JPH05223418A - 電気冷蔵庫の自動製氷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動製氷装置の製氷皿の洗浄が楽にできるよ
うにすると共に、自動製氷装置内の水漏れを防止する。 【構成】 図において、１は電気冷蔵庫の冷凍室、２は
製氷皿３を備えた自動製氷装置、４は貯氷箱である。可
動体９は所定時間毎に回動（上下動作）して貯氷箱４に
氷が一杯あるかどうかを検出する。氷の量が少ないと、
スイッチ10が動作してマイクロコンピュータに電気信号
を入力し、氷の量が多いと、スイッチ10は動作しない。
氷の量がすくないと給水ポンプが動作し、製氷皿３への
給水が実行される。製氷皿３は洗浄ができるように着脱
自在な構造とする。製氷皿３を取り外した時に、可動体
９が動作する恐れがあるので、製氷皿３を取り外すと可
動体９の動作を自動的に拘束するアーム11を設けてお
く。このアーム11はバネ体12の力で可動体９の下部に回
動し、製氷皿３を元の位置に戻すまで保持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電気冷蔵庫の自動製氷装
置に係わり、さらに詳しくは、その自動製氷装置の構成
と制御に関する。

【０００２】

【従来の技術】電気冷蔵庫には、水を製氷皿に自動給水
し、製氷を繰り返すことのできる自動製氷装置を備えた
ものがあるが、その水は冷蔵室に配置した給水タンクに
貯蔵しておき、給水ポンプにより冷凍室側にポンプアッ
プして製氷皿に給水する仕組みになっている。製氷が完
了したかどうかは例えば予めマイクロコンピュータに設
定した製氷一回当たりの時間と、温度センサにより検出
される製氷皿の温度が予め設定されている値以下になっ
たかどうかとにより判定するようになっている。そし
て、この二つの条件を満足すると、マイクロコンピュー
タは自動製氷装置を制御して製氷皿を反転させると共
に、同製氷皿にひねりの力を与えて離氷させ、その氷は
下部の貯氷箱に貯蔵する。その後、空になった製氷皿を
元の状態に戻して再度給水タンク内の水を給水すること
を繰り返すように制御している。また、貯氷箱に氷が一
杯になったかどうかは前記自動製氷装置が具備する氷検
出手段を所定時間毎に繰り返し動作させて検出するよう
になっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の自動
製氷装置においては、その製氷皿の取り外しができない
構造であるため、例えば、同自動製氷装置を長期間使用
しなかったような場合には製氷皿が汚れたりしていて衛
生上好ましくないという問題があった。そこで、この製
氷皿を取り外し可能な構成にすれば、同製氷皿を洗浄す
ることはできるわけであるが、製氷皿への給水や貯氷箱
に氷が一杯になっているかどうかの検出動作等は全てマ
イクロコンピュータにより自動的に行われるようになっ
ているので、従来の制御プログラムのままでは製氷皿の
取り外し中に給水がなされ、その水が貯氷箱内で凍結し
たり、氷検出手段が勝手に動き出すたりするという問題
も発生する。したがって、本発明においては、これらの
課題を解決した電気冷蔵庫の自動製氷装置を提供するこ
とを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであり、給水タンクの水を給
水ポンプにより製氷皿に給水し、同製氷皿にて製氷した
氷を製氷皿の反転動作により貯氷箱に供給し、同貯氷箱
に氷が一杯になったかどうかを氷検出手段により検出す
るようにしてなる電気冷蔵庫の自動製氷装置において、
前記製氷皿を着脱可能に構成すると共に、同製氷皿を取
り外したとき、前記氷検出手段の動作を拘束する検氷動
作拘束手段を設け、同検氷動作拘束手段により前記氷検
出手段の動作が拘束されているときは、前記製氷皿への
給水を行わないように前記給水ポンプを制御することに
した。

【０００５】

【作用】上記の構成ならびに制御方法であれば、製氷皿
の着脱が可能であるので、同製氷皿を洗浄することがで
き、製氷皿が取り外されると、検氷動作拘束手段が作動
して氷検出手段の動作を拘束し、この氷検出手段の動作
が拘束されているときは、製氷皿への給水を行わないよ
うに給水ポンプが制御されるので、水が貯氷箱に流入し
て凍結したりするのを防止することができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図４に基づ
いて説明する。図１は電気冷蔵庫の自動製氷装置の概略
構成を説明するためのものである。冷凍室１内には自動
製氷装置２が配置されており、この自動製氷装置２の製
氷皿３で製氷された氷は下部の貯氷箱４に貯蔵するよう
になっている。冷蔵室５には製氷用水を貯蔵するための
給水タンク６と、この給水タンク６内の水を製氷皿３に
ポンプアップするための給水ポンプ７とが配置されてお
り、この給水ポンプ７から吐出する水は冷蔵庫本体の側
壁内に配置された給水管８を通して製氷皿３に給水する
ようになっている。

【０００７】図２は自動製氷装置２と貯氷箱４の関係を
拡大図示したもので、製氷皿３は自動製氷装置２の本体
２ａ側に着脱自在に、かつ、回動可能に軸支されてい
て、図示しないマイクロコンピュータにより製氷終了が
確認されると、同マイクロコンピュータは本体２ａ内に
設けられている図示しない駆動装置を駆動制御する。す
ると、この駆動装置は製氷皿３を反転させると共に、同
製氷皿３にひねりの力を与えて離氷作用を行い、氷を下
部の貯氷箱４に移す。この貯氷箱４に氷が一杯になった
かどうかは自動製氷装置２が具備する氷検出手段の可動
体（検出レバー）９の動作に伴ってオン、オフ動作する
スイッチ10から得られる電気的信号変化をもとにマイク
ロコンピュータが判断するようになっている。なお、製
氷皿３の下部中央には図示はされてないが、同製氷皿３
の温度を検出するための温度センサが設けられている。

【０００８】氷検出手段の可動体９について、もう少し
説明を加えると、この可動体９は所定時間毎に所定の範
囲内で上下に動き、もし、氷が貯氷箱４一杯にたまる
と、その氷に可動体９が当たり、同可動体９の動作角度
が小さくなる。この動作角度が大きいと自動製氷装置２
の本体２ａ内に配置されているスイッチ10が押されて動
作し、マイクロコンピュータへの出力信号が変化する
が、前記動作角度が小さいとスイッチ10が動作せず、マ
イクロコンピュータへの出力信号は変化しない。この違
いを利用してマイクロコンピュータは貯氷箱４に氷が一
杯たまったかどうかを判定するようになっている。

【０００９】図３は自動製氷装置２を平面表示したもの
で、本実施例においては、先にも述べたように製氷皿３
を着脱可能に構成すると共に、同製氷皿３を取り外した
とき、氷検出手段の可動体９の動作を拘束することので
きるアーム11とバネ体12とから成る検氷動作拘束手段を
自動製氷装置２に設け、アーム11により可動体９の動作
が拘束されているときは、自動製氷装置２（製氷皿３）
への給水を行わないように給水ポンプ７を制御するよう
にしている。図３において、製氷皿３は左方向に取り外
しができるようになっており、アーム11は製氷皿３に接
して一側が回転軸11ａにより、回動自在に軸支されてい
る。アーム11と本体２ａとの間にはアーム11を回動させ
るためのバネ体12が配置されている。したがって、製氷
皿３が左方向に取り外されると、その動きに伴ってアー
ム11は破線の位置へ回動する。アーム11が破線の位置に
来ると、その先端部は図２に示す位置関係から理解でき
るように、可動体９の先端部よりも低い位置になるので
可動体９が動作（降下）を開始したとしても、その動作
を拘束することができるわけである。

【００１０】以下、製氷皿３の取り外しに伴う自動製氷
装置２の制御動作を説明する。製氷制御が開始される
と、先ずステップＳＴ１においては、予め設定されてい
る製氷１回当たりの時間と、温度センサにより検出され
る製氷皿３の温度とから製氷が終了したかどうかの判定
がなされ、製氷が終了していなければステップＳＴ８に
進めてリターンさせ製氷を継続する。ステップＳＴ１で
製氷が終了したと判定されると、ステップＳＴ２に進
め、氷検出手段の可動体９を動作させ、氷が貯氷箱４に
一杯になっているかどうかの検出を行う。

【００１１】ステップＳＴ３においては、氷が貯氷箱４
に一杯になっているかどうかの判定を下し、貯氷箱４が
氷で一杯になっていればステップＳＴ８に進めてリター
ンさせ、貯氷箱４から氷が取り出されるまではステップ
ＳＴ１，ステップＳＴ２，ステップＳＴ３，ステップＳ
Ｔ８の作業を繰り返す。ステップＳＴ３において、氷が
貯氷箱４に一杯になっていないと判定された場合にはス
テップＳＴ４に進め、自動製氷装置２の駆動装置を駆動
制御して氷を貯氷箱４に移し、ステップＳＴ５に進め
る。ステップＳＴ５では再度可動体９を動作させ、さら
に、ステップＳＴ６に進めて可動体９の動作が拘束され
ていたかどうかの判定がなされる。

【００１２】ステップＳＴ６における判定で、可動体９
の動作が拘束されていなかった場合にはステップＳＴ７
に進めて給水ポンプ７を駆動制御し、製氷皿３に製氷用
水を給水するが、もし、可動体９の動作が拘束されてい
ると判定された場合、つまり、製氷皿３が所定の位置か
ら取り外されていると判定された場合にはステップＳＴ
９に進め、マイクロコンピュータが内蔵するタイマーを
始動してステップＳＴ10に進める。このステップＳＴ10
では予め設定されている時間が経過するまで時間待ちを
し、所定時間が経過するとステップＳＴ５に戻し、製氷
皿３が自動製氷装置２の所定位置に挿着されない限り、
ステップＳＴ５〜ステップＳＴ10の作業を繰り返し、自
動製氷装置２側への給水を行わないようにしている。

【００１３】

【発明の効果】以上、説明したような自動製氷装置であ
るならば、製氷皿の取り外しができるので、同製氷皿の
洗浄が楽にでき、衛生面の向上が図れると共に、製氷皿
が取り外されているときは自動製氷装置側への給水が行
われないので、自動製氷装置が水びたしになって凍結し
たり、貯氷箱内に製氷用水が流入して凍結したりするこ
ともなくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す自動製氷装置を備えた
電気冷蔵庫の斜視図である。

【図２】本発明の一実施例を示す自動製氷装置を備えた
冷凍室の側断面図である。

【図３】本発明の一実施例を示す自動製氷装置の概略平
面図である。

【図４】本発明の一実施例を示す自動製氷装置の制御フ
ローチャートである。

【符号の説明】

１ 冷凍室 ２ 自動製氷装置 ２ａ 本体（自動製氷装置の） ３ 製氷皿 ４ 貯氷箱 ５ 冷蔵室 ６ 給水タンク ７ 給水ポンプ ８ 給水管 ９ 可動体（検出レバー） 10 スイッチ 11 アーム 11ａ 回転軸 12 バネ体

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 給水タンクの水を給水ポンプにより製氷
   皿に給水し、同製氷皿にて製氷した氷を製氷皿の反転動
   作により貯氷箱に供給し、同貯氷箱に氷が一杯になった
   かどうかを氷検出手段により検出するようにしてなる電
   気冷蔵庫の自動製氷装置において、前記製氷皿を着脱可
   能に構成すると共に、同製氷皿を取り外したとき、前記
   氷検出手段の動作を拘束する検氷動作拘束手段を設けて
   なることを特徴とする電気冷蔵庫の自動製氷装置。
2. 【請求項２】 前記検氷動作拘束手段が、前記製氷皿の
   取り外しに伴い、一側が前記氷検出手段の下部に移動す
   るように他側を回動自在に軸支したアームと、同アーム
   を回動させるためのバネ体とから成る請求項１記載の電
   気冷蔵庫の自動製氷装置。
3. 【請求項３】 前記検氷動作拘束手段により前記氷検出
   手段の動作が拘束されているときは、前記製氷皿への給
   水を行わないように前記給水ポンプを制御してなる請求
   項１記載の電気冷蔵庫の自動製氷装置。