次いでオイルボルト35をオイルボルト嵌合孔41からスリット42を通して外部へ抜くようにして、クリップ38をオイルボルト35から取り外し、(3)最後にオイルボルト35を所定の締付トルクまで締めるという手順で行なう。つまり、オイルボルト35の先端の一部がすでにめねじ孔43に螺合して閉じた状態になった後に、クリップ38を抜くので、ワッシャ36、37などがばらばらになることなく、簡単且つ確実に組付作業を行なうことができる。
【0010】
【特許文献1】
特許第2912565号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先に提案した上記構成のホースでは、上述したように、クリップによってすでにアイ管継手、ワッシャ及びオイルボルトが仮組みされた状態になっているので、この仮組みされた状態で保管、輸送することができるため、ワッシャなどの部品を損失したりアイ管継手のシート面を傷つける心配がない上に、ホースを相手部材に組付ける際にもワッシャなどの部品を損失させることなく、簡単且つ確実に組付作業を行なうことができる、といった利点を有するものの、その後において、新たな以下のような問題点が判明した。
【0012】
すなわち、輸送途中で、隣り合うホース製品がぶつかり合うため、アイ管継手の外表面やオイルボルトのネジ部などに打痕傷が発生する場合がある。また、クリップが脱落するといった事象が発生する場合も有る。また一方、仮組作業において、2枚のワッシャを1枚しか装着しなかったり、2枚のワッシャをアイ管継手の片側のみに装着したり、といったミスが有る。
【0013】
本発明は、上記の問題点を解消するためになしたものであって、その目的は、2枚のワッシャが正規に装着されていることを確認し得るとともに、輸送途中でのぶつかり合いにより発生するアイ管継手の外表面やオイルボルトのネジ部などへの打痕傷の防止、及びクリップの脱落防止が図られたホース及びこのホースに用いるキャップを提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために以下に述べる構成としたものである。すなわち、請求項1に係る発明は、ホース本体の少なくとも一方の端部又は中間部にアイ管継手を有するホースであって、ホース本体と、オイルボルト挿入孔を有する管部及び該挿入孔から前記ホース本体内部へ連通する流通路が形成された接続用管部を有するアイ管継手と、先端が露出するように前記オイルボルト挿入孔に挿通されたフランジ付オイルボルトと、前記アイ管継手をはさむように前記フランジ付オイルボルトの根元側及び先端側にそれぞれ配設されたワッシャと、前記フランジ付オイルボルトと嵌合する嵌合孔が穿設され、この嵌合孔と外周端縁との間にスリットが形成され、当該スリットを介して前記フランジ付オイルボルト先端側のワッシャよりフランジ付オイルボルトの先端寄りにフランジ付オイルボルトの側方より着脱自在に取付けられた摘み部を有する板状のクリップとを備え、更に、クリップにより仮組されたフランジ付オイルボルトを、その先端側から装入してフランジ付オイルボルト、アイ管継手の管部、2枚のワッシャ及びクリップに被せるキャップを備え、当該キャップは、フランジ付オイルボルト、アイ管継手の管部、2枚のワッシャ及びクリップに被せる大径部とフランジ付オイルボルトの先端側に被せる小径部を有し、また前記大径部には、アイ管継手の接続用管部が挿通可能で且つアイ管継手の管部の一端から接続用管部の径を含む高さ、1枚のワッシャの厚さ及びクリップの厚さの和に等しい位置に、接続用管部に係合する突起部を有するスリットを有し、更に前記大径部の内面には、フランジ付オイルボルトのフランジ部の厚さ、アイ管継手の管部の高さ、2枚のワッシャの厚さ及びクリップの厚さの和に等しい位置に、フランジ付オイルボルトのフランジ部に係合する突起部を有することを特徴とするホースとするものである。
【0015】
また、請求項2に係る発明は、ホース本体と、オイルボルト挿入孔を有する管部及び該挿入孔から前記ホース本体内部へ連通する流通路が形成された接続用管部を有するアイ管継手と、先端が露出するように前記オイルボルト挿入孔に挿通されたフランジ付オイルボルトと、前記アイ管継手をはさむように前記フランジ付オイルボルトの根元側及び先端側にそれぞれ配設されたワッシャと、前記フランジ付オイルボルトと嵌合する嵌合孔が穿設され、この嵌合孔と外周端縁との間にスリットが形成され、当該スリットを介して前記フランジ付オイルボルト先端側のワッシャよりフランジ付オイルボルトの先端寄りにフランジ付オイルボルトの側方より着脱自在に取付けられた摘み部を有する板状のクリップとを備えてなるホースに用いるキャップであって、フランジ付オイルボルト、アイ管継手の管部、2枚のワッシャ及びクリップに被せる大径部とフランジ付オイルボルトの先端側に被せる小径部とが一体的に形成されるとともに、前記大径部にはアイ管継手の接続用管部を挿通し得るスリットが形成され、そのスリットにはアイ管継手の管部の一端から接続用管部の径を含む高さ、1枚のワッシャの厚さ及びクリップの厚さの和に等しい位置に接続用管部に係合する突起部が形成され、更に前記大径部の内面には、フランジ付オイルボルトのフランジ部の厚さ、アイ管継手の管部の高さ、2枚のワッシャの厚さ及びクリップの厚さの和に等しい位置にフランジ付オイルボルトのフランジ部に係合する突起部が形成されてなることを特徴とするホースに用いるキャップとするものである。
【0016】
上記構成の本発明によれば、オイルボルトとしてフランジ付オイルボルトを用い、そのフランジ付オイルボルトを、ワッシャ、アイ管継手のオイルボルト挿入孔及びワッシャの順に挿通するとともに、これらの部材がフランジ付オイルボルトから抜け落ちないように、フランジ付オイルボルトの先端をクリップで塞いで仮組みした後、その仮組みされたフランジ付オイルボルト、アイ管継手の管部、2枚のワッシャ及びクリップにキャップを被せたホース構成としているので、輸送途中でのぶつかり合いにより発生するアイ管継手の外表面やフランジ付オイルボルトのネジ部などへの打痕傷が防止できるとともに、クリップの脱落も防止できる。
【0017】
また、上記キャップは、フランジ付オイルボルト、アイ管継手の管部、2枚のワッシャ及びクリップに被せる大径部とフランジ付オイルボルトの先端側に被せる小径部を有し、前記大径部には、アイ管継手の接続用管部が挿通可能で、且つアイ管継手の管部の一端から接続用管部の径を含む高さ、1枚のワッシャの厚さ及びクリップの厚さの和に等しい位置に、接続用管部に係合する突起部を有するスリットを有し、また前記大径部の内面には、フランジ付オイルボルトのフランジ部の厚さ、アイ管継手の管部の高さ、2枚のワッシャの厚さ及びクリップの厚さの和に等しい位置に、フランジ付オイルボルトのフランジ部に係合する突起部を有しているので、仮組みの際に、ワッシャを装着しなかったり、1枚しか装着しなかった場合には、仮組み後、大径部の底と大径部の内面の突起部との間でアイ管継手ががたつくので、正規に仮組みされていないことが確認、検査ができ、また3枚以上装着した場合には、内面の突起部がフランジ付オイルボルトのフランジと係合し得ないので同様に確認、検査ができる。また、2枚のワッシャをアイ管継手の片側のみに装着した場合には、仮組み後、大径部の底とスリットの突起部との間でがたつくか、あるいはスリットの突起部が接続用管部と係合し得ないので同様に確認、検査ができる。
【0018】
また一方、ワッシャやクリップなどの部品が正規に装着された場合には、内面の突起部はフランジ付オイルボルトのフランジ部と、スリットの突起部は接続用管部とそれぞれ確実に係合するので、被せたキャップとフランジ付オイルボルトの間で抜け止めがなされ、キャップに更に蓋などの抜け止めを設ける必要がない。その上、キャップと共にクリップの抜け止めが確実に図れ、ワッシャなどの部品を損失させることがないので、ホースを相手部材に組付ける際に、キャップ及びクリップを外すことで簡単且つ確実に組付作業を行なうことができる。なお、クリップの摘み部は、アイ管継手の接続用管部と同じスリットに挿通させてもよいが、別にスリットを形成してもよい。別の場合には、アイ管継手の接続用管部とクリップの摘み部が重ならず、クリップの着脱がし易くなる。特に、アイ管継手の接続用管部が挿通するスリットを複数設けて共用するようにした場合は、スリットを選択する必要がなく、仮組み後のキャップの取付けが容易になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るホースの説明図であって、aは各部品を展開して示す斜視図、bは組立状態の断面図である。
【0020】
ホースは、ホース本体1と、該ホース本体1の一方の端部に設けられ、オイルボルト挿入孔2を有する管部3及び該挿入孔2から前記ホース本体1内部へ連通する流通路4が形成された接続用管部5を有するアイ管継手6と、先端が露出するように前記オイルボルト挿入孔2に挿通されたフランジ付オイルボルト7と、前記アイ管継手6をはさむように前記オイルボルト7の根元側及び先端側にそれぞれ配設されたワッシャ8、9と、前記オイルボルト7と嵌合する嵌合孔10が穿設され、この嵌合孔10と外周端縁との間にスリット11が形成され、当該スリット11を介して前記オイルボルト7の先端側のワッシャ9よりオイルボルト7の先端寄りにオイルボルト7の側方より着脱自在に取付けられた摘み部12を有する板状のクリップ13と、クリップ13により仮組されたオイルボルト7を、その先端側から装入してオイルボルト7、アイ管継手6の管部3、2枚のワッシャ8、9及びクリップ13に被せるキャップ14とを備えて構成されている。
【0021】
上記アイ管継手6は、通常市販されているアイ管継手が採用され、接続用管部5の先端部に設けられたカシメ部15をホース本体1の一端にかしめて取付けることにより、ホース本体1の一端部に接続される。
【0022】
フランジ付オイルボルト7は、通常市販されているフランジ部16が形成されたオイルボルトが採用され、その内部には、ボルト先端面から根本部の側面まで連通せしめてT字状の連通路17が形成されている。オイルボルト7をアイ管継手6に装着したとき、オイルボルト7の先端面→オイルボルト7の側面→アイ管継手6の管部3のオイルボルト挿入孔2→アイ管継手6の接続用管部5の流通路4→ホース本体1のように一連の連通路が形成され、その連通路にはブレーキオイルなどの液圧伝達用の液体が充填される。
【0023】
ワッシャ8、9は、アイ管継手6の管部5の上下両面に当接してオイルボルト挿入孔2からブレーキオイルなどが洩れないように封止する。
【0024】
クリップ13は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドなどの可撓性を有する材料により作製された板状のクリップ13からなり、該クリップ13にはフランジ付オイルボルト7と嵌合するための嵌合孔10が穿設されており、この嵌合孔10からクリップ13の少なくとも1つの端縁に達するように、クリップ13にスリット11が形成されている。
【0025】
キャップ14は、上記クリップ13と同様なポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミドなどの可撓性を有する材料により作製され、フランジ付オイルボルト7、アイ管継手6の管部3、2枚のワッシャ8、9及びクリップ13に被せる大径部18とオイルボルト7の先端側に被せる小径部19とが一体的に形成されるとともに、前記大径部18にはアイ管継手6の接続用管部5を挿通し得るスリット20が形成され、そのスリット20にはアイ管継手6の管部3の一端から接続用管部5の径を含む高さ、1枚のワッシャ9の厚さ及びクリップ13の厚さの和に等しい位置に接続用管部5に係合する突起部21が形成され、更に前記大径部18の内面には、フランジ付オイルボルト7のフランジ部16の厚さ、アイ管継手6の管部3の高さ、2枚のワッシャ8、9の厚さ及びクリップ13の厚さの和に等しい位置にフランジ付オイルボルト7のフランジ部16に係合する突起部22が形成されている。なお、このキャップ14は、透明な樹脂で形成した場合には、キャップ14の内部が視認できて好ましい。また、スリット20の突起部21は、スリット20を形成する一方の端部又は両方に形成される。また、内面の突起部22は、大径部18の周方向に数mm以内の長さのもので1乃至数箇所(好ましくは、等間隔で2乃至3箇所)に形成される。また、符号23は、キャップ14を着脱するための取手であって、キャップ14の着脱がしやすくなる。
【0026】
上記のように構成されたホースでは、ホース本体1の圧力試験を行なった後に、ワッシャ8、アイ管継手6及びワッシャ9が1本のフランジ付オイルボルト7によってばらつかないように束ねられ、更に、これらの部材がフランジ付オイルボルト7から抜け落ちないように、フランジ付オイルボルト7の先端をクリップ13で塞いで仮組みした後、その仮組みされたフランジ付オイルボルト7、アイ管継手6の管部3、2枚のワッシャ8、9及びクリップ13にキャップ14を被せた構成としているので、ホースが輸送途中でぶつかり合うようなことがあっても、キャップ14によりアイ管継手6の管部3の外表面やフランジ付オイルボルト7のネジ部などが保護され、打痕傷を生じることが無い。また、クリップ13が脱落することも防止できる。
【0027】
また、キャップ14は、その大径部18にはアイ管継手6の接続用管部5を挿通し得るスリット20が形成され、そのスリット20にはアイ管継手6の管部3の一端から接続用管部5の径を含む高さ、1枚のワッシャ9の厚さ及びクリップ13の厚さの和に等しい位置に接続用管部5に係合する突起部21が形成され、更に前記大径部18の内面には、フランジ付オイルボルト7のフランジ部16の厚さ、アイ管継手6の管部3の高さ、2枚のワッシャ8、9の厚さ及びクリップ13の厚さの和に等しい位置にフランジ付オイルボルト7のフランジ部16に係合する突起部22が形成されているので、仮組みの際に、ワッシャ8、9を装着しなかったり、1枚しか装着しなかった場合には、仮組み後、大径部18の底と大径部18の内面の突起部22との間でアイ管継手6ががたつくので、正規に仮組みされていないことが確認、検査ができ、またワッシャ8(9)を3枚以上装着した場合には、突起部22がフランジ付オイルボルト7のフランジ部16と係合し得ないので同様に確認、検査ができる。また、2枚のワッシャ8,9をアイ管継手6の管部3の片側のみに装着した場合には、仮組み後、大径部18の底とスリット20の突起部21との間でがたつくか、あるいはスリット20の突起部21が接続用管部5と係合し得ないので、同様に確認、検査ができる。
【0028】
また、ワッシャ8、9やクリップ13などの部品が正規に装着された場合には、内面の突起部22はフランジ付オイルボルト7のフランジ部16と、スリット20の突起部21は接続用管部5とそれぞれ確実に係合するので、被せたキャップ14とフランジ付オイルボルト7の間で抜け止めがなされる。その上、キャップ14と共にクリップ13の抜け止めが確実に図れ、ワッシャ8、9などの部品を損失させることがないので、ホースを相手部材に組付ける際に、キャップ14及びクリップ13を外すことで簡単且つ確実に組付作業を行なうことができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、輸送途中でのぶつかり合いにより発生するアイ管継手の外表面やフランジ付オイルボルトのネジ部などへの打痕傷の防止、及びクリップの脱落防止が図れる。また、ワッシャやクリップなどの部品の仮組みが正規になされていることが確認、検査できる。また更に、ワッシャやクリップなどの部品が正規に装着されているので、キャップの内面の突起部がフランジ付オイルボルトのフランジ部と、スリットの突起部が接続用管部とそれぞれ確実に係合するので、被せたキャップとフランジ付オイルボルトの間で相互に抜け止めが図れると共にクリップの抜け止めも図れる。その上、ワッシャなどの部品を損失することがないので、ホースを相手部材に組付ける際に、キャップ及びクリップを外すことで簡単且つ確実に組付作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るホースの説明図であって、aは各部品を展開して示す斜視図、bは組立状態の断面図である。
【図2】従来のホースの斜視説明図である。
【符号の説明】
1:ホース本体 2:オイルボルト挿入孔 3:管部
4:流通路 5:接続用管部 6:アイ管継手
7:フランジ付オイルボルト 8、9:ワッシャ
10:嵌合孔 11:スリット 12:摘み部
13:クリップ 14:キャップ 15:カシメ部
16:フランジ部 17:連通路 18:大径部
19:小径部 20:スリット 21、22:突起部
23:キャップの取手
Claims (2)
- ホース本体の少なくとも一方の端部又は中間部にアイ管継手を有するホースであって、ホース本体と、オイルボルト挿入孔を有する管部及び該挿入孔から前記ホース本体内部へ連通する流通路が形成された接続用管部を有するアイ管継手と、先端が露出するように前記オイルボルト挿入孔に挿通されたフランジ付オイルボルトと、前記アイ管継手をはさむように前記フランジ付オイルボルトの根元側及び先端側にそれぞれ配設されたワッシャと、前記フランジ付オイルボルトと嵌合する嵌合孔が穿設され、この嵌合孔と外周端縁との間にスリットが形成され、当該スリットを介して前記フランジ付オイルボルト先端側のワッシャよりフランジ付オイルボルトの先端寄りにフランジ付オイルボルトの側方より着脱自在に取付けられた摘み部を有する板状のクリップとを備え、更に、クリップにより仮組されたフランジ付オイルボルトを、その先端側から装入してフランジ付オイルボルト、アイ管継手の管部、2枚のワッシャ及びクリップに被せるキャップを備え、当該キャップは、フランジ付オイルボルト、アイ管継手の管部、2枚のワッシャ及びクリップに被せる大径部とフランジ付オイルボルトの先端側に被せる小径部を有し、また前記大径部には、アイ管継手の接続用管部が挿通可能で且つアイ管継手の管部の一端から接続用管部の径を含む高さ、1枚のワッシャの厚さ及びクリップの厚さの和に等しい位置に、接続用管部に係合する突起部を有するスリットを有し、更に前記大径部の内面には、フランジ付オイルボルトのフランジ部の厚さ、アイ管継手の管部の高さ、2枚のワッシャの厚さ及びクリップの厚さの和に等しい位置に、フランジ付オイルボルトのフランジ部に係合する突起部を有することを特徴とするホース。
- ホース本体と、オイルボルト挿入孔を有する管部及び該挿入孔から前記ホース本体内部へ連通する流通路が形成された接続用管部を有するアイ管継手と、先端が露出するように前記オイルボルト挿入孔に挿通されたフランジ付オイルボルトと、前記アイ管継手をはさむように前記フランジ付オイルボルトの根元側及び先端側にそれぞれ配設されたワッシャと、前記フランジ付オイルボルトと嵌合する嵌合孔が穿設され、この嵌合孔と外周端縁との間にスリットが形成され、当該スリットを介して前記フランジ付オイルボルト先端側のワッシャよりフランジ付オイルボルトの先端寄りにフランジ付オイルボルトの側方より着脱自在に取付けられた摘み部を有する板状のクリップとを備えてなるホースに用いるキャップであって、フランジ付オイルボルト、アイ管継手の管部、2枚のワッシャ及びクリップに被せる大径部とフランジ付オイルボルトの先端側に被せる小径部とが一体的に形成されるとともに、前記大径部にはアイ管継手の接続用管部を挿通し得るスリットが形成され、そのスリットにはアイ管継手の管部の一端から接続用管部の径を含む高さ、1枚のワッシャの厚さ及びクリップの厚さの和に等しい位置に接続用管部に係合する突起部が形成され、更に前記大径部の内面には、フランジ付オイルボルトのフランジ部の厚さ、アイ管継手の管部の高さ、2枚のワッシャの厚さ及びクリップの厚さの和に等しい位置にフランジ付オイルボルトのフランジ部に係合する突起部が形成されてなることを特徴とするホースに用いるキャップ。
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