JPH09144365A - 立体駐車場 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイド部材による昇降台の案内を確実に行う
ことができ、かつ、出入庫のための出入口を昇降台の長
辺側のみならず、短辺側に設けることも可能な立体駐車
場の提供。 【解決手段】 車両Ｖが出入庫するための出入口１と、
出入口１に連通する外部連通部２と、車両搭載用のパレ
ットＰを上下方向に並べて収納するための複数の収納棚
と、複数の収納棚と外部連通部２とにわたる上下方向の
昇降径路に沿って配設のガイド部材１９と、ガイド部材
１９により案内されて昇降径路に沿って昇降するほぼ長
方形の昇降台４と、昇降台４を昇降するための昇降装置
と、昇降台４に設けられてパレットＰを昇降台４と各収
納棚との間で移載する移載装置とを有し、少なくとも外
部連通部２において、ガイド部材１９を４本設けて昇降
台４の四隅に配設してある立体駐車場。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、車両が出入庫する
ための出入口と、この出入口に連通する外部連通部と、
車両搭載用のパレットを上下方向に並べて収納するため
の複数の収納棚と、これら複数の収納棚と前記外部連通
部とにわたる上下方向の昇降径路に沿って配設のガイド
部材と、このガイド部材により案内されて前記昇降径路
に沿って昇降するほぼ長方形の昇降台と、この昇降台を
昇降するための昇降装置と、前記昇降台に設けられて前
記パレットを昇降台と各収納棚との間で移載する移載装
置とを有する立体駐車場に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の立体駐車場においては、従来、
昇降台を案内するガイド部材を２本設け、この２本のガ
イド部材を長方形の昇降台の短辺側ほぼ中央に位置さ
せ、かつ、昇降径路のほぼ全域にわたって配設してい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】したがって、この従来
の立体駐車場にあっては、ガイド部材が必要最小限の２
本で済むという利点はあるものの、出入庫のための出入
口の位置が限定されてしまうなどの欠点があった。つま
り、昇降台の短辺側においては、そのほぼ中央にガイド
部材が位置することになるため、出入口に連通する外部
連通部においてこのガイド部材が邪魔になり、短辺側に
出入口を設けることができず、昇降台の長辺側にしか設
けることができないという制約があった。そのため、こ
の立体駐車場を建てる立地条件によっては、極めて使い
ずらいものとなったり、極端な場合には、この種の立体
駐車場を建てられない場合もあり、かつ、昇降台の長辺
側から出入庫する車両を昇降台移載に適した姿勢に向き
変更するための旋回装置が必要不可欠となる欠点もあっ
た。

【０００４】本発明は、このような従来の欠点に着目し
たもので、その目的は、ガイド部材による昇降台の案内
をより確実に行うことができるとともに、出入庫のため
の出入口を昇降台の長辺側のみならず、短辺側に設ける
ことも可能な立体駐車場の提供にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項１に記載の発明によれば、少なくとも出入口
に連通する外部連通部において、昇降台を案内するガイ
ド部材を４本設けるものであるから、この外部連通部に
おいては、４本のガイド部材によって確実に昇降台を案
内することができる。しかも、この４本のガイド部材を
ほぼ長方形の昇降台の四隅に配設するものであるから、
その配設位置さえ考慮すれば、昇降台の長辺側は勿論の
こと、昇降台の短辺側にも出入口を設けることができ、
昇降台の短辺側にのみ出入口を設ける場合、従来におい
て不可欠であった旋回装置をなくすことも可能となる。

【０００６】請求項２に記載の発明によれば、車両搭載
用のパレットを収納する収納棚をほぼ長方形に構成し、
この長方形に構成した複数の収納棚を昇降径路を挟んで
両側に配設するものであるから、ひとつの昇降径路に沿
って昇降する昇降台と、この昇降台に設けられた移載装
置とを用いて、昇降径路の両側に位置する収納棚へ車両
を収納することができ、極力少ない装置で車両の収納台
数を増やすことができる。しかも、この昇降径路の両側
に位置する収納棚をその長辺側が互いに平行になるよう
に配設し、かつ、昇降台もその長辺側が収納棚の長辺側
と平行する状態で昇降径路に沿って昇降するように構成
するものであるから、車両収納台数の増加を図り得るに
もかかわらず、立体駐車場の建築面積を極力少なくする
ことができる。

【０００７】請求項３に記載の発明によれば、前記ガイ
ド部材を収納棚の相対向する短辺の外側で、かつ、相対
向する長辺の内側に配設するものであるから、昇降台の
短辺側の長さを必要最小限の長さにし、かつ、その昇降
台が昇降する昇降径路に対して収納棚を極力近接させて
配置しても、この昇降台の短辺側からの出入庫が可能と
なり、立体駐車場の建築面積をより一層少なくすること
ができる。

【０００８】請求項４に記載の発明によれば、昇降台を
昇降するための昇降装置を、索状体とこの索状体を巻き
取るウインチとから構成するものであるから、例えば、
ラックとピニオンとから構成するものなどに較べて構造
が簡単で、しかも、その索状体を昇降台の四隅に取り付
けるものであるから、昇降台の昇降を安定良く確実に行
うことができる。

【０００９】請求項５に記載の発明によれば、前記４本
のガイド部材を昇降径路のほぼ全域にわたって配設する
ものであるから、外部連通部のみならず、昇降径路の全
域にわたって、４本のガイド部材により昇降台を確実に
案内することができる。

【００１０】請求項６に記載の発明によれば、昇降台の
四隅から各ガイド部材に係合する被ガイド部材を連設
し、これら被ガイド部材に前記索状体を取り付けるもの
であるから、この被ガイド部材によって前記ガイド部材
への係合と索状体の取り付けとを兼用し、部品点数の減
少を図ることができる。その上、結果的に、４本のガイ
ド部材に近接した位置に４本の索状体を取り付けること
になるので、索状体によって昇降台を昇降する際、ガイ
ド部材に対するこじれも少なく、昇降台の昇降を円滑に
行うことができる。

【００１１】請求項７に記載の発明によれば、前記ガイ
ド部材を収納棚を支持する柱体から連設するものである
から、収納棚を支持するために昇降径路の全域にわたっ
て配設され、かつ、頑丈に構成された柱体をそのまま利
用して、各ガイド部材を強固に固定することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】本発明による立体駐車場の実施の
形態を図面に基づいて説明する。図１は、立体駐車場全
体の概略を示し、地上階の正面には、車両Ｖが出入庫す
るための出入口１が設けられ、この出入口１に連通する
外部連通部２の上方には、車両Ｖを搭載した長方形のパ
レットＰを正面の出入口１から見て左右方向に横向きに
して収納するための長方形の収納棚３が上下方向に沿っ
て複数段配設されている。この複数段の収納棚３は、出
入口１から見て一定の間隔を隔てて前後方向に一対、か
つ、一対の収納棚３の長辺側が互いに平行になるように
配設され、これら一対の収納棚３の間の上下空間が、昇
降台として機能するキャレッジ４やキャレッジ４に搭載
の昇降台本体５が昇降するための昇降径路６に構成され
ている。なお、以後、本明細書において方向を特定した
場合、正面の出入口１側から見た方向を指すものとす
る。

【００１３】前記外部連通部２のうちの昇降径路６に対
応する箇所には、ピット７が設けられ、このピット７内
には、旋回担持部８ａを有する旋回装置８が設置され、
出入口１から前後方向を向いて入庫してきた車両Ｖをパ
レットＰに載せたままで、パレットＰの中央部を担持し
ながら旋回して車両Ｖの姿勢を昇降台本体５への移載に
適した横向きに姿勢変更したり、逆に、昇降台本体５に
よって降ろされた車両ＶをパレットＰと一緒に出庫に適
した前後方向に姿勢変更するように構成されている。

【００１４】図２は、キャレッジ４と昇降台本体５とを
昇降するための昇降装置の概略を示し、キャレッジ４と
昇降台本体５とは、型鋼などによって横方向に長い長方
形に枠組みされた構造体で、その中央部は、ともに前記
旋回装置８の旋回担持部８ａが通過できる空間に形成さ
れていて、キャレッジ４上には昇降台本体５が搭載でき
るように、昇降台本体５上には後述の移載台９が搭載で
きるように構成されている。このキャレッジ４は、その
四隅に取り付けられた４本のワイヤからなる索状体１０
ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄによって吊り下げられ、各
索状体１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄは、複数の滑車
１１で適宜方向が変換され、他端にバランスウエイト１
２が吊り下げられるとともに、立体駐車場の上方に配設
のウインチ１３の正逆回転により、昇降径路６に沿って
上下に昇降できるように構成されている。つまり、この
キャレッジ４と昇降台本体５とは、４本の索状体１０
ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄとウインチ１３とからなる
昇降装置１４によって昇降可能に構成されている。

【００１５】図３は、キャレッジ４や収納棚３の詳細
を、図４は、収納棚３とそれを支持する柱体の詳細を示
し、これらの図から明らかなように、収納棚３は、立体
駐車場の四隅に立設された４本の金属製角パイプからな
る主柱体１５、その内側に立設された４本の金属製角パ
イプからなる副柱体１６、各柱体１５，１６に溶接など
によって固着された型鋼からなる腕木１７などで構成さ
れ、各主柱体１５と副柱体１６との腕木１７間にわたっ
ては、金属製角パイプからなるレール１８が配設されて
いて、左右一対のレール１８間にわたってパレットＰを
載置して収納するように構成されている。このような構
成の収納棚３は、車両Ｖを収納するのに適した長方形に
構成されていて、その長辺側が互いに平行になるように
昇降径路６を挟んで前後両側に配設され、かつ、キャレ
ッジ４や昇降台本体５も長方形に構成されていて、この
長方形のキャレッジ４や昇降台本体５が、その長辺側を
収納棚３の長辺側と平行する状態で、昇降径路６に沿っ
て昇降するように構成されている。

【００１６】この昇降径路６の四隅に位置する各副柱体
１６には、キャレッジ４の昇降を案内する断面形状Ｔ字
型のガイド部材１９が連設され、この合計４本のガイド
部材１９が、昇降径路６のほぼ全域にわたって、この昇
降径路６や各副柱体１６と平行する状態で配設されてい
る。これら各ガイド部材１９は、図３に示すように、収
納棚３の相対向する短辺の外側で、かつ、相対向する長
辺の内側、具体的には、相対向するレール１８の外側
で、かつ、レール１８の昇降径路６側の端部よりも昇降
径路６から遠ざかる位置に配設され、昇降径路６を挟ん
で相対向するガイド部材１９の間を車両Ｖが通過できる
ように構成されている。

【００１７】他方、キャレッジ４の四隅からは、各ガイ
ド部材１９に係合する被ガイド部材２０が延設され、こ
の延設された合計４個の被ガイド部材２０に前述の索状
体１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄがそれぞれ取り付け
られ、かつ、後述の図５に示すように、各被ガイド部材
２０の先端部に形成された上下方向に沿うスリット２０
ａが各ガイド部材１９に係合するように構成されるとと
もに、被ガイド部材２０側に設けられた図外の遊転輪が
ガイド部材１９に当接し、キャレッジ４の昇降に伴って
回転するように構成されている。

【００１８】図５は、昇降台本体５に設けられた移載装
置２１などを示し、この移載装置２１は、昇降台本体５
に移動可能に搭載された移載台２２と、この移載台２２
の左右に一対設けられた２本のチェン２３，２４とから
構成されている。この移載台２２も型鋼などによって横
に長い長方形に枠組みされた構造体で、その中央部は、
旋回装置８の旋回担持部８ａが通過できる空間に形成さ
れ、左右両端部近くにおいて前後に一対づつ設けられた
合計４個の駆動輪２５が、昇降台本体５上に設けられた
レール２６上に載置され、図外のモータで前記駆動輪２
５を正逆回転駆動することにより、この移載台２２が昇
降台本体５のレール２６に沿って各収納棚３に対して遠
近方向に往復移動できるように構成されている。

【００１９】この移載台２２の左右両端部にも左右一対
のレール２７が設けられ、この一対のレール２７上に前
記パレットＰの四隅近くに設けられた合計４個の遊転輪
Ｐａが載置可能に構成され、この移載台２２とチェン２
３，２４とからなる移載装置２１で、このパレットＰを
各収納棚３上へ移載したり、逆に、各収納棚３上のパレ
ットＰを昇降台本体５側へ移載するように構成されてい
る。なお、この図５から明らかなように、前記被ガイド
部材２０の先端部は、上下に間隔を置いた二股状に構成
され、この二股状部分に前述のスリット２０ａがそれぞ
れ設けられている。

【００２０】前記両チェン２３，２４のうちの一方のチ
ェン２３は、前後一対の遊転スプロケット２３ａ，２３
ｂ、中間に設けられた２個の遊転スプロケット２３ｃ，
２３ｄ、ならびに、駆動スプロケット２３ｅ間にわたっ
て掛張され、他方のチェン２４も、前後の遊転スプロケ
ット２４ａ，２４ｂ、中間の遊転スプロケット２４ｃ，
２４ｄ、ならびに、駆動スプロケット２４ｅ間にわたっ
て掛張されている。そして、一方のチェン２３の前後の
遊転スプロケット２３ａ，２３ｂと他方のチェン２４の
前後の遊転スプロケット２４ａ，２４ｂとは、前後方向
に若干軸芯を異ならせて配設され、中間のスプロケット
２３ｃと２４ｃ、２３ｄと２４ｄとは同軸上に、また、
両駆動スプロケット２３ｅ，２４ｅも同軸上に配設さ
れ、両駆動スプロケット２３ｅ，２４ｅが、移載台２２
に取り付けられたモータ２８によって一体的に正逆回転
駆動されるように構成されている。

【００２１】図６および図７に示すように、一方のチェ
ン２３には、正面視で断面コの字型の保持具２９が２本
のピン２９ａで枢着され、他方のチェン２４には、同じ
く正面視で断面コの字型の保持具３０が２本のピン３０
ａで枢着されていて、これら両保持具２９，３０は、図
６に示すように、２本のチェン２３，２４に沿う前後方
向に位置を異ならせて配設されている。これら両保持具
２９，３０には、枢支軸２９ｂと枢支軸３０ｂを介して
係合部材３１が枢着保持されるとともに、この係合部材
３１が、前後方向の２箇所に配設されている。

【００２２】各係合部材３１は、パレットＰに設けられ
た凹入部３２に係合可能なように側面視で二股状に構成
され、前記モータ２８の正逆回転駆動による両チェン２
３，２４の駆動で、チェン２３，２４の前後両端部にお
いては、この二股状の係合部材３１が起立姿勢のままで
上方に突出してパレットＰの凹入部３２に係合したり、
起立姿勢のままで凹入部３２から下方へ退避するよう
に、また、凹入部３２に係合した状態で起立姿勢を維持
しながら移載台２２に沿って前後方向に移動して、パレ
ットＰを強制移動し得るように構成されている。

【００２３】この立体駐車場においては、キャレッジ４
の昇降を案内する合計４本のガイド部材１９が、収納棚
３を構成するレール１８の外側で、かつ、レール１８の
昇降径路６側端部よりも昇降径路６から遠ざかる位置に
配設されていて、昇降径路６を挟んで相対向するガイド
部材１９の間を車両Ｖが通過できるように構成されてい
るので、キャレッジ４の短辺側に出入口１を設けること
ができる。すなわち、図８の（イ）に示すように、従来
と同様、キャレッジ４の長辺側に出入口１を設けること
もできるし、図８の（ロ）に示すように、キャレッジ４
の短辺側に出入口１を設けることもでき、この出入口１
の位置を周りの立地条件に応じて自由に選択することが
できる。

【００２４】そして、この立体駐車場の作動は、全てマ
イクロコンピュータを主要部とする制御装置によって制
御され、出入口１を図８の（イ）に示す位置に設けた場
合に、車両Ｖを入庫させるには、この図８の（イ）や図
１に示すように、出入口１から前後方向を向いて入庫し
てきた車両Ｖを、同じく前後方向を向いているパレット
Ｐ上に載置して駐車する。すると、旋回装置８の旋回担
持部８ａが上昇して車両Ｖを乗せたパレットＰの中央部
を担持し、パレットＰを旋回して横向きにし、その後、
旋回担持部８ａが下降して、パレットＰを移載台２２
上、つまり、パレットＰの遊転輪Ｐａが移載台２２のレ
ール２７上に載るように載置する。なお、出入口１を図
８の（ロ）に示す位置に設けた場合には、出入口１から
入庫してきた車両Ｖをそのままの姿勢でパレットＰ上に
載置して駐車することになるので、旋回装置８をなくす
ことも可能である。

【００２５】その後、前記ウインチ１３によって４本の
索状体１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄが巻き上げら
れ、図９の（イ）に示すように、キャレッジ４が空いて
いる収納棚３の位置にまで持ち上げられて停止する。す
ると、図外モータの駆動によって移載台２２の駆動輪２
５が回転し、図９の（ロ）に示すように、移載台２２全
体が昇降台本体５のレール２６に沿って収納棚３側に移
動するとともに、移載台２２のモータ２８の駆動に伴っ
て駆動スプロケット２３ｅ，２４ｅが回転し、図９の
（ハ）に示すように、係合部材３１がパレットＰの凹入
部３２に係合した状態でパレットＰを移動させ、車両Ｖ
を搭載したパレットＰを収納棚３のレール１８に載置収
納して入庫が完了する。

【００２６】車両Ｖを出庫する場合は、上述の入庫とは
逆の作動によって、出庫すべき車両Ｖを搭載したパレッ
トＰが、外部連通部２にまで降ろされる。そして、出入
口１を図８の（イ）に示す位置に設けた場合には、旋回
装置８の旋回担持部８ａが上昇して旋回し、車両Ｖの前
部が出入口１側を向くようにパレットＰの向きを変えて
下降し、出庫可能な状態となる。出入口１を図８の
（ロ）に示す位置に設けた場合にも、旋回装置８によっ
て、車両Ｖの前部が出入口１側を向くようにパレットＰ
の向きを変えるのであるが、上述したように旋回装置８
を設けない場合には、車両Ｖを後進によって出庫するこ
とになる。

【００２７】〔別実施形態〕上述の実施形態において
は、キャレッジ４を索状体１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１
０ｄによって上下昇降させるように構成し、このキャレ
ッジ４上に昇降台本体５を搭載したものを示したが、こ
のキャレッジ４と昇降台本体５とを一体化して、索状体
１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄにより上下昇降させる
ようにして実施することもできる。さらに、索状体１０
ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄやウインチ１３に代えて、
昇降装置１４をラックとピニオンとから構成することも
できる。移載装置２１にしても、上述の実施形態のよう
に、移載台２２とチェン２３，２４とから構成する以外
に、伸縮可能なフォークやシリンダなどによって構成す
ることもできる。

【００２８】また、４本のガイド部材１９を外部連通部
２を含む昇降径路６のほぼ全域にわたって配設した実施
形態を示したが、この４本のガイド部材１９について
は、外部連通部２にのみ配設して実施することもでき
る。さらに、キャレッジ４の長辺側や短辺側に出入口１
をひとつだけ設けたものを示したが、長辺側と短辺側と
にそれぞれ出入口１を設けることも、極端な場合には、
両長辺側と両短辺側との全ての辺に出入口１を設けるこ
ともでき、その場合、ある特定の出入口１を入口専用と
したり、出口専用として使用することもできる。

【００２９】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】立体駐車場の全体の概略を示す側面図

【図２】昇降装置の概略を示す斜視図

【図３】昇降台と収納棚を示す平面図

【図４】収納棚の要部を示す斜視図

【図５】昇降台と移載装置を示す側面図

【図６】移載装置の要部を示す側面図

【図７】移載装置の要部を示す正面図

【図８】立体駐車場と出入口との関係を示す平面図

【図９】昇降台や移載装置の動きを示す説明図

【符号の説明】

１ 出入口 ２ 外部連通部 ３ 収納棚 ４ 昇降台 ６ 昇降径路 １０ａ〜１０ｄ 索状体 １３ ウインチ １４ 昇降装置 １６ 柱体 １９ ガイド部材 ２０ 被ガイド部材 ２１ 移載装置 Ｖ 車両 Ｐ パレット

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両（Ｖ）が出入庫するための出入口
   （１）と、この出入口（１）に連通する外部連通部
   （２）と、車両搭載用のパレット（Ｐ）を上下方向に並
   べて収納するための複数の収納棚（３）と、これら複数
   の収納棚（３）と前記外部連通部（２）とにわたる上下
   方向の昇降径路（６）に沿って配設のガイド部材（１
   ９）と、このガイド部材（１９）により案内されて前記
   昇降径路（６）に沿って昇降するほぼ長方形の昇降台
   （４）と、この昇降台（４）を昇降するための昇降装置
   （１４）と、前記昇降台（４）に設けられて前記パレッ
   ト（Ｐ）を昇降台（４）と各収納棚（３）との間で移載
   する移載装置（２１）とを有する立体駐車場であって、 少なくとも前記外部連通部（２）において、前記ガイド
   部材（１９）を４本設けて前記昇降台（４）の四隅に配
   設してある立体駐車場。
2. 【請求項２】 前記収納棚（３）をほぼ長方形に構成
   し、この長方形に構成した複数の収納棚（３）を前記昇
   降径路（６）を挟んで両側に、かつ、この両側に位置す
   る収納棚（３）の長辺側が互いに平行になるように配設
   するとともに、前記昇降台（４）がその長辺側を前記収
   納棚（３）の長辺側と平行する状態で前記昇降径路
   （６）に沿って昇降するように構成してある請求項１記
   載の立体駐車場。
3. 【請求項３】 前記ガイド部材（１９）を前記収納棚
   （３）の相対向する短辺の外側で、かつ、相対向する長
   辺の内側に配設してある請求項２記載の立体駐車場。
4. 【請求項４】 前記昇降装置（１４）を、索状体（１０
   ａ），（１０ｂ），（１０ｃ），（１０ｄ）とこの索状
   体（１０ａ），（１０ｂ），（１０ｃ），（１０ｄ）を
   巻き取るウインチ（１３）とから構成して、前記索状体
   （１０ａ），（１０ｂ），（１０ｃ），（１０ｄ）を前
   記昇降台（４）の四隅に取り付けてある請求項３記載の
   立体駐車場。
5. 【請求項５】 前記４本のガイド部材（１９）を前記昇
   降径路（６）のほぼ全域にわたって配設してある請求項
   ３または４記載の立体駐車場。
6. 【請求項６】 前記昇降台（４）の四隅から各ガイド部
   材（１９）に係合する被ガイド部材（２０）を連設し、
   これら被ガイド部材（２０）に前記索状体（１０ａ），
   （１０ｂ），（１０ｃ），（１０ｄ）を取り付けてある
   請求項５記載の立体駐車場。
7. 【請求項７】 前記ガイド部材（１９）を前記収納棚
   （３）を支持する柱体（１６）から連設してある請求項
   ６記載の立体駐車場。