JPH0640560U - クランプ - Google Patents

クランプ

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JPH0640560U
JPH0640560U JP7511292U JP7511292U JPH0640560U JP H0640560 U JPH0640560 U JP H0640560U JP 7511292 U JP7511292 U JP 7511292U JP 7511292 U JP7511292 U JP 7511292U JP H0640560 U JPH0640560 U JP H0640560U
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和敬 小林
久嗣 後藤
泰三 小川
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保持する複数の管が、剛性を有するとともに
若干の可撓性を有した樹脂ホース等であって、並列状態
でかつ同心的に曲げられて所定部位に配設される場合で
あっても、周囲の部材との干渉や管相互の干渉を防止す
るとともに、曲率の大きくなる側の管のキンクを防止し
て、所定位置で複数の管を保持することができるクラン
プを提供すること。 【構成】 管22・23・24を保持する保持部72・
73・74が、底壁72a・73a・74aと、底壁か
ら延びる二つずつの側壁72b・72c・73b・73
c・74b・74cと、を備える。複数の管の内の曲が
る曲率の大きな管22、を保持する保持部72が、両側
壁の先端部相互の間隔L2を、曲率の大きな管22を挿
入可能な寸法として、両側壁における先端部から底壁側
にかけての相互の間隔L1を、曲率の大きな管の外径寸
法Dより、大きくしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、並列状態でかつ同心的に曲げる複数の管を保持するクランプに関 し、特に、剛性を有する樹脂ホース等からなる複数の管を保持し、保持中に、複 数の管が、直線状の状態から、並列状態でかつ同心的に曲げらえる場合に、複数 の管をキンクさせることなく保持するのに適するクランプに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、複数の管を並列状に保持するクランプとしては、実開平2−12579 号公報等に記載されているものが知られており、それぞれの管を保持する保持部 が、底壁と、管を挟持できるように、相互の間隔を、保持する管の外径寸法と等 しくして、底壁から延びる二つの側壁と、を備えて構成されていた。
【0003】 従来のこの種のクランプでは、各管が、周囲の部材との干渉や、管同志の干渉 を防止するために使用され、当初から、管を直線状に保持し、保持した後も、管 が曲げられることを想定してはいない。
【0004】 しかし、例えば、クランプで保持する管が、剛性を有するとともに若干の可撓 性を有した樹脂ホースとして、その樹脂ホースが、曲げられて所定部位に配設さ れる場合、従来のクランプを使用しようとすると、つぎのような課題が生じてい た。
【0005】 すなわち、まず、樹脂ホースを曲げた後に、クランプの保持部を利用して、樹 脂ホースを保持することが考えられる。
【0006】 しかしながら、従来のクランプでは、保持部に樹脂ホースを嵌め難い。
【0007】 なぜなら、従来のクランプでは、保持部における側壁間相互の距離が、樹脂ホ ースの外径寸法と等しく、しかも若干の直線状部を備えている。これに対して、 曲がった状態の樹脂ホースでは、全体的に湾曲しており、直線状部がなく、その 見かけ上の外径寸法が大きくなって、側壁間に挿入できなくなってしまうからで ある。
【0008】 そして特に、複数の樹脂ホースを並列状態でかつ同心的に曲げるような場合に は、曲率の大きくなる側の樹脂ホースは、全く保持部に嵌めることができなくな ってしまう。
【0009】 そのため、樹脂ホースを曲げる前の直線状の状態で、予め、クランプの保持部 に樹脂ホースを嵌め、嵌めた後に、樹脂ホースを曲げて所定位置に配設させるこ とが考えられる。
【0010】 しかしながら、複数の樹脂ホースを並列状態でかつ同心的に曲げるような場合 には、曲率の大きくなる側の樹脂ホースが、キンクする虞れが生じてしまう。
【0011】 また、仮に、曲率の大きくなる側の樹脂ホースが、曲げた当初にキンクしなく とも、クランプを所定部位に固定するため、クランプを樹脂ホースに対してホー スの軸線方向にずらす必要が生じた場合には、曲がった樹脂ホースの見かけ上の 外径寸法が大きいため、このクランプをずらすことができなくなってしまう場合 が生ずる。
【0012】 したがって、従来のクランプでは、剛性を有するとともに若干の可撓性を有し た樹脂ホース等の複数の管を、並列状態でかつ同心的に曲げて所定部位に配設す る場合、利用することができなかった。
【0013】 この考案は、上述の課題を解決するものであり、保持する複数の管が、剛性を 有するとともに若干の可撓性を有した樹脂ホース等であって、並列状態でかつ同 心的に曲げられて所定部位に配設される場合であっても、周囲の部材との干渉や 管相互の干渉を防止するとともに、曲率の大きくなる側の管のキンクを防止して 、所定位置で複数の管を保持することができるクランプを提供することを目的と する。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この考案に係るクランプは、並列状態でかつ同心的に曲げる複数の管を保持し 、それぞれの前記管を保持する保持部が、底壁と底壁から延びる二つの側壁とで 構成されるクランプであって、 前記複数の管の内の曲がる曲率の大きな管を保持する前記保持部が、前記両側 壁の先端部相互の間隔を、前記曲率の大きな管を挿入可能な寸法として、前記両 側壁における前記先端部から前記底壁側にかけての相互の間隔を、前記曲率の大 きな管の外径寸法より、大きくしていることを特徴とする。
【0015】
【考案の作用・効果】
この考案に係るクランプでは、各保持部に直線状の状態の管を嵌め込んだ後、 複数の管を並列状態でかつ同心的に曲げても、曲率の大きくなる管を保持してい る保持部が、両側壁の先端部相互の間隔を、曲率の大きくなる管を挿入可能な寸 法として、両側壁における先端部から底壁側にかけての相互の間隔を、曲率の大 きくなる管の外径寸法より、大きくしている。
【0016】 そのため、曲率の大きくなる管は、保持部から外れることなく側壁間で横移動 できることから、管にキンクや曲げぐせを与えることなく、保持部内で保持され ることとなる。
【0017】 そして、複数の管を曲げた後、クランプを管の軸線方向にずらすこととなって も、曲率の大きな管を保持している保持部が、既述のように、管を側壁間で横移 動可能に保持しているため、適宜、曲率の大きな管を側壁間で横移動させつつ、 管の軸線方向に沿って移動可能となり、支障無くクランプをずらすことができる こととなる。
【0018】 したがって、この考案に係るクランプでは、保持する複数の管が、剛性を有す るとともに若干の可撓性を有した樹脂ホース等であって、並列状態でかつ同心的 に曲げられて所定部位に配設される場合であっても、周囲の部材との干渉や管相 互の干渉を防止するとともに、曲率の大きくなる側の管のキンクを防止して、所 定位置で複数の管を保持することができる。
【0019】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0020】 実施例のクランプ70は、図1・2に示すように、自動車の燃料タンク1側か ら延びて所定の配管12・13・14に接続される3本のホース22・23・2 4を、保持するものである。
【0021】 各ホース22・23・24は、耐燃料油性の良好なポリアミド等の合成樹脂か ら形成され、それぞれ、剛性を有するとともに若干の可撓性を有している。そし て、ホース22が、エンジンに燃料を供給するメイン流路の一部を構成するメイ ンホース、ホース23が、エンジン側から燃料を戻すリターン流路の一部を構成 するリターンホース、ホース24が、燃料タンク1内の燃料蒸気をキャニスタへ 送るエバポ流路の一部を構成するエバポホースとしている。
【0022】 さらに、各ホース22・23・24は、燃料タンク1側の各ノズル2・3・4 に接続させるためと、各配管12・13・14に接続させるためとに、それぞれ の両端に、コネクタ31を装着させている。
【0023】 なお、配管12は、エンジンに燃料を供給するメイン流路の一部を構成する金 属製細管のメイン配管、配管13が、エンジン側から燃料を戻すリターン流路の 一部を構成する金属製細管のリターン配管、配管14が、燃料タンク1内の燃料 蒸気をキャニスタへ送る金属製細管のエバポ流路の一部を構成するエバポ配管と なる。そして、これらの配管12・13・14は、燃料タンク1の下方に配置さ れた車体板金11の挿通孔11aから上方へ突出するノズル部12a・13a・ 14aを備えている。
【0024】 また、各ホース22・23・24の下端側に装着されるコネクタ31は、グロ メット40に保持されている。このグロメット40は、各コネクタ31を、配管 12・13・14に接続させ易いように、集束させて車体板金11の挿通孔11 a周縁に固定させるものである。
【0025】 そして、実施例のクランプ70は、図1・2・8図に示すように、ばね弾性的 な変形が可能なポリアセタール等の硬質合成樹脂から形成され、各ホース22・ 23・24を保持しつつ、燃料タンク1に固着されたブラケット5・5に固定さ れるように構成されている。
【0026】 このクランプ70には、水平方向に延びる基部71の後面側に各ホース22・ 23・24を保持する3つの保持部72・73・74が形成され、各保持部72 ・73・74は、それぞれ、底壁72a・73a・74aと、底壁72a・73 a・74aから後方側へ延びる2つずつの側壁72b・72c・73b・73c ・74b・74cと、を備えて構成されている。なお、実施例の場合は、底壁7 2a・73a・74aが基部71で構成され、側壁72c・73bが相互に一部 を共用している。また、71aは、基部71の補強用のリブである。
【0027】 各ホース23・24を保持する保持部73・74は、従来のクランプと同様に 、それぞれのホース23・24を挟持できるように、側壁73c・74bが、ホ ース23・24の外周面の一部を包む弧状として、先端に、ホース23・24の 嵌め込みが容易なように、テーパ状の開口を形成可能なヒレ部73d・74dを 形成している。
【0028】 そして、各ホース22・23・24を並列状態でかつ同心的に曲げて配設させ る際、曲率の一番大きくなるホース22を保持する保持部72においては、側壁 72cが、側壁72bとの間の距離L1を、ホース22の外径寸法Dより2倍以 上の大きな距離として、底壁72aからホース22の外径寸法D分の距離で後方 側へ延び、その先端部で、基部71と平行に側壁72b側へ延びるヒレ部72d を形成している。ヒレ部72d先端と側壁72cとの開口寸法L2は、ホース2 2の外径寸法Dより若干小さい寸法としている。
【0029】 なお、各ホース22・23・24を並列状態でかつ同心的に曲げて配設させる 理由は、燃料タンク1の回りの各ホース22・23・24を集束させ、周囲に有 効利用できるスペースを確保するためである。
【0030】 また、このクランプ70には、側壁72b・74cから外方へ延びるブラケッ ト部75・76が形成され、各ブラケット部75・76には、取付孔75a・7 6aが形成されている。取付孔75a・76aは、ブラケット5・5にクランプ 70を固定する際、ブラケット5・5に設けられた取付孔5aに螺合するボルト 6・6が挿通する孔となる。なお、一方の取付孔75aは、ボルト6止め時の取 付孔75a・76aの取付孔5a・5aへの配置が容易なように、取付孔76a より水平方向に延びる長孔としている。
【0031】 さらに、このブラケット70には、各ブラケット部75・76の先端部に、上 方へ延びるフック77が形成されている。これらのフック77は、後述する紐6 9を係止するものである。
【0032】 なお、各ホース22・23・24の両端に装着するコネクタ31について説明 すると、こられのコネクタ31は、耐燃料油性の良いポリアミド等の硬質合成樹 脂から略円筒状に構成され、図2〜4に示すように、元部側にニップル部32を 備えるとともに、ニップル部32から先端側にかけて、順次、半径方向の外形を 大きくする小筒部33と大筒部34とを備えて構成されている。
【0033】 小筒部33は、ニップル部32に外装される各ホース22・23・24の端面 が当接する部位となり、その外周面には、大筒部34との距離L3(図4参照) を空けて、2つの突起33aが形成されている。この距離L3は、後述するグロ メット40を構成する分割体50・60の突条51・61の厚さ寸法tと略等し い寸法として、グロメット40に各コネクタ31が保持された際、各コネクタ3 1が位置ずれせずにグロメット40に保持されるように、設定されている。
【0034】 大筒部34は、第1筒部34aと、先端側にかけてさらに外形を大きくする第 2筒部34bと、を備えて構成され、第2筒部34b内に、ポリアミド等の合成 樹脂から形成された略円筒状のばね片35が配設されている。
【0035】 このばね片35は、第2筒部34bの半径方向へ撓み可能な2つの係止片35 aを備えている。なお、第2筒部34bには、各係止片35aが筒部34bの半 径方向外方へ撓んだ際に干渉しないように、挿通孔34cが形成されている。
【0036】 そして、これらの各係止片35aが、例えば、リターン配管13のノズル部1 3aをコネクタ31内に挿入した時、撓んだ後、ノズル部13aの外周面に形成 された略円錐台形状の環状膨大部13bを係止し、コネクタ31を介してリター ン配管13とリターンホース23とを結合させることとなる。なお、このような 環状膨大部13bは、他の配管12・14のノズル部12a・14aにも環状膨 大部12b・14bとして形成され(図1参照)、同様に、燃料タンク1側のノ ズル2・3・4にも形成されている。
【0037】 また、グロメット40について説明すると、このグロメット40は、各コネク タ31を覆うスリーブ部41と、スリーブ部41の下部に形成されるフランジ部 42と、を備えた形状として、耐燃料油性の良好なポリアセタール等の硬質合成 樹脂から形成されている。
【0038】 スリーブ部41は、各コネクタ31を並列的に収納するように、3つの収納筒 部41aを並列させた形状に形成されている。このスリーブ部41は、各コネク タ31を集束させて保持する役目の他、各コネクタ31の各部位を保護する役目 も果す。
【0039】 フランジ部42には、所定の2箇所に、雌ねじ部材44が設けられる取付孔4 3が形成されており、各取付孔43を車体板金11の挿通孔11a周縁に形成さ れた取付孔11bに一致させ、各取付孔11bの下方から雌ねじ部材44にボル ト15等の雄ねじ部材を螺合させることにより、グロメット40が車体板金11 に固定されることとなる。
【0040】 また、フランジ部42の下面には、車体板金11の挿通孔11aの内周面と略 一致した外周形状を有する案内壁45が突設され、この案内壁45の所定の2箇 所には、ばね弾性的に変形可能な係止脚46が形成されている。これらの係止脚 46は、車体板金11の挿通孔11a周縁に係着可能に構成され、グロメット4 0を車体板金11にボルト15止めする前に、グロメット40を挿通孔11a周 縁に仮止めするために設けられている。
【0041】 なお、48は、挿通孔11a周縁をシールするためのスポンジゴム等からなる ガスケットである。
【0042】 そして、このグロメット40は、2つの分割体50・60を接合させて構成さ れている。分割体50・60は、分割体50にフランジ部42を接続させた状態 として、3つの収納筒部41aの並設方向に分割面を配置させて、スリーブ部4 1を半分に分割した形状に形成されている。
【0043】 これらの分割体50・60には、3つの収納筒部41aの内周面を構成する部 位に、それぞれ突条51・61が形成されている。これらの突条51・61の先 端の凹部形状52・62は、それぞれ、分割体50・60を相互に接合させた際 、コネクタ31の小筒部33における突起33aと大筒部34との間の外形と対 応した形状に構成されている。そして、各突条51・61の厚さ寸法tは、既述 したように、コネクタ31の小筒部33における突起33aと大筒部34との間 の距離L3と略等しく構成されている。
【0044】 なお、49は、分割体50・60を接合させた際の、分割体相互のシール性や 各コネクタ31との間のシール性を確保するために、各分割体50・60の所定 位置に固着されたシール部材である。
【0045】 また、分割体50・60には、図2・4〜7に示すように、スリーブ部41の 先端側を構成する部位と、スリーブ部41の側部を構成する部位とに、相互の接 合手段53・54・55・63・64・65が配設されている。
【0046】 53は、分割体50のスリーブ部41の先端側の2箇所に形成された係止突起 であり、分割体60の対応する所定位置に形成された係止片63の係止孔63a と係合する。
【0047】 54は、分割体50のスリーブ部41の側部の2箇所に形成された係止突起で あり、分割体60の対応する所定位置に形成された係止脚64の鉤部64aが係 止することとなる。
【0048】 55は、係止突起54と同様な断面形状とした係止突起であって、分割体60 の対応する所定位置に形成された係止脚65の鉤部65aが係止することとなる 。
【0049】 これらの分割体50・60の接合は、各係止突起53に係止片63の係止孔6 3aを嵌めつつ、分割体60のフランジ部42側部位を、係止孔63a付近を中 心として、分割体50に接近させるように回転させ、各係止脚64・65の鉤部 64a・65aを各係止突起54・55に係止させれば、行なえる。
【0050】 つぎに、各ホース22・23・24を燃料タンク1の周辺に配設する態様につ いて説明する。
【0051】 各ホース22・23・24には、円筒状のゴム片26が外装され、また、それ らの両端にコネクタ31が装着される。なお、ゴム片26は、各ホースと燃料タ ンク1との干渉やホース相互の干渉を防止するためのものである。
【0052】 各ホース22・23・24の下端部に装着しておいた各コネクタ31を、それ らの小筒部33における突起33aと大筒部34との間の部位を各突条51の位 置に配置させて、分割体50上に載置させ、分割体50に対して、接合手段53 ・54・55・63・64・65を利用して、分割体60を接合させ、グロメッ ト40に各コネクタ31を保持させる。
【0053】 また、直線状の状態のホース22・23・24におけるグロメット40の近傍 部位を、各保持部72・73・74に嵌め込んで、クランプ70に保持させるよ うに、各ホース22・23・24に対してクランプ70を係着させておく。
【0054】 そして、ゴム等の紐69を、一方のフック77から突片47を経て他方のフッ ク77にかけることにより(図2の二点鎖線参照)、グロメット40とクランプ 70とで集束されて、両端にコネクタ31が装着された3本のホース22・23 ・24からなるホースアセンブリーを準備する。
【0055】 なお、このホースアセンブリーでは、各ホース22・23・24が、その剛性 を有する性質から、直線状となっている。また、紐69を利用して、クランプ7 0をグロメット40と一体化させる理由は、ホースアセンブリーを燃料タンク1 の周辺に配設するまでの輸送中等に、直線状の状態のホース22・23・24か らクランプ70が脱落しないようにするためである。
【0056】 そしてその後、ホースアセンブリーを燃料タンク1の周辺に配設する場合には 、各ホース22・23・24に装着しておいた上端側のコネクタ31を、各ノズ ル2・3・4と結合させ、さらに、グロメット40側の各コネクタ31に所定の 配管12・13・14を結合させるとともに、係止脚46・46を利用してグロ メット40を車体板金11の挿通孔11a周縁に係着させ、ボルト15・15を 利用してグロメット40を車体板金11に固定する。この時、各ホース22・2 3・24は、ホース22側が曲率が大きくなる状態で、並列状態でかつ同心的に 曲げられることとなる。
【0057】 そしてさらに、紐69を取り外して、予め各ホース22・23・24に組み付 けておいたクランプ70を、ブラケット5・5部位まで各ホース22・23・2 4の軸線方向にずらして、ボルト6・6を利用してブラケット5・5に固定すれ ば、燃料タンク1の周辺に各ホース22・23・24を配設することができる( 図2参照)。
【0058】 そして、このクランプ70をずらす際、実施例のクランプ70では、曲率の大 きくなるホース22を保持している保持部72が、両側壁72b・72cの先端 部相互の間隔L2を、ホース22を挿入可能な寸法として、両側壁72b・72 cにおける先端部から底壁72a側にかけての相互の間隔L1を、曲率の大きな ホース22の外径寸法Dより、大きくしている。
【0059】 そのため、曲率の大きなホース22は、保持部72から外れることなく側壁7 2b・72c間で横移動できることから、ホース22にキンクを与えることなく 湾曲されて保持部72内で保持されて、クランプ70がずれることができ、既述 の考案の作用・効果の欄で述べたと同様な効果を奏することとなる。
【0060】 なお、実施例では、クランプ70の1つの保持部72だけに、側壁72b・7 2c間の距離L1を、保持するホース22の外径寸法Dより大きな距離とする構 成を適用したが、勿論、曲げるホースの曲率が大きくなれば、曲率の大きくなる ホースの数に対応して、保持部72の構成のものを増やしても良い。この場合、 クランプの少なくとも1つの保持部は、クランプ70の保持部73・74のよう に、ホースを挟持して保持できる構成として、ホースアセンブリーとしての輸送 中等に、ホース群からクランプが脱落しないよう構成することが望ましい。
【0061】 また、実施例では、各ホース22・23・24を曲げる前に装着して、曲げた 後にずらす態様で使用するクランプ70を説明したが、勿論、各ホースの曲げる 曲率に応じて、曲げた後にクランプ70をホースに装着するように、クランプ7 0を使用することも可能である。
【0062】 さらに、実施例のクランプ70では、3本のホースを保持するものを示したが 、所定の保持部を対応させれば、クランプが保持するホースの本数は、特に限定 されるものではない。
【0063】 さらにまた、実施例のクランプ70では、燃料タンク1の所定部位に固定する ために、取付孔75a・76aを設けて、ボルト止めする場合を示したが、他に 、クランプ自体に、ばね弾性的に変形して、燃料タンク1側に固定できるように した係止脚等を設けて、所定部位に固定できるようにしても良く、クランプの所 定部位への固定手段は、適宜、慣用技術を応用することができる。
【0064】 さらに、実施例では、自動車の燃料タンク1の周辺のホース22・23・24 を保持するクランプ70について説明したが、勿論、本考案の適用分野は、この 技術分野に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例のクランプが利用される部
位を示す斜視図である。
【図2】同実施例のクランプが固定される状態を示す正
面図である。
【図3】図2のIII −III 部位を示す断面図である。
【図4】同実施例に使用するホースが接続されるグロメ
ットとコネクタとの分解斜視図である。
【図5】図2のV−V部位を示す断面図である。
【図6】図2のVI−VI部位を示す断面図である。
【図7】図2のVII −VII 部位を示す断面図である。
【図8】同実施例のクランプの断面図であり、図2のVI
II−VIII部位を示す。
【符号の説明】
22・23・24…(管)ホース、 70…クランプ、 72・73・74…保持部、 72a・73a・74a…底壁、 72b・72c・73b・73c・74b・74c…側
壁、 L1・L2…間隔・距離、 D…外径寸法。
フロントページの続き (72)考案者 後藤 久嗣 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)考案者 小川 泰三 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)考案者 豊島 浩二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列状態でかつ同心的に曲げる複数の管
    を保持し、それぞれの前記管を保持する保持部が、底壁
    と底壁から延びる二つの側壁とで構成されるクランプで
    あって、 前記複数の管の内の曲がる曲率の大きな管を保持する前
    記保持部が、前記両側壁の先端部相互の間隔を、前記曲
    率の大きな管を挿入可能な寸法として、前記両側壁にお
    ける前記先端部から前記底壁側にかけての相互の間隔
    を、前記曲率の大きな管の外径寸法より、大きくしてい
    ることを特徴とするクランプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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