JPH05106354A

JPH05106354A - 駐車装置

Info

Publication number: JPH05106354A
Application number: JP20478991A
Authority: JP
Inventors: Jiro Mori; 治郎森
Original assignee: ARTES KK
Current assignee: ARTES KK
Priority date: 1991-07-19
Filing date: 1991-07-19
Publication date: 1993-04-27

Abstract

(57)【要約】【目的】リフトを自動車の出る方向へ移動させて支柱
まわりに旋回させる構造にすることにより、造成工事な
どすることなくリフト下方の敷地に自動車を置いたまま
リフトへの自動車の出し入れができるようにする。【構成】リフトの支柱を自動車の出る方向へ移動させ
てリフトを支柱まわりに回動させる。その場合、支柱を
自動車の出る方向へ移動させてからリフトを支柱まわり
に螺旋状に回動させながら下降させる。また、支柱を自
動車の出る方向へ移動させてからリフトを支柱まわりに
回動させたあと下降させる。さらに、リフトが枠体を介
して支柱に支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、昇降リフトに自動車を
乗せて上昇させ、これによって空中のスペースに駐車さ
せるようにした駐車装置の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の駐車装置としては、例え
ば、自動車１台が駐車できる広さの敷地の一側に支柱を
立設し、この支柱にリフトを昇降可能に設け、このリフ
トをモータなどによって昇降させるようにしたものが知
られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のも
のは、リフトへの自動車の出し入れ時にはリフトを敷地
に下ろさなければならないので、これに先立って敷地に
駐車している自動車を敷地外に移動させる必要があり、
手間のかかるものであった。

【０００４】そこで、この問題を解決すべく、敷地を掘
り下げて地下格納スペースを造ると共にリフトの下側に
フロアパレットを支柱に対して昇降可能に設け、これを
リフトに連動して昇降させるものが提案されている。こ
の提案のものでは、リフトを上げたときにはフロアパレ
ットが地面高さに位置して自動車の出し入れができ、リ
フトを敷地に下ろすとフロアパレットが地下格納スペー
スに収納されるので、フロアパレットに自動車を乗せた
ままリフトへの自動車の出し入れができる。

【０００５】ところが、この提案のものも、敷地を掘り
下げて地下格納スペースを造るという大規模な工事が必
要になるので、コスト的に高くつくという問題がある。

【０００６】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、リフトを自動
車の出る方向へ移動させて支柱まわりに旋回させる構造
にすることにより、地下造成工事などすることなくリフ
ト下方の敷地に自動車を置いたままリフトへの自動車の
出し入れができるようにすることにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１の発明では、支柱に沿って昇降するリフト
を備えた駐車装置を前提としている。そして、これに対
し、支柱を自動車の出入り方向に移動可能に設けると共
にリフトを支柱まわりに回動可能に設け、支柱を自動車
の出る方向へ移動させてリフトを支柱まわりに回動させ
る入替え装置を設ける構成としている。

【０００８】請求項２の発明では、請求項１の発明を前
提とし、入替え装置により、支柱を自動車の出る方向へ
移動させてからリフトを支柱まわりに螺旋状に回動させ
ながら下降させるようにしている。

【０００９】請求項３の発明では、請求項１の発明を前
提とし、入替え装置により、支柱を自動車の出る方向へ
移動させてからリフトを支柱まわりに回動させたあと下
降させるようにしている。

【００１０】請求項４の発明では、請求項１の発明を前
提とし、リフトが枠体を介して支柱に支持される構成と
している。

【００１１】

【作用】請求項１の発明では、リフトへの自動車の出し
入れ時、入替え装置の作動により支柱を自動車の出る方
向へ移動させてリフトを支柱まわりに回動させると、リ
フトが敷地から外れて位置するので、この動作にリフト
の昇降動作を併用すればリフトを敷地外に下ろすことが
できる。従ってリフト下方の敷地に自動車を置いたまま
リフトへの自動車の出し入れができる。その場合、従来
のように地下造成工事の必要がない。

【００１２】請求項２の発明では、リフトを支柱まわり
に螺旋状に回動しながら下降するので、リフトを敷地外
に速やかに下ろすことができる。

【００１３】請求項３の発明では、支柱を自動車の出る
方向へ移動させてからリフトを支柱まわりに回動させた
あと下降させるので、リフト下方の敷地に置いた自動車
の形状にかかわらずリフトの昇降時にリフトが自動車に
干渉することがない。

【００１４】請求項４の発明では、リフトが枠体を介し
て支柱に支持されるので、リフトの支持剛性が向上する
と共に枠体が屋根として機能し得る。

【００１５】

【実施例】以下、実施例を説明する。図１ないし図４は
実施例の駐車装置を示す。これらの図において、１０は
基台であって、この基台１０は自動車１台が駐車できる
広さの敷地に設置される。基台１０の一側にはレール１
１が延設されており、また上部にはフロアパネル１３が
取り付けられている。

【００１６】更に、上記レール１１には箱形の前後スラ
イド部材２１がスライド自在に嵌合し、この前後スライ
ド部材２１の上壁に２本の支柱２０，３０が立設されて
いると共に側壁に２本の支持部材２２，２２が固定さ
れ、この支持部材２２，２２の先端が基台１０に乗架し
ている。そして上記レール１１の上面にラック５１ａが
形成されていると共に前後スライド部材２１に移動用モ
ータ５１ｂが固定されており、移動用モータ５１ｂの駆
動軸のピニオンがラック５１ａに噛み合っていて、移動
用モータ５１ｂが回転すると前後スライド部材２１がレ
ール１１の上をスライドして支柱２０，３０を自動車の
出入り方向（図１の左右方向）に移動させるようにして
いる。

【００１７】また、第１の支柱２０は前後スライド部材
２１に対して鉛直軸まわりに回転自在に設けられ、第２
の支柱３０は前後スライド部材２１に固定されている。
第１の支柱２０の下端には鉛直軸まわりにギヤ５２ａが
形成されていると共に前後スライド部材２１に回動用モ
ータ５２ｂが固定されており、回動用モータ５２ｂの駆
動軸のピニオンがギヤ５２ａに噛み合っていて、回動用
モータ５２ｂが回転すると支柱２０が回転して後述する
リフト４０を支柱まわりに回動させるようにしている。

【００１８】更に第１の支柱２０には角筒形の上下スラ
イド部材４１がスライド自在に嵌合しており、この上下
スライド部材４１にリフト４０が取り付けられている。
支柱２０にはラック５３ａが形成されていると共に上下
スライド部材４１には昇降用モータ５３ｂが固定され、
昇降用モータ５３ｂの駆動軸のピニオンがラック５３ａ
に噛み合っていて、昇降用モータ５３ｂが回転すると上
下スライド部材４１が支柱２０の上をスライドしてリフ
ト４０を昇降させるようにしている。

【００１９】そして、上記移動用モータ５１ｂ、回動用
モータ５２ｂ及び昇降用モータ５３ｂは制御装置５４に
より制御される。以上の駆動機構及び制御装置５４によ
り、支柱２０を自動車の出る方向へ移動させてリフト４
０を支柱まわりに回動させる入替え装置５０を構成して
いる。

【００２０】次に、上記駐車装置の作動を説明する。先
ず、駐車中にはリフト４０は図１及び図２に示す位置に
ある。そしてリフト４０への自動車の出し入れ時には、
図３に示すように支柱２０を自動車の出る方向へ移動さ
せてからリフト４０を支柱まわりに９０度だけ回動させ
たあと地上まで下降させ、この状態でリフト４０へ自動
車を出し入れする。図４はこの間のリフト４０の動きを
平面視で示している。リフト４０を駐車位置に戻すに
は、これとは逆にリフト４０を上昇させたあと支柱まわ
りに９０度だけ回動させてから支柱２０を自動車の入る
方向へ移動させる。

【００２１】従って、リフト４０への自動車の出し入れ
時、リフト４０を敷地外の通路などに下ろすことができ
るので、フロアパネル１３の上に自動車を置いたままリ
フト４０への自動車の出し入れができる。しかも、駐車
装置の施工については、自動車１台が駐車できる広さの
敷地に簡単な基礎工事をして基体１０を設置する程度で
済み、コスト的にも安くあがる。

【００２２】また、先に説明したように支柱２０を自動
車の出る方向へ移動させてからリフト４０を支柱まわり
に回動させたあと下降させるものでは、リフト４０が敷
地外に出るまではリフト４０の高さを一定に維持してい
るので、フロアパネル上の自動車がワゴン車など前後部
分の最高地上高が高い車種であってもリフト４０の昇降
時にリフト４０が自動車に干渉することがなく、如何な
る車種にも対応した駐車場を実現できる。

【００２３】なお、リフト４０への自動車の出し入れ時
におけるリフト４０の動きは上記実施例の動きに限定さ
れるものではない。例えば、支柱２０を自動車の出る方
向へ移動させてからリフト４０を支柱まわりに螺旋状に
回動させながら下降させるようにしてもよい。こうすれ
ば回動動作と下降動作とを同時に行えるので、リフト４
０を敷地外に速やかに下ろすことができ、リフト４０へ
の自動車の出し入れ時間を短縮できる。その場合、制御
装置５４の制御フローにより各モータ５１ｂ、５２ｂ、
５３ｂの作動順序を制御してリフト４０を支柱まわりに
螺旋状に回すのであるが、機械的構成により行ってもよ
い。例えば、支柱外壁にレールを螺旋状に取り付ける一
方、このレールにスライド可能に嵌合する嵌合部を上下
スライド部材に設け、上下スライド部材を下降させると
スライド部材が回動するように構成するものである。

【００２４】また、図５及び図６は変形例を示す。この
変形例はリフトの支持構造のみ上記実施例と異なる。こ
れらの図において、６０は枠体であって、この枠体６０
は、リフト４０’の側端に立設された２本のポール６１
と、一端が上下スライド部材４１’に固定され他端が二
つに分岐して上記ポール６１の上端に連結したアーム６
２とからなる。この変形例では、リフト４０’が枠体６
０を介して支柱に支持されるので、リフト４０’の支持
剛性を向上できる。また、枠体６０の上にパネルを取り
付ければ、屋根付き駐車場を実現できる。

【００２５】なお、上記実施例ではモータ５１ｂ、５２
ｂ、５３ｂ及びギヤで支柱２０、リフト４０を駆動した
が、油圧など他の動力を用いてもよいし、ギヤの他にも
チェーンやワイヤなど他の伝動手段を用いてもよい。例
えば、上述したように螺旋状レールを支柱外壁に設けた
ものの場合、支柱上端にモータを固定し、上下スライド
部材をワイヤを介してモータ回転軸に連結し、モータで
ワイヤを巻き取ることによりリフトを上昇させ、モータ
を逆転してワイヤを引き出すことによりリフトを下降さ
せるようにしてもよい。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、リフトへの自動車の出し入れ時、支柱を自動車
の出る方向へ移動させてリフトを支柱まわりに回動させ
ることによりリフトが敷地から外れて位置するので、こ
れに加えてリフトを昇降させることによりリフトを敷地
外に下ろすことができ、リフト下方の敷地に自動車を置
いたままリフトへの自動車の出し入れができるなど、取
扱性に優れた駐車場を実現できると共に、従来のように
敷地を掘り下げるなど地下造成工事をする必要がないの
で、コストも安くて済む。

【００２７】請求項２の発明によれば、リフトを支柱ま
わりに螺旋状に回動しながら下降するので、リフトを敷
地外に速やかに下ろすことができ、リフトへの自動車の
出し入れ時間を短縮できる。

【００２８】請求項３の発明では、支柱を自動車の出る
方向へ移動させてからリフトを支柱まわりに回動させた
あと下降させるので、リフト下方の敷地に置いた自動車
の形状にかかわらずリフトの昇降時にリフトが自動車に
干渉することがなく、如何なる車種にも対応した駐車場
を実現できる。

【００２９】請求項４の発明では、リフトが枠体を介し
て支柱に支持されるので、リフトの支持剛性を向上でき
ると共に、枠体が屋根として機能させた場合には屋根付
き駐車場を実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】駐車時の実施例の側面図、

【図２】駐車時の実施例の正面図、

【図３】リフトへの自動車の出し入れ時の図１相当図、

【図４】実施例のリフトの動きを示す平面図、

【図５】変形例の要部を示す側面図、

【図６】変形例の要部を示す平面図である。

【符号の説明】

２０支柱４０リフト５０入替え装置６０枠体４０’ リフト

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】支柱に沿って昇降するリフトを備えた駐車
装置において、支柱を自動車の出入り方向に移動可能に
設けると共にリフトを支柱まわりに回動可能に設け、支
柱を自動車の出る方向へ移動させてリフトを支柱まわり
に回動させる入替え装置を設けたことを特徴とする駐車
装置。
【請求項２】入替え装置が、支柱を自動車の出る方向へ
移動させてからリフトを支柱まわりに螺旋状に回動させ
ながら下降させる請求項１記載の駐車装置。
【請求項３】入替え装置が、支柱を自動車の出る方向へ
移動させてからリフトを支柱まわりに回動させたあと下
降させる請求項１記載の駐車装置。
【請求項４】リフトが枠体を介して支柱に支持されてい
る請求項１記載の駐車装置。