JPH09269166A - 製氷機 - Google Patents

製氷機

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Publication number
JPH09269166A
JPH09269166A JP10379596A JP10379596A JPH09269166A JP H09269166 A JPH09269166 A JP H09269166A JP 10379596 A JP10379596 A JP 10379596A JP 10379596 A JP10379596 A JP 10379596A JP H09269166 A JPH09269166 A JP H09269166A
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JP
Japan
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water
ice making
ice
suspension member
tray
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Application number
JP10379596A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Suzuki
勝彦 鈴木
Masahiro Kobayashi
正博 小林
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の簡素化によりコストダウンと信頼性の
向上を図った製氷機を提供する。 【解決手段】 製氷機1は、下向きに開口する多数の製
氷室2を有する冷却器3と、この冷却器3の下側に位置
し、回動軸23を中心として回動することにより傾復動
可能とされると共に、製氷室2の開口下面を閉じた状態
で、各製氷室2に噴水する水皿4と、一端が回動軸23
とは異なる位置の水皿4に固定された懸架部材26と、
この懸架部材26の張りを調整する調整手段とを備え、
この調整手段は、水皿4の傾動時に懸架部材26の張り
を緩めると共に、水皿4の復動時には懸架部材26の張
りを締める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却器の開口下面
を閉じる水皿の傾動により離氷を行う、所謂逆セル型の
製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に先行する従来技術として、特開
昭63−75460号公報(F25C1/22)には、
下向きに開口する多数の製氷室を有する冷却器の開口面
側に、駆動装置によって傾復動する水皿を配設し、水皿
の下方に製氷用水を溜める水タンクを設置している。水
皿内には製氷用水路と給水用水路とを設け、製氷用水路
には製氷室側に連通する噴水孔を設けている。
【0003】そして、製氷動作時は、水タンク内の製氷
用水を循環ポンプによって水皿の製氷用水路に供給し、
噴水孔を介して製氷室に製氷用水を噴水する。このと
き、製氷室が冷却器よって冷やされているため、製氷用
水が製氷室内で凍って、氷が形成される。そして、製氷
後は、水皿の給水用水路に水を供給し、供給された水の
温度によって水皿の上面を温め、氷と水皿を剥離させ
る。更に、冷却器に一時的にホットガスを流し、製氷室
を温めて氷を剥離させる。
【0004】そして、電動モータ等から成る駆動装置に
よって、水皿を傾動させて製氷室を開放すると、製氷室
から離脱した氷が傾斜した水皿の表面を滑降し、貯蔵庫
へ落下して貯氷される。
【0005】こうした製氷機の水皿を傾復動させる駆動
装置は、駆動カムをモータによって回動自在に支持し、
駆動カムの先端と水皿をコイル状バネによって接続して
いた。そして製氷時は、駆動カムのコイル状バネの接続
部が上になるように駆動カムを保持して、水皿を製氷室
に当接させ、その下面開口を閉じる。また離氷時は、モ
ータによって駆動カムを回転させて、駆動カムのコイル
状バネの接続部を下にすると、水皿が下に傾動する。そ
の後、再びモータを回転させて、駆動カムのコイル状バ
ネの接続部が上になるようにすると、水皿が復動して製
氷室に当接するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来では
モータと駆動カムを使用して水皿の傾復動を行っていた
ため、減速ギヤやカムシャフトなどの複数の関連部品が
必要となり、コストの高騰を招いていた。また、高負荷
の駆動部品が組み合わせられ、可動部品が多くなるた
め、氷結などの過負荷によりモータの焼き付きなどの故
障が生じ易く、信頼性の問題もあった。
【0007】本発明は係る問題点に鑑みてなされたもの
で、構造の簡素化によりコストダウンと信頼性の向上を
図った製氷機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の製氷機は、下向
きに開口する多数の製氷室を有する冷却器と、この冷却
器の下側に位置し、回動軸を中心として回動することに
より傾復動可能とされると共に、製氷室の開口下面を閉
じた状態で、各製氷室に噴水する水皿と、一端が回動軸
とは異なる位置の水皿に固定された懸架部材と、この懸
架部材の張りを調整する調整手段とを備え、この調整手
段は、水皿の傾動時に懸架部材の張りを緩めると共に、
水皿の復動時には懸架部材の張りを締めるものである。
【0009】本発明によれば、一端が回動軸とは異なる
位置の水皿に固定された懸架部材と、この懸架部材の張
りを調整する調整手段とを設け、この調整手段は、水皿
の傾動時に懸架部材の張りを緩めると共に、水皿の復動
時には懸架部材の張りを締めるようにしたので、水皿の
傾動時には懸架部材の張りが緩められて水皿は自重にて
傾動すると共に、水皿の復動時には懸架部材の張りが締
められ、水皿は引き上げられて復動する。
【0010】これにより、従来の如き高負荷のギヤモー
タを用いること無く、水皿の傾復動を円滑に行えるよう
になり、構造の簡素化によるコストの低減と信頼性の向
上を図ることが可能となるものである。
【0011】請求項2の発明の製氷機は、上記において
調整手段は、懸架部材に掛けられた移動部材と、この移
動部材を略水平方向に移動させる移動手段とから構成さ
れているものである。
【0012】請求項2の発明によれば、上記に加えて調
整手段を、懸架部材に掛けられた移動部材と、この移動
部材を略水平方向に移動させる移動手段とから構成した
ので、移動部材の水平移動によって懸架部材の張りを緩
め、或いは、締めることができるようになり、傾復動動
作が円滑となると共に、装置全体の逆さ寸法の拡大を防
止することができるものである。
【0013】請求項3の発明の製氷機は、上記において
移動手段は、略水平方向に渡るラックと、このラックに
噛み合うピニオンと、このピニオンを回転させる駆動手
段とから構成されると共に、移動部材は、ラックに取り
付けられた滑車にて構成されているものである。
【0014】請求項3の発明によれば、上記に加えて移
動手段を、略水平方向に渡るラックと、このラックに噛
み合うピニオンと、このピニオンを回転させる駆動手段
とから構成すると共に、移動部材は、ラックに取り付け
られた滑車にて構成したので、懸架部材の張り具合の調
整を極めて円滑に行えるようになり、一層円滑な製氷動
作を実現することができるようになるものである。
【0015】請求項4の発明の製氷機は、請求項2にお
いて移動手段は、移動部材に連結された給排水可能なタ
ンクから構成されると共に、移動部材は滑車にて構成さ
れているものである。
【0016】請求項4の発明によれば、請求項2に加え
て移動手段を、移動部材に連結された給排水可能なタン
クから構成すると共に、移動部材は滑車にて構成したの
で、懸架部材の張り具合の調整にモータなどの可動部品
を用いる必要が無くなり、一層の構造の簡素化と信頼性
の向上を図ることが可能となるものである。
【0017】請求項5の発明の製氷機は、請求項3又は
請求項4において懸架部材の他端は、バネ材を介して本
体に固定されているものである。
【0018】請求項5の発明によれば、請求項3又は請
求項4に加えて懸架部材の他端をバネ材を介して本体に
固定したので、懸架部材の張りを緩めた際に水皿と冷却
器との凍結によって水皿の傾動が遅れた場合にも、懸架
部材が弛むことが無くなる。従って、懸架部材が他の部
材に引っかかって動作に支障を来す不都合などを未然に
回避することができるようになるものである。
【0019】請求項6の発明の製氷機は、請求項3にお
いて懸架部材の他端には錘を取り付けたものである。
【0020】請求項6の発明によれば、請求項3に加え
て懸架部材の他端に錘を取り付けたので、同様に懸架部
材の張りを緩めた際に水皿と冷却器との凍結によって水
皿の傾動が遅れた場合にも、懸架部材が弛むことが無く
なる。従って、懸架部材が他の部材に引っかかって動作
に支障を来す不都合などを未然に回避することができる
ようになる。
【0021】特にこの場合には、水皿と冷却器との間で
氷の噛み込みが生じた場合にも、錘の位置が上昇するこ
とによって水皿に無理な力が作用することを防止するの
で、機器の耐久性を向上させる効果を奏するものであ
る。
【0022】請求項7の発明の製氷機は、上記各発明に
おいて離氷時に水皿の裏面に散水する散水手段と、この
散水手段からの水を受ける離氷用貯水部と、この離氷用
貯水部内の水を散水手段に循環させるポンプと、このポ
ンプにて循環される水を加熱する加熱手段とを備えてい
るものである。
【0023】請求項7の発明によれば、上記に加えて離
氷時に水皿の裏面に散水する散水手段と、この散水手段
からの水を受ける離氷用貯水部と、この離氷用貯水部内
の水を散水手段に循環させるポンプと、このポンプにて
循環される水を加熱する加熱手段とを設けたので、散水
手段からの散水により、水皿と冷却器に生成した氷との
剥離を助長し、自重による水皿の傾動を円滑に実現する
ことができるようになる。
【0024】特に、散水手段からの水を離氷用貯水部に
て受け、この離氷用貯水部内の水をポンプにより散水手
段に循環させると共に、このポンプにて循環される水は
加熱手段にて加熱されるので、散水による水皿の剥離作
用はより一層促進されるものである。
【0025】請求項8の製氷機は、上記において水皿か
らの水を受ける製氷用貯水部と、この製氷用貯水部内の
水の一部を離氷用貯水部内に流入させる連通部とを備え
ているものである。
【0026】請求項8の発明によれば、上記に加えて水
皿からの水を受ける製氷用貯水部内の水の一部を離氷用
貯水部内に流入させる連通部を設けたので、散水手段か
ら散水される水の一部を製氷毎に入れ替えることが可能
となり、細菌や異臭の発生を未然に回避することが可能
となるものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は水皿4が復動した状態の本
発明の製氷機1の側面図、図2は水皿4が傾動した状態
の製氷機1の側面図、図3は製氷機1の動作を説明する
タイミングチャートである。
【0028】各図において、1は所謂逆セル式製氷機
で、下向きに開口する多数の製氷室2・・と、この製氷
室2の天面に熱良導関係に設けられ、図示しない凝縮
器、コンプレッサ等の冷凍装置と冷凍サイクルを構成す
る冷却パイプPとから成る冷却器3と、製氷室2の開口
下面側に傾復動可能に配設され、表面に噴水板4Aを備
えた水皿4と、この水皿4の下方に取り付けられ、前記
水皿4と共に傾復動する水受け部材5と、この水受け部
材5と前記水皿4との間に形成され、下面が後方に向け
て傾斜した水戻り通路6と、この水戻り通路6からの水
を受け、製氷用ポンプ7A及び離氷用ポンプ7Bを備え
た貯水タンク8と、前記水皿4の裏面に形成された散水
通路20とよりなるものである。
【0029】この場合、貯水タンク8内は仕切板41に
よって区画され、一方に製氷用貯水部8Aと他方に離氷
用貯水部8Bが構成されており、前記製氷用ポンプ7A
の吸込口は製氷用貯水部8Aに、また、離氷用ポンプ7
Bの吸込口は離氷用貯水部8B内に挿入されている。ま
た、上記水戻り通路6からの水は製氷用貯水部8Aに受
容される。
【0030】そして、前記水皿4の噴水板4Aには下方
から噴水管42が固定されて水皿4の一部とされてお
り、この噴水管42には各製氷室2・・に対応して形成
された噴水孔9と図示しない戻り孔とが設けられ、噴水
板4A上に露出している。そして、この噴水管42には
製氷用ポンプ7Aに連結されたフレキシブルな製氷パイ
プ10Aが連通接続され、貯水タンク8の製氷用貯水部
8A内に貯留された製氷水が供給される。
【0031】また、この製氷用貯水部8A内には製氷水
の温度を検知するための水温センサー14が設けられて
いる。更に、製氷用貯水部8Aには水道管に接続された
給水管13が開口しており、この給水管13には給水弁
12が介設されている。
【0032】また、仕切板41の上部には透孔から成る
連通部41Aが形成されており、この連通部41Aの離
氷用貯水部8B側にはその下方まで延在するカバー43
が取り付けられている。更に、離氷用貯水部8Bにはそ
この水位を検知するフロートスイッチ18が設けられて
おり、更に、この離氷用貯水部8B内にはオーバーフロ
ー管19も設けられている。
【0033】更に、散水通路20には離氷用ポンプ7B
に連結されたフレキシブルな離氷パイプ10Bが連通接
続され、離氷用貯水部8B内に貯留された離氷水が供給
される。この離氷パイプ10Bには電気ヒーター15が
捲回されている。これは離氷時に製氷室2内の氷の下面
と水皿4との剥離を助長させるためである。
【0034】前記案内部材5は前述の如く冷却器3或い
は水皿4から流下する水を貯水タンク8の製氷用貯水部
8A内に案内する。また、案内部材5の下面先端側には
水溜部16が形成されている。この水溜部16は案内部
材5の先端部側上部が開口すると共に、先端側には排水
口16Aが形成されている。また、散水通路20の先端
には堰17が形成されており、離氷用ポンプ7Bから供
給された離氷水はこの堰17によって散水通路20内に
少許溜まることになる。また、散水通路20から溢れた
離氷水は水溜部16内に流入する。
【0035】他方、前記水皿4の後端部には支持アーム
21が接続されており、この支持アーム21は、前記冷
却器3が固定された本体22に取付られた回動軸23を
中心として回動自在とされ、水皿4を傾復動可能として
いる。
【0036】この本体22にはバネ材24(スプリン
グ)を介して平ベルトから成る懸架部材26の他端が取
り付けられており、この懸架部材26の一端は水皿4の
先端側の噴水管42に取り付けられている。上記バネ材
24が懸架部材26の張りの弛みを調整する。この懸架
部材26には移動部材としての滑車33が掛けられてお
り、この滑車33から上方に延在するシャフト33Aは
略水平に設けられたラック30の後端に取り付けられて
いる。
【0037】このラック30には駆動手段としての駆動
モーター28に取り付けられたピニオン29が噛み合っ
ており、この駆動モーター28の駆動にてラック30は
前後方向に移動する。尚、32は駆動モーター28の間
隔を存して回動軸23側に設けられたモーター停止スイ
ッチであり、34は冷却器3の温度を検出する温度セン
サーである。また、36は製氷室2内における製氷完了
を検知する静電センサーであり、35は水皿4の開閉を
検知する水皿スイッチである。
【0038】以上の構成で次に図3のタイミングチャー
トを参照しながら動作を説明する。製氷を行う際には先
ず貯水タンク8に給水する。この給水動作は、図1に示
す水皿4閉の状態で行う。この状態では滑車33は水皿
4の先端側に位置しており、懸架部材26の張りが締め
られて水皿4を引き上げる。それによって、水皿4は冷
却器3に当接し、その製氷室2・・の開口下面を閉じた
状態に保持されている。
【0039】そして、給水弁12を開とし、水道からの
水道水を一度図示しないシスターンに貯溜した後、若し
くは直接、給水管13を介して製氷用貯水部8A内に給
水していく。製氷用貯水部8Aを満たした製氷水は仕切
板41の連通部41Aを通り、カバー43にて案内され
て離氷用貯水部8B内下部に流入する。そして、フロー
トスイッチ18が一定量貯溜されたことを検知(ON)
すると、給水弁12が閉じられ、給水が停止されると共
に、製氷用ポンプ7Aが動作を開始する(ON)。
【0040】更に、コンプレッサは運転されており、冷
却パイプPに凝縮され、減圧された冷媒を流して冷却器
3の製氷室2の冷却を開始する。製氷用ポンプ7Aが動
作すると、製氷パイプ10Aを介して水皿4の噴水管4
2に給水され、噴水孔9・・から製氷室2・・内に噴水
される。
【0041】そして、徐々に製氷室2・・内の氷が成長
し、静電センサー36が製氷完了を検知すると(O
N)、離氷に移る。尚、氷とならなかった製氷残水は、
水皿4の前記戻り孔から下方に落下し、水戻り通路6を
経て貯水タンク8の製氷用貯水部8Aに回収される。
【0042】離氷の行程では、製氷用ポンプ7Aを停止
し(OFF)、電気ヒーター15に通電を開始すると共
に、冷却パイプPにホットガス(コンプレッサから吐出
された高温ガス冷媒)を流して氷表面を溶かす。また、
給水管13の給水弁12を開いて製氷用貯水部8A内に
前述同様に給水して行く。
【0043】更に、離氷用ポンプ7Bが動作を開始する
(ON)。離氷用ポンプ7Bが動作すると、離氷用貯水
部8B内の離氷水が離氷パイプ10Bに流入し、電気ヒ
ーター15にて加温された後、散水通路20に流入す
る。散水通路20に流入した加温された離氷水は、前述
の如くそこに貯留されながら水皿4の噴水板4A裏面に
散水される。これによって、水皿4の温度上昇を図り、
水皿4と製氷室2・・内の氷の剥離を助長する。
【0044】散水通路20から溢れた離氷水は水溜部1
6内に流入すると共に、この水溜部16が満水となると
離氷水は排水口16Aから溢れ出て下方の離氷用貯水部
8B内に流入する。そして、この離氷水は再び離氷用ポ
ンプ7Bに吸引され、以上の循環を繰り返すので、給水
された水が0℃であっても離氷水は迅速に+20℃程に
上昇し、散水による水皿4の剥離作用はより一層促進さ
れる。
【0045】尚、前記電気ヒーター15への通電は、温
度センサー14により検知した水道水の温度が所定の低
い温度であるときのみ行うようにすれば、省エネルギー
が図れる。
【0046】また、離氷の開始と同時に駆動モーター2
8が駆動され(ON)、ピニオン29によりラック30
が回転軸23側(図1の左方)に移動せられるので、滑
車33も左方に移動する。そして、滑車33のシャフト
33Aがモーター停止スイッチ32に当接してONさせ
ると、駆動モーター28が停止される(モーター駆動完
了)。
【0047】図2の如く滑車33が回転軸23側に移動
すると、懸架部材26の張りは緩められるので、水皿4
を引き上げる力は弱くなり、水皿4は傾動可能となる。
そして、水皿4と氷との剥離が完了すると水皿4は自重
で傾動を開始する。水皿4が図2の如く開いたことは水
皿スイッチ35にて検知され、その時点で離氷用ポンプ
7Bは停止される。
【0048】冷却器3から離れた氷は水皿4の表面を下
って、図示しない貯氷庫へ落下する。尚、水溜部16内
の離氷水は傾動後に離氷用貯水部8B内に流下する。一
方、製氷用貯水部8A内に給水された水は前述の如く離
氷用貯水部8B内下部に供給されると共に、溢れた水は
上からオーバーフロー管19内に流出するので、離氷用
貯水部8B内の水の一部を製氷毎に入れ替えることが可
能となり、細菌や異臭の発生を未然に回避することが可
能となる。尚、係る給水によって離氷用貯水部8Bが満
水となるとフロートスイッチ18がONするが、その時
点から所定期間後に給水弁12は閉じられる。
【0049】そして、製氷室2・・からの離氷が終了す
ると(静電センサー36はOFFする)、再び製氷に移
行する。この際、駆動モーター28は前記とは逆回転さ
れ、ピニオン29によりラック30は図中右方に移動さ
れるので、滑車33も右方に移動する。そして、初期の
位置に滑車33が移動すると、駆動モーター28は停止
される。
【0050】この右移動の過程で懸架部材26の張りは
締められるので、水皿4は引き上げられて復動され、や
がて冷却器3に当接してその製氷室2・・の開口下面を
閉じる(水皿スイッチ35ON)。
【0051】このように本発明では、一端が回動軸23
とは異なる位置の水皿4の噴水管42に固定された懸架
部材26と、この懸架部材26の張りを調整する駆動モ
ーター28、滑車33などを設け、水皿4の傾動時に懸
架部材26の張りを緩めると共に、水皿4の復動時には
懸架部材26の張りを締めるようにしたので、水皿4の
傾動時には懸架部材26の張りが緩められて水皿4は自
重にて傾動すると共に、水皿4の復動時には懸架部材2
6の張りが締められ、水皿4は引き上げられて復動す
る。
【0052】これにより、従来の如き高負荷のギヤモー
タを用いること無く、水皿4の傾復動を円滑に行えるよ
うになり、構造の簡素化によるコストの低減と信頼性の
向上を図ることが可能となる。
【0053】また、懸架部材26の他端をバネ材24を
介して本体22に固定したので、懸架部材26の張りを
緩めた際に水皿4と冷却器3との凍結によって水皿4の
傾動が遅れても、懸架部材26が弛むことが無くなる。
従って、懸架部材26が他の部材に引っかかって動作に
支障を来す不都合などを未然に回避することができるよ
うになる。
【0054】次に、図4及び図5は本発明の製氷機1の
他の実施例を示している。尚、各図において図1乃至図
3と同一符号は同一のものとする。この場合は、懸架部
材26の他端はバネ材24を介して本体22に固定され
ておらず、その代わりに懸架部材26の他端にはもう一
つの滑車51を介して錘52が取り付けられている。
【0055】係る構成によれば、上記に加えて水皿4と
冷却器3との間で氷の噛み込みが生じた場合にも、錘5
2の位置が上昇することによって水皿4に無理な力が作
用することを防止するので、機器の耐久性を向上させる
効果を奏する。
【0056】また、図6及び図7は更にもう一つの本発
明の製氷機1の実施例を示している。尚、各図において
図1乃至図5と同一符号は同一のものとする。この場
合、件が部材26に掛けられた滑車33を移動させる駆
動モーター28、ピニオン29、ラック30などは設け
られておらず、その代わりに滑車33には定滑車54及
び56を介してワイヤー57が接続され、このワイヤー
57の先端には移動タンク58が連結されている。
【0057】この移動タンク58は回動軸23側の貯水
タンク8の製氷用貯水部8A上方において、上下移動自
在に定滑車56に吊下されており、当該移動タンク58
内には前記給水弁12から給水される。また、移動タン
ク58内にはフロートスイッチ59が設けられると共
に、その下面には排水弁61が介設された排水管62が
設けられ、製氷用貯水部8A上方に開口している。
【0058】以上の構成で、製氷する際には先ず、排水
弁61が開放されると共に、給水弁12も開放されて移
動タンク58内を介して排水管62より貯水タンク8内
に前述同様に給水される。そして、離氷用貯水部8Bの
満水によりフロートスイッチ18のONにより排水弁6
1が閉じられると共に、フロートスイッチ59の満水検
知により給水弁12が閉じられ、移動タンク58は満水
とされる。
【0059】移動タンク58は満水とされた状態でその
重みにより降下し、図6の如く滑車33を右方に移動さ
せて懸架部材26の張りを締め、水皿4を水平状態に保
持する。
【0060】そして、離氷の際には排水弁61を開き、
移動タンク58内の水を製氷用貯水部8A内に排出す
る。これにより、移動タンク58は空となるので、水皿
4を保持する力はなくなり、水皿4は降下すると共に、
移動タンク58は上昇する(図7)。
【0061】このように本実施例によれば、懸架部材2
6の張り具合の調整にモータなどの可動部品を用いる必
要が無くなり、一層の構造の簡素化と信頼性の向上を図
ることが可能となる。
【0062】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、一端
が回動軸とは異なる位置の水皿に固定された懸架部材
と、この懸架部材の張りを調整する調整手段とを設け、
この調整手段は、水皿の傾動時に懸架部材の張りを緩め
ると共に、水皿の復動時には懸架部材の張りを締めるよ
うにしたので、水皿の傾動時には懸架部材の張りが緩め
られて水皿は自重にて傾動すると共に、水皿の復動時に
は懸架部材の張りが締められ、水皿は引き上げられて復
動する。
【0063】これにより、従来の如き高負荷のギヤモー
タを用いること無く、水皿の傾復動を円滑に行えるよう
になり、構造の簡素化によるコストの低減と信頼性の向
上を図ることが可能となるものである。
【0064】請求項2の発明によれば、上記に加えて調
整手段を、懸架部材に掛けられた移動部材と、この移動
部材を略水平方向に移動させる移動手段とから構成した
ので、移動部材の水平移動によって懸架部材の張りを緩
め、或いは、締めることができるようになり、傾復動動
作が円滑となると共に、装置全体の逆さ寸法の拡大を防
止することができるものである。
【0065】請求項3の発明によれば、上記に加えて移
動手段を、略水平方向に渡るラックと、このラックに噛
み合うピニオンと、このピニオンを回転させる駆動手段
とから構成すると共に、移動部材は、ラックに取り付け
られた滑車にて構成したので、懸架部材の張り具合の調
整を極めて円滑に行えるようになり、一層円滑な製氷動
作を実現することができるようになるものである。
【0066】請求項4の発明によれば、請求項2に加え
て移動手段を、移動部材に連結された給排水可能なタン
クから構成すると共に、移動部材は滑車にて構成したの
で、懸架部材の張り具合の調整にモータなどの可動部品
を用いる必要が無くなり、一層の構造の簡素化と信頼性
の向上を図ることが可能となるものである。
【0067】請求項5の発明によれば、請求項3又は請
求項4に加えて懸架部材の他端をバネ材を介して本体に
固定したので、懸架部材の張りを緩めた際に水皿と冷却
器との凍結によって水皿の傾動が遅れた場合にも、懸架
部材が弛むことが無くなる。従って、懸架部材が他の部
材に引っかかって動作に支障を来す不都合などを未然に
回避することができるようになるものである。
【0068】請求項6の発明によれば、請求項3に加え
て懸架部材の他端に錘を取り付けたので、同様に懸架部
材の張りを緩めた際に水皿と冷却器との凍結によって水
皿の傾動が遅れた場合にも、懸架部材が弛むことが無く
なる。従って、懸架部材が他の部材に引っかかって動作
に支障を来す不都合などを未然に回避することができる
ようになる。
【0069】特にこの場合には、水皿と冷却器との間で
氷の噛み込みが生じた場合にも、錘の位置が上昇するこ
とによって水皿に無理な力が作用することを防止するの
で、機器の耐久性を向上させる効果を奏するものであ
る。
【0070】請求項7の発明によれば、上記に加えて離
氷時に水皿の裏面に散水する散水手段と、この散水手段
からの水を受ける離氷用貯水部と、この離氷用貯水部内
の水を散水手段に循環させるポンプと、このポンプにて
循環される水を加熱する加熱手段とを設けたので、散水
手段からの散水により、水皿と冷却器に生成した氷との
剥離を助長し、自重による水皿の傾動を円滑に実現する
ことができるようになる。
【0071】特に、散水手段からの水を離氷用貯水部に
て受け、この離氷用貯水部内の水をポンプにより散水手
段に循環させると共に、このポンプにて循環される水は
加熱手段にて加熱されるので、散水による水皿の剥離作
用はより一層促進されるものである。
【0072】請求項8の発明によれば、上記に加えて水
皿からの水を受ける製氷用貯水部内の水の一部を離氷用
貯水部内に流入させる連通部を設けたので、散水手段か
ら散水される水の一部を製氷毎に入れ替えることが可能
となり、細菌や異臭の発生を未然に回避することが可能
となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】水皿が復動した状態の本発明の製氷機の側面図
である。
【図2】水皿が傾動した状態の製氷機の側面図である。
【図3】本発明の製氷機の動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【図4】本発明の他の実施例の製氷機の水皿が復動した
状態の側面図である。
【図5】図4の製氷機の水皿が傾動した状態の側面図で
ある。
【図6】本発明のもう一つの他の実施例の製氷機の水皿
が復動した状態の側面図である。
【図7】図6の製氷機の水皿が傾動した状態の側面図で
ある。
【符号の説明】
1 製氷機 2 製氷室 3 冷却器 4 水皿 5 案内部材 7A 製氷用ポンプ 7B 離氷用ポンプ 8 貯水タンク 8A 製氷用貯水部 8B 離氷用貯水部 15 電気ヒーター 20 散水通路 26 懸架部材 28 駆動モーター 29 ピニオン 30 ラック 41 仕切板 41A 連通部 43 カバー 52 錘 58 移動タンク

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下向きに開口する多数の製氷室を有する
    冷却器と、この冷却器の下側に位置し、回動軸を中心と
    して回動することにより傾復動可能とされると共に、前
    記製氷室の開口下面を閉じた状態で、各製氷室に噴水す
    る水皿と、一端が前記回動軸とは異なる位置の前記水皿
    に固定された懸架部材と、この懸架部材の張りを調整す
    る調整手段とを備え、 この調整手段は、前記水皿の傾動時に前記懸架部材の張
    りを緩めると共に、前記水皿の復動時には前記懸架部材
    の張りを締めることを特徴とする製氷機。
  2. 【請求項2】 調整手段は、懸架部材に掛けられた移動
    部材と、この移動部材を略水平方向に移動させる移動手
    段とから構成されていることを特徴とする請求項1の製
    氷機。
  3. 【請求項3】 移動手段は、略水平方向に渡るラック
    と、このラックに噛み合うピニオンと、このピニオンを
    回転させる駆動手段とから構成されると共に、移動部材
    は、前記ラックに取り付けられた滑車にて構成されてい
    ることを特徴とする請求項2の製氷機。
  4. 【請求項4】 移動手段は、移動部材に連結された給排
    水可能なタンクから構成されると共に、前記移動部材は
    滑車にて構成されていることを特徴とする請求項2の製
    氷機。
  5. 【請求項5】 懸架部材の他端は、バネ材を介して本体
    に固定されていることを特徴とする請求項3又は請求項
    4の製氷機。
  6. 【請求項6】 懸架部材の他端には錘を取り付けたこと
    を特徴とする請求項3の製氷機。
  7. 【請求項7】 離氷時に水皿の裏面に散水する散水手段
    と、この散水手段からの水を受ける離氷用貯水部と、こ
    の離氷用貯水部内の水を前記散水手段に循環させるポン
    プと、このポンプにて循環される水を加熱する加熱手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求
    項3、請求項4、請求項5又は請求項6の製氷機。
  8. 【請求項8】 水皿からの水を受ける製氷用貯水部と、
    この製氷用貯水部内の水の一部を離氷用貯水部内に流入
    させる連通部とを備えたことを特徴とする請求項7の製
    氷機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1467163A1 (en) * 2003-04-11 2004-10-13 Hoshizaki Denki Kabushiki Kaisha Ice-making mechanism of ice-making machine
JP2007255721A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Sanyo Electric Co Ltd 逆セル型製氷機
EP2584292A1 (en) * 2011-10-17 2013-04-24 Brema Ice Makers SpA Ice making machine with concealed water supply nozzles

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