JPH11325676A - 自動製氷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製氷皿を着脱可能な構造とし、製氷皿の洗浄
および交換ができる自動製氷装置を提供する。 【解決手段】 冷凍室に設置され、所定の形状の氷を生
成する製氷皿５と、製氷完了を検知すると駆動部７によ
り製氷皿５を反転させて離氷し、下部の貯氷箱に貯氷す
るようにしてなる自動製氷装置において、駆動部７に一
端を連結し、冷凍室の前方に突出する回動軸８を設け、
同回動軸８の先端部に、製氷皿５前面の周囲を着脱可能
に保持する保持具９を設けると共に、同保持具９の前方
に前記製氷皿５の引出しを規制する固定機構を設け、回
動軸８の基端部に製氷皿５の背面の周囲を保持する保持
枠12を設けるとともに、駆動部７の前面壁の上部一側に
保持枠12の回動を規制するストッパ13を設けると共に、
回動軸８に製氷完了を検知する氷結検知手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電気冷蔵庫の自動製
氷装置に係わり、さらに詳しくは、製氷皿を着脱可能と
した構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動製氷装置は例えば、図６およ
び図７に示すようなものがある。図において、１は冷蔵
庫本体で、冷凍室２と冷蔵室３を有する。冷凍室２内に
は自動製氷装置4'が配置されており、この自動製氷装置
4'の製氷皿5'で製氷された氷は下部の貯氷箱６に貯蔵す
るようになっている。冷蔵室３には図示してないが製氷
用水を貯蔵するための給水タンクが配置されており、こ
の給水タンク内の水を給水管（図示せず）を通して製氷
皿5'に給水するようになっている。

【０００３】冷凍室２の背面側に自動製氷装置4'の駆動
部7'が設置され、同駆動部7'の前面左右に両端を固定さ
れ前方に突設し、製氷皿5'を収容する略Ｌ字状のフレー
ム18が水平方向に形成されている。製氷皿5'の背面中央
部に一端が固定され、他端が駆動部7'の図示してない駆
動モータの駆動軸に回動自在に軸支された回動軸8'が設
けられている。一方、前記回動軸8'に相対応する軸線上
の製氷皿5'の前面に、一端が製氷皿5'に固定され、他端
がフレーム18の内壁に回転可能に軸支された回転軸8a'
が設けられてある。前記製氷皿5'の底面には製氷完了を
検知する温度センサ14' が固定され、駆動部7'内の制御
部にケーブルで接続されている構成となっている。

【０００４】上記構成において、製氷皿5'に水が給水さ
れ、製氷が行われて、所定時間後に製氷が完了したこと
を温度センサ14' が検知すると、駆動部7'内の駆動モー
タにより、回動軸8'が回動し製氷皿5'を反転させる。製
氷皿5'が回動しほぼ垂直状態になると、製氷皿5'の上面
角隅部が前記フレーム18の上面に設けられたストッパ19
に当たり、回転が阻止される。一方、製氷皿5'の背面は
回動軸8'が所定位置までの回動するため、製氷皿5'は前
後でねじられ氷の離氷を容易にしている。しかしなが
ら、上記ような従来の自動製氷装置においては、その製
氷皿の取り外しができないため製氷皿が汚れたりしてい
て衛生上好ましくないという問題があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みなされたもので、製氷皿を着脱可能な構造とし、同
製氷皿の洗浄および交換ができる自動製氷装置を提供す
ることを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためなされたもので、冷凍室内に設置され、所定
の形状の氷を生成する製氷皿と、製氷完了を検知すると
駆動軸により前記製氷皿を反転させて離氷する駆動部
と、同離氷した氷を貯氷する貯氷箱とを備えてなる自動
製氷装置において、前記駆動軸に一端を連結し、前記冷
凍室の前方に突出する回動軸を設け、同回動軸の先端部
に、前記製氷皿前面の周囲を着脱可能に保持する保持具
を設けるとともに、同保持具の前方に前記製氷皿の引出
しを規制する固定機構を設け、前記回動軸の基端部に前
記製氷皿の背面の周囲を保持する保持枠を設けるととも
に、前記駆動部の前面壁の上部一側に前記保持枠の回動
を規制するストッパを設け、前記回動軸の上面に前記製
氷皿を装着するとともに、前記回動軸に製氷完了を検知
する氷結検知手段を備えた構成となっている。

【０００７】また、前記保持具は前記製氷皿の上下左右
を保持する一対のコ字状の枠からなる構成となってい
る。

【０００８】また、前記固定機構は前記保持具の外周を
覆う箱状の蓋体と、同蓋体を前記回動軸の先端面に固定
するネジとからなる構成となっている。

【０００９】また、前記保持枠は前記製氷皿の上下左右
を保持する矩形状からなる構成となっている。

【００１０】また、前記製氷皿の底面は中央部を前記回
動軸の軸方向に、同回動軸を冠着する円弧状の凹部が形
成された構成となっている。

【００１１】また、前記回動軸の基端部外周に弾性材を
設け構成となっている。

【００１２】また、前記氷結検知手段は前記回動軸の略
中央部に内蔵された温度センサからなる構成となってい
る。

【００１３】また、前記回動軸の先端部の左右に水平方
向に突出する翼板を設け、前記回動軸の先端に前方に突
出する回転可能な固定ツマミを設け、前記製氷皿の底面
に前記回動軸を挿通する円筒孔を設けるとともに、同円
筒孔に前記翼板および前記固定ツマミを挿通する溝を設
け、前記製氷皿を前記回動軸に挿通し、前記固定ツマミ
を垂直に回転して前記製氷皿を前記回動軸に固定する構
成となっている。

【００１４】また、前記製氷皿の前面上部の一側に水平
に突出する突起を設け、前記冷凍室の天面に前記突起を
当接し、前記製氷皿の反転を規制するストッパを設けた
構成となっている。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
〜図３に基づいて説明する。図１は冷凍室内に配置され
る自動製氷装置と貯氷箱との概略構成を示した断面図、
図２は本発明の一実施例を示す要部斜視図、図３（Ａ）
は自動製氷装置を正面から見た平面図、図３（Ｂ）は製
氷皿を回転した状態を模式的に示す正面図である。図に
おいて、１は冷蔵庫本体で、冷凍室２と冷蔵室３を有す
る。冷凍室２内には自動製氷装置４が配置されており、
この自動製氷装置４の製氷皿５で製氷された氷は下部の
貯氷箱６に貯蔵するようになっている。冷蔵室３には図
示してないが製氷用水を貯蔵するための給水タンクが配
置されており、この給水タンク内の水を給水管（図示せ
ず）を通して製氷皿５に給水するようになっている。

【００１６】７は冷凍室２の背面側に設置された自動製
氷装置４の駆動部、８は一端を同駆動部７の駆動軸に連
結され、前記冷凍室２の前方に突出する回動軸、９は同
回動軸８の先端部に下部を固定され、前記製氷皿５前面
の周囲を着脱可能に保持す左右一対の略コ字状の枠から
なる保持具、10は同保持具９の前方に設けられ、前記製
氷皿５の引出しを規制する蓋体で、同蓋体10は前記保持
具９の外周を覆う箱状からなり、蓋体10の中央部にネジ
を挿通するネジ孔12a が設けられ、蓋体10の前方よりネ
ジ11をネジ孔12a に挿通し、前記回動軸８の先端面にネ
ジ11を螺着することにより、前記製氷皿５を前記回動軸
８に保持することができる。

【００１７】12は下部を前記回動軸８の基端部に固定さ
れ前記製氷皿５の背面の周囲を保持する保持枠、13は前
記駆動部７の前面壁の上部一側に設けられ、前記保持枠
12の回動を所定位置で停止させ規制するストッパであ
る。

【００１８】14は前記回動軸８の略中央部に内蔵され、
製氷の完了を検知する氷結検知手段としての温度センサ
で、同温度センサ14が製氷の完了を検知すると、前記駆
動部７の駆動軸により前記回動軸８を回動し、前記製氷
皿５を反転させ離氷して下部の前記貯氷箱に貯氷する。

【００１９】15は一端が前記駆動部７に連結され、所定
時間毎に所定の範囲内で上下に動き、貯氷箱６に氷が一
杯になたかどうかを検知する氷検知レバーで、氷検知レ
バー15の動作角度により、図示してない駆動部７内に配
置されているスイッチをマイクロコンピュータで制御す
る構成となっている。

【００２０】前記製氷皿５の底面は中央部を前記回動軸
８の軸方向に、同回動軸８を冠着する円弧状の凹部5aが
形成された構成となっている。また、前記回動軸８の基
端部外周にバネ等の弾性材16を設け、製氷皿５を取り出
すとき、バネの弾性力により製氷皿５が手前に押し出さ
れ、製氷皿５が取り出し易い構成となっている。

【００２１】上記構成において、着脱可能な前記製氷皿
５を背面側より保持具９を通し、底面の凹部5aを回動軸
８に沿わせて挿入し、前記保持枠12に前記製氷皿５の背
面の周囲を保持させ、製氷皿５の前方より保持具９の外
周に蓋体10を冠着し、ネジ孔12a にネジ11を挿通し、前
記回動軸８の先端面にネジ11を螺着することにより、製
氷皿５が自動製氷装置４に装着される。

【００２２】製氷皿５に水が給水され製氷が行われて、
所定時間後に製氷が完了したことを前記温度センサ14が
検知すると、駆動部７の駆動モータ（図示せず）により
回動軸８を回動し製氷皿５を反転させる。製氷皿５がほ
ぼ状態の位置になると前記保持枠12の上面が前記ストッ
パ13に当たり所定位置で停止され、一方回動軸８は更に
回動するため、保持具で保持された製氷皿５の前面にね
じり力が作用し、図３（Ｂ）に模式的に示すように、製
氷皿５はねじられ氷が離氷され、回動軸８が所定の位置
になった時駆動モータ停止し離氷が完了する。離氷され
た氷は下部の前記貯氷箱６に貯氷する。

【００２３】以上のように、製氷皿５を着脱可能な構造
とし、製氷皿の洗浄および交換が容易にできるため、衛
生的であり、綺麗な氷が得られるとともに、製氷皿の交
換により形状や大きさの異なる製氷が可能な自動製氷装
置となる。

【００２４】図４は本発明の第二の実施例を示したもの
で、回動軸8Aの先端部の左右に水平方向に突出する固定
機構となる翼板9Aを設け、前記回動軸8Aの先端に前方に
突出する回転可能な固定ツマミ10A を設け、製氷皿5Aの
底面に回動軸8Aを挿通する円筒孔5Bを設けるとともに、
同円筒孔5Bに前記翼板9Aおよび前記固定ツマミ10A を挿
通する溝5Cを設け、前記製氷皿5Aを前記回動軸8Aに挿通
し、前記固定ツマミ10A を垂直に回転して前記製氷皿5A
を前記回動軸8Aに固定する構成となっている。上記構成
により、前記第一の実施例と同様に製氷皿5Aを反転させ
ながらねじり氷を離氷させ貯氷箱６に貯氷する。

【００２５】図５は本発明の第三の実施例を示したもの
で、製氷皿5Dの前面上部の一側に水平に突出する突起5E
を設け、冷凍室２の天面2aに前記突起5Eを当接し、前記
製氷皿5Dの前面の反転を規制するストッパ13A を設けた
構成となっている。上記構成により、前記第一の実施例
と同様に製氷皿5Aを反転させながらねじり氷を離氷させ
貯氷箱６に貯氷する。

【００２６】

【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
製氷皿の取り外しが容易にできるので、製氷皿の洗浄が
楽にでき、衛生面の向上が図れ、綺麗な氷が得られると
共に、製氷皿を異種の製氷皿に交換することにより形状
や大きさの異なる製氷が可能な自動製氷装置となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す自動製氷装置を備えた
冷凍室の側断面図である。

【図２】本発明の一実施例を示す自動製氷装置の要部斜
視図である。

【図３】図３（Ａ）は自動製氷装置を正面から見た平面
図、図３（Ｂ）は製氷皿を回転した状態を模式的に示す
正面図である。

【図４】本発明の第二の実施例を示す自動製氷装置の要
部斜視図である。

【図５】本発明の第三の実施例を示す自動製氷装置の要
部斜視図である。

【図６】従来例による自動製氷装置を備えた冷凍室の側
断面図である。

【図７】従来例による自動製氷装置の要部斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 冷蔵庫本体 ２ 冷凍室 ３ 冷蔵室 ４ 自動製氷装置 ５ 製氷皿 5a 凹部 ６ 貯氷箱 ７ 駆動部 ８ 回動軸 ９ 保持具 10 蓋体 11 ネジ 12 保持枠 13 ストッパ 14 温度センサ 15 氷検知アーム 16 弾性材

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 冷凍室内に設置され、所定の形状の氷を
   生成する製氷皿と、製氷完了を検知すると駆動軸により
   前記製氷皿を反転させて離氷する駆動部と、同離氷した
   氷を貯氷する貯氷箱とを備えてなる自動製氷装置におい
   て、 前記駆動軸に一端を連結し、前記冷凍室の前方に突出す
   る回動軸を儲け、同回動軸の先端部に、前記製氷皿前面
   の周囲を着脱可能に保持する保持具を設けるとともに、
   同保持具の前方に前記製氷皿の引出しを規制する固定機
   構を設け、前記回動軸の基端部に前記製氷皿の背面の周
   囲を保持する保持枠を設けるとともに、前記駆動部の前
   面壁の上部一側に前記保持枠の回動を規制するストッパ
   を設け、前記回動軸の上面に前記製氷皿を装着するとと
   もに、前記回動軸に製氷完了を検知する氷結検知手段を
   備えてなることを特徴とする自動製氷装置。
2. 【請求項２】 前記保持具は前記製氷皿の上下左右を保
   持する一対のコ字状の枠からなることを特徴とする請求
   項１記載の自動製氷装置。
3. 【請求項３】 前記固定機構は前記保持具の外周を覆う
   箱状の蓋体と、同蓋体を前記回動軸の先端面に固定する
   ネジとからなることを特徴とする請求項１記載の自動製
   氷装置。
4. 【請求項４】 前記保持枠は前記製氷皿の上下左右を保
   持する矩形状からなることを特徴とする請求項１記載の
   自動製氷装置。
5. 【請求項５】 前記製氷皿の底面は中央部を前記回動軸
   の軸方向に、同回動軸を冠着する円弧状の凹部が形成さ
   れてなることを特徴とする請求項１記載の自動製氷装
   置。
6. 【請求項６】 前記回動軸の基端部外周に弾性材を設け
   てなることを特徴とする請求項１記載の自動製氷装置。
7. 【請求項７】 前記氷結検知手段は前記回動軸の略中央
   部に内蔵された温度センサからなることを特徴とする請
   求項１記載の自動製氷装置。
8. 【請求項８】 前記回動軸の先端部の左右に水平方向に
   突出する翼板を設け、前記回動軸の先端に前方に突出す
   る回転可能な固定ツマミを設け、前記製氷皿の底面に前
   記回動軸を挿通する円筒孔を設けるとともに、同円筒孔
   に前記翼板および前記固定ツマミを挿通する溝を設け、
   前記製氷皿を前記回動軸に挿通し、前記固定ツマミを垂
   直に回転して前記製氷皿を前記回動軸に固定してなるこ
   とを特徴とする請求項１記載の自動製氷装置。
9. 【請求項９】 前記製氷皿の前面上部の一側に水平に突
   出する突起を設け、前記冷凍室の天面に前記突起を当接
   し、前記製氷皿の反転を規制するストッパを設けてなる
   ことを特徴とする請求項１記載の自動製氷装置。