JPH05202628A - 昇降スライド式駐車装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 昇降機能と横行機能との併用により従来駐車
区画として利用不可能であった道路と高さの異なる敷
地、及び勾配のある道路に面した敷地利用を可能にし、
一方多段式駐車装置の上部駐車区画へ下部駐車区画に駐
車中の自動車を移動させることなく搬入格納及び搬出出
庫を安全に短時間に行うこ目的とする。 【構成】 自動車台板３を固着したサブマスト１０を内
設したメイン・マスト８からなる昇降機構と昇降機構を
横行降移動させるためのメインレール４とメインレール
４に内設されたサブレール５からなる横行機構により構
成され高度差や勾配のある道路から駐車区画への搬入格
納及び搬出出庫を可能とする機能を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業状の利用分野】本発明は昇降機能と水平移動機能
を装備した装置とその装置を走行させるレールからな
り、従来駐車区画として利用できなかった道路と高さの
異なる敷地、及び勾配のある道路に面した敷地を駐車区
画とし自動車を搬入格納し、他方多段式駐車装置の下部
駐車区画に駐車中の自動車を移動させることなく上部駐
車区画へ自動車の格納を可能とする昇降スライド式駐車
装置。

【０００２】

【従来の技術】従来の駐車装置は進入道路の路面が平坦
で駐車装置と同一平面であることを設置及び使用条件と
し、いずれも道路と高さの異なる敷地及び多段式駐車装
置の上部格納区画へ下部格納区画に駐車中の自動車を移
動させることなく搬入搬出する機能がない致命的欠点が
ある。

【０００３】従来の立体駐車装置は設置条件として敷地
は平坦でなければならず、装置への自動車乗り入れ部分
または進入路は勾配がなく設置敷地と同一面でその上平
坦でなければならない等の制限条項がある。

【０００４】また自動車の入出庫作業は敷地内より自動
車を乗せる台板の長手方向を道路と直角に降下させ自動
車を搬入搬出するものであり、その作業中は道路を２車
線分遮断する欠点を有し直接道路に面しての実用化は不
可能である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】近年我が国の自家用自
動車の保有数は爆発的に増大したが平地の少ない国土の
地勢事情により、住宅地開発は必然的に斜面開発を余儀
なくされている。

【０００６】傾斜面に開発された宅地の駐車場は道路に
対して直角に自動車の長さ分だけ掘り込む車庫となるた
め多額の工事費を必要とし甚だしい困難を来し路上駐車
の大きな原因となり大都市及びその周辺に限らず地方都
市周辺に至るまで全国的に大きな社会問題と化してい
る。

【０００７】本発明は道路と高度差のある敷地に自動車
を道路と並行に格納し敷地を有効に利用するとともに路
上駐車を解決しようとする課題。

【０００８】多段式駐車装置の下部駐車区画の駐車中の
自動車を移動することなく自動車を上部駐車区画への搬
入格納及び搬出出庫させる省力化を課題とした昇降スラ
イド式駐車装置である。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため敷地上または下部駐車装置の梁部上に道路と
直角に自動車台板を横行させる為のレールを付設し自動
車台板を道路に沿って並行に保持した垂直昇降装置を同
装置と一体化した横行装置によりレール上を横行移動さ
せ自動車台板を敷地より道路の境界線を越えて道路上空
に送り出す。

【００１０】垂直昇降装置により自動車台板は道路面へ
下降し一方の端が道路に接すると自動車台板は自動的に
停止し、自動車をその端より進行させ自動車台板上に搭
載する。

【００１１】上記の逆作動により自動車台板は道路面を
離れ横行レールの高さまで上昇しレール上を横行移動し
駐車区画の所定位置で停止し搬入格納を完了する。

【００１２】自動車の搬入搬出の高さの範囲は垂直昇降
装置の性能範囲内の任意の高さを全て含み道路の傾斜に
関係なく可能である。

【００１３】搬入搬出の道路占有部分は敷地に隣接した
１車線のみであり、搬入搬出要時間は一般車庫での入出
庫時間と差異のなく安全に行える昇降スライド式駐車装
置である。

【００１４】

【作 用】本発明は、道路に対し個々別々の敷地または
多段式駐車装置の駐車区画の高さや段差に関係なく次の
如く自動車を搬入搬出する。

【００１５】敷地内または多段式駐車装置の前面道路に
対し直角に自動車台板の幅員を越えた任意の長さの単数
または複数の横行用レールを敷設し、そのレール上に自
動車台板を道路に沿って道路側へ保持した垂直昇降装置
を乗せ自動車搬入のため手動または自動的により指令し
垂直昇降装置と一体化した横行装置により道路に面した
所定の位置へ移動させる。

【００１６】自動車台板が単数または複数のマストを有
する垂直昇降装置の横行移動にともない敷地内より道路
上空の所定位置に達し自動的に停止した時点で垂直昇降
装置が駆動し自動車台板は道路上に降下する。

【００１７】自動車台板の一方の端部が道路に接触する
と垂直昇降装置は自動的に停止し、昇降装置は自動的に
固定される。

【００１８】自動車運転者は自動車を自動車台板の道路
に接した方の端より乗入れタイヤが自動車台板の床上に
設置された固定タイヤ・ブロックに接するまで進行させ
停車しサイド・フレーキを操作し待避する。

【００１９】上昇指示により垂直昇降装置が駆動し自動
車台板は上昇を開始し自動車台板が僅かに上昇するとか
可動タイヤ・ブロックが立ち上がり固定タイヤ・ブロッ
クとともにタイヤを挟む状態でロックする。

【００２０】自動車台板は横行レールの位置まで上昇し
自動的に停止し次に横行移動装置により横行レール上を
走行し駐車区画の所定位置で停止し搬入及び格納を完了
する。

【００２１】自動車の搬出出庫は搬入の逆操作によって
行う。

【００２２】

【実施例】以下に本発明に係わる実施例を図面により詳
細に説明する。

【００２３】実施例−１ 図１は本装置の全体図で一部を断面図とした図である。
本実施例では自動車を搭載できる自動車台板３を備えた
モノ・マスト及びモノ・レール方式とし、本装置を自動
車が通常走行する道路１より若干高所にある駐車区画２
に設置し使用する例を示した。

【００２４】メイン・レール４に遊貫して内設するサブ
・レール５、ラック６、横行油圧シリンダー７を一体化
し駐車区画２の地面に敷設しメイン・レール４上にサブ
・マスト１０を内設したメイン・マスト８を装着しメイ
ン・マスト８の背面に２軸出力減速機モーター９を固着
し横行機構を構成する。

【００２５】メイン・マスト８は内設した昇降油圧シリ
ンダー１２の一端をメイン・マスト８上部にピン１３に
より軸着、他端をサブ・マスト１０下部により軸着しサ
ブ・マスト１０の下方に固着した支持棒１１を自動車台
板３に貫通支持し一体化し昇降機構を構成する。

【００２６】横行指示により横行機構が作動し、自動車
台板３を支持したサブ・マスト１０と一体化したメイン
・マスト８はメイン・レール４上を道路方向へ横行移動
し、続いてサブ・レール５の伸長により移動を継続し自
動車台板３が道路１上空の所定位置まで横行し停止す
る。

【００２７】降下指示により昇降機構が作動し、メイン
・マスト８に内設した昇降油圧シリンダー１２を伸長し
サブ・マスト１０を道路１に降下させサブ・マスト１０
及び支持棒１１に支持された自動車台板３を道路１上に
水平に着床し自動車を自動車台板３上に進行させ搭載す
る。

【００２８】勾配のある道路に於ても通常自動車台板３
を水平を保持して着床させるため道路の傾斜角と平行に
自動車台板３を傾動できる傾動機構を備えている。

【００２９】自動車を自動車台板３へ搭載後、上昇指示
により再び昇降機構が作動し昇降油圧シリンダー１２を
短縮し自動車を搭載した自動車台板３を支持捧１１で支
持したサブ・マスト１０は横行レールの位置まで上昇し
停止する。

【００３０】続いて横行指示により横行機構が作動しサ
ブ・マスト１０を収納したメイン・マスト８はサブレー
ル５の収縮により後退しサブ・レール５がメイン・レー
ル４内に引き込まれると続いてメイン・レール４上を駐
車区画２の所定の位置まで横行移動し停止し自動車台板
３に搭載した自動車の駐車を完了する。

【００３１】図２は横行機構の一部を断面とした透明図
である。横行機構は自動車台板３を道路１上空へ水平移
動するの機能を有する。

【００３２】道路１と駐車区画２の境界部分が斜面であ
ったり側溝がある場合、自動車台板３を駐車区画と道路
との境界を越えて道路上空の位置ヘ出すためにかなり前
方への水平移動が必要である。

【００３３】メイン・レール４の外観は長方体であり長
手方向を縦二つに仕切り四角断面とし、その左右両側に
同じく四角断面としたサブ．レール５を遊貫して内設す
る。

【００３４】メイン・レール４中央にブラケット１４を
固着しピン１５により横行油圧シリンダー７の後端を軸
着し前端のロッド金具１６をサブ・レール５先端の突設
部１７にピン１８により係止し、この横行油圧シリンダ
ー７の伸長作動により左右一対のサブ・レール５はメイ
ン・レール４より抜け出し道路１上空への水平移動が可
能となる。

【００３５】従動軸２６をメイン・マスト８に固着し、
その端部には従動ローラー２７が回動自在に嵌着してサ
ブ・レール５内の上面を転動する。

【００３６】メイン・レール４とサブ・レール５の側面
長手方向に細長い穴１９が連通し駆動軸２２及び従動軸
２６が通行できる。

【００３７】２軸出力減速機モーター９はメイン・マス
ト８背面に固着され左右の出力軸２０はメイン・マスト
８の側面を貫通し両端部にそれぞれ歯付きホイール２１
を軸着している。

【００３８】駆動軸２２はメイン・マスト８を貫通し、
サブ・レール５底辺部に固着し内設したラック６と歯合
する状態でピニオンギア２３を固着し他端に歯付きホイ
ール２４を軸着し２軸出力減速機モーター９に軸着した
歯付きホイール２１と無端歯付きベルト２５により巻架
している。

【００３９】２軸出力減速機モーター９の駆動によりそ
の出力軸２０に軸着した歯付きホイール２１と駆動軸２
２に軸着した歯付きホイール２４を無端歯付きベルト２
５により巻架し、回動する駆動軸２２の端部に固着した
ピニオンギア２３はサブ・レール５の底部に固着したラ
ック６の歯面を転動しメイン・マスト８は短縮したサブ
・マスト１０とサブ・マスト１０の下方に固着した支持
棒１１に貫通支持された自動車台板３と一体化し道路１
上方に水平移動する。

【００４０】図３は昇降機構の一部を透明及び断面とし
た図である。横行機構により道路１上空の定位地に到達
した自動車台板３は昇降機構により道路面へ降下する。

【００４１】メイン・マスト８に内設したサブ・マスト
１０は、メイン・マスト８上部に突設した軸受２８にピ
ン１３により昇降油圧シリンダー１２の一端を軸着し他
端をサブ・マスト１０裏面の下部の軸受２９にピン３０
により軸着され、そのシリンダーロッド３１を収縮した
状態で自動車台板３を道路１上方に保持している。

【００４２】ローラー３３はサブ・マスト１０の上部左
右に固着されたピン３２により回動自在に軸着されメイ
ン・マスト８の左右上部から下部にわたり成型した］形
状の溝３４を転動する。

【００４３】ローラー３６はメイン・マスト８の左右下
部に固着されたピン３５により回動自在に嵌装されサブ
・マスト１０の左右に成型した］形状の溝３７を転動す
る。

【００４４】下降指示により昇降油圧シリンダー１２が
伸長しローラー３３、ローラー３６はそれぞれの］形状
の溝３４、３７を転動しサブ・マスト１０はメイン・マ
スト８から離脱することなく垂直に下降し道路１に着地
する。

【００４５】自動車を自動車台板３に搭載後、上昇指示
により昇降油圧シリンダー１２は短縮し自動車台板３は
横行レールの位置まで上昇し次に横行指示による横行機
構の機能により駐車区画２の所定位置に搬入及び格納を
完了する。

【００４６】図４は傾動機構をサブマスト１０の裏面よ
り見て一部を断面とした図である。Ａによりメイン・マ
スト８に内設したサブマスト１０はその下方に固着した
支持棒１１を自動車台板３に貫設した穴３８に貫装し自
動車台板３を支持し、その中間に軸受３９を固着しピン
４０により減速機モーター４１の一端を軸着しネジ棒４
２を出力軸とし、その末端をメネジ・ブロック４３と一
体成型したピン４４を自動車台板３側面に穿設した穴４
５に軸着し減速機モーター４１を駆動し自動車台板３が
水平となる位置で停止しロックする。

【００４７】Ｂにより自動車台板３が道路１へ降下中、
道路１に着床する僅か手前で減速機モーター４１を駆動
しネジ棒４２リードの働きにより自動車台板３のメネジ
・ブロック４３を減速機モーター４１側へ移動する。

【００４８】この移動力によって支持棒１１を支点とし
自動車台板３とサブマスト１０との間に任意な角度を形
成させ傾斜する道路１と平行となる位置で減速機モータ
ー４１の駆動を停止する。

【００４９】減速機モーター４１はこの位置に於ける駆
動停止でロックされ、更に昇降油圧シリンダー１２を伸
長すると自動車台板３は道路１に平行に着地する。

【００５０】図５はタイヤ・ブロック機構で自動車台板
３の側面を断面とした図である。Ａにより自動車台板３
はその側面に軸着したピン４６により可動タイヤ・ブロ
ック４７を軸着し、同様に側面に固着したピン４８によ
りアーム４９を軸着し、アーム４９の一端に貫設した長
穴６３をピン５０により可動タイヤ・ブロック４７を係
止しリンク機構を構成する。

【００５１】アーム４９の末端にピン５１によりローラ
ー５２を軸着し、ピン４８付近に突設したフック５３と
自動車台板３の天板５４に固着したフック５５をスプリ
ング５６で張架している。

【００５２】ローラー５２は自動車台板３の降下にとも
ない自動車台板３の着地に優先して道路１と接し、自動
車台板３本体の着地完了による降下停止に至るまで道路
１の路面を固定タイヤ・ブロック６０方向へ回動する。

【００５３】ローラー５２の回動によりアーム４９がピ
ン４８を中心にスプリング方向へ旋回しピン５０により
係止した可動タイヤ・ブロック４７を回転させ、自動車
台板３の着地が完了した時点で可動タイヤ・ブロック４
７の突設部５９が天板５４に当り一平面を形成する。

【００５４】自動車台板３が着地を完了した時点で自動
車台板３上に自動車５７を進行させるとタイヤ５８は可
動タイヤ・ブロック４７上を通過し固定タイヤ・ブロッ
ク６０に突き当り停止する。

【００５５】Ｂにより、自動車台板３が上昇開始と同時
にアーム４９はスプリング５６の引張力によりピン４８
を中心に旋回を始めアーム４９先端のローラー５２は道
路１路面を回動する。

【００５６】アーム４９の旋回に同調しアーム４９に貫
設した長穴６３とピン５０により係止された可動タイヤ
・ブロック４７は自動車台板３の側面に軸着したピン４
６を中心に回転し、アーム４９が自動車台板３の側面に
固着したピン６１に当り停止しすると可動タイヤ・ブロ
ック４７は天板５４より突出した状態でタイヤ５８の後
退を防止する。

【００５７】図６のＡＢＣＤは、道路１に停車した自動
車５７を実施例１の装置による格納例を示した図であ
る。６２は側溝である。Ａにより道路１より高所にある
駐車区画２に設置した装置は、その自動車台板３を道路
１と平行に配置し待機している。

【００５８】Ｂにより横行機構が駆動し横行油圧シリン
ダー７を伸長しメインレール４に内設した左右のサブレ
ール５をメインレール４より押し出し、それにともない
自動車台板３を支持したサブマスト１０を内設したメイ
ンマスト８は道路１方向へ移動する。

【００５９】Ｃにより横行機構は更に２軸出力減速機モ
ーター９の駆動しピニオンギア２３はサブレール５に固
着したラック６上を転動し、メインマスト８はサブマス
ト１０および自動車台板３を擁して水平移動し自動車５
７が停車する道路１上空の所定位置へ達し自動的に停止
する。

【００６０】Ｄにより昇降機構が駆動しメインマスト８
に内設した昇降油圧シリンダー１２を伸長し内設サブマ
スト１０をローラー３３によりメインマスト８より離脱
することなく下降させサブマスト１０が支持する自動車
台板３は道路１へ着地し停止する。

【００６１】自動車運転者は道路１上の自動車台板３上
へ自動車５７を進行させタイヤを固定タイヤ・ブロック
６０に突当て停止し運転者はサイド・ブレーキを操作し
降車し待機する。

【００６２】自動車の格納は逆作動によって行う。

【００６３】実施例−２ 図７は実施例２の一部を断面とした全体図である。本実
施例では駐車区画が比較的高所にある場合に効果を発揮
するよう考えられた装置で道路と駐車区画の高低差が大
きくなり、実施例１の昇降油圧シリンダーをメインマス
トに内設するには長過ぎる場合に有効である。

【００６４】昇降機構に於て昇降油圧シリンダーに代わ
りワイヤー・ロープ６２と巻き取り電動ウインチ６４を
用い自動車台板６５を固着した昇降台車６６を昇降レー
ルに沿って昇降させる。

【００６５】横行機構に於て実施例１のサブレールを排
除した横行装置及びタイヤ・ブロック機構を採用しメイ
ンレール６８にラック６を直接固着した。

【００６６】メインマスト６９と一体化したサブマスト
７０の最上部にシーブ・ブラケット７１を配設しピン７
２によりシーブ７３を軸着した。

【００６７】メインマスト６９の背面にワイヤー・ロー
プ６２を巻着した電動ウィンチ６４を配設し、このワイ
ヤー・ロープ６２はシーブ７３を経由して端末金具７４
を昇降台車６６に固着したピン７５により釣支してい
る。

【００６８】自動車台板６５を固着した昇降台車６６の
左右上下に配設したローラー７６は、ピン７７により軸
着されサブマスト７０の左右の［形状の溝７８を走行す
る。

【００６９】昇降レール６７は駐車区画２の敷地と道路
１の境界内に道路と接して垂設され、断面形状はサブマ
スト７０と同一である。

【００７０】順次作動を説明する。

【００７１】自動車台板６５を固着した昇降台車６６は
ワイヤー・ロープ６２を巻張した電動ウィンチ６４によ
り自動車台板６５をメインレール６８より僅かに浮かし
た状態で支持され駐車区画２で格納待機する。

【００７２】横行機構の指示により２軸出力減速機モー
ター９が駆動しメインマスト６９はメインレール６８前
方のストッパー７９に突き当り停止、この位置でサブマ
スト７０と昇降レール６７は両断面を正確に一致させ１
本のレールと同様な機能を持つ。

【００７３】次に昇降機構の指示により電動ウィンチ６
４は駆動しワイヤー・ロープ６２を繰り出し昇降台車６
６をサブマスト７０及びサブマスト７０と断面を一致さ
せて連結している昇降レール６７を通行下降させ自動車
台板６５が道路１に着地すると電動ウィンチ６４は停止
し自動車台板６５を保持する。

【００７４】運転者は自動車を自動車台板６５に進行さ
せタイヤを固定タイヤ・ブロック６０に突き当て停車し
サイド・ブレ−キを操作し降車待避する。

【００７５】以上の逆作動により搬入及び格納を完了す
る。

【００７６】実施例−３ 図８は実施例３の多段式駐車装置に於ける自動車搬入搬
出の順序を示した図である。本実施例は実施例２の駐車
装置を連続した２段式７台分の駐車施設に使用するもの
である。

【００７７】Ａにより自動車５７が駐車装置下段に３台
上段に２台中段に１台地上に１台が見える。

【００７８】Ｂによりａは自動車５７が自動車台板６５
に搭載され駐車装置上段に格納されている図である。

【００７９】ｃは自動車５７を搭載した自動車台板６５
を支持するサブマスト７０等の昇降機構が横行機構によ
り駐車装置上段の駐車区画からメインレール６８上を横
行移動し道路１上空へ進出した図である。

【００８０】ｂは昇降機構により自動車台板６５を固着
した昇降台車６６が昇降レール６７を通行し道路１に向
かって下降している図である。

【００８１】ｄは昇降台車６６に固着した自動車台板６
５が道路１に着地し自動車５７が出庫する図である。

【００８２】搬入格納は上記の逆作動ｄｂｃａによって
行う。

【００８３】

【発明の効果】横行機能と垂直昇降機能の併用により従
来駐車区画として利用不可能であった道路と敷地に段差
がある敷地、道路と敷地の間に溝がある敷地、傾斜した
道路に沿った敷地、道路と建物の間が自動車を縦に駐車
する余地のない敷地など傾斜地を造成した敷地の利用を
可能にしたばかりではなく、多段式駐車装直に於て下段
の自動車を移動させることなく上段部への搬入格納及び
搬出出庫を可能にした。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例−１の装置の全体図で一部を断面図とし
た図である。

【図２】横行機構の一部を断面とした透明図である。

【図３】昇降機構を示す一部を透明及び断面とした透明
図である。

【図４】傾動機構をサブマストの裏面より見て一部を断
面とした図である。

【図５】タイヤ・ブロック機構を示す自動車台板側面を
断面とした図である。

【図６】実施例−１の装置による搬入搬出及び格納の全
工程を具体的に示した図である。

【図７】実施例−２の一部を断面とした全体図である。

【図８】実施例−１の装置を用いた実施例−３の多段式
駐車装置に於る搬入格納及び搬出出庫の全工程を具体的
に示した図である。

【符号の説明】

３ 自動車台板 ４ メイン・レール ５ サブレール ６ ラック ８ メイン・マスト １０ サブマスト ４７ 可動タイヤ・ブロック ６４ 電動ウィンチ ６５ 自動車台板 ６６ 昇降台車 ６７ 昇降レール ６８ メイン・レール ６９ メイン・マスト ７０ サブマスト ８１ 主柱

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 力武 大 東京都世田谷区経堂５丁目９番７号 株式 会社力武建築設計事務所内 (72)発明者 力武 陽子 東京都世田谷区経堂５丁目９番７号 株式 会社力武建築設計事務所内 (72)発明者 横山 満 東京都世田谷区経堂５丁目９番７号 株式 会社力武建築設計事務所内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 昇降機構及び水平移動機構により構成さ
   れ手動及び全自動運転可能な駐車装置で、前面道路の勾
   配並びに舗装状態に係わらず自動車台板を用いて道路上
   の自動車を道路面と高さを異にする駐車区画、または道
   路と駐車区画の間に存在する障害物を越えて駐車区画内
   に搬入格納し、また駐車区画より搬出出庫させる機能を
   特徴とする昇降スライド式駐車装置。