JPH0684273U

JPH0684273U - 電気冷蔵庫の製氷装置

Info

Publication number: JPH0684273U
Application number: JP2636693U
Authority: JP
Inventors: 隆志千葉
Original assignee: 株式会社富士通ゼネラル
Priority date: 1993-05-20
Filing date: 1993-05-20
Publication date: 1994-12-02

Abstract

(57)【要約】【目的】製氷装置の製氷皿を清潔に保つために着脱可
能にし、汚れを洗えるようにする。【構成】図において、１は製氷装置、２は貯氷箱であ
る。３は製氷装置１の駆動部、４は製氷皿、５は製氷皿
４を着脱自在に支持する製氷皿受、６は製氷皿受５の一
側を回動自在に軸支する支持体、７は貯氷箱２に氷が一
杯になったかどうかを検知するための氷検知レバーであ
る。製氷皿４は矢印の方向に取り出せるが、製氷皿４を
取り出した後に給水が行われると、その水が貯氷箱２に
入ったり、冷凍室内に流れたりする。この種の事故防止
のために製氷皿受５と製氷皿４との間に製氷皿有無検知
手段８を設ける。この検知手段８は製氷皿４の移動に伴
って同じ方向に移動する移動体８ａと、この移動体８ａ
の一端に回動自在に軸支された回動体８ｂとから成る。
回動体８ｂは移動体８ａの移動に伴って斜線で示す水平
方向に回動し、氷検知レバー７の動作を制する。この氷
検知レバー７が動作しなくなるとマイクロコンピュータ
は製氷皿４への給水作業を停止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電気冷蔵庫の製氷装置に係わり、詳しくは、製氷皿を着脱可能にした製氷装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

電気冷蔵庫には、製氷皿に自動給水し、製氷を繰り返すことのできる製氷装置を備えたものがある。製氷用水は冷蔵室に配置した給水タンクに貯蔵しておき、給水ポンプにより冷凍室側にポンプアップして製氷皿に給水する仕組みになっている。製氷が完了したかどうかは例えば予めマイクロコンピュータに設定した製氷一回当たりの時間と、温度センサにより検出される製氷皿の温度が予め設定されている値以下になったかどうかとにより判定するようになっている。そして、この二つの条件を満足すると、マイクロコンピュータは製氷装置を制御して製氷皿を反転させると共に、同製氷皿にひねりの力を与えて離氷させ、その氷は下部の貯氷箱に貯蔵する。その後、空になった製氷皿を元の位置に戻して再度給水タンク内の水を給水することを繰り返すように制御している。また、貯氷箱に氷が一杯になったかどうかは製氷装置が具備する氷検知レバーを所定時間毎に繰り返し動作させて検出するようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上述のような製氷装置で使用されている製氷皿は一般に着脱が出来ないため、製氷皿に水あか等が付着しても洗い落とすことが出来ず衛生上好ましくなかった。特に製氷装置を長期間停止させていたような場合には汚れの度合いも高いため水洗い等をする必要があるが従来のものでは不可能であった。なお、製氷皿を着脱可能にするだけではマイクロコンピュータによる一連の制御動作を停止させることができず、例えば製氷皿が所定位置にない時に給水作業が実行され、冷凍室が水浸しになる恐れもある。したがって、本考案においては、上述のような事故を起こすことなく製氷皿の着脱ができる電気冷蔵庫の製氷装置を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の課題を解決するためになされたものであり、製氷完了を検知すると駆動部により製氷皿を反転させて離氷作業を行い、下部の貯氷箱に貯氷すると共に、前記駆動部の一側に設けられた氷検知レバーにより貯氷箱に氷が一杯になったかどうかを検知するようにしてなる電気冷蔵庫の製氷装置において、同製氷装置に製氷皿を着脱自在に支持する製氷皿受を設けると共に、同製氷皿受に製氷皿有無検知手段を設け、製氷皿受より製氷皿を離脱させたとき、前記製氷皿有無検知手段により氷検知レバーの動作を規制するようにした。

【０００５】

【作用】

上記の構成であれば、製氷皿が製氷皿受に着脱自在に支持されているので製氷皿を製氷装置から取り出して洗うことができ、製氷皿を取り出すと製氷皿有無検知手段により氷検知レバーの動作を規制するようになっているので氷検知レバーの動きは氷が貯氷箱に一杯になっている時とほぼ同じになり、マイクロコンピュータは製氷に関する一切の動作を中止するので冷凍室での水漏れ等の事故を未然に防止することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１〜図３に基づいて説明する。図１は冷凍室に配置される製氷装置１と貯氷箱２の関係を表したもので、３は製氷装置１の駆動部、４は製氷装置１からの着脱が可能な製氷皿、５は製氷皿４を着脱自在に支持する製氷皿受、６は製氷皿受５の一側を回動自在に軸支している支持体、７は駆動部３の一側に突出する回転軸に一体に設けられた氷検知レバー、８は製氷皿４の着脱に伴って作動する製氷皿有無検知手段である。この製氷皿有無検知手段８は図２に示すような移動体８ａと、同移動体８ａの一端に回動自在に軸支された回動体８ｂとから成り、移動体８ａの他端には蒲鉾状の係止体８ｃが一体に形成され、下部両端には製氷皿受５に平行に設けられた二つの孔５ａにそれぞれ対応する係止片８ｄが設けられている。

【０００７】この係止片８ｄは移動体８ａが製氷皿受５から外れるのを防止すると共に、移動体８ａの移動方向を一定にするためのものである。また、係止体８ｃは図３に示すように製氷皿４の下部と製氷皿受５との間にできる空隙部に収まる大きさになっており、製氷皿４を矢印の方向に移動させると係止体８ｃが矢印方向に引っ張られて製氷皿有無検知手段８全体が移動し、この移動に伴って回転体８ｂが矢印方向に回動して破線で示すような水平方向になる。つまり、図１に示す矢印方向に製氷皿４を引っ張ると、製氷皿４を製氷皿受５から取り出すことが出来ると共に、回動体８ｂをほぼ水平に保持できるわけである。

【０００８】一方、氷検知レバー７は所定時間毎に貯氷箱２側に回動し、貯氷箱２に氷が一杯になったかどうかを検知するようになっている。この氷検知レバー７の動作をもう少し詳しく説明すると、氷検知レバー７は所定時間毎に所定の範囲内で上下に動き、もし、貯氷箱２に氷が一杯になっていると、その氷に氷検知レバー７が当たり、同氷検知レバー７の動作角度が小さくなる。この動作角度が大きいと製氷装置１の駆動部３内に配置されているスイッチが押されて動作し、駆動部３等を制御しているマイクロコンピュータへの出力信号が変化するが、氷検知レバー７の動作角度が小さいと前述のスイッチが動作せず、マイクロコンピュータへの出力信号は変化しない。

【０００９】この違いを利用してマイクロコンピュータは貯氷箱２に氷が一杯たまったかどうかを判定し、氷が一杯たまっている時は貯氷箱２から氷が取り出されるまで製氷に関する動作、例えば製氷皿４を反転させて離氷作業を行ったり、空になった製氷皿４への給水作業等を停止するようになっている。本考案では、このように氷検知レバー７の動作角度が小さいと、製氷皿４への給水作業がなされないことに着目し、上述のような手段により製氷皿受５から製氷皿４を離脱させたとき製氷皿有無検知手段８の回動体８ｂを水平方向に回動させ、氷検知レバー７の動きを制するようにしたのである。

【００１０】

【考案の効果】

以上、説明したような製氷装置であるならば、同製氷装置から製氷皿を取り出すことが出来ると共に、製氷皿を取り出してもその間に給水作業が実行される恐れがないので冷凍室が水浸しになるようなことはなく、製氷皿は容易に洗えて衛生的であり、綺麗な氷が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す製氷装置と貯氷箱の斜
視図である。

【図２】本考案の一実施例を示す要部拡大斜視図であ
る。

【図３】本考案の一実施例を示す要部拡大側面図であ
る。

【符号の説明】

１製氷装置２製氷皿３駆動部４製氷皿５製氷皿受５ａ孔６支持体７氷検知レバー８製氷皿有無検知手段８ａ移動体８ｂ回動体８ｃ係止体８ｄ係止片

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】製氷完了を検知すると駆動部により製氷
皿を反転させて離氷作業を行い、下部の貯氷箱に貯氷す
ると共に、前記駆動部の一側に設けられた氷検知レバー
により貯氷箱に氷が一杯になったかどうかを検知するよ
うにしてなる電気冷蔵庫の製氷装置において、同製氷装
置に製氷皿を着脱自在に支持する製氷皿受を設けると共
に、同製氷皿受に製氷皿有無検知手段を設け、製氷皿受
より製氷皿を離脱させたとき、前記製氷皿有無検知手段
により氷検知レバーの動作を規制するようにしてなるこ
とを特徴とする電気冷蔵庫の製氷装置。
【請求項２】前記製氷皿有無検知手段が製氷皿と製氷
皿受間の空隙部に配置され、製氷皿の着脱に伴って製氷
皿受の表面を移動する移動体と、同移動体の一端に回動
自在に軸支された回動体とから成る請求項１記載の電気
冷蔵庫の製氷装置。
【請求項３】前記製氷皿有無検知手段により氷検知レ
バーの動作を制した時、製氷皿への給水を実行しないよ
うに制御してなる電気冷蔵庫の製氷装置。