JPH10140863A - 二層式立体駐車装置 - Google Patents

二層式立体駐車装置

Info

Publication number
JPH10140863A
JPH10140863A JP29834296A JP29834296A JPH10140863A JP H10140863 A JPH10140863 A JP H10140863A JP 29834296 A JP29834296 A JP 29834296A JP 29834296 A JP29834296 A JP 29834296A JP H10140863 A JPH10140863 A JP H10140863A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
vehicle
support
wheel
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29834296A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nishikawa
隆史 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOODE KK
Original Assignee
NOODE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOODE KK filed Critical NOODE KK
Priority to JP29834296A priority Critical patent/JPH10140863A/ja
Publication of JPH10140863A publication Critical patent/JPH10140863A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下層を地上と同一高さとする二層式立体駐車
装置において、使用対象通路の自動車を一旦駐車場の通
路に出し入れする作業の必要のない二層式立体駐車装置
を提供するものである。 【解決手段】 前方支柱14と後方支柱16とを有し、
前方支柱14の2階の高さに通路方に対して水平に張り
出す車両支持板30を備える。前方支柱14と後方支柱
16に対して上下方向に移動可能な自動車搭載用の下層
プレート18と自動車搭載用の上層プレート20とを設
ける。下層プレート18は昇降用梁22によって上下に
移動させられるが、その下層プレート18は昇降用梁2
2が車両支持板30と同一高さになった時に移動機構に
よって車両支持板30に移動させられる。下層プレート
18が車両支持板30に移動している状態において、上
層プレート20を上下させて、その上層プレート20へ
自動車を入出庫させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、1台の自動車駐車スペ
ースに立体的に2台の自動車を駐車することができる二
層式立体駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、1台の自動車駐車スペースに
上下二層に2台の自動車を駐車させることができる二層
式立体駐車装置が多数提供されている。例えば、下層を
地上と同一高さとし、上層としての自動車載置用のプレ
ートを昇降させる構成の二層式立体駐車装置において
は、下層に自動車を駐車している状態で上層に入出庫さ
せる場合には、下層の自動車を運転して一旦駐車場の外
に出してから、上層のプレートに自動車を入出庫させ、
その後、駐車場の外に出していた自動車を運転して再び
下層に戻す作業を行なっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の装置では、入
出庫対象外の自動車を駐車場に出し入れしなければなら
ず、合計2人でそれぞれが上層と下層の自動車を運転す
る場合は短時間で済むが、1人で上層に自動車を入出庫
させようとすると時間がかかるだけでなく、入出庫対象
外の自動車の出し入れ作業が煩わしいという不具合があ
った。また、有料駐車場として使用すると、入出庫対象
外の自動車を出し入れする必要から、駐車している自動
車の鍵を預からなければならず、上層の自動車の入出庫
の度に、入出庫対象外の自動車を出し入れする作業を必
要とするので、有料駐車場には適しないものであった。
【0004】下層の自動車を一旦駐車場の外に出さなく
ても良くする方法として、下層の下に地下ピットを掘
り、下層の自動車を下層の自動車載置用のプレートに載
せ、上層の自動車を入出庫させる際に、下層の自動車を
地下ピットに一旦降ろす方法が考えられた。しかし、こ
の方法では、地下ピットの掘削工事費が莫大になると共
に、ピット内の排水等の維持費がかかるという欠点があ
った。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、入出庫対象外の自動車を運転する必要のない二層式
立体駐車装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の二層式立体駐車装置は、支柱と、2階の高さ
で前記支柱に対して水平に保持される車両支持板と、前
記支柱に対して上下方向に移動可能な自動車搭載用の上
層プレートと、その上層プレートの下位において前記支
柱に対して上下方向に移動可能な昇降用梁と、その昇降
用梁の上に載せられて前記支柱に対して上下方向に移動
可能な下層プレートと、前記昇降用梁が前記車両支持板
と同一高さにある時に昇降用梁と車両支持板との間に前
記下層プレートを移動させる移動機構とを有するように
したものである。
【0007】
【発明の実施の態様】次に、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は本発明に係る二層式立体駐車装置の一実
施態様を示す正面図、図2は図1のX−X線断面図、図
3は図2の矢印Y方向の側面図である。本発明の二層式
立体駐車装置10は、地面12に対して垂直な2本の前
方支柱14と2本の後方支柱16とを備えている。図1
において、前方支柱14と後方支柱16との間の空間が
駐車場であり、前方支柱14より右側の地面12を通路
とする。二層式立体駐車装置10には、通常時には地上
と同一である1階に位置する自動車搭載用の下層プレー
ト18と、通常時には2階に位置する自動車搭載用の上
層プレート20とを有する。
【0008】図1及び図3に示す通常状態においては、
下層プレート18は一対の昇降用梁22によって支持さ
れている。下層プレート18の両側には、中央部より相
対的に高い高位部24が形成される。その高位部24の
下側には複数のローラ26が取り付けられ、それらロー
ラ26が前記昇降用梁22の上に載せられる。下層プレ
ート18の中央部をその両側の高位部24より相対的に
低くしたのは、図1及び図3の状態で、下層プレート1
8が昇降用梁22の上に載せられた状態にあるため、下
層プレート18と地面12とを接触させる箇所(中央
部)を設けて、下層プレート18からの自動車の出し入
れを容易にさせるためである。前記上層プレート20に
おいても、その両側には中央部より相対的に高い高位部
28が形成されている。この両側の高位部28を中央部
より相対的に高くしたのは、上層プレート20が1階に
移動した時、上層プレート20と地面12とを接触させ
る箇所(中央部)を設けて、上層プレート20からの自
動車の出し入れを容易にさせるためである。
【0009】図1に示すように、2本の前方支柱14に
は、2階の高さ(図1や図3における上層プレート20
の高さ)で、前方支柱14から地面12と平行で通路側
に突出するように車両支持板30が取り付けられてい
る。この車両支持板30は、図4に示すように、前方支
柱14に例えば蝶番32を介して取り付けられている。
前方支柱14の上方と、車両支持板30の蝶番32と反
対側とは、チェーンあるいはワイヤ等の連結手段34で
連結されている。前方支柱14には連結手段34の巻取
装置36が備えられ、連結手段34を巻取装置36に巻
き取ることによって、車両支持板30は前方支柱14と
ほぼ平行になり、車両支持板30が通路側の2階に突出
しないようになる。以後、車両支持板30が2階の高さ
に地面12と平行で通路側に突出した状態として説明す
る。なお、設置場所によっては、図1に示すような状態
で、車両支持板30を前方支柱14に固定しても良い。
【0010】ここで、下層プレート18と上層プレート
20を上下方向に移動させる機構について、図5乃至図
7に基づいて説明する。図5乃至図7において、前記後
方支柱16の1階の下位には、下層昇降用梃子38の一
端がヒンジ結合される。前記昇降用梁22の側面には、
その昇降用梁22に沿って移動可能でそこから通路れる
ことのないローラ40が備えられ、そのローラ40に前
記下層昇降用梃子38の他端が取り付けられている。こ
の下層昇降用梃子38の中央には、長さが伸縮する下層
昇降用伸縮部材42の一端がヒンジ結合されており、そ
の下層昇降用伸縮部材42の他端は前記後方支柱16の
1階の上位にヒンジ結合されている。この長さが伸縮す
る下層昇降用伸縮部材42としては、例えば油圧シリン
ダ等を用いる。前記昇降用梁22の一端には、後方支柱
16に沿って上下に移動可能な移動滑車44が取り付け
られている。即ち、前記昇降用梁22は前記後方支柱1
6に対して移動滑車44を介して片持ちで支持されてい
る。なお、前記昇降用梁22は、後方支柱16と前記前
方支柱14との両持ちで支持されるようにしても良い。
【0011】前記前方支柱14の2階の下位には、上層
昇降用梃子46の一端ヒンジ結合される。前記上層プレ
ート20の側面には、その上層プレート20に沿って移
動可能でそこから通路れることのないローラ48が備え
られ、そのローラ48に前記上層昇降用梃子46の他端
が取り付けられている。この上層昇降用梃子46の中央
には、例えば油圧シリンダ等の長さが伸縮する上層昇降
用伸縮部材50の一端がヒンジ結合されており、その上
層昇降用伸縮部材50の他端は前記前方支柱14の2階
の上位にヒンジ結合されている。前記上層プレート20
の一端には、前方支柱14に沿って上下に移動可能な移
動滑車52が取り付けられている。即ち、前記上層プレ
ート20は前方支柱14に対して移動滑車52を介して
片持ちで支持されている。なお、前記上層プレート20
は、前方支柱14と前記後方支柱16との両持ちで支持
されるようにしても良い。
【0012】先ず、図5に示すように、下層プレート1
8を載せた昇降用梁22が1階に位置し、上層プレート
20が2階に位置する。この状態において、下層昇降用
梃子38は昇降用梁22と平行に位置し、上層昇降用梃
子46は上層プレート20と平行に位置する。この際、
下層プレート18に載せられる自動車をA車とし、上層
プレート20に載せられる自動車をB車とする。この図
5の状態から、下層昇降用伸縮部材42の長さと上層昇
降用伸縮部材50の長さとを同時に縮める。下層昇降用
伸縮部材42の長さを縮めると、下層昇降用梃子38は
後方支柱16の1階の下位にヒンジ結合されている点を
中心にして図5で反時計方向に回転する。この下層昇降
用梃子38の回転の結果、昇降用梁22が上昇する。こ
の際、下層昇降用梃子38の一端のローラ40は昇降用
梁22に沿って後方支柱16側に移動し、下層昇降用梃
子38に取り付けた移動滑車44は後方支柱16に沿っ
てに上方に移動する。昇降用梁22が前記車両支持板3
0と同じ高さになった時に、下層昇降用伸縮部材42の
収縮を止めて、昇降用梁22の上昇を停止させる(図
6)。図5から図6の状態になることによって、下層プ
レート18に載せられたA車は、1階から2階に上昇さ
せられる。
【0013】同様に、図5の状態から、上層昇降用伸縮
部材50の長さを縮めると、上層昇降用梃子46は前方
支柱14の2階の下位にヒンジ結合されている点を中心
にして図5で時計方向に回転する。この上層昇降用梃子
46の回転の結果、上層プレート20が上昇する。この
際、上層昇降用梃子46の一端のローラ48は上層プレ
ート20に沿って前方支柱14側に移動し、上層昇降用
梃子46に取り付けた移動滑車52は前方支柱14に沿
ってに上方に移動する。上層プレート20が3階の高さ
になった時に、上層昇降用伸縮部材50の収縮を止め
て、上層プレート20の上昇を停止させる(図6)。図
5から図6の状態になることによって、上層プレート2
0に載せられたB車は、2階から3階に上昇させられ
る。
【0014】図6の状態においては、昇降用梁22の高
さは前記車両支持板30と同じ高さであり、この図6の
状態から、昇降用梁22の上に載せられた下層プレート
18は、その上にA車を載せたまま車両支持板30へ移
動させられる。昇降用梁22から車両支持板30への下
層プレート18の移動機構については後述する。下層プ
レート18が昇降用梁22から車両支持板30へ移動し
た後、下層昇降用伸縮部材42の長さと上層昇降用伸縮
部材50の長さを伸長させる。下層昇降用伸縮部材42
の長さを伸長させると、図6の状態から下層昇降用梃子
38は後方支柱16の1階の下位にヒンジ結合されてい
る点を中心にして図6で時計方向に回転する。この結
果、昇降用梁22が下降する。昇降用梁22が1階まで
戻った時に、昇降用梁22の下降を停止する。
【0015】上層昇降用伸縮部材50の長さを伸長させ
ると、上層昇降用梃子46は前方支柱14の2階の下位
にヒンジ結合されている点を中心にして図6で反時計方
向に回転する。この上層昇降用梃子46の回転は、上層
昇降用梃子46の回転先端のローラ48が1階の下位に
至るまで続く。即ち、上層プレート20が1階に移動し
た時に、上層プレート20の下降が停止する(図7)。
上層プレート20が1階に移動した状態で、上層プレー
ト20に載せられたB車が出庫可能となる。なお、昇降
用梁22の下降と上層プレート20の下降とを別々に説
明したが、昇降用梁22と上層プレート20とを同時に
下降させても良い。
【0016】上層プレート20に載せられたB車が出庫
した後、自動車を載せない上層プレート20が3階まで
上昇すると共に、昇降用梁22は2階まで上昇する。そ
して、車両支持板30の上に載せられた下層プレート1
8が、昇降用梁22の上へ移動させられる。その後、下
層プレート18を載せた昇降用梁22は2階から1階へ
移動させられると共に、上層プレート20は3階から2
階へ移動させられる。B車が戻ってきて、上層プレート
20に駐車する場合には、上記と同じ手順で、B車を上
層プレート20に載せて駐車する。
【0017】次に、下層プレート18の移動機構につい
て、図8乃至図11に基づいて説明する。図8乃至図1
0に示すように、前方支柱14の前記車両支持板30の
高さより高い位置に上部輪54を取り付け、前方支柱1
4の1階の下位に下部輪56を取り付ける。上部輪54
は回転自在とされているが、下部輪56にはモータ等の
駆動手段57が連結されている。この下部輪56は、駆
動手段57によって駆動力が与えられたり、駆動手段5
7との連結が遮断されて回転自在なニュートラルな状態
にもなり得るように設定されている。
【0018】前記前方支柱14には、上部輪54と下部
輪56との間において、その前方支柱14に沿って上下
に移動可能な移動部材58(図11)が備えられてい
る。図11に示すように、前方支柱14には2本の案内
棒60が固定されており、この案内棒60即ち前方支柱
14に沿って前記移動部材58が上下に移動可能とされ
ている。この移動部材58には、通路側に前部輪62が
回転可能に取り付けられ、後方支柱16側に後部輪64
が回転可能に取り付けられる。移動部材58には更に、
ロープ66を巻き掛けた滑車68が回転自在に取り付け
られ、図示しない滑車駆動手段によって滑車68を回転
させ、移動部材58を前方支柱14に対して上下に移動
させる。この移動部材58は、前記下層プレート18と
常に同じ高さになるように設定されている。
【0019】図8乃至図10に示すように、下層プレー
ト18の前後両端を固定両端とし、途中を前記上部輪5
4,下部輪56,前部輪62及び後部輪64に巻き掛け
るチェーンやロープ等の連結手段70を設ける。この連
結手段70は長さを一定とする。この連結手段70の一
端を、下層プレート18における通路側の先端付近に固
定する。その固定端から伸びる連結手段70は、先ず移
動部材58に取り付けられた前部輪62を約四分の一周
するように巻き掛け、次に下部輪56をほぼ180に折
返すように巻き掛け、その後、上部輪54にほぼ180
に折返すように巻き掛け、更に、移動部材58に取り付
けられた後部輪64を約四分の一周するように巻き掛け
て、その後、下層プレート18の後方支柱16に近い位
置に連結手段70の他端を固定する。
【0020】ここで、図8は、A車を載せた下層プレー
ト18が1階に位置する状態を示すものである。移動部
材58に取り付けた前部輪62と後部輪64は、下層プ
レート18と常に同じ高さに設定されている。この状態
から、昇降用梁22が上昇する際に、図11の移動部材
58は図示しない滑車駆動手段によって下層プレート1
8を載せた昇降用梁22と同一高さで上昇する。この
際、昇降用梁22が上下する場合には、下部輪56をニ
ュートラルの状態にし、前記連結手段70が移動しない
ようにする。この結果、下層プレート18は、昇降用梁
22と共に上昇はするが、図8で左右に移動することは
ない。
【0021】A車を載せた下層プレート18を2階まで
上昇して昇降用梁22の上昇が停止する(図9)と、モ
ータ等の駆動手段57によって下部輪56が反時計方向
に回転させられる。この下部輪56の回転によって連結
手段70が移動し、この連結手段70の移動によって下
層プレート18は昇降用梁22から車両支持板30の上
に移動する(図10)。この際に、下層プレート18の
下面に取り付けたローラ26が、下層プレート18の移
動をスムースに行わせる。図10の状態においては、A
車は下層プレート18と共に車両支持板30の上に載せ
られる。
【0022】下層プレート18を車両支持板30から昇
降用梁22に移動させる場合は、図10の状態から、下
部輪56を駆動手段57によって時計方向に回転させ
る。その後、昇降用梁22を下降させることにより、下
層プレート18は1階に戻る。この昇降用梁22及び下
層プレート18の下降時には、下部輪56をニュートラ
ルの状態にしておく。なお、駆動手段57によって下部
輪56を駆動させたが、駆動手段57の取り付け箇所は
下部輪56に限るものではない。
【0023】このように、本発明に係る二層式立体駐車
装置によれば、上層階の自動車の入出庫の際に、1階の
自動車を一旦駐車場の通路へ移動させる必要がなくな
る。このため、駐車装置の通路部の通路に自動車を占有
することがなく、また1階の自動車の出し入れの手間が
なくなる。なお、本発明に係る二層式立体駐車装置を複
数並べた場合に、隣り合う前方支柱14と後方支柱16
とを共有することができる。前述の実施態様において
は、前方支柱14側から自動車を出し入れした説明をし
たが、後方支柱16側から自動車を出し入れしても良
い。
【0024】次に、下層プレート18の車両支持板30
上への移動機構について、他の実施態様を図12乃至図
14に基づいて説明する。図12において、前記下層プ
レート18の長手方向の中央付近に横行用梃子72の一
端がヒンジ結合される。前記前方支柱14には、その前
方支柱14に沿って移動可能でそこから通路れることの
ないローラ74が備えられ、そのローラ74に前記横行
用梃子72の他端が取り付けられている。横行用梃子7
2の中央には、例えば油圧シリンダ等の長さが伸縮する
横行用伸縮部材76の一端がヒンジ結合されており、そ
の横行用伸縮部材76の他端は前記下層プレート18に
ヒンジ結合されているが、その横行用伸縮部材76の下
層プレート18へのヒンジ結合位置は、横行用梃子72
の下層プレート18へのヒンジ結合位置よりやや前方支
柱14に近い側とされている。即ち、横行用梃子72の
長さは一定であり、横行用伸縮部材76の長さは可変と
されている。
【0025】ここで、図12に示すように、下層プレー
ト18が1階に位置している状態において、下層プレー
ト18を載せたまま昇降用梁22を上昇させる。その
際、ローラ74も前方支柱14に沿って上昇する。昇降
用梁22が前記車両支持板30と同じ高さに達した時、
昇降用梁22の上昇が停止させられる(図13)。
【0026】昇降用梁22の上昇が停止した後に、横行
用伸縮部材76の長さが長くなる。この結果、ローラ7
4は前方支柱14に沿って更に上昇させられる。横行用
梃子72の長さは一定であるので、横行用梃子72のロ
ーラ74が前方支柱14に沿って上昇することによっ
て、横行用梃子72のもう一方の端(下層プレート18
にヒンジ結合した箇所)は、通路側に向けて水平に移動
する。横行用梃子72が前方支柱14と平行に重なった
位置に達した時、横行用伸縮部材76が最も伸びた状態
となり、横行用伸縮部材76は横行用梃子72や前方支
柱14と平行に重なる。この状態においては、ローラ7
4は最高位にある。
【0027】ローラ74が最高位に至った後、横行用伸
縮部材76を更に伸ばす。横行用伸縮部材76を縮める
ことによって、ローラ74が下降する。このローラ74
のの下降によって、下層プレート18は車両支持板30
側へ移動する。この結果、下層プレート18に載せられ
たA車は車両支持板30の上に載せられる(図14)。
【0028】その後、A車を載せた下層プレート18を
車両支持板30の上から1階に降ろす場合には、横行用
伸縮部材76を縮めて横行用梃子72のローラ74を再
び前方支柱14に沿って上昇させる。ローラ74が最高
点に達した後、横行用伸縮部材76を縮めれば、下層プ
レート18は車両支持板30から昇降用梁22に移動さ
せられる(図13)。その後、昇降用梁22を下降させ
ることによって、A車を載せた下層プレート18を1階
に降ろすことができる(図12)。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る二層式立体
駐車装置によれば、下層に自動車を駐車させた状態で上
層へ自動車を入出庫させる場合に、下層に駐車させた自
動車を一旦駐車場の通路に出す面倒な作業を無くすこと
が出来る。即ち、二層式立体駐車装置から通路へ直接入
出庫させるので、入出庫の際に駐車させている他の自動
車によって通路を占有することが無くなり、他人に迷惑
をかけることが無くなる。 また、下層階を地下に設け
るものと比べて、製造コストや維持コストが安く、業務
用の駐車場として利用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二層式立体駐車装置の一実施態様
を示す正面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】図2の矢印Y方向の側面図である。
【図4】車両支持板の移動状態を示す正面図である。
【図5】下層プレートと上層プレートの上下方向の移動
機構の構成図であって、下層プレートが1階に位置して
いる状態を示す構成図である。
【図6】下層プレートと上層プレートの上下方向の移動
機構の構成図であって、下層プレートが2階に上昇した
状態を示す構成図である。
【図7】下層プレートと上層プレートの上下方向の移動
機構の構成図であって、上層プレートが1階に下降した
状態を示す構成図である。である。
【図8】下層プレートの水平方向の移動機構の構成図で
あって、下層プレートが1階に位置している状態を示す
構成図である。
【図9】下層プレートの水平方向の移動機構の構成図で
あって、下層プレートが2階に上昇した状態を示す構成
図である。
【図10】下層プレートの水平方向の移動機構の構成図
であって、下層プレートが車両支持板の上に載っている
状態を示す構成図である。
【図11】下層プレートの水平方向の移動機構に用いる
移動部材の正面図である。
【図12】下層プレートの水平方向のその他の移動機構
の構成図であって、下層プレートが1階に位置している
状態を示す構成図である。
【図13】下層プレートの水平方向のその他の移動機構
の構成図であって、下層プレートが2階に上昇した状態
を示す構成図である。
【図14】下層プレートの水平方向のその他の移動機構
の構成図であって、下層プレートが車両支持板の上に載
っている状態を示す構成図である。
【符号の説明】
10 二層式立体駐車装置 14 前方支柱 16 後方支柱 18 下層プレート 20 上層プレート 22 昇降用梁 30 車両支持板 32 蝶番 34 連結手段 36 巻取装置 54 上部輪 56 下部輪 57 駆動手段 58 移動部材 60 前部輪 62 後部輪 70 連結手段 72 横行用梃子 76 横行用伸縮部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱と、2階の高さで前記支柱に対して
    水平に保持される車両支持板と、前記支柱に対して上下
    方向に移動可能な自動車搭載用の上層プレートと、その
    上層プレートの下位において前記支柱に対して上下方向
    に移動可能な昇降用梁と、その昇降用梁の上に載せられ
    て前記支柱に対して上下方向に移動可能な下層プレート
    と、前記昇降用梁が前記車両支持板と同一高さにある時
    に昇降用梁と車両支持板との間に前記下層プレートを移
    動させる移動機構とを有することを特徴とする二層式立
    体駐車装置。
  2. 【請求項2】 前記移動機構が、1つの支柱において前
    記車両支持板より上位に取り付けられる上部輪並びに車
    両支持板より下位に取り付けられる下部輪と、その支柱
    に上下方向に移動可能に取り付けられるものであって前
    記下層プレートの上下移動と同一距離の上下移動をする
    移動部材と、その移動部材に取り付けられる前部輪並び
    に後部輪と、長さが一定で前記下層プレートに両端を固
    定したものであってその途中を前部輪と下部輪と上部輪
    と後部輪とに巻き掛ける連結手段と、前部輪と下部輪と
    上部輪と後部輪のうちのいずれか1つを回転させる駆動
    手段とを有することを特徴とする請求項1記載の二層式
    立体駐車装置。
  3. 【請求項3】 前記移動機構が、一端を下層プレートに
    ヒンジ結合すると共に他端を1つの支柱に沿って外れず
    に移動自在とした横行用梃子と、一端をその横行用梃子
    の途中にヒンジ結合すると共に他端を下層プレートにお
    ける前記横行用梃子のヒンジ結合箇所よりも前記支柱側
    にヒンジ結合した横行用伸縮部材とを有することを特徴
    とする請求項1記載の二層式立体駐車装置。
  4. 【請求項4】 前記支柱に対して前記車両支持板が蝶番
    を介して揺動自在に取り付けられ、支柱と車両支持板と
    を連結手段で連結し、支柱にその連結手段を巻き取る巻
    取装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の二層式
    立体駐車装置。
JP29834296A 1996-11-11 1996-11-11 二層式立体駐車装置 Pending JPH10140863A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29834296A JPH10140863A (ja) 1996-11-11 1996-11-11 二層式立体駐車装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29834296A JPH10140863A (ja) 1996-11-11 1996-11-11 二層式立体駐車装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10140863A true JPH10140863A (ja) 1998-05-26

Family

ID=17858436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29834296A Pending JPH10140863A (ja) 1996-11-11 1996-11-11 二層式立体駐車装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10140863A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101881087A (zh) * 2010-07-09 2010-11-10 朱建华 用于载车盘边梁的封头
CN108386032A (zh) * 2018-04-28 2018-08-10 苏州市职业大学 一种侧方位双层停车装置
CN108952256A (zh) * 2018-09-11 2018-12-07 吕银肖 一种便于存取的双层式立体车库
CN109281509A (zh) * 2018-11-29 2019-01-29 西安建筑科技大学 一种悬臂双层式存取车装置及其操作方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101881087A (zh) * 2010-07-09 2010-11-10 朱建华 用于载车盘边梁的封头
CN108386032A (zh) * 2018-04-28 2018-08-10 苏州市职业大学 一种侧方位双层停车装置
CN108952256A (zh) * 2018-09-11 2018-12-07 吕银肖 一种便于存取的双层式立体车库
CN109281509A (zh) * 2018-11-29 2019-01-29 西安建筑科技大学 一种悬臂双层式存取车装置及其操作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100466664B1 (ko) 최대자동차주차장치
JP2006505729A (ja) 駐車場
JPH04221179A (ja) 円形または非円形の地下駐車場
JPH02503812A (ja) 自動車のエレベータおよびコンベア装置
JPH10140863A (ja) 二層式立体駐車装置
JP2003343104A (ja) 乗込場のターンテーブル装置
JP4136458B2 (ja) エレベータ式駐車装置
JP2936471B2 (ja) 二段駐車装置
JPH078739Y2 (ja) ガレージ装置
JPH0681504A (ja) 多段式駐車装置
JP2790012B2 (ja) エレベータ式駐車装置等
KR0164683B1 (ko) 2단 주차장치
JP2909599B2 (ja) 立体駐車装置
JP2004263472A (ja) 立体駐輪装置
JP2518550B2 (ja) 駐車装置
JP2759248B2 (ja) 昇降床を設けた駐車装置の乗込場
JPH0362867B2 (ja)
JPH07277272A (ja) 船舶の車両乗降装置
JP3712147B2 (ja) 3縦列型昇降式駐車装置
JPH08177257A (ja) 立体駐車装置
JPH07305526A (ja) 2パレットを備えた駐車装置
WO2024003886A1 (en) Parking methods and device with multiple movable vehicle carriers
JP3240490B2 (ja) 立体駐車装置の車両入出庫装置
JP2784112B2 (ja) 複合型立体駐車場
JPH0312922Y2 (ja)