JPH09210522A - 製氷機 - Google Patents

製氷機

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JPH09210522A
JPH09210522A JP4069996A JP4069996A JPH09210522A JP H09210522 A JPH09210522 A JP H09210522A JP 4069996 A JP4069996 A JP 4069996A JP 4069996 A JP4069996 A JP 4069996A JP H09210522 A JPH09210522 A JP H09210522A
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JP
Japan
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water
water tray
ice
tray
ice making
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Withdrawn
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JP4069996A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kobayashi
正博 小林
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造の簡素化によりコストダウンと信頼性の
向上を図った製氷機を提供する。 【解決手段】 製氷機1は、支持部材22に取り付けら
れ、下向きに開口する多数の製氷室2を有する冷却器3
と、この冷却器3の下側に位置し、回動軸23を中心と
して回動することにより傾復動可能とされると共に、製
氷室2の開口下面を閉じた状態で、各製氷室2に噴水す
る水皿4と、離氷時にこの水皿4の裏面に散水する散水
管20と、離氷後に水皿4を引き上げる定荷重バネ26
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷却器の開口下面
を閉じる水皿の傾動により離氷を行う、所謂逆セル型の
製氷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に先行する従来技術として、特開
昭63−75460号公報(F25C1/22)には、
下向きに開口する多数の製氷室を有する冷却器の開口面
側に、駆動装置によって傾復動する水皿を配設し、水皿
の下方に製氷用水を溜める水タンクを設置している。水
皿内には製氷用水路と給水用水路とを設け、製氷用水路
には製氷室側に連通する噴水孔を設けている。
【0003】そして、製氷動作時は、水タンク内の製氷
用水を循環ポンプによって水皿の製氷用水路に供給し、
噴水孔を介して製氷室に製氷用水を噴水する。このと
き、製氷室が冷却器よって冷やされているため、製氷用
水が製氷室内で凍って、氷が形成される。そして、製氷
後は、水皿の給水用水路に水を供給し、供給された水の
温度によって水皿の上面を温め、氷と水皿を剥離させ
る。更に、冷却器に一時的にホットガスを流し、製氷室
を温めて氷を剥離させる。
【0004】そして、電動モータ等から成る駆動装置に
よって、水皿を傾動させて製氷室を開放すると、製氷室
から離脱した氷が傾斜した水皿の表面を滑降し、貯蔵庫
へ落下して貯氷される。
【0005】こうした製氷機の水皿を傾復動させる駆動
装置は、駆動カムをモータによって回動自在に支持し、
駆動カムの先端と水皿をコイル状バネによって接続して
いた。そして製氷時は、駆動カムのコイル状バネの接続
部が上になるように駆動カムを保持して、水皿を製氷室
に当接させ、その下面開口を閉じる。また離氷時は、モ
ータによって駆動カムを回転させて、駆動カムのコイル
状バネの接続部を下にすると、水皿が下に傾動する。そ
の後、再びモータを回転させて、駆動カムのコイル状バ
ネの接続部が上になるようにすると、水皿が復動して製
氷室に当接するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来では
モータと駆動カムを使用して水皿の傾復動を行っていた
ため、減速ギヤやカムシャフトなどの複数の関連部品が
必要となり、コストの高騰を招いていた。また、高負荷
の駆動部品が組み合わせられ、可動部品が多くなるた
め、氷結などの過負荷によりモータの焼き付きなどの故
障が生じ易く、信頼性の問題もあった。
【0007】本発明は係る問題点に鑑みてなされたもの
で、構造の簡素化によりコストダウンと信頼性の向上を
図った製氷機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の製氷機は、支持
部材に取り付けられ、下向きに開口する多数の製氷室を
有する冷却器と、この冷却器の下側に位置し、回動軸を
中心として回動することにより傾復動可能とされると共
に、製氷室の開口下面を閉じた状態で、各製氷室に噴水
する水皿と、離氷時にこの水皿の裏面に散水する散水管
と、離氷後に水皿を引き上げる復動手段とを備えている
ものである。
【0009】本発明によれば、離氷時に水皿の裏面に散
水する散水管を設けたので、この散水管からの散水によ
り、水皿と氷の剥離が助長され、剥離後水皿は自重によ
り回動軸を中心として傾動することができるようにな
る。従って、水皿の傾復動のために、従来の如き高負荷
のギヤモータを用いる必要が無くなり、構造の簡素化に
よるコストの低減と信頼性の向上を図ることが可能とな
る。
【0010】また、離氷後に水皿を引き上げる復動手段
を備えているので、水皿の復動も支障無く行え、円滑且
つ高品質な製氷を行うことができるようになるものであ
る。
【0011】請求項2の発明の製氷機は、上記において
復動手段を、支持部材と水皿間に取り付けられた定荷重
バネから構成すると共に、水皿の傾動時に定荷重バネの
支持部材側の支点を水皿の回動軸側に移動し、復動時に
は支点を回動軸から離間する方向に移動する移動手段を
設けたものである。
【0012】請求項2の発明によれば、上記に加えて復
動手段を、支持部材と水皿間に取り付けられた定荷重バ
ネから構成し、移動手段により、水皿の傾動時に定荷重
バネの支持部材側の支点を水皿の回動軸側に移動するよ
うにしたので、水皿の傾動時には定荷重バネのバネ力が
水皿を引き上げる方向に作用しなくなり、水皿は円滑に
傾動できるようになる。
【0013】また、移動手段は水皿の復動時には支点を
回動軸から離間する方向に移動するので、今度は定荷重
バネのバネ力が水皿を引き上げる方向に作用するように
なる。従って、係る構造により従来の如き高負荷のギヤ
モータを用いること無く、定荷重バネにより水皿の傾復
動を円滑に行えるようになり、一層のコストの低減と信
頼性の向上を図ることができるものである。
【0014】請求項3の発明の製氷機は、上記において
移動手段を、水皿の回動軸側に設けられて定荷重バネの
支点に連結された移動自在の移動タンクから構成すると
共に、水皿の傾動時に移動タンクは給水され、水皿の復
動時には移動タンク内の水は排出されるようにしたもの
である。
【0015】請求項3の発明によれば、上記に加えて移
動手段を、水皿の回動軸側に設けられて定荷重バネの支
点に連結された移動自在の移動タンクから構成し、水皿
の傾動時に移動タンクに給水すると共に、水皿の復動時
には移動タンク内の水を排水するようにしたので、水皿
の傾動時には、給水タンクに給水された水の重量によ
り、定荷重バネの支持部材側の支点は水皿の回動軸側に
移動する。また、水皿の復動時には、給水タンクは排水
されて軽くなるため、支点は定荷重バネ自体のバネ力に
よって回動軸から離間する方向に移動するようになる。
【0016】このように請求項3の発明によれば、モー
タを一切用いること無く定荷重バネにより水皿の傾復動
を実現することができるようになるので、尚一層のコス
トの低減と信頼性の向上を図ることができるものであ
る。
【0017】請求項4の発明の製氷機は、上記各発明に
おいて水皿を、複数の嵌合孔が穿設された噴水板と、嵌
合孔に嵌合された噴水管とから構成したものである。
【0018】請求項4の発明によれば、上記各発明にお
いて水皿を、複数の嵌合孔が穿設された噴水板と、嵌合
孔に嵌合された噴水管とから構成したので、水皿構造が
極めて簡素化され、組立作業性の改善とコストの更なる
低減を図ることが可能となるものである。
【0019】請求項5の発明の製氷機は、上記各発明に
おいて水皿の下方に配設された貯水タンクと、水皿に取
り付けられ、冷却器或いは水皿から流下する水を貯水タ
ンクに案内する水受け部材とを備えており、この水受け
部材には、離氷時に給水される水溜部を形成したもので
ある。
【0020】請求項5の発明によれば、上記各発明に加
えて水皿の下方に貯水タンクを配置すると共に、水皿に
は冷却器或いは水皿から流下する水を貯水タンクに案内
する水受け部材を取り付け、この水受け部材には、離氷
時に給水される水溜部を形成したので、この水溜部に給
水された水の重量が、水皿の傾動に寄与するようにな
る。従って、離氷時における水皿の傾動を一層円滑に行
えるようになるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の製氷機1の側面
図、図2は製氷機1の製氷室2部分の拡大断面図であ
る。各図において、1は所謂逆セル式製氷機で、下向き
に開口する多数の製氷室2・・と、この製氷室2の天面
に熱良導関係に設けられ、図示しない凝縮器、圧縮機等
の冷凍装置と冷凍サイクルを構成する冷却パイプPとか
ら成る冷却器3と、製氷室2の開口下面側に、傾復動可
能に配設された水皿4と、この水皿4の下方に取り付け
られ、前記水皿4と共に傾復動する水受け部材5と、こ
の水受け部材5と前記水皿4との間に形成され、下面が
後方に向けて傾斜した水戻り通路6と、この水戻り通路
6からの水を受け、ポンプ装置7を備えた貯水タンク8
と、前記水皿4内部に挿入された散水管20とよりなる
ものである。
【0022】そして、前記水皿4は図3に示す如きステ
ンレス製の噴水板41と、図4に示す如く先端が閉塞さ
れた櫛状に構成された噴水管42とから構成されてお
り、噴水板41には前記各製氷室2・・に対応して、下
側に突出するバーリング加工にて形成された嵌合孔とし
ての噴水孔9Aと、その左右の戻り孔9B、9Bとが設
けられている。
【0023】一方、噴水管42の各櫛状部分上面には、
複数の噴水ノズル43・・が突出形成されており、各噴
水ノズル43・・が噴水板41の各噴水孔9A・・に下
側から嵌合される(図2)。この噴水管42にはポンプ
装置7に連結されたフレキシブルな製氷パイプ10が連
通接続され、貯水タンク8内に貯留された製氷水が供給
される。
【0024】また、貯水タンク8の所定位置には、貯水
タンク8内の水位を検知するフロート式の水位センサー
18が設けられており、更に、この貯水タンク8内には
オーバーフロー管19も設けられている。
【0025】更に、散水管20は図5に示す如く前記噴
水管42と直交する方向の櫛状(先端は閉塞されてい
る)を呈しており、各櫛状部分には複数の散水口11・
・が穿設されている。そして、散水管20は水皿4の噴
水板41と噴水管42内に介設され、各櫛状部分は噴水
ノズル43・・間に進入して、各散水口11・・は噴水
板41裏面に対向する。
【0026】この散水管20には、バルブ12を介して
給水管13が接続されており、この給水管13には電気
ヒータ15が捲回されている。これは離氷時に氷の下面
と水皿4(噴水板41)との剥離を助長させるためであ
る。また、この給水路13には散水管20に給水される
水の温度を検知するための温度センサー14が交熱的に
添設されている。
【0027】前記案内部材5の先端は噴水板41の先端
よりも外側に位置しており、これによって、冷却器3或
いは水皿4から流下する水を貯水タンク8内に案内す
る。また、貯水タンク8の下面先端側には水溜部16が
形成されている。この水溜部16は案内部材5の先端部
側上部が開口すると共に、前記バルブ12の下流側の給
水管13から分岐した分岐管17が連通されている。
【0028】他方、前記水皿4の噴水板41の後端部に
は支持アーム21が接続されており、この支持アーム2
1は、前記冷却器3が固定された支持部材22に取付ら
れた回動軸23を中心として回動自在とされ、水皿4を
傾復動可能としている。
【0029】この支持部材22の両側面には案内溝24
が切欠形成されており、これら案内溝24、24間に渡
って、後述する定荷重バネ26の支持部材22側の支点
としてのシャフト25が回動且つ移動自在に挿入されて
いる。そして、支持部材22の両外側においてシャフト
25の両端には定荷重バネ26、26がそれぞれ取り付
けられている。
【0030】この定荷重バネ26は一定のバネ力にて吸
引する作用を奏するもので、そのバネ片26A先端は回
動板27を介して水皿4の噴水板41の両側先端部に接
続されている。前記案内溝24は水皿4の先端上方の一
端から前記回動軸23方向に水平に延在しており、図1
の如くシャフト25が一端に位置する状態では定荷重バ
ネ26のバネ片26Aは垂下する状態となる。
【0031】また、支持部材22の上面には移動手段と
してのモータ28が配設されており、このモータ28の
出力軸にはピニオン29が取り付けられている。このピ
ニオン29は支持部材22の上面に案内溝24と平行に
設けられたラック30に噛み合っており、このラック3
0の一端には押し板31が取り付けられ、この押し板3
1は前記シャフト25の非モータ28側に当接してい
る。
【0032】また、案内溝24の一端と他端に対応する
位置の支持部材22上面には、スイッチ32、33が取
り付けられている。そして、シャフト25が案内溝2
4、24に沿って移動した場合に、その一端及び他端に
おいてこれらスイッチ32或いは33に当接する関係と
されている。
【0033】以上の構成で次に動作を説明すると、ま
ず、製氷行程を行う時、前記貯水タンク8に給水する。
この給水動作は、図1に示す水皿4閉の状態で行う。こ
の状態では定荷重バネ26は案内溝24の一端に位置し
ており、前述の如く定荷重バネ26のバネ片26Aは垂
下している関係上、そのバネ力(吸引力)は水皿4を引
き上げる方向に働き、それによって、水皿4は冷却器3
に当接し、その製氷室2・・の開口下面を閉じた状態に
保持されている。
【0034】そして、バルブ12を開とし、水道からの
水道水を一度図示しないシスターンに貯溜した後、若し
くは直接、給水管13を介して前記散水管20に供給す
る。散水管20に供給された水は各散水口11・・から
水皿4の噴水板41裏面向けて噴水された後、流下し、
案内部材5上の水戻り通路6を流下して、前記貯水タン
ク8内に流入する。
【0035】以上により、貯水タンク8に給水され、そ
の水位センサー18が一定量貯溜されたことを検知する
と、バルブ12が閉じられ、給水が停止されると共に、
ポンプ装置7が動作を開始する。更に、冷却パイプPに
冷媒を流して冷却器3の製氷室2の冷却を開始する。ポ
ンプ装置7が動作すると、製氷パイプ10を介して水皿
4の噴水管42に給水され、噴水板41の噴水孔9A・
・に嵌合された噴水ノズル43・・から製氷室2・・内
に噴水される。
【0036】そして、徐々に氷を作り製氷タイマー等で
所定時間経過すると、離氷行程に移る。尚、氷とならな
かった製氷残水は、噴水板41の戻り孔9B・・から下
方に落下し、水戻り通路6を経て貯水タンク8に回収さ
れる。
【0037】離氷行程では、ポンプ装置7を停止し、電
気ヒータ15に通電を開始すると共に、冷却パイプPに
ホットガスを流して氷表面を溶かす。また、給水管13
のバルブ12を開いて散水管20に加温した水を流入さ
せ、散水口11・・から噴水板41裏面に散水して水皿
4の噴水板41の温度上昇を図り、噴水板41と製氷室
2・・内の氷の剥離を助長する。
【0038】尚、前記電気ヒータ15への通電は、温度
センサー14により検知した水道水の温度が所定の低い
温度であるときのみ行うようにすれば、省エネルギーが
図れる。また、バルブ12を経た水は案内部材5の水溜
部16内にも供給される。
【0039】上記散水管20から散水された水は前述同
様に貯水タンク8に回収される。そして、係る水の流入
によって水位センサー18が所定の満水位を検知した時
点で、モータ28が駆動される。このモータ28の駆動
によってピニオン29によりラック30が引き寄せられ
るので、シャフト25も案内溝24の他端側に移動す
る。そして、シャフト25が案内溝24の他端に移動す
るとシャフト25がスイッチ33に当接するので、これ
によって、モータ28が停止される。
【0040】図8の如くシャフト25が案内溝24の他
端に来ると、定荷重バネ26のバネ片26Aは引き出さ
れ、略水平状態となるので、そのバネ力が水皿4を引き
上げる方向に作用しなくなり、水皿4は自重で傾動を開
始する。これにより、冷却器3から離れた氷は水皿4
(噴水板41)の表面を下って、前記図示しない貯氷庫
へ落下する。尚、水溜部16内の水は傾動後に貯水タン
ク8内に流下する。
【0041】係る離氷が終了すると、製氷行程に移行す
る。この際、モータ28は前記とは逆回転され、ピニオ
ン29によりラック30は押し出されるので、シャフト
25も案内溝24の一端側に移動する。シャフト25が
案内溝24の一端に移動するとシャフト25がスイッチ
32に当接するので、これによって、モータ28が停止
される。
【0042】この状態では前述の如く定荷重バネ26の
バネ片26Aは略垂下した状態となるので、そのバネ力
(吸引力)は水皿4を引き上げる方向に働き、それによ
って、水皿4は復動され、やがて冷却器3に当接してそ
の製氷室2・・の開口下面を閉じる。
【0043】このように本発明では、離氷時に水皿4の
噴水板41裏面に散水する散水管20を設けたので、こ
の散水管20からの散水により、噴水板41と氷の剥離
が助長され、剥離後水皿4は自重により回動軸23を中
心として傾動することができるようになる。従って、水
皿4の傾復動のために、従来の如き高負荷のギヤモータ
を用いる必要が無くなり、構造の簡素化によるコストの
低減と信頼性の向上を図ることが可能となる。
【0044】また、定荷重バネ26により水皿4を閉状
態に保持すると共に、モータ28により、水皿4の傾動
時に定荷重バネ26のシャフト25(支点)を回動軸2
3側に移動するようにしたので、水皿4の傾動時には定
荷重バネ26のバネ力が水皿4を引き上げる方向に作用
しなくなり、水皿4は円滑に傾動できるようになる。
【0045】従って、従来の如き高負荷のギヤモータを
用いること無く、定荷重バネ26により水皿4の傾復動
を円滑に行えるようになり、一層のコストの低減と信頼
性の向上を図ることができる。
【0046】また、水皿4を、複数の噴水孔9A・・が
穿設された噴水板41と、噴水孔9Aに嵌合された噴水
管42とから構成したので、水皿4の構造が極めて簡素
化され、組立作業性の改善とコストの更なる低減を図る
ことが可能となる。
【0047】更に、水皿4下方に取り付けられた水受け
部材5に、離氷時に給水される水溜部16を形成したの
で、この水溜部16に給水された水の重量が、水皿4の
傾動に寄与するようになる。従って、離氷時における水
皿4の傾動を一層円滑に行えるようになる。
【0048】次に、図9及び図10は本発明の製氷機1
の他の実施例を示している。尚、各図において図1乃至
図8と同一符号は同一のものとする。この場合、定荷重
バネ26のシャフト25を移動させるモータ28、ピニ
オン29、ラック30などは設けられておらず、その代
わりにシャフト25にはワイヤー39を介して移動タン
ク37が連結されている。
【0049】この移動タンク37は回動軸23側の貯水
タンク8上方において、上下移動自在に吊下されてお
り、当該移動タンク37内にはバルブ34が介設された
給水管36によって給水される。また、移動タンク37
の下面には排水バルブ38が取り付けられている。
【0050】以上の構成で、製氷行程中は排水バルブ3
8により移動タンク37は空とされており、定荷重バネ
26は自らのバネ力によって図9の如く案内溝24の一
端側に位置し、水皿4により冷却器3の製氷室2の開口
下面を閉じている(図9)。尚、給水・製氷動作は前述
と同様であるので説明を省略する。
【0051】そして、離氷行程では今度はバルブ34を
開として移動タンク37内に給水する。この水の重量に
よって定荷重バネ26は回動軸23側に移動され、案内
溝24の他端に来ると共に、移動タンク37は降下する
(図10)。尚、散水・離氷動作を前述と同様であるの
で説明を省略する。
【0052】そして、離氷が終了したら、排水バルブ3
8を開き、移動タンク37内の水を排出する。排出され
た水は貯水タンク8に回収される。この排水によって移
動タンク37は軽くなるため、排水の進行に伴い定荷重
バネ26は徐々にバネ力が現れ、定荷重バネ26は自ら
のバネ力によって案内溝24の一端に移動するので、水
皿4は引き上げられて冷却器3の製氷室2・・の開口下
面を閉じる。
【0053】このように、モータを一切用いること無く
定荷重バネ26により水皿4の傾復動を実現することが
できるようになるので、尚一層のコストの低減と信頼性
の向上を図ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、離氷
時に水皿の裏面に散水する散水管を設けたので、この散
水管からの散水により、水皿と氷の剥離が助長され、剥
離後水皿は自重により回動軸を中心として傾動すること
ができるようになる。従って、水皿の傾復動のために、
従来の如き高負荷のギヤモータを用いる必要が無くな
り、構造の簡素化によるコストの低減と信頼性の向上を
図ることが可能となる。
【0055】また、離氷後に水皿を引き上げる復動手段
を備えているので、水皿の復動も支障無く行え、円滑且
つ高品質な製氷を行うことができるようになるものであ
る。
【0056】請求項2の発明によれば、上記に加えて復
動手段を、支持部材と水皿間に取り付けられた定荷重バ
ネから構成し、移動手段により、水皿の傾動時に定荷重
バネの支持部材側の支点を水皿の回動軸側に移動するよ
うにしたので、水皿の傾動時には定荷重バネのバネ力が
水皿を引き上げる方向に作用しなくなり、水皿は円滑に
傾動できるようになる。
【0057】また、移動手段は水皿の復動時には支点を
回動軸から離間する方向に移動するので、今度は定荷重
バネのバネ力が水皿を引き上げる方向に作用するように
なる。従って、係る構造により従来の如き高負荷のギヤ
モータを用いること無く、定荷重バネにより水皿の傾復
動を円滑に行えるようになり、一層のコストの低減と信
頼性の向上を図ることができるものである。
【0058】請求項3の発明によれば、上記に加えて移
動手段を、水皿の回動軸側に設けられて定荷重バネの支
点に連結された移動自在の移動タンクから構成し、水皿
の傾動時に移動タンクに給水すると共に、水皿の復動時
には移動タンク内の水を排水するようにしたので、水皿
の傾動時には、給水タンクに給水された水の重量によ
り、定荷重バネの支持部材側の支点は水皿の回動軸側に
移動する。また、水皿の復動時には、給水タンクは排水
されて軽くなるため、支点は定荷重バネ自体のバネ力に
よって回動軸から離間する方向に移動するようになる。
【0059】このように請求項3の発明によれば、モー
タを一切用いること無く定荷重バネにより水皿の傾復動
を実現することができるようになるので、尚一層のコス
トの低減と信頼性の向上を図ることができるものであ
る。
【0060】請求項4の発明によれば、上記各発明にお
いて水皿を、複数の嵌合孔が穿設された噴水板と、嵌合
孔に嵌合された噴水管とから構成したので、水皿構造が
極めて簡素化され、組立作業性の改善とコストの更なる
低減を図ることが可能となるものである。
【0061】請求項5の発明によれば、上記各発明に加
えて水皿の下方に貯水タンクを配置すると共に、水皿に
は冷却器或いは水皿から流下する水を貯水タンクに案内
する水受け部材を取り付け、この水受け部材には、離氷
時に給水される水溜部を形成したので、この水溜部に給
水された水の重量が、水皿の傾動に寄与するようにな
る。従って、離氷時における水皿の傾動を一層円滑に行
えるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製氷機の側面図である。
【図2】本発明の製氷機の製氷室部分の拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の製氷機の水皿を構成する噴水板の斜視
図である。
【図4】本発明の製氷機の水皿を構成する噴水管の斜視
図である。
【図5】本発明の製氷機の散水管の斜視図である。
【図6】本発明の製氷機の支持部材の平面図である。
【図7】本発明の製氷機の支持部材の正面図である。
【図8】水皿が傾動した状態の本発明の製氷機の側面図
である。
【図9】本発明の製氷機の他の実施例の側面図である。
【図10】水皿が傾動した状態の図9の製氷機の側面図
である。
【符号の説明】
1 製氷機 2 製氷室 3 冷却器 4 水皿 5 案内部材 7 ポンプ 8 貯水タンク 9A 噴水孔(嵌合孔) 20 散水管 25 シャフト(支点) 26 定荷重バネ 28 モータ 37 移動タンク 41 噴水板 42 噴水管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材に取り付けられ、下向きに開口
    する多数の製氷室を有する冷却器と、この冷却器の下側
    に位置し、回動軸を中心として回動することにより傾復
    動可能とされると共に、前記製氷室の開口下面を閉じた
    状態で、各製氷室に噴水する水皿と、離氷時にこの噴水
    手段の裏面に散水する散水管と、離氷後に前記水皿を引
    き上げる復動手段とを備えたことを特徴とする製氷機。
  2. 【請求項2】 復動手段を、支持部材と水皿間に取り付
    けられた定荷重バネから構成すると共に、水皿の傾動時
    に前記定荷重バネの支持部材側の支点を前記水皿の回動
    軸側に移動し、復動時には前記支点を回動軸から離間す
    る方向に移動する移動手段を設けたことを特徴とする請
    求項1の製氷機。
  3. 【請求項3】 移動手段を、水皿の回動軸側に設けられ
    て定荷重バネの支点に連結された移動自在の移動タンク
    から構成すると共に、前記水皿の傾動時に前記移動タン
    クは給水され、水皿の復動時には前記移動タンク内の水
    は排出されることを特徴とする請求項2の製氷機。
  4. 【請求項4】 水皿を、複数の嵌合孔が穿設された噴水
    板と、前記嵌合孔に嵌合された噴水管とから構成したこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の製氷
    機。
  5. 【請求項5】 水皿の下方に配設された貯水タンクと、
    前記水皿に取り付けられ、冷却器或いは水皿から流下す
    る水を前記貯水タンクに案内する水受け部材とを備え、
    この水受け部材には、離氷時に給水される水溜部を形成
    したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又
    は請求項4の製氷機。
JP4069996A 1996-02-01 1996-02-01 製氷機 Withdrawn JPH09210522A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110398090A (zh) * 2018-04-25 2019-11-01 上海浪拓制冷设备有限公司 一种流水式制冰蒸发器防冰块花斑结构

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