JPH0525684A - 摺動部材 - Google Patents

摺動部材

Info

Publication number
JPH0525684A
JPH0525684A JP20218991A JP20218991A JPH0525684A JP H0525684 A JPH0525684 A JP H0525684A JP 20218991 A JP20218991 A JP 20218991A JP 20218991 A JP20218991 A JP 20218991A JP H0525684 A JPH0525684 A JP H0525684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface layer
sliding
crystal
oriented
plane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP20218991A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2657335B2 (ja
Inventor
Takeshi Narushige
丈志 成重
Makoto Tsuji
誠 辻
Yoshikazu Fujisawa
義和 藤沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP3202189A priority Critical patent/JP2657335B2/ja
Priority to FR9206966A priority patent/FR2678693B1/fr
Priority to CA002070932A priority patent/CA2070932C/en
Priority to DE4219144A priority patent/DE4219144C2/de
Priority to GB9212387A priority patent/GB2256903B/en
Priority to US07/897,379 priority patent/US5342698A/en
Publication of JPH0525684A publication Critical patent/JPH0525684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2657335B2 publication Critical patent/JP2657335B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 [目的] 表面層の耐焼付き性を向上させたすべり軸受
を提供する。 [構成] 相手部材xとの摺動面4aを持つ表面層4
を、Snを17重量%以下含有するPb合金の結晶集合
体より構成する。表面層4に対するX線回折法の適用
下、ミラー指数で(h00)面を摺動面側に向けた第1
配向結晶51 の積分強度をI(a) とし、またミラー指数
で(111)面および(222)面を摺動面側に向けた
第2配向結晶52 の積分強度をI(b) としたとき、 0.5≦I(a) /ΣI(ab)≦1.0 (ただし、ΣI(ab)=I(a) +I(b) であり、また、I
(b) =0を含む) の関係を成立させる。これにより摺動面4aが第1配向
結晶51 の四角錐体状先端部6を有することになるの
で、表面層4の保油性および初期なじみ性を向上させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は摺動部材、特に、相手部
材との摺動面を持つ表面層を備えた摺動部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種摺動部材として、前記表面
層をPb合金より構成したすべり軸受が知られている
(特開昭56−96088号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種すべり軸受は、
エンジンにおけるクランクシャフトのジャーナル部、コ
ンロッドの大端部等に適用されているが、エンジンが高
速、且つ高出力化の傾向にある現在の状況下では、従来
のすべり軸受の表面層は、そのオイル保持性、つまり保
油性が十分でなく、また初期なじみ性も悪いため耐焼付
き性が乏しいという問題がある。
【0004】本発明は前記に鑑み、表面層における合金
元素の含有量および結晶構造を特定することによって、
その表面層に十分な保油性を持たせ、また表面層の初期
なじみ性を良好にし、これにより表面層の耐焼付き性を
向上させた前記摺動部材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、相手部材との
摺動面を持つ表面層を備えた摺動部材において、前記表
面層を、Snを17重量%以下含有するPb合金の結晶
集合体より構成し、前記表面層に対するX線回折法の適
用下、ミラー指数で(h00)面を摺動面側に向けた第
1配向結晶の積分強度をI(a) とし、またミラー指数で
(111)面および(222)面を摺動面側に向けた第
2配向結晶の積分強度をI(b) としたとき、 0.5≦I(a) /ΣI(ab)≦1.0 (ただし、ΣI(ab)=I(a) +I(b) であり、また、I
(b) =0を含む) の関係を成立させたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】図1,図2において、摺動部材としてのすべ
り軸受1は、エンジンにおけるクランクシャフトのジャ
ーナル部、コンロッドの大端部等に適用されるもので、
第1および第2半体11 ,12 よりなる。両半体11
2 は同一構造を有し、裏金2と、その裏金2の内周面
に形成されたライニング層3と、そのライニング層3の
表面に形成されて相手部材xとの摺動面4aを持つ表面
層4とを備えている。表面層4は電気メッキ法により形
成されたものであり、裏金2およびライニング層3間に
はCuメッキ層が、またライニング層3および表面層4
間にはNiメッキバリヤ層がそれぞれ必要に応じて設け
られる。
【0007】裏金2は圧延鋼板より構成され、その厚さ
はすべり軸受1の設定厚さにより決められる。ライニン
グ層3はCu、Cu系合金、Al、Al系合金等より構
成され、その厚さは50〜500μm、通常は300μ
m程度である。表面層4はPb合金の結晶集合体より構
成され、その厚さは5〜50μm、通常は20μm程度
である。
【0008】表面層4を構成するPb合金は、必須合金
元素として、Snを含有し、必要に応じて、Cu、F
e、Cr、Co、In、Ag、Tl、Nb、Sb、N
i、Cd、Te、Bi、Mn、Ca、Baから選択され
る少なくとも一種を含有する。Snは、表面層4の強度
を向上させる機能を有する。またCu、Ni、Mn、F
e、Cr、Coは、表面層4の硬さを向上させる機能を
有する。さらにIn、Ag、Tl、Nb、Sb、Cd、
Te、Bi、Ca、Baは、表面層4を軟化して初期な
じみ性を改善する機能を有する。
【0009】表面層4は、摺動面4aを形成すべく、ミ
ラー指数で(h00)面を摺動面側に向けた第1配向結
晶を有する。この第1配向結晶は表面層4の摺動特性を
向上させる機能を備えている。また表面層4は第1配向
結晶の外に、ミラー指数で(111)面および(22
2)面を摺動面側に向けた第2配向結晶を有することも
ある。
【0010】Pb合金結晶においては、(h00)面
と、(111)面〔(222)面を含む〕とは一方が増
加すれば、他方が減少する関係にあり、したがって表面
層4が第1配向結晶のみから構成される場合を除いて、
第1配向結晶と第2配向結晶とを相関させて考察しなけ
ればならない。
【0011】この点を考慮して、表面層4における第1
配向結晶の存在率は次のように設定される。
【0012】即ち、表面層4に対するX線回折法の適用
下、ミラー指数で(h00)面を摺動面側に向けた第1
配向結晶の積分強度をI(a) とし、またミラー指数で
(111)面および(222)面を摺動面側に向けた第
2配向結晶の積分強度をI(b)としたとき、 0.5≦I(a) /ΣI(ab)≦1.0 (ただし、ΣI(ab)=I(a) +I(b) であり、また、I
(b) =0を含む) の関係を成立させるものである。ここで、I(a) /ΣI
(ab)は第1配向結晶の存在率R1 である。
【0013】図2〜図4に示すように、(h00)面を
摺動面側に向けた第1配向結晶51 は、ライニング層3
から延出する柱状晶であって、摺動面4aを形成する四
角錐体状先端部6を有する。
【0014】このような第1配向結晶51 の存在率R1
を前記のように設定すると、四角錐体状先端部6の頂点
a側を優先的に摩耗させて表面層4の初期なじみ性を良
好にすることができ、また四角錐体状先端部6により摺
動面4aの表面積を拡大して、その表面層4に十分な保
油性を持たせることができる。これにより表面層4の耐
焼付き性を向上させることができる。
【0015】また(h00)面配向に伴い、第1配向結
晶51 が面心立方構造であることから、配向方向におけ
る原子密度が高くなるので、表面層4の硬度が増すと共
に前記保油性を得て、表面層4の耐摩耗性を向上させる
ことができる。図3,図4において、52 は第2配向結
晶であり、粒状晶を呈する。
【0016】前記のように優秀な摺動特性を得るために
は、第1配向結晶51 の傾きが問題となる。
【0017】そこで、図5に示すように四角錐体状先端
部6の底面側に、その先端部6を突出させて摺動面4a
に沿う仮想面Bを規定し、また四角錐体状先端部6の頂
点aと底面中央部cを通る直線dが、底面中央部cを通
り仮想面Bに垂直な基準線eに対してなす傾き角をθと
規定すると、第1配向結晶51 の傾き角θは0°≦θ≦
30°に設定される。傾き角θがθ>30°になると、
表面層4の保油性および頂点a側の優先的摩耗性が低下
して表面層4の耐焼付き性および耐摩耗性が低下する。
【0018】表面層4の組成面において、必須合金元素
であるSn含有量は第1配向結晶51 の存在率R1 に影
響を与える。
【0019】図6は、Sn含有量と第1配向結晶51
存在率R1 との関係を示す。図6、実線f1 から明らか
なように、Sn含有量を17重量%以下に設定すること
によって前記存在率R1 を50%以上に保つことができ
る。Sn含有量の好ましい範囲は、3重量%以上、12
重量%以下である。
【0020】図6、点線f2 は、表面層が第1および第
2配向結晶51 ,52 の外に、摺動特性に悪影響を与え
る第3配向結晶を含む場合を示す。この第3配向結晶に
ついては後述するが、その存在率R2 を0.2以下に設
定することによって、点線f2 で示す結果が得られる。
この場合にもSn含有量は前記と同様に設定される。
【0021】表面層4を電気メッキ法により形成する際
には、メッキ液として、1リットル当り40〜180g
のPb2+、1リットル当り1.5〜35gのSn2+、必
要に応じて1リットル当り15g以下のCu2+および添
加剤を含むホウフッ化系メッキ液が用いられる。添加剤
としては、有機系添加剤が用いられ、その有機系添加剤
には、ハイドロキノン、カテコール等のキノン系化合
物、ゼラチン、ペプトン等のアミノ酸系化合物、ベンズ
アルデヒド、バニリン等のアルデヒド類から選択される
少なくとも一種が該当する。この有機系添加剤の添加量
は、総和として、1リットル当り1.5〜18gであ
る。メッキ液には、必要に応じて通電時の液抵抗調整の
ためにホウフッ酸およびホウ酸が添加される。またメッ
キ液の温度は5〜35℃、陰極電流密度は3〜15A/
dm2 にそれぞれ設定される。
【0022】以下、具体例について説明する。
【0023】Cu合金製ライニング層3上に電気メッキ
処理を施してPb合金の結晶集合体よりなる表面層4を
形成した。
【0024】電気メッキ処理条件は次の通りである。メ
ッキ液:1リットル当り110gのPb2+、1リットル
当り10gのSn2+および1リットル当り2.5gのC
2+を含むホウフッ化メッキ液;添加剤:有機系添加
剤;メッキ液温度:25℃;電流密度:6A/dm2
【0025】表面層4の組成は、90重量%Pb、8重
量%Sn、2重量%Cuであった。
【0026】図7は、表面層4におけるPb合金結晶の
X線回折図であり、ピークg1 が(200)面を、また
ピークg2 が(400)面をそれぞれ示し、したがっ
て、両面は(h00)面に属する。本図より、表面層4
は、第1配向結晶51 のみによって構成されていること
が確認された。この場合、全積分強度ΣI(ab)は、ΣI
(ab)=679,996 (ただし、I(b) =0)であり、第1配
向結晶51 の積分強度I(a) に等しい。したがって、第
1配向結晶51 の存在率R1 は、R1 =1.0である。
【0027】図8は、摺動面4aにおけるPb合金の結
晶構造を示す電子顕微鏡写真(10,000倍)であり、図9
は、表面層4を縦断した場合におけるPb合金の結晶構
造を示す顕微鏡写真(5,000 倍)である。図8,図9よ
り、表面層4は第1配向結晶51 、したがって柱状晶よ
り構成され、また摺動面4aが四角錐体状先端部6より
形成されていることが判る。第1配向結晶51 の傾き角
θは、0°≦θ≦10°である。
【0028】図10は、他の摺動面4aにおけるPb合
金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(10,000倍)であ
る。本図においては四角錐体状先端部6の外に、第2配
向結晶52 である粒状晶が観察される。
【0029】図10において、第1配向結晶51 の積分
強度I(a) は、I(a) =37,172であり、また第2配向結
晶52 の積分強度I(b) は、I(b) =24,781である。し
たがって、第1配向結晶51 の存在率R1 は、R1
0.6である。また第1配向結晶51 の傾き角θは0°
≦θ≦10°である。
【0030】図11は、各種すべり軸受1の表面層4に
おいて、第1配向結晶51 の存在率R1 と焼付き発生面
圧との関係を示す。図中、線h1 は第1配向結晶51
傾き角θが0°≦θ≦10°の場合に、線h2 は第1配
向結晶51 の傾き角θが0°≦θ≦20°の場合に、線
3 は第1配向結晶51 の傾き角θが0°≦θ≦30°
の場合にそれぞれ該当する。
【0031】焼付きテストは、回転軸に各すべり軸受1
を摺擦させ、そのすべり軸受1に対する負荷荷重を漸次
増加させることにより行われた。図11は各すべり軸受
1の表面層4が焼付きを発生したときの面圧を求めたも
のである。
【0032】テスト条件は次の通りである。回転軸の材
質 JIS S48C材に窒化処理を施したもの、回転
軸の回転数 6000rpm 、給油温度 120℃、給油圧力
3kg/cm2 、負荷荷重 1kg/sec 。
【0033】図11から明らかなように、第1配向結晶
1 の存在率R1 をR1 ≧0.5に設定することによっ
て表面層4の耐焼付き性を向上させることができる。第
1配向結晶51 の存在率R1 の好ましい範囲は0.8≦
1 ≦1.0である。なお、R1 =1.0の場合が、最
も優れた耐焼付き性を示す。
【0034】表面層4においては、前述のように第3配
向結晶、即ち、(h00)面、(111)面、(22
2)面以外の結晶面を摺動面側に向けたPb合金結晶が
析出することがあり、その結晶面には、ミラー指数で
(220)面、(311)面、(331)面および(4
20)面が含まれる。第3配向結晶は表面層4の耐焼付
き性に悪影響を与えるので、その存在率を抑制すること
が必要である。
【0035】これらの点を考慮して、表面層4における
第3配向結晶の存在率は次のように設定される。
【0036】即ち、表面層4に対するX線回折法の適用
下、ミラー指数で(h00)面を摺動面側に向けた第1
配向結晶51 の積分強度をI(a)とし、またミラー指数
で(111)面および(222)面を摺動面側に向けた
第2配向結晶52 の積分強度をI(b) とし、さらに(h
00)面、(111)面および(222)面以外の結晶
面を摺動面側に向けた第3配向結晶の積分強度をI(c)
としたとき、 I(c) /ΣI(abc) ≦0.2 (ただし、ΣI(abc) =I(a) +I(b) +I(c) であ
り、また、I(b) =0を含む)の関係を成立させるもの
である。ここで、I(c) /ΣI(abc) は第3配向結晶の
存在率R2 である。
【0037】表面層4の組成面において、前記選択的合
金元素であるCu、Ni、Mn、Fe、Cr、Co、S
b、Cd、BiおよびCaの含有量は第3配向結晶の存
在率R2 に影響を与える。
【0038】図12は、Cu含有量と第3配向結晶の存
在率R2 との関係を示す。本図から明らかなように、C
u含有量を5重量%以下に設定することによって存在率
2 を0.2以下に保つことができる。Cu含有量の好
ましい範囲は1重量%以上、3重量%以下である。Ni
等の他の選択的合金元素の含有量もCu含有量と同じ傾
向を示す。
【0039】図13は、各種すべり軸受1の表面層4に
おいて、第3配向結晶の存在率R2 と焼付き発生面圧と
の関係を示す。表面層4の組成は、90重量%Pb、8
重量%Sn、2重量%Cuである。図中、線k1 は、第
1配向結晶51 の存在率R1 が、R1 =1.0、したが
ってI(b) =0であって表面層4は第1および第3配向
結晶より構成される。また線k2 は、第1配向結晶51
の存在率R1 が、R1 =0.8であって表面層4は第
1,第2,第3配向結晶より構成される。なお、焼付き
テストは前記と同一方法および同一条件下で行われた。
【0040】図13から明らかなように、第3配向結晶
の存在率R2 を、R2 ≦0.2に設定することによって
表面層4の耐焼付き性を向上させることができる。第3
配向結晶の存在率R2 は、好ましくは、R2 ≦0.1で
ある。なお、R2 =0は、表面層4に第3配向結晶が存
在しない場合である。
【0041】表面層4の最適状態は、第1配向結晶51
の傾き角θが、0°≦θ≦10°であり、またその存在
率R3 が、 R3 =I(a) /ΣI(abc) ≧0.8 のときである。
【0042】前記選択的合金元素において、Ag、N
b、Te、Baの含有量は表面層4の強度低下を回避す
るため10重量%以下に設定される。
【0043】また前記選択的合金元素において、In、
Tlを表面層4に含有させる場合は、Pb合金メッキ層
上にIn等の被覆層を形成し、次いで、120〜200
℃、15〜60分間の熱処理を行うことによりIn等を
Pb合金メッキ層内へ拡散させて合金化するものであ
る。In等の含有量が多過ぎると、表面層4が軟化し過
ぎて、融点の低下、延いては表面層4の強度低下を招来
し、またIn等がSn、Ni、Fe等と金属間化合物を
形成して層間剥離を生じるおそれもある。そこで、I
n、Tlの拡散後の含有量は0.5重量%以上、10重
量%以下に設定される。この含有量の調整は被覆層の厚
さによって行われる。
【0044】なお、本発明はすべり軸受以外の摺動部材
にも適用される。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、表面層における合金元
素の含有量および結晶構造を前記のように特定すること
によって表面層の耐焼付き性を向上させた摺動部材を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】すべり軸受の分解平面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】摺動面の要部概略図である。
【図4】表面層の要部概略縦断面図である。
【図5】第1配向結晶の傾き角測定法を示す説明図であ
る。
【図6】Sn含有量と第1配向結晶の存在率との関係を
示すグラフである。
【図7】表面層におけるPb合金結晶のX線回折図であ
る。
【図8】摺動面におけるPb合金の結晶構造を示す顕微
鏡写真である。
【図9】表面層を縦断した場合におけるPb合金の結晶
構造を示す顕微鏡写真である。
【図10】他の摺動面におけるPb合金の結晶構造を示
す顕微鏡写真である。
【図11】第1配向結晶の存在率と焼付き発生面圧との
関係を示すグラフである。
【図12】Cu含有量と第3配向結晶の存在率との関係
を示すグラフである。
【図13】第3配向結晶の存在率と焼付き発生面圧との
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 すべり軸受(摺動部材) 4 表面層 4a 摺動面 51 第1配向結晶 52 第2配向結晶 x 相手部材
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】表面層4の最適状態は、第1配向結晶51
の傾き角θが、0°≦θ≦10°であり、またその存在
率R3 が、 R3 =I(a) /ΣI(ab)≧0.8 のときである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手部材(x)との摺動面(4a)を持
    つ表面層(4)を備えた摺動部材において、前記表面層
    (4)を、Snを17重量%以下含有するPb合金の結
    晶集合体より構成し、前記表面層(4)に対するX線回
    折法の適用下、ミラー指数で(h00)面を摺動面側に
    向けた第1配向結晶(51 )の積分強度をI(a) とし、
    またミラー指数で(111)面および(222)面を摺
    動面側に向けた第2配向結晶(52 )の積分強度をI
    (b) としたとき、 0.5≦I(a) /ΣI(ab)≦1.0 (ただし、ΣI(ab)=I(a) +I(b) であり、また、I
    (b) =0を含む) の関係を成立させたことを特徴とする摺動部材。
  2. 【請求項2】 相手部材(x)との摺動面(4a)を持
    つ表面層(4)を備えた摺動部材において、前記表面層
    (4)を、Cu、Ni、Fe、Cr、Mn、Co、S
    b、Cd、Bi、Caから選択される少なくとも一種を
    5重量%以下含有するPb合金の結晶集合体より構成
    し、前記表面層(4)に対するX線回折法の適用下、ミ
    ラー指数で(h00)面を摺動面側に向けた第1配向結
    晶(51 )の積分強度をI(a) とし、またミラー指数で
    (111)面および(222)面を摺動面側に向けた第
    2配向結晶(52 )の積分強度をI(b) とし、さらに
    (h00)面、(111)面および(222)面以外の
    結晶面を摺動面側に向けた第3配向結晶の積分強度をI
    (c) としたとき、 I(c) /ΣI(abc) ≦0.2 (ただし、ΣI(abc) =I(a) +I(b) +I(c) であ
    り、また、I(b) =0を含む) の関係を成立させたことを特徴とする摺動部材。
JP3202189A 1991-06-11 1991-07-18 摺動部材 Expired - Fee Related JP2657335B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3202189A JP2657335B2 (ja) 1991-07-18 1991-07-18 摺動部材
FR9206966A FR2678693B1 (fr) 1991-06-11 1992-06-10 Portee a glissement.
CA002070932A CA2070932C (en) 1991-06-11 1992-06-10 Slide bearing
DE4219144A DE4219144C2 (de) 1991-06-11 1992-06-11 Gleitelement
GB9212387A GB2256903B (en) 1991-06-11 1992-06-11 Slide bearing
US07/897,379 US5342698A (en) 1991-06-11 1992-06-11 Slide bearing

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3202189A JP2657335B2 (ja) 1991-07-18 1991-07-18 摺動部材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0525684A true JPH0525684A (ja) 1993-02-02
JP2657335B2 JP2657335B2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=16453443

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3202189A Expired - Fee Related JP2657335B2 (ja) 1991-06-11 1991-07-18 摺動部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2657335B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0525689A (ja) * 1991-07-18 1993-02-02 Honda Motor Co Ltd 摺動部材
JPH06323110A (ja) * 1993-05-11 1994-11-22 Honda Motor Co Ltd 摺動面構成体
JP2006266445A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Daido Metal Co Ltd 摺動部材
US10345186B2 (en) 2004-03-05 2019-07-09 Waters Technologies Corporation Pressure monitor optimization of fluid path utilization

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0525689A (ja) * 1991-07-18 1993-02-02 Honda Motor Co Ltd 摺動部材

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0525689A (ja) * 1991-07-18 1993-02-02 Honda Motor Co Ltd 摺動部材

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0525689A (ja) * 1991-07-18 1993-02-02 Honda Motor Co Ltd 摺動部材
JP2704801B2 (ja) * 1991-07-18 1998-01-26 本田技研工業株式会社 摺動部材
JPH06323110A (ja) * 1993-05-11 1994-11-22 Honda Motor Co Ltd 摺動面構成体
US10345186B2 (en) 2004-03-05 2019-07-09 Waters Technologies Corporation Pressure monitor optimization of fluid path utilization
JP2006266445A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Daido Metal Co Ltd 摺動部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2657335B2 (ja) 1997-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5342698A (en) Slide bearing
US5324596A (en) Slide member
JPH0525684A (ja) 摺動部材
JP3057457B2 (ja) 摺動部材
JP2704799B2 (ja) 摺動部材
JP3057458B2 (ja) 摺動部材
JP2657336B2 (ja) 摺動部材
JP2704801B2 (ja) 摺動部材
JP3223194B2 (ja) 摺動部材
JP2946252B2 (ja) 摺動部材
JP2607991B2 (ja) 摺動部材
JP3000402B2 (ja) 摺動部材
JP2607985B2 (ja) 摺動部材
JPH08995B2 (ja) すべり軸受におけるオーバーレイ層形成方法
JP2704800B2 (ja) 摺動部材
JP2607984B2 (ja) 摺動部材
JP2645767B2 (ja) 摺動部材
JP2607988B2 (ja) 摺動部材
JP2519557B2 (ja) 摺動部材
JP3052008B2 (ja) すべり軸受
JP2607987B2 (ja) 摺動部材
JP2607986B2 (ja) 摺動部材
JPH0525687A (ja) 摺動部材
JPH0525685A (ja) 摺動部材
JP2741437B2 (ja) 摺動部材

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080606

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090606

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100606

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110606

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees