JP2596979Y2 - クランプ - Google Patents

クランプ

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JP2596979Y2
JP2596979Y2 JP1992075112U JP7511292U JP2596979Y2 JP 2596979 Y2 JP2596979 Y2 JP 2596979Y2 JP 1992075112 U JP1992075112 U JP 1992075112U JP 7511292 U JP7511292 U JP 7511292U JP 2596979 Y2 JP2596979 Y2 JP 2596979Y2
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和敬 小林
久嗣 後藤
泰三 小川
浩二 豊島
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyota Motor Corp
Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 この考案は、並列状態でかつ同心的に曲
げる複数の管を保持するクランプに関し、特に、剛性を
有する樹脂ホース等からなる複数の管を保持し、保持中
に、複数の管が、直線状の状態から、並列状態でかつ同
心的に曲げらる場合に、複数の管をキンクさせること
なく保持するのに適するクランプに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、複数の管を並列状に保
持するクランプとしては、実開平2−12579号公報
等に記載されているものが知られており、それぞれの管
を保持する保持部が、底壁と、管を挟持できるように、
相互の間隔を、保持する管の外径寸法と等しくして、底
壁から延びる二つの側壁と、を備えて構成されていた。
【0003】従来のこの種のクランプでは、各管が、周
囲の部材との干渉や、管同志の干渉を防止するために使
用され、当初から、管を直線状に保持し、保持した後
も、管が曲げられることを想定してはいない。
【0004】しかし、例えば、クランプで保持する管
が、剛性を有するとともに若干の可撓性を有した樹脂ホ
ースとして、その樹脂ホースが、曲げられて所定部位に
配設される場合、従来のクランプを使用しようとする
と、つぎのような課題が生じていた。
【0005】すなわち、まず、樹脂ホースを曲げた後
に、クランプの保持部を利用して、樹脂ホースを保持す
ることが考えられる。
【0006】しかしながら、従来のクランプでは、保持
部に樹脂ホースを嵌め難い。
【0007】なぜなら、従来のクランプでは、保持部に
おける側壁間相互の距離が、樹脂ホースの外径寸法と等
しく、しかも若干の直線状部を備えている。これに対し
て、曲がった状態の樹脂ホースでは、全体的に湾曲して
おり、直線状部がなく、その見かけ上の外径寸法が大き
くなって、側壁間に挿入できなくなってしまうからであ
る。
【0008】そして特に、複数の樹脂ホースを並列状態
でかつ同心的に曲げるような場合には、曲率の大きくな
る側の樹脂ホースは、全く保持部に嵌めることができな
くなってしまう。
【0009】そのため、樹脂ホースを曲げる前の直線状
の状態で、予め、クランプの保持部に樹脂ホースを嵌
め、嵌めた後に、樹脂ホースを曲げて所定位置に配設さ
せることが考えられる。
【0010】しかしながら、複数の樹脂ホースを並列状
態でかつ同心的に曲げるような場合には、曲率の大きく
なる側の樹脂ホースが、キンクする虞れが生じてしま
う。
【0011】また、仮に、曲率の大きくなる側の樹脂ホ
ースが、曲げた当初にキンクしなくとも、クランプを所
定部位に固定するため、クランプを樹脂ホースに対して
ホースの軸線方向にずらす必要が生じた場合には、曲が
った樹脂ホースの見かけ上の外径寸法が大きいため、こ
のクランプをずらすことができなくなってしまう場合が
生ずる。
【0012】したがって、従来のクランプでは、剛性を
有するとともに若干の可撓性を有した樹脂ホース等の複
数の管を、並列状態でかつ同心的に曲げて所定部位に配
設する場合、利用することができなかった。
【0013】この考案は、上述の課題を解決するもので
あり、保持する複数の管が、剛性を有するとともに若干
の可撓性を有した樹脂ホース等であって、並列状態でか
つ同心的に曲げられて所定部位に配設される場合であっ
ても、周囲の部材との干渉や管相互の干渉を防止すると
ともに、曲率の大きくなる側の管のキンクを防止して、
所定位置で複数の管を保持することができるクランプを
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この考案に係るクランプ
は、並列状態でかつ同心的に曲げる複数の管を保持し、
それぞれの前記管を保持する保持部が、底壁と底壁から
延びる二つの側壁とで構成されるクランプであって、前
記複数の管の内の曲がる曲率の大きな管を保持する前記
保持部が、前記両側壁の先端部相互の間隔を、前記曲率
の大きな管を挿入可能な寸法として、前記両側壁におけ
る前記先端部から前記底壁側にかけての相互の間隔を、
前記曲率の大きな管の外径寸法より、大きくし、残りの
少なくとも1つの保持部が、管を挟持して保持可能に構
成されていることを特徴とする。管を挟持して保持する
前記保持部の側壁は、管を挟持できるように、管の外周
面の一部を包む弧状に形成するとともに、先端に、管の
嵌め込みを容易にさせるためのテーパ状の開口を形成す
るように、ヒレ部を形成することが望ましい。
【0015】
【考案の作用・効果】この考案に係るクランプでは、各
保持部に直線状の状態の管を嵌め込んだ後、複数の管を
並列状態でかつ同心的に曲げても、曲率の大きくなる管
を保持している保持部が、両側壁の先端部相互の間隔
を、曲率の大きくなる管を挿入可能な寸法として、両側
壁における先端部から底壁側にかけての相互の間隔を、
曲率の大きくなる管の外径寸法より、大きくしている。
【0016】そのため、曲率の大きくなる管は、保持部
から外れることなく側壁間で横移動できることから、管
にキンクや曲げぐせを与えることなく、保持部内で保持
されることとなる。
【0017】そして、複数の管を曲げた後、クランプを
管の軸線方向にずらすこととなっても、曲率の大きな管
を保持している保持部が、既述のように、管を側壁間で
横移動可能に保持しているため、適宜、曲率の大きな管
を側壁間で横移動させつつ、管の軸線方向に沿って移動
可能となり、支障無くクランプをずらすことができるこ
ととなる。
【0018】 したがって、この考案に係るクランプで
は、保持する複数の管が、剛性を有するとともに若干の
可撓性を有した樹脂ホース等であって、並列状態でかつ
同心的に曲げられて所定部位に配設される場合であって
も、周囲の部材との干渉や管相互の干渉を防止するとと
もに、曲率の大きくなる側の管のキンクを防止して、所
定位置で複数の管を保持することができる。また、残り
の少なくとも1つの保持部が、管を挟持して保持可能に
構成されている。 そのため、各保持部に管を保持させて
おけば、ホースアセンブリーとしての輸送中等に、管を
挟持した保持部によって、ホース群からクランプを脱落
させないようにすることができる。 さらに、管を挟持し
て保持する保持部の側壁を、管を挟持できるように、管
の外周面の一部を包む弧状に形成するとともに、その保
持部の側壁先端に、管の嵌め込みを容易にさせるための
テーパ状の開口を形成するように、ヒレ部を形成すれ
ば、管の挟持を可能とした状態で、管を挟持して保持す
る保持部への管の嵌め込みを、容易にすることができ
る。
【0019】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0020】実施例のクランプ70は、図1・2に示す
ように、自動車の燃料タンク1側から延びて所定の配管
12・13・14に接続される3本のホース22・23
・24を、保持するものである。
【0021】各ホース22・23・24は、耐燃料油性
の良好なポリアミド等の合成樹脂から形成され、それぞ
れ、剛性を有するとともに若干の可撓性を有している。
そして、ホース22が、エンジンに燃料を供給するメイ
ン流路の一部を構成するメインホース、ホース23が、
エンジン側から燃料を戻すリターン流路の一部を構成す
るリターンホース、ホース24が、燃料タンク1内の燃
料蒸気をキャニスタへ送るエバポ流路の一部を構成する
エバポホースとしている。
【0022】さらに、各ホース22・23・24は、燃
料タンク1側の各ノズル2・3・4に接続させるため
と、各配管12・13・14に接続させるためとに、そ
れぞれの両端に、コネクタ31を装着させている。
【0023】なお、配管12は、エンジンに燃料を供給
するメイン流路の一部を構成する金属製細管のメイン配
管、配管13が、エンジン側から燃料を戻すリターン流
路の一部を構成する金属製細管のリターン配管、配管1
4が、燃料タンク1内の燃料蒸気をキャニスタへ送る金
属製細管のエバポ流路の一部を構成するエバポ配管とな
る。そして、これらの配管12・13・14は、燃料タ
ンク1の下方に配置された車体板金11の挿通孔11a
から上方へ突出するノズル部12a・13a・14aを
備えている。
【0024】また、各ホース22・23・24の下端側
に装着されるコネクタ31は、グロメット40に保持さ
れている。このグロメット40は、各コネクタ31を、
配管12・13・14に接続させ易いように、集束させ
て車体板金11の挿通孔11a周縁に固定させるもので
ある。
【0025】そして、実施例のクランプ70は、図1・
2・8図に示すように、ばね弾性的な変形が可能なポリ
アセタール等の硬質合成樹脂から形成され、各ホース2
2・23・24を保持しつつ、燃料タンク1に固着され
たブラケット5・5に固定されるように構成されてい
る。
【0026】このクランプ70には、水平方向に延びる
基部71の後面側に各ホース22・23・24を保持す
る3つの保持部72・73・74が形成され、各保持部
72・73・74は、それぞれ、底壁72a・73a・
74aと、底壁72a・73a・74aから後方側へ延
びる2つずつの側壁72b・72c・73b・73c・
74b・74cと、を備えて構成されている。なお、実
施例の場合は、底壁72a・73a・74aが基部71
で構成され、側壁72c・73bが相互に一部を共用し
ている。また、71aは、基部71の補強用のリブであ
る。
【0027】各ホース23・24を保持する保持部73
・74は、従来のクランプと同様に、それぞれのホース
23・24を挟持できるように、側壁73c・74b
が、ホース23・24の外周面の一部を包む弧状とし
て、先端に、ホース23・24の嵌め込みが容易なよう
に、テーパ状の開口を形成可能なヒレ部73d・74d
を形成している。
【0028】そして、各ホース22・23・24を並列
状態でかつ同心的に曲げて配設させる際、曲率の一番大
きくなるホース22を保持する保持部72においては、
側壁72cが、側壁72bとの間の距離L1を、ホース
22の外径寸法Dより2倍以上の大きな距離として、底
壁72aからホース22の外径寸法D分の距離で後方側
へ延び、その先端部で、基部71と平行に側壁72b側
へ延びるヒレ部72dを形成している。ヒレ部72d先
端と側壁72cとの開口寸法L2は、ホース22の外径
寸法Dより若干小さい寸法としている。
【0029】なお、各ホース22・23・24を並列状
態でかつ同心的に曲げて配設させる理由は、燃料タンク
1の回りの各ホース22・23・24を集束させ、周囲
に有効利用できるスペースを確保するためである。
【0030】また、このクランプ70には、側壁72b
・74cから外方へ延びるブラケット部75・76が形
成され、各ブラケット部75・76には、取付孔75a
・76aが形成されている。取付孔75a・76aは、
ブラケット5・5にクランプ70を固定する際、ブラケ
ット5・5に設けられた取付孔5aに螺合するボルト6
・6が挿通する孔となる。なお、一方の取付孔75a
は、ボルト6止め時の取付孔75a・76aの取付孔5
a・5aへの配置が容易なように、取付孔76aより水
平方向に延びる長孔としている。
【0031】さらに、このブラケット70には、各ブラ
ケット部75・76の先端部に、上方へ延びるフック7
7が形成されている。これらのフック77は、後述する
紐69を係止するものである。
【0032】なお、各ホース22・23・24の両端に
装着するコネクタ31について説明すると、こられのコ
ネクタ31は、耐燃料油性の良いポリアミド等の硬質合
成樹脂から略円筒状に構成され、図2〜4に示すよう
に、元部側にニップル部32を備えるとともに、ニップ
ル部32から先端側にかけて、順次、半径方向の外形を
大きくする小筒部33と大筒部34とを備えて構成され
ている。
【0033】小筒部33は、ニップル部32に外装され
る各ホース22・23・24の端面が当接する部位とな
り、その外周面には、大筒部34との距離L3(図4参
照)を空けて、2つの突起33aが形成されている。こ
の距離L3は、後述するグロメット40を構成する分割
体50・60の突条51・61の厚さ寸法tと略等しい
寸法として、グロメット40に各コネクタ31が保持さ
れた際、各コネクタ31が位置ずれせずにグロメット4
0に保持されるように、設定されている。
【0034】大筒部34は、第1筒部34aと、先端側
にかけてさらに外形を大きくする第2筒部34bと、を
備えて構成され、第2筒部34b内に、ポリアミド等の
合成樹脂から形成された略円筒状のばね片35が配設さ
れている。
【0035】このばね片35は、第2筒部34bの半径
方向へ撓み可能な2つの係止片35aを備えている。な
お、第2筒部34bには、各係止片35aが筒部34b
の半径方向外方へ撓んだ際に干渉しないように、挿通孔
34cが形成されている。
【0036】そして、これらの各係止片35aが、例え
ば、リターン配管13のノズル部13aをコネクタ31
内に挿入した時、撓んだ後、ノズル部13aの外周面に
形成された略円錐台形状の環状膨大部13bを係止し、
コネクタ31を介してリターン配管13とリターンホー
ス23とを結合させることとなる。なお、このような環
状膨大部13bは、他の配管12・14のノズル部12
a・14aにも環状膨大部12b・14bとして形成さ
れ(図1参照)、同様に、燃料タンク1側のノズル2・
3・4にも形成されている。
【0037】また、グロメット40について説明する
と、このグロメット40は、各コネクタ31を覆うスリ
ーブ部41と、スリーブ部41の下部に形成されるフラ
ンジ部42と、を備えた形状として、耐燃料油性の良好
なポリアセタール等の硬質合成樹脂から形成されてい
る。
【0038】スリーブ部41は、各コネクタ31を並列
的に収納するように、3つの収納筒部41aを並列させ
た形状に形成されている。このスリーブ部41は、各コ
ネクタ31を集束させて保持する役目の他、各コネクタ
31の各部位を保護する役目も果す。
【0039】フランジ部42には、所定の2箇所に、雌
ねじ部材44が設けられる取付孔43が形成されてお
り、各取付孔43を車体板金11の挿通孔11a周縁に
形成された取付孔11bに一致させ、各取付孔11bの
下方から雌ねじ部材44にボルト15等の雄ねじ部材を
螺合させることにより、グロメット40が車体板金11
に固定されることとなる。
【0040】また、フランジ部42の下面には、車体板
金11の挿通孔11aの内周面と略一致した外周形状を
有する案内壁45が突設され、この案内壁45の所定の
2箇所には、ばね弾性的に変形可能な係止脚46が形成
されている。これらの係止脚46は、車体板金11の挿
通孔11a周縁に係着可能に構成され、グロメット40
を車体板金11にボルト15止めする前に、グロメット
40を挿通孔11a周縁に仮止めするために設けられて
いる。
【0041】なお、48は、挿通孔11a周縁をシール
するためのスポンジゴム等からなるガスケットである。
【0042】そして、このグロメット40は、2つの分
割体50・60を接合させて構成されている。分割体5
0・60は、分割体50にフランジ部42を接続させた
状態として、3つの収納筒部41aの並設方向に分割面
を配置させて、スリーブ部41を半分に分割した形状に
形成されている。
【0043】これらの分割体50・60には、3つの収
納筒部41aの内周面を構成する部位に、それぞれ突条
51・61が形成されている。これらの突条51・61
の先端の凹部形状52・62は、それぞれ、分割体50
・60を相互に接合させた際、コネクタ31の小筒部3
3における突起33aと大筒部34との間の外形と対応
した形状に構成されている。そして、各突条51・61
の厚さ寸法tは、既述したように、コネクタ31の小筒
部33における突起33aと大筒部34との間の距離L
3と略等しく構成されている。
【0044】なお、49は、分割体50・60を接合さ
せた際の、分割体相互のシール性や各コネクタ31との
間のシール性を確保するために、各分割体50・60の
所定位置に固着されたシール部材である。
【0045】また、分割体50・60には、図2・4〜
7に示すように、スリーブ部41の先端側を構成する部
位と、スリーブ部41の側部を構成する部位とに、相互
の接合手段53・54・55・63・64・65が配設
されている。
【0046】53は、分割体50のスリーブ部41の先
端側の2箇所に形成された係止突起であり、分割体60
の対応する所定位置に形成された係止片63の係止孔6
3aと係合する。
【0047】54は、分割体50のスリーブ部41の側
部の2箇所に形成された係止突起であり、分割体60の
対応する所定位置に形成された係止脚64の鉤部64a
が係止することとなる。
【0048】55は、係止突起54と同様な断面形状と
した係止突起であって、分割体60の対応する所定位置
に形成された係止脚65の鉤部65aが係止することと
なる。
【0049】これらの分割体50・60の接合は、各係
止突起53に係止片63の係止孔63aを嵌めつつ、分
割体60のフランジ部42側部位を、係止孔63a付近
を中心として、分割体50に接近させるように回転さ
せ、各係止脚64・65の鉤部64a・65aを各係止
突起54・55に係止させれば、行なえる。
【0050】つぎに、各ホース22・23・24を燃料
タンク1の周辺に配設する態様について説明する。
【0051】各ホース22・23・24には、円筒状の
ゴム片26が外装され、また、それらの両端にコネクタ
31が装着される。なお、ゴム片26は、各ホースと燃
料タンク1との干渉やホース相互の干渉を防止するため
のものである。
【0052】各ホース22・23・24の下端部に装着
しておいた各コネクタ31を、それらの小筒部33にお
ける突起33aと大筒部34との間の部位を各突条51
の位置に配置させて、分割体50上に載置させ、分割体
50に対して、接合手段53・54・55・63・64
・65を利用して、分割体60を接合させ、グロメット
40に各コネクタ31を保持させる。
【0053】また、直線状の状態のホース22・23・
24におけるグロメット40の近傍部位を、各保持部7
2・73・74に嵌め込んで、クランプ70に保持させ
るように、各ホース22・23・24に対してクランプ
70を係着させておく。
【0054】そして、ゴム等の紐69を、一方のフック
77から突片47を経て他方のフック77にかけること
により(図2の二点鎖線参照)、グロメット40とクラ
ンプ70とで集束されて、両端にコネクタ31が装着さ
れた3本のホース22・23・24からなるホースアセ
ンブリーを準備する。
【0055】なお、このホースアセンブリーでは、各ホ
ース22・23・24が、その剛性を有する性質から、
直線状となっている。また、紐69を利用して、クラン
プ70をグロメット40と一体化させる理由は、ホース
アセンブリーを燃料タンク1の周辺に配設するまでの輸
送中等に、直線状の状態のホース22・23・24から
クランプ70が脱落しないようにするためである。
【0056】そしてその後、ホースアセンブリーを燃料
タンク1の周辺に配設する場合には、各ホース22・2
3・24に装着しておいた上端側のコネクタ31を、各
ノズル2・3・4と結合させ、さらに、グロメット40
側の各コネクタ31に所定の配管12・13・14を結
合させるとともに、係止脚46・46を利用してグロメ
ット40を車体板金11の挿通孔11a周縁に係着さ
せ、ボルト15・15を利用してグロメット40を車体
板金11に固定する。この時、各ホース22・23・2
4は、ホース22側が曲率が大きくなる状態で、並列状
態でかつ同心的に曲げられることとなる。
【0057】そしてさらに、紐69を取り外して、予め
各ホース22・23・24に組み付けておいたクランプ
70を、ブラケット5・5部位まで各ホース22・23
・24の軸線方向にずらして、ボルト6・6を利用して
ブラケット5・5に固定すれば、燃料タンク1の周辺に
各ホース22・23・24を配設することができる(図
2参照)。
【0058】そして、このクランプ70をずらす際、実
施例のクランプ70では、曲率の大きくなるホース22
を保持している保持部72が、両側壁72b・72cの
先端部相互の間隔L2を、ホース22を挿入可能な寸法
として、両側壁72b・72cにおける先端部から底壁
72a側にかけての相互の間隔L1を、曲率の大きなホ
ース22の外径寸法Dより、大きくしている。
【0059】そのため、曲率の大きなホース22は、保
持部72から外れることなく側壁72b・72c間で横
移動できることから、ホース22にキンクを与えること
なく湾曲されて保持部72内で保持されて、クランプ7
0がずれることができ、既述の考案の作用・効果の欄で
述べたと同様な効果を奏することとなる。
【0060】なお、実施例では、クランプ70の1つの
保持部72だけに、側壁72b・72c間の距離L1
を、保持するホース22の外径寸法Dより大きな距離と
する構成を適用したが、勿論、曲げるホースの曲率が大
きくなれば、曲率の大きくなるホースの数に対応して、
保持部72の構成のものを増やしても良い。この場合、
クランプの少なくとも1つの保持部は、クランプ70の
保持部73・74のように、ホースを挟持して保持でき
る構成として、ホースアセンブリーとしての輸送中等
に、ホース群からクランプが脱落しないよう構成するこ
とが望ましい。
【0061】また、実施例では、各ホース22・23・
24を曲げる前に装着して、曲げた後にずらす態様で使
用するクランプ70を説明したが、勿論、各ホースの曲
げる曲率に応じて、曲げた後にクランプ70をホースに
装着するように、クランプ70を使用することも可能で
ある。
【0062】さらに、実施例のクランプ70では、3本
のホースを保持するものを示したが、所定の保持部を対
応させれば、クランプが保持するホースの本数は、特に
限定されるものではない。
【0063】さらにまた、実施例のクランプ70では、
燃料タンク1の所定部位に固定するために、取付孔75
a・76aを設けて、ボルト止めする場合を示したが、
他に、クランプ自体に、ばね弾性的に変形して、燃料タ
ンク1側に固定できるようにした係止脚等を設けて、所
定部位に固定できるようにしても良く、クランプの所定
部位への固定手段は、適宜、慣用技術を応用することが
できる。
【0064】さらに、実施例では、自動車の燃料タンク
1の周辺のホース22・23・24を保持するクランプ
70について説明したが、勿論、本考案の適用分野は、
この技術分野に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例のクランプが利用される部
位を示す斜視図である。
【図2】同実施例のクランプが固定される状態を示す正
面図である。
【図3】図2のIII −III 部位を示す断面図である。
【図4】同実施例に使用するホースが接続されるグロメ
ットとコネクタとの分解斜視図である。
【図5】図2のV−V部位を示す断面図である。
【図6】図2のVI−VI部位を示す断面図である。
【図7】図2のVII −VII 部位を示す断面図である。
【図8】同実施例のクランプの断面図であり、図2のVI
II−VIII部位を示す。
【符号の説明】
22・23・24…(管)ホース、 70…クランプ、 72・73・74…保持部、 72a・73a・74a…底壁、 72b・72c・73b・73c・74b・74c…側
壁、 L1・L2…間隔・距離、 D…外径寸法。
フロントページの続き (72)考案者 小川 泰三 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (72)考案者 豊島 浩二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−106090(JP,U) 実公 昭48−22288(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 3/22 F16L 39/00

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列状態でかつ同心的に曲げる複数の管
    を保持し、それぞれの前記管を保持する保持部が、底壁
    と底壁から延びる二つの側壁とで構成されるクランプで
    あって、 前記複数の管の内の曲がる曲率の大きな管を保持する前
    記保持部が、前記両側壁の先端部相互の間隔を、前記曲
    率の大きな管を挿入可能な寸法として、前記両側壁にお
    ける前記先端部から前記底壁側にかけての相互の間隔
    を、前記曲率の大きな管の外径寸法より、大きくし、残りの少なくとも1つの保持部が、管を挟持して保持可
    能に構成されている ことを特徴とするクランプ。
  2. 【請求項2】 管を挟持して保持する前記保持部の側壁
    が、管を挟持できるように、管の外周面の一部を包む弧
    状に形成されるとともに、先端に、管の嵌め込みを容易
    にさせるためのテーパ状の開口を形成するように、ヒレ
    部を形成していることを特徴とする請求項1に記載のク
    ランプ。
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