JPH05332393A - 流体封入式筒型防振組立体 - Google Patents
流体封入式筒型防振組立体Info
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- JPH05332393A JPH05332393A JP4166991A JP16699192A JPH05332393A JP H05332393 A JPH05332393 A JP H05332393A JP 4166991 A JP4166991 A JP 4166991A JP 16699192 A JP16699192 A JP 16699192A JP H05332393 A JPH05332393 A JP H05332393A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F13/00—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
- F16F13/04—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
- F16F13/06—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
- F16F13/08—Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
- F16F13/14—Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially
- F16F13/1436—Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially with free- or virtually free-floating members
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- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 製作性に優れた流体封入式筒形防振組立体を
提供すること。 【構成】 内筒金具１０の径方向外方に配されて、該内
筒金具にゴム弾性体１４を介して連結された金属スリー
ブ１８に対して、周方向に半周弱の長さで延びる一対の
窓部２２，２２を設けると共に、前記ゴム弾性体に対し
て、それらの窓部を通じて開口するポケット部（３０，
３２）を、周方向に連続して形成する一方、かかるポケ
ット部内に、それぞれ半円形状を呈する一対の分割体４
０，４０を、各窓部を通じて挿入し、それら分割体の周
方向両端部を、金属スリーブにおける窓部の周方向端部
間２４によって保持せしめ、更に、該金属スリーブの外
周面に外筒金具１２を外嵌固定せしめて、前記窓部の開
口を覆蓋することにより、前記分割体にて構成された環
状の仕切部材３８によって分割され且つ該仕切部材の径
方向内方に環状の狭窄流路５０が形成された流体室４６
を画成した。
提供すること。 【構成】 内筒金具１０の径方向外方に配されて、該内
筒金具にゴム弾性体１４を介して連結された金属スリー
ブ１８に対して、周方向に半周弱の長さで延びる一対の
窓部２２，２２を設けると共に、前記ゴム弾性体に対し
て、それらの窓部を通じて開口するポケット部（３０，
３２）を、周方向に連続して形成する一方、かかるポケ
ット部内に、それぞれ半円形状を呈する一対の分割体４
０，４０を、各窓部を通じて挿入し、それら分割体の周
方向両端部を、金属スリーブにおける窓部の周方向端部
間２４によって保持せしめ、更に、該金属スリーブの外
周面に外筒金具１２を外嵌固定せしめて、前記窓部の開
口を覆蓋することにより、前記分割体にて構成された環
状の仕切部材３８によって分割され且つ該仕切部材の径
方向内方に環状の狭窄流路５０が形成された流体室４６
を画成した。
Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、自動車のサスペンション用メン
バマウント等に有利に用いられる筒型防振組立体に係
り、特に軸方向の入力振動に対して流体の流動作用に基
づく防振効果が発揮される流体封入式の筒型防振組立体
に関するものである。
バマウント等に有利に用いられる筒型防振組立体に係
り、特に軸方向の入力振動に対して流体の流動作用に基
づく防振効果が発揮される流体封入式の筒型防振組立体
に関するものである。
【０００２】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装されて、それら両部材を防振連結する防振組立体の
一種として、互いに径方向に所定距離を隔てて配された
内筒金具と外筒金具とを、それらの間に介装されたゴム
弾性体にて連結せしめてなる構造を有し、主として、内
外筒金具間に入力される軸方向の振動を防振するように
した筒型防振組立体が、知られている。例えば、自動車
のサスペンション用メンバマウントやストラットバーク
ッション、サスペンション用アッパサポート等の如きで
ある。
介装されて、それら両部材を防振連結する防振組立体の
一種として、互いに径方向に所定距離を隔てて配された
内筒金具と外筒金具とを、それらの間に介装されたゴム
弾性体にて連結せしめてなる構造を有し、主として、内
外筒金具間に入力される軸方向の振動を防振するように
した筒型防振組立体が、知られている。例えば、自動車
のサスペンション用メンバマウントやストラットバーク
ッション、サスペンション用アッパサポート等の如きで
ある。
【０００３】また、近年では、防振特性の向上を目的と
して、内筒金具と外筒金具との間に、狭窄流路を通じて
相互に連通された複数個の流体室を形成し、封入流体の
流動作用に基づいて防振効果を得るようにした流体封入
式の筒型防振組立体が、種々提案されてきている。
して、内筒金具と外筒金具との間に、狭窄流路を通じて
相互に連通された複数個の流体室を形成し、封入流体の
流動作用に基づいて防振効果を得るようにした流体封入
式の筒型防振組立体が、種々提案されてきている。
【０００４】そして、本願出願人は、先に、そのような
流体封入式筒型防振組立体の一種として、実開平３−１
２６４１号公報において、内筒金具と外筒金具を連結す
るゴム弾性体に対して、周方向全周に連続して延びる凹
溝状のポケット部を形成し、その開口を外筒金具にて覆
蓋することによって、環状の流体室と成す一方、周方向
に分割された複数の分割体から構成されて全体として環
状を呈する仕切部材を、かかるポケット部の開口部に嵌
め込んで、その外周面を前記外筒金具で保持せしめるこ
とにより、かかる仕切部材にて前記流体室を軸方向両側
部分に仕切ると共に、該仕切部材の内周面とポケット部
の底面との間に、それら両側部分を相互に連通する環状
の狭窄流路を形成せしめてなる構造の流体封入式筒型防
振組立体を、提案した。
流体封入式筒型防振組立体の一種として、実開平３−１
２６４１号公報において、内筒金具と外筒金具を連結す
るゴム弾性体に対して、周方向全周に連続して延びる凹
溝状のポケット部を形成し、その開口を外筒金具にて覆
蓋することによって、環状の流体室と成す一方、周方向
に分割された複数の分割体から構成されて全体として環
状を呈する仕切部材を、かかるポケット部の開口部に嵌
め込んで、その外周面を前記外筒金具で保持せしめるこ
とにより、かかる仕切部材にて前記流体室を軸方向両側
部分に仕切ると共に、該仕切部材の内周面とポケット部
の底面との間に、それら両側部分を相互に連通する環状
の狭窄流路を形成せしめてなる構造の流体封入式筒型防
振組立体を、提案した。
【０００５】このような構造の流体封入式筒型防振組立
体においては、狭窄流路が、環状の流体室の内周部分に
形成されており、かかる狭窄流路の周長を短くできるこ
とから、内外筒金具間に許容される軸直角方向の相対的
変位量を余り制限することなく、かかる狭窄流路の流路
断面積を充分に小さく設定することが可能となるのであ
り、それ故、低周波数域の入力振動に対しても、流体の
共振作用に基づく防振効果を有利に得ることができるの
である。
体においては、狭窄流路が、環状の流体室の内周部分に
形成されており、かかる狭窄流路の周長を短くできるこ
とから、内外筒金具間に許容される軸直角方向の相対的
変位量を余り制限することなく、かかる狭窄流路の流路
断面積を充分に小さく設定することが可能となるのであ
り、それ故、低周波数域の入力振動に対しても、流体の
共振作用に基づく防振効果を有利に得ることができるの
である。
【０００６】しかも、かかる流体封入式筒型防振組立体
によれば、単一のポケット部の開口部に対して、仕切部
材を外方から嵌め込んだ後、外筒金具を外挿して組み付
けることにより、狭窄流路を通じて相互に連通された一
対の流体室（仕切部材を挟んで位置する軸方向両側部
分）を、簡単な構造と容易な製作性をもって、有利に形
成することができるのである。
によれば、単一のポケット部の開口部に対して、仕切部
材を外方から嵌め込んだ後、外筒金具を外挿して組み付
けることにより、狭窄流路を通じて相互に連通された一
対の流体室（仕切部材を挟んで位置する軸方向両側部
分）を、簡単な構造と容易な製作性をもって、有利に形
成することができるのである。
【０００７】ところが、かくの如き先願に係る流体封入
式筒型防振組立体について、本発明者が検討を加えたと
ころ、その構造上、未だ、改良すべき余地のあること
が、明らかとなった。即ち、かかる筒型防振組立体にお
いて用いられる仕切部材は、上述の如く、ポケット部の
開口部に対して嵌め込み可能とするために、周方向に分
割された複数の分割体から構成されることとなるが、そ
れら分割体を、ポケット部の開口部において組み合わせ
るに際して、環状の組合せ状態に維持することが難し
く、かかる分割体を組合せ状態に保持しつつ、その外周
面に外筒金具を外挿する操作が、困難であるという問題
を有していたのである。
式筒型防振組立体について、本発明者が検討を加えたと
ころ、その構造上、未だ、改良すべき余地のあること
が、明らかとなった。即ち、かかる筒型防振組立体にお
いて用いられる仕切部材は、上述の如く、ポケット部の
開口部に対して嵌め込み可能とするために、周方向に分
割された複数の分割体から構成されることとなるが、そ
れら分割体を、ポケット部の開口部において組み合わせ
るに際して、環状の組合せ状態に維持することが難し
く、かかる分割体を組合せ状態に保持しつつ、その外周
面に外筒金具を外挿する操作が、困難であるという問題
を有していたのである。
【０００８】そして、このような問題は、流体室に流体
を封入すべく、外筒金具の外挿操作が、一般に、流体中
で行なわれることと相俟って、筒型防振組立体の製作性
を大きく低下させる原因となりかねず、実施に際して、
決して無視できない問題であったのである。
を封入すべく、外筒金具の外挿操作が、一般に、流体中
で行なわれることと相俟って、筒型防振組立体の製作性
を大きく低下させる原因となりかねず、実施に際して、
決して無視できない問題であったのである。
【０００９】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、前述の如く、ポケット部の開口部に嵌め込
まれて組み付けられる複数の分割体から成る仕切部材の
組付性、延いては防振組立体の製作性が向上された、改
良された構造の流体封入式筒型防振組立体を提供するこ
とにある。
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、前述の如く、ポケット部の開口部に嵌め込
まれて組み付けられる複数の分割体から成る仕切部材の
組付性、延いては防振組立体の製作性が向上された、改
良された構造の流体封入式筒型防振組立体を提供するこ
とにある。
【００１０】
【解決手段】そして、かかる課題を解決するために、本
発明の特徴とするところは、内筒金具と、その径方向外
方に所定距離を隔てて配された外筒金具とを、それらの
間に介装されたゴム弾性体にて連結すると共に、それら
内筒金具と外筒金具との間に、所定の非圧縮性流体が封
入された環状の流体室を形成する一方、かかる流体室内
に、前記外筒金具側に支持されて該外筒金具側から径方
向内方に突出する環状の仕切部材を配設せしめて、前記
流体室を軸方向両側部分に仕切ると共に、該仕切部材の
内周面と前記流体室の内面との間に、それら両側部分を
相互に連通する環状の狭窄流路を形成してなる流体封入
式筒型防振組立体において、前記ゴム弾性体の外周面
に、周方向に半周弱の長さで延びる一対の窓部を有する
金属スリーブを固着すると共に、前記ゴム弾性体に対し
て、それらの窓部を通じて開口し且つそれらの窓部の周
方向端部間においては該金属スリーブにて覆われたポケ
ット部を、周方向に連続して形成する一方、前記仕切部
材を、半円形状を呈する一対の分割体にて構成せしめ
て、かかる一対の分割体を前記金属スリーブにおける各
窓部を通じて前記ポケット部内に挿入し、それら各分割
体における周方向両端部を、互いに突き合わせて、前記
金属スリーブにおける窓部の周方向端部間によって保持
せしめ、更に、該金属スリーブの外周面に前記外筒金具
を外嵌固定せしめて、該外筒金具にて前記窓部を覆蓋す
ることにより、前記ポケット部を密閉せしめて前記流体
室を形成すると共に、前記一対の分割体の外周面を保持
せしめて前記仕切部材を形成したことにある。
発明の特徴とするところは、内筒金具と、その径方向外
方に所定距離を隔てて配された外筒金具とを、それらの
間に介装されたゴム弾性体にて連結すると共に、それら
内筒金具と外筒金具との間に、所定の非圧縮性流体が封
入された環状の流体室を形成する一方、かかる流体室内
に、前記外筒金具側に支持されて該外筒金具側から径方
向内方に突出する環状の仕切部材を配設せしめて、前記
流体室を軸方向両側部分に仕切ると共に、該仕切部材の
内周面と前記流体室の内面との間に、それら両側部分を
相互に連通する環状の狭窄流路を形成してなる流体封入
式筒型防振組立体において、前記ゴム弾性体の外周面
に、周方向に半周弱の長さで延びる一対の窓部を有する
金属スリーブを固着すると共に、前記ゴム弾性体に対し
て、それらの窓部を通じて開口し且つそれらの窓部の周
方向端部間においては該金属スリーブにて覆われたポケ
ット部を、周方向に連続して形成する一方、前記仕切部
材を、半円形状を呈する一対の分割体にて構成せしめ
て、かかる一対の分割体を前記金属スリーブにおける各
窓部を通じて前記ポケット部内に挿入し、それら各分割
体における周方向両端部を、互いに突き合わせて、前記
金属スリーブにおける窓部の周方向端部間によって保持
せしめ、更に、該金属スリーブの外周面に前記外筒金具
を外嵌固定せしめて、該外筒金具にて前記窓部を覆蓋す
ることにより、前記ポケット部を密閉せしめて前記流体
室を形成すると共に、前記一対の分割体の外周面を保持
せしめて前記仕切部材を形成したことにある。
【００１１】
【作用・効果】すなわち、このような本発明に従う構造
とされた流体封入式筒型防振組立体においては、仕切部
材を構成する分割体をポケット部に嵌め込んで組み付け
るに際して、それら分割体が、金属スリーブにおける窓
部の周方向端部間によって保持されることにより、ポケ
ット部内において互いに突合せ状態下に保持せしめられ
るところから、かかる分割体を別途保持しなくても、そ
れらのポケット部からの脱落が効果的に防止され得るの
であり、それによって、外筒部材の外挿操作の作業性も
向上され得て、優れた製作性が実現され得るのである。
とされた流体封入式筒型防振組立体においては、仕切部
材を構成する分割体をポケット部に嵌め込んで組み付け
るに際して、それら分割体が、金属スリーブにおける窓
部の周方向端部間によって保持されることにより、ポケ
ット部内において互いに突合せ状態下に保持せしめられ
るところから、かかる分割体を別途保持しなくても、そ
れらのポケット部からの脱落が効果的に防止され得るの
であり、それによって、外筒部材の外挿操作の作業性も
向上され得て、優れた製作性が実現され得るのである。
【００１２】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に明らかにするた
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
めに、本発明の実施例について、図面を参照しつつ、詳
細に説明することとする。
【００１３】先ず、図１乃至図３には、本発明を自動車
のリヤサスペンション用メンバマウントに対して適用し
たものの一実施例が示されている。かかる図において、
１０および１２は、内筒金具及び外筒金具であり、互い
に径方向に所定距離を隔てて略同心的に配置されている
と共に、それらの間に介装されたゴム弾性体１４によっ
て、連結されている。そして、かかるメンバマウント１
６にあっては、内筒金具１０がボデーに取り付けられる
一方、外筒金具がサスペンションメンバに取り付けられ
ることにより、サスペンションメンバのボデーに対する
取り付け部位に介装されることとなる。
のリヤサスペンション用メンバマウントに対して適用し
たものの一実施例が示されている。かかる図において、
１０および１２は、内筒金具及び外筒金具であり、互い
に径方向に所定距離を隔てて略同心的に配置されている
と共に、それらの間に介装されたゴム弾性体１４によっ
て、連結されている。そして、かかるメンバマウント１
６にあっては、内筒金具１０がボデーに取り付けられる
一方、外筒金具がサスペンションメンバに取り付けられ
ることにより、サスペンションメンバのボデーに対する
取り付け部位に介装されることとなる。
【００１４】より詳細には、内筒金具１０は、略円筒形
状にて形成されている。そして、かかる内筒金具１０の
径方向外方には、所定距離を隔てて、金属スリーブ１８
が、略同一軸心上に配設されている。
状にて形成されている。そして、かかる内筒金具１０の
径方向外方には、所定距離を隔てて、金属スリーブ１８
が、略同一軸心上に配設されている。
【００１５】この金属スリーブ１８は、薄肉の円筒形状
にて形成されており、軸方向一方の端部には、径方向外
方に広がるフランジ部２０が、一体的に形成されてい
る。また、かかる金属スリーブ１８の筒壁部には、軸方
向中間部分において、それぞれ周方向に半周弱の長さで
延びる一対の窓部２２，２２が、互いに径方向に対向位
置する状態で、設けられている。換言すれば、かかる金
属スリーブ１８は、軸方向両端部分が、それぞれ、周方
向に連続した円筒形状乃至は円環形状とされており、そ
して、それら軸方向両端部分が、径方向一方向に対向位
置する部位においてそれぞれ所定幅で軸方向に延びる連
結部２４，２４により、互いに一体的に連結されてなる
形状をもって、形成されているのである。
にて形成されており、軸方向一方の端部には、径方向外
方に広がるフランジ部２０が、一体的に形成されてい
る。また、かかる金属スリーブ１８の筒壁部には、軸方
向中間部分において、それぞれ周方向に半周弱の長さで
延びる一対の窓部２２，２２が、互いに径方向に対向位
置する状態で、設けられている。換言すれば、かかる金
属スリーブ１８は、軸方向両端部分が、それぞれ、周方
向に連続した円筒形状乃至は円環形状とされており、そ
して、それら軸方向両端部分が、径方向一方向に対向位
置する部位においてそれぞれ所定幅で軸方向に延びる連
結部２４，２４により、互いに一体的に連結されてなる
形状をもって、形成されているのである。
【００１６】さらに、図４及び図５に示されているよう
に、これら内筒金具１０と金属スリーブ１８との間に
は、ゴム弾性体１４が、介装されており、該ゴム弾性体
１４によって、内筒金具１０と金属スリーブ１８とが、
互いに連結されている。即ち、このゴム弾性体１４は、
全体として略厚肉の円筒形状を呈しており、その内周面
に内筒金具１０が、外周面に金属スリーブ１８が、それ
ぞれ加硫接着されてなる一体加硫成形品２６として、形
成されているのである。なお、金属スリーブ１８におけ
るフランジ部２０の外面上には、軸方向外方に所定高さ
で突出する緩衝ゴム２８が、周方向に連続して形成され
ている。
に、これら内筒金具１０と金属スリーブ１８との間に
は、ゴム弾性体１４が、介装されており、該ゴム弾性体
１４によって、内筒金具１０と金属スリーブ１８とが、
互いに連結されている。即ち、このゴム弾性体１４は、
全体として略厚肉の円筒形状を呈しており、その内周面
に内筒金具１０が、外周面に金属スリーブ１８が、それ
ぞれ加硫接着されてなる一体加硫成形品２６として、形
成されているのである。なお、金属スリーブ１８におけ
るフランジ部２０の外面上には、軸方向外方に所定高さ
で突出する緩衝ゴム２８が、周方向に連続して形成され
ている。
【００１７】また、かかるゴム弾性体１４には、その軸
方向中央部分において、前記金属スリーブ１８に設けら
れた窓部２２，２２に対応する位置に、それらの窓部２
２，２２を通じて外周面に開口する凹所３０，３０が、
それぞれ形成されている。更にまた、それらの凹所３
０，３０における周方向両側端部間には、内筒金具１０
と金属スリーブ１８との間を周方向に延び、両凹所３
０，３０を相互に連通せしめるトンネル状の連通路３
２，３２が、それぞれ形成されている。即ち、一体加硫
成形品２６には、これら凹所３０，３０および連通路３
２，３２によって、内筒金具１０の回りを周方向に連続
して延びるポケット部３４が形成されているのである。
方向中央部分において、前記金属スリーブ１８に設けら
れた窓部２２，２２に対応する位置に、それらの窓部２
２，２２を通じて外周面に開口する凹所３０，３０が、
それぞれ形成されている。更にまた、それらの凹所３
０，３０における周方向両側端部間には、内筒金具１０
と金属スリーブ１８との間を周方向に延び、両凹所３
０，３０を相互に連通せしめるトンネル状の連通路３
２，３２が、それぞれ形成されている。即ち、一体加硫
成形品２６には、これら凹所３０，３０および連通路３
２，３２によって、内筒金具１０の回りを周方向に連続
して延びるポケット部３４が形成されているのである。
【００１８】また、ゴム弾性体１４には、その軸方向一
方の端面から軸方向に所定深さで入り込む一対の肉抜凹
部３６，３６が、内筒金具１０を、上記凹所３０，３０
の対向方向に挟んで対向位置する部分に、それぞれ形成
されている。そして、これらの肉抜凹部３６，３６によ
って、かかる肉抜凹部３６，３６が対向位置する軸直角
方向におけるゴム弾性体１４のばね定数が、それに直交
する軸直角方向のばね定数よりも小さくなるように、チ
ューニングされているのである。
方の端面から軸方向に所定深さで入り込む一対の肉抜凹
部３６，３６が、内筒金具１０を、上記凹所３０，３０
の対向方向に挟んで対向位置する部分に、それぞれ形成
されている。そして、これらの肉抜凹部３６，３６によ
って、かかる肉抜凹部３６，３６が対向位置する軸直角
方向におけるゴム弾性体１４のばね定数が、それに直交
する軸直角方向のばね定数よりも小さくなるように、チ
ューニングされているのである。
【００１９】さらに、このような構造とされた一体加硫
成形品２６にあっては、必要に応じて、金属スリーブ１
８に対する縮径加工が施された後、図６及び図７に示さ
れているように、そのポケット部３４に対して、それぞ
れ略半円形状を呈する一対の分割体４０，４０が、嵌め
込まれて配設されている。かかる分割体４０は、図８に
も示されているように、周方向中央部分に位置する、所
定厚さの円弧板状部４２と、周方向両側部分にそれぞれ
位置する、外周面側が厚肉化された厚肉部４４，４４と
から構成されている。
成形品２６にあっては、必要に応じて、金属スリーブ１
８に対する縮径加工が施された後、図６及び図７に示さ
れているように、そのポケット部３４に対して、それぞ
れ略半円形状を呈する一対の分割体４０，４０が、嵌め
込まれて配設されている。かかる分割体４０は、図８に
も示されているように、周方向中央部分に位置する、所
定厚さの円弧板状部４２と、周方向両側部分にそれぞれ
位置する、外周面側が厚肉化された厚肉部４４，４４と
から構成されている。
【００２０】そこにおいて、この分割体４０の内周面
は、前記一体加硫成形品２６のポケット部３４の底面よ
りも、所定寸法大きな曲率半径をもって形成されてい
る。また、かかる分割体４０の外周面は、その円弧板状
部４２において、前記一体加硫成形品２６を構成する金
属スリーブ１８と略同一外径の外周面とされている一
方、厚肉部４４，４４においては、前記一体加硫成形品
１６に設けられた連通路３２の内面と略同一外径の外周
面とされている。
は、前記一体加硫成形品２６のポケット部３４の底面よ
りも、所定寸法大きな曲率半径をもって形成されてい
る。また、かかる分割体４０の外周面は、その円弧板状
部４２において、前記一体加硫成形品２６を構成する金
属スリーブ１８と略同一外径の外周面とされている一
方、厚肉部４４，４４においては、前記一体加硫成形品
１６に設けられた連通路３２の内面と略同一外径の外周
面とされている。
【００２１】そうして、これら一対の分割体４０，４０
は、一体加硫成形品２６に対して、それぞれ、金属スリ
ーブ１８に形成された窓部２２，２２を通じて、ポケッ
ト部３４内に両側から挿入され、周方向両側端面が互い
に当接せしめられた状態で、組み付けられている。ま
た、そのような組付状態下では、各分割体４０における
厚肉部４４，４４が、一体加硫成形品２６に設けられた
連通路３２内に嵌め込まれて、かかる厚肉部４４，４４
の外周面が、該連通路３２の内面に対して嵌着されてい
る。
は、一体加硫成形品２６に対して、それぞれ、金属スリ
ーブ１８に形成された窓部２２，２２を通じて、ポケッ
ト部３４内に両側から挿入され、周方向両側端面が互い
に当接せしめられた状態で、組み付けられている。ま
た、そのような組付状態下では、各分割体４０における
厚肉部４４，４４が、一体加硫成形品２６に設けられた
連通路３２内に嵌め込まれて、かかる厚肉部４４，４４
の外周面が、該連通路３２の内面に対して嵌着されてい
る。
【００２２】そして、それによって、上記一対の分割体
４０，４０が、上述の如き組付状態に保持されているの
であり、以て、それら一対の分割体４０，４０により、
全体として円環板形状を呈し、その内周面が、ポケット
部３４の底面に対して、径方向に所定距離を隔てて対向
位置する仕切部材３８が、構成されているのである。
４０，４０が、上述の如き組付状態に保持されているの
であり、以て、それら一対の分割体４０，４０により、
全体として円環板形状を呈し、その内周面が、ポケット
部３４の底面に対して、径方向に所定距離を隔てて対向
位置する仕切部材３８が、構成されているのである。
【００２３】さらに、このような仕切部材３８の組付け
後、図１乃至図３に示されているように、一体加硫成形
品２６には、外筒金具１２が外挿されており、八方絞り
加工により、金属スリーブ１８の外周面に嵌着固定され
ている。また、かかる外筒金具１２には、その軸方向一
方の端部に内向きのフランジ状部５２が設けられおり、
かかるフランジ状部５２が、金属スリーブ１８の軸方向
端面に当接されていると共に、軸方向他方の端部が、金
属スリーブ１８のフランジ部２０に対してかしめ固定さ
れている。なお、外筒金具１２のフランジ状部５２の外
面上には、軸方向外方に所定高さで突出する緩衝ゴム５
４が、周方向に連続して形成されている。
後、図１乃至図３に示されているように、一体加硫成形
品２６には、外筒金具１２が外挿されており、八方絞り
加工により、金属スリーブ１８の外周面に嵌着固定され
ている。また、かかる外筒金具１２には、その軸方向一
方の端部に内向きのフランジ状部５２が設けられおり、
かかるフランジ状部５２が、金属スリーブ１８の軸方向
端面に当接されていると共に、軸方向他方の端部が、金
属スリーブ１８のフランジ部２０に対してかしめ固定さ
れている。なお、外筒金具１２のフランジ状部５２の外
面上には、軸方向外方に所定高さで突出する緩衝ゴム５
４が、周方向に連続して形成されている。
【００２４】そして、この外筒金具１２の組付けによ
り、ポケット部３４の開口（窓部２２，２２）が流体密
に覆蓋されており、そこに、所定の非圧縮性流体が封入
されて成る環状の流体室４６が形成されていると共に、
かかる外筒金具１２によって、仕切部材３８を構成する
分割体４０，４０の外周面が保持されている。なお、外
筒金具１２の内周面には、シールゴム層５６が、略全面
に亘って設けられており、金属スリーブ１８との間で挟
圧されるようになっている。
り、ポケット部３４の開口（窓部２２，２２）が流体密
に覆蓋されており、そこに、所定の非圧縮性流体が封入
されて成る環状の流体室４６が形成されていると共に、
かかる外筒金具１２によって、仕切部材３８を構成する
分割体４０，４０の外周面が保持されている。なお、外
筒金具１２の内周面には、シールゴム層５６が、略全面
に亘って設けられており、金属スリーブ１８との間で挟
圧されるようになっている。
【００２５】なお、上記封入流体としては、水やアルキ
レングリコール、ポリアルキレングリコール、シリコー
ン油等が好適に用いられ、例えば、一体加硫成形品２６
に対する外筒金具１２の外挿を、かかる流体中で実施す
ることにより、流体室４６への流体の封入が行なわれる
こととなる。
レングリコール、ポリアルキレングリコール、シリコー
ン油等が好適に用いられ、例えば、一体加硫成形品２６
に対する外筒金具１２の外挿を、かかる流体中で実施す
ることにより、流体室４６への流体の封入が行なわれる
こととなる。
【００２６】すなわち、このようにして形成された流体
室４６にあっては、その内部が、仕切部材３８によっ
て、軸方向両側に位置する一対の分割流体室４８，４８
に二分されていると共に、かかる仕切部材３８の内周面
と流体室４６の内面との対向面間に、両分割流体室４
８，４８を相互に連通せしめて、それら両分割流体室４
８，４８間での流体の流動を許容する環状の狭窄流路５
０が、形成されているのである。それ故、内外筒金具１
０，１２間への軸方向の振動入力時には、流体室４６内
で仕切部材３８が軸方向に変位（振動）せしめられるこ
とにより、両分割室４８，４８間で、狭窄流路５０を通
じての流体の流動が生ぜしめられることとなり、以て、
かかる流体の共振作用に基づいて、入力振動に対する防
振効果が発揮され得るのである。
室４６にあっては、その内部が、仕切部材３８によっ
て、軸方向両側に位置する一対の分割流体室４８，４８
に二分されていると共に、かかる仕切部材３８の内周面
と流体室４６の内面との対向面間に、両分割流体室４
８，４８を相互に連通せしめて、それら両分割流体室４
８，４８間での流体の流動を許容する環状の狭窄流路５
０が、形成されているのである。それ故、内外筒金具１
０，１２間への軸方向の振動入力時には、流体室４６内
で仕切部材３８が軸方向に変位（振動）せしめられるこ
とにより、両分割室４８，４８間で、狭窄流路５０を通
じての流体の流動が生ぜしめられることとなり、以て、
かかる流体の共振作用に基づいて、入力振動に対する防
振効果が発揮され得るのである。
【００２７】なお、かかるメンバマウント１６において
は、内外筒金具１０，１２間に、軸直角方向の大きな振
動荷重が入力された際、仕切部材３８が内筒金具１０側
に当接せしめられることにより、内筒金具１０と外筒金
具１２との軸直角方向の過大な相対的変位が阻止され
て、有効なストッパ機能（過大変位規制機能）が発揮さ
れ得ることとなる。
は、内外筒金具１０，１２間に、軸直角方向の大きな振
動荷重が入力された際、仕切部材３８が内筒金具１０側
に当接せしめられることにより、内筒金具１０と外筒金
具１２との軸直角方向の過大な相対的変位が阻止され
て、有効なストッパ機能（過大変位規制機能）が発揮さ
れ得ることとなる。
【００２８】従って、上述の如き構造とされたメンバマ
ウント１６においては、一体加硫成形品２６に形成され
たポケット部３４に対して、仕切部材３８を構成する分
割体４０，４０を組み付けた後、外筒金具１２を外挿せ
しめるに際して、一体加硫成形品２６に形成された連通
路３２，３２による分割体４０，４０の嵌着保持作用に
より、それら両分割体４０，４０が、一体加硫成形品２
６に対する組付状態下に有利に保持され得るのであり、
外筒金具１２の外挿操作に際し、それらの分割体４０，
４０を別途保持しなくても、脱落してしまうようなこと
がないのである。
ウント１６においては、一体加硫成形品２６に形成され
たポケット部３４に対して、仕切部材３８を構成する分
割体４０，４０を組み付けた後、外筒金具１２を外挿せ
しめるに際して、一体加硫成形品２６に形成された連通
路３２，３２による分割体４０，４０の嵌着保持作用に
より、それら両分割体４０，４０が、一体加硫成形品２
６に対する組付状態下に有利に保持され得るのであり、
外筒金具１２の外挿操作に際し、それらの分割体４０，
４０を別途保持しなくても、脱落してしまうようなこと
がないのである。
【００２９】そして、それによって、分割体４０，４０
および外筒金具１２の一体加硫成形品２６に対する組付
作業性、延いてはメンバマウント１６の製作性が、飛躍
的に向上され得るのである。
および外筒金具１２の一体加硫成形品２６に対する組付
作業性、延いてはメンバマウント１６の製作性が、飛躍
的に向上され得るのである。
【００３０】以上、本発明の実施例について詳述してき
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
たが、これは文字通りの例示であって、本発明は、かか
る具体例にのみ限定して解釈されるものではない。
【００３１】例えば、仕切部材３８の具体的形状は、前
記実施例のものに限定されるものでは決してなく、一体
加硫成形品２６に形成される連通路３２の形状や、流体
室４６の形状、更にはメンバマウントに要求される防振
特性等に応じて、適宜、変更されるべきものであり、か
かる仕切部材を、周方向全周に亘って同一断面形状をも
って形成すること等も、可能である。
記実施例のものに限定されるものでは決してなく、一体
加硫成形品２６に形成される連通路３２の形状や、流体
室４６の形状、更にはメンバマウントに要求される防振
特性等に応じて、適宜、変更されるべきものであり、か
かる仕切部材を、周方向全周に亘って同一断面形状をも
って形成すること等も、可能である。
【００３２】また、前記実施例では、ゴム弾性体１４に
対して肉抜凹部３６，３６を設けることにより、軸直角
方向のばね特性に方向性が付与されていたが、そのよう
な肉抜凹部３６，３６は、メンバマウント１６に要求さ
れる防振特性に応じて、適宜、設定されるものであっ
て、必ずしも必要なものではない。
対して肉抜凹部３６，３６を設けることにより、軸直角
方向のばね特性に方向性が付与されていたが、そのよう
な肉抜凹部３６，３６は、メンバマウント１６に要求さ
れる防振特性に応じて、適宜、設定されるものであっ
て、必ずしも必要なものではない。
【００３３】加えて、前記実施例では、本発明を自動車
のメンバマウントに対して適用したものの一具体例を示
したが、本発明は、その他、自動車用ストラットバーク
ッションやボデーマウント、サスペンション用アッパサ
ポート、或いは自動車以外の各種装置における筒形防振
組立体に対して、適用可能である。
のメンバマウントに対して適用したものの一具体例を示
したが、本発明は、その他、自動車用ストラットバーク
ッションやボデーマウント、サスペンション用アッパサ
ポート、或いは自動車以外の各種装置における筒形防振
組立体に対して、適用可能である。
【００３４】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【図１】本発明の一実施例としてのメンバマウントを示
す縦断面図であって、図２におけるＩ−Ｉ断面に相当す
る図である。
す縦断面図であって、図２におけるＩ−Ｉ断面に相当す
る図である。
【図２】図１におけるII−II断面図である。
【図３】図１に示されたメンバマウントの平面図であ
る。
る。
【図４】図１に示されたメンバマウントを構成する一体
加硫成形品の縦断面図であって、図５におけるIV−IV断
面に相当する図である。
加硫成形品の縦断面図であって、図５におけるIV−IV断
面に相当する図である。
【図５】図４におけるＶ−Ｖ断面図である。
【図６】図４に示された一体加硫成形品に対して仕切部
材を組み付けた状態を示す縦断面図であって、図７にお
けるVI−VI断面に相当する図である。
材を組み付けた状態を示す縦断面図であって、図７にお
けるVI−VI断面に相当する図である。
【図７】図６における VII−VII 断面図である。
【図８】図１に示されたメンバマウントにおいて用いら
れている仕切部材を構成する分割体を取り出して示す斜
視図である。
れている仕切部材を構成する分割体を取り出して示す斜
視図である。
１０ 内筒金具 １２ 外筒金具 １４ ゴム弾性体 １６ メンバマウント １８ 金属スリーブ ２２ 窓部 ２４ 連結部 ２６ 一体加硫成形品 ３０ 凹所 ３２ 連通路 ３４ ポケット部 ３８ 仕切部材 ４０ 分割体 ４６ 流体室 ４８ 分割流体室 ５０ 狭窄流路
Claims (1)
- 【請求項１】 内筒金具と、その径方向外方に所定距離
を隔てて配された外筒金具とを、それらの間に介装され
たゴム弾性体にて連結すると共に、それら内筒金具と外
筒金具との間に、所定の非圧縮性流体が封入された環状
の流体室を形成する一方、かかる流体室内に、前記外筒
金具側に支持されて該外筒金具側から径方向内方に突出
する環状の仕切部材を配設せしめて、前記流体室を軸方
向両側部分に仕切ると共に、該仕切部材の内周面と前記
流体室の内面との間に、それら両側部分を相互に連通す
る環状の狭窄流路を形成してなる流体封入式筒型防振組
立体において、 前記ゴム弾性体の外周面に、周方向に半周弱の長さで延
びる一対の窓部を有する金属スリーブを固着すると共
に、前記ゴム弾性体に対して、それらの窓部を通じて開
口し且つそれらの窓部の周方向端部間においては該金属
スリーブにて覆われたポケット部を、周方向に連続して
形成する一方、前記仕切部材を、半円形状を呈する一対
の分割体にて構成せしめて、かかる一対の分割体を前記
金属スリーブにおける各窓部を通じて前記ポケット部内
に挿入し、それら各分割体における周方向両端部を、互
いに突き合わせて、前記金属スリーブにおける窓部の周
方向端部間によって保持せしめ、更に、該金属スリーブ
の外周面に前記外筒金具を外嵌固定せしめて、該外筒金
具にて前記窓部を覆蓋することにより、前記ポケット部
を密閉せしめて前記流体室を形成すると共に、前記一対
の分割体の外周面を保持せしめて前記仕切部材を形成し
たことを特徴とする流体封入式筒型防振組立体。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4166991A JP2678707B2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 流体封入式筒型防振組立体 |
| US08/068,107 US5356121A (en) | 1992-06-01 | 1993-05-28 | Fluid-filled cylindrical elastic mount having annular partition member fixedly supported in fluid chamber for providing restricted flow passage between two sections of fluid chamber |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4166991A JP2678707B2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 流体封入式筒型防振組立体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05332393A true JPH05332393A (ja) | 1993-12-14 |
| JP2678707B2 JP2678707B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=15841371
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4166991A Expired - Fee Related JP2678707B2 (ja) | 1992-06-01 | 1992-06-01 | 流体封入式筒型防振組立体 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5356121A (ja) |
| JP (1) | JP2678707B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0754908A (ja) * | 1993-08-06 | 1995-02-28 | Bridgestone Corp | 防振装置 |
| JP2007255688A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-04 | Tokai Rubber Ind Ltd | 流体封入式筒型防振組付体の製造方法 |
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| US5496018A (en) * | 1994-08-10 | 1996-03-05 | Gencorp Inc. | Fluid damped bushing with encapsulated window metal |
| DE19713003A1 (de) * | 1997-03-27 | 1998-10-01 | Lemfoerder Metallwaren Ag | Hülsengummifeder mit hydraulischer Dämpfung |
| JPH11230240A (ja) * | 1998-02-16 | 1999-08-27 | Honda Motor Co Ltd | 液体封入ダンパーマウント |
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| ATE352231T1 (de) * | 2000-10-12 | 2007-02-15 | Vitra Patente Ag | Lagerung für einen sitz |
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| JP4367324B2 (ja) * | 2004-11-29 | 2009-11-18 | 東海ゴム工業株式会社 | 流体封入式筒型防振組付体 |
| CA2533817C (en) * | 2005-01-26 | 2012-12-18 | The Pullman Company | Hydraulically damped body mount with bolt-through construction |
| US8177201B2 (en) * | 2006-07-19 | 2012-05-15 | The Pullman Company | Very high damping mount with bolt-through construction |
| US8231115B2 (en) * | 2006-07-19 | 2012-07-31 | The Pullman Company | Very high damping body mount, subframe mount or engine mount with bolt-through construction |
| JP4861880B2 (ja) * | 2007-03-30 | 2012-01-25 | 東海ゴム工業株式会社 | 流体封入式防振装置及び該流体封入式防振装置の製造方法 |
| DE102007016399B4 (de) * | 2007-04-03 | 2009-12-31 | Zf Friedrichshafen Ag | Biaxial dämpfendes Hydrolager |
| DE102007022410B4 (de) * | 2007-05-10 | 2017-03-23 | Audi Ag | Hydraulisch dämpfende Elastomerbuchse |
| US11320014B2 (en) * | 2018-04-17 | 2022-05-03 | Contitech Vibration Control Gmbh | Articulating element for filtering and damping vibrations and articulating device |
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| DE3028631C2 (de) * | 1980-07-29 | 1984-02-09 | Boge Gmbh, 5208 Eitorf | Axial belastbare Hülsengummifeder |
| US4530491A (en) * | 1983-11-23 | 1985-07-23 | Lord Corporation | Compact low-frequency engine mounting |
| JPS61108689A (ja) * | 1984-10-31 | 1986-05-27 | Niigata Ceramic Kogyo Kk | 土壌活性剤とその製法 |
| JPS6474335A (en) * | 1987-09-16 | 1989-03-20 | Tokai Rubber Ind Ltd | Viscous fluid enclosure type vibration proof bush |
| JPH0242225A (ja) * | 1988-07-29 | 1990-02-13 | Nissan Motor Co Ltd | 粘度可変流体封入制御型防振体 |
| DE3936347A1 (de) * | 1989-11-02 | 1991-05-08 | Freudenberg Carl Fa | Hydraulisch daempfende huelsengummifeder |
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| JPH0749098Y2 (ja) * | 1989-07-25 | 1995-11-13 | 東海ゴム工業株式会社 | サスペンション用アッパサポート |
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-
1992
- 1992-06-01 JP JP4166991A patent/JP2678707B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-05-28 US US08/068,107 patent/US5356121A/en not_active Expired - Fee Related
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| JP2007255688A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-04 | Tokai Rubber Ind Ltd | 流体封入式筒型防振組付体の製造方法 |
| US7350775B2 (en) | 2006-03-27 | 2008-04-01 | Tokai Rubber Industries, Ltd. | Method of manufacturing a fluid-filled cylindrical damping assembly |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2678707B2 (ja) | 1997-11-17 |
| US5356121A (en) | 1994-10-18 |
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