JP2003269525A - 流体封入式筒型防振装置及びその製作方法 - Google Patents

流体封入式筒型防振装置及びその製作方法

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JP2003269525A
JP2003269525A JP2002076532A JP2002076532A JP2003269525A JP 2003269525 A JP2003269525 A JP 2003269525A JP 2002076532 A JP2002076532 A JP 2002076532A JP 2002076532 A JP2002076532 A JP 2002076532A JP 2003269525 A JP2003269525 A JP 2003269525A
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orifice
fluid
peripheral surface
seal sleeve
cylinder
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JP2002076532A
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Hiroshi Kawaguchi
浩 川口
Hideaki Wakatsuki
秀明 若月
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Sumitomo Riko Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体が乱流を発生する恐れの無いオリフィス
通路を形成し、動特性の安定化を効果的に図ると共に、
一体構造のオリフィス部材に対するシール構造の複雑化
を招くことのない流体封入式筒型防振装置を提供するこ
と。 【解決手段】 外周面にオリフィス溝32と連通孔34
が形成されたオリフィス筒体30を、窓部22形成部位
を含む部分が小径部14aとされている一方、その軸方
向他端側の残余の部分が大径部14bとされてなる段付
き円筒形状金属スリーブ14の外周面に組付けて、複数
の流体室38を形成すると共に、オリフィス筒体30の
オリフィス溝32を外筒部材18の内周面にて覆蓋する
ことにより、複数の流体室32を相互に連通せしめるオ
リフィス通路40を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、内部に封入された流体の流動作
用に基づいて防振効果を得るようにした筒型の流体封入
式防振装置と、それの有利な製作方法に係り、特に、そ
のような装置における、流体を流動せしめるオリフィス
通路の形成構造の改良に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装されて、それら両部材を防振連結する防振装置の一
種として、円筒形状の外側部材と、そのような外側部材
の筒内を貫通するように軸方向に伸びて配置された、筒
状や棒状の内側部材とを、全体として円筒形状を呈する
ゴム弾性体で連結してなる構造の筒型防振装置が知られ
ており、例えば、自動車用のサスペンションブッシュや
エンジンマウント、デフマウント、ボデーマウント等に
用いられている。また、より優れた防振効果を得るため
に、前記したゴム弾性体の外周面に開口するように設け
た複数のポケット部を前記外側部材で覆蓋することによ
り、非圧縮性流体が封入された複数の流体室を形成する
と共に、それらの流体室をオリフィス通路にて連結し、
そのようなオリフィス通路を通じて流動せしめられる流
体の共振作用等を利用した、流体封入式筒型防振装置
も、種々提案されている。
【0003】ところで、そのような流体封入式筒型防振
装置においては、流体の流動作用に基づく防振特性のチ
ューニングの自由度や、その防振効果の向上を図るため
に、オリフィス通路を充分に長くすることが望ましく、
そこで、特開昭61−270533号公報や実開昭61
−202738号公報等に示されるように、別体のオリ
フィス部材をゴム弾性体の外周部に組み付けて、長いオ
リフィス通路を形成するようにしたロングオリフィス構
造のものが、提案されている。
【0004】しかしながら、かかる別体のオリフィス部
材は、ゴム弾性体に対する組付けのために、半円形状を
呈するオリフィス半体の2つにて構成される半割形状の
筒体構造とされていると共に、そのようなオリフィス半
体の外周面に設けられたオリフィス溝を、外嵌固定され
る外筒部材の内周面にて覆蓋することにより、目的とす
る長いオリフィス通路が形成されるようになっていると
ころから、それらオリフィス半体の組付け形態の如何に
よって、それらオリフィス半体の突合わせ部にズレや段
差が生じ、それぞれのオリフィス半体におけるオリフィ
ス溝の繋ぎ目の箇所において、流動せしめられる流体の
乱流が惹起され、動特性が不安定となる問題を内在して
いるのである。
【0005】一方、実開昭62−163640号公報に
は、上述の如き半割構造ではなく、一体構造の円筒形状
のオリフィス部材を用い、その外周面に形成されたオリ
フィス溝を外筒部材にて覆蓋することにより、目的とす
るオリフィス通路を形成するようにした構造のものが提
案されている。このような一体構造のオリフィス部材を
用いるようにすれば、上記した流体の乱流の発生による
動特性上の問題は、何等顧慮しなくても済むのである
が、そのような円筒状のオリフィス部材をゴム弾性体外
周面に対して配設する場合においては、種々なる問題
が、新たに惹起されることとなるのである。即ち、かか
る公報に提案されている一体の筒状構造のオリフィス部
材においては、それが、ゴム弾性体の外周面に固着され
た金属スリーブにカシメ固定されるようになっていると
共に、更に、そのオリフィス部材の外周面に外筒部材が
外嵌固定せしめる構造が採用され、そのために、それら
オリフィス部材と金属スリーブとの間のシール並びにオ
リフィス部材と外筒金具との間のシールを実現する必要
があるところから、組付け作業性の問題に加えて、その
ような2種類のシール機構を採用するための構造が複雑
となったり、更には、一方のシール構造におけるシール
性の不良から、封入流体が漏れる恐れがある等の問題も
内在している。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、流体の流動に際して、乱流を発生する恐れのな
いオリフィス通路が有利に形成され、以て動特性の安定
化を効果的に図る一方、一体構造のオリフィス部材に対
するシール構造の複雑化を招くことのない流体封入式筒
型防振装置を提供することにあり、また、他の課題とす
るところは、そのような優れた特徴を有する流体封入式
筒型防振装置を、有利に製作し得る方法を提供すること
にある。
【0007】
【解決手段】そして、かくの如き技術的課題を解決する
ために、先ず、本発明にあっては、支軸部材と、その周
りを囲むように所定距離を隔てて配されたシールスリー
ブとを、ゴム弾性体にて連結する一方、該シールスリー
ブに設けられた窓部を通じて外周面に開口する複数のポ
ケット部を、該ゴム弾性体に対して、その周方向に所定
距離を隔てて配設すると共に、前記シールスリーブの外
周面に外筒部材を嵌着、固定せしめて、該複数のポケッ
ト部の開口を該外筒部材にて覆蓋することにより、複数
の流体室をそれぞれ形成し、更にそれら複数の流体室に
非圧縮性流体を封入すると共に、それら複数の流体室を
相互に連通せしめるオリフィス通路を設けてなる構造の
流体封入式筒型防振装置において、前記シールスリーブ
を、その軸方向一端側から前記窓部形成部位に至る部分
を小径部とし、その軸方向他端側の残余の部分を大径部
とした段付き円筒形状と為すと共に、外周面にオリフィ
ス溝が形成され且つ該オリフィス溝から筒壁を貫通して
前記複数のポケット部に通じるように対応する連通孔が
形成された一体の円筒体からなるオリフィス筒体を用
い、該オリフィス筒体を前記シールスリーブの軸方向一
端側から嵌入せしめて前記小径部に外挿し、軸方向にお
いて前記複数のポケット部上に位置せしめる一方、前記
外筒部材が、前記オリフィス筒体の外挿状態下、前記シ
ールスリーブの外周面に嵌着、固定せしめ得る形状の段
付き円筒形状とされて、該シールスリーブの小径部側よ
り該シールスリーブの外周面に組み付けられ、該シール
スリーブの少なくとも軸方向両端部位に嵌着せしめられ
ることにより、前記複数の流体室が形成されると共に、
前記オリフィス筒体の前記オリフィス溝が該外筒部材の
内周面にて覆蓋されて、該複数の流体室を相互に連通せ
しめるオリフィス通路が形成されるようにしたことを特
徴とする流体封入式筒型防振装置を、その要旨とするも
のである。
【0008】従って、このような本発明に係る流体封入
式筒型防振装置にあっては、ゴム弾性体の外周面に一体
的に設けられるシールスリーブを、かかるゴム弾性体の
外周面と共に、段付き構造と為して、その低段部位を与
える小径部に対して、オリフィス部材を嵌入、外挿せし
めるようにした構造が採用されているところから、かか
るオリフィス部材を半割構造の分割体とすることなく、
一体の円筒体構造のオリフィス筒体として用いることが
出来、そして、そのようなオリフィス筒体の外周面に形
成されたオリフィス溝が、外筒部材の内周面にて覆蓋さ
れることにより、複数の流体室を相互に連通せしめるオ
リフィス通路が、接続部なく一体の通路として、連続し
て形成されることとなるのであり、これによって、分割
体の組み合わせにて形成されるオリフィス通路の繋ぎ目
において惹起されるズレや段差等に基づくところの、流
体流動時における乱流の発生、更には、それによる動特
性の不安定化の問題は、何等惹起されることがなく、以
て、ロングオリフィス構造の実現を有利に図りつつ、オ
リフィス通路の断面やその長さを寸法精度高く実現し、
そのようなオリフィス通路によるチューニング周波数の
設定が、より有利に行ない得ることとなるのである。
【0009】しかも、そのような本発明に従う流体封入
式筒型防振装置にあっては、シールスリーブの外周面に
オリフィス筒体を嵌入、外挿せしめた状態下において、
段付き円筒形状の外筒部材が、シールスリーブの外周面
に組み付けられて、嵌着せしめられることにより、シー
ルスリーブと外筒部材とは、少なくとも軸方向両端部に
おいて、それぞれ嵌着固定せしめられることとなるので
あり、これにより、各流体室の外部に対するシールは、
それらシールスリーブと外筒部材との間の、少なくとも
軸方向両端部における嵌着部位において実現され、以
て、従来の如き複雑な2つのシール機構を採用すること
なく、単に、シールスリーブと外筒部材との間の簡単な
シール構造にて、流体室のシールが効果的に実現され得
るのである。
【0010】なお、かくの如き本発明に従う流体封入式
筒型防振装置の好ましい態様の一つによれば、前記支軸
部材が、前記シールスリーブの大径部側の端部に対応す
る部位において、軸方向外方に向って漸次大径化する外
周面を有するテーパ状拡径部を備えている一方、前記シ
ールスリーブの小径部側の端部に対応する部位におい
て、軸方向外方に向って漸次小径化する外周面を有する
テーパ状縮径部を備えている構造が、有利に採用される
こととなる。このように、支軸部材においても、シール
スリーブの段付き形状を考慮して、その外周面にそれぞ
れテーパ状の拡径部と縮径部が設けられて、かかるシー
ルスリーブに生じた段差によるゴム弾性体の厚みの変化
が緩和され得るようになっていることにより、そのよう
なゴム弾性体の軸方向部位における防振特性の変化が、
効果的に解消乃至は抑制せしめられ得ることとなる。
【0011】また、かかる本発明に従う流体封入式筒型
防振装置の望ましい態様の他の一つによれば、前記オリ
フィス筒体は、軸方向長さにおいて、前記ゴム弾性体に
設けられた複数のポケット部よりも短い長さとされてお
り、これによって、そのようなオリフィス筒体が、軸方
向において、それら複数のポケット部(流体室)上に配
置せしめられ得る構造とされ、以て、シールスリーブの
小径部側における外筒部材との間の嵌着が、効果的に実
現され得るようになっている。
【0012】ところで、本発明にあっては、上述せる如
き本発明に従う流体封入式筒型防振装置を有利に得るべ
く、また、(a)前記支軸部材と前記シールスリーブと
前記ゴム弾性体とを、一体加硫成形品として準備する工
程と、(b)かかる一体加硫成形品におけるシールスリ
ーブの小径部の外周面上に、前記オリフィス筒体を、前
記連通孔が対応するポケット部上に位置するようにし
て、外挿せしめる工程と、(c)該オリフィス筒体の該
シールスリーブに対する外挿状態下において、前記外筒
部材を、該シールスリーブの前記小径部側端部より嵌入
せしめて、組み付ける工程とを含むことを特徴とする流
体封入式筒型防振装置の製作方法をも、その要旨として
いる。
【0013】このような本発明に従う製作手法によれ
ば、一体加硫成形品、具体的には、支軸部材と所定形状
のシールスリーブとの間において、ゴム弾性体を加硫成
形することにより、それら支軸部材とシールスリーブに
ゴム弾性体を加硫接着せしめて一体化物としたものを用
い、それに対してオリフィス筒体を外挿し、更に、所定
形状の外筒部材を組み付けて、シールスリーブに嵌着せ
しめることによって、前述の如き優れた特徴を有する、
目的とする流体封入式筒型防振装置が、簡単に且つ容易
に実現され得ることとなるのである。
【0014】なお、かかる本発明に従う流体封入式筒型
防振装置の製作方法の好ましい態様の一つによれば、前
記組み付けられた外筒部材に対して絞り加工を施し、該
外筒部材と前記シールスリーブ及び前記オリフィス筒体
との間の密着性を高める手法が、有利に採用される。そ
のような外筒部材に対する絞り加工の実施により、シー
ルスリーブの少なくとも軸方向における両端部位と外筒
部材との間の確実な嵌着が実現されることにより、それ
らの間のシール性、換言すれば、各流体室の外部に対す
るシール性が、効果的に高められ得ることとなるのであ
り、また、オリフィス筒体の外周面に対しても、外筒部
材の内周面が効果的に押し付けられることとなって、そ
れらの間の密着性が高められ得ることによって、オリフ
ィス筒体の外周面に形成されたオリフィス溝が外筒部材
にて覆蓋せしめられることによって形成されるオリフィ
ス通路の効果的なシールが、有利に確保され得ることと
なるのである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う流体封入式筒
型防振装置及びその製作方法を更に具体的に明らかにす
るために、本発明の実施の形態について、図面を参照し
つつ、詳細に説明することとする。
【0016】先ず、図1には、本発明の一実施形態に係
る自動車用サスペンションブッシュ10が、縦断面形態
において示されており、また、図2には、図1における
A−A断面に相当する横断面形態が示されており、更
に、図3及び図4には、それぞれ、図1におけるB−B
断面形態及び図2におけるC−C断面形態が示されてい
る。
【0017】それらの図において、サスペンションブッ
シュ10は、支軸部材としての内筒金具12と、その周
りを取り囲むように所定距離を隔てて同心的に配置され
たシールスリーブとしての金属スリーブ14と、それら
内筒金具12と金属スリーブ14とを連結する、全体と
して厚肉円筒形状を呈するゴム弾性体16と、金属スリ
ーブ14の外周面に嵌着固定せしめられた、外筒部材と
しての外筒金具18とを含んで構成され、結果的に、内
筒金具12と外筒金具18とがゴム弾性体16によって
弾性的に連結されてなる構造とされている。そして、内
筒金具12が、図示しないサスペンションロッド(アー
ム)及びボデーのうちの何れか一方に取り付けられ、他
方には、外筒金具18が取り付けられることによって、
そのようなサスペンションロッドをボデーに防振支持せ
しめ、主として、ブッシュ軸方向に直角な方向である、
図1における上下方向に入力される振動に対して、有効
な防振効果を発揮し得るようになっている。
【0018】ところで、かかる構成のサスペンションブ
ッシュ10において、内筒金具12と金属スリーブ14
とは、加硫成形されるゴム弾性体16に対して加硫接着
せしめられてなる一体化物として構成されていると共
に、そのような加硫成形操作によって、周方向に所定距
離を隔てて、複数のポケット部、ここでは、内筒金具1
2を挟んでその両側に2つのポケット部20,20が形
成されており、そして、それらポケット部20が、金属
スリーブ14に設けた窓部22を通じて、外周面に開口
せしめられてなる構造とされている。
【0019】なお、金属スリーブ14は、図4からも明
らかな如く、その軸方向一端側(図において右側)から
窓部22が形成された部位に至り、更に、そのような窓
部形成部位を含む部分が小径部14aとされている一
方、その軸方向他端側(図において左側)の残余の部分
が大径部14bとされてなる段付き円筒形状を呈する構
造において、形成されていると共に、ポケット部20が
設けられたブッシュ軸方向中央部分に位置する小径部1
4aが更に小径となる形状(図4参照)において、金属
スリーブ14が成形されている。
【0020】また、内筒金具12は、図1や図4から明
らかな如く、金属スリーブ14の小径部14a側の端部
に対応する部位において、軸方向外方に向かって漸次小
径化する外周面を有するテーパ状縮径部12aを備えて
いる一方、そのような金属スリーブ14の大径部14b
側の端部に対応する部位において、軸方向外方に向かっ
て漸次大径化する外周面を有するテーパ状拡径部12b
を備えている構造とされているのであり、これによっ
て、ブッシュ軸方向の両端部に位置する金属スリーブ1
4と内筒金具12とを連結するゴム弾性体16のゴム厚
みにおいて、大きな差異が生じないように、望ましく
は、ブッシュ軸方向両端部のゴム厚みが等しくなるよう
に構成されている。更に、そのような内筒金具12の軸
方向中央部には、ブッシュ軸方向に直角な方向(例え
ば、図1において上下方向)に入力される振動荷重によ
る内筒金具12と外筒金具18との間の過大変位を阻止
すべく、ガラス繊維強化樹脂よりなるストッパブロック
24が外嵌固定せしめられ、それぞれのポケット部20
内に所定高さにおいて突出せしめられている。
【0021】そして、それら内筒金具12と金属スリー
ブ14とゴム弾性体16とからなる一体加硫成形品を得
るべく、それら内筒金具12と金属スリーブ14との間
において、ゴム弾性体16を加硫成形せしめることによ
り、ゴム弾性体16側より金属スリーブ14の小径部1
4aにおける更なる小径部位の外周面にゴム材料を回り
込ませ、そこに、ゴム弾性体16と一体の緩衝ゴム層2
6が形成され、また、ポケット部20内において所定高
さで突出するストッパブロック24の頂面部位にも、そ
の回り込ませたゴム材料にて、所定高さの緩衝ゴム層2
8が形成されている。
【0022】また、かかる一体加硫成形品を構成する金
属スリーブ14の小径部14aの外周面に対して外嵌せ
しめられる、一体構造の円筒体からなるオリフィス筒体
30は、例えばアルミニウム合金等の金属製とされてお
り、その外周面には、周方向に略3/4周或いはそれ以
上の長さに亘って伸びる1本のオリフィス溝32が形成
されていると共に、そのようなオリフィス溝32の両端
部には、筒壁を貫通する連通孔34,34が筒壁を貫通
するように設けられ、それぞれ対応するポケット部2
0,20に連通せしめられるようになっている。
【0023】そして、このようなオリフィス筒体30
が、金属スリーブ14の小径部14a側の端部から外
挿、嵌入せしめられて、ブッシュ軸方向中央部に位置す
る、小径部14aより小径とされた部位に設けた緩衝ゴ
ム層26上に位置するように、且つ、ブッシュ軸方向に
おいて、複数のポケット部20,20上に位置するよう
に、外挿せしめられているのである。
【0024】さらに、そのようなオリフィス筒体30を
外挿せしめた状態下において、外筒金具18が金属スリ
ーブ14の外周面に嵌着固定せしめられているのである
が、そのような外筒金具18は、小径部18aと大径部
18bとからなる段付円筒形状とされていると共に、そ
の小径部18aの軸方向長さが、図1や図4から明らか
な如く、外挿されたオリフィス筒体30が位置していな
い小径部14aの端部側の長さに略等しい長さとされて
いる一方、大径部18bのブッシュ軸方向長さは、その
ような外挿されたオリフィス筒体30の端部(図1や図
4において右側の端部)より金属スリーブ14の大径部
14bの端部(図1や図4において左側の端部)に至る
長さとされており、これによって、金属スリーブ14の
外周面に嵌着固定せしめ得る形状の段付き円筒形状とな
っているのである。また、そのような外筒金具18の内
周面には、その全面に亘って、所定厚さのシールゴム層
36が形成されている。
【0025】そして、また、そのような外筒金具18
は、その大径部18b側の端部より、金属スリーブ14
の小径部14a側から外挿せしめられて、金属スリーブ
14の外周面に組み付けられ、該金属スリーブ14の少
なくとも軸方向両端部位に嵌着せしめられることによっ
て、ゴム弾性体16に設けた複数のポケット部20の開
口が、外筒金具18にて覆蓋せしめられることとなり、
これにより、複数の流体室、ここでは2つの流体室3
8,38が形成されることとなると共に、オリフィス筒
体30のオリフィス溝32が外筒金具18の内周面にて
覆蓋されることにより、それら流体室38,38を相互
に連通せしめるオリフィス通路40が、ロングオリフィ
ス構造において形成されることとなる。
【0026】なお、このようにして形成される複数の流
体室38,38やオリフィス通路40には、それぞれ、
水やアルキレングリコール、ポリアルキレングリコー
ル、シリコーン油等の、公知の所定の非圧縮性流体が封
入されている。また、そのような非圧縮性流体の封入
は、公知の各種の手法によって行われ得るものであっ
て、例えば、一体加硫成形品の金属スリーブ14に対す
る外筒金具18の外嵌組付け作業を封入流体中で行う等
の手法が、適宜に採用されることとなる。
【0027】従って、このような構造とされたサスペン
ションブッシュ10にあっては、よく知られているよう
に、例えば、図1において上下方向となる方向の主たる
振動入力時に、2つの流体室38,38間に惹起される
圧力差に基づいて、オリフィス通路40を通じての流体
流動が生ぜしめられることとなり、以て、かかるオリフ
ィス通路40を流動する流体の共振作用等の流動作用に
基づいて、所定の防振効果が、有利に発揮され得ること
となるのであるが、そこでは、オリフィス通路40の断
面積や長さがオリフィス筒体30の外周面に設けたオリ
フィス溝32の断面積や長さによって決定されることと
なるところから、そのようなオリフィス溝32が、ロン
グオリフィスを与え得る構造において、オリフィス筒体
30の外周面に自由に形成することが出来ることによっ
て、オリフィス通路40の設計の自由度が有利に高めら
れ得て、目的とする振動周波数にチューニングした、ロ
ングオリフィス構造を容易に形成せしめ得ることとなる
のである。
【0028】また、かくの如きサスペンションブッシュ
10においては、オリフィス筒体30が一体構造の円筒
体にて構成され、その外周面に設けられたオリフィス溝
が外筒金具18の内周面にて覆蓋されて、かかるオリフ
ィス溝32の断面に対応した一定のオリフィス通路40
が形成されることとなるのであり、以て、寸法精度よ
く、オリフィス通路40が形成され得て、安定した動特
性が発揮せしめられ得ることとなるのである。要する
に、一体構造のオリフィス筒体30を用いていることに
より、従来の分割構造のオリフィス部材にて形成される
オリフィス通路に内在する如き、繋ぎ目のズレや段差等
に基づくところの、流体の乱流が惹起されるような問題
は何等発生することがないのであり、それ故に、動特性
の不安定化の問題も、何等惹起されることはないのであ
る。
【0029】しかも、かかるサスペンションブッシュ1
0の構造によれば、金属スリーブ14の小径部14aに
外挿せしめた状態下において、オリフィス筒体30を、
金属スリーブ14の段付き構造と外筒金具18の段付き
構造との間に介在させて、保持せしめる一方、かかる外
筒金具18が、図1や図4から明らかな如く、少なくと
もブッシュ軸方向の両端部において、具体的にはブッシ
ュ軸方向において流体室38の両側に位置する金属スリ
ーブ14の小径部14a部分と大径部14b部分に対し
て、外筒金具18の小径部18a部分及び大径部18b
部分において、それぞれ嵌着せしめられ、以て、それら
金属スリーブ14と外筒金具18との間のシールが実現
されているのであり、また、そこでは、そのシール性の
向上のために、それら金属スリーブ14と外筒金具18
との間に、シールゴム層36が介在せしめられているの
である。
【0030】このため、サスペンションブッシュ10に
おける流体室38のシール構造は、金属スリーブ14と
外筒金具18との間の単に一個所のみで済むこととなる
ところから、シール構造は、有利に単純化され得ること
となるのであり、従来の一体構造のオリフィス部材を用
いた場合に内在していたシール構造の複雑化の問題も、
何等惹起されることがなく、そのために、流体室38か
らの流体の漏れの問題も有利に回避乃至は軽減され得る
という特徴も備えているのである。
【0031】ところで、かくの如き構造のサスペンショ
ンブッシュ10を製作するに際しては、例えば、図5及
び図6(又は図7及び図8)に示される如き手法が、有
利に採用されることとなる。なお、図5,6と図7,8
とは、同一の製作手法を明らかにするものであって、理
解を容易にするために、前者が図1の断面において、ま
た後者が図4の断面において、その製作手法を明らかに
している。
【0032】そして、そのような製作手法によれば、先
ず、内筒金具12と金属スリーブ14とゴム弾性体16
とからなる一体加硫成形品50が、従来から公知の方法
に従って一体加硫成形され、それら内筒金具12と金属
スリーブ14とが、ゴム弾性体16にて一体的に連結せ
しめられてなる構造のものとして準備されることとな
る。
【0033】次いで、かかる一体加硫成形品50に対し
て、図5や図7に示されるように、それを構成する金属
スリーブ14の小径部14aの外周面上に、一体構造の
円筒体からなるオリフィス筒体30が、そのオリフィス
溝32を連通せしめる連通孔34,34がそれぞれ対応
するゴム弾性体16のポケット部20,20上に位置す
るようにして、外挿せしめられるのである。
【0034】その後、かくの如きオリフィス筒体30の
金属スリーブ14に対する外挿状態下において、図6や
図8に示されるように、外筒部材18を、その大径部1
8bにおいて、金属スリーブ14の小径部14a側の端
部より嵌入せしめて、組み付け、かかる外筒金具18が
金属スリーブ14の少なくともブッシュ軸方向両端部位
において嵌着せしめられるようにすることによって、目
的とするサスペンションブッシュ10が形成せしめられ
得るのである。
【0035】なお、このような製作手法において、図6
や図8に示される如く、外筒金具18を、オリフィス筒
体30を外挿せしめた一体加硫成形品50の金属スリー
ブ14に対して嵌入せしめ、それらの組付けを行うに際
して、その作業は、一般に、所定の流体中において実施
され、かかる外筒金具18の嵌着による流体室38の形
成と同時に、そのような流体室38内への流体の充填乃
至は封入が実現せしめられ得るようになっている。
【0036】また、このように組み付けられた外筒金具
18に対しては、従来と同様な方法に従って、絞り加工
が有利に施される。この絞り加工の実施により、外筒金
具18と金属スリーブ14やオリフィス筒体30との間
の密着性が、効果的に高められ得ることとなるのであ
り、以て、オリフィス筒体30のオリフィス溝30にて
与えられるオリフィス通路40のシール性が向上せしめ
られ得ると共に、ポケット部20の覆蓋によって形成さ
れる流体室38のシール性が、有利に向上せしめられ
得、以て、流体室38からの流体の漏れの防止に係る信
頼性が、より一層高められているのである。
【0037】従って、このようなサスペンションブッシ
ュ10の製作手法によれば、内筒金具12と金属スリー
ブ14とゴム弾性体16とからなる一体加硫成形品50
に対して、単に、オリフィス筒体30と外筒金具18と
を順次外挿し、嵌着せしめることによって、目的とする
製品(10)を得ることが出来ることとなるところか
ら、その製作は、極めて容易且つ簡略であり、製作性に
著しく優れているのであり、しかも、流体室38のシー
ルが、単に、一体加硫成形品を構成する金属スリーブ1
4に対する外筒金具18の嵌着にて実現され得るもので
あるために、シール構造の実現のための工程も、著しく
簡略化され得るという特徴を有しているのである。
【0038】以上、本発明の代表的な具体例について詳
細に述べてきたが、本発明が、そのような例示の具体例
にのみ限定して解釈されるものでは決してなく、本発明
の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づ
いて種々なる変更、修正、改良等を加えた形態において
実施することが可能であり、本発明が、そのような実施
形態のものをも含むものであることは、言うまでもない
ところである。
【0039】例えば、オリフィス筒体30は、金属スリ
ーブ14の小径部14aに外挿されて、かかる金属スリ
ーブ14の段付き構造と、更に金属スリーブ14に外嵌
せしめられる外筒金具18の段付き構造との間に挟持せ
しめられるように、その軸方向長さが適宜に設定される
こととなるが、一般に、ゴム弾性体16に設けられる複
数のポケット部20の軸方向長さよりも短い長さとされ
て、それら複数のポケット部20上に位置せしめられる
ことが望ましい。勿論、そのようなオリフィス筒体30
の軸方向長さは、目的とする長さのオリフィス通路40
を与え得るオリフィス溝32が外周面に形成され得るに
充分な長さとされているのであり、そして、そのような
オリフィス筒体30の外周面に対して、所定断面積のオ
リフィス溝32が、例示の如き約1周分或いはそれ以
上、更には2周分以上に相当する長さ、等の任意の長さ
において形成されるのである。
【0040】また、オリフィス筒体30は、アルミニウ
ム合金等の金属製とされていることが望ましいが、それ
に代えて、硬質樹脂等の硬質材料にて形成されることも
可能であり、その他、内筒金具12や外筒金具18の材
質としては、一般に、鉄等の金属が採用され、更にゴム
弾性体16にあっても、それは従来と同様なゴム材料か
ら形成されることとなる。
【0041】さらに、内筒金具12と外筒金具18と
は、例示の如く、同心的に配置せしめられる場合の他、
偏心して配置せしめられる構成も採用可能であり、ま
た、支軸部材としては、例示の内筒金具12の如き筒状
部材の他、中実の部材であっても何等差し支えなく、更
にまた、外筒金具18の内周面に設けたシールゴム層3
6を金属スリーブ14の外周面やオリフィス筒体30の
外周面に設けるようにすることも可能である。
【0042】加えて、本発明が、サスペンションブッシ
ュに限られることなく、エンジンマウント等の他の自動
車用の防振ブッシュ、或いはそれ以外の用途における流
体封入式筒型防振装置に対して同様に適用され得るもの
であることは、言うまでもないところである。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う流体封入式筒型防振装置にあっては、分割構造で
はなく、一体の円筒体構造のオリフィス筒体を用いて、
その外周面に形成されたオリフィス溝にて連続したオリ
フィス通路が形成され得るようになっているところか
ら、オリフィス通路の繋ぎ目におけるズレや段差によっ
て惹起される流体の乱流に基づくところの動特性の不安
定化の問題は何等惹起されることがなく、寸法精度の高
いロングオリフィス構造を有利に実現し得ることとなっ
たのであり、加えて、流体室やオリフィス通路からの流
体の外部への漏れを阻止するためのシール構造にあって
も、単に、シールスリーブと外筒部材との間のシールを
行えば済むところから、シール構造が著しく簡略化され
得ることとなるのである。
【0044】また、本発明に従う流体封入式筒型防振装
置の製作方法によれば、支軸部材とシールスリーブとゴ
ム弾性体との一体加硫成形品に対して、単に、オリフィ
ス筒体と外筒部材を順次外挿し、嵌着せしめることによ
り、目的とする製品と為し得るところから、その製作性
が極めて向上せしめられ得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動車用サスペンシ
ョンブッシュを示す縦断面説明図である。
【図2】図1におけるA−A断面説明図である。
【図3】図1におけるB−B断面説明図である。
【図4】図2におけるC−C断面説明図である。
【図5】図1〜図4に示されるサスペンションブッシュ
の製作工程において、オリフィス筒体を外挿する工程
を、図1の断面形態において示す説明図である。
【図6】図5に示される工程に引き続いて実施される外
筒金具の嵌入工程を示す、図1の断面形態に対応する説
明図である。
【図7】図1〜図4に示されるサスペンションブッシュ
の製作工程において、オリフィス筒体の外挿工程を、図
4の断面形態において示す説明図である。
【図8】図7に示される工程に引き続いて実施される外
筒金具の嵌入工程を、図4の断面形態において示す説明
図である。
【符号の説明】
10 サスペンションブッシュ 12 内筒金具 14 金属スリーブ 16 ゴム弾性体 18 外筒金具 20 ポケット部 22 窓部 24 ストッパブロック 26 緩衝ゴム層 28 緩衝ゴム層 30 オリフィス筒体 32 オリフィス溝 34 連通孔 36 シールゴム層 38 流体室
フロントページの続き (72)発明者 若月 秀明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D035 CA05 3J047 AA05 CA04 FA02 FA03 FA04 GA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支軸部材と、その周りを囲むように所定
    距離を隔てて配されたシールスリーブとを、ゴム弾性体
    にて連結する一方、該シールスリーブに設けられた窓部
    を通じて外周面に開口する複数のポケット部を、該ゴム
    弾性体に対して、その周方向に所定距離を隔てて配設す
    ると共に、前記シールスリーブの外周面に外筒部材を嵌
    着、固定せしめて、該複数のポケット部の開口を該外筒
    部材にて覆蓋することにより、複数の流体室をそれぞれ
    形成し、更にそれら複数の流体室に非圧縮性流体を封入
    すると共に、それら複数の流体室を相互に連通せしめる
    オリフィス通路を設けてなる構造の流体封入式筒型防振
    装置において、 前記シールスリーブを、その軸方向一端側から前記窓部
    形成部位に至る部分を小径部とし、その軸方向他端側の
    残余の部分を大径部とした段付き円筒形状と為すと共
    に、外周面にオリフィス溝が形成され且つ該オリフィス
    溝から筒壁を貫通して前記複数のポケット部に通じるよ
    うに対応する連通孔が形成された一体の円筒体からなる
    オリフィス筒体を用い、該オリフィス筒体を前記シール
    スリーブの軸方向一端側から嵌入せしめて前記小径部に
    外挿し、軸方向において前記複数のポケット部上に位置
    せしめる一方、前記外筒部材が、前記オリフィス筒体の
    外挿状態下、前記シールスリーブの外周面に嵌着、固定
    せしめ得る形状の段付き円筒形状とされて、該シールス
    リーブの小径部側より該シールスリーブの外周面に組み
    付けられ、該シールスリーブの少なくとも軸方向両端部
    位に嵌着せしめられることにより、前記複数の流体室が
    形成されると共に、前記オリフィス筒体の前記オリフィ
    ス溝が該外筒部材の内周面にて覆蓋されて、該複数の流
    体室を相互に連通せしめるオリフィス通路が形成される
    ようにしたことを特徴とする流体封入式筒型防振装置。
  2. 【請求項2】 前記支軸部材が、前記シールスリーブの
    大径部側の端部に対応する部位において、軸方向外方に
    向って漸次大径化する外周面を有するテーパ状拡径部を
    備えている一方、前記シールスリーブの小径部側の端部
    に対応する部位において、軸方向外方に向って漸次小径
    化する外周面を有するテーパ状縮径部を備えている請求
    項1に記載の流体封入式筒型防振装置。
  3. 【請求項3】 前記オリフィス筒体は、軸方向長さにお
    いて、前記複数のポケット部よりも短い長さとされてい
    る請求項1または請求項2に記載の流体封入式筒型防振
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    流体封入式筒型防振装置を製作するに際して、 前記支軸部材と前記シールスリーブと前記ゴム弾性体と
    を、一体加硫成形品として準備する工程と、 かかる一体加硫成形品におけるシールスリーブの小径部
    の外周面上に、前記オリフィス筒体を、前記連通孔が対
    応するポケット部上に位置するようにして、外挿せしめ
    る工程と、 該オリフィス筒体の該シールスリーブに対する外挿状態
    下において、前記外筒部材を、該シールスリーブの前記
    小径部側端部より嵌入せしめて、組み付ける工程とを、
    含むことを特徴とする流体封入式筒型防振装置の製作方
    法。
  5. 【請求項5】 前記組み付けられた外筒部材に対して絞
    り加工を施し、該外筒部材と前記シールスリーブ及び前
    記オリフィス筒体との間の密着性を高めることを特徴と
    する請求項4に記載の流体封入式筒型防振装置の製作方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7219882B2 (en) 2004-07-08 2007-05-22 Tokai Rubber Industries, Ltd. Fluid-filled vibration damping bushing
US8622644B2 (en) 2010-05-28 2014-01-07 Caterpillar Inc. Seal assembly and method for forming a seal assembly
CN108237386A (zh) * 2016-12-26 2018-07-03 东洋橡胶工业株式会社 防振装置的制造方法

Cited By (4)

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CN108237386B (zh) * 2016-12-26 2020-06-02 东洋橡胶工业株式会社 防振装置的制造方法

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