JP2004263472A - 立体駐輪装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自転車の保管台数を確保でき、しかも立体駐輪装置の構造を簡略化することができる立体駐輪装置を提供する。
【解決手段】立体駐輪装置は、自転車を地上部の入出庫溝13から地下室の多段の保管棚11に保管し、保管棚11から入出庫溝13に搬出する。地下室内には、レール18a,18bに沿って水平方向に移動可能なスタッカ19が設けられる。スタッカ19は上下方向に昇降可能な昇降床23を有する。スタッカ19の昇降床23には、入出庫溝13に位置決めされた自転車及び保管棚11に保管された自転車の車輪を挟んで、自転車を水平方向に移動可能な移載装置15が載せられる。
【選択図】 図1
【解決手段】立体駐輪装置は、自転車を地上部の入出庫溝13から地下室の多段の保管棚11に保管し、保管棚11から入出庫溝13に搬出する。地下室内には、レール18a,18bに沿って水平方向に移動可能なスタッカ19が設けられる。スタッカ19は上下方向に昇降可能な昇降床23を有する。スタッカ19の昇降床23には、入出庫溝13に位置決めされた自転車及び保管棚11に保管された自転車の車輪を挟んで、自転車を水平方向に移動可能な移載装置15が載せられる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車を自動的に入庫及び出庫できる機械式の立体駐輪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地下空間に自転車を駐輪する立体駐輪装置が種々提案されている。図10は、出願人が提案した立体駐輪装置(特許文献1参照)を示す。地下室には、多段の自転車保管棚1が収容される。利用者が昇降装置2の昇降床3上に自転車を位置決めすると、昇降装置2が保管すべき階まで自転車を降下させる。次に各階に設けられた移載装置4…が昇降装置まで自転車を取りにいき、自転車の車輪を挟んで昇降床3から自転車を引き出す。搬送装置5が移載装置4を保管すべき所定の位置まで移動させた後、移載装置4が保管すべき列に自転車を保管する。これにより、地上部から地下室の自転車保管棚1に自転車が自動的に保管される。自転車を搬出する場合には、この動作が逆に行なわれ、地下室の自転車保管棚1から地上部に自転車が自動的に搬出される。
【0003】
またこの他にも、図11に示されるような地上式の立体駐輪装置(特許文献2参照)も知られている。この立体駐輪装置では、円筒形の鋼製躯体6の壁面に自転車を格納する保管棚7を放射状に且つ多段に配置している。地下ピットの中心には、昇降床8を上下方向に昇降可能で水平面内で旋回可能な昇降装置9が設けられる。昇降床8上には自転車の車輪挟む移載装置10が載せられる。該移載装置10は、入出庫部の自転車を挟み、保管すべき階まで上昇させた後、挟んだ自転車を保管棚に保管する。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−317226号公報
【特許文献2】
特開平11−270171号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の特許文献1に記載の立体駐輪装置にあっては、自転車を挟む移載装置、及び移載装置を水平方向に搬送する搬送装置を各階毎に設ける必要がある。このため立体駐輪装置の構造が複雑になり、高価になってしまう。また、入庫の際に昇降床上の溝に自転車を位置決めするのに、利用者が昇降装置の中に入る必要がある。
【0006】
従来の特許文献2に記載の立体駐輪装置にあっては、昇降装置の周囲に放射状に配置された保管棚に自転車を収納するので、自転車の保管台数に制限がある。
【0007】
そこで本発明は、自転車の保管台数を確保でき、しかも立体駐輪装置の構造を簡略化することができる立体駐輪装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の立体駐輪装置は、自転車を地上部の入出庫部から地下室の多段の保管棚に保管し、前記保管棚から前記入出庫部に搬出する立体駐輪装置であって、上下方向に昇降可能な昇降床を有し、地下室内をレールに沿って水平方向に移動可能なスタッカと、前記スタッカの前記昇降床に載せられ、前記入出庫部に位置決めされた自転車及び前記保管棚に保管された自転車の車輪を挟んで、自転車を水平方向に移動可能な移載装置と、を備えることを特徴とする。
【0010】
前記移載装置と前記昇降床との間には、前記移載装置を前記昇降床に対して昇降可能なテーブルリフタが設けられることが望ましい。
【0011】
この発明によれば、昇降床が地下室内を移動する場合であっても、昇降床に載せられた移載装置を地上部の入出庫部まで上昇させることができる。
【0012】
前記昇降床と前記テーブルリフタとの間、又は前記テーブルリフタと前記移載装置との間に、前記移載装置を水平面内で旋回させる旋回機構が設けられることが望ましい。
【0013】
この発明によれば、入出庫部のレイアウト上の自由度が増す。また、レールの両側に保管棚を配置することができるので、自転車の保管台数も多くすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の第1の実施形態における立体駐輪装置を示す。図1は立体駐輪装置の断面図、図2は立体駐輪装置の平面図を示す。コンクリート躯体12からなる保管庫としての地下室には、自転車を上下方向に多段に保管できる保管棚11が設けられる。地上部には、利用者が自転車を入れて位置決めするための入出庫部としての入出庫溝13が設けられる。コンクリート躯体12には、入出庫溝13に隣接して、自転車の車輪を挟む移載装置15が昇降可能な開口部14が空けられる。開口部14の周囲には、利用者の落下防止のための入出庫建屋16が設けられる。この入出庫建屋16の入出庫溝側の壁には、自動扉17が取り付けられる(図6参照)。この立体駐輪装置は、利用者が地上部の入出庫溝13に位置決めした自転車を地下室の多段の保管棚11に自動的に保管し、また地下室の保管棚11に保管されている自転車を地上部の入出庫溝13に自動的に搬出する。
【0015】
地下室には、レール18a,18bに沿って水平方向に移動可能なスタッカ19が設けられる。この実施形態では、レール18a,18bは、地下室の床に取り付けた下レール18a,18aと、地下室の天井に取り付けた上レール18b,18bとから構成される。スタッカ19には、下レール18aを走行する走行用の下車輪20と、上方のガイドのための上車輪21が設けられる。
【0016】
図3はスタッカ19の詳細図を示す。スタッカ19は上下方向に昇降可能な昇降床23を有する。昇降床23は、ワイヤ24に吊り下げられていて、スタッカ19の柱19aをガイドとして上下方向に移動する。ワイヤ24の他端は、スタッカ19の柱19aの上部に設けた滑車25を介して、柱19aの下部に設けた巻き上げ駆動装置26に取り付けられている。この巻き上げ駆動装置26がワイヤ24を巻き上げると昇降床23が上昇し、逆にワイヤ24を緩めると昇降床23が下降する。
【0017】
図1及び図2に示すように、保管棚11は地下室内に自立しており、各自転車を収容する複数の収容溝部11a・・・と、収容溝部11a・・・を支える保管棚支持材11bとを有する。この実施形態では、保管棚11は地下室の平面図においてレール18aの片側にのみ配置される。自転車はその前後方向がスタッカ19の移動方向(すなわちレール18a,18bが伸びる方向)に直交するように保管される。保管棚11は、自転車の左右方向に略一定の間隔を空けて一列の自転車を保管し、且つ上下方向に複数段(この実施形態では2段)の自転車を保管する。保管棚11の収容溝部11aは、断面略V字状で自転車の後輪側を前輪側よりも低くするように傾斜される。自転車は、後輪をストッパに当てた状態で自立して保管棚11に保管される。
【0018】
スタッカ19の昇降床23には、入出庫溝13に位置決めされた自転車及び保管棚に保管された自転車の車輪を挟んで、自転車を水平方向に移動可能な移載装置15が載せられる。図4は移載装置15の側面図を示す。移載装置15は、昇降床23に載せられる基礎フレーム29と、自転車の前輪を両側から挟むホルダ30と、基礎フレーム29に対して移載装置15を水平方向に移動させるスライド機構31とを有する。ホルダ30は、スライド機構31によって図中2点鎖線の位置から図中実線の位置までスライドする。これにより、ホルダ30で自転車の前輪を挟んだ後、自転車を保管棚11あるいは入出庫溝13から基礎フレーム29上に引き寄せることができるようになっている。
【0019】
図1に示すように、昇降床23と移載装置15との間には、昇降床23に対して移載装置15を昇降可能なテーブルリフタ33が設けられる。このテーブルリフタ33は、地下室内を移動する昇降床23から地上部の入出庫溝13まで移載装置15を上昇させるために設けられる。
【0020】
図5はテーブルリフタ33の詳細図を示す。テーブルリフタ33は、昇降床に固定されるベース34と、テーブル35と、ベース34とテーブル35との間に掛け渡され、X字状に交差する一対のアーム36,36とを有する。各アーム36は外側アーム36aと内側アーム36bとを有する。外側アーム36aと内側アーム36bとは、センターピン37で回転可能に連結される。また外側アームの36a上端は、テーブル35に回転可能に固定ピン38を介して連結される。外側アーム36aの下端は、ベース34に対して回転可能に且つスライド可能に摺動ローラ39を介して連結される。内側アーム36bの下端は、ベース34に回転可能に固定ピン40を介して連結され、内側アーム36bの上端は、テーブル35に対して回転可能に且つスライド可能に摺動ローラ41を介して連結される。ベース34と内側アーム36bとの間には、ベース34に対する内側アーム36bの傾斜角度を調整できる油圧又は電動シリンダ42が掛け渡される。そして、シリンダ42を駆動させると、ベース34に対してテーブル35が平行を保ったまま昇降する。
【0021】
立体駐輪装置の全体の動作について説明する。まず、自転車を入庫する場合について説明する。図6に示すように、利用者が地上部に設けた入出庫溝13に自転車を位置決めして立体駐輪装置を作動させると、自動扉17が開いて移載装置15のホルダ30が水平方向に移動して自転車の前輪を挟む。そして、ホルダ30が元の位置に戻ることにより、自転車を入出庫建屋16の中に引き込む。その後、図1の2点鎖線で示すように、テーブルリフタ33が下降すると共に、スタッカ19の昇降床23も下降して、コンピュータによって指示された所定の保管棚11高さまで自転車を下降させる。その後、スタッカ19が水平方向に移動して、コンピュータによって指示された所定の位置まで自転車を水平方向に移動させる。保管すべき収容溝部11aまで自転車を移動させると、移載装置15が水平方向に自転車を押し出して自転車を収容溝部11aに収める。自転車の保管データ(保管棚の段数、保管棚の位置等)は、コンピュータの記憶装置に記憶される。これらの工程によって入庫動作は完了する。
【0022】
次に、出庫動作について説明する。利用者が所定の操作を行うと、スタッカ19がコンピュータによって指示された出庫すべき収容溝部11aの高さ及び位置まで移載装置15を移動させる。その後、移載装置15は収容溝部11aから自転車を引き出して、移載装置15上に自転車を保持する。その後、スタッカ19が水平方向に移動して、入出庫建屋16の下方まで自転車を搬送する。その後、昇降床23及びテーブルリフタ33が自転車を地上部まで上昇させる。その後、自動扉17が開いて、移載装置15が自転車を入出庫溝13に押出し、ホルダ30が自転車を解放する。これにより利用者が自転車を取り出すことができるようになる。
【0023】
図7及び図8は、本発明の第2の実施形態における立体駐輪装置を示す。図7は駐輪装置の断面図、図8は駐輪装置の平面図を示す。この実施形態の立体駐輪装置では、テーブルリフタ33と移載装置15との間に、移載装置15を180度旋回可能な旋回機構44が設けられている。上記第1の実施形態の立体駐輪装置では、入出庫溝13の位置が入出庫建屋16に対して一箇所に限定されている。旋回機構44を設けることにより、移載装置15を180度旋回可能になるので、入出庫溝13は必ずしもA方向にすることなく、図中B又はC方向に設置可能となる。このため配置の自由度が増し、いろいろな方角からくる利用者の動線に対応することができる。
【0024】
また上記第1の実施形態の立体駐輪装置では、平面図上保管棚11の位置がレール18aの片側にのみ限定されていたが、旋回機構44を設けることにより、レール18aの両側に配置することが可能になる。スタッカ19、テーブルリフタ33、移載装置15、保管棚11自体の構成は上記第1の実施形態の駐輪装置と同一なので、同一の符号を附してその説明を省略する。
【0025】
図9は、旋回機構44の一例の模式図を示す。この例では、旋回機構44が、大歯車44aと、大歯車44aに噛み合う小歯車44bとで構成される。図示しないが、移載装置15は大歯車44aと一体に回転される。そして、小歯車44bを駆動装置45で駆動させることによって、大歯車44aを回転させる。旋回機構44はこの例に限られず、移載装置15を水平面内で旋回させることができる構造であれば、他の構造でも勿論構わない。
【0026】
なお上記実施形態では、本発明を地下室に自転車が収納される地下式の立体駐輪装置に適用する例について説明したが、地上の保管庫に自転車が収納される地上式の立体駐輪装置に適用してもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、利用者が地上部分に設けた入出庫溝に自転車を置いて、立体駐輪装置を起動させるだけで自転車の入庫が可能になる。また出庫の際には、立体駐輪装置が地下室の保管棚から自転車を取り出して入出庫溝まで自転車を移動する。このため、利用者が地下室に入る必要がなくなり、労苦が減少すると共にセキュリティ上の問題がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における立体駐輪装置を示す断面図。
【図2】上記図1の平面図。
【図3】スタッカの昇降床の駆動方法を示す図。
【図4】移載装置の側面図。
【図5】テーブルリフタの詳細図(図中(A)は側面図を示し、図中(B)は正面図を示す)。
【図6】入出庫の際の自転車と移載装置や自動扉の位置関係を示す図。
【図7】本発明の第2の実施形態における立体駐輪装置の断面図。
【図8】上記図7の平面図。
【図9】旋回機構の模式図(図中(A)は側面図を示し、図中(B)は平面図を示す)。
【図10】従来の立体駐輪装置を示す断面図。
【図11】従来の立体駐輪装置の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
11・・・保管棚
13・・・入出庫溝(入出庫部)
15・・・移載装置
18a,18b・・・レール
19・・・スタッカ
23・・・昇降床
33・・・テーブルリフタ
44・・・旋回機構
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車を自動的に入庫及び出庫できる機械式の立体駐輪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地下空間に自転車を駐輪する立体駐輪装置が種々提案されている。図10は、出願人が提案した立体駐輪装置(特許文献1参照)を示す。地下室には、多段の自転車保管棚1が収容される。利用者が昇降装置2の昇降床3上に自転車を位置決めすると、昇降装置2が保管すべき階まで自転車を降下させる。次に各階に設けられた移載装置4…が昇降装置まで自転車を取りにいき、自転車の車輪を挟んで昇降床3から自転車を引き出す。搬送装置5が移載装置4を保管すべき所定の位置まで移動させた後、移載装置4が保管すべき列に自転車を保管する。これにより、地上部から地下室の自転車保管棚1に自転車が自動的に保管される。自転車を搬出する場合には、この動作が逆に行なわれ、地下室の自転車保管棚1から地上部に自転車が自動的に搬出される。
【0003】
またこの他にも、図11に示されるような地上式の立体駐輪装置(特許文献2参照)も知られている。この立体駐輪装置では、円筒形の鋼製躯体6の壁面に自転車を格納する保管棚7を放射状に且つ多段に配置している。地下ピットの中心には、昇降床8を上下方向に昇降可能で水平面内で旋回可能な昇降装置9が設けられる。昇降床8上には自転車の車輪挟む移載装置10が載せられる。該移載装置10は、入出庫部の自転車を挟み、保管すべき階まで上昇させた後、挟んだ自転車を保管棚に保管する。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−317226号公報
【特許文献2】
特開平11−270171号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の特許文献1に記載の立体駐輪装置にあっては、自転車を挟む移載装置、及び移載装置を水平方向に搬送する搬送装置を各階毎に設ける必要がある。このため立体駐輪装置の構造が複雑になり、高価になってしまう。また、入庫の際に昇降床上の溝に自転車を位置決めするのに、利用者が昇降装置の中に入る必要がある。
【0006】
従来の特許文献2に記載の立体駐輪装置にあっては、昇降装置の周囲に放射状に配置された保管棚に自転車を収納するので、自転車の保管台数に制限がある。
【0007】
そこで本発明は、自転車の保管台数を確保でき、しかも立体駐輪装置の構造を簡略化することができる立体駐輪装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の立体駐輪装置は、自転車を地上部の入出庫部から地下室の多段の保管棚に保管し、前記保管棚から前記入出庫部に搬出する立体駐輪装置であって、上下方向に昇降可能な昇降床を有し、地下室内をレールに沿って水平方向に移動可能なスタッカと、前記スタッカの前記昇降床に載せられ、前記入出庫部に位置決めされた自転車及び前記保管棚に保管された自転車の車輪を挟んで、自転車を水平方向に移動可能な移載装置と、を備えることを特徴とする。
【0010】
前記移載装置と前記昇降床との間には、前記移載装置を前記昇降床に対して昇降可能なテーブルリフタが設けられることが望ましい。
【0011】
この発明によれば、昇降床が地下室内を移動する場合であっても、昇降床に載せられた移載装置を地上部の入出庫部まで上昇させることができる。
【0012】
前記昇降床と前記テーブルリフタとの間、又は前記テーブルリフタと前記移載装置との間に、前記移載装置を水平面内で旋回させる旋回機構が設けられることが望ましい。
【0013】
この発明によれば、入出庫部のレイアウト上の自由度が増す。また、レールの両側に保管棚を配置することができるので、自転車の保管台数も多くすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明の第1の実施形態における立体駐輪装置を示す。図1は立体駐輪装置の断面図、図2は立体駐輪装置の平面図を示す。コンクリート躯体12からなる保管庫としての地下室には、自転車を上下方向に多段に保管できる保管棚11が設けられる。地上部には、利用者が自転車を入れて位置決めするための入出庫部としての入出庫溝13が設けられる。コンクリート躯体12には、入出庫溝13に隣接して、自転車の車輪を挟む移載装置15が昇降可能な開口部14が空けられる。開口部14の周囲には、利用者の落下防止のための入出庫建屋16が設けられる。この入出庫建屋16の入出庫溝側の壁には、自動扉17が取り付けられる(図6参照)。この立体駐輪装置は、利用者が地上部の入出庫溝13に位置決めした自転車を地下室の多段の保管棚11に自動的に保管し、また地下室の保管棚11に保管されている自転車を地上部の入出庫溝13に自動的に搬出する。
【0015】
地下室には、レール18a,18bに沿って水平方向に移動可能なスタッカ19が設けられる。この実施形態では、レール18a,18bは、地下室の床に取り付けた下レール18a,18aと、地下室の天井に取り付けた上レール18b,18bとから構成される。スタッカ19には、下レール18aを走行する走行用の下車輪20と、上方のガイドのための上車輪21が設けられる。
【0016】
図3はスタッカ19の詳細図を示す。スタッカ19は上下方向に昇降可能な昇降床23を有する。昇降床23は、ワイヤ24に吊り下げられていて、スタッカ19の柱19aをガイドとして上下方向に移動する。ワイヤ24の他端は、スタッカ19の柱19aの上部に設けた滑車25を介して、柱19aの下部に設けた巻き上げ駆動装置26に取り付けられている。この巻き上げ駆動装置26がワイヤ24を巻き上げると昇降床23が上昇し、逆にワイヤ24を緩めると昇降床23が下降する。
【0017】
図1及び図2に示すように、保管棚11は地下室内に自立しており、各自転車を収容する複数の収容溝部11a・・・と、収容溝部11a・・・を支える保管棚支持材11bとを有する。この実施形態では、保管棚11は地下室の平面図においてレール18aの片側にのみ配置される。自転車はその前後方向がスタッカ19の移動方向(すなわちレール18a,18bが伸びる方向)に直交するように保管される。保管棚11は、自転車の左右方向に略一定の間隔を空けて一列の自転車を保管し、且つ上下方向に複数段(この実施形態では2段)の自転車を保管する。保管棚11の収容溝部11aは、断面略V字状で自転車の後輪側を前輪側よりも低くするように傾斜される。自転車は、後輪をストッパに当てた状態で自立して保管棚11に保管される。
【0018】
スタッカ19の昇降床23には、入出庫溝13に位置決めされた自転車及び保管棚に保管された自転車の車輪を挟んで、自転車を水平方向に移動可能な移載装置15が載せられる。図4は移載装置15の側面図を示す。移載装置15は、昇降床23に載せられる基礎フレーム29と、自転車の前輪を両側から挟むホルダ30と、基礎フレーム29に対して移載装置15を水平方向に移動させるスライド機構31とを有する。ホルダ30は、スライド機構31によって図中2点鎖線の位置から図中実線の位置までスライドする。これにより、ホルダ30で自転車の前輪を挟んだ後、自転車を保管棚11あるいは入出庫溝13から基礎フレーム29上に引き寄せることができるようになっている。
【0019】
図1に示すように、昇降床23と移載装置15との間には、昇降床23に対して移載装置15を昇降可能なテーブルリフタ33が設けられる。このテーブルリフタ33は、地下室内を移動する昇降床23から地上部の入出庫溝13まで移載装置15を上昇させるために設けられる。
【0020】
図5はテーブルリフタ33の詳細図を示す。テーブルリフタ33は、昇降床に固定されるベース34と、テーブル35と、ベース34とテーブル35との間に掛け渡され、X字状に交差する一対のアーム36,36とを有する。各アーム36は外側アーム36aと内側アーム36bとを有する。外側アーム36aと内側アーム36bとは、センターピン37で回転可能に連結される。また外側アームの36a上端は、テーブル35に回転可能に固定ピン38を介して連結される。外側アーム36aの下端は、ベース34に対して回転可能に且つスライド可能に摺動ローラ39を介して連結される。内側アーム36bの下端は、ベース34に回転可能に固定ピン40を介して連結され、内側アーム36bの上端は、テーブル35に対して回転可能に且つスライド可能に摺動ローラ41を介して連結される。ベース34と内側アーム36bとの間には、ベース34に対する内側アーム36bの傾斜角度を調整できる油圧又は電動シリンダ42が掛け渡される。そして、シリンダ42を駆動させると、ベース34に対してテーブル35が平行を保ったまま昇降する。
【0021】
立体駐輪装置の全体の動作について説明する。まず、自転車を入庫する場合について説明する。図6に示すように、利用者が地上部に設けた入出庫溝13に自転車を位置決めして立体駐輪装置を作動させると、自動扉17が開いて移載装置15のホルダ30が水平方向に移動して自転車の前輪を挟む。そして、ホルダ30が元の位置に戻ることにより、自転車を入出庫建屋16の中に引き込む。その後、図1の2点鎖線で示すように、テーブルリフタ33が下降すると共に、スタッカ19の昇降床23も下降して、コンピュータによって指示された所定の保管棚11高さまで自転車を下降させる。その後、スタッカ19が水平方向に移動して、コンピュータによって指示された所定の位置まで自転車を水平方向に移動させる。保管すべき収容溝部11aまで自転車を移動させると、移載装置15が水平方向に自転車を押し出して自転車を収容溝部11aに収める。自転車の保管データ(保管棚の段数、保管棚の位置等)は、コンピュータの記憶装置に記憶される。これらの工程によって入庫動作は完了する。
【0022】
次に、出庫動作について説明する。利用者が所定の操作を行うと、スタッカ19がコンピュータによって指示された出庫すべき収容溝部11aの高さ及び位置まで移載装置15を移動させる。その後、移載装置15は収容溝部11aから自転車を引き出して、移載装置15上に自転車を保持する。その後、スタッカ19が水平方向に移動して、入出庫建屋16の下方まで自転車を搬送する。その後、昇降床23及びテーブルリフタ33が自転車を地上部まで上昇させる。その後、自動扉17が開いて、移載装置15が自転車を入出庫溝13に押出し、ホルダ30が自転車を解放する。これにより利用者が自転車を取り出すことができるようになる。
【0023】
図7及び図8は、本発明の第2の実施形態における立体駐輪装置を示す。図7は駐輪装置の断面図、図8は駐輪装置の平面図を示す。この実施形態の立体駐輪装置では、テーブルリフタ33と移載装置15との間に、移載装置15を180度旋回可能な旋回機構44が設けられている。上記第1の実施形態の立体駐輪装置では、入出庫溝13の位置が入出庫建屋16に対して一箇所に限定されている。旋回機構44を設けることにより、移載装置15を180度旋回可能になるので、入出庫溝13は必ずしもA方向にすることなく、図中B又はC方向に設置可能となる。このため配置の自由度が増し、いろいろな方角からくる利用者の動線に対応することができる。
【0024】
また上記第1の実施形態の立体駐輪装置では、平面図上保管棚11の位置がレール18aの片側にのみ限定されていたが、旋回機構44を設けることにより、レール18aの両側に配置することが可能になる。スタッカ19、テーブルリフタ33、移載装置15、保管棚11自体の構成は上記第1の実施形態の駐輪装置と同一なので、同一の符号を附してその説明を省略する。
【0025】
図9は、旋回機構44の一例の模式図を示す。この例では、旋回機構44が、大歯車44aと、大歯車44aに噛み合う小歯車44bとで構成される。図示しないが、移載装置15は大歯車44aと一体に回転される。そして、小歯車44bを駆動装置45で駆動させることによって、大歯車44aを回転させる。旋回機構44はこの例に限られず、移載装置15を水平面内で旋回させることができる構造であれば、他の構造でも勿論構わない。
【0026】
なお上記実施形態では、本発明を地下室に自転車が収納される地下式の立体駐輪装置に適用する例について説明したが、地上の保管庫に自転車が収納される地上式の立体駐輪装置に適用してもよい。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、利用者が地上部分に設けた入出庫溝に自転車を置いて、立体駐輪装置を起動させるだけで自転車の入庫が可能になる。また出庫の際には、立体駐輪装置が地下室の保管棚から自転車を取り出して入出庫溝まで自転車を移動する。このため、利用者が地下室に入る必要がなくなり、労苦が減少すると共にセキュリティ上の問題がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における立体駐輪装置を示す断面図。
【図2】上記図1の平面図。
【図3】スタッカの昇降床の駆動方法を示す図。
【図4】移載装置の側面図。
【図5】テーブルリフタの詳細図(図中(A)は側面図を示し、図中(B)は正面図を示す)。
【図6】入出庫の際の自転車と移載装置や自動扉の位置関係を示す図。
【図7】本発明の第2の実施形態における立体駐輪装置の断面図。
【図8】上記図7の平面図。
【図9】旋回機構の模式図(図中(A)は側面図を示し、図中(B)は平面図を示す)。
【図10】従来の立体駐輪装置を示す断面図。
【図11】従来の立体駐輪装置の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
11・・・保管棚
13・・・入出庫溝(入出庫部)
15・・・移載装置
18a,18b・・・レール
19・・・スタッカ
23・・・昇降床
33・・・テーブルリフタ
44・・・旋回機構
Claims (3)
- 自転車を地上部の入出庫部から地下室の多段の保管棚に保管し、前記保管棚から前記入出庫部に搬出する立体駐輪装置であって、
上下方向に昇降可能な昇降床を有し、保管庫内をレールに沿って水平方向に移動可能なスタッカと、
前記スタッカの前記昇降床に載せられ、前記入出庫部に位置決めされた自転車及び前記保管棚に保管された自転車の車輪を挟んで、自転車を水平方向に移動可能な移載装置と、を備えることを特徴とする立体駐輪装置。 - 前記移載装置と前記昇降床との間には、
前記移載装置を前記昇降床に対して昇降可能なテーブルリフタが設けられることを特徴とする立体駐輪装置。 - 前記昇降床と前記テーブルリフタとの間、又は前記テーブルリフタと前記移載装置との間に、前記移載装置を水平面内で旋回させる旋回機構が設けられることを特徴とする請求項2に記載の立体駐輪装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003055897A JP2004263472A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 立体駐輪装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003055897A JP2004263472A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 立体駐輪装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004263472A true JP2004263472A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33119780
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003055897A Pending JP2004263472A (ja) | 2003-03-03 | 2003-03-03 | 立体駐輪装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004263472A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013167135A (ja) * | 2012-02-17 | 2013-08-29 | Daifuku Co Ltd | 棚式駐輪設備 |
JP2013181359A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Daifuku Co Ltd | 棚式駐輪設備 |
JP2013181358A (ja) * | 2012-03-05 | 2013-09-12 | Daifuku Co Ltd | 二輪車移載装置 |
CN107587745A (zh) * | 2017-10-18 | 2018-01-16 | 唐海祥 | 一种多功能共享电动自行车及共享自行车停车平台 |
-
2003
- 2003-03-03 JP JP2003055897A patent/JP2004263472A/ja active Pending
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