JPH07277272A - 船舶の車両乗降装置 - Google Patents
船舶の車両乗降装置Info
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- JPH07277272A JPH07277272A JP7491794A JP7491794A JPH07277272A JP H07277272 A JPH07277272 A JP H07277272A JP 7491794 A JP7491794 A JP 7491794A JP 7491794 A JP7491794 A JP 7491794A JP H07277272 A JPH07277272 A JP H07277272A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 船舶の車両乗降装置において、追従できる岸
壁高さの変化幅を大きく確保する。 【構成】 船体1に対して昇降可能に設けられる昇降枠
7と、その基端部が昇降枠7に回動可能に連結されて、
その先端部が岸壁4に架け渡されるランプウェイ3とを
備える。
壁高さの変化幅を大きく確保する。 【構成】 船体1に対して昇降可能に設けられる昇降枠
7と、その基端部が昇降枠7に回動可能に連結されて、
その先端部が岸壁4に架け渡されるランプウェイ3とを
備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ローロー船等の船舶に
備えられ、車両を自走により積み降ろす車両乗降装置の
改良に関するものである。
備えられ、車両を自走により積み降ろす車両乗降装置の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】船舶の車両乗降装置は、追従できる岸壁
高さの変化幅を大きく確保したいという要求がある。
高さの変化幅を大きく確保したいという要求がある。
【0003】従来の船舶の車両乗降装置として、例えば
図7に示すようなものがある(特開昭63−21548
7号公報、参照)。
図7に示すようなものがある(特開昭63−21548
7号公報、参照)。
【0004】これについて説明すると、車両乗降装置を
構成するランプウェイ3は、船体1の側面開口部2から
岸壁4に渡って架け渡され、このランプウェイ3を介し
て車両を自走により積み降ろすようになっている。
構成するランプウェイ3は、船体1の側面開口部2から
岸壁4に渡って架け渡され、このランプウェイ3を介し
て車両を自走により積み降ろすようになっている。
【0005】船内には、車両を乗せて旋回するターンテ
ーブル5が設けられ、このターンテーブル5を介して車
両の方向転換が行われるようになっている。
ーブル5が設けられ、このターンテーブル5を介して車
両の方向転換が行われるようになっている。
【0006】岸壁4の高さ変化に追従して、ランプウェ
イ3がその途中で折れ曲がる中折れ角度を変えられるよ
うになっている。
イ3がその途中で折れ曲がる中折れ角度を変えられるよ
うになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の船舶の車両乗降装置にあっては、ランプウェ
イ3の通路長が比較的短い中小型船舶の場合、岸壁4の
高さが大きく変わると、ランプウェイ3の傾斜角度や中
折れ角度が過大になって、寄港地によってはランプウェ
イ3を使用できなくなる可能性があった。
うな従来の船舶の車両乗降装置にあっては、ランプウェ
イ3の通路長が比較的短い中小型船舶の場合、岸壁4の
高さが大きく変わると、ランプウェイ3の傾斜角度や中
折れ角度が過大になって、寄港地によってはランプウェ
イ3を使用できなくなる可能性があった。
【0008】本発明は上記の問題点に着目し、船舶の車
両乗降装置において、追従できる岸壁高さの変化幅を大
きく確保することを目的とする。
両乗降装置において、追従できる岸壁高さの変化幅を大
きく確保することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の船舶の車
両乗降装置は、船体に対して昇降可能に設けられる昇降
枠と、その基端部が昇降枠に回動可能に連結されて、そ
の先端部が岸壁に架け渡されるランプウェイとを備え
る。
両乗降装置は、船体に対して昇降可能に設けられる昇降
枠と、その基端部が昇降枠に回動可能に連結されて、そ
の先端部が岸壁に架け渡されるランプウェイとを備え
る。
【0010】請求項2記載の船舶の車両乗降装置は、船
体に対して昇降可能に設けられる昇降枠と、昇降枠に旋
回可能に設けられるターンテーブルと、その基端部が昇
降枠に回動可能に連結されて、その先端部が岸壁に架け
渡されるランプウェイとを備える。
体に対して昇降可能に設けられる昇降枠と、昇降枠に旋
回可能に設けられるターンテーブルと、その基端部が昇
降枠に回動可能に連結されて、その先端部が岸壁に架け
渡されるランプウェイとを備える。
【0011】請求項3記載の船舶の車両乗降装置は、請
求項1または2のいずれかに記載の発明において、船体
に対して回動可能に連結されて、昇降枠と甲板を連絡す
る可動斜路を備える。
求項1または2のいずれかに記載の発明において、船体
に対して回動可能に連結されて、昇降枠と甲板を連絡す
る可動斜路を備える。
【0012】
【作用】請求項1記載の船舶の車両乗降装置は、車両を
船内に積み込む場合、車両は岸壁からランプウェイから
昇降枠上を走行して船内または船上へとて搬入される。
逆に車両の搬出時、車両は船内または船上から昇降枠お
よびランプウェイ上を走行して岸壁へと降ろされる。
船内に積み込む場合、車両は岸壁からランプウェイから
昇降枠上を走行して船内または船上へとて搬入される。
逆に車両の搬出時、車両は船内または船上から昇降枠お
よびランプウェイ上を走行して岸壁へと降ろされる。
【0013】岸壁が比較的低い場合に昇降枠を下降させ
る一方、岸壁が比較的高い場合に昇降枠を上昇させる。
このように岸壁の高さ変化に対応して昇降枠を昇降させ
ることにより、ランプウェイを岸壁の高さの広い範囲に
対応して勾配や中折れ角度を小さく保ちながら架け渡す
ことが可能となる。この結果、ランプウェイの通路長が
比較的短い中小型船舶でも、寄港地によってランプウェ
イの使用ができなくなることを回避できる。
る一方、岸壁が比較的高い場合に昇降枠を上昇させる。
このように岸壁の高さ変化に対応して昇降枠を昇降させ
ることにより、ランプウェイを岸壁の高さの広い範囲に
対応して勾配や中折れ角度を小さく保ちながら架け渡す
ことが可能となる。この結果、ランプウェイの通路長が
比較的短い中小型船舶でも、寄港地によってランプウェ
イの使用ができなくなることを回避できる。
【0014】請求項2記載の船舶の車両乗降装置は、車
両を船内に積み込む場合、車両は岸壁からランプウェイ
を走行してターンテーブル上で停車し、ターンテーブル
を旋回させて車両の方向転換が行われた後、ターンテー
ブルから船内または船上へと走行して搬入される。逆に
車両の搬出時、車両は船内または船上から走行してター
ンテーブル上で停車し、ターンテーブルを旋回させて車
両の方向転換が行われた後、ランプウェイを走行して岸
壁へと降ろされる。
両を船内に積み込む場合、車両は岸壁からランプウェイ
を走行してターンテーブル上で停車し、ターンテーブル
を旋回させて車両の方向転換が行われた後、ターンテー
ブルから船内または船上へと走行して搬入される。逆に
車両の搬出時、車両は船内または船上から走行してター
ンテーブル上で停車し、ターンテーブルを旋回させて車
両の方向転換が行われた後、ランプウェイを走行して岸
壁へと降ろされる。
【0015】岸壁が比較的低い場合に昇降枠を下降させ
る一方、岸壁が比較的高い場合に昇降枠を上昇させる。
このように岸壁の高さ変化に対応して昇降枠を昇降させ
ることにより、ランプウェイを岸壁の高さの広い範囲に
対応して勾配や中折れ角度を小さく保ちながら架け渡す
ことが可能となる。この結果、ランプウェイの通路長が
比較的短い中小型船舶でも、寄港地によってランプウェ
イの使用ができなくなることを回避できる。
る一方、岸壁が比較的高い場合に昇降枠を上昇させる。
このように岸壁の高さ変化に対応して昇降枠を昇降させ
ることにより、ランプウェイを岸壁の高さの広い範囲に
対応して勾配や中折れ角度を小さく保ちながら架け渡す
ことが可能となる。この結果、ランプウェイの通路長が
比較的短い中小型船舶でも、寄港地によってランプウェ
イの使用ができなくなることを回避できる。
【0016】請求項3記載の船舶の車両乗降装置は、車
両を船内に積み込む場合、車両は昇降枠上から可動斜路
を走行して甲板へと乗り入れる。逆に車両を船内から岸
壁へ降ろす場合、車両は甲板から可動斜路を走行して昇
降枠上へと導かれる。
両を船内に積み込む場合、車両は昇降枠上から可動斜路
を走行して甲板へと乗り入れる。逆に車両を船内から岸
壁へ降ろす場合、車両は甲板から可動斜路を走行して昇
降枠上へと導かれる。
【0017】可動斜路の傾斜角度を昇降枠の昇降に追従
して変えることにより、昇降枠と甲板の間は、甲板の高
さ等を変えることなく、可動斜路を介して連絡され、車
両を円滑に走行させることができる。
して変えることにより、昇降枠と甲板の間は、甲板の高
さ等を変えることなく、可動斜路を介して連絡され、車
両を円滑に走行させることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0019】図2に示すように、船体1の側面開口部2
を開閉するサイドポートドア6が設けられ、閉位置にあ
るサイドポートドア6の内奥部に車両乗降装置を構成す
るランプウェイ3が折り畳まれた状態で格納されてい
る。
を開閉するサイドポートドア6が設けられ、閉位置にあ
るサイドポートドア6の内奥部に車両乗降装置を構成す
るランプウェイ3が折り畳まれた状態で格納されてい
る。
【0020】図1に示すように、ランプウェイ3は、そ
のランプ状態において、船体1の側面開口部2から岸壁
4に渡って架け渡され、このランプウェイ3を介して車
両を自走により積み降ろすようになっている。
のランプ状態において、船体1の側面開口部2から岸壁
4に渡って架け渡され、このランプウェイ3を介して車
両を自走により積み降ろすようになっている。
【0021】ランプウェイ3は、船体1側に回動可能に
連結される根元パネル11と、根元パネル11の先端に
回動可能に連結される中間パネル12と、中間パネル1
2の先端に回動可能に連結されるフラップ14とを備え
る。
連結される根元パネル11と、根元パネル11の先端に
回動可能に連結される中間パネル12と、中間パネル1
2の先端に回動可能に連結されるフラップ14とを備え
る。
【0022】フラップ14が岸壁4に接地したランプ状
態では、岸壁4の高さ変化に追従して、ランプウェイ3
がその途中で折れ曲がる中折れ角度を変えられるように
なっている。
態では、岸壁4の高さ変化に追従して、ランプウェイ3
がその途中で折れ曲がる中折れ角度を変えられるように
なっている。
【0023】図3にも示すように、船内には、ランプウ
ェイ3に連絡するターンテーブル5が旋回可能に設けら
れる。ターンテーブル5が車両を乗せて旋回する構造に
より、クローラーホイールを備える戦車等の方向転換が
容易に行われるようになっている。
ェイ3に連絡するターンテーブル5が旋回可能に設けら
れる。ターンテーブル5が車両を乗せて旋回する構造に
より、クローラーホイールを備える戦車等の方向転換が
容易に行われるようになっている。
【0024】ターンテーブル5は、その回転中心軸Oが
船体1を左右方向に2等分するように配置される。船体
1の左右側壁には側面開口部2がそれぞれ設けられると
ともに、左右の側面開口部2から展開する左右のランプ
ウェイ3がそれぞれ設けられる。これにより、船体1が
岸壁4に対して左右いずれの側壁を向けて接岸しても、
車両の積み降ろしができるようになっている。
船体1を左右方向に2等分するように配置される。船体
1の左右側壁には側面開口部2がそれぞれ設けられると
ともに、左右の側面開口部2から展開する左右のランプ
ウェイ3がそれぞれ設けられる。これにより、船体1が
岸壁4に対して左右いずれの側壁を向けて接岸しても、
車両の積み降ろしができるようになっている。
【0025】円盤状をしたターンテーブル5は、四角形
の箱状をした昇降枠7の上面に形成された円形の開口部
内に旋回可能に設けられる。
の箱状をした昇降枠7の上面に形成された円形の開口部
内に旋回可能に設けられる。
【0026】図5にも示すように、ターンテーブル5の
下面には環状に延びるレール21が形成され、昇降枠7
にはレール21の下面に転接するローラ22と、レール
21の内周側に転接可能なローラ23がそれぞれ設けら
れる。これら各ローラ22と23は周方向に所定の間隔
で配置され、ターンテーブル5を旋回可能に支持してい
る。
下面には環状に延びるレール21が形成され、昇降枠7
にはレール21の下面に転接するローラ22と、レール
21の内周側に転接可能なローラ23がそれぞれ設けら
れる。これら各ローラ22と23は周方向に所定の間隔
で配置され、ターンテーブル5を旋回可能に支持してい
る。
【0027】図4にも示すように、ターンテーブル5の
下面には環状に延びるリングギア24が形成され、昇降
枠7にはリングギア24に噛合うピニオン25と、ピニ
オン25を回転駆動する油圧モータ26が設けられる。
2つのピニオン25および油圧モータ26がターンテー
ブル5の対角線上に配置され、各油圧モータ26が同期
して回転作動することにより、ターンテーブル5を旋回
させるようになっている。
下面には環状に延びるリングギア24が形成され、昇降
枠7にはリングギア24に噛合うピニオン25と、ピニ
オン25を回転駆動する油圧モータ26が設けられる。
2つのピニオン25および油圧モータ26がターンテー
ブル5の対角線上に配置され、各油圧モータ26が同期
して回転作動することにより、ターンテーブル5を旋回
させるようになっている。
【0028】昇降枠7は船体1に昇降可能に設けられ
る。昇降枠7と船体1の間には複数の油圧シリンダ31
が設けられる。油圧シリンダ31は、そのシリンダ基端
部が船体1に連結され、そのロッド先端部が昇降枠7に
連結される。各油圧シリンダ31が同期して伸縮作動す
ることにより、昇降枠7を昇降させるようになってい
る。
る。昇降枠7と船体1の間には複数の油圧シリンダ31
が設けられる。油圧シリンダ31は、そのシリンダ基端
部が船体1に連結され、そのロッド先端部が昇降枠7に
連結される。各油圧シリンダ31が同期して伸縮作動す
ることにより、昇降枠7を昇降させるようになってい
る。
【0029】昇降枠7の周囲には、昇降枠7の傾きを規
制する支持装置32が設けられる。昇降枠7は、支持装
置32を介して上下方向に平行移動するようになってい
る。
制する支持装置32が設けられる。昇降枠7は、支持装
置32を介して上下方向に平行移動するようになってい
る。
【0030】昇降枠7に左右のランプウェイ3の各根元
パネル11が回動可能に連結される。根元パネル11の
基端部は、昇降枠7に対して一対のヒンジ33を介して
回動可能に連結される。昇降枠7の基端部と根元パネル
11の間に渡ってサブフラップ34が設けられる。
パネル11が回動可能に連結される。根元パネル11の
基端部は、昇降枠7に対して一対のヒンジ33を介して
回動可能に連結される。昇降枠7の基端部と根元パネル
11の間に渡ってサブフラップ34が設けられる。
【0031】根元パネル11の先端側に設けられるシー
プ42と、船体1に設けられるシープ43の間にはワイ
ヤー41が掛け回される。ワイヤー41が図示しないウ
ィンチに巻取られることにより、根元パネル11が船体
1側に引き寄せるようになっている。
プ42と、船体1に設けられるシープ43の間にはワイ
ヤー41が掛け回される。ワイヤー41が図示しないウ
ィンチに巻取られることにより、根元パネル11が船体
1側に引き寄せるようになっている。
【0032】根元パネル11と中間パネル12の間に
は、油圧シリンダ44が連結される。油圧シリンダ44
の伸縮により、ランプウェイ3がその途中で折れ曲がる
中折れ角度を変えるようになっている。
は、油圧シリンダ44が連結される。油圧シリンダ44
の伸縮により、ランプウェイ3がその途中で折れ曲がる
中折れ角度を変えるようになっている。
【0033】図6にも示すように、昇降枠7の前後に
は、船内の甲板9に連絡する可動斜路8が設けられる。
可動斜路の一端はヒンジ51を介して船体1に回動可能
に連結される。
は、船内の甲板9に連絡する可動斜路8が設けられる。
可動斜路の一端はヒンジ51を介して船体1に回動可能
に連結される。
【0034】各可動斜路8と船体1の間には、4本の可
倒式の支持柱52が所定の間隔をもって設けられる。支
持柱52は、その一端がヒンジ53を介して船体1に回
動可能に連結され、他端に回動斜路8の下面に転接する
ローラ54が連結される。
倒式の支持柱52が所定の間隔をもって設けられる。支
持柱52は、その一端がヒンジ53を介して船体1に回
動可能に連結され、他端に回動斜路8の下面に転接する
ローラ54が連結される。
【0035】支持柱52と船体1の間には、油圧シリン
ダ55が連結される。油圧シリンダ55が収縮した状態
で、支持柱52は倒れて、可動斜路8は甲板9と直線状
に連続する水平位置に保持される。油圧シリンダ55が
伸長した状態で、支持柱52は垂直方向に起こされて、
可動斜路8は甲板9から傾斜する位置に保持される。
ダ55が連結される。油圧シリンダ55が収縮した状態
で、支持柱52は倒れて、可動斜路8は甲板9と直線状
に連続する水平位置に保持される。油圧シリンダ55が
伸長した状態で、支持柱52は垂直方向に起こされて、
可動斜路8は甲板9から傾斜する位置に保持される。
【0036】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
説明する。
【0037】車両を船体1に積み込む場合、車両は岸壁
4からランプウェイ3および昇降枠7上を走行してター
ンテーブル5上で停車し、ターンテーブル5を90度旋
回させた後、車両をターンテーブル5から昇降枠7およ
び可動斜路8上を走行して甲板9に到達する。車両を船
体1から岸壁4へ降ろす場合、逆に車両は甲板9から可
動斜路8、昇降枠7、ターンテーブル5、昇降枠7、ラ
ンプウェイ3上を走行して岸壁4に降りる。
4からランプウェイ3および昇降枠7上を走行してター
ンテーブル5上で停車し、ターンテーブル5を90度旋
回させた後、車両をターンテーブル5から昇降枠7およ
び可動斜路8上を走行して甲板9に到達する。車両を船
体1から岸壁4へ降ろす場合、逆に車両は甲板9から可
動斜路8、昇降枠7、ターンテーブル5、昇降枠7、ラ
ンプウェイ3上を走行して岸壁4に降りる。
【0038】図1に実線で示すように、海面に対する岸
壁4の高さが比較的低い場合、各油圧シリンダ31を収
縮させて、昇降枠7を低い位置に保持する。ランプウェ
イ3は昇降枠7から下り勾配で直線状に延びて、フラッ
プ13を岸壁4に接地させる。昇降枠7を下降させるこ
とにより、ランプウェイ3はターンテーブル5と岸壁4
の間に勾配変化の少ない路面をつくり、車両を円滑に走
行させることができる。
壁4の高さが比較的低い場合、各油圧シリンダ31を収
縮させて、昇降枠7を低い位置に保持する。ランプウェ
イ3は昇降枠7から下り勾配で直線状に延びて、フラッ
プ13を岸壁4に接地させる。昇降枠7を下降させるこ
とにより、ランプウェイ3はターンテーブル5と岸壁4
の間に勾配変化の少ない路面をつくり、車両を円滑に走
行させることができる。
【0039】上記昇降枠7が下降した状態では、図6の
右部分に示すように、各油圧シリンダ55を収縮させて
支持柱52を倒し、可動斜路8が昇降枠7および甲板9
と直線状に連続する水平位置に保持される。これによ
り、ターンテーブル5と甲板9の間の路面に勾配を設け
ることがなく、車両を円滑に走行させることができる。
右部分に示すように、各油圧シリンダ55を収縮させて
支持柱52を倒し、可動斜路8が昇降枠7および甲板9
と直線状に連続する水平位置に保持される。これによ
り、ターンテーブル5と甲板9の間の路面に勾配を設け
ることがなく、車両を円滑に走行させることができる。
【0040】図1に1点鎖線で示すように、海面に対す
る岸壁4の高さが比較的高い場合、各油圧シリンダ31
を伸長させて、昇降枠7を高い位置に保持する。ランプ
ウェイ3は昇降枠7から曲折して延び、フラップ13を
岸壁4に接地させる。昇降枠7を上昇させることによ
り、ランプウェイ3の傾斜角度や中折れ角度を小さく
し、ターンテーブル5と岸壁4の間に勾配変化の少ない
路面をつくり、車両を円滑に走行させることができる。
る岸壁4の高さが比較的高い場合、各油圧シリンダ31
を伸長させて、昇降枠7を高い位置に保持する。ランプ
ウェイ3は昇降枠7から曲折して延び、フラップ13を
岸壁4に接地させる。昇降枠7を上昇させることによ
り、ランプウェイ3の傾斜角度や中折れ角度を小さく
し、ターンテーブル5と岸壁4の間に勾配変化の少ない
路面をつくり、車両を円滑に走行させることができる。
【0041】上記昇降枠7が上昇した状態では、図6の
左部分に示すように、各油圧シリンダ55を伸長させて
支持柱52を起こし、可動斜路8が昇降枠7と甲板9の
間を結ぶ傾斜位置に保持される。これにより、ターンテ
ーブル5と甲板9の間は可動斜路8を介して適度な勾配
をもって連絡され、車両を円滑に走行させることができ
る。
左部分に示すように、各油圧シリンダ55を伸長させて
支持柱52を起こし、可動斜路8が昇降枠7と甲板9の
間を結ぶ傾斜位置に保持される。これにより、ターンテ
ーブル5と甲板9の間は可動斜路8を介して適度な勾配
をもって連絡され、車両を円滑に走行させることができ
る。
【0042】ランプウェイ3の通路長が比較的短い中小
型船舶でも、岸壁4の高さの広い範囲に対応してランプ
ウェイ3を勾配や中折れ角度を小さく保ちながら架け渡
すことが可能となり、寄港地によってランプウェイ3の
使用ができなくなることを回避できる。
型船舶でも、岸壁4の高さの広い範囲に対応してランプ
ウェイ3を勾配や中折れ角度を小さく保ちながら架け渡
すことが可能となり、寄港地によってランプウェイ3の
使用ができなくなることを回避できる。
【0043】次に、他の実施例として、昇降枠上からタ
ーンテーブルを廃止して、昇降枠の上面に固定床を形成
してもよい。
ーンテーブルを廃止して、昇降枠の上面に固定床を形成
してもよい。
【0044】この場合、車両は昇降枠上を旋回しながら
走行してランプウェイと可動斜路の間を通過すればよ
い。
走行してランプウェイと可動斜路の間を通過すればよ
い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の船舶
の車両乗降装置は、船体に対して昇降可能に設けられる
昇降枠と、その基端部が昇降枠に回動可能に連結され
て、その先端部が岸壁に架け渡されるランプウェイとを
備えたため、岸壁の高さ変化に対応して昇降枠を昇降さ
せることにより、ランプウェイの傾斜角度や中折れ角度
を小さくし、追従できる岸壁高さの変化幅を大きく確保
することが可能となり、寄港地によってランプウェイの
使用ができなくなることを回避できる。
の車両乗降装置は、船体に対して昇降可能に設けられる
昇降枠と、その基端部が昇降枠に回動可能に連結され
て、その先端部が岸壁に架け渡されるランプウェイとを
備えたため、岸壁の高さ変化に対応して昇降枠を昇降さ
せることにより、ランプウェイの傾斜角度や中折れ角度
を小さくし、追従できる岸壁高さの変化幅を大きく確保
することが可能となり、寄港地によってランプウェイの
使用ができなくなることを回避できる。
【0046】請求項2記載の船舶の車両乗降装置は、船
体に対して昇降可能に設けられる昇降枠と、昇降枠に旋
回可能に設けられるターンテーブルと、その基端部が昇
降枠に回動可能に連結されて、その先端部が岸壁に架け
渡されるランプウェイとを備えたため、ターンテーブル
を介して車両の旋回が自動的に行われ、クローラーホイ
ールを備える戦車等の積み降ろしを容易にするととも
に、岸壁の高さ変化に対応して昇降枠を昇降させること
により、ランプウェイの傾斜角度や中折れ角度を小さく
し、追従できる岸壁高さの変化幅を大きく確保すること
が可能となり、寄港地によってランプウェイの使用がで
きなくなることを回避できる。
体に対して昇降可能に設けられる昇降枠と、昇降枠に旋
回可能に設けられるターンテーブルと、その基端部が昇
降枠に回動可能に連結されて、その先端部が岸壁に架け
渡されるランプウェイとを備えたため、ターンテーブル
を介して車両の旋回が自動的に行われ、クローラーホイ
ールを備える戦車等の積み降ろしを容易にするととも
に、岸壁の高さ変化に対応して昇降枠を昇降させること
により、ランプウェイの傾斜角度や中折れ角度を小さく
し、追従できる岸壁高さの変化幅を大きく確保すること
が可能となり、寄港地によってランプウェイの使用がで
きなくなることを回避できる。
【0047】請求項3記載の船舶の車両乗降装置は、請
求項1または2のいずれかに記載の発明において、船体
に対して回動可能に連結されて、昇降枠と甲板を連絡す
る可動斜路を備えたため、可動斜路の傾斜角度を昇降枠
の昇降に追従して変えることにより、昇降枠と甲板の間
は、甲板の高さ等を変えることなく、可動斜路を介して
連絡され、車両を円滑に走行させることができる。
求項1または2のいずれかに記載の発明において、船体
に対して回動可能に連結されて、昇降枠と甲板を連絡す
る可動斜路を備えたため、可動斜路の傾斜角度を昇降枠
の昇降に追従して変えることにより、昇降枠と甲板の間
は、甲板の高さ等を変えることなく、可動斜路を介して
連絡され、車両を円滑に走行させることができる。
【図1】本発明の実施例を示し、ランプ時における車両
乗降装置の正面図。
乗降装置の正面図。
【図2】同じく格納時における車両乗降装置の正面図。
【図3】同じく車両乗降装置の平面図。
【図4】同じく図3のA−A線に沿う車両乗降装置の断
面図。
面図。
【図5】同じく図3のB−B線に沿う車両乗降装置の断
面図。
面図。
【図6】同じく図3のC−C線に沿う車両乗降装置の断
面図。
面図。
【図7】従来例を示し、ランプ時における車両乗降装置
の正面図。
の正面図。
1 船体 2 側面開口部 3 ランプウェイ 4 岸壁 5 ターンテーブル 7 昇降枠 8 可動斜路 9 甲板 11 根元パネル 12 中間パネル 31 油圧シリンダ 33 ヒンジ 51 ヒンジ 52 支持柱 53 ヒンジ 54 ローラ 55 油圧シリンダ
Claims (3)
- 【請求項1】船体に対して昇降可能に設けられる昇降枠
と、 その基端部が昇降枠に回動可能に連結されて、その先端
部が岸壁に架け渡されるランプウェイと、 を備えたことを特徴とする船舶の車両乗降装置。 - 【請求項2】船体に対して昇降可能に設けられる昇降枠
と、 昇降枠に旋回可能に設けられるターンテーブルと、 その基端部が昇降枠に回動可能に連結されて、その先端
部が岸壁に架け渡されるランプウェイと、 を備えたことを特徴とする船舶の車両乗降装置。 - 【請求項3】船体に対して回動可能に連結されて、昇降
枠と甲板を連絡する可動斜路を備えたことを特徴とする
請求項1または2のいずれかに記載の船舶の車両乗降装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7491794A JPH07277272A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 船舶の車両乗降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7491794A JPH07277272A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 船舶の車両乗降装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07277272A true JPH07277272A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13561223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7491794A Pending JPH07277272A (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | 船舶の車両乗降装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07277272A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101394498B1 (ko) * | 2012-08-30 | 2014-05-14 | 주식회사 동방 | 조수간만차에 따라 높이가 조절되는 로로선의 하역시스템 |
JP2017094988A (ja) * | 2015-11-26 | 2017-06-01 | 三井造船株式会社 | 揚陸用の船舶及び揚陸用の船舶を使用した荷役方法 |
CN110510071A (zh) * | 2019-07-15 | 2019-11-29 | 广州文冲船厂有限责任公司 | 一种集装箱船艉跳安装方法 |
CN113772023A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-12-10 | 广船国际有限公司 | 一种跳板装置及客滚船 |
-
1994
- 1994-04-13 JP JP7491794A patent/JPH07277272A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101394498B1 (ko) * | 2012-08-30 | 2014-05-14 | 주식회사 동방 | 조수간만차에 따라 높이가 조절되는 로로선의 하역시스템 |
JP2017094988A (ja) * | 2015-11-26 | 2017-06-01 | 三井造船株式会社 | 揚陸用の船舶及び揚陸用の船舶を使用した荷役方法 |
CN110510071A (zh) * | 2019-07-15 | 2019-11-29 | 广州文冲船厂有限责任公司 | 一种集装箱船艉跳安装方法 |
CN113772023A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-12-10 | 广船国际有限公司 | 一种跳板装置及客滚船 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |