JP2704799B2 - 摺動部材 - Google Patents

摺動部材

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JP2704799B2 JP18704791A JP18704791A JP2704799B2 JP 2704799 B2 JP2704799 B2 JP 2704799B2 JP 18704791 A JP18704791 A JP 18704791A JP 18704791 A JP18704791 A JP 18704791A JP 2704799 B2 JP2704799 B2 JP 2704799B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は摺動部材、特に、相手部
材との摺動面を持つ表面層を備えた摺動部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種摺動部材として、前記表面
層をPb−Sn系合金より構成したすべり軸受が知られ
ている(特開昭56−96088号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種すべり軸受は、
エンジンにおけるクランクシャフトのジャーナル部、コ
ンロッドの大端部等に適用されているが、エンジンが高
速、且つ高出力化の傾向にある現在の状況下では、従来
のすべり軸受は、その表面層のオイル保持性、つまり保
油性が十分でなく、また初期なじみ性も悪く、その上硬
度Hmvも7≦Hmv≦13といったように低いため耐
焼付き性および耐摩耗性が乏しいという問題がある。
【0004】本発明は前記に鑑み、表面層の構造を特定
することにより、その表面層に十分な保油性を持たせ、
また表面層の初期なじみ性を良好にし、さらに硬度Hm
vを向上させ、これにより表面層の耐焼付き性および耐
摩耗性を向上させた前記摺動部材を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、相手部材との
摺動面を持つ表面層を備えた摺動部材において、前記表
面層はPb合金より構成され、また前記摺動面に沿う仮
想面より突出して前記摺動面を形成する複数の角錐体状
結晶を有し、それら角錐体状結晶は配向方向(h00)
を持ち、前記摺動面における前記角錐体状結晶の面積率
AはA≧50%であり、また前記角錐体状結晶の頂点と
底面中央部を通る直線が、前記仮想面に垂直な基準線に
対してなす傾き角をθとしたとき、前記角錐体状結晶の
傾き角θは、0°≦θ≦30°であり、さらに前記角錐
体状結晶の硬度Hmvが15≦Hmv≦30であること
を特徴とする。
【0006】
【実施例】図1,図2において、摺動部材としてのすべ
り軸受1は、エンジンにおけるクランクシャフトのジャ
ーナル部、コンロッドの大端部等に適用されるもので、
第1および第2半体11 ,12 よりなる。両半体11
2 は同一構造を有し、基板2と、その基板2の内周面
側に形成されて相手部材xとの摺動面3aを持つ表面層
3とを備えている。基板2は裏金21 と、その裏金21
に形成されて表面層3を支持するライニング層22 とを
有する。裏金21 およびライニング層22 間にはCuメ
ッキ層が、またライニング層22 および表面層3間には
Niメッキバリヤ層がそれぞれ必要に応じて設けられ
る。
【0007】裏金21 は圧延鋼板より構成され、その厚
さはすべり軸受1の設定厚さにより決められる。ライニ
ング層22 はCu、Cu系合金、Al、Al系合金等よ
り構成され、その厚さは50〜500μm、通常は30
0μm程度である。表面層3はPb合金より構成され、
その厚さは5〜50μm、通常は20μm程度である。
【0008】表面層3を構成するPb合金は、80〜9
0重量%のPbと3〜20重量%のSnとを含有し、必
要に応じてCu、In、Ag、Tl、Nb、Sb、N
i、Cd、Te、Bi、Mn、Ca、Baから選択され
る少なくとも一種を10重量%以下含有する。
【0009】Cu、Ni、Mnは表面層3の硬度を向上
させる機能を有するが、その含有量が10重量%を上回
ると、硬度が高くなり過ぎて初期なじみ性が低下する。
この表面層3の硬度は、Cu等の含有量にのみ依存する
ものでなく、後述するようにPb合金結晶の結晶面の配
向状態によっても影響される。
【0010】In、Ag、Tl、Nb、Sb、Cd、T
e、Bi、Ca、Baは、表面層3を軟化して初期なじ
み性を改善する機能を有するが、その含有量が10重量
%を上回ると、表面層3の強度が低下する。
【0011】表面層3は、電気メッキ法により形成され
るもので、メッキ液としては、1リットル当り40〜1
80gのPb2+、1リットル当り1.5〜35gのSn
2+、必要に応じて1リットル当り15g以下のCu2+
含むホウフッ化系メッキ液が用いられる。またメッキ液
の温度は10〜35℃、陰極電流密度は3〜15A/d
2 にそれぞれ設定される。
【0012】図3は、摺動面3aを真上から見たときの
Pb合金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(10,000倍)
であり、本図より表面層3は、摺動面3aを形成する複
数の角錐体状結晶、図示例では四角錐体状結晶を有する
ことが判る。この場合、摺動面3aにおける四角錐体状
結晶の面積率Aは、A=100%である。表面層3は8
重量%のSnと、2重量%のCuとを含有するPb合金
よりなる。その表面層3は銅合金製ライニング層22
に形成され、表面層3を形成する際の電気メッキ処理に
おける陰極電流密度は6A/dm2 に設定された。
【0013】図4は、表面層3におけるPb合金結晶の
X線回折図であり、ミラー指数で(200)面および
(400)面の回折ピークのみが認められる。
【0014】ここで、ミラー指数で(hkl)面と直交
する方向へ配向した結晶面の存在量を表わす配向指数O
eを、 (ただし、hklはミラー指数、Ihklは(hkl)
面の積分強度、ΣIhklはIhklの総和)と定義す
ると、或(hkl)面において、その配向指数Oeが1
00%に近ければ近い程、その(hkl)面と直交する
方向へ配向した結晶面の存在量が多いことになる。
【0015】Pb合金結晶の(200)面および(40
0)面における積分強度Ihklおよび配向指数Oeは
表1の通りである。
【0016】
【表1】
【0017】表1より、Pb合金結晶の(h00)面に
おける配向指数Oeは100%であり、したがってPb
合金結晶は結晶軸a,b,cにおいて各軸方向に配向し
た結晶面、即ち(h00)面を持つことになる。
【0018】このように、結晶面を(h00)面と直交
する方向に配向させると、Pb合金の結晶構造が面心立
方構造であることから、配向方向における原子密度が高
くなるので、表面層3の硬度が増してその耐焼付き性が
向上する。
【0019】図5は、表面層3を縦断した場合の結晶構
造を示す電子顕微鏡写真(5,000 倍)であり、図6は、
図5の部分拡大電子顕微鏡写真に相当する。図5,図6
より、表面層3はライニング層22 から延出する柱状晶
の集合体より構成されていることが判る。
【0020】図7は、摺動面3aを斜め上方から見たと
きのPb合金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(10,000
倍)である。
【0021】図3、図5〜図8から明らかなように、前
記四角錐体状結晶5は、頂点aを摺動面3a側に向けて
柱状晶4の先端部を形成し、それら四角錐体状結晶5の
うち大部分のものは、真直ぐに成長しているが、残りの
僅かなものは若干傾いている。
【0022】ここで、図8,図9に示すように、四角錐
体状結晶5の底面側に、摺動面3aに沿う仮想面Bを規
定し、また四角錐体状結晶5の頂点aと底面中央部bを
通る直線cが、底面中央部bを通り仮想面Bに垂直な基
準線dに対してなす傾き角をθと規定すると、図3,図
5,図6に示した四角錐体状結晶5の全部(100%)
が傾き角θ≒0°、したがって各四角錐体状結晶5が略
真直ぐであることが判明した。
【0023】前記のように摺動面3aを四角錐体状結晶
5より形成する理由は、摺動面3aの表面積を拡大して
表面層3に十分な保油性を持たせ、また四角錐体状結晶
5の頂点a側を優先的に摩耗させて表面層3の初期なじ
み性を向上させることにある。
【0024】このような効果を得るためには、四角錐体
状結晶5の傾き角θの範囲が問題となる。そこで、全部
の四角錐体状結晶5の傾き角θが、θ≒0°,10°、
20°,30°,40°,50°,60°,70°であ
り、(h00)面における配向指数Oeが100%であ
るすべり軸受と、(h00)面における配向指数Oeが
50〜55%であるすべり軸受とを製作し、それらすべ
り軸受について焼付きテストを行ったところ、図10の
結果が得られた。図中、線eは前記配向指数Oeが10
0%の場合に、また線fは前記配向指数Oeが50〜5
5%の場合にそれぞれ該当する。この場合、摺動面3a
における四角錐体状結晶5の面積率Aは、A=100%
である。なお、傾き角θの変化は、基本的には陽極に対
する基板2の傾きを変化させることによって達成され
る。
【0025】焼付きテストは、回転軸に各すべり軸受を
摺擦させ、そのすべり軸受に対する負荷荷重を漸次増加
させることにより行われた。図10は各すべり軸受の表
面層が焼付きを発生したときの面圧を求めたものであ
る。
【0026】テスト条件は次の通りである。回転軸の材
質JIS S48C材に窒化処理を施したもの、回転軸
の回転数 6000rpm 、給油温度 120℃、給油圧
力3kg/cm2 、負荷荷重 1kg/sec 。
【0027】図10、線eから全部の四角錐体状結晶5
の(h00)面における配向指数Oeが100%で、且
つ傾き角θが0°≦θ≦30°であることによって、焼
付き発生面圧が高くなり、耐焼付き性が向上することが
判る。線fの場合は、前記配向指数Oeが低いことに起
因して耐焼付き性が乏しい。
【0028】四角錐体状結晶5において、摺動開始初期
に頂点a側の優先的摩耗が終了して平坦面(四角錐台の
上底面に相当する)が形成されると、その平坦面と回転
軸との間には常時油膜が存在するので、それ以後の摺動
面3aの摩耗は極めて緩慢に行われる。
【0029】表2〜表4は、すべり軸受(1)〜(8)
における四角錐体状結晶5の傾き角θ、配向方向、摺動
面3aにおける面積率A、および硬度Hmvの関係を示
す。
【0030】各表2〜4において、配向方向(h00)
は、(h00)面における配向指数Oeが100%であ
ることを意味し、また配向方向(111)には、(11
1)面のみでなく、(222)面、(220)面、(3
11)面等も含まれる。Pb合金結晶においては、(h
00)面における配向指数Oeが減少すると、(11
1)面における配向指数が増加する傾向にあり、また
(111)面における配向指数Oeの増加程度に比べれ
ば極めて増加程度は低いが、(220)面、(311)
面等における配向指数Oeも増加する。
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】図11は、表4のすべり軸受(6)におけ
る摺動面3aを斜め上方から見たときのPb合金の結晶
構造を示す電子顕微鏡写真(10,000倍)であり、図12
は、図11における四角錐体状結晶の傾きを示すもので
ある。四角錐体状結晶51 ,52 ,53 の傾き角θは、
それぞれθ≒0°、15°、30°である。
【0035】図13は、傾き角θが0°≦θ≦30°で
ある四角錐体状結晶の面積率と焼付き発生面圧との関係
を示す。焼付きテストは前記と同一方法および同一条件
にて行われた。図中、線gは、傾き角θが0°≦θ≦1
0°の四角錐体状結晶の場合に該当し、これには表2の
すべり軸受(1)〜(4)が含まれ、それらは点(1)
〜(4)で示されている。線hは、傾き角θが0°≦θ
≦20°の四角錐体状結晶の場合に該当し、これには表
3のすべり軸受(5)が含まれ、それは点(5)で示さ
れている。線kは、傾き角θが0°≦θ≦30°の四角
錐体状結晶の場合に該当し、これには表4のすべり軸受
(6)〜(8)が含まれ、それらは点(6)〜(8)で
示されている。
【0036】線mは、摺動面がPb合金の粒状晶より形
成されている比較例を示す。図14は、比較例の摺動面
を真上から見たときのPb合金の結晶構造を示す電子顕
微鏡写真(10,000倍)であり、結晶形態がランダムであ
ることが判る。図15は、比較例表面層を縦断した場合
のPb合金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(10,000
倍)であり、柱状晶の生成は見られない。
【0037】図16は硬度と焼付き発生面圧との関係を
示す。同図において、各線(9)〜(12)に対応する
すべり軸受(9)〜(12)の四角錐体状結晶5の傾き
角θ、配向方向、摺動面3aにおける面積率Aは表5の
通りである。焼付きテストは前記と同一方法および同一
条件にて行われた。
【0038】
【表5】
【0039】図13,図16および表2〜表5から明ら
かなように、四角錐体状結晶5において、配向方向(h
00)、したがって(h00)面における配向指数Oe
が100%で、且つ摺動面3aにおける四角錐体状結晶
5の面積率AがA≧50%であり、また四角錐体状結晶
5の傾き角θが0°≦θ≦30°であり、さらに四角錐
体状結晶5の硬度Hmvが15≦Hmv≦30であれ
ば、表面層3の耐焼付き性を大幅に向上させることがで
きる。また、この高硬度化に伴い表面層3の耐摩耗性も
向上させることができる。ただし、硬度Hmvが、Hm
v<15またはHmv>30になると、表面層3の耐焼
付き性および耐摩耗性が低下傾向になる。
【0040】図17(a),(b)は、表面層3が、摺
動面3aを形成する複数の角錐台状結晶、図示例ではP
b合金の四角錐台状結晶6を有する場合を示し、その四
角錐台状結晶6が、上底面7を摺動面3a側に向けて柱
状晶4の先端部を形成している。同図(b)は、10,000
倍の電子顕微鏡写真であり、同図(a)に対応する。こ
の場合の傾き角θは、図18に示すように、上底面中央
部nおよび下底面中央部pを通る直線rと、下底面中央
部pを通り仮想面Bに垂直な基準線dとがなす角度とし
て規定される。
【0041】表面層3が、四角錐体状結晶5および四角
錐台状結晶6を有する場合にも、摺動面3aにおける四
角錐台状結晶5等の面積率AはA≧50%に、また傾き
角θは0°≦θ≦30°に、さらに硬度Hmvは15≦
Hmv≦30にそれぞれ設定され、これにより前記同様
の摺動特性を得ることができる。この場合、摺動面3a
の少なくとも一部が四角錐台状結晶6の上底面7より形
成されることから、摺動開始初期より相手部材と上底面
7との間に油膜を形成させて初期なじみ性を良好にする
と共に安定化させることができる。前記面積率Aは両結
晶5,6の面積の和と摺動面3aの面積とより求められ
る。
【0042】四角錐体状結晶5および四角錐台状結晶6
が傾く場合には、図9,図18に示すように相手部材の
摺動方向s前側に頂点aまたは上底面7が位置するよう
に傾くのが良い。これは相手部材と四角錐体状結晶5等
との摺動抵抗を小さくするためである。
【0043】前記実施例では、表面層3を電気メッキ法
により形成したが、その他の表面層形成方法としては、
PVD、イオンプレーティング、CVD、スパッタリン
グ等の気相を介する形成方法を挙げることができる
【0044】本発明はすべり軸受以外の摺動部材にも当
然に適用される。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、表面層の構造を前記の
ように特定することによって、その表面層の耐焼付き性
および耐摩耗性を大幅に向上させた摺動部材を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】すべり軸受の分解平面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】摺動面の第1例を真上から見たときのPb合金
の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
【図4】表面層の第1例におけるPb合金結晶のX線回
折図である。
【図5】表面層の第1例を縦断した場合におけるPb合
金の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
【図6】図5の部分拡大顕微鏡写真である。
【図7】摺動面の第1例を斜め上方から見たときのPb
合金の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
【図8】表面層の第1例を示す要部概略斜視図である。
【図9】四角錐体状結晶の傾き角測定法を示す説明図で
ある。
【図10】傾き角と焼付き発生面圧との関係を示すグラ
フである。
【図11】摺動面の第2例を斜め上方から見たときのP
b合金の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
【図12】表面層の第2例を示す要部概略側面図であ
る。
【図13】傾き角θが0°≦θ≦30°である四角錐体
状結晶の面積率と焼付き発生面圧との関係を示すグラフ
である。
【図14】比較例摺動面を真上から見たときのPb合金
の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
【図15】比較例表面層を縦断した場合におけるPb合
金の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
【図16】硬度と焼付き発生面圧との関係を示すグラフ
である。
【図17】(a)は、表面層の第3例を示す要部概略斜
視図であり、(b)は、(a)に対応するPb合金の結
晶構造を示す顕微鏡写真である。
【図18】四角錐台状結晶の傾き角測定法を示す説明図
である。
【符号の説明】
3 表面層 3a 摺動面 5 四角錐体状結晶(角錐体状結晶) 6 四角錐台状結晶(角錐台状結晶) a 頂点 b 底面中央部 c,r 直線 d 基準線 n 上底面中央部 p 下底面中央部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手部材(x)との摺動面(3a)を持
    つ表面層(3)を備えた摺動部材において、前記表面層
    (3)はPb合金より構成され、また前記摺動面(3
    a)に沿う仮想面(B)より突出して前記摺動面(3
    a)を形成する複数の角錐体状結晶(5)を有し、それ
    ら角錐体状結晶(5)は配向方向(h00)を持ち、前
    記摺動面(3a)における前記角錐体状結晶(5)の面
    積率AはA≧50%であり、また前記角錐体状結晶
    (5)の頂点(a)と底面中央部(b)を通る直線
    (c)が、前記仮想面(B)に垂直な基準線(d)に対
    してなす傾き角をθとしたとき、前記角錐体状結晶
    (5)の傾き角θは、0°≦θ≦30°であり、さらに
    前記角錐体状結晶(5)の硬度Hmvが15≦Hmv≦
    30であることを特徴とする摺動部材。
  2. 【請求項2】 相手部材(x)との摺動面(3a)を持
    つ表面層(3)を備えた摺動部材において、前記表面層
    (3)はPb合金より構成され、また前記摺動面(3
    a)に沿う仮想面(B)より突出して前記摺動面(3
    a)を形成する複数の角錐体状結晶(5)および複数の
    角錐台状結晶(6)を有し、それら角錐体状結晶(5)
    および角錐台状結晶(6)は配向方向(h00)を持
    ち、前記摺動面(3a)における前記角錐体状結晶
    (5)および前記角錐台状結晶(6)の面積率AはA≧
    50%であり、また前記角錐体状結晶(5)の頂点
    (a)と底面中央部(b)を通る直線(c)および前記
    角錐台状結晶(6)の上底面中央部(n)と下底面中央
    部(p)を通る直線(r)が、前記仮想面(B)に垂直
    な基準線(d)に対してなす傾き角をθとしたとき、前
    記角錐体状結晶(5)および前記角錐台状結晶(6)の
    傾き角θは、0°≦θ≦30°であり、さらに前記角錐
    体状結晶(5)および角錐台状結晶(6)の硬度Hmv
    が15≦Hmv≦30であることを特徴とする摺動部
    材。
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